潜水艦発射 SAM に関する報道

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2017.08 International Defence Review IDAS partners look to re-plan submarine development firing <1709-080002>
 Diehl社とKrupp社の合弁であるIDAS社が、潜水艦発射SAM/SSM
IDASの開発行程見直しを2017年末までに行 う。 これは2017年5月にノルウェー海軍の潜水艦から行った発射試験以降停止している発射試験を、技術的な問題点を絞って再行させるものである。
 IDASは潜水艦の魚雷発射管から発射される射程10km以上のミサイルで、光ファイバ を経由したOITL誘導を行う。 潜水艦から発射後ロケットで水中を進み、空中に出てからは200m/sの巡航速度 で飛翔する。
【関連記事:0807-060409 (JDW 2008.06.04)】
2015.02.04 Jane's Defence Weekly Gernany offers Turkey participation in IDAS <1503-020412>
 ドイツトルコに対し、すでに開発が80%完了している潜水艦発射対空/ 対小型舟艇/対地ミサイル
IDAS の共同開発を持ちかけている。 ドイツ Diehl社は2013年にトルコ Rocketsan社と、Rocketsan社が IDAS 搭載弾頭の開発を行う MoU を締結している。
 IDAS は潜行中の潜水艦から発射する短距離ミサイルで、潜水艦の魚雷発射管に4発入りバックを装填できる。
2010.03.17 Jane's Defence Weekly Unexpected cuts hit German MoD <1005-031708>
 独議会予算委員会がF10国防予算のEUR450M削減を決めた。 国防省は予算削減はFY11からと見ていたので、予想外の削 減となった。
 削減額のうちEUR200Mは国防費全体からであるのに対しEUR250Mは進行中の開発及び調達計画からのため、SysFlaIDASTalarion UAV などの計画に影響すると見られる。
【 SysFla 関連記事:0908-070010 (JMR 2009.07)】
【 IDAS 関連記事:0908-061702 (JDW 2009.06.17)】
【 Talarion 関連記事:0908-062403 (JDW 2009.06.24)】
2009.11.09 Aviation Week & ST AIM-9X from the depths <0912-110903>
 Raytheon社が潜水艦発射 AIM-9X の開発を進めている。 AIM-9X は覆いが付けられて潜水艦の垂直発射管から発射さ れる。 開発は現在 RRP 段階にある。
2009.11 International Defence Review AIM-9X launch success <0912-110027>
 Raytheon社と米政府が、カプセルに収納された AIM-9X を水中から発射する試験に成功した。
 この試験では Tomahawk Capsule Launching System が使用された。
2009.06.17 Jane's Defence Weekly Germany to fund sub-launched weapon <0908-061702>
 ドイツ海軍が、潜水艦発射ファイバ誘導ミサイル IDAS の量産開始を予定している。 共同開発に関するノルウ ェーとの交渉も引き続き行われる他、複数の国が計画に関心を示している。
 IDAS は対潜ヘリのほか水上目標や沿岸目標も攻撃できるミサイルで、発射重量120kg、弾頭重量20kg、 20kmの射程を持ち、4発入りコンテナ発射機を533mm標準魚雷発射管に装填する。
 非誘導の発射試験は2006年後半に開始され、2008年5月には潜航中の潜水艦からの発射にも成功している。
2008.08 Jane's Missiles & Rockets Germany fires IDAS missile from Type 212A submarine <0809-080033>
 ドイツが開発している潜水艦発射 SAM である IDAS潜水艦からの発射試験が、5月29日 に Type 212A 潜水艦 U-33 で行われた。 IDAS は対潜ヘリや固定翼機のほか、魚雷を使用するほどでもない水上目標や、沿岸の陸上目標も攻撃 できる。 ドイツ海軍は2014年装備化を目指しているが、いまだに共同開発国を模索している。
 IDAS は1,700kgの IIR ファイバ有線誘導ミサイルで、魚雷の装填装置などが利用できる。 ミサイルは液圧ピスト ンでコールドロンチされた後にロケットモータに点火され海面を目指し、空中を水平飛行する。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly German Navy fires IDAS missile from Type 212A <0807-060409>
 ドイツが開発している潜水艦発射 IR 誘導ミサイルである IDAS潜水艦からの発射試験 が5月29日に行われた。
 IDAS はドイツ海軍が2014年頃の装備化を目指している対空、対対潜ヘリミサイルで、対小型舟艇や対地攻撃能力も持つ。
 開発を行っている ARGE IDAS 合弁会社には、Diehl社を中心にしてノルウェーの Kongsberg社なども参画している。
【関連記事:0721-100024 (IDR 2007.10)】
2007.11 International Defence Review Germany needs international interest for IDAS submarine self-defence system <0722-110003>
同誌10月号記事の反復が多い記事)
 独国防省の調達担当者は、IDAS (Interactive Defence and Attack System for Submarine) は、国際協力がなけれ ば実現しない計画であるとしている。
 IDAS は IRIS-T AAM の IIR シーカを搭載しており、ASW ヘリばかりでなく、小型舟艇や沿岸目標の攻撃も可能 である。
2007.10 International Defence Review Germany seeks international interest in IDAS submarine self-defence system <0721-100024>
 ドイツが潜水艦から発射する SAM である IDAS (Interactive Defence and Attack System for Submaries) を開発している。 IDAS は全長2.5mで120kgのファイバ有線誘導ミサイルで、 20kmの射程を持ち、250m/sで飛行する。 弾頭は15~20kgで、主として ASW ヘリを目標 とするが、魚雷で攻撃するまでもない水上目標の攻撃にも使用できる。
 IDAS は4発入りのキャニスタに収納され、液圧ピストンで射出されたのちにロケットモータに点火し海面に向かう。 ミサイルと発射 装置の双方にファイバリールを持っているため、ミサイル飛翔間も潜水艦は行動できる。
 発射シーケンスの試験は2006年の10月と11月に行われているが、ドイツは開発には海外との協力が不可欠と している。
2006.04 Jane's Missiles & Rockets Team tests AIM-9X as vertical-launch SAM <0609-040024>
 Raytheon社をはじめとするグループが、AIM-9X を SAM として地上から発射する試験を2005年11月19日に行い 成功した。 試験で AIM-9X は垂直位置に固定された XM85 Chaparral 発射機を使って発射されたのち低速標的 機を捕捉し、直撃した。
 この試験は潜水艦から発射されるカプセル発射型 AIM-9X SAM の検証のために行わ れ、ミサイルの誘導や目標捕捉のソフトが検証されたほか、カプセルからの発射の可能性や、発射直後の飛翔安定性などが検証された。
2005.09.26 Defense News German navy pursues sub-launched misssile <0522-092604>
 独海軍は、対潜ヘリや水上目標に対して潜水艦から発射する IDAS (Interactive Defense & Attack System) ミサイルの研究を行っている。
 IDAS は2002年に中止された光ファイバー誘導ミサイル Triton 開発に代わるミサイルで、射程は15km。  IRIS-T AAM の IIR シーカを搭載し、魚雷発射管から発射する。
 研究は独軍中央調達局により昨年から開始され、ドイツの Diehl BGM社及び HDW社と、ノルウェーの Kongsberg社が共同チームとして 受注している。
 開発移行は2007年の予定で、ギリシャ、イスラエル、ノルウェー、パキスタン、トルコが関心を示している。