SLAM-ER に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2020.07 International Defence Review Saudi FMS contract funds SLAM-ER production re-start <2008-070005>
 Boeing社が12年ぶりにAGM-84K SLAM-ERの生産を再開する。 生産するのはサウジアラビア空軍がF-15SAに搭載するもので、600発以上が$1.97BのFMSで売却される。
 SLAM-ERはAGM-84 Harpoon対艦ミサイルを精密誘導ミサイルにしたAGM-84H SLAMを大幅改良したもので250km以上の射程を有し、AWW-13 ADLを搭載して双方向データリンクによるman-in-the-loop制御を実現している。
2018.04 International Defence Review Harpoon Block Ⅱ+ seeker upgrade included in US fiscal year 2019 budget <1806-040004>
 米海軍がAGM-84N Harpoon Block Ⅱ+ 空中発射
ASCMレーダ性能向上を計画している。
 FY19予算要求によると新型レーダの採用とBlock Ⅱで既に採用しているデータリンクSCWDLによりHarpoonは、複雑な環境と船舶で混み合う 状況下でも目標を捕捉できるようになるという。
2016.04 International Defence Review Harpoon set for LCS live fire test at RIMPAC 2016 <1605-040005>
 米海軍がIndependence級LCSのLCS-4 Coronado艦上からのRGM-84D Harpoon Block 1Cの発射試験を行った。
 海軍のLCSへのHarpoon搭載試験はLCS 4でのみ行われるという。
2016.01 International Defense Review First free-flight for Harpoon Block Ⅱ+ <1602-010004>
 米海軍がAGM-84N Harooon BlockⅡ+の自由飛行試験を完了した。 BlockⅡ+は現有のAGM-84D Harpoon BlockⅠCを改良するもので、 GPS誘導装置と新型データリンク装置
SCWDLを搭載し、飛行間の目標変換を 可能にしている。
2014.12 International Defence Review Boeing to restart SLAM-ER production <1503-120006>
 米海軍が Boeing社に、AGM-84H
SLAM-ER の生産ライン再開の発注を計画している。
 SLAM-ER は2001年に韓国、2006年にトルコが採用を決め、フィンランドからの受注は AGM-158 JASSM に敗れたものの、2013年10月にはサウジ向け650発が議会承認され、更にUAE も300発の売却を希望している。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets RAN fires its first Harpoon Block Ⅱs <1211-100029>
 豪海軍が6月7日と9日に Point Magu で、Anzac 級フリゲート艦から Harpoon Block Ⅱ初めての射撃 を行った。
 7日には陸上標的に対し、9日には海浜に係留された標的に対し射撃した。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets US details Harpoon Block Ⅱ+ upgrade <1211-100027>
 米海軍が、現有の AGM-84D Harpoon Block 1C 空中発射対艦ミサイルを、ネット制御型に改造する Block Ⅱ+ の詳細を明らかにした。
 Block Ⅱ+ は、現在輸出型の Block Ⅱ が採用してる新型 GPS/INS 誘導装置と、開発が完了したデータリンク SCWDL を装備し、 飛行間の目標変換を可能にする。
2012.09.03 Aviation Week & ST Get netted <1210-090306>
= 海軍のネットワークミサイルに関する記事 =
 ネットワークミサイルには長距離センサが欠かせないが、米海軍の P-3C が搭載している APS-149 LSRS は空軍の JSTARS と同じ働きができる。 更に米海軍は P-8A に搭載する AAS を開発しており、 2016年にも配備が始まる。
 ネットワークミサイルとして米海軍は6月に、Tomahawk Block Ⅳ に新型センサとデータリンクを搭載した OASuW 計画を開始し、2015年に配備を開始する。 また AGM-154C-1 JSOW-C1 や、AGM-84L Harpoon に JSOW C-1 のデータリンクである SCWDL を搭載した Harpoon Block Ⅱ+ の開発も行っている。 更に Harpoon や SLAM-ER の後継も検討しており、 JSOW-ER JSM などが候補に挙がっている。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets RoKAF conirms SLAM-ER crash <1203-020028>
 韓国空軍が、2011年6月15日に F-15K から発射された SLAM-ER が故障で黄海に落下したことを認めた。 ただこ の2日後に行われた発射試験と、11月23日に行われた3回目の試験は成功した。
2009.11 Jane's Missiles & Rockets 100th SLAM-ER missile launch strikes target <0912-110022>
 米海軍が演習の中で、AGM-84E SLAM-ER 100発目の発射を行った。 SLAM-ER は F/A-18C から発射されたのち F/A-18F から目標諸元の更新を受け標的に至った。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets Boeing delivers first upgraded Harpoons <0911-100013>
 Boeing社が誘導装置を再設計した Harpoon Block Ⅲ 4発を米海軍へ納入した。 新誘導装置では SAASM GPS 受 信機が採用されている。
 Harpoon は今までに7,100発以上が生産され、米海軍のほかに28ヶ国が採用しており、今年更に31発が納入される。
2009.10 Jane's Missiles & Rockets Boeing alters SLAM-ER to engage LMTs <0911-100010>
 Boeing社が AGM-84H SLAM-ER LACM を、移動目標を攻撃できるように改良した。
 改良はソフトの変更だけで、ハードの変更はない。
2009.09.28 Aviation Week & ST Harpoon Ⅲ demis 'significant' <0911-092801>
 Forcast International が、2018年までの対艦ミサイルの需要は12,000発で、$7Bにのぼると予測している。
 Harpoon Ⅲ が米海軍の予算削減で調達数が減らされることから、受注額で MBDA社が Boeing社を凌ぐと見られている。
2009.06.15 Aviation Week & ST Dara-Link trials <0908-061501>
 Raytheon社が SDB-Ⅱ に搭載しようとしている Rockwell Collins社製双方向暗号化データリ ンクは、Harpoon Block Ⅲ にも搭載されていたが、その不具合が原因で Harpoon Block Ⅲ は今年初めに計画が中止された。
 このデータリンクは Raytheon社が最近実施した HWIP 試験に通過したため、当局は UH-1 に搭載しての試験を進める ことにした。
2009.05.11 Aviation Week & ST Data link dominoes <0906-051114>
 Harpoon のデータリンク不具合が、Raytheon社の SDB Ⅱ 受注に影響を及ぼしそ うである。 Raytheon社が Harpoon Block Ⅲ に搭載したのは JSOW-C-1 にも搭載している Rockwell Collins社製 SCWDL 双方向暗号化データリンクで、Raytheon社はこれを SDB Ⅱ でも使用しようとしている。
 これに対し対抗する Boeing/Lockheed Martin社は Harris社製を予定している。
2009.04.13 Aviation Week & ST Harpoon torpedoed <0905-041305>
 米海軍の Harpoon Block Ⅲ は Rockwell Collins社製データリンクの性能不足から計画中止になる 恐れがある。 このデータリンクは JSOW-C1 で使用されるもので、Raytheon社が SDB Ⅱ 提案でも使用しようとしている。
 代案として JASSM 搭載データリンクの技術が挙げられている。
2009.04 Jane's Missiles & Rockets SLAM-ER trials end with a direct hit on a moving target <0905-040004>
 1月15日に SLAM-ER による地上移動目標に対する実射試験が行われ、遠隔操縦により19km/h で走行する標的を破壊した。
 この試験では目標情報が海軍の LSRS から発射母機である F/A-18F に送られ、発射された SLAM-ER に転送された。
2008.11.03 Aviation Week & ST International Harpoon <0812-110306>
 米国防総省が海軍と Boeing社に対し、Harpoon Block Ⅲ の輸出商談を開始することを承認した。 Harpoon Block Ⅲ は発射 後の目標変換を可能にする新型のデータリンクを搭載している。
 一方 Harpoon を装備する世界の28ヶ国が最近、スペインで年次会合を行った。
2008.04 International Defence Review Boeing receives Harpoon Block Ⅲ upgrade deal <0807-040009>
 Boeing社が Harpoon Block Ⅲ の SDD を$73.7Mで受注した。 Harpoon Block Ⅲ は RGM-84D 及び AGM-84D ASCM に GPS を取り付けて精度を挙げると共に、目標選択能力を高め、発射後の目標位置の更新を可能にするものである。
 SSM型の IOC は2011年はじめ、ASM型の IOC は同年後半になる。
2008.03 Jane's Missiles & Rockets US Navy contracts Boeing for Harpoon Block Ⅲ work <0804-030015>
 米海軍は SDD 開発中の Harpoon Block Ⅲ への改造キットの開発を$73.7Mで Boeing社に発注した。 Harpoon Block Ⅲ への換装に伴い50隻の艦船の改修が必要になる。
 Harpoon Block Ⅲ は対艦、対地両用ミサイルで、新型データリンクを搭載して発射後の目標情報の更新や、攻撃最終 段階に於ける制御が可能になる。 艦船搭載型の IOC は2011年、航空機搭載型は2012年になる。
【関連記事:0624-110019 (JMR 2006.11)】
2007.08.15 Jane's Defence Weekly Taiwan requests Harpoon purchase <0718-081501>
 米共同安全保障庁が議会に対し、総額$125Mで AGM-84L Harpoon Block Ⅱ 60発の台湾への売却を通知した。  この契約にはこの他に50発の AGM-84G を AGM-84L に改造する分も含まれている。
 台湾は現在 RGM-84D/84L 艦載 Harpoon と、F-16 に装備する AGM-84A Block2 CTS を保有している。 この他に2隻の潜水艦に装備する UGM-84 Sub Harpoon の購入を希望しているがまだ実現 していない。
2007.06 International Defence Review New USN littoral surveillance radar emerges <0712-060002>
 6機の米海軍 P-3C BMUP (Block Modification Upgrade Program) 機が、18ヶ月以前から LSRS (Littral Surveillance Radar System) を搭載している。 搭載 P-3C には胴体下部にカヌー状の膨らみがある。
 AN/APS-149 と見られる LSRS は側方監視レーダ (SLR: Side Looking Radar) の 様で、AGM-84H SLAM-ER の射撃に十分な分解能を持っている。 事実、2006年 9月13日に F/A-18 が LSRS 搭載機からのデータで SLAM-ER の射撃を行ったと報じられている。
 LSRS 搭載の P-3C は2006年12月まで6ヶ月間の第5、第7艦隊への海外派遣試験を行っている。 派遣先には 湾岸地域と日本周辺が考えられており、三沢や嘉手納で目撃されている。
2006.12 Jane's Missiles & Rockets SLAM-ER hits moving land target in test <0703-120009>
 AGM-84H SLAM-ER による移動目標に対する発射試験が2006年9月13日に行わ れ、S-300 (SA-10) 発射機を模擬した標的に直撃した。 試験では Littral Surveillance Radar System 搭載機から逐次交信される目標 情報が、発射母機である F/A-18 を介して飛行中の SLAM-ER に送られた。
 6月1日に行われた前回の試験は、遠隔操作された Shahab 3 発射機の模型を標的にして行われた。 次回の試験では、 速度を変化させマヌーバする S-125 (SA-3) 発射機を標的に実施する。
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Boeing nears development of US Navy's Harpoon Block Ⅲ <0624-110019>
 Boeing社が AGM-84 Harpoon Block Ⅲ の開発を2007年に開始する。 FY-07には現有の Harpoon Block 1C 400発を Block Ⅲ 仕様に改造する経費 #38.4Mが計上されている。 現在の計画では SDD はFY-07~09IOC はFY-10、FRP はFY-10~13に予定されている。
 Block Ⅲ の特色は SAASM GPS (Selective Availability Anti-spoof Security Module GPS) と Link 16 互 換の双方向データリンクを搭載したことにある。
2006.10.18 Jane's Defence Weekly Finland, Turkey boost land attack capability <0622-101807>
 トルコとフィンランドが AGM-84K SLAM-ER を導入しようとしている。
 トルコ50発の SLAM-ER の購入契約を結んだが、これは SLAM-ER の二番 目の輸出契約(註:初の輸出は2004年に韓国へ F-15K 搭載用として行われた)であると共に、 初の F-16 搭載となる。
 フィンランドは F/A-18 改善計画の一環として、AGM-84K SLAM-ER 1発のほか、 GBU-31 JDAM 2発、AGM-145A JSOW 1発、 AGM-88E HARM 1発を購入する。 フィンランドは1948年にソ連と締結した友好相互協力条約で、航空機搭載対地兵器の保有は禁じら れている。
2006.10.16 Defense News SLAM-ER hits moving target <0624-101602>
 SLAM-ER 移動目標に対する発射試験が9月13日にで行われ、移動する Shahab 3 及び SA-10 模擬発射機をいずれも直撃した。 今回の試験は7月1日以来二度目となる。
 移動目標の追随データは発射後も F/A-18 からミサイルへ送られた。 次回試験は 速度変化と、待避行動を行う SA-3 模擬発射機への発射試験を行う。
   米海軍は今年中に SLAM-ER の運用試験を完了する計画である。
2006.08.14 Aviation Week & ST Sharpening Harpoon <0617-081404>
 米海軍は FY-07~09に保有する400発の艦載用 Harpoon Block 1C BlockⅢ に改 良する計画である。 BlockⅢ は対妨害性に優れた最新型の GPS によりデータリンクを構成し、飛行間に情報を更新することが可能とな る。
 艦載用の改良は2010年までおこなわれ、引き続き航空機搭載用の改良に着手する。 米海軍は、英、豪、加等に改良型の採用を提案す る模様である。 現在28ヶ国が Harpoon を装備しており、イスラエルと韓国が独自に改善を進める意向を示している他、デンマークが陸 上発射型に興味を示している。
(関連記事 JMR 2005.05)
2006.05 Jane's Missiles & Rockets F-15 Eagle mal\kes its first SLAM-ER launch <0611-050014>
 韓国向け F-15K が、F-15 としては初めて AGM-84H SLAM-ER の発射試験 Pt. Mugu で行った。  SLAM-ER は高度20,000呎を Mach 0.8 で飛行する F-15K から発射され、185kmを飛翔して標的を直撃した。  SLAM-ER は247kgのチタニウムを弾殻とする HE 侵撤弾頭を搭載する。
 韓国は SLAM-ER の初の輸入国になった。
2006.04.03 Defense News F-15K release SLAM-ER <0611-040302>
 韓国空軍の F-15K による SLAM-ER の発射試験が行われ、高度25,000呎から発射した SLAM-ER は約 100浬離れた標的を直撃した。
 韓国は最初の SLAM-ER 輸入国であり、搭載機である F-15K をこれまでに4機取得しており、2008年までに 40機を装備する計画である。
2005.10 Jane's Missiles & Rockets First South Korean AGM-84H rolls out <0521-100038>
 韓国空軍向け AGM-84H SLAM-ER がロールアウトした。 F-15K に搭載す る予定で、SLAM-ER の初めての輸出である。
 SLAM-ER は F-16 用に NATO が最近採用を決めると共に、豪空軍が次期スタンドオ フ兵器の候補に挙げている。
2005.08.17 Jane's Defence Weekly Boeing rolls out SLAM-ER <0517-081707>
 Boeing社は韓国空軍向け SLAM-ER 初弾のロールアウト行事を最近実施し た。
 韓国の SLAM-ER は F-15K に搭載される予定で、同機は2005年第3四半期から韓国に到着する。
2005.05.23 Aviation Week & ST The Stanf-off Land Attack Missile-Expanded Response <0519-052302>
 SLAM-ER の最大距離での発射試験が最近行われ、170mi以上離れた標的を直 撃した。
 ミサイルは F/A-18B から高度40,000ftで投下され、飛行間2度の誘導指令メッセージを受信、正確に経路修正 を行った。
2005.05 Jane's Missiles & Rockets Boeing offers US Navy a Block Ⅲ Harpoon <0511-050019>
 米海軍は、現有する RGM-84C Harpoon Block ⅠB の18%にあたる400発を Block Ⅲ に改修する。
 Harpoon には沿岸海域での適応能力を高めるため、シーカ、誘導部、弾頭を改良しデータリンクを搭載した Block Ⅱ があり10ヶ国以上で採用されているが、米海軍は採用していない。 米海軍は1990年代以降対艦ミサイルより対地ミサイルへの関 心を高めていた。
 Block Ⅲ は Block Ⅱ の能力向上型で、Link 16 データリンクか開発中の WDLN (Weapons Data Link Network ) を搭載する。
 Block Ⅲ はFY-07に予算化され、2010~2011年に量産が開始され、2013年に生産を終了する予定である。
2004.10 Jane's Missiles & Rockets SLAM-ER missile tested against moving target <0423-100019>
 Boeing社が SLAM-ER による移動目標攻撃の試験を実施した。 試験では E-8C JSTARS の目標情報が Link 16 を通じて F/A-18 を経由してミサイルに送られ、ミサイルが目標の速度を推定した。 F/A-18 のパイロットは 'stop motion aimpoint update' により65~80km/hで走行する標的となったトラックを指定し、擬似攻撃を実施した。
 SLAM-ER の移動目標対処ソフトは10月に海軍に引き渡され、2005年中頃に試験を実施し、2005年10月には部隊配備 を行う予定である。
2004.05 International Defense Review Australian Harpoon upgrade to inprove littoral strike <0409-050017>
 オーストラリア軍が、保有する R/UGM-84 Harpoon Block Ⅰ対艦ミサイルを Block Ⅱに改修する契約を、 Boeing社と$22Mで結んだ。 レーダシーカの更新により、沿岸域などの高いクラタ環境での目標の認識が可能に なる。
 豪軍は現在 Collins 級潜水艦に UGM-84、Adelaide 級フリゲート艦に RGM-84、F-111C などの航空機に AGM-84 を装備 している。 ANZAC 級新フリゲート艦には Block Ⅱ が搭載されることになっている。
2004.04 Jane's Missiles & Rockets Boeing SLAM-ER ready for service on US Navy P-3C fleet <0410-040012>
 射程150nm以上の SLAM-ER を P-3C に搭載する開発が完了した。 既に米海軍保有の59機の P-3C の うち19機の改造が完了しており、年内には全機改造される。
 一方 Boeing社は、韓国の F-15K に SLAM-ER を搭載するための、F-15E による初の搭載飛行試験に成功して おり、2006年には F-15K による地上目標に対する発射試験が予定されている。
2004.04 International Defense Review Harpoon Block Ⅱ for Australia <0408-040017>
 豪海軍が Boeing社と、現在装備している Harpoon Block Ⅱ 対艦ミサイルの改善契約を$20Mで結んだ。
 改善はキットをオーストラリアに送り、現地で行う。
2004.04 International Defense Review SLAM-ER for Korea <0408-040007>
 Boeing社は韓国から47発 SLAM-ER を受注した。 契約は FMS で行われ、 総額は$61.3Mとなる。
 韓国は SLAM-ER を F-15K に搭載する。
2004.03.15 Aviation Week & ST South Korea and Boeing <0406-031502>
 韓国と Boeig社は、F-15K に搭載する SLAM-ER の導入に関する契約を$70Mで締結した。 この契約は SLAM-ER の最初の輸出事業となる。
2004.03 Jane's Missiles & Rockets SLAM-ER missiles for South Korea <0409-030011>
 McDonnell Douglas社が米海軍から、FMS で韓国に引き渡す47発 SLAM-ER を含む各種ミサイルを$61.32Mで受注した。 契約は2006年12月に完了する。
2004.03 International Defense Review SLAM-ER <0405-030009>
 米海軍が、SLAM-ER の P-3C Orion 搭載を完成させた。 現在、現有59機の P-3C のうち19機が改造 中で、残りも今年中に改造を完了する。
 射程270kmの SLAM-ER は、米海軍が現有する対地攻撃兵器の中で、最も高い精度を 持っている。
2004.02 Jane's Missiles & Rockets Contract awarded for SLAM-ER <0408-020019>
 GD社が AGM-84H SLAM-ER 380発の弾頭装着を$8.89Mで受注した。 この契約 には FMS で韓国に引き渡される分が含まれており、最終納期は2008年1月である。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets SLAM-ER to be approved for P-3C use  米海軍は AGM-84H SLAM-ER を P-3C に搭載することを承認した。 P-3C は今まで AGM-84E SLAM を 搭載していたが SLAM-ER は搭載せず、SLAM-ER は1999年に F/A-18C/D がコソボで使用していた。
 F/A-18E/F SuperHonet 及び S-3B Viking も SLAM-ER を搭載する。
2003.09.24 Jane's Defence Weekly US gives go-ahead for new Harpoon  米海軍は、2004年から RGM-84 Harpoon Block 1C を改良する計画を開始する。
 この計画は錯雑した沿岸海域で民間船舶に紛れて攻撃してくる敵を、2次被害無く撃破する事を目的としてお り、候補には Boeing社が提案している Harpoon 21 コンセプトが含まれている。
 Harpoon 21 では新型シーカとデータリンクが採用される。
2003.06 Jane's Missiles & Rockets Boeing developing upgrade to Harpoon 21  Boeing社は Hapoon 21 の開発を進めている。 Hapoon 21 は Hapoon Block Ⅱ の後継に位置付けられる。
 ただ米海軍は冷戦終了後 Hapoon の改良には関心を示さず、Hapoon Block Ⅱ は Boeing社の自社開発で、米国以外の9ヶ国で採用され た。 これに対して Hapoon 21 は米海軍の計画で進められている。
 Hapoon 21 では Block Ⅱ で付加された GPS/INS 誘導と対地攻撃能力のほか、発射後の制御を可能にするように SLAM-ER に使用している AN/AWW-13 データリンクを搭載する。
2003.05 International Defense Review Moving-vehicle attack capabiklity for SLAM-ER  米海軍は、F/A-18 戦闘機が他のセンサから Link 16 を経由して受領した目標情報を、固有 のデータリンクで SLAM-ER に伝送し、高速走行する目標を攻撃する性能を実 証した。
2003.04.02 Jane's Defence Weekly US Navy trials moving-target capabilities  米海軍の F/A-18 が、SLAM-ER を用いて、陸上を高速で移動する 目標を攻撃する試験を行い、能力を確認した。
2003.02.05 Jane's Defence Weekly US budget boost - with more to come
= FY-04 米国防予算案の解説記事 =
全般、海軍海兵隊、空軍、陸軍、ミサイル防衛別
海 軍
  Tacticl tomahawk × 267発
  JSOW × 429発
  SLAM-ER × 84発
  JDAM × 12,326発
空 軍
  JDAM × 20,244発
  JASSM × 250発
陸 軍
  M1A2 MBT、M2A3 Bradley の調達中止
2002.09.18 Jane's Defence Weekly USN's upgraded SLAM-ER is cleared for operation  米海軍は9月3日に、ATA (Automatic Target Acquisition) 能力付加型の SLAM-ER を有効とした報告を行った。
 SLAM-ER ATA はピクセルまたはシーンマッチングを行うもので、全自動及び半自動 のモードを持つ。 ATA 化にはハードウェアの変更は不要で、ソフトの再インストールでできる。
 海軍は SLAM-ER ATA 導入のため、AGM-119A/B Penguin や AIM-54A Phoenix, Hapoon, SLAM などの旧型兵器計画を中止する模様である 。 海軍は既に対戦車型の AGM-154 JSOW-B の調達を停止して、その予算を他の型の JSOW 購入にまわ している。
2002.09 Jane's Missiles & Rockets SLAM-ER mission-planning software to be upgraded  Boeing社の子会社 McDonnell Douglas社は、JMPS (Joint Mission Planning System) SLAM-ER 固有部分の開発生産を受注した。 納期は2005年9月である。
2002.01 Jane's Missiles & Rockets Afghanistan offernsive boosts US munitions procurement  アフガン戦争により、一時中止されていた AGM-154A JSOW の Full-rate 生産は再 開されたが、開戦初期、僅かに海軍により防空関連目標の攻撃に使用されただけであった。
 これに引き替え JDAM は大量に使用されたため、海軍の在庫がつきそうにな り、空軍保有弾を管理換えして繋いだと言われている。
 AGM-84H SLAM-ER は、少なくとも3発が開戦当初に使用されたほか、その 'man-in-the-loop' 特性と 、良好な精度から、洞窟やバンカーの攻撃に使えたと見られている。
 9月11日事件により組まれた特別支出では、当初の$20Bの一部が TLAM, LGB, JDAM, CALCM の購入に、第2次の$20Bの一部が Tomahawk の Block Ⅲ TLAM化、Hellfire, SLAM-ER の追加購入、及び JASSM の購入、Tactical Tomahawk の 開発促進に使用された。
2001.12 Jane's Missiles & Rockets Harpoon Block Ⅱ ends developmental testing  米海軍は Hapoon Block Ⅱの開発試験を完了し、2002年1月から配備を開始する。
 Hapoon Block Ⅱは GPS の採用により、錯雑した海岸地形や、中立国の船舶等が交雑する中で敵艦船を攻撃しようとするもので、コス ト及びリスク低減のため、JDAM で使用されている慣性測定装置や、 SLAM-ER で用いられているコンピュータ及び GPS 受信機を搭載している。
2001.10.15 Inside the Navy Navy successfully tests SLAM-ER target acquisition capability  米海軍は最近、SLAM-ER の自動目標捕捉試験をチャイナレークの海軍空戦セン ターで行い良好な成果を得た。
 SLAM-ER は SLAM の改善型で、自動目標捕捉能力がその基礎となっており、海軍はむこう 5年間に年間30発を要求 していたが、更に FY-02 に45発の SLAM-ER を $25M で追加要求している。
2001.07 Jane's Missiles & Rockets US Navy tests Harpoon Block Ⅱ  米海軍は Harpoon Block Ⅱ の初めての発射試験を実施した。
 Harpoon Block Ⅱ は、Block IC/IG 対艦ミサイルの改良型で、錯綜した沿岸環境での使用や、内陸50kmまでの陸上 目標を CEP 10m で攻撃する能力、更に港に停泊中の船舶を攻撃する能力が付加された。
2001.06 Jane's Missiles & Rockets Low-cost seeker considered for SLAM-ER  米海軍は AGM-84H SLAM-ER の IR シーカを、安価な DAMASK (Direct Attack Munition Affordable Seeker) に交換することを考えている。
 DAMASK は GBU-29、GBU-30 JDAM に使用されているシーカで、大量生産されれば 単価が $10,000 以下になる。
 これとは別に米海軍は 4月に ATA (Automatic Target Acquisition) 機能付き SLAM-ER の試験に成功し た。
 ATA 機能付き SLAM-ER ではシーカの画像がリアルタイムで母機に送られ、パイロットは Stop Motion Aimpoint Update 機能で、コックピットのスクリーンに現れた画像にカーソルをあわせて目標を照準できる。
2001.05.09 Jane's Defence Weekly US Navy's SLAM-ER scores a first using ATA  米海軍は新しい目標自動捕捉装置 (ATA: Automatic Target Acquisition) を取り付けた SLAM-ER の初発射試験に成功した。
 SLAM-ER は、高度 11,400ft を飛行する F/A-18C から発射され、120km を飛行した後に標的として用意さ れた擬似 SAM サイトに命中した。
 米海軍は今後、ATA とともに新しい小型低価格シーカの開発を進め、700発の SLAM-ER を調達する予定である。
2001.04.09 Inside the Navy Navy interested in new seeker for upgraded standoff missile  海軍は SLAM-ER (Standoff Land Attack Missile- Expanded Response) の改善にあたり、これまで限定的に製造、使用していた Maverick のシーカーに変わる低価格な汎用品を応用した新しいタイ プのシーカーの採用を検討している。
 SLAM-ER は既に運用されているが、改善は目標の自動捜索と自動識別能力を向上するもので、高価な Maverick 用に変わるシーカー が汎用品を応用して短期間に開発することが要求されている。
2001.02.19 Defence News U.S Navy orders more SLAM-ERs from Boeing  米海軍は Boeing 社から2001年に SLAM-ER(Standoff Land Attack Missile Expanded Response)71発を $36.4M で追加発注する。
 Boeing 社はこれで346発の SLAM-ER を2004年までに受注することとなる。更に海軍は現有の SLAM 約 700発を SLAM-ER に改修する予定。
2001.01 Jane's Missiles & Rockets New technologies will extend life of Harpoon and SLAM  米海軍はいくつかの新技術の適用により Harpoon と SLAM を改善し、機能向上と延命を 図るための内部研究を行っている。
  ・SLAM-ER の翼形状の基本型 Harpoon への適用
  ・Harpoon シーカーの SLEP(Seeker Life Extention Program)による改善
  ・既存技術の適用による$20,OOO以下のSLAM-ER XK シーカの開発
  ・Harpoon シーカーのソフトウエアー改善による目標信号弁別機能向上
2001.01 Jane's Missiles & Rockets Boeing Harpoon Block Ⅱ to compete for ALAM requirement  海軍の ALAM (Advanced Land Attack Missile) の候補には Boeing 社の Harpoon Block Ⅱ、Lockheed Martin 社の Naval Tactical Missile System (NATACMS)、Raytheon 社の SM-4 Land Attack Standard Missile (LASM) 及び Tactical Tomahawk の4種が名乗りをあげている。
このなかで Harpoon Block Ⅱ は SLAM-ER+ 開発の GPS/INS と JDAM 開発の内部測定ユニットを活用し、新規開発 の10分の1で製品化できるとBoeing 社はアピールしている。
2000.05 Jane's Missile & Rockets SLAM-ER passes OPEVAL  Boeing社の AGM-84H SLAM-ER の運用評価試験が 3月6日海軍航空兵器センターで 行われ、F/A-18sから発射したSLAM-ER は全て目標に命中した。
 試験成果は 5月に正式報告、10月から年間 30~68発、合計 700発が製造される予定。
1998.06 International Defense Review SLAM ER evolves into an advanced multirole missile  
1996.12.18 Jane's Defence Weekly Precision target system set for SLAM-ER  
1996.06.19 Jane's Defence Weekly Grand SLAM proposal to extend missile range  
1996.06.17 Aviation Week & ST McDounnell Douglas and its industrial partners have offered UK CASOM  
1996.05.01 Jane's Defence Weekly Cruise missiles  
1995.02.18 Jane's Defence Weekly DoD gives go-ahead for navy SLAM-ER order