散布子弾に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.12.06 Jane's Defence Weekly Pentagon reverses cluster munition ban <1801-120608>
 米国は2008年の「クラスター弾に関する条約 (
CCM)」に加盟し10年以内にクラ スター弾を破棄するとしていたが、国防総省はクラスター弾と同程度の効果が見込める代替え弾との交換が終わるまで破棄を行わないと政策転 換をした。
2014.07 Inrternational Defence Review South Korea acquires enhanced cluster munitions <1408-070001>
 韓国が Textron社に対し、F-15K 及び F-16C/D に搭載する
CBU-105D/B WCMD を$190Mで 発注した。 発注数は361発で2016年12月までに納入される。
2006.09.25 Defense News Weapon in cold target test <0620-092523>
 SFW の投下試験が行われ、40個のスキート弾全てが標的を破壊または自爆した ことが確認された。 SFW は敵防空システム、航空基地の駐機及び装甲車両等の破壊に使用する。
2006.09.25 Aviation Week & ST Small yield, big bang <0620-092509>
= 米軍の小型精密誘導兵器の開発状況 =
SDB (右図)
 最近運用を開始した GPS 誘導の250-lb誘導爆弾で、F-15E に12発を搭載する。 JDAM 用の搭載装置に4発を 積載することができる。 現在 F-22 への搭載を検討中である。
FLM (Focused Lethality Munition)
 新爆薬 MB-X (Multiphase Blast Explosive) を充填した新型爆弾で、弾殻にグラファイト を用い、破片でなく爆破効果を利用する。 現在地上試験を実施中で、来年の夏に投下試験を予定して いる。 FLM は SDB Ⅱ に適用を予定する。
SDB Ⅱ
 海軍が開発に参加し、2014年の運用開始をめざし Lockheed Martin社と Raytheon社が2009年の SDD 契約に 向け指名競争を行っている。
Hard Stop
 PAW (Passive Attack Weapon) の改善型で、WCMD を使用し 0.5-lbの侵撤弾50個を内蔵する。 投下試験は終了しているが、予算の制約から装備化は中断している。
2005.05.18 Jane's Defence Weekly Sensor Fuzed Weapon strikes ships at sea <0511-051803>
 米空軍が CBU-105 SFW を使って水上目標を攻撃する試験を開始しており、2月 に行われた最初の試験では、全長11mの軽装甲水陸両用車2両に穴を開けた。
 試験はメキシコ湾上で行われ、使用した SFW は Txtron社が自社開発したもので、スキート弾のソフトを水上目標の認識が可能なよう に変更している。 同社によると現在生産を継続している同弾を、容易に改良弾にできる。
2005.04.06 Jane's Defence Weekly US reveals urban warfare munition <0508-040602>
 米空軍が、市街戦において複数階からなるビルを攻撃する空投兵器 HardSTOP (Hardened Surface Target Ordenance Package) を開発中であることが明らかになった。 開発契約は2004年5月に結ばれていた。
 HardSTOP は50以上の小型侵撤剤からなっていて、この散布の半径を最小6m位まで 選択できるのが特色である。
 この他に空軍は、LCDW (Low Collataral Damage Warhead) の開発も進めている。 LCDQ は 炭素繊維性の弾頭ケースを持ち、厚さ30cmの鉄筋コンクリート/font>をも侵撤する。
2004.12 Jane's Missiles & Rockets BLU-108 considered as UAV armament <0503-120019>
 米陸軍は RQ-5 Hunter UAV のすぐに使用可能な武装として BLU-108 SFW を検討している。
 BLU-108 は4発のスキート弾を持ち、パッシブ IR/アクティブレーザセンサで作動する。 BLU-108 を UAV から投下する試験は2004年 9月13日に、Eglin AFB で空軍の Sentry HP UAV を用いて行われている。
 Hunter は BAT Viper を搭載する試験に成功しいるが、 実戦では使用したことがない
【註:】
 BLU-108 は、全長79cm、胴径13.3cm、重量29kgの円筒形弾で4発のスキート弾と、尾部にパラシュートを持つ。
2004.11.03 Jane's Defence Weekly IMI unveils 'intelligent' submunition <0421-110309>
 イスラエルの IMI社が、軍事目標だけを選択して攻撃できる新型の散布子弾 MIMS (Miniature Intelligent Multipurpose Submunition) を開発した。
 800gの大きさの MIMS は、ASM、爆弾、陸上発射ロケットなどに搭載され、複数のセンサを内蔵して目標を識 別する。 これにより例えば装甲車両のみといった特定の目標だけを攻撃することができる。 また MIMS は目標を捕捉するとそれに 接近し、最も脆弱な部位を攻撃することができる。
 現在 MIMS は散開した兵員を目標としていないが、次の段階ではそれも検討されている。
 10月25~27日に行われた AUSA の展示会では、輸出仕様の MIMS が展示された。
2004.09.29 Jane's Defence Weekly BLU-108 eyed for Hunter UAV <0419-092904>
 Textron社が、RQ-5 Hunter BLU-108 を搭載することが可 能であるとして提案している。 BLU-108 の UAV への搭載は、米空軍が小型 UAV である Sentry に搭載し、特殊作戦での実用化の可能 性を検証したことがある。
 同社は BLU-108 を Tomahawk や ATACMS の弾頭としても使用可能としている。
2003.06 Jane's Missiles & Rockets USAF plans to procure and upgrade more Textron Sensor Fuzed Weapons  米空軍はイラクで成果のあった SFW の追加発注を行っている 。
 イラクで使用されたのはアクティブレーザセンサを取り付けた P3I 型で、赤外線を発しない目標も攻撃でき ると共に、各子弾と一体化した16個の KE (Kinetic Energy) 弾片による破片効果も期待できる。
 初めての SFW の使用は4月2日に6発の CBU-105 WCMD にそれぞれ10発ずつ収納され投下された。  10発の SFW はそれぞれ4個の子弾を放出する。
 Textron社は BAT より安価を武器に ATACMS GMLRS の弾 頭としても売り込んでいるが、DoD にその計画はない。
2003.02.19 Jane's Defence Weekly Contract Sensor Fuzed Weapon  米空軍は Textron社と、総額$116.9Mで、350発の CBU-105B/B SFW と、300発分の改造 キットを発注した。
 CBU-105B/B 型の SFW は WCMD 準精密誘導テールキットを取り付けて使用される。   
2002.12.04 Jane's Defence Weekly BLU-108 fired from Universal Dispenser  Textron社が、Universal Dispenserから BLU-108 を散布する試験に 成功した。

 BLU-108 は BAT の代替として ATACMS への 搭載が考えられている。 

2002.11.20 Jane's Defence Weekly New warhead for Russia's Smerch rocket  ロシアの国有 Splav社が、Smerch 300mm 12連装ロケット砲用の FAE 弾頭の詳細を公 表した。
 9M55S弾は射程70km~25kmで、発射重量は800kg、弾頭重量は100kgあり、FAE 炸薬は直径25mの地域に散布され た後に点火される。
 300mmロケット弾には、発射重量900kg、弾頭重量75kgで、射程90kmのバーションもある。
 300mmロケット弾には、72発の子弾、5発の自動照準子弾(25発の対戦車地雷を散布)、646発のボムレットを搭載するものがある。
2002.09 Jane's Missiles & Rockets Enhanced Sensor-Fused Weapon enters production  Textron社は米空軍向け enhanced SFW の生産を開始した。
 enhanced SFW はスキート弾のセンサを従来の IR から、IR/Active Laser のデュアル化により照準精度を向 上させると共に、撃発機構に自爆機能を付加して、適当な目標が探知できなかった場合には自爆させ、更に自爆機能も働かなかった場合 には、2分後に自動的に非活性化させ安全性を向上させている。
 一方で、外殻を16個の弾片化して、広域殺傷力を付与している。
 当初契約分は300発であるが、空軍は2,000発の取得を希望している。
2001.09 Jane's Missiles & Rockets Russian PBK-500U glide-bomb in development  ロシアの Bazalt State Research and Production Enterprise は、GPS/INS 誘導による滑空型誘 導爆弾 PBK-500U を開発中であると発表した。
 PBK-500U は JSOW と似たシステムであるが、機体形状は JSOW と異なりパラグライダ型である。
 標準型では300mmロケット弾に使われている標準誘導子弾を6発搭載するが、他にも破片榴弾搭載型、各種誘 導子弾搭載型、単弾頭搭載型、更に気体爆薬搭載型がある。
2001.04.04 Jane's Defence Weekly US Air Force awards SFW contracts  米空軍は Textron社と、$123Mで 300発の SFW (Sensor Fuzed Weapon), 900発 の BLU-108B子弾及び 150発の AGM-154B JSOW の調達契約を結んだ。
 また、Lockheed Martin社と、5,959セットの Wind-Corrected Munition Dispenser (註:CBU-97 SFW に取り付ける誘導キットで、取り付けたものは CBU-105 になる)を $83Mで契約した。
2001.03.28 Jane's Defence Weekly USAF poised to award SFW upgrade contract  米空軍は来月始めに、改良型の CBU-97 SFW (Sensor Fused Weapon) 生産契約を結ぶ予定である。
 この契約に基づく最初の改良型 CBU-97 は、契約後12から15ヶ月後に納入され、2009年には全数の納入を完了する。
 CBU-97 は、F-16, F-15E, A-10 等から装甲車両の縦隊に対して投下される。
 この兵器は、原身か Tactical Munitions Dispenser となっており、10発の BLU-108 を散布する。 更に各 BLU-108 は 4個の 'Skeet' 弾を放出し、Skeet 弾は EFP (Explosively formed Projectile) となって装甲を破壊する。
 空軍は、改良型2,300発を含む5,000発の CBU-97 調達を計画しており、既に1,500発の基本型が納入され 、1,200発が発注済みである。
FAS の CBU-97 のページ
2000.11.08 Jane's Defence Weekly USA to build ATACMS variant  米陸軍は、昨年のコソボにおける反省から、単弾頭型の ATACMS の製造を検討している。  コソボでは M74 ボムレットを散布したため、不発弾の処理や市街地への影響が問題になった。
 このため陸軍は、WDU-18B 弾頭(註: 1,000 lbs 級のペネトレータ)を搭載した ATACMS Block IA を43発購入すると共に、 ATACMS Block ⅣA では、GPS/INS により精度を 0.9m~ 1.5mに高めた単弾頭弾を採用する。