SMACM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2007.05 International Defence Review Loitering with intent: armed aerial vehicles provide fire on demand <0711-050008>
= 遊弋索敵型ミサイルの現状に関する6頁にわたる特集記事 =
 初期の遊弋索敵型 SEAD 兵器は弾頭搭載 RPV (UAV) で、Toucan、Pave Tiger/BRAVE 、Marula、Kentron、Harpy などがある。
Kentron ARD (Anti-Radar Drone)
 巡航速度200km/h、突入速度600km/h、巡航高度5,000m、遊弋距離400km、滞空時間2.5時間
Harpy
 発射重量135kg、弾頭重量32kg、遊弋距離500km
LMCD (Loitering Munition Capability Demonstration)
 装備化を前提としない研究開発。
LCLC (Low-Cost Loitering Carrier)
 2007年2月に初飛行した。
Marula
 弾頭重量35kg、遊弋距離900km、巡航速度280km/h
SMACM (Surveillance Miniature Attack Cruise Missile)
 全長178cm、胴径19cm、発射重量65kgで、250nmの航続距離と1時間の滞空能力を持つ。
Steel Rain Plus
 英国の LCLC 技術と米国のレーザ誘導技術及びレーザ誘導子弾技術を複合する構想で、4.5kgの弾頭を搭載するレーザ誘導子弾を8~10 発搭載するため'空中弾倉'とも呼ばれる。 MLRS や HIMARS 発射機に6発ずつ装填する。
NetFires LAM
P-44
 遊弋策敵はしない。
AWS (Affordable Weapon System)
 Block 1 は LRIP 開始可能な状態にあり、目下 Block 2 が進められている。 構想は、ISO 標準コンテナを改造した中に、20発 の AWS と簡単な射撃統制装置を組み込んで使用する。 弾頭を除いた量産単価が$60,000と見積もられている。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets SMACM based on classified technology <0602-120014>
 Lockheed Martin社が開発中の SMACM (Surveillance Miniature Attack Cruise Missile) は、 実質的な SDD 段階にある。
 システムでは既存コンポーネントが活用されており、弾頭は Hellfire から、三モードシー カには JCM の MMW/IIR/SAL シーカか、MMW/SAL/AL を組み合わせた Tri-Star シーカが使われる。
 Ladar の三次元画像を処理して目標の自動認識を行い、捜索モードまたは攻撃モードで運用される。 エンジ ンは TDI社製 J45C ターボジェットで320km以上を飛翔する。
 ミサイルのサイズは SDB と同じで、重量は64kgであり、F/A-22 や F-35 の機内弾 庫をはじめ、各種攻撃用機に搭載できる。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin targets maritime strike <0507-030913>
 Lockheed Martin社は、海軍の対艦戦 (ASuW: anti-surface warfare) 能力向上要求に対応して各種ミサイル を提案している。
 第一の候補は空軍で既に FRP に入っている JASSM のシーカを改良し、双方向データリンクを追加するもの で、同社は既に$1Mを投入して検討を進めている。
 第二の候補は250nmの射程を持つ SMACM (Surveilling Miniature Attavk Cruise Missile) で、F/A-22 の機 内弾庫から大量に発射できる。
( SMACM 関連記事 JDW 2004.08.04)
 第三の案は最も安価な案で、LongShot 拡張翼キット WCMD に取り付け 40nmを飛ばそうとするものである。
2004.12.15 Jane's Defence Weekly JASSM enters full-rate production <0501-121507>
 米空軍が11月下旬に、Lockheed Martin社と初の JASSM FRP 契約を結んだ。 JASSM は$112Mの契約で 288発を生産し2006年初めから1年間で納入する。
 FRP 前の LRIP では 3個 Lot 受注したが、360発を生産する Lot 4 は議会により予算がカットされている。
 Lockheed Martin社は射程を1,000nmに延ばした JASSM-XR の風洞試験を実施中で、また同時に SMACM (Surveilling Miniture Attack Cruise Missile) の風洞試験も実施している。 同社は2005年 の中頃か末に SMACM 試作機の飛行試験を計画している。
2004.08.04 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin unveils new cruise missile <0415-080405>
 Lockheed Martin社が、F-22 や F-35 に搭載用に検討している2種類の CM を公表した。
Mini-JASSM
 AGM-158 JASSM を F-22、F-35 搭載用に小型化したもので、弾庫に1発ずつ、計2発を搭載できる。
 機体が小型であるのにかかわらず最大射程は1,000nmと、ペイロード幾分少ないものの AGM-158 の200nmを大 きく上回っている。
 更に双方向データリンクを装備し、観目線内にいる他のプラットフォームやセンサのデータを中継して NCW (Network Centric Warfighting) におけるノードの機能を果たすことができる。
SMACM
 SMACM (Surveilling Miniature Attack Cruise Missile) の単価は Mini-JASSM の1/5で、 射程は250nm又は一ヶ所で1時間以上滞空する能力を持つ。 F-35 は機内弾庫に8発搭載できる。
 SMACM は LOCAAS の推進装置、弾薬と、JCM のシーカを利用する。
2004.07 National Defense Air Force seeking funds to connect weapons in flight <0415-070002>
 米空軍は精密誘導兵器に、発射後の標的再指定を可能にするデータリンクの研究を進めている。
 空軍は2年間、$30Mの研究を年末から行う意向で、対象となるのは JASSM、JSOW 及び SDB の3機種とされ、データリンクの使用周波数 帯域、メッセージ移管、プロトコル及び所要ソフトウェアーの開発を行う。
 一方、Lockheed Martin社は独自に SMACM (Surveillance Miniture Attack Cruise Missile) と呼ぶデータリ ンク搭載兵器の開発を3年計画で行っており、全長6ft、重量140-lbの SMACM ミサイルに搭載する20立方インチの小型 Link 16 装置を開発している。