2025.01.21
12:05Breaking Defense
Israel orders more Iron Dome interceptors, using new tranche of US funding
<2502-012109>
イスラエルは、米国の新たな資金を使って、より多くのIron Dome弾を発注した。 新しい迎撃弾は、イスラエルが米国の援助パッケージ$8.7Bを初めて使用した。
イスラエル国防省は、イスラエルの多層防空システムの3つの層の一つであるイスラエルのIron Dome迎撃弾をさらに購入するために、最近の米国の援助資金を使用して最初の調達契約に署名したと述べた。
Iron Domeは過去15ヶ月間の戦争でRAMを迎撃するために、複数の戦線で広く使用されてきた。
イスラエル国防省のザミール少将は、製造したRafael社と先週発表された連続生産を拡大する新しい契約は、「イモドがラファエルや他の防衛産業とともに主導する、戦闘中の戦力増強と強化のための前例のない取り組みの中心的な要素である」と述べた。
Rafael社のCEOであるトゥールゲマン氏はこの取引を称賛し、同社が米MDAと緊密に協力していることを指摘した。
2023.08.04
23:38Defense News
Finland is one step closer to getting David's Sling missile shield
<2309-080417>
フィンランドがNATOに加盟してから3ヶ月後の8月3日に、米国務省がフィンランドへのDavid's Slingの輸出を承認した。
米議会調査局が2016年に発行した報告書によると、David's Slingは40km~300kmから発射されるロケットやCMを撃墜する能力があり、MRBMの迎撃能力も持つという。
2023.08.02
16:16Breaking Defense
Israel says US has given green light to send David's Sling to Finland
<2309-080209>
イスラエルのギャラント国防相が8月2日に声明で、米国が米国とイスラエルが共同開発したDavid's Slingのフィンランドへの売却を承認したことを明らかにした。 売却額は$345Mである。
フィンランドは4月にNATOに正式加盟した翌日、David's Slingの導入を決めていた。
2023.05:11
20:12Breaking Defense
David's Sling nets first live-action kill over Israeli skies
<2306-051119>
Rafael社製David's Slingが5月10日、初めてガザから発射されテルアビブに向けたロケット弾を撃墜した。
David's Sling防空システムはELM-2048射統レーダ、戦闘指揮装置、垂直発射機とミサイル(註:Stunner)で構成され、BMやCMを40~300kmで撃墜する。
2023.04.08
02:19Defense News
Finland to buy Israel's David's Sling air defense system
<2305-040801>
フィンランドがNATOに加盟した翌日、次期中距離防空システムとしてDavid's Slingを€316M ($345M) で購入すと発表した。 これはDavid's Slingにとって初の輸出契約になる。
イスラエルのMDOと米MDAが共同で開発しRafael社が生産するDavid's Slingは射高が15kmで、航空機の他BM、CM、UAVなどに対処できる。
2022.10.04
15:24Breaking Defense
Iron Beam, Israel's laser air defense system, could be ready in 2-3 years
<2211-100414>
イスラエルはRafael社製Iron Domeに代わる100+kWレーザを用いた同じくRafael社製Iron Beamを2年以内に装備化しようとしている。
2022.02.21
Defense Update
Rafael tests C-Dome air defense on Israel's new Magen corvette
<2203-022109>
イスラエルが2月、Saa-6 Magen級コルベット艦の初号艦MagenでC-Dome防空システムのロケット弾、CM、UAVに対する発射試験を実施した。
2022.02.16
Defense News
Israel plans 'laser wall,' but questions remain about effectiveness and cost
<2203-021616>
イスラエルのベネット首相が2月上旬に、ロケット弾の飽和攻撃に対抗するため電気励起式レーザを用いたレーザ壁を2023年にoperationalにすると述べた。
イスラエルは1990年代から2000年代初めにかけてNautilus THELを開発とていたが計画は中止された。 NautilusではGlad級ロケット弾の破壊に2~3秒の照射を必要としたが、イスラエル国防省は2020年1月にブレークスルーを達成したと発表していた。
2021.12.15
Jane's Defence Weekly
RADA teases new exMHR radar for mobile Iron Dome variants
<2203-121502>
イスラエルのRADA社が11月14日に長距離型MHRであるexMHRを$5Mで受注したと発表した。 米海兵隊がIron Domeを装備しようとしているが、Janesはこの発注元を米国以外と見ている。
exMHRは4面固定レーダをJLTV車に搭載したもので、機動型Iron Domeに適していると見られる。
レーダはGaN素子を採用して従来のGaAsレーダの5倍の出力を持ち、各面は90cm×120cm、重量150kgで総重量は600kgになる。
捕捉能力は大型航空機を200km、軽中迫撃砲弾、砲弾、マイクロUAV、短距離ロケット弾に対し18kmである。
Rafael社はEurosatory 2018でI-Dome TELARを公表している。
I-Dome TELARはTamir弾2×5合わせて10発を搭載するTELARと、IAI Elta社製ELM-2054 MMRをRheinmetall-MAN社製HXシリーズ6×6車に搭載したものであった。に
2021.02
International Defence Review
IMDO, MDA conduct integrated Iron Dome, David's Sling live-fire tests
<2103-020002>
イスラエルIMDOと米MDAが2020年11月~12月上旬に、Iron Dome SRBMDとDavid's Sling Weapon System (DSWS) による、連携した迎撃試験を地中海で実施した。
Iron DomeのTamir迎撃弾とDSWSのStunner中距離迎撃弾は艦上に設置された発射機から同一または別々の目標に向け発射された。
DSWSのStunnerは段階的にソフトウェアの更新が行われる計画で、既にBlock ⅠとBlock Ⅱは採用され、近くBlock Ⅲも採用される計画である。
2020.12.15
MDA HP
IMDO and MDA successfully complete intercept test of the David's Sling Weapon System
<2101-121505>
イスラエルIMDOが米MDAと共同で、一連のDavid's Sling Weapon System (DSWS) の試験DST-7を成功裏に完了した。 この試験はDSWSの7回目の試験になる。
DSWDはIron Dome、Arrow 2、Arrow 3と共に構成する多層BMD組織の中で中核となるシステムである。
2020.03.09
Breaking Defense
New missiles must work with IBCS network: Bruce Jette (Exclusive)
<2004-030908>
米陸軍で調達を統括するシビリアンのジェッティ氏が3月5日、現在型のIron DomeがIBCSの要求を満たすかとの質問に対し"No"と答えた。
しかし、Iron Domeの"shoot-off"は来年実施するという。
2019.11.13
Jane's Defence Weekly
Syria has reportedly recovered Israeli David's Sling missile
<2001-111312>
中国のウェブサイトSinaが11月2日、シリアのOTR-21 Tochka (SS-21) に向けてイスラエルが発射したDavid's Sling のStunner弾2発の内1発をシリア軍が鹵獲したと報じた。
イスラエルは2018年7月23日にシリア軍のTochkas 2発に対し2発のStunnerを発射したが、David's Slingにとってこれが最初にして唯一の実戦使用であった。
2019.08.21
Jane's Defence Weekly
USMC to demo G/ATOR with Iron Dome
<1910-082103>
米海兵隊の報道官が8月12日、海兵隊がAN/TPS-80 G/ATORレーダとIron Domeを組み合わせた試験を準備中であることを明らかにした。
陸軍は2月にIFPCの暫定装備としてIron Dome 2個中隊の導入を決めている。
2019.03.21
Defense News
Israel, US intercept long-range missiles during joint drill
<1904-032105>
米MDAとイスラエルIMDOが3月18日、6回目となるDavid's Sling Weapon Systemによる迎撃試験DST-6を行い迎撃に成功した。
この試験は3月上旬に米国のBMDシステムがイスラエルに展開して行った演習に引き続いて行われた。
2019.03.19
MDA HP
IMDO and MDA Successfully Complete David's Sling Weapon System Intercept Test Series
<1904-031910>
米MDAとイスラエルIMDOが3月18日、6回目となるDavid's Sling Weapon Systemによる迎撃試験DST-6を行い迎撃に成功した。
2018.08.01
Jane's Defence Weekly
David's Sling air-defence system has dubious debut against Syrian missiles
<1809-080103>
2017年4月にoperationalになったDavid's Slingが7月23日に実戦デビューした。 イスラエル軍広報官によると、シリ
ア軍のTochka (SS-21) から2発のミサイルが発射されこれらがイスラエル領内に落下すると判断されたためDavid's Slingは迎撃弾Stunnerを2発発射したが、シリアからの
ミサイルはシリア領内に落下した。
この件についてイスラエルは調査中と言うが、イスラエルのメディアはシリアからのSS-21が飛行中に経路を変えたと
報じている。 Jane'sは9M79ミサイルについて、目標上空に差し掛かると急角度 (80゚) でダイブして突入することができると分析している。
2018.07.31
Defense News
Israel activated its David’s Sling missile system for the first time. Will more sales start booming?
<1808-073105>
イスラエルが23日に初めてDavid's Sling Weapon Systemを実使用した。 この日シリア政府軍がゴラン高原近くで反
政府勢力に対しSS-21 2発を発射したため、イスラエルは迎撃弾(註:Stunner)2発を発射した。 迎撃弾のうち1発はゴ
ラン高原上空で自爆し、SS-21 2発はいずれもシリア領内に落下した。 イスラエルは現在この迎撃が成功したのか否かを調査している。
2017年3月にはArrowがシリアの発射したSAMを撃墜している。
2017.04.12
Jane's Defence Weekly
IDF officially declares David's Sling system operational
<1706-041213>
イスラエル軍が4月2日、Hatzor航空基地でDavid's Slingのoperational式典を行った。
David's Slingは射程が40~250kmのSRBM、ロケット弾、砲弾などを撃墜するシステムで、イラン製のFajrやZelzalなどが目標になる。
2017.04.02
Defense News
Israel marks operational deployment of David's Sling
<1705-040201>
イスラエルで2日、David's Slingのoperationalを祝う式典が行われた。
David's Slingの将来型は、CMやUAVを撃墜するようになるという。
2017.03.20
Defense News
Israel's multilayer defense system nears completion
<1704-032004>
イスラエル空軍高官が20日、David's Slingが4月上旬にoperationalになると述べた。
David's Slingの就役によりイスラエルでは多層BMDSが完成することになる。
2017.02.01
Jane's Defence Weekly
Iseael tests more advanced David's Sling
<1703-020104>
イスラエル国防省とRafael社が1月25日、マヌーバーする目標を迎撃できる改良型David's Slingの
迎撃試験に成功した。 試験はScud-B級SRBMを模擬するBlack Sparrowを標的に行われた。
David's Skingの最初のシステムは、2016年にイスラエル空軍に配備されている。
2017.01.25
Defense Update
David's Sling Missile Defense System tested against advanced threats
<1702-012504>
イスラエルMDOと米MDAが行ったDSWSの一連の迎撃試験は開発の一環であり、
IOC宣言のために行ったものではないが、イスラエル空軍は間もなくDSWSのoperationalを宣言する。
DSWSの初期型は2015年暮れにイスラエル空軍に配備されている。
2017.01.25
Defense News
US and Israel run successful tests of David's Sling
<1702-012503>
David's SlingはRafael社を主契約社、Raytheon社を下請けにして開発され、2016年3月に空軍への引き渡しが開始
されている。
2017.01.25
MDA HP
Israel and U.S. successfully complete David's Sling Weapon System intercept test series
<1702-012502>
イスラエルMDOと米MDAが合同で、5回目となるDSWSの一連の
迎撃試験DST-5をイスラエルの試験場で成功裏に完了した。
試験では実際的で進化した目標の迎撃を行った。
2016.11
Internstional Defence Review
US approves SkyCeptor LCI for Poland
<1612-110004>
ポーランドが同国のWISLA中距離防空システムとして8個中隊、16個
FU装備するPatriotの構成品として、SkyCepter LCI
を採用する。 SkyCepterの採用はポーランドの要望による。 ポーランドはPAC-3弾、PAC-3 MSE弾、GEM-T
弾と共にSkyCepter弾も装備することになる。
SkyCepterはRafael社が開発したDavid's Slingシステム(DSWS)の迎撃弾であるStunner
で、開発はRaytheon社と共同で行われた。 Raytheon社はSkyCepterを米陸軍のIFPCInc2-Iとしても売り込んでいる。
Stunner/SkyCepterは二段推進の直撃弾で、ミリ波とIIRの複合誘導装置と双方向データリンク装置を搭載している。
イスラエル国防省と米国防総省は2015年12月に4回目の試験に成功し、2016年1Qにイスラエル空軍への機材納入を開始していて、2017年初期での
IOCを目指している。
2016.05
International Defence Review
Rafael begins DSWS deliveries to IAF
<1606-050007>
Rafael社が2015年12月に、David's Slingシステム(DSWS)の主要構成品の納入を開始し
た。 全装備品の納入は2016年中頃に完了する。 DSWSの4回目で最後となる試験成功を受けたもので、IOCは
全構成品の納入完了直後になると言う。
システムは三段階での能力向上が計画されており、初期納入システムBlock 1には、ELM-2084 S-band 3D AESA
MMR含まれている。
Stunner迎撃弾には三パルスロケットモータが採用され、最初の二段は中期飛行段階に、第三段は迎撃段階で使用される。
2016.04.25
Defense News
HASC would boost Israeli missile defense systems by $200 million
<1605-042505>
オバマ政権のFY17国防予算要求で下院軍事委員会が、イスラエルのBMDSの調達費につい
て、政権が要求した$42MのIron DomeのTamir迎撃弾について$62M、David's Slingでは$37.21
Mの要求に対し$150M、Arrow 3では$55.8M要求に対して$120Mと、併せて
$200Mを増額する模様である。
2016.03.01
Defense News
US, Israel start delivering David's Sling system to Israel air force
<1604-030102>
イスラエル国防省が1日、David's Sling Weapon System (DSWS)の空軍への納入が開始されたことを明らかにした。
DSWSは昨年12月に一連の試験を完了しており、システムの引き渡しを受けた空軍はIOC宣言に向けたシステム試験を近く実
施する。
DSWSはシリアの302mmロケット弾、イランのFatah 110のほか、射程300kmのScud B級弾道弾も迎撃可能で、Iron Dome、Arrow 2、Arrow 3と共に、同国のBMD組織の一翼を担
うことになる。
2016.01.06
Jane's Defence Weekly
David's Sling completes last pre-delivery tests
<1602-010623>
イスラエル国防省が12月21日、David's Slingは配備に向けた一連の試験を完了し、2016年中に
operqtionalになると発表した。
空軍の防空部隊は2015年中訓練を行っており、2016年1Qには機材を受領するという。
2015.12.21
Defense Update
David's Sling Weapon System completes final testing
<1601-122105>
David's Sling Weapon System (DSWS) の迎撃試験は、4回目で最終となる DST-4 が21日に行われ完了した。
一連の試験では Stunner迎撃弾と共に、MMR や BMCR が使用用された。
【註】
試験の映像から発射機は、3発を2段にしたパックを2個、合わせて12発を装填することが分かる。
2015.12.21
Defense News
David's Sling system shows ability to destroy rockets, missiles
<1601-122104>
David's Sling Weapon System (DSWS) の4回目で最終となる迎撃試験が、Rafale社のネゲブ砂漠試験場で21日に行われ、
長射程ロケット弾(複数)と SRBM(複数)標的の迎撃に成功した。
この試験の成功で最初の実装備機は、2016年1Qにイスラエル空軍へ引き渡されることになる。
DSWS は射程300kmの Scud-B 級 SRBM を念頭に開発されている。
2015.07.15
Jane's Defence Weekly
Israeli personnel start treining on David's Sling
<1508-071511>
イスラエル国防省が6月29日、David's Sling の要員訓練が既に開始されていると発表した。 訓練期間は6ヶ月という。
同省によると来月実施される最終試験終了後直ちに operational になるという。 4月1日に
Sparrow 標的を撃墜した際に国防相は、operational は2016年と言っていた。
一方7月2日には国防省が、Iron Dome の改良が行われていることを明らかにした。 これにより Iron Dome は能力が向上するとしながらも、改良
の詳細は明らかにしていない。
2015.04.01
Defense News
Israel declares successful Stunner intercept tests
<1505-040104>
イスラエル MDO が、David's Sling 近距離 BMD システム (SRBMDS) の三回目となる
迎撃試験に成功した。
イスラエル MDO 長官が4月1日に会見し、試験は長距離ロケットや SRBM を標的として複数回行われたことを明らか
にした。
David' Sling はイスラエルの多層 BMD で、Iron Dome の交戦空域より上層で Arrow 2
より下層の BMD を担当する。
2015.04.01
DARPA HP
IMDO and MDA successfully conduct the David's Sling weapon system test three (DST-3) series of tests intercepting targets while meeting all test objectives
<1505-040103>
イスラエル MDO と米 MDA が、David's Sling 近距離 BMD システム (SRBMDS) の
三回目となる迎撃試験 DST-3 を実施し、Stunner 迎撃弾が標的の迎撃に成功した。
システムはイスラエル国営 Rafael社が主契約先で、Raytheon社が下請けとなっている。 また、システムを構成する MMR は Elta社製で
ある。
2015.01
International Defence Review
Israel upgradeds anti-rocket defences
<1502-010006>
イスラエル国防省が11月下旬、David's Sling の配備を進めていることを明らかにした。 David's Sling は7月に、
Iron Dome の8番目の中隊の一部として配備されていると報じられていた。 David's Sling は Iron Dome と混合配備さ
れることになる。
David's Sling は Iron Dome の三倍の射程を有する。
2014.12.10
Jane's Defence Weekly
David's Sling battery to enter trials with IDF
<1502-121011>
イスラエル軍が David's Sling の試験を行う中隊を編成した。 今後2回の試験を行い、結果
が良ければ逐次配備するという。 David's Sling は当初近距離弾の迎撃を目指し、その後 SRBM や航空機、最終的には CM の迎撃を行う。
しかしながら国防省の高官によると、予算不足から2015年中に operational になることはないという。
2014.01.09
Defense News
Rafael, Raytheon expand active defense alliance
<1402-010903>
Raytheon社とイスラエルの Rafael社が、Iron Dome と Stunner の共同生産を通じて
協力関係を強める。 Iron Dome の迎撃弾である Tamir ミサイルの共同生産では、来月にも米 MDA とイスラエル国防省が最終合意する見
込みである。
両社は更に、Patriot の地上装置で Stunner を発射する計画も推進している。 Stunner の価格は PAC-3弾の
半分以下で、PAC-3 MSE弾の1/4以下であるという。
2014.01
International Defencd Review
David's Sling makes second successful intercept
<1402-010006>
イスラエルの MDO と米 MDA が11月20日、David's Sling の二度目の迎撃試験に成功した。
標的は Elta社製の EL/M-2084 MMR が捕捉追随し、Stunner ミサイルで迎撃した。 David's Sling は、イランの Fajr
や Zelzal など、射程が40~250kmのミサイルを迎撃するシステムで、射程は25kmである。
Stunner は切り離し式ブースタ付きで、本体は三パルスロケットにより Mach 4.0~5.5で飛翔する。
2013.11.27
Jane's Defence Weekly
David's Sling passes second test
<1401-112712>
イスラエルと米国が11月20日、David's Sling (Magic Wand) の二度目の迎撃試験に成功した。
前回の成功は2012年11月に公表されている。
2013.11.20
Defense News
US-Israel David's Sling aces 2nd intercept test
<1312-112005>
イスラエルと米 MDA が20日、David's Sling の二回目の迎撃試験を行い、
SRBM 標的の迎撃に成功した。
Stunner を迎撃弾とする David's Sring システムは、Elta社製の MMR レーダと、Elisa-Elbit社が開発した
Golden Almond BMC システムで構成される。
2013.08.31
Defense News
Raytheon-Rafael pitch 4th-gen Patriot system
<1309-083105>
Raytheon社とイスラエルの Rafael社が、David's Sling SRBMDS の迎撃弾として共同で開発している Stunner を、PAC-3 弾
に換えて Patriot に装備する第四世代 Patriot PAAC-4 を提案している。
David's Sling は最大速度 Mach 6 の固体燃料二段推進のミサイルで、レーダ/EO の dual-mode シーカで誘導され、
高度40km以下の大気圏上層部での迎撃が可能である。 また将来は CM や弾道を変える BM にも対抗できるようにする。
2013.08.14
Jane's Defence Weekly
On full alert
<1310-081407>
ミサイル防衛では、 'Pillar of Defence' 作戦間に、ガザから1,500発のロケット弾が打ち込まれ、大半は居住地域外に落下したが、Iron Dome で
426発を撃墜し、撃墜率は84%にのぼった。 しかしながら81発は撃ち漏らした。 2012年11月には David's Sling(右図)が初めての迎撃に成功して
いる。
Arrow 2 は、イスラエル北部と南部に配備された2個中隊の続く三番目の中隊が中部に配備された。
2013.08
Jane's Missiles & Rockets
Raytheon wants to build Iron Dome missiles
<1309-080008>
Raytheon社はイスラエルの Iron Dome 開発に協力しているが、David's Sling システムでは
Stunner ミサイルの生産を行っているのに Tamir ミサイルの生産は行っていない。 このため同社は Tamir の
共同生産を希望している。
Iron Dome については米議会下院軍事委員会が、米国はFY11以来$900M近くを出資しているのに、その技術について何の権限も
有していないと問題視している。
2013.01.28
Aviation Week & ST
Going the distance
<1303-012803>
Rafael社が2012年11月22日にネゲブ砂漠で David's Sling システムの迎撃試験を行い、中距離ロケット弾を模した標的を
直撃した。 David's Sling を装備する最初の部隊は今年編成され、2014年に IOC の計画であ
る。
David's Slingシステムの Stunner 迎撃弾は、dolphin-nose と呼ばれる特異な形状の先端に EO と RF シーカを搭載し、
切り離し式のブースタのほかに三パルスロケットモータで推進する。 最初の2個パルスは加速と速度の維持に使用され、最
後の1個がシーカの目標捕捉後に使用される。
ミサイルには固定翼のほかに、ロケットモータの前後に2組の4枚可動翼を持ち、空力操舵だけで飛行制御される。
発射機には12発が装填される。
【註】
Stunner も前後翼同時操舵方式を採用していると見られることから、パルスロケットの採用と合わせて終末誘導における高い運動性が推測される。
2013.01
Jane's Missiles & Rockets
Israel tests Stunner missile interceptor
<1302-010013>
イスラエルが11月26日、Magic Wind (DSWS: David's Sling Weapon System) の試験を行ったと発表
した。 Stunner 迎撃弾はイランの Fajr や Zelzal のような射程40~250kmの弾道弾に対処する。 これに対し
Iron Dome は Qassam、Grad、Katyusha など、射程4~70kmの弾道弾対処用である。
Stunner はブースタ切り離し弾で、ミリ波レーダと2波長 IR の2モードシーカを搭載している。 迎撃弾のロケットモータは複数
パルス式で、最高速度は Mach 4.0~5.5、最大射程は25kmである。
2012.11.26
MDA HP
David's Sling Weapons System Stunner missile intercepts target during inaugural flight test
<1212-112602>
イスラエル MDO と米 MDA が David's Sling SRBMD システム (
DSWS) の迎撃試験に成功し、開発の第一段階を完了した。
試験はイスラエル南部にある Rafael社の試験場で、MDO と MDA の担当者により行われた。
2012.11.26
Yahoo
時事通信記事
「新型ミサイル防衛実験成功=ヒズボラの攻撃想定―イスラエル」<1212-112601>
イスラエル国防省が25日、David's Sling の迎撃実験に初めて成功したと発表した。 軍は同システムを
2014年にも実戦配備する。
2012.11.25
Defense News
U.S.-Israel missile system scores first intercept
<1212-112502>
Rafael社と Raytheon社が共同出資で開発している David's Sling SRBMD システムが11月25日に Negev 砂漠の試験場で、初めての迎
撃試験に成功した。 これについて公式の発表はなされていないが、試験成功の報は軍の将校や会社幹部の間に急速に広まった。
DSWS は Magic Wand とも呼ばれ、使用している Stunner ミサイルは、Python AAM を元にし
た Iron Dome の迎撃弾(註:Tamir )と異なり、全く新規に設計されている。 Stunner は直撃
を目指しているため、弾頭や信管を搭載していない。
2012.07.16
Aviation Week & ST
Still tracking
<1209-071603>
Rafael社が David's Sling 用迎撃弾である Stunner を AAM とする計画で、Python 6
と名付けられている。
Python 6 は最大速度 Mach 5.5 で、多段推進のロケットモータに EO/RF シーカを搭載するが弾頭はなく、直撃を狙ってい
る。
2012.06.13
Jane's Defence Weekly
Securing the state
<1208-061308>
・洋上からの脅威
・サイバ脅威
・核の脅威
2012.05.15
Defense News
U.S. House lawmakers boost Israeli weapon funding by almost $1B
<1206-051504>
米議会下院歳出委員会軍事小委員会が、国防総省が要求したイスラエルの軍事援助$99.8Mに$849Mを追加
する決定を行い、5月17日に開かれる歳出委員会の全体会議に提出する。 内訳では Iron Dome に$680M、Arrow に$34M
、David's Sling に$111Mが主となっている。
また小委員会は研究開発費について、国防総省の要求に$576M追加して$70Bにしている。 但し MEADS
についてはこれ以上の支出を止めるよう勧告している。
2011.12.07
Jane's Defence Weekly
Israel receives Patriot battery from Germany
<1201-120715.>
イスラエルがドイツから購入した Patriot 1個システムが10月中旬にイスラエルに到着した。 イスラエルはイラク
戦争直前の2003年にもドイツから Patriot ミサイルを購入している。
イスラエルはこの Patriot を PAC-3 弾の発射が可能な仕様に改良するが、イスラエルはいずれ Patriot を David's Sling に換装する計画で
ある。 David's Sling は、射程が70~300kmのミサイルに対抗する。
2011.08.24
Jane's Defence Weekly
Rafael, Raytheon team to pitch Iron Dome to US
<1110-082404>
Raytheon社が8月16日、同社が Rafael社と共同で米政府に Iron Dome の売り込みを行うことを明らかに
した。 米陸軍は Iron Dome と似た脅威に対処する EAPS 計画を進めていて Lockheed Martin社と Northrop grumman社が競っているが、
EAPS は Iron Dome より低空、近距離での迎撃を目指している。
Rafael社と Raytheon社は共同で、2012年末までに IOCS となる David's Sling システムに使用する射程170kmの
Stunner の開発を行っている。
2011.06.27
Aviation Week & ST
Expanded umbrella
<1108-062703>
・Iron Dome
イスラエル軍の見積もりによると、Iron Dome でイスラエル全土を防護するには15個中隊が必要である
が、1個中隊には$50Mかかるため同国単独の予算では実現できない。 価格低減のためには海外市場の開発が必須で、既にシンガ
ポールが配備しているほか、韓国と米国も有力な市場と見られている。
・David's Sling
最初の迎撃試験は来年早々に行われ、予算が継続されれは2012年後半には IOC になる。
・MIC4AD
ミサイル防衛と防空の一元統制を目指して、Rafael社が MIC4AD システムを開発している。
2011.05.25
Jane's Defence Weekly
Israel to create new David's Sling battalion
<1107-052504>
イスラエル空軍が5月16日、防空師団に David's Sling大隊を新編すると発表した。 David's Sling大隊は2012年
までに operational になる。
David's Sling システムは Elta社製 EL/M-2084 MMR、Tadiran社製 C2BMC、Rafael社製16発搭
載発射機、及び Stunner ミサイルで構成される。
Stunner は航空機や CM に対抗できることから、空軍は HAWK と換装することも検討している。
2010.11.01
Aviation Week & ST
Security blanket
<1012-110105>
高度120km以上での迎撃
・Arrow 2
・David's Sling(右図)
弾頭重量1,000-lb以上のロケット弾のほか、UAV、GB、ヘリ、CM にも対処可能で、迎撃弾 Stunner は EO/MMW レーダの複合シーカで誘導され
る。 Stunner はブースタなしで70kmの射程であるが、ブースタを取り付けて射程を伸ばすこ
ともできる。
各 David's Sling 部隊は、16発を保有する FU 4個で構成される。
・Iron Dome
年内に2個中隊が編成される。 各中隊は20発搭載発射機3~4基を装備し、
120k㎡の掩護が可能である。 都市防護のほか、機動部隊防護用の車載型も考えられている。
・Spyder
David's Sling と Iron Dome の間隙となる20~50kmの防空を担当する。
・Barak 8
中長距離のミサイル防衛を担当し、GB、GM のほか、高速 CM やシースキミング ASCM も撃墜できる。
2010.11
Jane's Missiles & Rockets
US and Israel agree to further co-operation on David's Sling
<1012-110023>
イスラエルと米国が9月27日、David's Sling SRBMD 共同開発の合
意文書に署名した。
この合意は2008年に取り交わされた SRBMD 計画合意を引き継ぐもので、新合意には Stunner 迎撃弾の開発継続が含まれている。
2010.11
International Defence Review
US and Israel to advance David's Sling missile defence system
<1012-110002>
米国防総省とイスラエル国務省が9月27日、David Sling SRBMD システムの共同開発に合意した。
Rafael社は Raytheon社と共同で Stunner ミサイルの開発を行う。
2010.10
International Defence Review
Israel Defence Force deplys Raz radar on northern border
<1011-100020>
イスラエルが EL/M-2084 MMR を北部国境に配備した。 EL/M-2084 は
Raz とも呼ばれ、Iron Dome や Magic Wand (Stunner) システムでも使用さ
れる。
Raz は120゚のセクタモード360゚の回転モードを持ち、砲弾を100km、ミサイルや航空機を
350kmで捕捉できる。
2010.09.27
MDA News
United States and Israel sign project agreement for the David's Sling defensive weapon system
<1010-092702>
米国防総省とイスラエルが、David Sling Weapon System の共同開発に合意する文書に署名した。 この合意は2008
年に両国間で取り交わした SRBMDS プロジェクトの合意を引き継ぐものである。
2010.02.10
Jane's Defence Weekly
PAC-3 and Stunner vie for air-defence supremacy
<1003-021006>
シンガポール航空展で PAC-3 MSE と David's Sling の迎撃弾である Stunner が覇を競っている。
・PAC-3 MSE
PAC-3 MSE は高性能のロケットモータや改良型 Lethality Enhancer、高応答操舵面を持つため、従来の PAC-3 CRI
弾に比べて掩護範囲が画期的に拡大する。 PAC-3 MSE の迎撃試験は2月に開始され、2011年末か2012年初頭の生産開始が計画さ
れている。
・Stunner
Rafael社が Raytheon社と共同で開発している Stunner は、PAC-3 同様、TBM、CM、航空機を撃墜できるほかに、C-RAM 性も持つ。 し
かも価格は PAC-3 の1/4であるという。
迎撃試験は年内に開始され、2013年 IOC が計画されている。
2009.08
International Defence Review
Israel's Rafael confirms air-launched Stunner missile potential
<0910-080002>
Rafael社が、低価格 BMD 迎撃弾として空中発射型 Stunner を検討していることを明らかにした。 空中発射型 Stunner
は地上型に使われる ATK社製ブースタを取り外し、F-35 にも搭載される。 ただし米国の NCADE の様な
ブースト段階迎撃は考えていない。
2012年末の IOC が計画されている Stunner は、Rafael社が Raytheon社と共同で開発しているが、最終的には米国型とイ
スラエル型は別になり、米国型は AMRAAM のシーカを使用する。 発射試験も米国とイスラエルの双方で行われる。
Stunner は低価格で、単価は$4Mする PAC-3 の1/5~1/6になると言う。
2009.08
Jane's Missiles & Rockets
Israel adopts low-cost approach to missile defence
<0909-080019>
David's Sling 及び Iron Dome の開発でイスラエルは、従来とは違うアプローチ
を求められている。 いずれも低価格と至短期間での開発が求められていることから、Mil-spec ではない
民生部品を可能な限り使用している。 この結果 Iron Dome は MANPADS 以下の単価になる代わり、
保管可能期間はわずか15年になった。 Rafael社は、計画はタイトであるが、期限内に達成できる自信があるとしている。
2010年末か2011年初頭に誘導飛翔試験が行われる David's Sling 用のミサイル Stunner(右図)は、価格が$4Mである PAC-3
弾の1/6以下になる。 Stunner は Rafael社と Raytheon社の共同開発で、Raytheon社が誘導部と ATK社製ブースタ、Rafael社が三パルス
式の主ロケットと二波 IIR シーカを担当する。
2009.07.13
Aviation Week & ST
Slings and Arrows
<0908-071314>
イスラエル国有の Rafael社は Iron Dome や Stunner の開発を行っているが、次世代航空機搭載ミ
サイルの開発も続けている。
・Iron Dome
Iron Dome の開発は、ロケットモータの問題や発射機の振動の問題などで若干遅れてはいるが、予定通り2010年
中頃に完了する。
Rafael社は Iron Dome を従来型空投武器の至近距離迎撃にも使用することを検討している。
・David's Sling
Arrow は現在、1目標に向け2発を発射する方式であるが、David's Sling の装備化後は1目
標に1発として、2回目の交戦は David's Sling に委ねる。 Rafael社によると迎撃弾の Stunner は PAC-3 より射程が長い。
Stunner は IR/レーダの複合シーカを搭載し、主ロケットは三パルス方式で燃焼する。 このほかに主ロケットより
胴径の太いブースタも取り付けられている。
2009.02
Jane's Missiles & Rockets
Revamped tunnel tests scale model Stunner interceptor
<0903-020028>
Rafael社が Raytheon社と共同で開発を進めている Stunneer の風洞試験では Mach 5.5 のデータを必要とするため、
Arnold 開発センタの A 風洞がこれが可能なように改造され、試験が行われている。 この速度が可能な風洞は、このほかに St Louis の Boeing社の施設にしかない。
2008.08
Jane's Missiles & Rockets
Rafael shows Iron Dome and Stunner missiles
<0809-080018>
6月にパリで開かれた Eurosatory 防衛展で Rafael社が Iron Dome 及び Stunner の実大模型を公開した。
・Iron Dome(右図上)
同社製 Derby AAM とよく似た形状で、Derby 同様に4枚の操舵カナード翼の直後に、Derby ではロール安定用に使用されているの同じ一対
の小型翼を持っている。
Iron Dome はレーダシーカを搭載し、有効射程は4~17kmで、2010年1/四半期に配備が
開始される。 Iron Dome の発射機は20発を搭載し、1基で1都市の防護が可能である。 Iron Dome 中隊は1基の
BMC と1ないし複数の発射機を装備する。
・Stunner(右図下)
David's Sling BMD システムに使用する Stunner は2モードシーカと多パルスロケットモータを搭載して高運動性能を実現すると共に、
発射後の目標変換を可能にしている。 最大射程は180kmである。 中隊は1基の BMC
と4個の FU で構成されるが、FU を6個にまで増やすことができる。 Rafel社は、米陸軍がレーダを換えた
David's Sling を採用する見込みと考えている。
・Spyder-EX
Python 5 AAM と Derby AAM を地上発射にした最大射程15kmの Spyder-SR は2ヶ国で採用され、そのうちの1ヶ国には既
に配備されているが、ミサイルにブースタを取り付けて射程を50kmにまで延伸する Spyder-MR の開発も行
われている。 Rafael社は将来、ブースタをはずした Stunner を搭載した Spyder-MR を上回る性能の Spyder-EX
を考えている。
2008.06.23
Aviation Week & ST
Dual-defene
<0808-062309>
イスラエルで、対ロケット弾システムである長距離用の David's Sling と短距離用の Iron Dome の開発が進められている。
・David's Sling
David's Sling の迎撃弾である Stunner は固体燃料ロケットと3パルスモータの本体の二段推進で、イルカ型弾首には
IR シーカとその後方にレーダシーカが取り付けられており、IR シーカは終末誘導に使用される。
SLAMRAAM の補完用として米陸軍への導入の可能性もあり、そのほかに20ヶ国程度が
導入の可能性のある国と考えられている。
David's Sling の標準編成は、レーダ、指揮装置、及び16発搭載発射機4両であるが、Stunner のブースタをはずして SPYDER-LR
に搭載することも考えられており、その場合でも最大射程は180kmになる。 ブースタ付きでは300kmである。
・Iron Dome
レーダシーカを装備し最大射程が70kmである Iron Dome は、David's Sling に先立つ2011~2012年に装備化される。
2008.03
Jane's Missiles & Rockets
Israel releases more details on anti-rocket programmes
<0804-030002>
1月22日にイスラエル首相が Rafael社を視察した際、Stunner の実大模型が展示された。 外観では2007年
10月の AUSA で展示された模型に比べブースタの径が細くなっている。 AUSA で展示された際のブースタは本体の二倍の径であったが、
今回は30%太いだけであった。
本体は2パルスロケットを使用し、弾首の形状から最先端にセミアクティブレーダシーカ
、その後方に IR シーカが取り付けられている模様である。 弾尾には二列近接して十字翼が取り付け
られており、ケーブルダクトがそこまで伸びている。
イラン製 Fajr や Zelzal など、射程が40~250kmのロケット弾に対抗する Magic Wand システムが使用する
迎撃弾の名称は、当初米国名が Stunner でイスラエル名が David's Sling であったが、今ではイスラエル国防省も
Stunner と呼んでいる。
一方 Qassam、Grad、Katyusha など、射程4~70kmのロケット弾に対抗する Iron Dome はレーザ誘導方式で
90kgの迎撃弾を使用し、車載発射機に20発を搭載する。 運用開始は2010年初期とさ
れているが、国防省はできるだけ早く、少しでも多くを装備したい考えである。
2008.01
International Defnce Review
Israel develops comprehensive defences against varied missile, rocket threats
<0803-010014>
・第一種:射程20km以下、107mm Katyusha 及び Quassam
・第二種:射程40km程度、122mm Grad
・第三種:射程50~250km、Fajr-3/-5、Raad、Khaibar 1、Zelzal 2、
Fateh-110、SS-21
・第四種:Scud B/C/D、Shahab-3
イスラエルは現有の Arrow 2 及び PAC-2 に Arrow 3、David's Sling(右図 Stunner 迎撃弾)、Iron Cap を加えた5層防護を整備しようとし
ている。 Arrow 3 用に Green Pine を改良した Great Pine レーダは既に完成している。
Iron Cap の中隊は、レーダ1基、指揮装置1基、20発搭載発射機6基を持ち、人口密集地一ヶ所
をロケット弾の斉射から防護できる。
2007.12
Jane's Missile & Rockets
Raytheon, Rafael unveil first Stunner prototype
<0802-120018>
Rafael社と Raytheon社が共同開発しているイスラエルの SRBMD システム David's Sling の迎撃ミサイル Stunner
の試作弾が、10月にワシントンで開かれた AESA で展示された。 Stunner は Python 5 を元にした二波長 IR シーカを持つ
三パルス二段ロケットで推進する100kgのミサイルで、1,000m/sの平均速度で250km以
上飛翔する。
70km~400kmの射程を持つロケット弾に対抗する Stunner は、PAC-2 の発射機に16発ずつ装填されるほか
空中発射型も考えられている。 空中発射型は他の迎撃弾と共に Heron TP (Eitan) の様な HALE に搭載される。
2007.11.14
Jane's Defence Weekly
Israel receives missile defense boost from US
<0724-111410>
米議会は2008年のイスラエルのミサイル防衛に$155Mを支出することを決めた。 これは前年比
15%増になる。 その大部分となる$98Mは Arrow 2 に当てられる。
Arrow 2 より長距離、高々度での迎撃を目指す Arrow 3 の開発には$20Mが向けられる。 Arrow 3 の開発
には数百億円がかかると見られている。 また40~200kmのロケット弾等の迎撃を目指す David's Sling の開発には
$37Mが配分されている。
2007.10.29
Defense News
Israeli Missile Defense under spotlight
<0723-102909>
イスラエルの民間機関である IMDA (Israel Missile Defense Association) は、国防省のミサイル防衛政策の不備、特にレーザ兵器
である THEL と Sky Guard の開発に失敗したことをあげ、強く非難した。
IMDA は退役軍高官と企業 OB で構成する技術協会で、レーザ兵器開発の見直しと、SRBMD 計画の一環である Iron Dome 計画の管轄
を国防省の研究開発部から IMDC (Israel Missile Defense Organization) に移管することを求めている。
THEL は2004年に米陸軍が計画を中止し、開発は棚上げとなっており、Sky Guard は安全性と高い開発経費を理由に不採用を決めてい
る。
2007.10.17
Jane's Defence Weekly
Raytheon, Rafael unveil Stunner prototype
<0721-101701>
Raytheon社と rafael社が開発している Stunner が AUSA で公表された。 ミサイルは
100kgの二段式で、3パルスロケットにより平均速度1,000m/sで飛翔し
250km以上の射程を有する。 発射機は PAC-2 のものを使い16発ずつ装填される。 シーカは Python 5
AAM の二波長 IIR を元にしているが、イルカ状の先端形状は直撃を期待した複数のセンサに対応するためと
いう。
Stunner は射程70~400kmのロケット弾の迎撃を目指す David's Sling SRBMD 用のミサイルで、システムは
射程400km以上のミサイル迎撃を担当する Arrow と、射程4~70kmのロケット弾に対処する
Iron Cap の中間に位置するが、Heron TP の様な大型 UAV に搭載して遊弋し、発
射段階の弾道弾を迎撃することも考えられている。
2007.07.11
Jane's Defence Weekly
Tier pressure
<0715-071107>
米国とイスラエルは今年2月に、ASIP (Arrow System Improvement Program) を5年間延長し2013年までとすることを決めた。
両国は Arrow 2 の能力を向上させた Arrow 3 の検討も ASIP の一環として行っている。 このため MDA に
対し THAAD や SM-3 の資料提供を求めている。
・SRBMD
70~400km射程の脅威に対処する Stunner は、Python 5 二波 IIR AAM にブースタ
を取り付けたもので重量100kg、平均速度1,000m/sで迎撃距離は250kmを超える。
・USRBMD
4~70km射程の脅威に対処する Iron Cap は Hotzetz を迎撃弾にし、
EL/M-2084 MMR (Multi Mission Radar) で管制する。
中隊は20発搭載発射機6基を持ち、1個中隊で Haifa 程度の広さ掩護対象を護れる。
2007.05.21
Inside the Army
Hose keeps Missile Defense cuts,adds $205 million for Israeli BMD
<0713-052104>
米下院は先週、FY-08 BMD 予算を要求から$764M削減する軍事委員会案を承認した
。 ABL 計画からは$250M、欧州の GMDS 基地計画から$160M、MKVから$42M、STSS から$75Mの削減している。
これに対してイスラエルとの共同 BMD 関連予算として$205Mを追加した。
追加予算は Arrow、THAAD 及び David's Sling SRBMD の共同研究開発予算である。
2007.05.21
Aviation Week & ST
Space-RAAM
<0711-052104>
Raytheon社は弾道ミサイルの迎撃用として、Predator B や F-22、F-35 に搭載可能な、
AIM-120 AMRAAM の二段推進型を提案中である。 単価は$1M以下を見込んでいる。
開発計画は NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) と呼ばれ、各種センサからの情報により
弾道弾を発射数十秒以内に迎撃する構想である。
ミサイルの形状及び重心は AIM-120 と同一だが、AIM-9 の IR シーカを使用し一
段目は切り離し式の固形燃料、二段目は液体燃料を使用して、150-lb以上の推力で約25秒間飛行時間を延長す
ることが可能となる。 二段目は方向可変式排気ノズルにより高度100,000呎以上で高旋回が
可能である。 同社は液体燃料ロケットモータの燃焼試験を昨年12月に行い、NCADE シーカは2基を試作して今年の夏に AIM-9
を使用して WSMR で試験を行う。
一方、イスラエルも翼端長85呎の HeronⅡ UAV に、ブースト段
階迎撃用の Derby BVRAAM の改良型と、移動式弾道弾発射機攻撃用に Python AAM
改良型を各1発搭載して飛行試験を行っている模様である。
2007.02.07
Jane's Defence Weekly
Israel selects anti-rocket system
<0705-020704>
イスラエル国防省は、射程2~40kmのロケット弾に対抗するシステム(註:USRBMD )に Rafael社が提案
する Kippart Barzel (Iron Dome) を選定した。 これにより同国は、射程200km以
上の弾道弾に対抗する Arrow、40~200kmに対抗する Stunner とともに、三層の防護体制を構築することにな
る。 射程2~250kmの脅威に一機種で対抗する IAI社提案の Hotzetz は脱落した。
Iron Dome は Rafael社の単価$40,000の安価ミサイルと、Elta社の対砲迫レーダで構成され、Rafael社によ
ると30ヶ月で運用が開始できる。
一方 Rafael社と Raytheon社が共同開発する Stunner SRBMD は単価$300,000で、2011年
の運用開始を目指している。
2007.01.10
Jane's Defence Weekly
Rafael set to develop anti-Qassam system
<0703-011009>
イスラエル国防省は機種選定後18ヶ月での運用開始を目指す短距離ロケット対処システムの開発に2007年に
数億円を準備しているが、既に13件の提案がなされている。 このうち Northrop Grumman社の提案する Skyguard
HEL、IMI社の Magen Kassum、Lockheed Martin社の Skyshield は今のとこ
ろ候補から外れ、Rafael社の提案が最有力視されている。
2007.01.01
Defense News
Israel eyes 'One-Size-Fits-All' missile defense concept
<0703-010101>
イスラエル IAI社は射程5kmの Qassam ロケットから1,500kmの Shihab 級ミサイルに対処できる「One-Size-Fits-All
」ミサイル Hotzets (Separator) の開発を提案している。
Hotzets は重量200-lb以下で、中隊規模のシステムは20発搭載の車載発射機3両、
及び指揮統制戦闘管理システムからなり、既存レーダまたは今後開発するレーダのいずれでも利用できる。
ミサイルの単価は$80,000で、3年以内に装備化が可能とされ、Arrow との共同運用
を提案している。
国防省は既に1年前から SRBMD と更に短射程の USRMD の開発を進めており、同社
の提案は2つの計画を統合するものとして注目されている。
2006.12.06
Jane's Defence Weekly
Skyshield tried against Qassam
<0701-120601>
Lockheed Martin社が Katyusha 及び Qassam に対処するため Oerikon社製 Skyshield
35mm砲システムを改良している。 実験室段階の試験では Katyusha 及び模造 Qassam の対処に成功している。
Skyshield は35mm回転弾倉砲2門、捜索及び追随レーダからなる無人センサ装置及び、2名の操作員による指
揮装置からなり、AHEAD 弾は152個の旋回安定式タングステン弾を放出する。 Lockheed Martin社は AHEAD 弾
の弾体を同社製の材料に代え撃墜効果の向上を図ろうとしている。
2006.12
International Defence Review
Elbit submits three-tier counter-rocket system
<0624-120002>
イスラエルの Elbit社が、Quassam や Katyusha ロケット弾攻撃から防護する三層防護システム
CRS (Counter Rocket System) 計画を推進している。
CRS の第一層は対砲迫レーダと IMI社が開発した TCS (Trajectory Correction
System) 搭載の多連装ロケットから成り、来襲する敵のロケット弾を多連装ロケット弾の
近接信管付き弾頭で破壊する。
第二層は第一層と同じ組み合わせで、敵の発射機を破壊する。 第三層は主要建造物の屋根に装甲を施すことで防護しようと
いうものである。
【註:】
TBM やロケット弾を TBM やロケット弾で迎撃しようとする試みは、イランでも行われていることが報じられている。
2006.11.29
Jane's Defence Weekly
Israel seeks solution to Qassam threat
<0624-112901>
イスラエル国防省が Qassam ロケットなどから防護するシステムを開発する緊急要求を準備中である。 イスラエルが検討しているのは
以下の四つの選択肢である。
① AAM を元にした迎撃ミサイル Stunner(Rafael社案)
② 160mmロケット弾を元にした Magen Kassum(IMI社案)
③ Skyguaed HEL(Northrop Grumman社案)
④ Skyshield などの高発射速度砲
2006.11.20
Defense News
ATK to make Stunner motor
<0703-112004>
MDA がイスラエル MDO と進めている SRMD (Short Range Missile Defense) 計画で、開発を受注した
Raytheon社は迎撃ミサイル Stunner の推進ロケット開発に ATK社を選定した。 イスラエル側主契約社は
Rafale社で、両社は5月に企業選定され開発を担当している。
SRMD は安価で入手容易な短距離弾道弾に対処するため、両国が共同開発を進める。
2006.11
Jane's Missiles & Rockets
Israel focuses on anti-rocket defence
<0624-110003>
Hizbullah によるロケット弾攻撃に対して、イスラエルでは対抗システムの議論が盛んになっている。 Northrop Grumman社は2004年
に棚上げになった MTHEL を小型化した Skyguard システムをイスラエルに売
り込もうとしたが、イスラエル国防省は高価すぎると結論づけた。
これに代わる案の一つに陸上型 Phalanx も挙がっている。
イスラエル国内でレーザ砲を開発しようとの動きもあるが、$1.25Bかかると見られている。
2006.10.11
Jane's Defence Weekly
IMI develops rocket-interceptor
<0621-101113>
イスラエルの IMI社が、新しい原理に基づくロケット弾迎撃システムを開発しており、既にイスラエル国防
省に説明している。 このシステムは Magen Kassum (Magic Shield) と呼ばれ、射程9kmの Quassam から、射
程200kmの Zelzal までのあらゆるロケット弾に対抗できる。
Magen Kassum は、同社製 AccuLAR (Accurate Light Artillery Rocket) に経路修正装置を付けたもので
シーカは持たない。 既存のセンサ情報で要撃点に向け発射され、自爆してロケット
弾を破壊または無能化する。 開発には2年を要する。
2006.10.11
Jane's Defence Weekly
US boosts funding of Stunner, Arrow missile defence
<0621-101103>
9月29日に米議会は AWS (Arrow Weapon System) と、イスラエルの SRBMD (Short-Range BMD) のFY-07予算を承認した。
Raytheon社と Rafael社が開発を進める Stunner SRBMD には feasibility study として$25Mが認められた。
Stunner は射程40~200kmのロケット弾を迎撃するシステムで、2011年の IOC を目指している。 当初の要求
は単価$100,000であったが、単価$300,000になる模様である。
しかしながら Hizubullah との戦いでは4,260発発射されたロケット弾の大半は射程20~40
kmの Katyusha であったことから、イスラエル国防省は Stunner とは別に単価$30,000以下のシステム
を模索している。 このため Skyshield、Metal Storm、Phalanx などの機関砲の評価も行っている。
Arrow には$127Mが認められ、この他に Arrow 2 に$63M、Arrow 2 Block 3 及び 4 に$64Mが認められた。
2006.09.06
Jane's Defence Weekly
Israel revives plan for anti-rocket laser system
<0619-090610>
イスラエルが、最近のロケット弾攻撃の状況からレーザシステムを復活させる計画である。 Northrop Grumman社は既に THEL の派生
型である Skyguard システムの売り込みを行っている。
2006.06.19
Defense News
Rocket attack may spur Israeli intercept effort
<0617-061904>
イスラエルはパレスチナ側からの頻繁なロケット攻撃に対処するため、国防省は RfI を発簡し、検討作業を開始している。
候補の一つは Northrop Grumman社の SkyGuard システムで、米国と共同開発した THEL の技術を用いている
。 SkyGuard は小型化により車両による輸送が可能であり、ロケット、迫撃砲をレーザ照射により破壊する。
イスラエルによると、ロケット弾で最も多量に使用されているのは手製の Qassm で、6月中旬には
5日間で100発以上が撃ち込まれている。
2006.06.14
Jane's Defence Weekly
Israeli Stunner will offset missile threat
<0613-061407>
Raytheon/Rafael チームが提案する Stunner に決まったイスラエルの SRBMD
(Short Range BMD) の詳細を、IMDO (Israeli Missile Defence Organisation) が5月24日に公表した。
Stunner は Rafael社の次世代 Python 二波長 IIR ミサイル技術と Raytheon社の低価格ミサイル技術により
作られ、敵のミサイルを大気圏内高々度で迎撃する。 単価は$0.5Mで、
2011年 IOC が目標になっている。
発射機は MEADS と似ており、安全上の理由から若干オフセットするものの、ほぼ垂直に発射する。 右図は
MEADS 発射機から発射する想像図である。 ロケットモータは FU に安全な距離に到達してから点火し、レーダからのアップリンクで
接近し、シーカを作動させ迎撃する。 操縦は空力操舵による。
Stunner はヒズボラが装備する射程45km/70kmの Fajr-3/-5 や、イラン製の射程200km+の Zelzal 2 に対抗するシステムで、イスラエ
ルが既に装備している Arrow 2 や Patriot と一体として運用できるほか、米軍での使用時には
JLENS と一体の運用される。
2006.05.31
Jane's Defence Weekly
Rafael, Raytheon chosen for SRBMD interceptor
<0612-053111>
IMDO (Israel Missile Defence Organisation) 及び米国 MDA は、SRBMD (Short-Range BMD) の開発に
Rafael/Raytheon チームを指名した。 小型 Arrow を提案していた Boeing/IAI チームは敗退した。
Rafael/Raytheon チームの提案は Rafael社製 AAM を基礎にする直撃システムで、ミサイル
単価は Arrow の1/10になる。
SRBMD が対処するのは射程40~200kmのロケット弾やミサイルで、具体的には射程45kmの Fajr-3、70kmの
Fajr-5、200kmの Zelzal-2 SRBM がこれに当たる。
【註:】
開発する SRBMD は Rafael社製 AAM を基礎にするのであれば、この AAM は IR 誘導の Paython 3/4 になる。
2006.05
Jane's Missiles & Rockets
ATK teams with Boeing for SRBMD solution
<0611-050006>
イスラエルの SRBMD (Short-Range BMD) 計画受注に向け IAI社と提携している Boeing社が ATK社とも提携
した。 ATK社は現在、Arrow Ⅱ のロケットモータなどを生産している。 一方 Raytheon社は Rafael社と提携しており、IMDO (Israeli
MD Organisation) は数ヶ月以内に機種選定を行う。
SRBMD はロシア製122mm、240mm Katyusha やイラン製で200km以上の射程を持つ Zelzal 2 に対抗しようとするシステムである。
2006.04
Jane's Missiles & Rockets
Two teams compete for Israeli SRBMD system contract
<0609-040030>
イスラエルの SRBMD 計画には Boeing/IAI と Raytheon/Rafael
の2チームが名乗りをあげているが、3月には一社が選定されて18ヶ月の RRE 契約が行われる。
本試作はイスラエルの IMDO と米国の MDA の共同事業となる。
SRBMD が対象とするのは122mm/240mm Katyusha ロケット弾、イラン製 Fajr-3 (射程45km)、Fajr-5 (射程70km)、射程200kmの
Zelzal 2 SRBM などで、ミサイルの価格は Katyusha より高くなるのはやむを得ないとしている。
Boeing/IAI チームは高度な地上装置とシーカを持たないミサイルを考えており、Raytheon/Rafael チームは
シーカ付のミサイルを提案している。
2006.03.01
Jane's Defence Weekly
Industry teams prepare bids for SRBMD contract
<0606-030109>
イスラエルが計画中の SRBMD (Short-Range BMD) に、IAI/Boeing グループと Rafael/Raytheon グループが
名乗りをあげる模様である。 SRBMD は射程40~200kmのロケット弾等に対処しようとするシステムで、米国は
FY-06に$10Mを計上しているが、全開発経費は$100Mにのぼると見られている。
IAI社は Arrow Ⅱ の技術を基に、シーカを持たずに近接破裂で撃破する方式を考えているのに対して、
Rafael社は AAM を基にした直撃式を考えていると見られる。
イスラエルによると、ヒズボラはロシアが開発した122mm、240mm 'Katyusha' を中心に13,000発のロケット弾を保有しており、イラン
製で射程45kmの Fajr-3 や射程75kmの Fajr-5 も保有している。
更にイラン製で射程200kmの Zelzal 2 SRBM も保有している模様で、そうなれば Tel Aviv などイスラエル中
心部も射程圏内に入ることになる。
2005.09
Jane's Missiles & Rockets
Israel aims to develop 'Mini Arrow' interceptor missile
<0518-090018>
イスラエルが射程90km以下の長距離ロケット弾に対抗する 'Mini Arrow' を開発し
ようとしている。 このため米国FY-06に$16Mの予算を要求している。
ヒズボラはイラン製で射程75kmの Fajr 5 をもっているが、斉射のために反撃されやすい発射車両が必要とな
るため、迎撃システムが飽和することはないと見ている。
イスラエルは従来この種の脅威に対してはレーザ兵器のような DEW で対抗する計画であったため、Mini Arrow 開発は
大きな方針転換と言える。
2005.06.22
Janre's Defence Weekly
Israel seeks US support to counter ballistic threat
<0513-062209>
イスラエルが、Zelzal や Fateh A-110(右図)の様な射程40~200kmの弾道弾に対処するシステムを開発する
ため、米国の支援を求めている。 このため当初分として米議会にFY-06で$16Mを支出するよう働きかけている。
イスラエル BMDO は、インタセプタの単価を Arrow 2 の1/10以下で考え
ており、既に Rafael社と IAI社が別々に18ヶ月の RRP に入っていて、両者は以下の様な別々のアプローチを考
えている。
・end game solution: Rafael
センサを用いた直撃方式
・swnsor-less approach: IAI
ネットワーク情報を元にした近接撃破方式
2005.06.13
Aviation Week & ST
Arrow complement
<0513-061304>
イスラエル IMDO (Israel's Missile Defense Organization) は米議会に、Arrow システムを補足する射程40~200kmの
短射程弾道弾対処用迎撃ミサイルの確証共同研究に$16Mを計上することを求めている。
DoD は既に Arrow システムのに共同改善に$80Mを充当しているが、イスラエルの提案はスカッドや Shuhab より短距離の弾道弾への対
処を想定する迎撃システムである。
2004.08.30
Defense News
Israel seeks way to thwart VSBMs
<0419-083006>
イスラエル国防省は極めて短射程で精度の高い弾道弾 VSBMs (Very Short Range Ballistic Missiles) に対処する
Mini ミサイル防衛システムの開発を検討している。
VSBM は最近明らかになったイランの Fajr 級弾道ミサイルに代表されるミサイルで、数千発がレバノンとの国境線に配置されていると
見積もられている。
VSBM は射程300km以下、発射機に12発以上を搭載し1分間に20発を発射、命中精度はこれまでの TBM に匹敵す
る。 弾頭には通常弾の他、生化学弾を搭載することが可能で1発あたり10万ドル程度と見積もられる。
国防省は Arrow や Patriot は対処可能ではあるが、価格は200万ドル以上と Cost per Kill に難があり、現
在 Arrow System の技術をベースとした新たな安価システムの検討を進めると共に、MTHEL にも関心を示してい
る。
2002.05.29
Jane's Defence Weekly
Israel bolsters air defence in the north
イスラエルは、ヒズボラからの襲撃に備えるため、レバノン国境沿いに新しい防空網を構築した。 このシステムは
、イスラエルが2000年5月にレバノンから撤兵した直後から計画されてきた。
新しい防空システムは、Patriot, IHAWK, M48 Chapparal 等の SAM の他に、ヘリ、各種センサ、暗視装置、EO 装置、C&C システムな
どからなり、ヒズボラの襲撃に呼応して即座に、空軍の指揮官が陸軍部隊を指揮できる。