2008年以降のその他通信、C3I に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.10
 06:57
讀賣新聞

(Yahoo)

マスク氏、ウクライナ軍へ提供の衛星通信網スターリンク「接続を停止することはない」 <2504-031003>
 Space X社CEOのイーロン・マスク氏が9日に自身のXで、ウクライナ軍に提供している衛星通信網StarLinkのサービスを巡り、「ウクライナ政策にどれほど反対しても、StarLinkが接続を停止することは決してない。 それを交渉材料として使うことも決してない」と投稿した。
 Reuters通信は、トランプ米政権がStarLinkを巡って遮断をちらつかせ、ウクライナに対して鉱物資源の権益を巡る協定への署名を迫ったと報じていた。
 一方、マスク氏はこれに先立ち、「私がStarLinkを止めたら、ウクライナの戦線全体が崩壊するだろう」と投稿し、これに反発するポーランドのシコルスキ外相との間でX上で激しく口論した。
 シコルスキ外相は、ポーランドがウクライナのStarLink接続費用の一部を負担していることに触れ、「Space Xが信頼できない供給者であると判明すれば、他の供給者を探さざるを得なくなるだろう」と投稿した。
  これに対しマスク氏は、「黙ってろ、ちっぽけな奴め。お前が払うのはほんのわずかな費用だ。 そしてStarLinkに代わるものはない」と返信した。
 ルビオ米国務長官もXでやりとりに参戦し、「StarLinkがなければウクライナはかなり前に戦争に負け、ロシア軍は今頃ポーランドとの国境にいただろう」と指摘し、「感謝を述べるべきだ」とシコルスキ外相を非難した。
2025.02.23
 17:22
Kyiv Independent Defense Minister: Ukraine has alternatives to Starlink system <2503-022310>
 ウクライナのウメロフ国防相が2月23日にキエフで開催されたUkraine 2025 Foramで、ウクライナにはStarlinkステムの代替手段があり、その技術の使用について決定を下していると述べた。
 ここ数ヶ月、ウクライナとStarlinkの所有者であるイーロンマスク氏との間で、ロシアとの関係とウクライナに関するコメントをめぐって緊張が高まっている。 Reuters通信は最近、米国がウクライナが天然資源に関する取引に署名しない限り、ウクライナでのStarlinkへのアクセスをブロックすると脅したと報じられたが、マスクはこれを否定した。
 会議の後半で、ゼレンスキー大統領は、Starlinkを切断するという脅迫はこれまで行われていないが、可能性はあると述べた。
 Starlinkのインターネット端末は、ウクライナでの戦争における通信を保護する上で重要な役割を果たしており、ほとんどの戦場の場所には独自の端末が装備されている。 ウクライナは2024年に、軍、病院、企業、援助組織全体で42,000のターミナルが稼働していると述べた。
 ウメロフ国防相は、代替案が何であるか、また議論についての詳細には触れなかった。 先月、Digitak Transformation省はKyiv Independent紙に対し、Starlinkは依然として最前線でのコミュニケーションの重要な部分であり、新たな秩序が進行中であると述べた。
 米国はStarlink接続をリモートで切断する能力を持っており、以前に軍事の「グレーゾーン」でロシア軍に属するStarlinksをオフにしていた。 これは無人地帯に似ていると、ウクライナの軍事情報責任者ブダノフはフォーラムで記者団に語った。 これまでのところ、ウクライナ人のStarlinksはオフにされていないと彼は述べた。
2024.12.31
 06:00
South China Morning Post China rolls out world’s first military-proof 5G that can connect 10,000 army robots <2501-123101>
 中国が世界初移動式5G基地局を発表し、厳しい試験に合格した後、現在、戦場での展開の態勢を整えている。
 中国移動通信グループ(China Mobile Communications Group)と中国
PLAが共同で開発したこの通信は、半径3km以内の少なくとも10,000ユーザーに、前例のない高速、低遅延、非常に安全で信頼性の高いデータ交換サービスを提供できる。
 中国PLAの部隊が山岳地帯や都市部などの複雑な地形を時速80kmで前進し、電磁干渉にさらされている場合でも、システムは10Gbit/secの連続した総スループットと15mmsec未満の遅延を維持できる。
2024.12.18
 20:18
Breaking Defense Navy picks Northrop to deliver nuclear command TACAMO aircraft <2501-121813>
 米海軍が18日、Northrop Grumman社と$3.5Bの契約を結び、E-6B Mercuryの後継として緊急時に核武装部隊を指揮する海軍の次世代航空機である指揮統制中枢機
TACAMOを発注した。 受注を競ったCollins社は敗退した。
 TACAMOは、海軍がtake charge and move outとして知られる任務に使用する機体で、E-130Jと名付けられた新しい機体は、最終的に現有のE-6B Mercuryの任務を引き継ぐ。 その目的は、核の三本柱を包含するいずれかの部隊と通信するための安全で信頼性の高いプラットフォームを指揮系統に提供することである。
2024.09.13
 23:54
Defense News Pentagon readies for 6G, the next of wave of wireless network tech <2410-091322>
 米国防総省の次世代無線技術局は、2023年年に5Gの研究開発計画のほとんどを最高情報局 (CIO) に移管して以来、ネットワークイノベーションの次の波に備えるために国防総省の準備に焦点を移している。 2030年代に実用化すると予想されるこれらのより高度なネットワークは、より信頼性の高い高速、低遅延の通信への道を開き、ロボット工学や自律性から仮想現実や高度なセンシングまで、国防総省の技術的利益をサポートする可能性がある。
 この取り組みは6Gとして知られる無線通信の次を形成するために中国と競争している米国にとってますます重要になっている。
 国防総省のFuture Gオフィスを率いるロンドー氏は、先を行くということは技術開発と業界標準を促進するだけでなく、その能力を安全に使用するための政策と規制が実施されていることを確認することを意味すると言う。
 彼は、グローバルコンペティションでリーダーシップの役割を果たすことで、国防総省がその将来のインフラストラクチャがどのようなものになるかについてある程度制御できるようになると述べた。
2024.09.13
 23:06
Defense News France tests space lasers for secure satellite downlink in world first <2410-091321>
 フランスの企業が、フランス
DIAが後援する実験で、低軌道の超小型衛星と商業地上局との間の通信にレーザーを使用した。 フランス国防省はこの実験を世界初と呼んでいる。
 同省によると、レーザー装置を搭載したUnseenlabsの衛星は、Cailabsが提供する光学地上局と数分間安定したリンクを確立した。
 同省によると、この夏のテストの成功により、フランスの将来の軍事衛星にシステムを統合する道が開かれるという。 同相は、この計画に€5.5M ($6.1M) の資金を提供している。
2024.09.04
 16:02
Breaking Defense SDA demos laser links crucial for future SATCOM, missile tracking network <2410-090407>
 米宇宙開発庁 (
SDA) のトゥーニア局長が4日、同庁が衛星をリンクする光通信端末の能力を成功裏に実証したと発表した。 この能力は、低軌道 (LEO) 間のデータ転送およびミサイル警告/追跡衛星用に計画されたネットワーク網にとって中核であると認めている。
 トゥーニア局長は年次国防記者会見で、今日まで我々はレーザー通信を実証していなかったが、今回そのネットワークを形成することができたと述べた。
 軌道上での実証には、ドイツの企業TESATによって構築されたレーザー光端末が含まれ、Space Xによって構築され、SDAの最初の実験的な衛星群であるTrangent 0の一部として2023年打ち上げられた4つのミサイル警告/追跡衛星のうちの2基を打ち上げたと説明した。
2024.08.05 National Defense Military struggles to make inroads with 5G commercial wireless tech <2409-080509>
 米国防総省は、ますます複雑化するネットワークニーズをサポートするために、最新かつ最高の無線技術を必要としているが、その技術が国家安全保障からではなく商業市場から来る場合、国防総省は両方の世界を利用する方法を見つける必要がある。
 軍事作戦では、UAVの操縦、センサーの接続、通信など、安全な無線ネットワークに依存しており、今日、研究開発に数十億㌦を注ぎ込んでいる商業市場は、標準ベースの5Gネットワークが技術基準と性能の両方で国防総省の通信を上回っている、とテクノロジー非営利団体のUS IgniteのシニアディレクターであるMari Silbey氏は述べている。
 以前のワイヤレス世代は、さまざまな国の競合する規格に分割されており、機器とキャリアは互いに互換性がほとんどなかったが、5Gは単一のグローバルスタンダードの背後に業界を完全に統合した最初の世代であり、国防総省の競争の場を変えたとシルビー氏は取材に対し述べている。
 5Gが登場する前は、市場が分断されていたため、無線や通信システムなど、国防総省特有のニーズに合わせてカスタム機器を開発するテクノロジープロバイダーが存在していたとシルビー氏は述べている。
2024.07.17
 22:30
RBC Ukraine First time in history: Ukrainian combat system DELTA passes NATO standards test <2408-071717>
 ウクライナ国防省によると、ウクライナの戦闘システムDELTAは、NATO諸国で使用されている基準に従った情報保全試験に合格した。 システムのサイバーセキュリティ診断は1ヵ月半続き、DELTAシステムで採用されている合計162の情報セキュリティ対策を分析した。
 ウクライナのルステム・ウメロフ国防相は、「以前は、20年前の基準で同様のシステムが試験されていたが、時代遅れになってしまったので、ウクライナ史上初めて、NATO諸国で採用されている基準に従ってシステムが認定された。」と述べた。
 次の段階は、国防軍によるDELTAの運用開始で、このシステムは、敵に対する技術的優位を確保するために、戦闘部隊で広く採用されることが期待されていることに留意されている。
 DELTAは、NATOの基準に従って軍が軍のために開発した独自のシステムで、戦場のリアルタイムビューを提供し、空、陸、海の状況をデジタルマップ上に表示する。 このシステムにより、部隊内、旅団内、および必要に応じて同盟国との情報交換が可能になる。
 このシステムの開発は、2015年にAerorozvidkaのボランティアによって開始され、最初の試作品は2016年に発表され、2019年のCWIX-2019では、NATO諸国の同様のシステムとの互換性が確認された。
 ロシアのウクライナ侵攻では、キーウの防衛、巡洋艦の破壊、ズミイニ島の解放、スロボジャンスキーの反攻、その他の作戦で積極的に使用された。
2023.03.03
 07:53
讀賣新聞

(Yahoo)

海底ケーブル切断で電話やネット遮断、中国船関与か…台湾本島で同様の事態懸念 <2304-030305>
 台湾が実効支配する馬祖列島と台湾本島を結ぶ通信海底ケーブル2本が2月上旬に相次いで切断され、島民の生活に支障が出た。 中国の船舶が関与したとみられ、台湾有事となれば本島が同様の事態に陥る懸念が強まっている。 台湾当局は切断時に海上を航行した船舶の記録から、中国の漁船と貨物船が関与したと見ている。 武力攻撃とは判断できない侵害行為「グレーゾーン事態」に該当するとの声が民進党関係者らから上がる。
 台湾当局によると2020年以降、ケーブルの人為的な切断は30件あった。 世界のケーブル損傷年100~200件程度とされ、台湾の頻度は比較的高い。
 ケーブルは2月2日に1本目が切断され、8日に2本目が切れた。 馬祖列島にはケーブルが2本しかなく、8日の切断直後に島外との電話やネットが遮断され、航空券の予約やネットバンキングができなくなり、買い物などで混乱が生じた。
 通信会社は発生後、本島からマイクロ波通信を確保したが、病院や行政機関などの利用が優先され、ケーブルの修理は4月20日に始まる予定である。
2023.01.09
 22:52
Aviation Wire

(Yahoo)

米空軍、E-11A 新造機の BACN 運用開始 ”空のWi-Fi”中東に展開 <2302-010908>
 米空軍は、第430遠征電子通信飛行隊(430th EECS)が新造のE-11Aを受領運用を開始したと発表した。 E-11Aは、サウジアラビアのPrince Sultan空軍基地に2022年12月16日に到着した。
 空軍は戦域空中通信端末
BACNを搭載した同機を「空のWi-Fi」と呼んでおり、陸海空の通信支援を行う。
【関連記事:2104-021708 (JDW 2021.02.17)】
2022.08.24 Jane's Defence Weekly US Army signals battalion to adopt joint anti-jamming capability <2211-082403>
 米陸軍と空軍が装備している
SMART-Tを、新型の増強外征通信大隊 (ESB-E) 装置である耐妨害(註:衛星通信)モデム (A3M) に換装する。
 ESB-Eはデラウェア州兵部隊である陸軍第198外征通信大隊 (ESB) が最初に装備する。
2022.08.10 DARPA HP DARPA kicks off program to develop low-earth orbit satellite 'Translator' <2209-081014>
 米DARPAが、宇宙空間での適応型通信ノード計画Space-BACNPhase 111チームを選定した。
【Space-BACN 関連記事:2110-091304 (DARPA HP 2021.09.13)】
 Space-BACNは、ほとんどの衛星間光通信規格に適応し、多様な衛星コンステレーション間を変換する低コストで再構成可能な光通信端末を開発することを目指したもので、低軌道 (LEO) 衛星間にインターネットを構成し、現在は交信できない軍や政府と民間衛星間でのシームレスな通信を可能にする。
2022.08.08
 15:21
Inside Defense DISA leveraging 'lessons learned' from milCloud 2.0 for Stratus migrations <2209-080804>
 米
DISAのクラウド部門責任者が8月8日、2017年と2018年に初期運用に入ったmilCloud 2.0見直しを行っていると述べた。
2022.07.13 Jane's Defence Weekly US Army merges data analytics and combat management programmes .... <2209-071305>
 米陸軍最高情報責任者のRaj Ayer氏が、陸軍で情報システムを扱う
PEO EISと戦術C3システムを扱うPEO C3TPEO EISに統合し、PEO EISが進めてきたVantage情報システムとPEO C3Tが進めてきたCPCE一体化すると述べた。
 PEO EISが進めてきたVantage情報システムは民生のクラウドを元にしたシステムである。
2022.07.13 Jane's Defence Weekly US Army pushes cloud expansion to regional commands <2209-071304>
 米陸軍最高情報責任者のRaj Ayer氏が6月、急拡大している陸軍のクラウド・コンピューティングを米本土以外に拡張しようとしており、まずはインド太平洋軍での採用を計画していると述べた。 これは2021年10月に陸軍が公表したUnified Network構想に基づくもので、軍用と民生用のクラウドを合わせたシステムである。
 陸軍はごく最近に
DISAが所管する軍用クラウドから陸軍に特化したアプリ50件を抽出し、cArmyクラウドと呼ばれるクラウドを100日以内に構築した。
【註】
 cArmyクラウドにはAmazonクラウドやMicrosoft Azureクラウドなどが加入している。
2022.07.01 National Defense Army continues build up of integrated tactical network <2208-070115>
 米陸軍のネットワーク化は、第1段階がCapabily Set '21、第2段階がCapabily Set '23、最終段階がCapabily Set '25としてすすめられており、
JADC2がこれを支えることになる。
【関連記事:2203-020910 (DN 2022.02.09)】
2022.02.23 Jane's Defence Weekly US ITN CS23 insertion nears critical design review <2206-022306>
 米陸軍戦術C3計画室 (
PEO C3T) が2月8日、統合型戦術ネットワークITN Capability Set 2023 (CS23) の試験を完了し4月に部隊配備を開始することを明らかにした。
 ITNキットには2021年歩兵旅団に装備したCS212023年Stryker旅団が装備するCS232025年機甲旅団が装備するCS25がある。
2022.01.26 Jane's Defence Weekly US Space Force eyes hybrid satcom architectre <2205-012605>
 米宇宙軍ハイブリッド衛星通信の検討を行っている。 これと似た研究を米空軍研究所 (
AFRL) もHawkEye 360宇宙空間ISRとして行っている。 HawkEye 360では144MHz~15GHzRF信号について識別、標定を行っている。
2021.11.03 Defense News Blue Flag exercise has Israel's enemies seeing red <2112-110306>
 イスラエルが10月、8ヶ国から数十機の戦闘機を集めたBlue Flag演習を行った。 この演習はUAEの空軍司令官も観戦した。
 演習にはイスラエルのF-35I、F-15D、F-16cと、米、英、独、仏、伊、印、希からF-35、F-16、Rafaele、Typhoon、Mirage 2000などの戦闘機とイタリアからG550
AEW機と1,500名と推計される将兵が参加した。 特に今回はインド空軍のMirageと仏空軍のRafaelが初参加したほか、英空軍の飛行隊も1948年の建国以来初めて参加した。
2021.08 Inteanational Defence Review Northrop Grumman Freedom Radio to link F-35, F-22 to US Army missile defence <2109-080002>
 Northrop Grumman社がF-35、F-22と陸軍の
IBCS間の通信ギャップを埋める通信Freedom Radioを開発していて、次の段階の試験を年内に実施する。
 Freedom RadioはF-35の捕捉したデータをIBCSに送りミサイル防衛に活用すると共に、長距離射撃を可能にする。
2021.06.04 Inside Defense DOD explores connecting Aegis, IBCS and C2BMC for improved Guam missile defense <2107-060412>
 米国防総省がグアムに対する中国からの脅威に対抗するため、海軍の
AWS、陸軍のIAMDをMDAのC2BMC連接する検討を行っている。
 MDAはFY22グアムの防衛 (GDD) として$78Mを計上している。
2021.06.04 Defense News US Air Force awards $465M contract for new E-11A planes <2107-060411>
 米空軍が6月1日、E-11Aに改造するBombardier Global 6000ビジネスジェット機$465MでLeajet社に発注した。 Global 6000最初の1機目は$70Mで合わせて6機が発注されると見られる。
 Global 6000にはこのあとNorthrop Grumman社製Battle Field Airborne Communication Nodeが搭載される。 このシステムは通常直接データの交換ができない航空機同士のデータ中継を行う。
2021.06.04 Jane's 360 Airbus eyes Air Combat Cloud role on Tempest <2107-060407>
 ポーツマスにあるAirbus UK社の施設で、英国がイタリア、スウェーデンと開発中を進めているTempestが装備するAir Combat Cloudの開発が進められている。
 同社はAir Combat Cloudを独仏西で開発している将来戦闘機FCASをも巻き込もうとしている。
2021.06.03 Breaking Defense JROC Tags Space Force To Make Satellites Link With JADC2 <2107-060311>
 米宇宙軍は
JADC2を介して、陸海空軍が構築、及び構築しようとしている空軍のABMS陸軍のConvergence計画海軍のOvermatch計画など、衛星を介したC2システムを結びつけようとしている。
2021.05.10 C4ISR net Northrop Grumman awarded $13.3 million for Blackjack payloads <2106-051009>
 米DARPAがBlackjack計画のPhase 2を$13.3MでNorthrop Grumman社に発注した。
 Blackjack計画は低高度軌道を回る小型衛星網を構築し、そのデータを地上の戦闘部隊に伝送するシステムで、Phase 2ではBlackjack衛星が搭載する
PNT装置を開発する。 米軍の主たるPNTは依然としてGPSであるが、<期せとが使えない状況下での代替PNTを低軌道衛星に頼ろうとしている。/td>
2021.05.01 C4ISR net Army approves rapid development of Tactical Space Layer <2106-050107>
 米陸軍が観目線外 (
NLOS) 目標を画像化するTactical Space Layerの実験、開発試作を承認した。
 陸軍が主導するAPNT-Space CFTが2020年9月にYuma試験場で、AIを活用して民間衛星の画像などのデータ統合を行い、射撃に必要な諸元衛星通信で送達する試験を実施している。
 これによりsensor-to-shooterの時間を20分から20秒に低減できるという。
2021.04.19 讀賣新聞

(Yahoo)

海底ケーブル敷設、日米豪が連携…急速に台頭する中国に対抗 <2105-041901>
 国際海底ケーブルの敷設をめぐり、急速に勢力を拡大する中国に対抗して日米豪が連携を強化する。 海底ケーブルは情報の抜き取りや遮断に使われる恐れがあり、安全保障上の重要なインフラになっていることから協力関係を深める。 海底ケーブルのシェアは日米欧の企業が約9割を占めるが、華為技術(ファーウェイ)の傘下企業だった中国の華海通信技術が世界4位と存在感を高めている。
 太平洋地域での新たな敷設事業に3ヵ国が共同で関与し、各国の政府系金融機関などが計画を資金面で支援する。
2021.03 International Defence Review Technology bridge: CS23 and the future US Army tactical network <2105-030014>
= 米陸軍 CS23 戦術ネットワークに関する5頁の記事 =
 ・Technology bridge
 ・Network goals
 ・Multi-domain ops
2021.03 International Defence Review AFRL completes first Golden Horde collabortive weapon demonstration <2105-030003>
 米空軍が2019年にVanguard計画の一つに選定したGolden Horde計画ソフトの不具合から部分的にしか成功していない。
 Golden Horde計画とはBoeing社製GBU-39
SDBGBにSARA社製ソフトを取り付けて、ネットワーク化しようとするもので、投下前に'playbook'アルゴリズムが装荷される。 2020年12月15日に行われた最初の試験ではF-16から投下された2発のCSDB ⅠがGPS jammingを検知し、2発のデータを照合して優先度の高い目標に指向するはずであったが、ソフトの不具合から目標情報の更新ができなかった。
 CSDB Ⅰの試験は2021年初期に更に2回計画されていて、弾数を4発に増やして行われる。
2021.02.17 Jane's Defence Weekly USAF to buy more BACN <2104-021708>
 米空軍が2月5日、野外通信空中ノード (
BACN) を更に6機増強すると発表した。 追加の6機は2026年までに取得する。
 BACNは山岳地域で音声通信の中継を行うノードで、現在はGlobal 6000 を元にしたE-11Aを3機保有している。 元々4機あったがそのうちの1機を2020年にアフガンで失っている。
2021.01.25 Defense Update Thales' Nexium to deliver combat cloud services for NATO armed forces <2102-012510>
 NATOが初の戦域クラウドシステム (defense cloud solution) の開発にThales社を選定した。
 このシステムは有事に際して24時間以内に戦域に展開できることが要求されており、NATOは国際競争の末Thales社を選定した。
2021.01.13 C4ISR net Army issues $17 million in contracts for TITAN development <2102-011307>
 米陸軍が観目線外 (beyond-line-of-sight) でのsensor-to-shooterチェーンを構築するため、2020年配備を目指し全領域 (all dormain) のセンサ情報を収集しAIを活用して射撃諸元を火力システムに送る
TITANソフトの開発を行っており、12ヶ月に及ぶそのPhase 1をPalantir社とRaytheon社にそれぞれ$8.5Mで発注した。
2020.12 International Defence Review Speed boost: 5G tech promises step change in unmanned operations <2101-120016>
= 5G 技術に関する5頁の記事 =
 ・5G and unmanned applications
 ・Air domain
 ・Land domain
 ・Maritime domain
2020.11.23 Aviation Week & ST Airborne launch system for GBSD enters development <2102-112302>
 米空軍が地上の核兵器を空中から指揮統制する
ALCSの開発を開始している。 2018年に空軍がLockheed Martin社とCollins社に発注した際のALCS後継はMinutemanⅢの指揮統制用であったが、その1年後に計画が変更された。
 Raytheon社の子会社である11月9日にALCS後継について明らかにした。
 Collins社はNorthrop Grumman社が開発しているGBSDの開発にもSLP-Aとして参加している。 SLP-Aは米海軍がBoeing 707を基にしたE-6B Mercuryに搭載しているALCSの後継になる。
2020.11.04 C4ISR net US Army's tactical network modernization team requests industry pitches for future capabilities <2012-110408>
 米陸軍のNetwork-
CFTが先週、将来戦術ネットワークに求めるツールの要求をネット (beta.sam.gov) 上に公開した。 Network-CFTは民生品 (COTS) 技術や既に開発されている技術 (NDI) 技術を活用して戦術ネットワークを統合して高速かつ精密にデータを共有するネットワークシステムを開発し、検証を行う。
Network-Cross Functional Team (N-CFT) Broad Agency Annoucement (BAA) 2021
2020.11 International Defence Review AFRL rethinks Golden Horde networked collagorative weapons programms strategy <2012-110005>
 米空軍研究所 (
AFRL) が空軍の最優先項目の一つであるGolden Hordeの、計画推進要領の見直しを行っている。
 Golden Hordeは空軍のVanguard計画の一翼を成すもので、在来の武器をネットワーク化することで自動交戦能力を付与しようという計画で、2020年末に実証試験を行う計画であった。
【関連記事:2003-020304 (ID 2020.02.03)】
2020.08.26 Jane's Defence Weekly U-2 recieves ISR track data from F-35 fighter in recent OFE <2010-082607>
 米国防総省が7月1~2日に行った
OFEと呼ばれる評価試験で、U-2がF-35の取得したデータを受信することに成功した。
 OFEは陸軍と空軍が参加して行われ、F-35が取得したISR追随データを陸軍のIBCSを模擬した装置に伝送した。 IBCSは航空機から複数の経路を経て送られてくるデータを空中センサ接続キットA-Kitで取り込む。 試験では実目標に対しPAC-3の模擬射撃を実施した。
2020.08 International Defence Review 5G force: Armed force prepare to operate on an increasingly crowded spectrum <2009-080016>
= 5G通信の帯域幅に関する3頁の記事 =
 ・Internet of Things
 ・Global variations
2020.05.06 Breaking Defense Esper orders SDA to link C2 networks for all-domain ops <2006-050609>
 エスパー米国防長官が各軍に対し、SDAが開発している全ドメインの指揮統制装置を連接するデータ伝送衛星との連接を命じた。
 データ伝送衛星では統合全ドメイン指揮統制 (JADC2) の実現を目指していて、対象となるのは空軍のABMS陸軍のTITAN、海軍のNIFC-CAなどである。
【註】
 データ伝送衛星はSDAが進めている多層からなる衛星群HBTSSで伝送層 (Transport Layer) を担当する衛星群である。
【 Transport Layer 関連記事:2006-050503 (C4ISR 2020.05.05)】
2020.04 International Defence Review PACAF chief wants future ABMS demonstration in his region <2005-040003>
 米太平洋空軍司令官ブラウン大将が2月27日に開かれた空軍協会 (AFA) のシンポジウムで、ABMS3回目の試験は太平洋地域で実施してほしいと述べた。
 空軍のIoTであるABMSについて空軍参謀長のゴールドフェイン大将は、将来戦は人間のなし得るよりより速い速度で進展すると述べた。
2020.03.18 C4ISR net Coronavirus pandemic (temporarily) derails the Air Force’s Advanced Battle Management System program <2004-031803>
 米空軍が4月から6月までの実施を予定していた2回目
ABMS試験は新型コロナウルスの感染拡大から延期された。 2019年12月に行われた1回目の試験ではF-35とF-22、更に駆逐艦Thomas Hudnerも参加していた。
 空軍はFY21予算要求でABMSに、FY20の二倍以上となる$302Mを要求している。
2020.03.13 Jane's 360 US Army to evaluate new manned, unmanned tethering technologies <2004-031306>
 米陸軍
CCDCが2月26日、空中及び地上無人システムを連接する技術の提案要求を企業に対し行った。
 提案要求はCCDCのGVSXNAMCと共同で行った。
2020.03 International Defence Review MIDS ib Ship programme poised for full-rate production <2005-030004>
 BAE Systems社が、Link 16を経由する戦術データリンクMIDSの艦載型MOSの試験を数週間以内に開始する。 試験結果が良ければ250ユニットが艦載されることになる。
 MIDS JTRSは4チャンネルからなり、海軍のF/A-18のほか空軍のF-15、F-16、F-22ともデータ交換ができるようになる。
2020.02.12 Jane's Defence Weekly Israekl orders Fire Weaver network fire control system <2004-021210>
 Rafael社が2月3日、イスラエル軍からFire Weaverシステムを受注したと発表した。 Fire Weaverは機甲旅団に配備され年内にoperationalになるという。
 Fire Weaverはセンサと火器を
IPで結ぶ射撃統制ネットワークシステムで、Rafael社とイスラエルDDRDが陸軍と共同で開発した。
 更にシステムはElbit社のTORC2Hを元に開発されたイスラエル軍のTsayad C2システムと連接できる。
2020.02.10 Avition Week & ST U.S. Air Force defines radical vision for command and control <2004-021002>
 米空軍が1月21日に、2年前に作成した指揮統制システム
ABMSの概念を、28個アイテムを6個の主要構成に組み直すなど、大きく変更した概念を発表した。
 今後5年間の経費は$9Bと見積もられている。
2020.02.04 Jane's 360 IDF orders Fire Weaver network fire control system <2003-020408>
 イスラエル軍が2月3日にRafael社にFire Weaverを発注した。 Fire WeaverはRafael社がイスラエル
DDRD及び地上軍と開発した射撃指揮装置で、機甲旅団が装備する。 システムの端末は大隊指揮所に置かれる。
 Fire Weaverはセンサーと火力をネットワーク化、イスラエル軍が装備しているTsayad指揮統制システムと接続できる。 TsayadはElbit社のTORC2Hを元にしている。
2020.02 International Defence Review DARPA awards BAE Systems development deal for AI-enhanced battle management tools <2004-020001>
 米DARPAがAI技術を導入した戦場管理システム
MARS開発計画のPhase 1担当企業にBAE Systems社グループを選定した。 Phase 1はカーネギー・メロン大学の協力で$3.1Mかけて12ヶ月間行われる。
 MARSはマルチドメインにわたる武器等を連接してAI技術を用いて自動的に一つの戦場状況画像に纏めるツールである。
2019.11.20 Jane's Defence Weekly Germany boosts investment in Bunderswehr equipment <2001-112007>
 ドイツ国会が11月7日、€560M ($618M) にのぼるドイツ軍の装備品調達計画を承認した。 その中で大きな額を占めているのがPAC-3
MSE50発の購入費で€292.5Mになっている。
 この他にNATO初動対処部隊 (VJTF) に差し出している独陸軍が装備する指揮統制端末装置2,200キットの調達費€115.7Mなどがある。
2019.09.11 Jane's 360 New study proposes Pentagon transition to 'mosaic' systems warfare strategy <1910-091109>
 米国防総省がシームレスなネットワーク構築を目指すMosaic Warfare構想を検討している。 この構想はシンクタンクのMitchell Institute for Airpower Studiesが9月10日にRestoring America's Military Competitiveness: Mosaic Warfareとして公表した構想で、Mosaicを搭載するプラットフォームが各機能をバラバラにしてネットワークに接続しようというものである。
2019.01.30 Jane's Defence Weekly Seoul begins production of home-grown C2A systm <1903-013008>
 韓国
DAPAが1月22日、国内で開発した指揮統制警報 (C2A) システム量産を開始したと発表した。 2018年12月に12月に当初分12個システムの契約が行われた。
 C2Aシステムは韓国が2011~2017年にKRW32.9B ($29.1M) かけて開発したシステムズ、従来音声通信で行い伝送に3分かかっていたのをディジタル化して30秒に短縮している。
2019.01.09 Jane's Defence Weekly Russia procures YeSU TZ battlefield management system <1902-010912>
 ロシア国防省が2018年12月22日、大規模な戦場管理システムYeSU TZ調達を開始すると発表した。
 YeSU TZは、砲兵火力、電子戦装置、車両、防空システム、工兵資材、兵站物資などを管理する11のサブシステムで構成されている。
2018.10 International Defence Review Well connected: US Army seeks an improved future network <1811-100013>
= 米陸軍のネットワーク関する5頁の記事 =
 ・A capability set
 ・SOCOM's lessons
 ・WIN-T at the halt
 ・Future plans
2017.04 International Defence Review Harris to lead UAE Armed Forces' BMD effort <1707-040001>
 Harris社がUAEの戦闘指揮システム(
BMS)のシステムとりまとめを$189Mで受注した。
 開発するシステムは旅団規模部隊以下を対象とするものである。
2016.12.30 産経新聞

インターネット

尖閣の状況把握体制強化 海保、全巡視船から映像送信 本庁や官邸でリアルタイム視聴 <1701-123001>
 海上保安庁が尖閣警備専従部隊大型巡視船全12隻映像伝送装置を平成29年度中に設置 する。 巡視船の映像を海上保安庁本庁や官邸でリアルタイムで視聴する体制を強化することで、非常事態時により迅速に意思決定ができるようになる。
 海保によると、尖閣警備専従部隊では現在、12隻のうちヘリコプタ搭載型大型巡視船2隻を含む3隻だけが映像伝送装置を搭載している。
2015.12 International Defence Review Raytheon to demonstrate PCAS on UAV <1601-120007>
 Raythoen社が米
DARPA から受注した CAS 支援システム PCAS の試験を完了し、 軍への展示を計画している。
 PCAS は CAS の高速化を狙ったモジュラ式の電子装置で、PCAS-AirPCAS-Ground からなり 、ユーザ用のタブレット端末を持つ。
2014.10.01 Jane's Defence Weekly Raidio brainwaves <1411-100124>
= 軍用通信における帯域利用の効率化に関する4頁の記事 =
 民間の通信需要の高まりから、軍用の周波数割り当てが削減され続けている。
2014.08.08 Defense News Raytheon: FAB-T qualification testing done by year's end <1409-080807>
 Raytheon社が現在行っている
FAB-T品質評価試験が年内に完了する見込みである。
 FAB-T は核戦時を含む有事に、空軍の AEHF 通信衛星を介して大統領を始めとする指導者が通信を確保するシステムで、 E-4E-6 のほか、移動、固定の地上局から構成される。 同社は6月に 84個端末を$298Mで受注している。
【関連記事:1407-060202 (Defense News 2014.06.02)】
2014.06.04 Jane's Defence Weekly 'Jetpack' enable fifth- to fourth-generation comms <1407-060408>
 Northrop Grumman社が5月27日、F-22 や F-35 などの第五世代戦闘機と、F-15、F-16、F/A-18 などの第四世代戦闘機が直接交信できる通信 Jetpack を開発していると発表した。
2014.06.02 Defense News Air Force Awards Space Fence, Fab-T Contracts <1407-060202>
 米空軍が2日、Lockheed Martin社に Space Fence、Raytheon社に
FAB-T と、二大事業を発注した。
Space Fence
 Space Face は空軍の旧式化した Space Surveillance System に代わるもので、巨大な S-band レーダをマーシャル群 島のクウェゼリン島に設置する。 赤道に近い同島は地球の自転によって全天球を監視できる。 契約規模は$914.7Mで、当面の RDT&E として$415Mで発注された。
 米空軍によると、現在では宇宙空間にある23,000個以上の物体を追随しているが、1cm~10cm程度の物体は500,000個にのぼるという。
【 Space Fence 関連記事:1312-112711 (Defense News 2013.11.27)】
FAB-T
 Raytheon社が受注した FAB-T は、核戦争に備えた C3を構築するもので、当初計画では100以上の端末が考えられ ていたが、現在では B-2、B-52、RC-135 に搭載する84端末に限定されている。 契約額は$298Mになる。
2014.01 International Defencd Review RIPN opens new avenues for ROVER in the air and on the ground <1402-010003>
 米海兵隊が、携帯式ビデオ送受信装置
ROVER を用いた GBU-38 JDAM 2発の投下に成功した。  ROVER は地上の戦術統制者 (JTAC) が装備し、目標指定信号がデータリンクを介して JDAM を投下する AV-8B Harrier に送られた。
 ROVER からの信号は Harrier の Litening 照準ポッドが受信し、パイロットの多用途表示装置に表示された。
2013.11.08 Defense News Harris develops 1st software-defined radio to operate in Ka-band <1312-110802>
 NASA と Harris社が共同で、初めてのソフトウェア無線機 (
SDR) の送受信機を開発した。
 この無線機は20~30GHzの Ka-band を使用することで広帯域を実現し、音声や映像を送受できる。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets PLA exercises with Tor-M1 <1211-110017>
 中国中央軍事委員会の日刊機関紙が9月5日、PLA の演習で Tor-M1 (SA-15) 12発が発射され全弾が命中したと報じた。
 中国は1990年代に Tor-M1 を導入しているが、システムは最先端の指揮装置を装備していて、データリンクを利用したリモート射撃が可能なほか、 携帯電話を活用した補給管理システムも持っている。 このシステムにより補給品の位置情報を表示できる。
2011.01.22 韓国中央日報

インターネット

UDT ヘルメットにカメラ装着…合同参謀本部議長がモニター見ながら指揮 <1102-012201>
 ソマリア沖で海賊に乗っ取られた韓国のケミカルタンカ救出するため21日に行われた『アデン湾黎明』作戦では、韓国海軍の特殊戦部隊 (UDT/SEAL) 隊員のヘルメットに取り付けた TV カメラの映像が駆逐艦 崔瑩 を通して衛星で伝えられ、韓国合同参謀本部議長がソウル 竜山の合同参謀本部指揮統制室で見守り、韓議長が作戦状況を見ながら指揮する場面もあった。
ソマリア沖に派遣されている、今回のように韓国の船舶が被害を受けた場合には合同参謀本部の直接の指揮を受けることになっている。
2011.01 International Defence Review US Army to test JTRS backbone radio alternative <1102-010028>
 米陸軍が JTRSGMR に代わる Raytheon社の MAINGATE バックボーン 無線機を、2011年1/四半期にアフガン駐留部隊に装備する計画である。
 MAINGATE は低周波数域 (UHF/L-band) の二帯域無線機で、GMR の WNW 全帯域はカバーしていないが、単価が $60,000と安価である。
2010.12.22 DARPA Newsroom MAINGATE Provides ISR data dissemination and C2 networking <1101-122203>
 米 DARPA が、最近の戦例で各軍相互間の通信に問題があるとされていることから、C2 及び ISR を共有する通信ネットワークシステムである MAINGATE の開発を進めていて、Raytheon社が 170基の MAINGATE 無線機を製造中である。
2010.02 Jane's Missiles & Rockets 'All Things Missile' demonstrates integrated training <1003-020022>
 米統合軍と戦略軍が12月15~16日の2日間、'All Things Missile' (ATM) の実証演習を行った。 2008年4月に開始された ATM 計画は、防 空及びミサイル防衛に関する全軍を統合した訓練システムで、2011年中頃の IOC を目指している。
2010.01 International Defence Review US Army readies for enhanced ROVER <1002-010004>
 L-3社が2009年9月に米陸軍から$20.65Mで ROVER ビデオ受信機を受注し、既に納入が開始されている。 受注し たのは個人携帯型の ROVER 4 Type 1 100基と、新型の車載型 ROVER 6 309基である。
 ROVER 6 は電源を除いた重量が4.76kg、寸法が109×171×341mmで、同一送信源から1又は2帯域で送られる2チャンネルを受信することができる。
2009.10 International Defence Review Vest-worn full-motion ROVER video receiver begins operational trials <0911-100034>
 米陸軍の 歩兵用システム装具 Land Warrior Strike に装着する映像受信機に SIR (Soldier ISR) が採用される。 SIR は初期に製造された ROVER を改良したもので、重量0.295kg、容積6.85× 12.2×1.9cmの受信機と、重量0.136kg、容積2.54×10.2×1.9cmのアンテナで構成される。
 受信機は10.71Mbit/sで、UHF~Ku までの5帯域10周波に対応しており、データリンクは CDL と既存のアナログ FM データリンクに対応する。
 SIR は RQ-11B Raven などの UAV のほか、AH-64D Block Ⅱ が搭載する VUIT-2 からも映像 を受信できる。
2009.08 International Defence Review US Marines adopt compact Harris ROVER video receiver <0910-080004>
 米海兵隊が、Harris社製 ROVER 携帯型ビデオ受信機を装備する。 ROVER は1.27kgで、 ROVER を搭載した UAV や、Sniper 又は Litening ポッドを装備した航空機からの映像を受信できる。
2008.06 International Defence Review Always up to date: expanded and complemented family of radios <0807-060029>
= R&S社の広告頁 =
 Rohde & Schwarz社が、陸海空軍用のソフトウェア無線機 R&S MR3000 U/H を提案している。 この無線機はソフトをダウンロードすることにより、下表のような各種 電波形式に適応できる。
┏━━━━┳━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━━━━┓
┃    ┃Voice mode┃ Data mode  ┃  Secure V&D mode ┃
┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━━━━┫
┃HF   ┃SSB    ┃STANAG 4285  ┃R&S SECOM-H     ┃
┃    ┃AM/FM   ┃MIL 188-141  ┃          ┃
┃    ┃     ┃FSK      ┃          ┃
┠────╂─────╂───────╂──────────┨
┃VHF   ┃     ┃       ┃R&S SECOM-P     ┃
┠────╂─────╂───────╂──────────┨
┃UHF   ┃HAVE QUICK┃       ┃R&S SECOS 5/16 TDMA ┃
┃    ┃   Ⅰ/Ⅱ┃       ┃          ┃
┠────╂─────╂───────╂──────────┨
┃VHF/UHF ┃AM/FM   ┃FSK      ┃R&S SECOM-V     ┃
┃    ┃     ┃OFDM 72kbits/s┃          ┃
┗━━━━┻━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┛
2008.04.30 Jane's Defence Weekly Broadening the horizon <0806-043009>
= 軍用広帯域通信に関する7頁にわたる特集記事 =
 WIN-T など
2008.01.21 Aviation Week & ST Too much talk <0803-012105>
 BAE Systems社が DARPA との契約で DIMA (Interference Multiple Access) 通信の開発を行っている。 これは受信機に MUD (Multi-User Detection) 信号処理アルゴリズムを付加するもので、同じタイム周波数スロットで理論上25回線の通話を可能にするも のであるが、同社は当面スペクトラム効率を三倍にすることを目指している。
 MUD 技術は、どのビットがどのユーザからのものであるかを判別するため、大がかりなコンピュータを必要とするが、対妨害性が強い利点もあ る。
2008.01.21 Aviation Week & ST Killer Bees as relays <0803-012101>
 米海兵隊が Killer Bee TUAV に通信中継装置を搭載し、離隔した地上部隊間で EPLRS (Enhanced Posiotion Locating Reporting System)、SecNet ⅡMeshNet などの中継をする試験を行った。
2007.09.05 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin begins IPv6 network transition <0719-090504>
 Lockheed Martin社は8月19日に、DoD に歩調を合わせて IPv6 (Internet Protocol version 6) に対応する 作業を開始したことを明らかにした。
 IPv6 は現在使用されている IPv4 に代わるもので、IP アドレス数の制限が改善されるほか、新たなプロト コルが追加される。
2007.08.15 Jane's Defence Weekly USAF eyes UAVs with reduced demands on bandwith, spectrum <0718-081504>
 米空軍は UAV が使用する周波数と帯域幅を画期的に低減する方策を模索している。 米中央軍の作戦空域 に展開している UAV は500機以上で、使用する帯域幅も Global Hawk 1機が500 Mb/sと、Desert Storm 作戦 で米軍が使用した全ての帯域幅の5倍以上になっている。
 使用する周波数帯も携帯電話が使用している C-band ばかりでなく、L-band や Ka-band の使用も検討すべ きとしている。
2007.07.30 Defense News US military to field interim radio before JTRS <0718-073002>
 DoD は今後5年間に総額$7B以上を投じて、CISCHR (Consolidated Interim Single-Channel Handheld Radio) 数十万台を、開発が遅れている JTRS HMS (Handheld Manpack Small) の装備化までの中継ぎとして採用することを決めた。
 機種選定の候補には、Harris社が開発し、米軍が現在1万5千台を使用している AN/PRC-152 FalconⅢ と、米 特殊作戦部隊が約6年間使用している Thales社製 AN/PRC-148 JTRS-Enhancement MBITR (JEM) 無線機があがっ ている。
2007.05.07 Inside the Army Army to begin C4ISR Exercise that tests future force effectiveness <0713-050706>
 米陸軍は5月中旬から 'C4ISR On-the Move' 指揮情報演習を行う。 演習は、野外実験により将来部隊のネ ットワーク化に必要な技術を蓄積することが目的で、CERDEC (Communication Electronics Reserch, Development Engineering Center) 及び小隊から旅団までの各部隊が参加する。
 使用する装置には、Distributed Common Ground System-Army (情報データ変換プロセッサ)、Objective OneSaf (モデリングシミュレ ーションシステム、WIN-T 等が含まれる。
2007.04.12 Inside the Pentagon EUCOM finalizes plans for annual C4 Interoperability Exercise <0710-041202>
 米国と EUROCOM は、今月末から世界で最大規模の C4 インターオペラビリティ演習 Combined Endevor 2007 をドイツ、米国間で行う。 演習は今年で13回目となり、 NATO 加盟国をはじめ42ヶ国が参加し、ロシア、アフガニスタン、南アも参加 する。
 各国はそれぞれの通信装置を使用し、約1,000回の試験を予定、既存のインターオペラビリティ改善とデータベースの共用化を図る。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly DoD official urges rethink on Link 16 <0704-013107>
 米国防総省高官が、JTRS の様な全く新しい通信システムを開発するより、Link 16 を発展させる方が良いと主張しており、Rockwell Collins社や Link 16 を開発した BAE社に検討を求めている。
 BAE社は Link 16 で DSL (Digital Subscription Line) の様な広帯域ネットワークを行う Flexible Access Secure Transfer と呼ばれるシステムを提案している。
2006.11.29 Jane's Defence Weekly DARPA strives to reduce sensor to shooter delay <0624-112912>
 DARPA が新しい通信ネットワークシステムである Next Generation Communications 計画を進めている。  これは軍以外の官民に割り当てられた周波数スペクトラムを解析して、使用していない波を活用しようとする もので、DARPA が実施した研究によるとどのスペクトラムも実際に使用されているのは5~10%に過ぎないという 。
 これにより従来より広い帯域の使用が可能になり、全ての端末を自動的に結ぶネットワークが可能になる。
2006.10.25 Jane's Defence Weekly Harris wins US Army radio contracts <0622-102501>
 Harris社が米陸軍から AN/PRC-150HF を$130M、AN/PRC-117F(C) を$46Mで受注した。
2006.10.23 Defense News A network that organizwa itself <0624-102304>
 マッチ箱大のセンサを大量散布し、車両等の移動状況等各種情報を相互ネットワーク通信を用い伝達する研究 を DARPA が行っている。
 2005年末から開始した研究では、通信ノード用としては24mm×40mm×12mmで通達距離200mの SmartMesh-XT M1030 、約1000個で1.3km×300mを通達可能な Crossbow 等が、Nano センサでは TynyOS が試作中である。
2006.09.11 Inside the Army Foreign powers can contribute to Army's Future Combat System <0621-091105>
 DoD は同盟国との共同作戦にあたり、ネットワーク戦に必要な通信リンクの標準化の必要性を強調している。
 イラクやアフガンでの多国籍軍による戦闘は、通信周波数の共通化の戦訓を多数得ることができたが、今後陸軍の FCS 開発にも多く の同盟国と通信リンクの標準化に向けた MoU を締結していく方針である。
2006.08 International Defence Review NATO seeks a standard bearer for encyption in coalition operations <0617-080008>
= NATO の通信暗号に関する5頁にわたる特集記事 =
 
2006.07.24 Aviation Week & ST Digital brigade <0616-072408>
 米陸軍が第4歩兵師団を用いてイラク戦場で NCW の実地試験を行っているが、フランス陸軍も先月末から、ア フリカに平和維持軍として派遣したディジタル通信ネットワークを装備する第6機甲旅団により NCW 実験を行っている。
 試験成果は2015年の IOC をめざす Boa 将来戦システムの開発に反映される。 Boa は米陸軍の FCS と類似した戦闘システムである。
 構想では VBCI 戦闘車両及び Felin 歩兵装具の運用を2008年に開始し、2015年まで に陸軍全部隊をデジタル化すると共に UAV 及び新ミサイル体系を確立する。
2006.06.28 Jane's Defence Weekly UK considers NMT purchase <0614-062809>
 英国が加、蘭と提携して、現有 MILSTAR に代わる AEHF (Advanced EHF) 通信衛星計画に参入しようとしてい る。 英国は米国の NMT (Navy Multiband Terminals) に参画する共に Raytheon社から SMART-T (Secure Mobile Anti-jam Reliable Tactical Terminal) を AEHF の地上端末として購入する。
( SMART-T 関連記事 IDR 2005.05)
 米海軍は$1.47B~$1.66Bをかけて、2010年までに400基の NMT を調達し、艦船に搭載されている端末装置とア ンテナを換装しようとしている。 これによりデータのスループットが四倍になると共に、搭載スペースが少な くできる。
 NMT は EHF、AEHF GBS (Global Broarcast System)、X-band、Ka-band、及び海軍の FORCEnet をサポートする。
2006.02.13 Defense News Force ΧΧΙ system flies on JSTARS <0606-021307>
 米空軍の E-8C JSTARS に陸軍の状況把握指揮統制システム FBCB2 (Force ⅩⅩⅠ Battle Command, Brigade and Below) を組み込む作業が Northrop社で行われている。 計画は JSTARS 改修の一環として昨年9月から$19Mを投じて行われており 、2006年12月までに完了する。
 FBCB2 の搭載により JSTARS の状況把握能力は飛躍的に向上し、友軍相撃や誤目標攻撃を低減することが期待 されている。
2005.12.12 Aviation Week & ST France awards Future Close Combat System demonstrator <0524-121205>
 仏国防省は、7年間総額$152Mで将来近接共同戦闘システムの構想設計試作を、Thales社をはじめとする4社と 契約した。
 計画は BOA と呼ばれ、NCW 環境下でのヘリ、UAV、戦車及び Felin 歩兵システムの共同戦 闘を可能とするシステムをめざす。
 連隊規模の総合試験は2007年に計画され、Tigerヘリ、UAV、12両の戦車及び戦闘車両、Felin 装備の兵員30名 を投入する予定である。
2005.10.12 Inside Missile Defense Missile Defense technology used for hurrican disaster relief <0523-101203>
 GMD 構成器材の開発技術を用いた軽量衛星アンテナが、ミシシッピー州で先日のハリケーンの復旧作業に使用され、インターネット通 信の回復まで24時間、有効に活躍した。
 SBIR 計画で GMD の衛星通信に用いる風船型アンテナを開発した GATR社は、政府の要請により通信組織復旧 までの間1個システムを提供した。
 現有の衛星アンテナはトラックに搭載し、重量は数tあるが、風船型アンテナは直径2.5mで、4本の支柱で保持することができる。
2005.09.28 Jane's Defence Weekly Ultra-portable broadband satellite system unveiled <0520-092808>
 9月13~16日にロンドンで開かれた展示会で Norsat International社が、世界初の携帯型広帯域衛星通信システム である GLOBETrekkerを発表した。
 GLOBETrekker は Ku-band で4Mbit/sのデータ通信ができるほか、別のキットを用いると Ka- 及び X-band での運用も可能である。
 GLOBETrekker の設置には10分を要するが、訓練によりより短時間での運用開始も可能となる。
2005.09.14 Jane's Defence Weekly Elbit unveils export version of Tsayad system <0519-091411>
 イスラエルの Elbit社が9月13~16日にロンドンで開かれた DSEI 展で、Tsayad という DAP (Digital Army Programme) の輸出仕様を公開した。 Tsayad は C4I システムでイスラエル 陸海空軍の共通インフラになっている。
 Elbit社は最も最新の DAP システムである Torch 100 (Massuah 100) システムをイスラエル軍の全てのプラ ットフォームにインストールする計画で、その限定能力版である Torch 20 は既に西岸に展開する陸軍の2個旅 団が装備している。
 Torch 20 は今のところ地図位置情報を送信するだけのシステムであるが、2005年末までには中央軍の全ての部隊に配備される。
2005.08.31 Jane's Defence Weekly DARPA eyes sub-networks to speed sensor-to-shooter <0518-083103>
 DARPA が8月22日に、Harris社に対して QNT 計画の Phase 1 を$3.5Mで発注した。 7月には同様の契約が Rockwell Collins社とも行われている。
 QNT 計画は TUAV などを小型データリンクで結ぶもので、以下の能力が求められて いる。
 ・飛行間の武器に対する目標情報の送信
 ・UAV や搭載武器に対する任務変更の指示
 ・自動的な戦果評価又はヒットインジケーション
 ・機外センサ等と連携した交戦
 Phase 2 は12月、Phase 3 は2007年9月に開始される。
2005.08.15 Aviation Week & ST Quick trick <0517-081506>
 Northrop Grumman社が、有無人機、艦船及び地上指揮機関等を連接したインターネットによる NCW の実験 'Q Test' を実施した。
 試験では E-8 JSTARS、E-2C、F/A-18 (JSF の代用)、EA-6B (ICAP Ⅱ)、Global HAWK の各航空機と、模擬空母、NorthCom 司令部及び E-2C 試験評価センタを連接し、試作段階の JTRS を使用する UHF 帯のインターネットを構成して行われた。
 実験は不審船の探知から進入阻止をシナリオとし、メリーランド州チェサピーク湾で行われ、緊急対処目標の画像情報の授受とチャッ トによる相互通信を行い、各種データを収集した。
2005.06.13 Aviation Week & ST Quick-response milspace <0513-061312>
 米空軍はこの夏に気球と小型グライダーを用いた高々度通信中継の実験 Theater Demonstration を中東で行 う。 これは、中継器を搭載する重量50-lbのグライダーを気球で高度65,000~80,000ft に上げた後に切り離し、通信中継試験を行う。
 最終的には高度100,000~150,000ftに各種センサと通信中継器を搭載する飛行船を 滞留させ、軍団~大隊規模の部隊通信を確保することを目的とする。
 今年初めには Combat Skysat の名称で、気球に PRC-148 無線機を取り付け高度80,000ftでの通信試験を行っている。
2005.05 International Defense Review SMART-T test <0510-050008>
 Raytheon社が3月23日に発表したところによると、同社が開発している SMART-T (Secure Mobile Anti-jam ReliableTerminal-Tactical) は AEHF (Advanced Extremely High Frequency) 衛星から XDR をダウンロードする、初の企業開発地上端末になる。
(関連記事 IDR 2005.03)
2005.03.09 Jane's Defence Weekly ATLAS wins DII preferred bidder <0507-030913>
 英国防省は、現存する各種コンピュータネットワークを単一のインフラに結びつけ、各司令部から第一線部隊までを 接続する DII (Defence Information Infrastructure) の構築に、EDS社主導の ATLAS 共同企業体を指名した。 この企業体に は富士通も有力企業として参画している。
 DII は2,000ヶ所に所在する150,000端末と300,000ユーザを結合する。
2005.03.02 Jane's Defence Weekly US Air Force tests high-altitude balloons <0506-030204>
 米空軍は1月に陸軍と共同で、無線中継装置を搭載した 'free-floating' ヘリウム充填気球を飛ばして、通達 距離10nmの PRC-148 無線機の通達距離を300nmまで延ばす実験を行った。 この気球2機を高度68,000ftの ' near-space' に滞空させれば、イラク全土の通信が可能になる。
 これと並行して空軍は、より高度な計画である Increased Battlefield Awareness Near-Space SIGINT/ Communication 計画を進めており、2005年末に実験が予定されている。 この計画では気球に通信中継装置だけでなく SIGINT 装 置を搭載し、これをグライダで地上に回収することが考えられている。
2005.03 International Defense Review Netherlands looks to join US in Raytheon SMART-T order <0506-030001>
 AEHF (Advanced Extremely high Frequency) 通信衛星の地上局として、米陸軍が Raytheon社に発注している SMART-T (Secure Mobile Anti-jam Reliable Tactical Terminal) 計画に、オランダが参加することになった 。 決定は1月18日に発表された。
 これによりオランダは、米軍の次世代 Milstar 衛星とのリンク機能を外した SMART-T 改造 AEHF 地上局7基を、$31.8Mの FMS で購入 する。
 加、英、蘭の3ヶ国は2002年11月に、2009年から地球規模の軍事衛星通信網を構築する AEHF の開発生産に合意する MoU を締結している。
2005.02.28 Aviation Week & ST Not quite as easy as ABC <0506-022810>
 英陸軍は今月、Bowman 計画の一環としての ABC (Apache Bowman Connectively) 計画に基づき、ディジタル 通信ネットワークにより Apache と地上部隊間の目標情報授受に良好な成果を収めた。
 陸軍は Apache 16機からなる3個飛行隊に Bowman システムを装備する予定であるが、Charenger-2 戦車と Warrior 装甲戦闘車での通 信ネットワーク試験は相互通信に問題を生じ、開発が遅延している。
2005.01.26 Jane's Defence Weekly Widening the net <0504-012608>
= NCW における米軍の通信ネットワークに関する記事 =
 NCW と言うと、衛星や UAV などを結んだ図がよく使われるが、米軍における NCW はより包括的で、三軍の全ての部隊レベルを結ぶも のである。
 GIG (Global Information Grid) は全軍を結ぶ概念で、既存の Defense Message System、 Global Command and Control System、Global Combat Support System も DISN (Defense Information Systems Network) を通じて連接される。
 このため GIG には広い帯域が要求されるようになり GIG-BE (GIG Bandwith Expansion) 計画が進め られている。 この計画では従来0.15GB/sで行っていた通信の100サイト近くを、10GB/sに引き上げる。  GIG-BE の IOC は6サイトで2004年9月に達成し、92サイトでの FOC は2005年9月に予定されている。
( 以 下 省 略 )
2005.01.24 Inside the Navy Pentagon funds Comand and Control Systems needed in Iraq <0505-012405>
 DoD は海兵隊の要求に応じ、イラクで運用する車載型作戦センター UOC (Unit Operation Center) に$45Mを 割り当てることを決めた。 UOC は車載の指揮統制システムで、今回 General Dynamics社が、連隊用 (15座席) 及び大隊用 (8座席) を 28個システムを6月以降イラクに展開する。
 海兵隊は現在、15個システムを保有し、8個をイラクに展開し、7個システムを訓練及び試験用に運用している。
 UOC にはこのほか、125座席の遠征軍用と師団用が作られている。
2005.01.13 Inside the Pentagon DoD to kick off 15 new Advanced Concept Technology Demos in 2005 <0505-011302>
 DoD は2005年度に開始する以下の ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) 15項目を公表した。
 ・Actionable Situation Awarness Pull
 ・Chemical Unmanned Ground Reconnaissance
 ・Coalition Secure Management and Information Systems
 ・Epidemic Outbreak Surveillance
 ・Joint Coordinated Real Time Engagement
 ・Joint Enhanced Explosion Resistant Coating Exploitation
 ・Joint Force Projection
 ・Medical Situation Awarness in Theater
 ・Rapid Airborne Reporting and Exploitation
 ・Sea Talon
 ・Sea Eagle
 ・SOCOM Long Endurance Demonstrator
 ・Viper Strike
 ・TACSAT-2 Roadrunner
 ・Weapons Data Link
 ACTDによる研究は、通常の開発では10年近くを要する装備化を、3~5年で実現することが可能である。
2005.01 International Defense Review B-52H gets CONECTed to network centric operations <0503-010010>
 B-52H にシームレスなデータ共有や音声通信を提供し、今日の NCO (Network Centric Operation) に適合させよう ( interoperability) とする米空軍の計画 CONECT (COmbat NEtwork Communication Technology) 計画が、 まだ初期段階ではあるが Boeing社で進められている。
 B-52 は1954年以来744機が生産され、ベトナムやアフガンでは高度50,000ftから通常爆弾 を投下し、現在も94機の H 型が就役している。
2004.11.15 Yahoo 共同通信記事

「米軍が「神の目」開発 敵・・・」

<0421-111501>
 米国防総省は、衛星などが撮影した敵の動画を、司令官だけでなく兵士すべてが自 分の端末に瞬時にダウンロードできる独自のインターネット構築に向けて作業を進めている。
 これは GIG (Global Information Grid) と呼ばれるネットワークで、6年前に構想 が始まり、9月28日にはネットの開発に当たる Lockheed Martin社や Boeing、Microsoftなどの共同企業体が設立された。
2004.11.10 Jane's Defence Weekly US Army seeks better network <0422-111006>
 米陸軍は、基地間通信から前線部隊の通信までを一体化するネットワーク 'LandWarNet'の創設を推進してい る。 LandWarNet は、同じく陸軍が参画する GIG (Global Information Grid) と同様に陸軍のあらゆる通信ア ーキテクチャにより構成される。
(GIG に関する記事 共同通信 2004.11.15)
 構成要素となる通信アーキテクチャには、予備役陸軍の ARNET、州兵の GuardNETGIG-BE (GIG-Bandwidth Expansion)、及び機動部隊用の Warfighter Information Network- TacticalJTRSTransformational Communication System などが含ま れる。
 より広帯域で衛星との接続能力が高い JNN (Joint Network Node) が、イラクへの再展開を準備中の第3歩兵 師団に既に配備され、2005年中には第10山岳師団、第101空挺師団、第4歩兵師団の3個師団に配備される。
(JNN に関する記事 JDW 2004.11.03)
 展開中の部隊を支援する GIG-BE は、帯域幅を0.15GHzを10GHzにまで拡張したシステムで、 2004年9月に IOC となり、2005年9月には FOC が予定されている。
2004.11.08 Aviation Week & ST Airborne LAN <0422-110810>
 DARPA が開発中の大容量データ交換システム TTNT (Tactical Targeting Network Capability) の試験が JEFX-2004 演習で行われた。
 今回の試験では戦闘機を模擬した T-39、Paul Revere 707 指揮統制実験機、統合航空作戦センター及び部隊車両を連接し、ネットワー クによるデータ交換を実施した。
 次年度は8機以上の航空機システムと3~4地上システムを結び、同時に200の使用者ネットワーク (シミュレーション) を連接し試験を 行う。
2004.11.01 Inside the Army Development of Land Warrior radios scheduled for FY-05 fielding <0502-110104>
 米陸軍の兵士用装備 Land Warrior に装着する通信機である Microlight の技 術開発試験が10月29日に終了し、良好な成果を得た。 Microlight は電池で作動する時分割多用途無線機で、重量は7.5-lbである。
 運用試験を行った後 2005年4/四半期に装備化が予定され、6,000台の調達を計画している。
2004.11.01 Defense News US Army moves to protect FCS <0502-110101>
 米陸軍の FCS 計画が成功するカギは140件を越える個別計画を時宜に応じ完成させることにある。
 特に重要なのは FCS の音声データ通信の中核となる JTRS 及び無線ネットワーク WIN-T(Warfighter Information Network-Tactical) のソフトと装置の開発時程をいかに FCS計画と適合させるかにかかっている。
 ネットワークを更にネットワーク化したシステムを試験したことは過去に無く、予測し得ない問題も多数発生するとみられ、時間的余 裕はほとんどない技術的挑戦が行われる。
2004.10.25 Aviation Week & ST One-stop shopping <0421-102509>
 DoD は航空機による電子攻撃と情報収集を同時に実施可能とする、単一搭載システムの研究を ACTD で行っ ている。
 AJCN (Adaptive Joint C4ISR Node) 計画として実施中の研究は、BAE社が受注し行っているもので、航空機や UAV に搭載した装置は通信、情報収集センサー、電子妨害、ネットワーク攻撃兵器としての機能を持ち、統合画像は航空運用センターの コンピュータに表示される。
 計画では Hunter UAV 用の軽量小型のシステムと、C-135 Paul Revere 用の大型機種がそれぞれ2基 試作される。
 Hunter 用は2.9 立方ft、210-lb、出力1,86Wで、空地通信距離は高度15,000ftで25~240nm、通信情報範囲は20~3,000MHzであり、C-135  用は14.7 立方ft、1,50-lb、6,075Wで、高度30,000ftで運用する。
2004.10.18 Defense News US slowly shifts its war approach <0502-101802>
 米軍はこの数年、情報通信のネットワーク化を既存技術を併用しつつ逐次進めており、戦法も緩やかではあるが変化している。
空 軍
 空軍は Web-based システムを追求しており、現在 DCGS (Distributed Common Ground System) の研究を進め ている。 DCGS は地上サイトと偵察監視情報をリンクするシステムで、衛星や UAV のほか、陸海軍センサーとの連携も可能となる。  2012年頃の装備化をめざしている。
陸 軍
 陸軍は1月に戦闘部隊と支援部隊の間に LandWarNet を構築し、ネットワーク化を図っている。 また、その 後継として約10年後をめざし、WIN-T (Warrior Information Network-Tactical) の開発を行っている。
海 軍
 海軍は ATFLIR (Advanced Targeting Foward-Looking Infrared Receiver) podを用いた F/A-18 Hornet のデータリンクのネットワー ク化を開発しており、イラク戦等で試験的に運用されている。
 ATFLIR は目標と攻撃機の状況を僚機と地上に伝達することが可能で、これまでより探知識別に3~5倍の能力を発揮する。
2004.08.09 Inside the Army Northrop wins contract to build future command post platform <0417-080903>
 Northrop Grumman社は先週、総額$400M以上と見積もられる陸軍の指揮車両 CPPs (Command Post Platforms) 製造を受注した。
 CPPs は一車搭載のハイテク技術を用いた指揮通信車で、試作は昨年から開始され、10両の試作車について18ヶ月の試験を行った後、陸 軍は2006年から2010年の間に1,300両を装備する計画である。
 最初に配備するのは第25歩兵師団第2旅団と第28歩兵師団第56旅団の2個 Stryker 旅団戦闘団で、各旅団に7両が装備される。
2004.08.02 Aviation Week & ST Europe eyes battlelabs for UAVs <0415-080205>
 欧州の主要軍需企業は UAV と NCW の開発要求に適応させるため、戦場シミュレーションシステムを導入している。
・Thales社:英国の Watchkeeper UAV 開発に合わせ Battlespace Transformation Center (BTC) を設立
・EADS社:NATO の Supreme Allied Command Transformation の構想検討のため、Netcos を今春設立
・Saab社:スウェーデンの Network-Based Defense capability 検証のため、Battlelab を設立
 一方フランスは、BOA 空地 NCW システムの開発を計画しており、2007年にフルスケールの野外試験を計画し ている。
2004.08 International Defense Review Further FCS Communications demo <0415-080004>
 Raytheon社は FCS Communications Demo 4 開発契約に基づき、新しいプロトコルの開発を進めている。
 FCS で採用される MANET (Mobile ad hoc Network) 通信は、無指向性の low-band アンテナと、強い指向 性を持つ high-band アンテナが使用され、高いデータレート、対妨害性、低非発見性を実現する。
2004.05.31 Inside the Navy SPAWAR asks industry to read,comment on forecent documents <0413-053102>
 米海軍は企業各社に対し、海軍のネットワーク戦 FORCEnet に関する意見を求めている。
 公表した文書は海軍が FORCEnet の定義と構成をまとめた FORCEnet Architecture View で、内容は Operational & Systems View と Technical View に分かれている。
 この種文書は通常部内限りであるが、FORCEnet 実現には技術的リスクが大きいとして公表に踏み切り、広く内容の吟味と意見提出を求 めている。
2004.02.18 Inside Missile Defense Pentagon's SIAP office expects to deliver first capability set in FY-05 <0407-021803>
 DoD の JSSEO (Joint Single integrated air picture System Engineering Organization) は、2005年9月に情報共用技術に関する最 初の開発内容 Config 05 を3軍の計画局に引き渡す意向を明らかにした。
 JSSEO は各軍の現有及び将来システムを用いた、統合環境下での情報配分に関する総合設計開発を行っており、Config 05 はレーダー 情報管理、戦闘識別、火力調整等の機能を持つ JTM (Joint Track Manager) 技術がその特長となっている。
 海軍は JTM を昨年末に中止した CEC BlockⅡ に代わるものとして注目しており、空軍も AWACS の改善に適 用する予定である。
2003.09.22 Aviation Week & ST Revere 'Rides' again  米空軍は、ネットワーク中心の戦いで運用する広帯域通信と情報収集及び指揮官の意志決定に資する航空機搭載シス テムを構築するための試験演習 JEFX04 (Joint Expeditionary Force Exercise 2004) を来年8月に行う準備を進めている。
 演習では E-10 のテストベッドである Paul Revere を使用する。
2003.09.08 Defense News DoD shifts to new internet protocol IP6  DoD は民間コンピュータ業界が新しいインターネットプロトコル IP6 に変更するのに応じ て、軍もこれを採用することを決めた。
 DoD は野戦部隊が携帯コンピューターを用い IP6 で衛星システムにアクセスできる利点に注目し、21世紀のネットワーク中心の戦いに 対応しうるとみている。
 IP6 はまた、情報の暗号化に改善がなされており、重要な情報の秘密保全に効果を発揮する。
 DoD の計画では、10月1日以降先ず DoD 内部で IP6 への移行を開始し、2008年までに全軍の更新を完了する。
2003.07 International Defense Review In-flight intelligence for transport aircraft  米空軍は COTS 技術による ABI (Airborne Broadcast Intelligence) 及び、Combat Track Ⅱ計画を検討している。
ABI は全重量68kg以下のシステムで、軍用輸送機に取り付ける。
Combat Track Ⅱは航空路を飛行する航空機に取り付け、輸送計画その他の文書ファイルと、小規模な 画像ファイルを伝送する。
 これとは別に ROBE (Roll-On Beyond-line-of-sight Extension) 計画が2年間$9Mで進められており 、KC-135 にパレットで搭載したスマート端局が Link 16 を介して指揮統制情報を伝送する。
2003.05 International Defense Review Kongsberg boosts data throughput  ノルウェーの Kongsberg社が、新方式の ATM/IP (Asychronous Transfer Model/internet Protocol) により 8Mbpsの 野外通信を実現し、2002年11月にオマーンと$13.5Mの契約を結んだ。
 更に同社は今年1月に、クウェートの Al-Ameen 戦術通信システムとして$57Mの契約を結んだ。
2003.05 International Defense Review Thales awarded element of NATO ACCS contract  Thales社が、NATO の移動型 ACCS (Ari Command and Control System) 開発を受注した。
 ACCS は大規模な航空作戦の指揮統制を行うシステムで、11台の20ftシェルタで構成される。
2003.05 International Defense Review US eyes 'transformational' communications  米空軍は、5基の TSAT (Transformational Satellite) 衛星と関連通信設備を提案している。
 TSAT は静止衛星軌道にある Advanced EHF 衛星など合わせて14基の衛星や極軌道にある APS 衛星と補完しながら統合通信を実現する。
 最初の2基の TSAT は2基の APS 衛星と共に2009年に打ちあげられる。
 TSAT は以下の3種類の地上装置と共に運用される。
XDR+ (eXtended Data Rate+) : EHF (44~20GHz)
   1Mbps (uplink), 48Mbps (downlink) 30cn antenna(陸)
   16/192Mbps 60cm antenna(航空機)
   8/192Mbps 1.2m antenna(艦船)
X-XDR+ : X-band (8~7GHz)
   5/120Mbps 60cm antenna(陸)
   30/60Mbps 1.2m antenna(艦船)
Ka-XDR+ : Ka-band (20~30GHz)
   13/192Mbps 60cmantenna(陸)
   320/384Mbps 1.2m antenna(Global Hawk)
2003.05 Signal Demonstrations focus on coalition communications
= 米軍の統合通信演習に関する紹介記事 =
 JWID (Joint Warrior Interoperability Demonstration) 演習は DISA (Defense Information Systeme Agency) が主担当となり、1980 年代から軍と国内各機関との統合通信機能の逐次改善を目的に行われてきた。
 特に、対テロ戦争を主眼とするため、統合通信は世界的な広がりが必要となり、国内機関のみならず豪、加、ニュージーランド、英及 び NATO の一部が演習に参加、太平洋司令部での演習には日本、韓国、タイ及びシンガポールが招かれている。
2003.03.24 Inside the Navy In Iraq, Marines have capability for UAV feeds but not always priority  米海兵隊は UAV 情報のインターネット化と、部隊や航空機への e-mail による命令伝達の可 能性について検討している。
 海兵隊はアフガニスタンでの作戦以降 UAV を多用しているが、部隊に送られる情報は全てが優先度の高いものではなく、指揮官は情報 の選択に時間を要している。
 現在、民間のインターネット技術は飛躍的に向上しており、この技術を活用することにより各種情報を最新状態に維持、部隊等は必要な 情報を随時得ることができるとしている。
2003.03.24 Inside the Army FCS LSI, Army conducting communications integration Demo at Ft.Dix  米陸軍は今週、FCS を装備する旅団規模の通信ネットワーク試験を実施する。
この試験は部隊に装備する様々なタイプの無線機を統合して1つのネットワークで運用するもので、FCS 導入にあたり重要な開発要素とな っている。
 なお、この試験の前に昨年11月から5ヶ月間にわたり Objective Force の指揮通信情報監視機能を検証する C4ISR-On-Move 試験が CEC ronics Command) の研究開発センターで行われている。
2003.03.06 Inside the Pentagon Pentagon integrates Missile Defense command and control systems  2004年のミサイル防衛システム運用開始に向け、DoD はミサイル防衛に関する指揮統制シス テムの統合化を急いでいる。
 指揮統制システムの統合化の必要性は昨年秋に戦略司令部から強く求められており、同司令部を中心に作業が進められている。
 ちなみに迎撃までの許容時間は短射程の弾道ミサイルで3分、ICBM で20分程度とされ、結節の多いシステムではロス 時間が迎撃不能につながることとなる。 
 現状では、仮に北鮮からICBMが発射された場合、太平洋司令部、北米司令部及び北米防空局を経由して射撃部隊に迎撃命令が下される こととなり対応時間はほとんどないと見積もられる。
2003.02 International Defense Review USN bolsters air-defense planning  GD-AIS (General Dynamics Advanced Information Systems)社が AADC (Area Air Defense Commander) Capability の LRIP に入った。
 AADC Capability は統合軍司令官が作戦地域の防空に関する計画、調整統制を行うためのシステムで、Blue Ridge 等の 指揮艦に設置する。
 システムは民生用のコンピュータと大型高精細ディスプレなどで構成され、味方の部隊や敵の航空機、弾道弾、巡航ミサイルなどを表 示するほか、そのヘディング、弾着予想地域も表示する。
2003.01.16 Inside the Pentagon Enduring Freedom used seven times the bandwidth required in 1991 war  米軍はアフガニスタンでの作戦で、部隊編成の小規模下にも拘わらず湾岸戦争当時の約7倍もの周波 数帯域を使用しており、ネットワーク管理が今後の問題点となっている。
 これは米空軍の当局者が明らかにしたもので、2004年までには90以上の司令部をつなぐサイトへのアクセスは10~40byte/sに達すると 予想されている。
 DoD は2006年までに次世代インターネットへの転換を目指しており、各兵器システムは最終的に独自のインタ ーネットプロトコルを保有する模様。
2002.09.02 Inside the Army Army tests command and control system for Brigade and below  米陸軍は先月 Ft.Irwin で行われた Millennium 2002 演習 で旅団以下の指揮官用に開発している DLS (Digital Dismounted Leader System) の機能確認を行った。
 DLS は Command System 社が開発中の指揮統制装置で、軍の ABCS (Army Battle Command System) と共に 使用し、旅団以下の指揮官の携帯コンピューターに情報及び状況画像を迅速に伝達する。
 DLS は民生技術を活用し、これまで 5~10分以上を要していた通信内容を 30秒以下で伝達できるとされ、遅くとも来年秋には実用化さ れる模様。
2002.07.31 Jane's Defence Weekly US Air Force targets UAV bandwidth problem  UAV が取得した映像等を伝送するためには広い帯域が必要であるため、現在の MILSATCOM (military satellite communication) の負荷を大きくしていると共に、同時に使用できる UAV の数が制限されている。
 この問題を解決するため米空軍は 'Digital Imagery Video Compression and Object Tracking' と呼ばれ る画期的な圧縮技術を開発した。
 この技術によると、画質に全く影響を与えないで10倍の圧縮が可能で、1%~2%のピクセルの欠損を許容するのであれば 300~400倍の圧縮が可能になる。
2002.07.29 Defense News USAF bolsters effort to link sensors  米空軍は各種航空機搭載センサーの情報を単一ネットワークに連接する NCCT (Network Centric Collaborative Targeting) プログラムを正式に開発導入事業に採用する。
 NCCT は航空情報の迅速な同期化を目的に、昨年から ACTD のなかで研究が進められ、情報、偵察監視の広帯域ネットワークが確立した 。
 FY-03 の開発予算は $20M、量産コストは未定だが、2005年の初期モデル装備化を目指している。
2002.07.22 Aviation Week & ST Raytheon links future to network prowess
= Raytheon 社の市場戦略に関する記事 =
 国内及び欧州の軍事企業との競争に勝ちぬくため、Raytheon 社は情報/ネットワークを中核とする精密な攻撃を追求する。
 世界市場において特に防空兵器は 15分以内に機能する情報/ネットワークとこれに連携する Kill Chain が求められている。 また、 目標捕捉から攻撃、成果分析まで統合一貫化したシステムの構築が求められており同社は調査研究を推進している。
2002.07 Signal Communications Electronics Command builds in change
= 米陸軍の通信電子本部に関する記事 =
 CECOM (Communications-Electronics Command) はニュージャージー州 Ft.Mommouth に位置し、11ヶ国に展開する陸軍の活動を支援し つつ、軍変革に必要な新技術の導入開発と インターオペラビリテイ 構築を推進している。
 CECOM が最も重視しているのは即応性の維持で、世界規模での C4ISR の維持構築を目指している。
   また、Objective Force への変革に向け必要な先進技術の開発導入を逐次進めており、その一つとして 部隊の移動間における通信ネットワークを構築する MOSAIC (Multifunctional, On-the-move , Secure, Adaptive Integrated Communications) プロジェクトが進められている。
2002.05 Signal Persistent surveillance comes into view
= 戦闘ネットワークシステムの今後の展望 =
 ネットワーク中枢の戦闘システムは現在目覚しい発展を遂げつつある。 次の段階では敵の活動を逐一監視する探知装置のネットワー ク化に重点が置かれる。
 地上、戦闘空域及び宇宙から集めた情報は衛星レーザーリンクや光ファイバーにより高速インターネットに送られ、戦闘地域の戦闘員 に送られる。
 これからのシステム開発のキーとなるのは、生データではなくいかに戦闘区域の情報をディジタル化するかいある。
2002.05 Signal Battlefield information systems empower the warfighter
= 戦場情報収集伝達システムの必要性に関する退役将官の投稿記事 =
 戦場情報システムは今後ますます発展し、戦闘員の能力を高めることとなる。  アフガンでの戦訓からも現代のシステムは指揮官にタ イムリーな情報を与え、戦闘員の末端まで正確な対応を可能にした。
 しかしながら、最新システムの変わりはあっても兵士に代わりはない。兵士こそが最終兵器であり、その事実を見失ってはならない。
2002.05.06 Aviation Week & ST USAF aims to forge C2ISR into a "weapon"
= 米空軍の C2ISR 統合システム兵器化に関する記事 =
 米空軍は C2ISR の統合システム化を推進し、移動する不意出現目標に対する発見、識別、追随、交戦と成果判定の迅速化と能力向上を 目指す。
 空軍では 10年来言われてきた内容であるが、今回のアフガン戦争の成果から見直され、先ず FY-04 POM に反映させ具体化を図る模様。
2002.04.22 Aviation Week & ST Pentagon priorities shift to data and networks
= DoD 装備計画の重点変更に関する分析 =
 米国の 2003年以降の各プロジェクト予算をみる限り、その優先順位はこれまでの航空機や艦船を重視したものではなく、情報通信ネッ トワークとデータの共有化に移行している。
 アフガニスタンでの作戦にみられる情報の中央統制と端末部隊までの詳細な通知は今後の戦闘に大きな教訓を与え、攻撃に必要なリア ルタイムの情報付与を重視したセンサーや通信網の構築に予算が配分される傾向が顕著である。
2002.03.25 Inside the Army Air Force announces plans to kill EC-130E airborne C2 platform  米空軍は 2003年度に、ベトナム戦争以来運用していた EC-130E 機による ABCCC (Airborne Battlefield Command Control Center) 飛行部隊の廃組を行う。 これは同システムの機能の陳腐化によるもので、任務は他の AWACS や JSTAR に引き継がれる。
 アリゾナ州 Davis Monthan 基地に所在する第355航空団の 6機のEC-130E 機が退役することにより、空軍は 2003年度に $102.9M の節 減を見積もっている。
2002.03 Signal Networking system spins sensor web
= 目標情報のセンサーネットワークシステムに関する記事 =
 Lockheed Martin 社はセンサーネットワークシステム「LinkSensor」の独自研究をおこなっている。
 このシステムは潜水艦の現有技術を基礎にリアルタイムのデータベース管理を行うもので、完成すれば既存の通信回線と汎用ラップト ップコンピューターにより戦術レベルから戦略レベルまでの陸上、航空及び衛星からの各種センサー情報を管理することが出来る。
 LinkSensor は Preprocesor Module、Data-fusion Procesor、Sensor-Manager 及び Communication Manager の4つの装置から構成され 、同社では今年中頃までの試験用システム完成を目指している。
2002.03 Signal Technology empowers information operations in Afghanistan
= アフガン戦争における作戦情報ネットワーク構成に関する記事 =
 Enduring Freedom 作戦で衛星通信とネットワーク通信網は顕著な発達をみた。 初めての中央集権ネットワークによるこの作戦では 参加部隊全ての司令部まで情報と指令が伝達されることが要求された。
 CENTCOM は最新技術を駆使し、ホワイトハウスから末端の部隊まで通信ネットワークを構成、迅速なC4IR の遂行を図った。
 衛星は軍事用のみならず民間衛星を活用、この際、特に情報保全は重要な課題であった。 この他、ネットワーク構成が大規模なこと から広帯域にわたる通信周波数の配当も難しい問題であった。
2002.03.06 Inside Missile Defense Navy guidance: upgrade Aegis, then move to an open architecture  このほど公表された米海軍の長期事業計画 Surface Combat System Baseline Plan から、Aegis の改善など、水上 戦での重点項目が明らかになった。
 計画指針には今後 10年間に Aegis 戦闘システムを改善することや ACDS (Advanced Combat Direction System)、 SSDS (Ship Self Defense System) 及び CEC (Cooperative Engagement Capability) の装備化推進等が盛り込まれている。
2002.01.23 Jane's Defence Weekly Survival of the fittest  冷戦終了後、海軍の主戦場が大洋から沿岸に移り、ASCM (Anti-Ship Cruise Missile) 脅威が増大した。
 沿岸地域では、陸上のクラッタや電波環境の影響を受けやすく、従来の兵器の能力が制約される。
 これを受けて、米海軍は、AADC (Area Air Defense Commander) Capability の開発に乗り出した。 これ は各種センサの情報やデータを統合して、完璧な戦況表示データを構築しようとするものである。
2001.11.28 Jane's Defence Weekly UK carrier tests data-fusion demonstrator  英海軍空母 Illustrious で、IACD (Intelligent Adviser Capability Demonstrator) の試験が実施されている。
 IACD は、艦船に装備している ADAWS (Action Data Automated Weapon System) Mod 1 指揮システムの機 能を強化するもので、艦隊の広範囲にわたるデータ統合を行い、戦術状況表示を行おうとするものである。
 ADAWS Mod 1 では、情報の編集、追随開始、追随の維持を手動で実施しているが、IACD では全て自動で行おうとしている。
2001.11 Inernational Defense Review Germany declares SAMOC test a success  独空軍が、2000年に配備した SAMOC (SAM Operation Center) を、米蘭協同演習 "Joint Project Optic Windmill Ⅵ" に参加させ成功を収めた。
 SAMOC の主な機能は
 ・部隊運用
 ・戦闘指揮
 ・訓練及びシミュレーション
 ・一般管理
で、以下にあげるプロトコルをカバーして、Patriot, Hawk, 海軍のシステム、Roland 等の近距離防空システムと連接できる。
 ・Link 16
 ・Link 11B
 ・ATDL-1 (Army Tactical Data Link-1)
 ・LLAPI (Low Level Air Picture Interface)
 独空軍では2003年から5個システムの SAMOC (1個システムは教育用で El Paso、他の4システムは SAM 航空団の1システムづつ)を 運用したいとしている。
2001.08.22 Jane's Defence Weekly Tactical Control System programme faces challenges  DoD は、海軍が開発した3軍の保有する UAV がとどく範囲をカバーする統合指揮統制システム TCS (Tactical Control System) のプロトタイプの性能を確認した。
 TCS のプロトタイプは、6月に行われた陸軍の 'Roving Sands 2001' 演習で RQ-1 Predaror と AH-64 を連接 し情報の授受を行った。
 TCS と Predator の連接は、8月に行われた 'Joint Task Forth Exercise' でも行われた。
2001.08.01 Jane's Defence Weekly USA seeks to boost joint task force C2 capabilities  ブッシュ新政権が提唱する常設 JTF (Joint Task Forth) の創設の検討の結果、新たな幾つかの計画に支出するこ とになった。
 このため FY-02 予算では JTFCOM (JTF Command) に $50M が追加された。
2001.06.04 Aviation Week & ST USAF defining new special mission aircraft  米空軍はこのほど、偵察監視、情報及び電子戦等多目的にわたる次期特殊任務航空機 (Multi- Sensor Command Control Aircraft: MSCCA) の開発を行っていることを明らかにした。
 この多目的機は空軍が従来 C-130 や C-135 を用いて行っている指揮統制や電子戦機の後継とするもので、2009年 頃の装備化を計画している。
 MSCCA は攻撃機の目と耳となり、敵の防空網、目標情報、通信モニター及び航空機の移動状況を攻撃機に提供することを任務とする。
2001.04.26 Inside the Pentagon Navy looking for sea-based joint command and control capability  海軍は前方展開戦闘機の艦上指揮統制能力 (JCC: Joint Command and Control) に関 する提案要求を行う。
 この提案要求は多様化する軍事作戦や民間人の危機管理支援等への対応を先進 C4ISR により有効に行うことを目的として本年中に 30~120日の期間で研究を依頼し、引き続き艦船用機能設計及び任務に適応する基本設計の比較検討を行う予定。