ASAT に関する報道

2007年の報道  2006年以前の報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2024.07.20
 21:50
RBC Ukraine US plans to deploy devices to jam Russian and Chinese satellites <408-072008>
 Bloombergが、米国は、中国とロシアの衛星が紛争中に米軍に関する情報を送信するのを防ぐため、新たな地上設置型jamming装置を配備する計画だと報じた。
 国防総省
SDAは今年初めに別々の2ヵ所でこのシステムを試験し、3ヵ所目でモニターした。
 これらの装置は、中国やロシアの妨害から米国の衛星を保護することを意図したものではなく、攻撃を可能にする敵の衛星通信能力に対抗することを目的としているとされている。
 米国の24基のリモートモジュラー端末のうち、最初の11基は数ヵ月以内に配備される予定で、12月31日までにすべての端末を非公開の場所に設置することができる。
 この端末は、小型で持ち運び可能、かつ安価な衛星通信妨害手段であり、過酷な環境で使用することができる。
 新しい端末は、分散、遠隔制御、比較的移動性のある機能を提供することで、はるかに大規模なカウンター通信システムとMeadowlandsシステムを補完する。
 ウクライナ国防省は最近、フィンランドの企業ICEYEと覚書に署名した。 今回の合意により、ウクライナの国家安全保障・防衛にとって重要な宇宙情報分野での協力が深まる。
 以前、RBC-Ukraineは、Space X社が地球軌道から国際宇宙ステーションを打ち上げる宇宙船を建造する契約を受け取ったと報告した。
2024.07.20
 08:00
South China Morning Post China could attack Starlink-like satellites with submarine laser weapon: naval study <2408-072003>
 中国人民解放軍の科学者たちは、Space X社のStarlink衛星に対抗するために大量生産できるレーザー攻撃型潜水艦を提案している。
 中国人民解放軍 (
PLA) の科学者らの研究によると、レーザを装備した中国の潜水艦は、中国の安全保障が危険にさらされた場合、Space X社のStarlink衛星を撃墜する可能性がある。
 この研究では、MW級の固体レーザ兵器を中央部に搭載した潜水艦は、衛星を発射するために格納式の「光電マスト」を上げている間、潜水したままで、深海まで潜水することができた。
2024.05.22
 14:05
Breaking Defense Is Russia’s Cosmos 2553 satellite a test for a future orbital nuclear weapon? <2406-052212>
 米国が将来の
ASAT兵器の試験装置であると疑っているロシアの衛星は、珍しい軌道に投入されていることから、ある専門家はBreaking Defenseと、地球を観測するための合成開口レーダー (SAR) を搭載するとの見方で一致している。
 専門家によると、COSMOS-2553は、地球低軌道 (LEO) 帯の最遠端で、他のシステムがほとんどない2,000kmの円軌道上にあり、この高度にある既知の衛星は、1990年代後半にさかのぼるロシアの衛星の残骸1基と米商用衛星の残骸10基だけである。
 LeoLabsの上席研究寸のMcKnight氏によると、この軌道は、他の衛星に影響を与えない実験を可能にするため、また、監視が難しくなるため、選択された可能性があるという。
 さらに、そのような軌道は、デブリや他の衛星に衝突しにくいという点で、危険な核搭載衛星の長期駐留にとってより安全である可能性があると示唆した。
2024.05.17
 10:18
共同通信

(Yahoo)

ロシア、宇宙の核兵器を研究か 22年に衛星打ち上げ、米紙報道 <2406-051711>
 Wall Street Journal紙が米当局者の話として16日、ロシアが2022年2月核を搭載した対人工衛星兵器の研究用衛星を打ち上げていたと報じた。 この衛星には実際には核を搭載していないが、実際に兵器が配備されて宇宙で使われれば、地球を周回する多数の衛星を破壊できるという。
 米国は4月、宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう各国に求める決議案を日本と共に国連安全保障理事会に提出したが、ロシアが拒否権を行使し決議案は否決された。 中国は棄権した。
 ロシアは2022年2月に打ち上げた衛星Cosmos-2553について、科学研究用と説明している。
2024.05.16
 20:33
Kyiv Independent WSJ: Russia tested space-based anti-satellite weapon with potential nuclear capabilities in 2022 <2406-051617>
 Wall Street Journal (WSJ) が5月16日に匿名の米当局者の話として、ロシアが2022年に核能力を持つ宇宙ベースの対衛星兵器の実験を行ったと報じた。
 WSJは、この当局者によると、ロシアは2022年2月に人工衛星を打ち上げ、核爆弾を搭載する可能性のある対衛星兵器の部品を試験したが、打ち上げられた人工衛星には核兵器が搭載されていないと報じている。
 米下院情報委員会は2月に、ロシアによる「深刻」ではあるが不特定の安全保障上の脅威があると警告したが、そののち、この脅威は「核兵器を宇宙に置きたい」というロシアの願望に関連しているという報道が続いた。
 バイデン米大統領は後に、ロシアは確かに
ASATを開発していたが、地球上の人々を危険にさらすことはなかったと述べた。 大統領は、この兵器を宇宙に打ち上げるという決定はまだ下されていないと付け加えた。
 当局者はWSJに2022年2月に打ち上げられたロシアの衛星Cosmos-2553はそれ以来、地球を周回して「新兵器システムの非核部品」を試験するためのプラットフォームとして機能していると語った。
 ロシアはCosmos-2553を「科学研究用」であると主張しているが、米当局はその可能性は低いと述べている。 クロシアはこれまで、核兵器を宇宙空間に配備する意図を否定してきた。
もしCosmos-2553やそれに類する衛星が核兵器を搭載していたら、低軌道にある何百もの衛星を核爆発で破壊することができる。
2024.05.01
 17:40
Inside Defense Plumb: Russia developing satellite with a nuclear weapon <2406-050110>
 ロシアは、1年以上にわたって衛星を消し去ることができる核兵器を搭載する衛星を開発していると、国防総省の高官が本日、議会の公聴会で認めた。
 「我々が懸念している概念は、ロシアが発展し、そうでなければ彼らを説得できない場合、最終的に宇宙に飛び立つことであり、それは無差別兵器であり、国境を持たず、攻撃対象を軍事衛星、民間衛星、商業衛星の区別をしない」と国防次官補は述べた。
2023.11.16
 12:07
Inside Defense Saltzman says China’s ASAT capabilities are major challenge to service <2312-111611>
 米宇宙軍司令官サルツマン大将が11月15日に大西洋評議会 (Atlantic Council) の催しで、中国の
ASATを宇宙軍にとって重大な課題の1つとして強調した。
 また、ASATが衛星を破壊した際に発生するデブリも問題だと述べた。
2022.02 International Defence Review Space warfare <2205-020001>
= 中国の DEW ASAT に関する6頁の記事 =
 ・Laser system characteristics
 ・Laser types
 ・Technical challenges
 ・Project saites
 ・Korla construction progress
 ・Possible DEW test activity
 ・Corroboration issues
2021.12.01 Jane's Defence Weekly NATO condemns Russian ASAT test <2203-120103>
 NATOの北大西洋理事会が11月19日、ロシアが15日に実施した
ASAT試験を非難した。
2021.11.16 AFP=時事

(Yahoo)

ISS宇宙飛行士、一時避難準備 「宇宙ごみ発生事象」で <2112-111604>
 米国が15日、国際宇宙ステーション (
ISS) の宇宙飛行士が宇宙ごみ発生事象によって一時避難準備を余儀なくされ、調査を進めていると明らかにした。 これに先立ち、ロシアがASATの試験を行ったとの報告があったが、確認は取れていない。
 宇宙産業界からは、武力の誇示は地球低軌道上の宇宙飛行士を危険にさらすとの批判が出ている。
2021.11.16 ロイタ通信

(Yahoo)

米、ロシアの対衛星ミサイル実験を非難 「危険で無責任な行動」 <2112-111603>
 米国務省が15日、ロシアが自国の衛星に対し
ASATの試験を行ったと発表し、これに伴い発生した大量の宇宙ごみが宇宙空間を危険にさらしていると非難した。
 同省報道官は「ロシアによる危険かつ無責任な行動は、宇宙空間の長期的な持続可能性を脅かし、宇宙空間の兵器化に反対するというロシアの主張が不誠実かつ偽善的であることが浮き彫りとなった」と語った。
2021.11.15 Defense News Russia tests anti-satellite weapon, astronauts take cover <2112-111511>
 米国務省報道官が11月15日、この日早くにロシアが
ASATの試験を行ったと発表した。 この結果追跡可能なデブリだけで1,500個以上できたことから、各国の衛星にとって脅威となるデブリの総数は数十万個にのぼると見ている。
 撃墜高度は地上高500kmと国際宇宙ステーション (ISS) 軌道の80km上であったため、ISSの飛行士は一時防護服を着用したという。
2021.08.20 Breaking Defense Pentagon poised to unveil, demonstrate classified space weapon <2109-082007>
 米統合参謀本部副議長のハイテン空軍大将が、米国で秘密裏に進められている宇宙配備兵器公開しようとしている。
 この兵器は対衛星を狙った宇宙配備レーザ兵器で、来週開かれる今年のNational Spaceシンポジウムで公開されるはずであったが、アフガニスタン情勢の急変で保留になりそうである。
2021.02 International Defence Review Russia tests ground-launched anti-satellite missile <2103-020007>
 米国防総省が声明でロシアが2020年12月15日に地上発射式
ASATの発射試験を実施したと発表した。 ロシアは近年、地上発射型ASAT宇宙配置型対衛星兵器(註:キラー衛星)の試験を行っており、後者の試験は2017年と2020年に行っている。
 またプーチン大統領は2018年3月に、地上設置対衛星用レーザ兵器の開発について述べている。
2020.12.17 時事通信

(Yahoo)

ロシアが衛星攻撃兵器実験 今年3回目 米宇宙軍が発表 <2101-121702>
 米宇宙軍が16日、ロシアが衛星攻撃兵器の発射試験を行ったと発表した。 ロシアによる衛星攻撃兵器の試験は今年3回目になる。
 米軍幹部は声明で「ロシアは宇宙空間が戦場にならないよう働き掛けると公言する一方で
ASATの開発や配備を通じて宇宙の軍事化を続けている」と批判したが、今回の実験が成功したかどうかや、宇宙ごみが発生したかには言及しなかった。
2020.12.16 C4ISR net Space Command calls out another Russian anti-satellite weapon test <2101-121604>
= ロシアの対衛星兵器に関するに関する記事 =
 ロシアが
ASATになり得るBMであるNudolの試験を、今年の4月を含めて近年数回実施している。
 CSISのSpace Threat Assessment 2020によると、ロシアは2018年にNudolの7回目の試験を実施している。
2020.07.23 C4ISR net Russia conducted anti-satellite test in space, says US Space Command <2008-072304>
 米宇宙軍が7月23日、ロシアが宇宙空間での好戦的な活動を続けており、15日には軌道上で対衛星兵器Cosmos 2543衛星の実験を実施したと発表した。 Cosmos 2543はロシアの他の衛星に対して別の飛翔体を発射したが破壊は行わなかったという。
 ロシアはこのように衛星から別の衛星を放出する実験を過去にも行っており、2017年にはCosmos 2019Cosmos 2523を放出し、Cosmos 2523はCosmos 2521を放出している。
 また2019年11月にはCosmos 2542、12月にはCosmos 2543を打ち上げている。
【註】
 ・Cosmos 2519: 主衛星で軌道を変更でき、Cosmos 2521を放出する。
 ・Cosmos 2521: Cosmos 2519から放出される衛星でCosmos 2523を放出する。
 ・Cosmos 2523: Cosmos 2521から放出された後に軌道を変更する。
関連 Web Site
2020.07.23 時事通信

(Yahoo)

ロシアが宇宙配備型兵器実験 軌道上で物体発射 米軍 <2008-072303>
 米宇宙軍が23日、ロシアが宇宙配備型の衛星攻撃兵器の実験を行ったと発表した。
 宇宙軍によると、ロシアは15日に地球周回軌道上にある衛星から別のロシアの衛星周辺に向けて物体を発射したが、衛星の破壊は行われなかった。
 ロシアはこの衛星について検査用と主張していたが、2017年にも同様に物体を発射していた。
2020.07.23 中央日報

(Yahoo)

中露の「キラー衛星」 日米の衛星に接近 <2008-072301>
 香港のSouth China Morning Postと読売新聞が23日、中国とロシアキラー衛星米国と日本の衛星に接近するのが観測されたと報じた。
 これらメディアによると、今年初めにもロシアのCosmos 2542衛星が米国の偵察衛星に繰り返し接近し、米国を緊張させたという。
2020.04.16 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、対衛星ミサイル実験を実施=米軍 <2005-041603>
 米空軍宇宙軍団によると、ロシアが15日に
ASAT発射試験を実施した。 米宇宙軍 (USSPACECOM) 司令官レイモンド大将が声明を発表し、ロシアには宇宙軍備の増強を停止する意図がないことは明白で、ロシアによる宇宙の軍備抑制提案と矛盾すると指摘した。
 専門家によると、試験が行われたのは新型ASAT Nudolで、モスクワの北800kmにあるプレセツク宇宙基地から発射された。 衛星データからは宇宙空間での標的の破壊は行われなかったとみられるという。
2020.04.15 Breaking Defese Raymond rips Russian ASAT test, arms control hypocrisy <2005-041501>
 安全保障世界基金 (
SWF) によると、ロシアは今までに少なくとも9回PL-19 Nudol DA-ASATの発射試験を行っているが、何れもデブリを生じるものではなかった
 PL-19 Nudolは移動可能なDA-ASATで、低高度軌道衛星の破壊を目指している。
2020.03.30 Breaking Defense Satellite attack potential increases: CSIS, SWF <2004-033003>
 中国が軌道を変更して
ASATとして使える衛星の試験を行っているほか、米国も秘密宇宙船X-37Bを用いてASATとして使用できる複数の箱状衛星の放出を行っている。 ロシアもこのような能力を向上させており、インドも参入してきた。
 一方CSISSWFは毎年開かれるSpace Symposium(COVID-19 のパンデミックで中止になった)で、日仏も同様の宇宙状況把握 (SSA) 計画を進めていることを明らかにすることを予定していた。
2020.02.07 Jane's 360 Defexpo 2020: DRDO says ASAT weapon system is 'ready for further limited production' <2003-020702>
 インドLucknowで2月5~9日に開かれたDefexpo 2020展で、2019年3月に自国の衛星を撃破したインド
ASAT実大模型が展示された。
 重量18.87tのこのASATは、可動ノズル付きの2段ブースターとKVでできている。 1段目は全長13.164m、胴径1.4mで、平均推力43.1t、燃焼時間74.8秒、2段目は平均推力20.8t、燃焼時間37.7秒である。
 開発したDRDO当局者は、既に量産可能な状態にあるが、政府からは何ら指示が出ていないと述べた。
2020.01.26 NHK “人工衛星破壊できる”ミサイルも インドで軍事パレード <2002-012602>
 インドは26日、1950年に憲法が施行されてから71回目となる共和国記念日を迎え、ニューデリーで祝賀行事や閲兵式が行われた。
 閲兵式では国産
ASATとされるMission Shaktiが初めて公開された。
【関連記事:1905-040307 (JDW 2019.04.03)】
2019.04.17 Jane's Defence Weekly India reveals additional details of ASAT test <1906-041703>
 インド
DRDOが4月6日、3月27日に初めてのASAT迎撃試験に成功したと発表した。 供試品は固体燃料ロケット2段を含む全長13mの三段推進で、ストラップダウン方式のIIRセンサリングレーザジャイロを用いたINS装置を搭載している。
 標的は高度283kmの低軌道を周回する740kgのMicrosat-R地球観測衛星で、相対速度10km/sで接近し衝突した。
2019.04.03 Jane's Defence Weekly India succeefully tests locally developed ASAT missile system <1905-040307>
 インドが3月27日、自国の衛星
ASATミサイルで破壊する試験に成功した。 インド政府情報局PIBによると、ASATミサイルは三段推進のBMD迎撃弾で、衛星は300km遠方でASATの発射から3分以内に破壊されたという。
 標的になった衛星は公表されていないが、2018年に打ち上げられたMicrosat-TD地球観測衛星か2019年1月に打ち上げられたMiceosat-R地球観測衛星のいずれかと見られる。
 迎撃弾はAgni Ⅴ IRBMの推進装置にBMD用の二段推進弾を取り付けたものと思われる。
2019.03.27 ロイタ通信

(Yahoo)

インド、対衛星ミサイルで人工衛星破壊 米ロ中に次ぐ4番目 <1904-032706>
 インドのモディ首相が27日、
ASAT人工衛星を破壊したと発表した。
 首相は、今回の実験がインドの宇宙計画の大きな節目となると表明し、こうしたASATを開発したのは、米国、ロシア、中国に次いで世界で4番目だと強調した。 同国では来月、総選挙が実施される。
2018.04.06 産経新聞

(Yahoo)

ロシアが新型衛星攻撃ミサイルの実験に成功 <1805-040601>
 Washington Times紙と外交専門誌Diplomatが5日、ロシアが3月26日に新型
ASAT発射実験に成功 したと報じた。 米国防総省はロシアが宇宙空間での優位確立に向け開発を進展させたことを示すものだとして警戒を強めている。
 米国防当局者が同紙などに語ったところでは、PL19 Noodleと呼ばれるASATはTELから打ち上げられたが、標的の破壊 は行われなかったとみられる。 ASATの発射実験は今回を含め6回行われ、うち4回は成功したとされる。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly US intaelligence chief raises concerns over Russia, Chinese pursuit of ASAT weapons <1804-022102>
 米国国家情報長官が2月13日に上院情報委員会で、中露が
ASATの開発を推進しているこ とに懸念を示した。
 長官によると中国は地上発射宇宙兵器を装備する部隊の編成完結に向けた訓練中で、ロシアも恐らく同様の活動を行っているとみられるという。
2016.12.22 産経新聞

インターネット

ロシア、衛星攻撃兵器の実験成功 米政権交代視野か <1701-122206>
 米ニュースサイトWashington Free Beaconが21日、ロシアが新型人工衛星攻撃ミサイルの発射試験に成功したと報じた。 ロシアによる
ASATの試験は5回目としている。
 CNN TVによると、標的の破壊は行わなかったもようだ。
2015.11.10 Yahoo 時事通信記事

中国、対衛星ミサイル発射か=『新型』の試験と米サイト

<1512-111001>
 米保守系ニュースサイト Washington Free Beacon が複数の国防当局者の話として9日、中国が10月30日に新疆ウイグル自治区のミサイ ル試験場から、新型の
ASATDN-3 を発射試験を行ったと報じた。
 事実であれば、中国の ASAT 試験は2014年7月以来で、8回目になる。
2015.03.28 東亜日報 中国、2年前にサードと同じミサイル迎撃実験を実施 <1504-032803>
 米国の民間科学者団体「憂慮する科学者同盟 (UCS) 」が27日、中国が2013年1月27日に IRBM の迎撃実験に成功し たことを明らかにした。 IRBM はモンゴル国境付近から発射され、迎撃弾は2分42秒後に、1,070km離れた新疆ウイグル自治区から発射され、高度 250kmで迎撃した。
 UCS はこの実験の標的は、新型の DF-16 だろうと見ており、迎撃には SC-19 が利用されただろうと分析している。
【関連記事:1302-012803 (時事通信 2013.01.28)】
2015.03.25 Yahoo 時事通信記事

「中国、昨年7月に衛星破壊実験=『脅威は現実』―米戦略軍司令官」

<1504-032502>
 米戦略軍司令官が24日、中国が昨年7月に
ASAT の試験を行っていたことを明らかにした。 中国は2007年1月にも、 老朽化した自国の衛星をミサイルで破壊する実験を行った。
 同司令官によると、無数のデブリがまき散らされた2007年とは異なり、昨年の ASAT は衛星に命中しなかったが、中国は実用化 に向けたデータを集めたはずという。
2014.08.04 Defense News China developing capability to kill satellites, experts say <1409-080406>
 米国の軍事専門家と国務省が、7月23日に中国が実施した
ABM と称する試験は ASAT 試験であると断定した。 中国 の ASAT 試験は2007年と2010年に DF-21 を元にした SC-19 で行われており、今回は三回目 になる。
 今回使われたのが SC-19 か否かをまだ判断できないが、専門家は固体燃料の新型宇宙迎撃機 HQ-26 の可能性があると見ている。
2013.05.24 Yahoo Record China 記事

「中国が DN-2 型対衛星ミサイルの打ち上げに成功―米メディア」

<1306-052402>

 米軍事情報サイト Strategy Page が21日、中国が13日に DN-2 ASAT の打ち上げに初めて成功したと報じた。 専門家によると、DN-2 は米国の GPS 衛星を破壊する能力を持つ。

2013.05.17 Yahoo 毎日新聞記事

「中国『ロケットはミサイル』 米、衛星攻撃兵器と分析」

<1306-051701>
 米国防総省当局者が16日、中国が13日に観測目的として打ち上げたロケットについて、赤道上の高度約36,000kmの 静止軌道に近づいたものの、物体を軌道に投入したした様子がなかったとの分析結果を明らかに した。
 一方、ロイタ通信は、米国防当局者は今回のロケット発射は ASAT の試験だと考えていると報じた。
2013.05.16 東京新聞

インターネット

中国ロケット、高度1万キロ到達 衛星攻撃を視野か <1306-051603>
 米国防総省が15日、中国が13日にロケットを打ち上げ、搭載していた物体がインド洋上の大気圏に再突入したとみられると明らかにした。
 高度は少なくとも10,000kmに達し、ロイタ通信は米政府が ASAT 開発のための実験とみな していると伝えた。 であれば、GPS 衛星など高高度の軌道上にある衛星攻撃に応用できることになる。
2013.05.15 Record China 中国各地で光る謎の飛行物体を目撃! UFO の正体は軍の新兵器だった?―中国メディア <1306-051503>
 13日夜に、中国各地で光る謎の飛行物体の目撃例が相次いだ。 UFO だと伝えるメディアもあったが、 ASAT の発射試験である可能性も指摘されている。 中国は14日、ロケットを利用した兵器の実験に成功したと発表している。
 新浪網軍事によると、打ち上げられたのは D-2 ミサイルで、地上12,000~22,000哩の衛星軌道を攻撃する能力を持ち、通信衛星や GPS 衛星を破壊 することが可能だ。 中国は2007年と2010年にも ASAT の発射試験を実施している。
2009.03.09 Aviation Week & ST Russian ASAT restarted <0904-030909>
 米、中が相次いで ASAT の実験を行ったのを受け、ロシアも ASAT の開発を再開している。 冷戦時代にソ連は ASAT 衛星の試験と配備を行っていたほか、米情報筋はモスクワ近郊に配備された Galosh ABM システ ムも ASAT 能力を持つと見ていた。
 ロシアの ASAT 衛星は Tsyklon-3 ロケットで打ち上げられたが、今では旧式になった Tsyklon-3 は今でも1月30日に科学衛星を打ち上げてい る。
2008.12.22 Aviation Week & ST Size doesn't matter <0902-122203>
 中国が2009年に小型/マイクロ衛星の打ち上げを加速する。 また H-6 爆撃機から発射する Shenlong (Divine Dragon:天竜?)SLV を用いた軍用小型衛星発射の試験も公表される模様である。 Shenlong は先端と翼に耐熱タイルが貼っ てあることから、再使用可能なことは明らかである。
 Shenlong について米国の軍事専門家は、ASAT 用ととしても使用可能ではと危惧している。
2008.10 Jane's Missiles & Rockets NASA 'erred in spy satellite re-entry study' <0811-100014>
 (2月21日に SM-3 で USA-193 衛星を迎撃する際に行った、ヒドラジンタンクの状況に関するスタディに関する記事)
2008.04 International Defence Review US modifies Aewgis and SM-3 to carry out satellite interception shot <0807-040011>
 米海軍が2月20日に US193/NROL-21 衛星を撃墜したが、Aegis システムを製造した Lockheed Martin社と SM-3 の Rayteon社の約200名が、1月 はじめに MDA に集められ、ソフトの改修作業にあたった。 迎撃高度は246km、相 対速度は9.8km/secであった。
2008.04 Jane's Missiles & Rockets Modified US SM-3 achieves direct hit on NRO satellite <0805-040001>
 2月20日に NRO (National Reconnaissance Ofice) の衛星を撃墜した SM-3 は、標的が背景輻射より高温な弾道弾の RV と異なるため、シーカのソフトを改修する必要が あった。
 撃墜された NRO の NROL-21 衛星は、レーダ画像衛星の原型となった.2tの衛星で、発射数時間後に通信が途絶して制御不能になったが、信号は 1.5日間受信されたことから、太陽電池パネルの展帳に失敗し、電池の寿命が終わった時点で送信を終わったと見られる。
2008.03.26 Jane's Defence Weekly USN admiral says satellite kill was 'one-time event' <0805-032603>
 米海軍が2月20日に、制御不能になった衛星を SM-3 を用いて太平洋上空153哩で撃墜したことについて Aegis BMD 計画責任者の Brad 少将が、 今回限りの事象であることを強調した。
 衛星迎撃用にソフトを改修された SM-3 は3発が用意され、2発が Lake Erie に、予備の1発が駆逐艦 Russel に搭載された。 こ の迎撃に要したコストは$90M以上であった。
2008.03.17 Aviation Week & ST Anti ASAT <0804-031705>
= 米国の対 ASAT 方針に関する記事 =
 ASAT の発射を探知し、攻撃される衛星に回避行動をさせる。
Space Fence
 地上設置衛星追跡システムで、対 ASAT 用に改修を行う。
Space-Based Space Surveillance
 2009年までに運用を開始する EO 衛星
Raiders
 Raiders (Rapid Attack Identification Detection Repoting System) Block 10 は地上設置型通信傍受システムで、現在中東で運用中。
 Raiders Block 20 は2011年に配備される発展型で、気象衛星を含む各種データを収集し ASAT の発射警報を発信。
2008.02.27 Jane's Defence Weekly Shootdown of US satellite raises ASAT concerns <0804-022701>
 米国が2月20日に故障した情報収集衛星を SM-3 で撃墜したが、これに対して ASAT 実験ではとの疑念がでている。 米国は有害なヒドラジン が落下するのを防止するためタンクを破壊したと言っているが、軍事科学の専門家は、撃墜しなくても衛星の再突入時にタンクは壊れてしまい、ヒドラ ジンが地上に散布されることはないと見ている。
2008.02.25 Aviation Week & ST Ambiguous intercept <0804-022504>
= SM-3 による衛星迎撃とその反響に関する記事 =
 SM-3 が弾道弾を迎撃する高度は約60nmであるのに対し、衛星の迎撃は高度133nmで行われた。 このための改造を施 した3発の SM-3 が衛星迎撃のため準備された。
2008.02.22 Yahoo 時事通信記事

「衛星タンクに命中、高度技・・・」

<0803-022201>
 米統合参謀本部副議長が21日、偵察衛星の撃墜について、有害物質ヒドラジンが入った燃料タンクにミサイルが命中した可能性が高いことを 明らかにした。
 ミサイル命中後に火の玉と蒸気雲が確認されたが、ミサイルには火薬などの爆発物は装てんされていなかったことから、ヒドラジンは恐らく燃焼したという。
2008.02.21 Yahoo 時事通信記事

制御不能の衛星を撃墜、イ・・・

<0803-022101>
 米国防総省が20日、制御不能に陥っていた偵察衛星を迎撃ミサイルによって撃墜したと発表した。 Lake ErieSM-3 に改良を加えたミサイルを1発発射し、太平洋上空247kmの大気圏外で衛星を破壊した。 これで米軍は事実 上 ASAT を使用したことになる。
2008.02.18 Aviation Week & ST In the crosshairs <0804-021803>
 米海軍は、NRO (National Reconnaissance Organization) が打ち上げたのちに制御不能になった情報収集衛星の撃墜のため、 特別に改修された SM-3 を3発用意している。 この衛星には有害なヒドラジンを1,000-lb収納した燃料タンクが搭載されている。
 衛星の撃墜が大気圏に近い場所で行われた場合、破片の50%以上が10~15時間以内に、残りの大部分も1ヶ月以内に地上に落下する。
【関連記事:0803-020405 (AW&ST 2008.02.04)】
2008.02.18 Aviation Week & ST Space wars <0804-021802>
 2007年1月に中国が自国の気象衛星を打ち落としてことにより、宇宙空間の軍事利用が問題になったが、米国が今週にも故障した衛星を打ち落 とそうとしていることからこの問題が再び生起されている。
 衛星や地上システムが ASAT 能力を持つか否かの判定が難しいことから、米国は ASAT の開発や試験を全面的に禁止することに強く反対している。
2008.02.15 Yahoo 時事通信記事

「米軍、落下衛星の撃墜を計・・・」

<0803-021501>
 米 MSNBC テレビなどが14日、制御不能のため3月初めにも落下すると予想される偵察衛星に ついて、国防総省がミサイルで撃墜する計画を検討していると報じた。 米海軍は太平洋上の艦艇から2、3発のミサイル を発射し、偵察衛星を破砕する方法を考えているという。
 問題の軍事衛星は2006年12月に打ち上げられたが、その直後に電力が途絶し、制御不能に陥った。
2008.01.19 Yahoo 時事通信記事

「潜水艦発射型の開発推進・・・」

<0802-011901>
 18日付のワシントンタイムズが、中国軍が潜水艦発射型の ASAT の開発を進めていると伝えた。 潜水艦発射型 ASAT は捕捉が難しく、米国 防総省は懸念を強めているという。
 同紙によれば、この ASAT は JL-2 SLBM に衛星攻撃用弾頭を搭載する方式で、晋級 SSBN に搭載される見込みであ る。
2007.07.16 Defense News US moves satellite to avoid debris from Chinese ASAT test <0717-071608>
 NASA は中国が1月に行った ASAT 実験で発生した40cm大の破片が、Terra 環境衛星に衝突 する可能性があるため、衛星の軌道を1.3km変更した。 破片が衝突する確率は7%であったが、軌道変更後の確率は0%となっ た。
 実験で発生した1cm~10cm大の破片は35,000個以上で、米宇宙監視ネットワークで確認、追随できるのは10cm 以上の破片に限定される。
2007.05 軍事研究 中国と米ソの衛星迎撃実験 <0708-050001>
= 中国の ASAT 実験及び米ソの ASAT に関する13頁にわたる記事 =
 ASAT の歴史では、米国は一貫して迎撃ミサイル方式であったのに対して、ソ連はキラー衛 星方式を追求してきた。 キラー衛星の技術は衛星のランデブー技術そのものである。 ソ連のキラー衛星は戦闘機衛星と呼ば れていた。
 米空軍の空中発射 ASAT は、1959年に B-47 から発射する WS-199 Bold Orion の開発を開始していたが中断 し、1977年に ASM-135 として復活した。 ASM-135 は F-15 から発射される二段推進 ミサイルで、1982年に空中発射試験が行われた。
 また米陸軍と空軍はそれぞれ、1963~1966年と1960年代後半~1970年代中頃に、陸上発射型核弾頭 ASAT ミサイル を実戦配備していた。
2007.04.30 Aviation Week & ST Reassessing space <0711-043005>
= 中国 ASAT 実験の米側対応に関する記事 =
 中国の試験成功から3ヶ月を経過し、米政府は急遽宇宙防衛に関する予算見直しを実施中であり、空軍は衛星 防護に関する検討を進めている。
 中国が旧式の気象衛星 Feng-Yun-1C を高度527哩で撃破したのは、車載型弾道ミサイル SC-19 であったが、 ASAT 用に改修していたか否かは現在調査中である。 飛散した Deblisによる影響はほとんどなかったが、米が懸念するのは 移動式のため発見が困難なこと及び第三国への拡散である。
 空軍は衛星破壊は宇宙戦争を誘起するとして、防護策及び ASAT ミサイルのブースト段階迎撃を焦点として いるが、今後発展すると予測される Micro-sat の発見識別は打ち上げ段階から困難とされ、イランが考えている宇宙での核爆発による EMP は情報収集及びネットワーク通信等に極めて重大な脅威とみている。
2007.04.30 Aviation Week & ST Serching for weakness <0711-043004>
 中国が最近実施した ASAT 実験は地上からの移動式発射機を用いており、 国外での発射や ASAT 兵器の拡散が懸念される。
 また、1990年代の湾岸戦争やコソボ紛争を戦訓とした統合作戦能力の強化と航空機搭載兵器の精密長射程化を推進 している。 右図は H-6 Badger 搭載の YJ/KD-63 巡航ミサイルであるが、現在さらに大型の対艦、対地侵徹 弾頭搭載型が開発中である。 更に米太平洋司令部の報告によると、中国陸軍は情報戦能力を強化しており、 常時 GIG の内容を探査している。
2007.04.09 Defense News China's ASAT galvanizes Indian efforts <0710-040902>
 中国の ASAT 実験を懸念するインドは、対抗して ASAT 兵器の開発を開始した。  開発は DRDO、ISRO (Indian Space Reserch Organization) 及び企業が合同で行っているが細部は不明である。
 インド国防省は空軍を Aerospace Force に改編して三軍統合の航空宇宙司令部を創設する計画で、統合参謀本部には既に宇宙部門が 設置されている。
 インドの軍事衛星には、技術試験衛星 (TESAT)、Cartsat-1 及び今年打ち上げ予定の Cartsat-2 があるが、イスラエルから Ofeq-5 を賃借する協議も進められている。
2007.04.02 Yahoo 読売新聞記事

「日・印衛星も破壊目標、米・・・」

<0708-040201>
 国防総省の中国問題顧問であるマイケルピルスバリー氏が、3月30日に開かれた米議会の諮問機関『米中経済安全保障見直し委員会』 への報告の中で、中国軍は2010~2020年をメドに中国上空の宇宙空間にある人工衛星を破壊 する能力の確立を目指しており、標的には米国の衛星だけでなく、日本とインドが含まれていると分析 している。
 衛星の破壊にはミサイルによる破壊に加え、電波妨害やレーザ照射による衛星の無力化、 地上局へのサイバー攻撃などが検討されているという。
2007.03.28 Jane's Defence Weekly Launching out <0709-032813>
= 宇宙戦に関する特集記事(その1)=
= ASAT の歴史と中国の ASAT に関する4頁にわたる特集記事 =
 1967年に署名された宇宙空間平和利用条約 (OST: Outer Space Treaty) は平和利用の定義が曖昧で、検証も困難であったため多くの 問題を抱えている。
 ロシアは1968年に SS-9 にレーダ誘導 KV を搭載した ASAT の開発を開始し、のちに SL-11 SLV に 光学シーカを付けた ASAT を1971年に装備化し、20基を配備した。 未確認情報に よるとロシアは R-33 (AA-9) AAM を改良した ASAT を MiG-31 改に搭載しているという。
 米国は F-15 から発射する ASM-135 ASAT の開発を1970年に開始し、 1984年に初発射試験、1985年9月に迎撃試験が行われた。
 今年1月に行われた中国の ASAT は IRBM を使用したのか KT-2(右図左)、 KT-2A(右図中)、KT-1(右図右)SLV を使用したのか 明らかではないが、KT-1 は発射地点へ移動したのち12時間以内に発射する能力を持っている。
2007.03.14 Inside Missile Defense Shelton: Space warfare is certin; DoD must get ready <0708-031409>
 米 STRATCOM 司令官は2月、中国の ASAT 実験について、DoD の宇宙情報の収集と分析は不十分であると指摘し、更に将来宇宙戦争は 必ず起こるとして、戦略的、戦術的に所要の準備を早急に進める必要性を強調した。
 1月11日の中国が実験を行った1ヶ月前、米政府は国家宇宙政策を発表し、平和利用を基調とする米の態度を示していた。
2007.03.07 Jane's Defence Weekly Russia looks to bolster air defence <0708-030702>
 イワノフ国防相が2月27日に、ロシアは防空及び宇宙防衛用の新しいシステムを開発中であることを明らかに した。 このシステムは 9M82/9M83 を元にした S-500 か、 更に射程を延伸した S-1000 と見られる。 S-500 は財政上、技術上の問題から計画中止又は中断さ れたが、開発が再行された可能性がある。
 新しいシステム中国の ASAT にも対抗でき、米国が既に開発を開始したと言われる射程 1,127kmの SEAD ミサイルにも対抗できる。
2007.03.05 Aviation Week & ST Covert Chinese ASATs <0707-030503>
 米議会への最近の報告資料によると、中国は30項目以上の ASAT 構想を持っており、将来の宇宙紛争に即応 する戦略がみえる。
 報告では多くの中国軍公刊文書等の内容を分析しているが、記述の一部は以下のとおりである。
 ・非軍事衛星も ASAT 能力を持たせることが可能。
 ・地上設置型及び海上型 ASAT 及び宇宙秘匿 ASAT 衛星の存在。
 ・ASAT 指揮センタの設立。
 ・秘匿 ASAT、HEL による GPS 衛星の攻撃能力
 ・米宇宙センタ及び通信リンクの奇襲攻撃能力。
2007.02.14 Inside Missile Defense Kyl calls for hearing to examine China's Anti-Satellite development <0706-021416>
 米議会の Kyl 上院議員は、1月11日に行われた中国の ASAT 試験について、明らかに米国に対する警鐘であるとし、米国の技術の盗用 を含め、技術レベルを充分調査把握することと、将来の宇宙戦に向け KEーASAT 等の開発を促進す ることを求めた。
2007.02.14 Jane's Defence Weekly Taiwan halts funding for replacement satellite <0706-021411>
 2009年に寿命をむかえる台湾の偵察衛星 FORMOSAT-2(従来 ROCSAT-2 と呼ばれて いた)に代わる One-Eyed Dragon 計画は、議会で否決された。 1月中旬に行われた 中国による ASAT 実験によるところが大きい。
2007.02.12 Aviation Week & ST Worst ever <0705-021202>
 中国が1月11日に行った ASAT 実験で発生した Debris の数は900個以上と見積もられ、高度200km~2,000km の宇宙空間を周回する衛星と宇宙船に衝突する危険性が増大しているため、高度220哩を周回中の米露による国際宇宙ステーションは 危険を避けるため、2月7日に予定した宇宙遊泳を安全性が確認されるまで延期した。
2007.02.05 Defense News Israel wary of China ASAT test <0706-020502>
 イスラエル国防相と空軍司令官が、1月11日に試験が行われた中国の ASAT 技術がイランへの流出する のを懸念し、自国衛星の防護策を早急に確立する意向を示した。
 国防相は、中国が直接脅威となることはなく、ASAT 技術を輸出することは当分の間ないとするものの、イランへの技術援助は充分 あり得ると警戒感を持っている。
2007.02.05 Defense News China's mystery satellites <0706-020501>
 DoD は、中国が1月11日に行った ASAT 試験を分析した50ページの報告書を米議会に提出した。 細部は明らかにされていないが、中 国は2006年の地上からのレーザ照射を含め、数回の試験を行っており、今回の試験直前に一ないし二回の試験に失敗 している模様である。
 中国は少なくとも12件以上の研究を行っているとみられ、攻撃衛星や妨害衛星の開発、艦船または潜水艦か らの ASAT 弾の発射、地上からのレーザ攻撃及び衛星による地上基地の物理的又は電子攻撃等が検討されている。
 DoD は、米国の各種衛星の近傍を多くの中国衛星が周回することに疑問を持っており、単なる通信衛星な のか、有事に攻撃衛星になるのか現在のところ判別不明だとしている。
2007.01.31 Jane's Defence Weekly More details emerge of Chinese ASAT tecnology <0704-013104>
 1月11日に迎撃試験が行われた中国の ASAT は当初 IRBM で打ち上げられたと見られていたが、KT-1 SLV に よることが判明した。 KT-1 (Kaituozhe-1) は100kgの衛星を低軌道に打ち上げる固体燃料の SLV で、全長 16.1m、第一段の胴径は1.7m、二、三段の胴径は1.1m、発射重量は23,500kgと推測される。 KKV を搭載される第四段 はスラスタで操縦され、目標に正面から衝突する。
 中国は更に KT-2 及び KT-2A を開発しており、KT-1 が高度 1,200kmの目標、KT-2 及び KT-2A はそれ以上の高度の目標に使われる。 KT-1 は路上移動が可能で、 陣地進入後12時間以内に発射できる。
2007.01.30 Yahoo 時事通信記事

「中国衛星兵器の撃退可能 ・・・」

<0703-013001>
 米 MDA 副局長が29日、中国による ASAT の実験成功に関し、われわれにはミサイルやセンサーなどの強大な 能力が備わっており、命令が下されれば、容易に対処できると述べ、既存のミサイル防衛技術を応用して撃退 することは可能との見解を示した。
2007.01.29 Aviation Week & ST Aftermath <0704-012905>
 中国が1月11日に行った ASAT の実験は、米国の宇宙防衛と技術開発に更なる予算充当を行うきっかけとなる。  中国の実験は米に不快感と脅威論をもたらし、通信、情報ネットワークの中枢となる衛星防護策と共に、破壊に迅速に対処するための 小型即応衛星開発を促進する方針である。
 今回の実験により高度531哩から125哩の空間に数千個の破片が浮遊周回することとなり、各国の衛星に影響を及ぼす公算が極めて高い。  米空軍が1985年に行った F-15 による ASAT の発射試験 (右図) では、約250個の 破片が飛散し、いくつかは20年以上も宇宙空間を周回している。
2007.01.29 Aviation Week & ST ASAT strategy <0704-012903>
 中国が1月11日に行った、SRBM による低周回気象衛星の破壊実験について、多くの専門家は宇宙の軍事利用 を禁止するための、米国に対する牽制が狙いであるとみており、実験の継続はないと見ている。
 中国はロシアと共に宇宙の軍事利用に反対してきたが、米国は技術優越する分野では主導的かつ専制的な戦略をとるのが常であること から、今回の ASAT 試験は牽制を目的とし、併せて台湾への軍事支援に歯止めをかける意図があったとみている。
2007.01.24 Jane's Defence Weekly Chinese ASAT test rekindles weapons debate <0704-012401>
 米国が1月18日に、中国が1月11日に ASAT による衛星破壊試験を行ったと発表した。 中国の ASAT は IRBM に KKV を搭載したもので、865kmの上空で中国の FY-1C 気象衛星の撃破に成功した。
 米国は1980年代に F-15 から発射する ASAT の試験を実施している。
2007.01.23 東京新聞

インターネット

宇宙に巨大な破片の雲、国際・・・ <0703-012301>
 米政府当局者らが22日、中国の人工衛星破壊実験により宇宙空間に破壊された衛星の破片による スペースデブリが大規模な雲を形成しており、各国の衛星のほか国際宇宙ステーションにも衝突する恐れがあ ると警告した。
 また専門家は、デブリが高度約400km~3,000kmの広い宇宙空間にわたり観測され、この軌道上にある 120個以上の衛星が危険にさらされているとしている。
2007.01.22 Defense News China flexes space muscles <0704-012211>
 中国は1月11日に、衛星の破壊実験を行い成功した。 実験には旧型の気象衛星を標的として使用し、地上か ら約530哩の衛星をミサイルで破壊した。
 中国は明らかに宇宙及び電磁波領域での軍事的優越をめざしており、昨年は米偵察衛星に対するレーザ照射 による妨害を実験し、欧米諸国だけでなくアジアの日本、韓国、インド、台湾等に重大な懸念をいだかせている。
2007.01.22 Aviation Week & ST Space control <0704-012203>
 1月11日の夕刻、中国は四川省の発射基地から ASAT を打ち上げ、高度537哩を周回する 自国の気象衛星 FY-1C の破壊に成功した。
 Kinetic KV での直撃により飛散した Debris は大型のもの32個が確認され、少なくとも千個以上の微少な破片 が今後数年間残留することとなり、周回する各国の衛星を損傷する恐れが強い。
 中国の対衛星兵器実験は、昨年行われたレーザによる米偵察衛星の妨害に続くもので、宇宙の軍事使用に拍車をかけることとなる。  米 Space Com は今回の発射から衛星撃破を、DSP 衛星やレーダによりすべて確認していることを明らかにした。
2007.01.20 朝日新聞

インターネット

中国の衛星破壊実験、旧ソ連・・・ <0703-012002>
 中国の衛星破壊実験について、ロシアのイワショフ前国防省国際軍事協力局長が19日、旧ソ連の衛星攻撃兵器 の技術が応用された可能性があると指摘した。
 同氏は、1970~1980年代に配備していた IS-1 と呼ばれる衛星破壊システムを中国が改良して今回の実験を行 ったと考えると述べた。
2007.01.20 Yahoo 読売新聞記事

「中国が秘密兵器で米衛星へ・・・」

<0703-012001>
 米連邦議会の諮問機関である米中経済安全保障見直し委員会が19日、中国が米国などの人工衛星に対抗する ため検討している戦略を分析した報告書を公表した。
 中国については、弾道ミサイルを用いた人工衛星の破壊実験が発覚したばかりだが、報告書は秘密裏に開発した兵 器で米衛星に奇襲をかける計画の存在や、ミサイルによる物理的な衛星撃破に加え、電波妨害や地上局破壊 など多彩な攻撃の可能性を明らかにしている。
2007.01.19 Yahoo 毎日新聞記事

中国、衛星兵器実験に成功・・・」

<0703-011902>
 米政府が18日、中国が11日に対衛星兵器の実験に初めて成功したことを確認し中国政府に対し懸念を表明し た。 実験で破壊された衛星の破片が、日本も参加する国際宇宙ステーションなどの脅威になる可能性もある。
 17日に実験を最初に報じた AW&ST(電子版)などによると、中国は米東部時間11日午後5時28分(現地時間12日朝)に四川省の西昌宇 宙センタから対衛星兵器を搭載した IRBM を打ち上げ、搭載された KKV が1999年に打ち上げられていた中国の 古い気象衛星 FY-1C に高度約860km付近で衝突し破壊したと見られる。
2007.01.19 Yahoo 時事通信記事

中国が対衛星兵器実験、米・・・」

<0703-011901>
 米政府は18日、中国が衛星攻撃兵器(ASAT)の実験を行ったと判断していることを明らかにし懸念を表明した。
 中国は今月11日、地上配備の弾道ミサイルを発射し、高度約860kmにあった同国の老朽化した気象衛星を破壊 、宇宙空間における中国軍事能力の大幅な向上を示した。
2006.10.04 Jane's Defence Weekly NRO seeks to link ISR assets as anti-satellite threat rises <0621-100404>
 中国が米国の偵察衛星をレーザ兵器で攻撃していたことが明らかになったが、中国はこの様な兵器の実用化を 目指している模様である。 これに対して米国は、衛星の強靱化や「数の勝負」で望もうとしている。 この様 な動きは9月21日に承認されたFY-07予算に現れている。
 再使用型打ち上げ機 ARES (Affordable Responsive Spacelift) 計画は予算落ちしたが、 FALCON (Force Application launch from the CONUS) 小型打ち上げ機計画は$16Mが認められた。
 一方 Boeing社は Mach 6.0 の CM である HyFly を改造した小型打ち上げ機 を提案している。
2006.09.28 読売新聞

インターネット

米の偵察衛星、中国がレー・・・」 <0619-092801>
 Defense Naews 紙が最新号で、中国が過去数年にわたって、上空を飛行する米偵察衛星に 対して偵察機能を無力化する地上配備型のレーザー兵器で、強力なレーザーを複数回 照射していたと報じた。 具体的な時期や、実際に米偵察衛星に被害が出たかどうかについては不明としている。
 報道によると、強力なレーザーを照射することによってソフトに影響を与え、偵察機能を失わせることが可能だという。
2006.09.25 Defense News China tried to blind US sats with laser <0620-092513>
 中国が、領土上空を通過する米国の偵察衛星に向けて、地上から高出力レーザの照射 していたことが明らかになった。
 中国の照射試験がどのような影響を及ぼしたかは不明だが、情報筋によるとレーザは衛星の偵察機能を妨害す る目的で、数年来試験を行っているとみられ、既にロシアが保有する GPS 衛星妨害システムと合わせ、米空軍 は宇宙偵察システムの見直しを図る必要が出てきた。
2003.02.24 Inside the Army Program officials trying to rebuild support for Army KE-ASAT system  米陸軍の KE-ASAT 計画の復活に向け、AMC (Aviation and Missile Command) が2度の発射 試験実施に必要な予算要求を行っている。
 KE-ASAT 迎撃システムは敵の衛星を直撃破壊する兵器として10年以上研究が行われていたが、 2000年初頭に中断していた。
 2001年秋に管轄が SMDC から AMC に移管し、研究が再開され、AMC は約$60Mの予算で 2回のフライトテストを計画している。
 当局は予算が充当されれば最初の試験を12~18ヶ月以内に、2回目をその6ヶ月後に実施し得るとしている。
2002.09.30 Inside the Army Army sticks with existing master plan to defend Space-based assets  米陸軍は宇宙戦略全般にわたる DoD の計画が決定するまでの間、1994年に策定した独自のマスタープランに基づき ABL KE-ASAT 等の関連事業を進める方針を明らかにした
 DoD は衛星、地上関連システム及び中継/受信の連接等の宇宙統制戦略を 2002年夏までに完了する予定であったが、作業の遅れから計 画は来年に持ち越されることとなった。 遅延理由は明らかにされていないが、DoD は責任所掌や役割分担等の他、国家保全に関する宇 宙計画との整合を図るものとみられる。
2002.04.22 Inside the Army KE-ASAT proponents optimistic about interceptor effort's future  厳しい予算状況にもかかわらず、陸軍の KE-ASAT 計画当局は 2004年12月に最初の試験が実施できる見通しを持っている。
 これは、議会に KE-ASAT 計画を支持する声が以前より強くなったためで、総予算は $400M、2回のフライトテストに $40M~$50M、10基 のインターセプターに $150~$200M を見積もっている。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets China may be developing anti-satellite weapons  中国が対衛星兵器の開発を進めている模様である。
 中国の進めている対衛星兵器には、地上設置レーザの他に軌道周回型 (ASAT) のものもある。 現在は地上での試験が行われている が、2002年には飛行試験が行われる模様である。
 冷戦中にソ連が開発した ASAT は、大型で破片効果弾頭を搭載したものであったが、中国の開発している ASAT は、 マイクロ衛星或いはナノ衛星との報もある。
2001.03 Jane's Missiles & Rockets GAO report confirms KE-SAT programme mismanagement  KE-SAT (Kinetic Energy Anti-Satellite) の推進者であるスミス上院議員の要求に基づき、GAO が2000年12月 5 日に検査結果を報告した。
 この報告のなかで、FY-98 の KE-SAT 予算 $37.5Mの中に $1.5Mの不正使用が発見され、陸軍の計画管理は「混乱 状態にある」と指摘している。
 スミス上院議員は上院議員の特権により、陸軍の KE-SAT 計画管理が満足できる状態に改善されるまで、陸軍 SMDC 司令官コスマノ少将の昇任と補職を停止させた。
2001.02.21 Inside Missile Defense Smith pulls block on Space and Missile Defense Command nominee  KE-ASAT の推進者である共和党のスミス上院議員は、反対派と目されるコスマノ少将を SMDC 司令官からひきず り降ろした。後任が決まるまでの間、退役を予定しているコステロ中将が兼任する模様。
 陸軍参謀長シンセキ大将は同議員に少将の休職更迭と計画成功に向けた強力なチームの組織化を確約した。
 更迭の理由は、昨年末会計検査院が指摘した、FY-98 の予算のうち $1.5M が関連しない他の計画に不正使用されたことにあるが、 背景には DoD 及び SMDC 内部に KE-ASAT 否定論があったことも原因とされている。
2000.11.30 Inside the Pentagon GAO finds misappropriation of funds slated for Army's KE-ASAT effort  近々発表される会計検査報告書で、陸軍が行っている KE-ASAT(Kinetic Enargy Anti-Satellite) の事業で98年度予算 $37.5M のうち $1.5M を他の研究等に流用していると指摘されている ことが明らかになった。報告書は12月中に発表される。
 不正使用とされた $1.5M は法律に基ずき FY-01 以降の KE-ASAT 予算から削減されることとなるが、 SMDC は現在調査中としてコメントを控えている。
2000.09.07 Inside the Pentagon Smith rejects new DoD spending plan for anti-satellite interceptor  上院軍事委員会のスミス議員が、国防総省が作成した陸軍の KE-ASAT (Kinetic Energy Anti-Satellite weapon) の FY-00 予算執行計画を拒否している。同議員は SMDC が KE-ASAT予算を他目的に流用することを懸念している。
2000.07.27 Inside the Pentagon Pentagon wants conferees to eliminate senate language on KE ASAT  上院は FY-01 予算に $20Mを KE ASAT (Kinetic Energy Anti-Satellite) 、また $5Mをその他陸軍宇宙防衛計画 に配分した。
 米政府は KE ASAT に FY-93 以来予算要求していないが、上院が毎年予算を配分している。1997年には大統領が KE ASAT の追加予 算に拒否権を行使しようとしたが、連邦最高裁に認められず、追加予算が認められた経緯がある。
2000.05 Jane's Missiles & Rockets Boeing KE-ASAT wins Congressional support  米陸軍は報じられていたようなBoeing KE-SAT (Kinetic Energy Anti-Satellite) 計画の見直しを行わないことになった。
 計画はここ何年か、取りあえず継続している程度の僅かな予算しか付いていなかったが、上院の推進派により今年 $40Mの予算が追加された。これにより飛行可能な3発のKE-SATの生産が可能になった。
2000.04 National Defense US Army wants KE-ASAT to become a 'test bed'  話題になっている Boeing KE-ASAT (Kinetic-Energy Anti-Satelite) は、兵器とし てではなく、宇宙空間での制御技術用のテストベッドにされそうである。
 これに対し議会推進派は、政治的な意味合いもあり猛反発している。
 しかしながら陸軍 SMDC (Space and Missile Defense Command) は、すでにKE-ASAT計画を、兵器管理部門から宇宙空間制御部門 へ移管している。