2020年以降の関連技術に関する報道

 
年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.04.14
 16:32
Breaking Defense DIU selects 8 ‘eligible’ companies for nuclear microreactors that could power US bases <2505-041413>
 米
DIUが、米国の基地に電力を供給できる超小型原子炉適格企業8社選定した。
 「海外に力を投射するには、国内での電力を確保する必要があります。このプログラムはそれを実現することを目的としています」とDIUのアンドリュー・ヒジエ氏は述べています。
 国防総省が8つのベンダーが現在、技術の実証を進める資格があると国防総省が決定した後、超小型原子炉を動力源とする原子力エネルギーで国土施設を強化するためのDIU、空軍、陸軍の取り組みが進んでいる。
 ANPI計画の下で、DIUチームは、電力が通常商用グリッドから引き出される国防総省の施設のエネルギー源を補完することにより、ドメイン全体の運用をサポートできる超小型原子炉を配備することを目指している。
 エネルギー省は、超小型原子炉を1~20MWの電力を供給しながら、輸送用コンテナに収まる輸送可能なサイズであると説明している。 ANPIの取り組みは、「固定されたオンサイト超小型原子炉発電システム」を備えた軍事基地向けのより回復力のあるエネルギーグリッドを構築することを目的としている。 DIUの発表によると、この計画は、「すべての重要な負荷を100%満たす」ことができる「分散型のスケーラブルな原子炉発電システムシステムを配備」し、原子炉発電システム技術の商業市場を活性化することを意図している。
2025.03.23
 14:00
South China Morning Post China tests a hypersonic afterburner, doubling thrust at Mach 6 <2504-032304>
 中国の科学者たちは、極超音速飛行の未来を再定義する可能性のある推進力のブレークスルーを発表した。
 北京の北京航空航行大学のヤン・チンチュン准教授が率いる研究チームは、従来のジェット燃料燃焼からの排気ガスにマグネシウム粉末を注入することにより、スクラムジェットエンジンの推力をほぼ2倍にする革新的な二次燃焼技術を開発した。
 高度30kmでのMach 6飛行を擬似した条件下で試験されたこの前例のないアフターバーナーは、極超音速技術における中国のリードを強化することを約束し、次世代の兵器や航空機に高速、より大きな機動性、およびより長い航続距離を提供する。
 従来のスクラムジェットは、ケロシン燃料のエネルギー出力や低速離陸時の発火が不安定になるなど、極端な速度では制限に直面している。
 そこで、ヤン准教授のチームは、その激しく反応するマグネシウムに目を向けた。 彼らの解決策は、シンプルでありながら急進的な概念を利用したもので、燃焼した灯油の残留水蒸気と二酸化炭素を酸化剤として利用し、マグネシウム粒子を点火させることができるというものである。
 「マグネシウムの燃焼は大気中の酸素を必要としない」と、ヤン准教授と彼の同僚は2月にActa Aeronautica et Astronautica Sinica誌に掲載された論文に書いている。
 研究者によると、マグネシウム粒子は、エンジン内にすでに存在する廃ガスと爆発的に反応し、かつて捨てられていたエネルギーを放出する。
 商用のRP-3ジェット燃料を使用した地上試験では、排気質量の13%にマグネシウムを注入すると、推力が86.6%増加し、燃焼効率は65.1%に達した。
2025.02.03
 19:50
産経新聞

(Yahoo)

「夢の技術」核融合発電、開発競争激化 資源小国の日本は先陣に躍起 国家戦略を今夏改定 <2503-020316>
 次世代エネルギーとして期待される核融合発電の開発競争が世界で加速してきた。 CO2を排出せず膨大なエネルギーを得られる夢の技術に各国が注目している。 米国は2040年代の商業化を目指し、中国も実験施設の建設を進める。 各国とも実用化で先陣を切り、新たな産業として育てたい考えで、資源小国である日本は核融合発電を将来の安定エネルギーと見据え、早期実用化に向け取り組みを急いでおり、政府は2023年に策定した国家戦略を今夏までに改定、2030年代の発電実証を視野に方策をとりまとめる考えである。
 核融合では燃料は海水などからほぼ無尽蔵に作り出すことができ、1グラムの燃料で石油8t分のエネルギーが取り出せる。 資源小国の日本は2030年代の発電実証を目指し2025年夏に新たな国家戦略を策定する。
 原発と同じ脱炭素電源でもあるが原発の核分裂に比べ、核融合は燃料供給を止めれば反応が止まるため安全性は高く、放射性廃棄物は出るが、原発の使用済み核燃料のような高レベルなものではないという。
2024.09.19
 19:01
スペースチャンネル

(Yahoo)

世界初の核パルスエンジンを開発した「オリオン計画」核爆発を繰り返し発生させるエンジンの性能とは? <2410-0919026>
 核爆発を繰り返し発生させて前進する「核パルスエンジン」が、実際に宇宙飛行に使う「オリオン計画」で開発が進められている。
 核パルスエンジンとは、宇宙船のエンジン後方で核爆発を繰り返し発生させ、その衝撃で推進するロケットのことで、原爆を使用する場合は核分裂パルスエンジン、水爆を使用する場合は核融合パルス推進と分類されている。
 まるでSFのような推進方法だが、実は過去に研究が行われていた。 オリオン計画は米国で1950年代 ~60年代にかけて行われた研究で、世界で最初の核パルスエンジンを搭載した宇宙船の計画であった。
 オリオン計画では、核分裂または核融合による爆弾を宇宙船から後部に放出して約60m離れたところで爆発させ、鋼鉄かアルミニウムの板で爆発の衝撃を受けて進むことが考えられ、大きい推力と高い噴射速度の両方を実現する見込みであった。
 オリオン計画の初期には小型模型も開発されており、大きさ約1mで、質量は約100kg、名称はHot Rodと名付けられた。 Hot Rodの実験では、通常の火薬による爆発でパルス推進を実際に行った実験の動画が残されている。
 オリオンの性能の見積もりは素晴らしく、一度のミッションで大規模で恒久的な月面基地を構築することも可能と言われ、また1年間で地球から冥王星に到達し、戻ってくることができるとも言われていた。
【註】
 米国では今まで原子力推進ロケットには原子炉の熱で水素ガスなどを加熱して噴射推進する核熱推進 (NTP) 方式と、原子炉で発電しクセノンやクリプトンなどのガスをイオン化させて噴出させる核電子推進 (NEP) 方式が検討されてきた。
 米中露は地球静止軌道から月までの宇宙空間であるCislunar宇宙の軍事利用競争を開始しており、このためDARPAは原子力推進宇宙船の開発を進めている。
 核熱推進 (NTP) 方式と、核電子推進 (NEP) 方式でき、当面実現が可能なのはNTPと見られている。
【関連記事:2302-012415 (DARPA 2023.01.24)】
2024.09.11
 08:03
Korea Wave

(Yahoo)

韓国原子力研究院、90%高純度ウラン抽出に成功…「濃縮」とは異なる概念 <2410-091111>
 韓国原子力研究院が10日、ウランなどさまざまな金属が溶け込んだ溶液から沈殿反応を用いて90%以上の高純度ウランを抽出する技術を開発し、国内で特許を出願したと発表した。 研究チームは今後、海外市場進出および技術の先取りを目指し、世界の主要ウラン生産国で海外特許も出願する。
 高効率なウラン抽出技術で、原子爆弾に使われるウラン235の濃縮技術とは異なる概念だという。
 研究チームは特定の窒素化合物を使用して、ウランに選択的に反応する条件を導き出した。 この条件に基づき、ウラン溶液に過酸化水素と窒素化合物を添加し、効率的にウランを沈殿させることに成功した。
 溶液中にイオン状態で存在するウランを沈殿させ、ろ過することで、高純度の酸化物として回収することができる。ウランの抽出後に使用した添加剤は、水と窒素に分離して処理される。
 研究チームは「最大95%の高純度ウランを抽出できる」と説明し、「従来の多段階複合工程で抽出したウランの純度(75~85%よりも圧倒的に高く、世界最高水準だ」としている。
【註】
 天然のウラニウムはその殆どが原子量238のウラン258で、核燃料になる同位元素のウラン235はその中に0.7%含まれている。
 ウランの濃縮とはウラン235の濃度を0.7%から20%更に90%へと高めることを言うが、化学的な性質が全く同じなウラン235を258:253という僅かな重量の差だけで分離するのがウラン濃縮で、このためウランを弗素と化合したフッ化ウランにして、遠心分離機に掛けるか、小さな穴から吹き出させてその拡散速度の僅かな違いから分離している。
 いずれの方法でも、1回の処理では濃度を僅かしか上げられないため、これを多数繋いで(カスケード)徐々に濃縮度を上げて行く。
 この記事を見る限り、ここで言う「90%高純度ウラン抽出」とはウラン235の濃度が90%を指しているのではなく、他の金属と混じった中からウランを抽出することを言っているようで、核燃料の濃縮には使えなくても、使用済み核燃料の処理には使えるかもしれない。
2024.08.25 Defense One Northrop shows off new digital radar tech in first flight <2409-082510>
 Northrop Grumman社が8月21日に、電子スキャン多機能再構成可能センサー (
EMRIS) 航空機搭載センサーの飛行試験に初めて成功したと発表した。 この開発は、将来のジェット機がより広範な脅威を回避できるようにする新しいレーダへの道を開く。 また、脅威の進化に会わせた技術進化をもたらす可能性がありる。
 EMRISは、1960年代から存在していた技術であるAESAだが、チップ設計と情報技術の向上により、ここ数年ではるかに堅牢になった。
 AESAは、コンピューターを使用して電波を指向し、周波数と電力を変調して、レーダの検出と妨害をより適切に回避するが、これらのアレイの開発には時間がかかり、一度装備すると能力向上や変更が非常に困難である。 これは、波形を検出または検出するためのデジタル電子システムが商業の世界で急速に進歩しているため、軍隊にとって大きな問題で、これがDARPAが2014年にACTVと呼ばれる計画を開始した理由の一つである。
2024.07.15
 02:24
Defense News One-third of US military could be robotic by 2039: Milley <2408-071501>
 ミリー退役陸軍大将がアクシオスで11日に行われた、
Future of Defenseの出版行事で、「今から10年から15年後には、米軍の1/3、おそらく25%から1/3がロボットになるだろう」と語った。
2024.07.07
 22:00
South China Morning Post China’s new interception radar ‘can track 10 hypersonic missiles at Mach 20’ <2408-070708>
 中国の科学者が、極超音速兵器の開発競争を激化させる技術の進歩を達成したと述べている。
 清華大学電子工学科の鄭教授が率いるチームは、Mach 20で飛来する10発の極超音速ミサイル前例のない精度で追跡でき偽目標も特定できるるレーダだと述べた。
 シミュレーションで新しいレーダは、これまで不可能と考えられていた7km/secで飛翔するミサイルの距離を28cmの誤差で測定し、99.7%の精度を示したという。
 レーダ信号を高精度に生成・解析して測定するには、電子を超高速で移動させる必要があり、回路基板が焼損する可能性があるが、鄭教授のチームは、レーダーにレーザを組み込むことで革新を起こし、主要なノード間の情報伝達を光速にまで到達させた。
 その結果、以前よりもはるかに複雑なマイクロ波信号を生成および処理できるようになり、初めて超高速物体を正確に測定できるようになった。
 この新しいマイクロ波フォトニックレーダーは600km以上の探知距離を誇っていると、広西チワン族自治区大学のZheng氏と共同研究者は5月24日付けで中国語専門誌「Optical Communication Technology」に掲載された査読付き論文で述べている。
 マイクロ波フォトニックレーダは小型軽量で、SAMや航空機への搭載に適しており、一部の軍事専門家は、次世代の
FCSレーダのキーテクノロジーであると考えている。
【註】
Microwave photonic radar の論文 (Optica Publishing Group)】
2024.06.27
 05:00
讀賣新聞

(Yahoo)

「無線指紋」DB化で偽の位置情報を見破る…防衛装備庁や東大発新興企業で研究始まる <2407-062707>
 防衛装備庁と東京の新興企業が、GPSなどが提供する位置情報の改ざんを見破る新技術の研究に乗り出した。 カーナビや本人認証などで幅広く利用されている位置情報の改ざんは、社会的な混乱を招くが、ミサイルの誘導など、安全保障にも幅広く活用される位置情報を守るため、防衛と民生の双方で使えるデュアルユース技術として実用化を目指す。
 研究は、東京大の研究者が創業し、位置情報の解析を行っている新興企業ロケーションマインド社が担う。 装備庁は、将来的に防衛技術への応用が期待できる民生技術の基礎研究などを支援する安全保障技術研究推進制度の枠組みで、令和5年度から4年間で5億7,600万円を支援する。
 GPSなどの衛星測位システムは、衛星の信号を無線で地上の受信機に送り、送信時間と受信時間の差で、受信機と衛星までの距離を測定するが、衛星4基以上からの信号を受信し、地上の位置をほぼ正確に算出できる。 ただ、攻撃者が偽の信号を地上で生成・発信し、攻撃対象に受信させることで位置情報を改ざんできるため、居場所を悟られないよう、攻撃者が自身の位置情報を改ざんするケースもある。
 そこで装備庁と同社は、新技術で対抗手段を研究する。
 同じ構造の衛星でも、製造された環境や時期で、電波の特徴にわずかな違いが出るため、この違いを人間の指紋のように識別し、衛星の電波指紋としてデータベース化して本物と照合することで改ざんを見破り、正しい位置情報を表示する。
2024.04.08
 19:19
共同通信

(Yahoo)

日米、小型原子炉開発で協力へ <2405-040820>
 複数の政府関係者が8日、日米両政府は「小型モジュール炉
SMR)」などの次世代型原発の研究開発で協力する方針を固め、岸田首相とバイデン大統領が会談で合意する見通しを明らかにした。
【註】
 米国防総省が原子炉を60年間使用するProject Peleと呼ばれる計画計画を進めており、陸軍や空軍や基地で1~5MWで3年間は連続使用できる原子炉を電力源とすることを検討している。
【米国防総省の Pele 計画:2111-102108 (MT 2021.10.21)】
2023.10.13
 10:04
中央日報

(Yahoo)

中国、世界で最も速いスパコンよりもはるかに速いコンピュータ開発 <2311-101306>
 中国Global Timesが12日、中国が世界で最も速いスーパーコンピュータよりも1京倍速い量子コンピュータを開発したと報じた。
 この報道によると、中国科学技術大学の研究チームが中国科学院傘下の上海Micro Systemsなどと協力して、光子数が255からなる量子計算プロトタイプ九章3.0(九章三号)の構築に成功したと発表した。
 研究チームが開発した量子コンピューティングの性能は世界で最も速いと言われているスーパーコンピュータに比べてGaussian Boson Sampling問題の解決速度が1京倍速い。
 研究チームの該当の研究結果は米国物理学会が発刊している国際学術誌
Physical Review Lettersに発表された。
2023.09.07 DARPA HP POWER program selects teams to design power beaming relays <2310-090713>
 米DARPAワイヤレス送電する
POWER計画Phase 1に入った。 この計画にはRTX社、Draper研究所、BEAM社の3社が参画している。
 計画の最終PhaseとなるPhase 3では空中に置かれた光学中継装置を介して200km先に10kWの送電を行うのを目標としている。
 20ヶ月間のPhase 1では電力中継に必要な構成品の検証が行われる。
2023.07.31 National Defense Government, industry explore nuclear, solar space engines <2308-073101>
 宇宙空間での軍民の活動が活発化するなか、国防総省と企業はより高速で長距離を効率よく飛行する技術に着目している。
 
NTP推進技術は比推力 (ISP) で見ると従来の化学推進が400秒程度であるのに対し700~900秒が実現できる。
【 ISP 関連記事:2302-012415 (DARPA 2023.01.24)】
 米DARPAは2021年にNTPの試験機DRACO開発のPhase 1にLockheed Martin、General Atomics、Blue Originの3社を選定した。
 2023年1月にはNASAが火星への有人飛行に不可欠として開発に参加し、FY27に宇宙空間での試験実施を計画目標とした。 計画は4月に、間もなく主にエンジンの非核コンポーネントの構築とテストを含むPhase 2へと進むとされたが、7月中旬にはまだ契約がされていなかった。
【関連記事:2308-072705 (DARPA 2023.07.27)】
2023.07.27 National Defense Quantum sensors have potential to replace GPS <2308-072730>
 量子センサGPSが使用できない環境で代替えとなるとみられ、その開発が進められている。
 量子センサを
IMUとして使用する研究は米海軍研究所 (NRL)、陸軍および空軍研究所、および民間企業の研究者が取り組んでいる。
【関連記事:2306-052613 (Janes 2023.05.26)】
2023.07.27
 05:58
Defense News Lockheed, BWXT to build nuclear-powered spacecraft, engine <2308-072705>
 米DARPAが7月26日、DARPAとNASAが将来の軌道機動火星への飛行船の技術を開発する核推進実験宇宙船
DRACOの設計試作にLockheed Martin社とBWXT社を指定したと発表した。 Lockheed Martin社は宇宙船BWXT社は核燃料の開発を担当する。
 DARPAは2027年に軌道上での実験を計画している。
2023.07.26 DARPA HP DARPA kicks off design, fabrication for DRACO experimental NTR vehicle <2308-072614>
 米DARPAが、世界初の軌道上試験実施に向け開発を進めている
DRACO熱核エンジン (NTP) 宇宙船の実験機 (X-NTP) の設計と試作を、Lockheed Martin社に発注した。 DARPAは1月にNASAと計画の協力文書に署名している。
 DRACOはHASLEUを燃料とした熱核炉で飛行する。
【関連記事:2107-050302 (AW&ST 2021.05.03)】
【註】
 DRACOは地球~月間宇宙であるCislunar宇宙の防衛用にDARPAが開発を目指していた宇宙船である。
2023.06.13
 07:19
産経新聞

(Yahoo)

小型レーダー衛星、米で打ち上げ 大きさ46センチの物体見分ける 九州の宇宙ベンチャー <2307-061303>
 福岡市の宇宙ベンチャー企業であるQPS研究所が開発した小型レーダ衛星アマテル-3が日本時間13日早朝にカリフォルニア州からSpace X社のFalcon 9で打ち上げられた。 同社の小型レーダ衛星は今回が3基目で、2022年10月にも2基を打ち上げる予定だったが、搭載したイプシロン6号機が失敗していた。 経費は打ち上げ費を含めて10億円未満とみられる。
 アマテル-3は機体の重さが百数十㌔㌘で高度500kmの周回軌道に投入され、直径3.6mの円形アンテナを展開する。 地上にある物体は46cm以上なら見分けられるという。  同社は2020年代後半までに、地上のどこでも10分に1回程度の頻度で観測できる36基体制の構築を目指す。
2023.05.12DARPA HP New sensors with the HOTS for extreme missions <2306-051215>
 米
DARPA極端な高温環境で使用可能な広帯域、高ダイナミックレンジのセンサHOTSの開発を進めている。  HOTSは次世代タービンエンジンの開発などで800゚Cと言つた高温や高圧環境での使用が考えられている。
2023.01.24 DARPA HP DARPA, NASA collaborate on nuclear thermal rocket engine <2302-012415>
 DARPAが
DRACO熱核ロケット (NTR) 推進宇宙戦計画でNASAと協力している。 、FY27に地球軌道NTR対応の宇宙船を試験することが計画の目標である。
 NTR推進は、電気推進の10,000倍高い推力重量比と、宇宙における化学推進の2〜5倍の効率を実現できる。
 DRACOは過去のNTR原子炉技術から学んだ教訓を活用して、高濃縮ウランの代わりに高純度低濃縮ウラン (HALEU) 燃料を使用している。 また安全対策として、DARPAはDRACOエンジンの核分裂反応宇宙に到達したときにのみオンになるようにシステムを設計することを計画しています。
【註】
 米中露は地球静止軌道から月までの宇宙空間であるCislunar宇宙の軍事利用競争を開始しており、このためDARPAは原子力推進宇宙船の開発を進めている。
 原子力推進ロケットには原子炉の熱で水素ガスなどを加熱して噴射推進する核熱推進 (NTP) 方式と、原子炉で発電しクセノンやクリプトンなどのガスをイオン化させて噴出させる核電子推進 (NEP) 方式があり、当面実現が可能なNTPでは比推力 (ISP) が900秒程度、将来実現が期待されるNEPでは4,000秒と見られている。
【関連記事:2107-050301 (AW&ST 2021.05.03)】
2022.06.10
 00:22
Defense News Pentagon chooses design for ‘Project Pele’ portable nuclear reactor prototype <2207-061001>
 米国防総省が移動型マイクロ原子炉試作BWXT社を選定したと、同社が6月9日に発表した。 契約額は$300Mで、BWXT社はFY24に実大のマイクロ原子炉納入し、アイダホ国立研究所が3年かけて試験を行う。
 Project Peleと呼ばれるこの計画は、2021年に国防総省がBWXT社の他にLynchburg社、X-energy社を指名して進めてきた。 BWXT社は主契約社としてNorthrop Grumman社、Aerojet Rocketdyne社、Rolls-Royce社及びTorch社の協力を得て試作を行う。
【関連記事:2205-041312 (BD 2022.04.13)】
2022.05.04 DARPA HP DARPA seeks proposals leading to in-space demonstration of Nuclear Thermal Rocket <2206-050420>
 米DARPAが進めている地球~月間宇宙Cislunar宇宙を飛行する熱核エンジン (
NTP) 宇宙船DRACO計画Phase 2/3のRfPを発簡した。 Phase 2/3ではFY26に試作機の飛行試験が行われる。
 Phase 1では事前設計を行うTrack Aと、概念設計を行うTrack Bが並行して実施された。
2022.04.13
 15:55
Breaking Defense Idaho National Labs to build Pentagon's mobile 'nuclear microreactor’ <2205-041312>
 米国防総省が4月13日、最初の移動型マイクロ原子力発電装置としてアイダホ研究所の案を採用したと発表した。
 これは国防総省の
SCOが進めているPele計画によるもので第五世代原子炉により5MWの電力供給を3年以上できることを目指している。 同様の原子炉は2021年に中国が完成させている。
【関連記事:2201-122004 (ロイタ 2021.12.20)】
 米国防総省は年間30TWHの電力を消費し、このため毎日1千万ガロン以上の石油を消費しているという。
【関連記事:2107-062810 (ND 2021.06.28)】
2022.03.09 Jane's Defence Weekly India demonstrates Quantum Key Distribution capabilities <2206-030913>
 インド国防省が2月23日、
DRDOがインド工科大学 (IIT) と共同で100kkm以上離れた距離での量子鍵配送 (QKD) の試験に成功したと発表した。
 試験では民生用レベルのファイバケーブルが使用されたという。
【註】
 量子鍵配送 (QKD) とは量子暗号技術の一つの手法で、量子力学を用いてランダムな秘密鍵を共有し、情報を暗号したり復号する。
2022.01.06 共同通信

(Yahoo)

日米、原子力で連携強化 高速炉や小型炉の実証 <2202-010606>
 萩生田経済産業相とグランホルム米エネルギー省長官が6日にオンライン形式で会談し、米企業などが開発する原子力の高速炉や小型モジュール炉 (
SMR) の国際連携による実証に、日本政府として取り組む方針を伝えた。
 原発の再稼働が滞る中、政府は今後も原発を一定程度活用する方針で、高速炉やSMRなど次世代技術の開発に取り組む姿勢を強めている。
2021.10.30 Stars & Stripes Air Force aims to have nuclear micro-reactor operating at Alaska base by 2027 <2111-103006>
 米議会が国防総省に
NDAA 2019で、2027年までにマイクロ原子力発電装置の設置を求めたのに対し、空軍がアラスカ州フェアバンクス南東25哩に位置するEielson AFB2027年までに設置することを明らかにした。
【関連記事:2111-102108 (MT 2021.10.21)】
 設置の目的は安定的な電力供給で、マイクロ原子力発電装置は国家環境政策法に基づく民間の所有とし、空軍はその電力を購入することになる。
 マイクロ原子力発電装置の最大出力は20MWであるのに対しEielson AFBの所要電力は10~15MWと見られるが、状況により所要が25MWに急増することも考えられる。
2021.10.21 Military Times Eielson to receive Air Force’s first nuclear microreactor <2111-102108>
 アラスカ内陸のEielson AFBマイクロ原子炉初めて配備された。
 計画は2019年に
NDAAが2027年までにマイクロ原子炉の配備を開始するよう求めてことから開始されていた。
【註】
 米国防総省が空母や潜水艦が使用している原子炉を60年間使用するProject Peleと呼ばれる計画計画を進めており、陸軍や空軍や基地で1~5MWで3年間は連続使用できる原子炉を電力源とすることを検討している。
【 マイクロ原子炉関連記事:2107-062810 (ND 2021.06.28)】
【 Pele 計画関連記事:2001-112501 (AW&ST 2019.11.25)】
2021.08.25 Jane's Defence Weekly Seoul develops materials to boost blast yield <2110-082506>
 韓国
ADDが8月10日、新しい反応性金属材料 (reactive metal material) を独自に開発した。
 この物質は非爆発物の粉末であるが、高温高圧をかけると火薬のように爆発する性質があり、弾頭の外殻などに使用されるという。
2021.08.04 DARPA HP DARPA selects research teams to enable quantum shift in spectrum sensing <2109-080410>
 米DARPAが量子技術による
RF検出計画QAにHoneywell、Northrop Grumman、ColdQuanta、SRI Internationalの各社を選定した。
 RF探知に量子技術を使うことで感度などの向上が期待できるが、QA計画ではアンテナ装置に量子技術を用いて画期的に感度帯域幅ダイナミックレンジが向上した人力可搬システムを開発することを目指している。
2021.08 Inteanational Defence Review Alterd states: Quantum systems could spawn an exotic information age <2109-080018>
= 量子システムに関する7頁の記事 =
 ・National and regional efforts
 ・Quantum dots
 ・SQUIDs
 ・Quantum computing
 ・Quantum radars
 ・Quantum communication
2021.07.08 Defense News Maneuver warfare in space: The strategic imperative for nuclear thermal propulsion <2108-070808>

= 中国のASATに対抗するために熱核推進ロケットが有効とする記事 =
 
2021.07 International Defence Review The bleeding edge: Tactical AI reaches the digital battlefield <2108-070015>
= 戦場での AI に関する5頁の記事 =
 ・Integrated Tactical Network
 ・Adding a Digital Crew
 ・Keeping the algorithms apace
2021.06.28 National Defense Portable nuclear reactor program sparks controversy <2107-062810>
 米国防総省
SCOが進めている小型可搬原子炉開発計画Project Peleは、3月にBWXT社とX-energy社がそれぞれ$27.9Mと$28.7Mで受注したが、両社は受注前に$13Mと$15Mの契約で研究を行っていた。
 SCOはこの原子炉の出力は1~5MW3年間は連続使用できるとしており、その用途を極地などの遠隔地、戦略支援地域及びHADRの三つとしている。
 この原子炉ではウラニウム、炭素、セラミックを3層にした粒状のTRISOを使用し、1,800゚Cでも耐えメルトダウンを起こさない燃料を用いる。
【註】
 記事からするとこの原子炉は高温ガス炉と思われる。
 軽水を冷媒とした軽水炉では冷媒温度は300゚C程度であるため熱効率が30%程度であるのに対し、ヘリウムガスを冷媒とし1,000゚C程度を取り出す高温ガス炉では効率が45%にもなる。
高温ガス炉とは (日本原子力研究開発機構)】
2021.05.03 Aviation Week &ST Draco embarks on quest to review Nuclear space propulsion <2107-050302>
 米国ではDeterrence Layerと呼ばれる良く分からない計画の元に2025年には核を動力源とする衛星を打ち上げようとしている。 また国防総省は月ほどの遠方まで飛行する宇宙船
AMV計画も進めている。
 AMVには従来の化学推進を凌ぐ高い推進装置が求められている。 このためDARPAはDRACO宇宙船計画を進めていて、Lockheed Martin社とBlue Origin社を選定している。 また原子炉の開発にGA-EMSを選定している。
 DARPAはFRACOに低濃縮ウラン (HALER) を使用しようとしている。 通常の軍用には濃縮度80%の高濃縮ウランを使用するがHALEUは5%~20%の濃縮度という。
【註】
 米国は深宇宙における中国への優位を確立するため地球~月間 (cislunar) の開発に力を入れようとしており、そのため原子力推進ロケットの検討を進めている。
【関連記事:2105-041311 (C4ISR 2021.04.13)】
【関連記事:2009-082808 (BD 2020.08.28)】
2021.05.03 Aviation Week &ST Nuclear options <2107-050301>
 米NASAが2039年打ち上げを目標とした火星への有人飛行を見据えて原子力エンジンの研究を進めている。 火星までの往復には従来型のエンジンでは3.5年、ソーラーエンジンではそれ以上かかるが、原子力エンジンでは2年で往復できるという。
 原子力推進ロケットには原子炉の熱で水素ガスなどを加熱して噴射推進する核熱推進 (
NTP) 方式と、原子炉で発電しクセノンやクリプトンなどのガスをイオン化させて噴出させる核電子推進 (NEP) 方式があり、当面実現が可能なNTPでは比推力 (ISP) が900秒程度、将来実現が期待されるNEPでは4,000秒と見られている。
【関連記事:2003-021905 (BD 2020.02.19)】
【註】
 ISPとは総推力 (kg・sec) を推進剤(燃料と酸化剤)重量 (kg)で割った値で単位はsecになる。
 今日大型のSLVが一般的に使用している水素酸素エンジンのISPは450秒程度である。 因みに固体燃料ロケットのISPは200~300秒程度である。
2021.05 International Defence Review US Navy seeks prototype data fusion system for C-UAS <2107-050008>
 米海軍がC2システムにおける
C-UAV機能を高めるため、高レベルなデータ統合 (HLDF) を推し進めようとしている。
2021.04.13 C4ISR net DARPA chooses three firms to design nuclear-powered space vehicle <2105-041311>
 米DARPAが
DRACO宇宙船計画の第一段階にGA、Blue Origin、Lockheed Martinの3社を選定した。 DRACO計画は高い推力重量比が特長の熱核推進装置 (NTP) を用いて低高度軌道より上を飛行する計画で、2025年の初打ち上げを目指している。
 計画は2段階で行われ、18ヶ月間の第1段階ではGA社が原子炉及び推進装置の事前設計を担当し、Blue Origin社とLockeed Martin社が宇宙船を担当する。
【関連記事:2003-021905 (BD 2020.02.19)】
2021.04.12 DARPA HP DARPA selects performers for Phase 1 of demonstration Rocket for Agile Cislunar Operations (DRACO) program <2105-041211>
 米DARPAが
DRACO宇宙船計画の第一段階にGA、Blue Origin、Lockheed Martinの3社を選定した。 DRACO計画は熱核推進装置 (NTP) を用いて低高度軌道より上を飛行する計画で、2025年の初打ち上げを目指している。
 高い推力重量比のNTPを用いたDARPAは、米国防総省の目指す地球-月間 (cislunar) 空間の飛行に適している。
【関連記事:2003-021905 (BD 2020.02.19)】
2021.01.11 Aviation Week & ST AI co-pilot demo on U-2 poits to future applications <2103-011102>
 米空軍が2020年12月16日にAIをU-2Sの副操縦手として活用したことは、AIの新たな活躍の場として注目されている。
 U-2Sには副操縦手用の座席はないが、地ににはARTUμというコールサインが付与され、Raytheon社製のASARS
SARレーダを操縦手と共用しながら任務を遂行した。
2020.12.17 C4ISR net Capella Space unveils new high resolution synthetic aperture radar imagery <2101-121706>
 Capella Space社(註:サンフランシスコ)が解像度50cm×50cmの高解像度
SAR衛星の画像を公表した。 今までの解像度は1m×25cmであった。
 同社は8月初の実用型衛星を打ち上げ、更に2基を打ち上げのためにCape Canaveralに向け出荷した。 現在5基が組み立て段階にあり、2020年中には衛星編隊を構築する計画であったが、COVID-19の影響で半年遅れている。
2020.12.17 時事通信

(Yahoo)

AI が初の副操縦士役 米空軍、偵察機で実験 <2101-121703>
 米空軍が16日、AIを副操縦士とした初の飛行試験を行ったと発表した。 空軍によると使用したAIアルゴリズムはARTUμと呼ばれ、15日西部カリフォルニア州のBeale AFBでU2に副操縦士として「搭乗」した。
 ARTUμは敵機の警戒に当たる操縦士とレーダの情報を共有しつつ、これまで人間が行っていた敵のミサイル発射装置の探索などを担当した。
2020.09.04 C4ISR net Lockheed tests new phased array antenna for US Space Force <2010-090409>
 Lcokheed Martin社が8月31日、米宇宙軍から受注している新型アンテナ試作機のmilestone審査に合格したと発表した。 このアンテナは多帯域多用途 (MBMM) アンテナと呼ばれるL-band及びS-band通信用アンテナで、異なる軌道上にある異なる周波数帯域衛星と同時に交信できる。
 Lockheed Martin社は2019年4月にBall社及びKratos社と組んで$7.2Mで受注し、同時期にL3Harris社(当時はHarris社)が$6.3Mで受注している。
2020.08 International Defence Review EDA readies smart textile for operational testing <2009-080002>
 欧州防衛庁 (EDA) が6月22日、EDAが出資して進められている兵員用スマート布 (STILE: Smart Textile) の開発が試験の最終段階に入ったことを明らかにした。
 STILEは温度管理に優れ生物兵器を検知できるナノ構造の軽量素材であるという。
2020.07.16 Inside Defense House adds $50M for mobile microreactor project to build, fuel prototype <2008-071606>
 米議会下院歳出委員会がFY21予算で、出力10MWの超小型原子力発電装置を軍施設に配備する計画に、国防総省要求に$50Mを追加する検討を行っている。
【関連記事:2005-040906 (S&S 2020.04.09)】
2020.04.09 Stars & Stripes US military wants to build mobile microreactor in Idaho <2005-040906>
 米国防総省が移動型の小型原子炉の試作を、エネルギー省のアイダホ国立研究所で行っている。
 試作している原子炉は10MWの出力になる。
【関連記事:2001-112501 (AW&ST 2019.11.25)】
2020.03.09 Inside Defense DOD awards contracts for prototype mobile nuclear reactor <2004-030907
 米国防総省が2月9日、Strategic Capabilities Office、通称Project Pele計画移動型原子炉の開始作業をBWX社、Westinghouse社、X-energy社に発注した。
【関連記事:2001-112501 (AW&ST 2019.11.25)】
2020.03.04 Jane's Defence Weekly Aligned effort <05-030407>
= 米国のマルチドメイン戦略に関する7頁の記事 =
 ・Roles and missions
 ・Multi-domain battles
 ・Integration game
 ・Chinese respose
 ・Modernisation case
 ・UAC renewal
 ・Joint data management
2020.03 International Defence Review DARPA seeks military programme applications for new, high-speed computing system <2005-030003>
 米DARPAが1つのチップ上に立体で回路を構成する3DSoCにより処理能力を画期的に高めたコンピーターの軍事利用を追求して、1月22日にRfIを発簡した。
 3DSoCの処理能力は今までの高速処理装置が400Gbsecであったのに対して40Tb/secを目指している。
2019.12.19 Breaking Defense AI & robots crush foes in army wargame <2001-121903
 米陸軍がFt. Benningにある機動戦闘研究所で行ったコンピュータシミュレーションで、AIやロボットを装備した40名程度の小隊で、120名規模の防御中隊を駆逐した。 通常であればこの規模の任務は600名規模の大隊が行う。
2019.12 International Defence Review US Navy, Nothrop Grumman system consolidates multi-antenna missions into single antenna <2001-120006
 米海軍研究所 (NRL) 電磁戦指揮統制 (EMC2) 統合上部構造物 (InTop) 部署がNorthrop Grumman社と共同で、複数のアンテナを単一アンテナとして扱う技術開発で一段階を越えた。 計画は低利得源配列管理 (LLRAM) と呼ばれている。
 LLRAMとEW/IO/COMMS試験の数ヶ月前に陸軍はNorthrop Grumman社と、最新世代の各種寸法のアンテナ開口が可能な戦術レーダアンテナの契約を行っている。 これは各種開口面積精密照準レーダを目指すものである。
2019.11.25 Aviation Week & ST Nulear Air Force? <2001-112501
 米国防総省が来年から4年かけて、空母や潜水艦が使用している原子炉を60年間使用する実験を行うが、これに成功すれば陸軍や空軍や基地で原子炉を電力源とすることを検討する。
 Project Peleと呼ばれるこの計画は2020年1月末までに数社による24ヶ月の第1段階が開始され、2022年初めに1社が選定されて試作に入る。 Peleは大電力を必要とするジャマーデコイHOMHELなどの兵器に使われ、太平洋地域などの遠隔した基地での使用が考えられている。
2019.10 International Defence Review Power struggle: NAVSEA sets out technology roadmap to energise the future navy <1912-100014
= 米艦船の動力装置に関する3頁の記事 =
 
2019.10 International Defence Review DARPA disruption: New technology concepts could reshape the radar market <1912-100013
 米DARPAが、もし実現すればレーダの市場を覆す可能性のある3件の計画を進めている。
Radio Frequency Machine Learning System (RFMLS)
Software-Defined Radar (SDRadar)
Dynamically Composed RF Systems
2019.09.18 Jane's Defence Weekly New study proposes Pentagon transition to 'mosaic' systems warfare strategy <1911-091804
=米国防総省の Mosic Systems Warfare 構想に関する記事=
 米国防総省がシームレスなネットワークを構成してレーダ、射統装置、ミサイルなどの情報を共有するMosic Systems Warfare構想を持っている。 これにより戦闘の柔軟性や冗長性が高まり、複数の攻撃手段が選択が可能になることを目指している。
2019.09.18 Jane's Defence Weekly Nammon applies its ramjet technology to ground- and air-launched missiles <1911-091803
 Boeing社と共同でラムジェット推進の155mm噴進弾ExRを開発しているノルウェーのNammon社が、この技術をSAMやAAMなどのミサイルに応用した提案を行っている。
 2018 Eurosatoryで155mmラムジェット噴進弾を発表した同社はDSEI 2019でSAM応用した実大模型を展示した。 同社によるとミサイルで70~80%を占めているロケットモータの80%は酸化剤で、これを空気から取り入れれば射程は2~5倍伸びる。
2019.09.18 Jane's Defence Weekly RAF moves to counter Russin A2AD capabilities <1911-091802
 英空軍参謀総長の戦力開発補佐官であるボール准将が9月9日に2019 DSEIで講演し、S-400、Bastion-P、Iskanderなどを用いたロシアのA2ADに対抗するためAIの活用や新兵器や装備の採用、訓練の改善などが必要であると述べた。
 新兵器としてはTempest第六世代戦闘機、ネットワーク化されたSPEAR 3/5、安価軽量新型戦闘機 (LANCA)、UAV群集団などを挙げた。
2018.10 International Defence Review DARPA effort seeks alternative to GPS <1811-100001
 米DARPAが衛星に頼るGPSに代わり素子で実現する位置標定/航法/タイミング (PNT) 装置を開発する原子光統合 (A-PhI) 計画を開始しようとしている。 A-PhIは光ICに接続するレンズ、鏡、プリズムなどの光装置を除去した小型のものになる。
 計画は構成品を開発するPhase 1と、システムを構築するPhase 2からなり、DARPAは18ヶ月かけるPhase 1のBAAを発簡した。
2018.09.19 Jane's Defence Weekly MEPs lobby for total inernational ban on lethal autonomous weapons <1811-091901
 欧州議会が9月12日に、目標の選定と攻撃を人間の意思なく行う自律式殺傷兵器国際的禁止すべきとした決議を可決した。
 この決議には法的拘束力はないが、賛成566、反対47、棄権73の圧倒的多数で可決された。
2018.08.15 ロイタ通信

(Yahoo)

海水から「イエローケーキ」抽出に成功、米科学者グループが発表 <1809-081504
 米国の科学者が普通のアクリル繊維を用いて、海水からウラン含量の高いイエローケーキの 抽出に成功した。
 研究グループは、実用化されれば今後数世紀にわたり、米国の核燃料が枯渇する恐れはなくなると話している。
2018.08.01 Jane's Defence Weekly China developing large unmanned subs and advancing integrated electric marine propuosion <1809-080108
 香港のSouth China Morming Post紙が20日、中国が2021年を目標に大型の自動航行UUVを開発 中であると報じた。 同紙によるとこの計画は米海軍XLUUV計画に対抗するものであるという。
 米海軍は2017年10月にBoeing社とLockheed Martin社にそれぞれ$40MでXLUUVを発注し、2018年12月に2社の中から数隻の試作品を製造する1社を選定し2020年に試験を実施す る計画である。 Lockheed Martin社は提案を明らかにしていないが、Boeing社のEcho Voyagerは全長15m、胴径2.7M、重量50tで8tの搭載 能力を持つ。
 一方Global Timesが7月20日、海軍工科大学の教授が戦闘艦用の全電気推進装置 (FEP) の開発で習主席から表彰さ れたと報じた。
 Global Timesによると、建造中を含め15隻保有するType 052D駆逐艦は今後FEP推進のType 052Eになるという。 また7月3日に3,4番艦が進水し たType 055駆逐艦も改良型ではFEP推進になるという。
2018.06.18 産経新聞

(Yahoo)

攻撃・偵察、中国軍が無人艇開発 56隻で「群れ」世界最大の実験 <1807-061801
 広東省の珠海雲洲智能科技有限公司が5月下旬に南シナ海に面する珠海市沖でUSVの試験を実施した。 上空 から撮影された映像では56隻のUSVが魚群のように航行し急転回したり大型船を回避したりするなどの機敏さをみせたほか、「軍民」の文字 や空母の形を描くなど緻密に統率された動きを誇示した。
 人民日報系の環球時報によると、同社は軍と共同でAI技術を利用して海上戦闘や偵察任務を行うUSV「サメの群れ」を開発している。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly US Army wants unmanned, autonomous capability for helicopter, ground vehicles <1806-042511
 米陸軍参謀総長のミレー大将が4月12日に議会上院軍事委員会で、陸軍将来 装備する全てのヘリコプタや陸上車両の操作は人間の関与を最小限にする必要があると述べた。
2018.04.12 Jane's 360 Boeing makes investment in UK's Reaction Engines <1805-041210
 Boeing社のHorizonX部門が、英Oxfordshine社が開発しているSABREエンジンで中心となっているReaction Engine社へ投資したことを発表 した。
 SABREエンジンはジェットとロケットを組み合わせジェット推進ではMach 5、超高速飛行と宇宙空間では ロケットモードでMach 25を実現するもので、Reaction Engine社は超軽量熱交換器を担当している。
2018.02 International Defence Review Sea sentinels: China progresses unmanned systems development <1804-020015
= 中国の USV / UUV 開発に関する5頁の記事 =

Unmanned surface vessels
The underwater domain
2018.02 International Defence Review Testing the water: Saab sets out its future manned/unmanned fleet vision <1804-020014
= Saab社の有無人艦隊構想に関する2頁の記事 =

Mission modules
2018.02 International Defence Review AFRL seeks electronis systems boost via flexible GaN <1804-020005
 米空軍研究所 (AFRL) が従来の5~10倍の出力が出せるGaNを高度な通信装置やレーダ、更にウエラブル電子装 置に使用できるフレキシブルにする研究を行っている。
 いままでのGaNはサファイヤのような堅い基板上に作られているが、AFRLはGaNの出力レベルを下げることなくフレキシブルにするため窒化ホウ素 (BN) などを基板にすることを検討している。
2018.02 International Defence Review Australia seeks guidance on quantum technologies <1804-020001
 豪国防省の科学技術 (DST) グルーブが量子技術を防衛装備に取り入れる提案を大学、 企業、国立研究機関などに求めている。
 量子技術は2017年3月に豪国防省が設立した次世代技術基金AUD730M ($575M) でも優先課題の一つに挙げられており、DSTグループは量子センサ、測位システム、航法シ ステム、タイミングシステムなどへの応用を期待している。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly ARL develops on-demand, 3D-printed micro-UAVs <1803-011008
 米陸軍研究所 (ARL) が3Dプリンタを使ってmicro-UAV数時間以内 に製造するソフトを開発した。
 これによりユーザは、任務遂行に必要なUAVをカタログから選択し、手な入れることができるようになる。
2017.12.29 Jane's 360 General Atomics to develop permanent-magnet propulsion motor for LDUUV <1801-122904
 米海軍研究本部(ONR)がGA-EMS社に、LDUUV大型 UUVの推進用として永久磁石電動機の設計と製造を発注した。
 LDUUAはオープンアーキテクチャーのモジュラー式のUUVで、永久磁石電動機の採用で航続距離や搭載能力の向上を狙っている。
【註】
 永久磁石電動機は、中国が開発に成功したと報じられている。
【関連記事:1801-110808 (JDW 2017.11.08)】
2017.12 International Defence Review New dimensions: 3D printing takes shape in missile technology <1801-120014
= 3D 技術の軍事応用に関する5頁の記事 =
What and why
Advances to date
Where next?
2017.12 International Defence Review BAE Systms looks to harness electromagnetic spectrum <1801-120002
 BAE Systems社の研究機関がカー効果蜃気楼効果などでイオン層を利用した、自然 現象利用型長距離センサの研究を行っている。
Kerr 効果に関する Wikipedia の頁
2017.11 International Defence Review Raytheon UK reveals position sensor for GPS-denied environments <1712-110003
 Raytheon UK社がDSEI 2017展で、トンネルや洞窟、構築物内などGPSが使用できない環境 自己位置を判定するシステムDPNSを発表した。
2017.03 International Defence Review DARPA to explore swarming operations <1704-030008
 米DARPAが、陸軍や海兵隊中隊級以下の部隊ロボットの集団 を活用するOFFSET計画を開始した。
 計画では、これらの小規模部隊が都市環境を想定した中で50~250基のUAV及びUGVの群集団と共に活動することが検討される。
2017.01.06 DARPA HP Networks of the sea enter next stage <1702-010610
 米DARPAが進めている水中戦術ネットワーク(TUNA)は計画の第1段階が完了し、 現在は第2段階に入っている。
 この計画は航空機や艦船を使って水中に光ケーブルを張ったネットワークを構成しようというもので、第1段階ではシステムのシミュレー ションとノードとなるブイの試験が行われ、第2段階ではシステムを試作して洋上試験が行われる。
TUNA を紹介した DARPA の映像 (YouTube)】
2016.12 International Defence Review Raytheon awarded contract to advance GaN technology <701-120003
 米OSDと空軍研究所(AFRL)がRaytheon社に、GaNを用いた半導体素子の 効率限界を引き上げる改良を$14.9Mで発注した。
 Raytheon社は2013年6月にOSDからGaN生産向上計画'Defense Production Act Title Ⅲ'を受注しており、最初の計画でGaNの 性能を300%以上向上させ、コストを75%以上低減している。
2016.11.02 Jane's Defence Weekly Iran unveils unmanned ground effect veehicle <1612-110213
 イラン革命防衛隊が無人WIGであるUGEVの存在を公表し た。
 Tsnim通信が10月26日に、UGEVは高度50cm200km/hで飛行し、航続距離は1,000kmで、 上昇限度は3,000ftであると報じた。
 イランは対艦用弾頭の搭載を計画しており、実現すれば従来のASCMより低高度で敵艦に接近 することができる。
2016.11 Internstional Defence Review All future Raytheon AN/TPY-2 radars to be built with GaN <1612-110003
 Raytheon社が9月30日、米MDAからAN/TPY-2レーダのGaN化を受注した発表した。 現在使用しているGaAs素子を GaNに代えることで探知距離は50%増加し、捜索空域が5倍に増えるという。
 Raytheon社は今までに、FMSで輸出した2基を含む14基のTPY-2を生産しており、米陸軍用の12機のうち7基はTHAAD 中隊、残りの5基は日本への2基のほかイスラエル、トルコ、グアムにそれぞれ1基ずつ配備している。
2016.02.20 Defense News The Air Force of the future: lasers on fighter jets, planes that think <1603-022004>
 米空軍は、予算強制削減の影響でFY16に削除された科学技術(
S&T)費FY17要求で $2.5B計上している。 この中で注目されるのは以下の技術である。
戦闘機搭載レーザ兵器
 2021年までに戦闘機に小型レーザを組み合わせた10kWレーザ兵器を搭載し試験を実施
 当初はF-15に搭載するも、F-22、F-16、F-35搭載も目指す。
情報処理ロボット
 各種装置の取得したデータを即時に統合処理するロボット技術
自律飛行戦術航空機
 空軍研究所(AFRL)は自動戦闘機を目指しており、2022年に自動を超え自律飛行する戦闘機の実証試験を計画
2016.01.18 Aviation Week & ST Humans at the core <1603-011804>
 米国が"Third Offset"戦略でロシアや中国に優越する在来技術の結集を挙げているが、Bob Work国防次官が、その中心 となるのは人工知能
AI及び自動的な人間操作の補助であると述べた。
 一例として回収可能なUAV群の放出は、対A2/ADで有効と見ており、有足ロボットは戦闘 哨戒に使用でき、空地のロボットや装着型電子装置は将来陸上部隊を強力なものにするという。
2015.12.21 Aviation Week & ST Swedish first <1602-122104>
 Saab社GaN素子搭載レーダを真っ先に実用化しようとしている。
 戦闘機搭載GaNレーダの試験は1年以上前から行われており、同社によると既に量産可能な状態にあるという。 このレーダは60cm径に992個のGaN
T/Rモジュールを配置している。
2015.12.21 Aviation Week & ST Small, but mighty <1602-122103>
 GaAs素子に代わるGaN素子には高出力が期待できることから、
NGJ3DLRRLRDRのほか、改良型Patriotなどの軍事利用に期待されている。
 GaN素子で24%と最大のシェアを持つQorvo社は、ここ1年半の間に125種類の製品を開発しており、30GHz用のQGaN15は4.5Wを達成し、低周波数用のQGaN50は100万時間の MTBFを実現している。
2015.10 International Defence Review Coolong down: Advances in electronics bring big gains <1511-100007>
= GaN 素子の利用に関する5頁の記事 =
 Lockheed Martin社が受注した米空軍の 3DELRR レーダで、空軍は GaN 素子の利用を要求している。
 米政府が
FMS 輸出を承認した改良型 Patriot では、GaN 素子を利用した AESA レーダ が採用されると見られる。
 米海軍が DDG 51 Flight Ⅲ Arleigh Burke級駆逐艦に搭載する AMDR レーダは GaN 素子を利用する最初のシステム になりそうである。
2015.08.12 Searchina ドローンを「音波」で墜落させる技術・・・韓国の研究機関が開発=中国メディア <1509-081203>
 中国新聞網が7日、韓国の研究機関が UAV のジャイロ音波干渉させることで 墜落させる技術を開発し、この技術の展示を米国で実施することを明らかにしたと報じた。
 韓国の研究機関 KAIST が UAV に搭載するジャイロの共振試験を実施したところ、外部から音波でジャイロを共振させることが可能で、これにより UAV を墜落させられるこ とを発見したと紹介している。
2015.05 International Defence Review Singapore-based researchers propose new technique for enhanced underwater stealth <1506-050002>
 シンガポールの研究機関が3月下旬に Physical Review誌で、潜水艦の音波反射を低減してソーナによる発見を困難にする topological edge states と称する技術を公表した。
2015.03.16 Aviation Weelk & ST Active advance <1505-031602>
 米
DARPA が、次世代の全ディジタル AESA アンテナの開発を開始した。 計画は ACT と呼ばれ、民間技術を取り入れることで開発コストを下げると共に、最新の民間技術を速やかに 取り入れることを目指している。
 従来の AESA アンテナがアナログでビームを構成していたのに対し ACT はディジタルでビームを構成するため、高速でダイナミックレンジの広い サンプリングができる A/D 及び D/A 変換器が不可欠になる。
2015.02.09 DARPA HP Squad X Core Technologies seeks to bring technological advances to the infantry squad <1503-020906>
 近年の科学技術は、航空機、艦船、戦闘車両に多大な恩恵をもたらしたが、これを徒歩の歩兵分隊にまで普及させようとする試み
SXCT 計画を米 DARPA が進めようとしている。 計画は、
Precision Engagement
No-Kinetic Engagement
Squad Sensing
Squad Aotomomy
の四要素からなり、Precision Engagement と Squad Sensing は1,000m以内を対象に、Squad Aotomomy は相互に6m以内に離隔 した分隊員の情報共有を狙っている。
2015.02.01 Aviation Week & ST Weighty matter <1504-020105>
 "空飛ぶ自動車" (Flying Car) Terrafugia が、FAA の耐空証明取得で苦労している。
 FAA は Terrafugia を軽スポーツ機 (
LSA) に位置づけようとしているが、Terrafugia の最大離陸重量 (MTOW) が1,800-lb、失速速度が54ktであるのに対し、LSA の仕様は MTOW が1,320-lb、失速速度を45ktと定めている。
 Terrafugia は路上走行の制約からエアバッグ等の安全装置を装備せねばならないことから重量増になり、翼を畳んで走行する必要から翼端長 が制限され、失速速度が大きくなってしまう。
2015.02 International Defence Review Raytheon plans antenna PDR and CDR in 2015 <1503-020003>
 Raytheon社が
CEC DDS に使用する新型アレイアンテナ CAB-S の試作を行って おり、FY15第2/四半期に事前設計審査 (PDR) を受ける計画である。 CAB-S アンテナは旧来の GaAs に代えて GaN が使用されるため、水冷から空冷に変わる。 海軍が空冷アンテナを採用するのは初めてである。
 同社は海兵隊の Composite Tracking System 向けに HMMWV に搭載する CAB-E も開発している。
2015.02 International Defence Review Logos Technologies advances hybrid-electric military motorcycle development <1503-02002>
 ヴァージニアの Logos社が Alta Motors社と協同で、
DARPA との契約によるハイブリッド動力 の軍用二輪車 SilentHawk を開発している。
 SilentHawk は Alta Mortors社製の民生用電動二輪車 Redshift MX を元にした重量160kgで、最高速度80km/h、エンジン動力で193km、更に 全電動で80kmを走る。
 静寂性では、7m離れた地点で75dB以下、Silent Mode では55dB以下であるという。
【関連記事:1502-012602 (Stars & Stripes 2015.01.26)】
2015.01.26 Stars and Stripes Electric motorcycle would allow soldiers a stealthy approach to battle <1502-012602>
 米陸軍が奇襲部隊に装備して敵の路側帯爆弾を排除するため、米
DARPA が開発している電動二輪 車の装備化を希望している。
 DARPA は Logos社に対し、同社が Alta Mortors社と開発した SilentHawk ハイブリッド二輪車を試験用に発注している。
 ハイブリッド二輪車に対する DARPA の要求は、多種燃料が使用可能なオフロード車で、バッテリだけで26~50哩走行できることとしているが、重 量350-lbの SilentHawk は75-lbを搭載して170哩の走行が可能であるという。
2014.10 International Defence Review DARPA seeks armoured vehicle technologies <1411-100001>
 米
DARPA が、車両重量を増加させないで装甲防御力を高める車両 GXV-T の開発を2年かけて行う計画で、9月5日 を提案期限に設定した。
【関連記事:1410-090509 (DARPA HP 2014.09.05)】
 GXV-T は、車両重量とサイズを50%、搭乗員数を50%削減し、速度を100%地形走破能力を95%向上 させることを目標にしている。
2014.09.29 Aviation Week & ST Gathering storm <1411-092904>
 米国防総省が、艦船、航空機、衛星の間のデータ共有に、ネットワークに代えて将来はクラウド方式"Combat Cloud" を 考えている。
2014.09.10 Defense News DoD Awards unmanned convoy contract <1410-091007>
 Energid Technologies社が国防長官官房から、陸軍
TARDEC が主導している自動軍用車両縦隊の安全性に関するシミュレーションを受注した。
【関連記事:1406-051304 (Defense News 2014.05.13)】
2014.09.05 DARPA HP GXV-T envisions future armored ground vehicles that could sprint, dodge and shield their way out of danger <1410-090509>
 米
DARPA が開発を進めている GXV-T の最終目標の一つは、敏捷な動きにより敵の 攻撃をかわすことで、飛来する脅威に対し自動的に進路を変えたり、姿勢を変えたりして装甲に代わる防護性を確保しようとしている。
【機敏に動く GXV-T のイメージ You Tube 映像
【関連記事:1409-081810 (DARPA HP 2014.08.18】
2014.08.18 DARPA HP New Ground X-Vehicle Technology (GXV-T) program aAims to break the "more armor" paradigm for protection <1409-081810>
 従来、装甲戦闘車両の防護性は装甲の強度に依存してきたが、装甲への依存は脅威の増大から最早限界 に来ている。
 このため米
DARPA が進めている GXV-T 計画では、非発見性を高めるなどにより 装甲を軽量化することを目指している。 このため計画では、
  ・寸法重量の半減
  ・搭乗員の半減
  ・速度の倍増
  ・地形走破能力を95%に抑制
などを図る。
 DARPA は2015年4月に発注し、24ヶ月で試作する計画である。
2014.08 International Defense Review DARPA seeks new ways to maintain navigation in GPS denied areas <1410-080002>
 米
DARPA が、GPS に代わるシステムであるチップサイズの原子航法装置 C-SCAN の 開発を Northrop Grumman社に発注した。
 C-SCAN はマイクロ電気機械 (MEMS) 技術と原子時計の技術を組み合わせ1つのチップに集積 した IMU 装置で、Northrop Grumman社は MEMS と核磁気共鳴 (NMR) の組み合わせを提案し ている。
2014.07.24 DARPA HP Beyond GPS: 5 next-generation technologies for Positioning, Navigation & Timing (PNT) <1408-072408>
 GPS は軍民にわたって
PNT に不可欠となっているが、地下や水中では使用できない制限や、 敵が妨害を行えるという弱点を有している。 この対策として米 DARPA は以下の技術について研究を進めている。
ANS (Adaptable Navigation Systems)
Micro-PNT (Microtechnology for Positioning, Navigation, and Timing)
QuASAR (Quantum-Assisted Sensing and Readout)
PULSE (Program in Ultrafast Laser Science and Engineering)
STOIC (Spatial, Temporal and Orientation Information in Contested Environments)
2014.07.10 DARPA HP EXACTO demonstrates first-ever guided .50-caliber bullets <1408-071006>
 米
DARPA が、誘導 .50弾 EXACTO の初めての実射誘導飛行試験に成功した。 EXACTO 弾は射手の照準線からずれた方向にある標的に命中した。
誘導発射試験の映像
【関連記事:1205-030029 (IDR 2012.03)】
2014.07 Inrternational Defence Review Keeping track: radar capabilities take the next step in development <1408-070010>
= レーダ製造技術の進歩に関する6頁の記事 =
 
2014.05.26 Aviation Week & ST Material gains <1407-052602>
 今日アクティブレーダで広く使われている GaAs より高効率で、高出力低雑音が期待されている GaN 素子の軍用利用 は、Saab社がライバル社に先んじて、艦載レーダや JAS 39E Gripen 搭載の レーダや電子戦装置で実現している。 更に ErieEye
AEW&C 機の改良型でも採用される。
 現在試験が行われている S-band 多用途レーダである Giraffe 4A も GaN を採用しており、2016年にも納入される。 Giraffe 4A はアンテナ サイズが2m×2mで素子数2,000個であるが、Giraffe 8A は4,000個の素子を使っている。 また現在の Giraffe AMB より小型で機動性の高い X-band ATBM レーダ Giraffe 1X も2017年には納入される。
2014.04.06 Record 空飛ぶ船、中国で実用化―中国紙 <1405-040605>
 中国で初めて実用化された地面効果翼機 (
WIG) 『翔州-1』が洋上試験を完了し、3日に中国船級社の 検査証書を取得した。
 WIG は空飛ぶ船とも呼ばれ、航空機の速度と船舶の経済性を兼ね備えており、地面効果を利用して海面すれすれの高速飛行が可能である。 翔州-1は全長は12.7m、全幅 11m、全高3.9m、最大離陸重量2.5tで、最高速度210km/h、巡航速度140~160km/h、定員7名の性能を持つ。
 同機は水面において地面効果区で飛行するが、30~50mまで上昇可能である。 耐波高は0.5mで、航続距離は 400kmに達する。
【中国の WIG 関連記事:0422-111009 (JDW 2004.11.10)】
2014.04 International Defence Review UK systemising application of electric armour <1405-040001>
 英国防科学技術研究所 (
Dstl) が電気装甲の開発を進めている。 電気装甲は1970年代にロシアで研究され、その後20 年間にわたり英米で研究が続けられ、2002年には英国で実証試験が行われている。
 初期の電気装甲は車外に電源を持ち、車内スペースの1/3を蓄電池が占めていたが、英国は比較的省電力でシステムを実現した。 Dstl は搭載車両の車両電 源で実現できるシステムを目指している。
【註】
 電気装甲は絶縁体を挟んだ2枚の電極板からなり、それぞれが大容量の蓄電池に接続されている。 着弾した対戦車弾が溶融銅のジェットを噴射し、外側の電極を貫通した ジェット噴流が内側の電極に接すると大電流が流れ、溶融銅は瞬時に気化すると共に、吹き飛ばされる。
 このシステムの利点は装甲厚を極端に薄くできることにある。
'Electric armour' vaporises anti-tank grenades and shells
2014.03.04 DARPA HP Compact, high-power and efficient ultraviolet laser for bio/chem detection <1404-030409>
 散布された生物化学兵器を、分子の固有振動をレーザを用いて測定するラーマン分光法 (Raman Spectroscopy) で、 離れた位置から探知しようとする
LUSTER 計画が米 DARPA で勧められている。
 LUSTER が使用する UV レーザは現段階では車両でなければ運搬できない大きさであるが、計画は人力運搬可能な UV レーザ 装置を目指しており、LED 技術が採用されることになる。 LUSTER が目指す UV レーザは波長が220~250nano meter、帯域幅が0.01nano meter以下で、出力1W以上、発振効率 10%以上を目指している。
2014.03 International Defence Review Saab unveils Sea Giraffe <1404-030003>
 Saab社が GaN 素子を使用した
AESA 方式の艦載用 E/F-band MFR である Sea Giraffe 4A を公表した。
 このクラスの MFR にはAirbus Defence社の TRS-4D、Thale Nederland社の NS-1000、Selex ES社の Kronos、Elta社の EL/M-2258 Alpha などと競争相手が多いが、Saab社は ERIEYE AEW の技術と、従来型の Sea Giraffe AMS G-band MFR の実績で勝負する。 Sea Giraffe AMS は、AN/SPS-77 として米海軍の LCS が装備している。
2013.11.20 Jane's Defence Weekly Satellite imagery shows 'supergun' in Chinese desert <1401-112009>
 中国の包頭 (Baotou) 北西にある機甲、砲兵試験場に80ft110ft異様に長い砲身の "supergun" が置かれているのが、衛星写真で判明した。
 中国はかねてから supergun に関心を示しており、1970年代には
ABM 兵器として、砲身長85ft咸豐 (Xianfeng) supergun による試験を行っていたが、1980年に計画は中止されている。
 1990年代にはイラクBabylon supergun を手がけた Gerald Bull と似た supergun を明らかにしている。 Babylon supergun は砲身長150ftで、Bull は中国の supergun 開発にも関与していると見られている。
2013.10.29 Defense News US seeks GPS alternative <1311-102908>
 この夏から秋にかけて、船舶追随システムなどが擬 GPS 信号で混乱させられるなど、GPS の脆弱性が更に明らかになってきたが、米
DARPA は2009年から、GPS の代替になり得る改良型慣性航法装置 ( IMU) の研究を行っている。
 従来の IMU は、その精度を20秒程度しか維持できなかったが、改良型 IMU は原子が動いた際ラーモア周波数をレーザ で検出しようというもので、長時間にわたる精度の維持が可能になる。 IMU をミサイルの誘導に使用する場合、70%のミサイルは3分間精度を維持で きれば良く、20分間維持できれば98%のミサイルで使用できることになる。
【ラーモア周波数の参考文献:金沢工業大学の資料
2013.09.29 Defense News Euro firms play catch up on radar capability <1310-092903>
 欧州各社が、次世代半導体 GaN (gallium nitride) を用いた半導体素子を利用して、軍用レーダで米 国に追いつこうとしている。 イタリア Finmeccanica社の子会社である Selex社が、FREMM フリゲート艦への搭載を視野に、GaN 素子を使用した Unimast レーダを開発している。 またドイツの EADS Cassidian社は、電子戦や通信の分野における GaN の活用を目指している。
 GaN は、従来の GaAs の耐電圧が8~10Vであるのに対し40~60Vに耐えることができることから、GaAs 素子の 5倍以上の性能が期待されている。
【註】
 GaN 素子の開発は各国で進められており、わが国でも ATD-X に J/APG-2 の二倍の出力を実現する GaN レーダを搭載する計画である。
【関連記事:1204-031908 (AW&ST 2012.03.19)】
 米国でも DDG-51 Flight Ⅲ に装備される AMDR では GaN 素子が使用される。
【関連記事:1211-092609 (JDW 2012.09.26)】
2013.08.22 DARPA HP Warrior web closer to making its performance-improving suit a reality <1309-082206>
 米 DARPA が、戦場で100-lbにものぼる装備等を背負い錯雑地形を走破することによる、兵員の身体の損傷を防ぐ Warrior Web 計画を進めている。 計画は兵士が着装する軽量な補力下着を開発するもので、100W以内の消費電力が求められている。
 第一段階である Warrior Web Task A (Warrior Web Alpha) では、足首、尻、膝、上体用の部分試作が行われ、続く Task B では全体試作が行われる。 Task B の提案締め切りは9月5日に設定されている。
2013.03.13 Jane's Defence Weekly A soldier's burden <1304-031314>
 近年、高度な装甲やポータブル ECM 装置などまで装備する歩兵の個人装具は益々重くなり、2008年には36時間の巡察にお赴く英陸軍歩兵の 装具が70kgにまで達していた。
 この負担軽減のため米国は分隊支援用 UGV である SMSS Block 1 の装備や、4足歩行ロボット LS3 の開発を行っている。
 またこれと並行して重量物運搬補助装置の開発を行っており、Lockheed Martin社は2009年に HULC(右図)を発表 しているが、2012年にはフランスが、HULC より構造が単純な Hercule を発表した。 Hercule は現在40kgの負荷能力があるが、開発チームは 100kgの負荷を目指している。
2013.07 Jane's Missiles & Rockets Advanced anti-tank warheads could defeat vehicle-mounted defensive aids <1308-070016>
 英 QinteQ社と、仏 Nexter社が、現在一部の戦闘車両に装備されているアクティブ防護装置 DAS(註:=APS)を回避するため、3m以上離れた位置で破裂し目標を破壊する 二種類の対装甲弾を開発している。
 QinetiQ社が開発しているのは破裂成形弾 (EFP) で、Nexter社は SSJ と呼ばれる銅薄膜を用いた弾頭を開発して いる。
【註】
 いずれも目標から離隔した位置で成形爆薬を破裂させ、発生した高速高温のジェット噴流、又は爆薬前面の銅などでできたライナが高速飛翔間に弾丸状に形成される自己 成形弾 (SFM) の一種と見られる。
 この技術は既に米国が CBU-97/CBU-105 SFW で実用化している。
2013.05.14 Defense News Drive or fly with the S&S Precision Stalker MPTV <1306-051404>
 10年間にわたり開発が続けられてきた、プロペラで推進し、パラシュートで浮揚する戦闘車両 S&S Stalker が、米 FAA の耐空証明を2週間前に取得した。 Stalker は30日程度の簡単な訓練で操縦ができる。
 Stalker は重量869-lbで3箇所の兵装取り付け箇所を持ち、250ftを滑走し27mphに達すると離陸でき、最大対地速度156mph、最大気空速度61ktで 飛行できる。
2013.03.26 DARPA HP World record silicon-based millimeter-wave power amplifiers <1304-032604>
 米 DARPA が進めているミリ波増幅用シリコン素子計画で、2つのチームが 出力の世界記録を達成した。 このレベルのミリ波出力は今までにも達成されているが、シリコン素子によるものとしては初になる。
 南カリフォルニア大学とコロンビア大学のチームは45ナノ線幅の CMOS を用いて、45GHzで0.5Wを達成した。
 一方 MIT と Carnegie Mellon大学のチームは、0.13μ線幅の SiGe BiCMOS を用いて、42GHzで0.7Wを達成した。
2013.03.25 Aviation Weeks & ST Locheed Martin to build Flying HUMVEE <1305-032507>
 米 DARPA が、Flying Humvee と呼ばれている Transformer計画に Lockheed Martin社を 指名した。 同社は2015年に試験を開始する。
 Transformer は路側設置爆弾を避けて道路上から離陸し道路上を飛行する路外走行可能な4席車両で、最終選考に残った AAI社と Lockheed Martin社はいずれもダクテッド ファンを採用していた。
 AAI社が無動力ロータを用いたオートジャイロ【関連記事:1101-111502 (AW&ST 2010.11.15)】であるのに対し、 Lockheed Martin社の案はダクテッドファンで離陸し、チルトして水平飛行する案である。
【関連記事:1011-101202 (DARPA HP 2010.10.12)】
2012.09.26 Jane's Defence Weekly A new active age <1211-092609>
= AMDR に関する5ページの記事 =
 Type 1045 Sampson、CFA-MOUNT、EL/M-2248、AN/SPY-3 などの艦載 APAR が GaAs 素子を用いてたのに対し、DDG-51 Flight Ⅲ に装備される AMDR では GaN 素子が使用される。
 AMDR は S-band と X-band の二帯域レーダで、全空捜索用 S-band 4面と、低空捜索用 X-band 3面 のアンテナ開口を持つ。
2012.08 International Defence Review Exportable mensuration for GMLRS <1209-080024>
 GMLRS や Excalibur が、弾着誤差5m以下を実現するためには Lockheed Martin社が提供している PSS-SOF 測量装置が必要であるが、この装置のソフトは米英加豪とニュージーランドの5ヶ国にしか提供しないため、その他の国は BAE Systems社の SOCET-GXP か Northrop Grumman社の RainStorm を使用している。 また独仏は Saab社の Rapid 3-D Mapping 装置を使用している。
 これに対し Lockheed Martin社は TacScape 装置を海外市場への売り込みを開始している。
2012.06 International Defence Review Incoming: the rise of airborne shot detection solutions <1207-060011>

= 射撃警報装置に関する5頁の特集記事 =
 
2012.05.23 Jane's Defence Weekly Vogo unveils South Korean SDV <1207-052307>
 韓国海軍が、韓国 Vogo社製 SDV 1000W の調達を2013年に開始する。 SDV (Swimmer Delivery Vehicle) は、水上/水中における 兵員の移動を行う装置で、全長13mの SDV 1000W は1.5tの資材と10名の移動が移動できる。 水上速力はディーゼル 電機推進による35ktで、水中では電気推進が使用される。 水深18mの潜航と3時間の航行が可能で、 航続距離は水上で150nm、水中で25nmである。
 韓国は2005年以来、航続距離45nm、速力3.5ktの SDV 340 を装備している。
2012.04.18 Jane's Defence Weekly US Army to advance energy objectives <1206-041803>
 米陸軍が4月11日、デトロイト兵器廠に電力研究所を新設した。 この研究所は2013年に開始される Green Warrior Convoy 計画を支援するもの で、燃料電池、ハイブリッドシステム、蓄電池、代替燃料などの研究を行う。
2012.03 International Defence Review Sandia creates self-guided small calibre bullet <1205-030029>
 Sandia 国立研究所が、2,000m以上の射程を有する SAL 誘導の 0.50 弾を開発した。 この弾は10mm×102mmで 12.7mm×110mmの被帽内に収められている。 弾の長さは99mmの通常弾より長いが重量は同じである。
 発射時の加速度は100,000gを超えが電子部品は全て COTS 品で、高価な素材は使用していない。 弾の先端には コード化された IR レーザ光を受信するセンサが取り付けられている。
2012.03.07 Yahoo Searchina 記事

「光学技術利用の『透明なベンツ』 陰に日本科学者の研究あり」

<1204-030704>
 メルセデス・ベンツ社が透明なベンツを開発し、YouTube で映像が公開されるや否や、大きな話題を呼んだ。
 これは、車の片側の側面に特殊な LED を張り、反対側にデジタルカメラを取り付けて、カメラの映像 を反対側の LED に映し出すことで、車があたかも透明のように見える仕掛けで、この技術は東京大学の科学者が最初に開発した。
【類似記事:0722-110101 (朝鮮日報 2007.11.01)】
2011.03.17 DARPA HP DARPA kicks off Maximum Mobility and Manipulation (M3) program <1104-031701>
 米 DARPA が、人間や動物に近い歩行能力作業能力を持つロボット を開発する Maximum Mobility and Manipulation (M3) 計画を開始した。
 計画は以下の四方面から同時進行で進められる。
Track 1:設計ツールの開発
Track 2:組み立て方式の開発
Track 3:制御方式の開発
Track 4:試作及び試験
2010.11.29 AFRL In the News AFRL to hold ribbon cutting for Condor supercomputer <1101-112901>
 米空軍研究所 (AFRL) が12月1日に、ソニーの PlayStation 3 1,760台と、汎用画像処理装置168台を連接した スーパーコンピュータ Condor の運転開始式典を行う。
 AFRL によると Condor の処理能力は 500 TFLOPS で、現在国防総省が保有するいかなるスーパーコンピュータをも凌ぐ。
2010.10.14 DARPA Newsroom Sniper teams to increase accuracy with guided rounds <1011-101402>
 米 DARPA が、狙撃用 .50 銃弾を誘導弾化する EXACTO 計画を進めている。  EXACTO でも狙撃手チームは、現在同様に狙撃手と監視手の2名で構成され、基本的に同じ要領で運用される。
 計画は HITL 試験を含む第一段階を完了し、DARPA は Teledyne社に対し、システムを試作する 第二段階への移行を指示した。
2010.08.11 Jane's Defence Weekly Kyrgyzstan frustrates Moscow's plans to secure Shkval plant <1009-081101>
 キルギスがロシアとの軍事協力関係の見直しを行っている。 この中には同国に所在するロシア軍 基地や、旧ソ連時代からの魚雷製造施設 Dastan も含まれる。
 Dastan が製造している VA-111 Shkvalは150kTの核弾頭又は210kgの HE 弾頭を搭載して、水中を200kt以上 の高速で進む。
【 Shkval 関連記事:0904-030017 (JMR 2009.03)】
2010.07.07 Jane's Defence Weekly Raytheon offers acoustic/optical sniper detector <1009-070705>
 Raytheon社が7月1日、光学センサと音響センサを組み合わせた狙撃探知装置を開発したと発表した。 この狙撃探知装置は HUMVEE など の車両に搭載される。
 組み合わされるのは Boomerang 音響センサと LRAS3 光学センサで、いずれもRaytheon社製の既製品である。
2010.06.23 Jane's Defence Weekly Eltics teams with IMI to produce 'invisible' armour <1008-062602>
 イスラエルの技術開発企業 Eltics社が IMI社と、Eltics社のアクティブ偽装技術を IMI社のリアクティブアーマ (ERA) に採用する契約を行った。 両社の技術を結合した不可視型リアクティブアーマ ( IRAP) は 'Black Fox' と呼ばれる。
 Black Fox は、搭載 FLIR で周辺の3~5μ及び8~12μの IR 画像を取得し、このデータを処理して取り付けられた ERA プレート上の映し出すことにより、敵戦車の照準装置や IR 誘導 ATGMM に対し不可視性を確保する。
【類似記事:0722-110101 (朝鮮日報 2007.11.01)】
2010.02.01 Aviation Week & ST Gaining the edge <1003-020114>
 ドイツ宇宙航空センタ (DLR) がセラミックと effusion による熱防護システムを用いたリフトボディ機体の再突入機 ( RV) である REX を研究している。 REX は全長11ft、翼端長7ftで、欧州の Vega ロケットで打ち上げられる。
 REX を有人 RV として用いると、従来のカプセル式では4~8gかかっていた再突入時の加速度を1.5gに抑えることができるようになる。
2009.10.19 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「障害物透過『ミリ波』カメラ、国内独自技術で開発」

<0911-101901>
 韓国 Samsun Thales社の竜仁総合研究所が、雲、霧などのほか偽装シートも透過し物体の形状をとらえることができるミリ波 カメラ MIRAE を、米国に続き世界で二番目に独自の技術で開発し19日に公開した。 受信機の中核となる94GHz MMIC LNA は電子通信研究院が国産化に成功している。
 今後2年間の試験を経て空港や主要施設での危険物探知に使用するが、このほかにも軍事や消防など応用分野はかなりの広範囲になると見込まれる。
【註】
 ミリ波カメラというが、94GHz高解像度パッシブレーダと思われる。
2009.10.05 Aviation Week & ST Mass fracion <0911-100517>
 DARPA が進めている System F6 分散型衛星構想 (fractionated-satellite concept) が、従来の大型衛星の考え方を根本的に変えようとしている。 F6 構想は複数の小型衛星を接近した編隊飛行させて働かせるものである。
 計画は Orbital Science社が担当し、現在第二段階へ移行している。 この段階では衛星と地上装置の詳細設計を行い、 HWIL 試験ののち、2013年に実証衛星を打ち上げる。
2009.10.05 Aviation Week & ST Morphing methods <0911-100516>
 イラクやアフガンでの経験からヘリコプタに、速度搭載能力、機動性などの性能向上と、騒音、振 動、及び価格の低減など、画期的な改善が求められている。
 DARPA が進めようとしている MAR 計画は、飛行間にロータブレードの形状を変化 させて搭載能力を30%航続距離を40%向上させつつ、音による被発見距離を50%、振動を90%低減させようとすめもので 、12ヶ月間の概念設計を数社に行わせる。
 計画にはシームレスにブレード形状を変化させる案の FlexSys社や Teledyne Scientific社、アクティブブレードフラップを提唱する Sikorskyd社、ピエゾ効果を利用したフラップを持つ Smart Rotorを提案する Boeing社などが名乗りを上げている。
2009.10 International Defence Review GTS supports open-architecture Aegis modernisation <0911-100041>
 バージニアの GTS社が Aegis システムをオープンアーキテクチャー (OA) 化する CPS を受注した。
 CPS Blade Center はサーバブレード2枚とネットワーク切り替えブレード6枚の計8枚のブレードで構成され、それぞれ 64ビット32GBのメモリを内蔵する。
2009.06.01 Aviation Week & ST DARPA hard <0907-060110>
= DARPA のFY109予算要求と航空関係研究命題 =
 米 DARPA のFY10予算要求は、わずか$3.25M増であるが、FY09で$87.6Mであった航空関連 予算が$338Mに増額されている。
Rapid Eye
 ロケットで1~2時間以内に打ち上げられる HALE UAV
Vulture
 太陽電池電源で成層圏に5年以上滞空する UAVで、まず3ヶ月の滞空を確認し、次いで完全搭載状態で1年間滞空させる。
ISIS (Integrated Sensor Is Structure)
 10年間滞空可能な成層圏飛行船で、当初は1年間の滞空を目指す。
LRASM
 長距離対艦ミサイル
Vulcan
 ターボジェットと CVC エンジンを組み合わせ、静止状態から Mach 4 以上まで加速する。
MoTr
 ターボジェットと ramjet/scramjet を組み合わせ、Mach 6 を目指す。
T3 (Tripe Target Terminator)
 航空機から発射される高速長射程ミサイルで、対航空機、対 CM、対防空システムの三用途
Transformer Vehicle
 'Flying Jeep' と呼ばれる路上走行車両で、1~4名を乗せて1~2時間飛行できる。
Autonomous Aerial Refueling
 Global Hawk に自動で UAV 同士の空中給油を行う。
Adaptive Morphing Super-Maneuver Aircraft
 機体形状を変化させることにより、低速遊弋で索敵し、高速で攻撃する。
2009.05 International Defence Review US seeks ideas and information on potential of Power Skin <0907-050037>
 米 DARPA が4月3日に、'Power Skin' に関する RfI を発簡した。 Power Skin とは Power(註:「電力」の意味と解する)を発生させ、充電できる 構造材で、UAV などの機体外殻材に応用できる。
2009.04 International Defence Review Array of light: radar functionally shows many advantages of active electronics <0907-040007>
= 航空機搭載 AESA レーダを説明する記事 =
 現在航空機搭載 AESA レーダの MMIC は GaAs が主流であるが、GaNSiGe の研究 開発も進められている。 GaN は GaAs に比べて一桁高い増幅が可能で、SiGe は広い用途から価格低減が期待されてい る。
【 Zhuk-AE 関連記事:0710-040006 (IDR 2007.04)】
2009.01 International Defence Review Ram-air parachute scores record test drop <0902-010005>
 Airborne Systems社が10月29日に、40,000-lbを吊り下げた GigaFly 42K JPADS GPS 誘 導パラシュートの試験に成功した。 33,000-lbの試験は9月に成功している。 米陸軍は既に2,000-lb吊り下げの FireFly 2K と、10,000-lbの DragonFly 10K を採用している。
 GigaFly 42K の傘幅は195ftで Boeing 747 の翼端長とぼぼ同じで、限界高度25,000ftから投下した場合22km飛翔可能 で、14ft/secの安全着地速度で100m以内の誤差で着地できる。 試験では96mの誤差であった。
2008.09.27 Yahoo 毎日新聞記事

「ロケットマン、ドーバー海峡・・・」

<0810-092703>
 背中にジェットエンジン付きの翼を装着した元スイス空軍パイロットが26日、フランス北部カレーからドーバー海峡 を飛行し、35km離れた対岸の英国南東部ドーバーに約10分で到達した。
 4発の小型エンジンを搭載したカーボン製の翼は全長約2.5mで、カレーの上空約2,500mで小型機からダイブすると、200km/hで飛行し、ドーバー 上空でエンジンを停止して、パラシュートを開いて着地した。
【関連記事:0612-053114 (JDW 2006.05.31)】
2008.09.22 Aviation Week & ST Agent alert system <0811-092202>
 GD社が Goodrich社と協同で、米陸軍の JSLCAD 化学剤探知装置のスキャナを生産する。
 JSLCAD は2009年2/四半期に配備される7~14μのパッシブ IR 検知装置で、パターン認識 技術により気化した化学剤の検知、判別を行う。
2008.05.06 朝鮮日報

インターネット

イギリスで軍用「昆虫ロボット・・・ <0806-050601>
 BAE Systems社がロボット蜘蛛ロボット蛇など軍用生物型ロボットの試作品を今年末までに完成させる計画で 、クモ型ロボットの開発は最終段階に入っている。 これらのロボットは地雷や爆発物を仕込んだ罠が設置されていて危険な地域を偵察したり、敵 を探索する任務を負うことになる。
 昆虫ロボットは小型カメラが撮影した映像を無線で送信するほか、一部には化学物質や放射性物質を探知するセンサも搭載される。 受信した映像の表示やロボットへの 命令は、手首にはめたコンピューターで行う。
2008.04.28 Aviation Week & ST Energy exploration <0806-042810>
 ドイツ政府の研究機関である DLR が Airbus社と協同で A320 に燃料電池を搭載する試験を2月に行った。 使われたのは20kW の水素酸素燃料電池で、A320 の電動ポンプやバックアップ油圧装置の駆動に使われた。 次の段階では多目的の燃料電池を使用して、2月の試験と同様に非常用とす るほか、機内のギャレーやビデオ放送等に使用し、モータを駆動してタキシーの補助を行い、更に発生 する水をトイレで使用する。
 一方燃料電池を動力源として飛行する研究も行われ、Antares 20E モータグライダを改造した Antares DLR-H2飛行試験を 年内に行う。 Antares DLR-H2 は翼下それぞれに100kg搭載可能なポッドを持ち、それぞれに燃料電池と50~75kgを搭載する。 燃料電池は8~9kWの電力を供給す る。
2008.01 International Defnce Review US force engage with iPod-based device <0803-010003>
 イラクとアフガンに展開している米陸軍第10山岳師団が、video iPod を活用した翻訳機を260個採用し、既に130個が配備されている。  Vcom3D社が生産したこの翻訳機は Vcommunicator Mobile と呼ばれ、アラビア語とクルド語に対応しており、兵士の 手首に装着できる。
 米国防総省は長期的には、speech-to-speech の双方向翻訳 (2WSTS) を目指しており、2007年8月にハンドヘルド型 500個及びラップトップ型150台の要求をあげている。
2007.12.19 Jane's Defence Weekly USAF considers nuclear power project <0802-121901>
 米空軍次官が12月12日に、米空軍基地に通常の1/10サイズの原子力発電施設を設置する検討を行っていることを明ら かにした。 設置場所については2008年3月~4月に決定する。
 また石炭などを原料にした代替航空燃料の検討も進められ、最終的には JP-8 と半々で混合して使用しようとしてい る。 12月17日には C-17 が、初めて JP-8 と代替燃料を混合した燃料で輸送飛行を行った。 代替燃料の混用については既に英仏とも共同使用の検討を行っている。
【関連記事:0621-101613 (AW&ST 2006.10.16)】
 同じ17日に、ネバダ州 Nellis AFB で太陽電池の本格使用が開始された。
2007.12.17 Aviation Week & ST Spying on the future <0802-121708>
= イスラエルが考えている UAV 搭載将来センサ =
Ladar (Laser radar)
 Ladar は振動の検知に好都合で、デコイと実働機材の判別に適する。
Sensor fusion
Hyperspectral sensor
2007.12 International Defence Review EADS reveals plans to test highly advanced tecnnology for UAVs <0801-120014>
= EADS社が将来 UAV に搭載しようとしている先端技術 =
 Smart skin、structure-integrated optical data bus、100Mbit/s optical data transmission、その他
2007.11.01 朝鮮日報

インターネット

イギリスの透明な戦車、2012・・・ <0722-110101>
 イギリスは早ければ2012年から透明な戦車の実戦配備する。 イギリスの日刊紙「テレグラフ」が公開した 戦車と兵士を透明にする技術は、戦車に搭載されたカメラで撮影した周囲の景色を、戦車の表面に付着させた 反射物質に投映し、戦車の姿を見えないようにするものである。
 この技術を開発している London Imperial College の教授は、この方法はさまざまな技術の中でも比較的簡単なやり方であると話し ている。
2007.10 International Defence Review US Army funds programme to build gallium nitride amplifier <0721-100027>
 米陸軍 CEC (Communications-Electronics Command) が、通信、電子戦、レーダへの応用を目指した GaN アンプ の開発を行う。
 CEC は DARPA と共同で$8Mをかけて160Wの GaN アンプを開発する DMT (Disruptive Manufacturing Technologies) 計画を進めており、受注した BAE Systems社は2008年末までの Phase Ⅰ では20W、 2010年頃までの Phase Ⅱ では160Wを実現する。 GaN は Ku-band で GaAs の10倍の電力密度が実現 できる。
2007.10 International Defence Review USN set to trial Metal Storm weapon system <0721-100026>
 米海軍がオーストラリアの Metal Storm社の40mm Metal Stom システムを購入し試験を行う。 購入するの は3発の Metal Storm 弾と、1基の射統装置及び40mm 4銃身ポッド1基である。 海軍は多弾 種発射能力に関心を持っており、殺傷、非殺傷弾の混用に期待している。
 Metal Storm は電気激発式兵器で弾は市販の40mm弾から薬莢を除いたものに Metal Storm tail が取り付けられたものが用いられる。 射統装置からの発射信号が発射筒のインダクショ ンコイルに流れ、弾に仕掛けられた二次コイルがこれを受信し激発する。 激発機構に機械部分がないため高発射速度 が期待でき、9mm 36銃身の場合1,000,000r/m以上が可能である。 540発搭載システムの場合、180発が ミリ秒のうちに発射される。
2007.09.24 Defense News Algorithms at the wheel <0721-092412>
 米陸軍は今年の夏、Stryker 及び LMTV (Light Medium Tactical Vehicle) による ANS (Autonomous Navigation System) を用いた 無人走行試験を行い、障害物を避けながらの50km/hでの路外走行に成功した。 ANS は FCS に採用される、 GPS を用いた自動走行システムで、地点を認識し同行車両と一定間隔を保った走行が可能である。 現在は事前設計に移行する段階に あり、2008年10月頃に細部設計審査を行う。
 陸軍は2015年装備化予定の MULE に搭載する計画で、要すれば27t MGV にも搭載する。
2007.08 International Defence Review NATO's integraed air command and control system advances to next stage <0718-080013>
= NATO ACCS に関する5頁にわたる特集記事 =
 2008年に配備を開始する NATO ACCS は完全に一元化されインターオヘラブルな航空 C2 システムである。
2007.06.25 Aviation Week & ST Mega-intelligence <0714-062512>
 Raytheon社が IBM社と開発中の、高速で自己プログラムが可能なコンピュータチップ Monarch (Morphable Networked Micro-Architecture) は、少なくとも5年以内に小型複合セン サや衛星、AESA レーダ等に採用される。 Monarch は ASIC (Application-Specific IC) としては最も大きい チップで、これを Global Hawk のコンピュータに採用すると、16個のプロセッサをのせたボード5枚による処理が、7個の Monarch をの せた一枚のボードで可能になる。 また熱効率も大幅に向上することから衛星用センサ等への採用が期待されている。
2007.06.25 Aviation Week & ST New color of war <0714-062511>
 レーダ、レーザ、IR その他のセンサを一個のシステムに統合する傾向が高まっており、小型複合センサのポッド化 による戦闘機への搭載や、宇宙利用が研究されている。 Raytheon社は、画像、IR、Ladar、レーダ、変更探知システムを組み込 んだ航空機搭載ポッドを2012年までに開発することが可能であるとしている。
 右図は研究中の三次元 Ladar と広領域画像システムを融合した試作装置で、小型化、高出力の最新技術を 採用している。
2007.04.16 Aviation Week & ST Under the skin <0710-041604>
 スタンフォード大学で、機体の腐食や金属疲労を継続的にモニターし、異常を知らせる画期的な圧力センサ Smart (Stanford Multi-Actuator Receiver Transduction) の研究が行われており、まもなく実用化する見通しである。 Smart は 誘電体薄層フィルムを用いたプリント基板の圧力センサを機体表面に用いた亀裂探知装置 で、既存の設置型探傷装置に比べ即座に異常を発見でき、検査経費も大幅に節約できる。
 米空軍は耐用命数を延長する A-10 への採用を検討中である。
2007.01.22 Aviation Week & ST Then add light <0704-012208>
 BAE社は YAG レーザを用いた光伝導スイッチの開発により、HPM システムの小型 軽量、高出力化をめざしている。
 10GWの 戦術 HPM システムには、現在の技術では一軒の家ほどの大きさの送信装置を必要とするが、光伝導 スイッチにより同じ規模の出力を4×4in程度の小型装置で発生させることが可能となった。
 細部は明らかにされていないが、光伝導体のシリコンスイッチは薄いフィルムに埋め込まれ、リチウムイオン電池により強力なレーザ 光を発生させ HPM に変換する。
2006.12.20 Jane's Defence Weekly USMC seeks radar to detect IEDS <0702-122005>
 米海兵隊は地中透過レーダを Cougar 耐地雷車に搭載して、準埋設地雷や IED の探査 に使う計画で IfP を発簡した。
 このシステムはイラクに駐留する多国籍軍の経路啓開チームに装備され、地中46cmまでに埋設された準埋設地 雷や IED の探査に使用される。
2006.12.04 Defense News US scientists train bees ti sniff out explosives <0703-120404>
 Los Alamos 米国立研究所では、ミツバチの嗅覚を利用した TNT、C4、TATP (triacetone triperoxide) とい った爆発物検知の実験を DARPA の資金援助を受け行っている。
 実験は50匹のミツバチに砂糖水を吸わせた3秒後に爆発物の蒸気を嗅がせ、30分経過時点でハチを放すと確実 に嗅がせた物質を探し当てた。 これはパブロフの原理を応用した技術で、2時間の訓練で48時間程度の持続探知 が可能であり、防虫剤、ローション、モーターオイル等があっても特定の爆発物を嗅ぎ分けることがわかった。
 実験は今後野外で実戦環境下を模擬して進められる。
2006.11.23 Inside the Pentagon Air Chief approves plan for new Cyberspace Command <0702-112302>
 米空軍参謀長は、軍が計画中の作戦戦闘に人口知能を応用する Cyberspace Command の創設について承認した。
2006.10.30 Aviation Week & ST Smart and flexible <0622-103010>
 米軍では航空機等のステルス化設計に伴い、コンフォーマル通信アンテナを装備する機種が増加しており、 現在、F-35 JSF、 AIM-120D AMRAAM の双方向通信アンテナ、JASSM GPS アンテナ、海軍の DD(X) 及び海兵隊の新型水陸 両用戦闘車に採用されている。
 また、Ball Aerospace、Lockheed Martin等各企業は、通信用とレーダ用を統合した艦載及び有無人機搭載の コンフォーマルアンテナの開発をめざしているが実現には多くの技術課題が残されている。
2006.10.30 Aviation Week & ST Conformal consensus <0622-103009>
 英国防省は有無人機搭載のコンフォーマルレーダに関心を示しており、2005年に発簡した DIS (Defense Industrial Strategy) では 主要な開発項目にあげている。 英国は小型 UAV に搭載するコンフォーマル SAR の研究に予算を充当してお り、2年以内に試作品の試験を行う計画である。
 また、AAM への搭載を検討中であるが、同様の研究を米空軍が1990年代からコンフォーマルアレーシーカ技 術としてを行っている。
2006.10.30 Aviation Week & ST Learning curve <0622-103008>
 EADS社は最近、UAV に装着する二次元曲面 AESA アンテナアレーの試験研究を開始した。 設計の細部は明ら かにされていないが、スキンアンテナの構造研究用とみられる実験回路が公開された。
 同社では回路に用いる新素材 GaN の研究を同時に進めており、スキンアンテナの実用化を2012~2015年と見 積もっている。
 GaN は従来使用している GaAs に比し使用できる周波数領域が広く、電子攻撃にも強いため、送信機の高出力アンプや受信機の低雑音 アンプへの使用が期待されている。
2006.10.30 Aviation Week & ST Array of hope <0622-103007>
 DARPA が HAA に取り付ける、フットボール場規模の大型軽量コンフォーマルアレー アンテナの研究を Raytheon社に$8Mで発注している。
 現在の技術目標は厚さ0.4~2吋、重さは1平方呎あたり約8-lbで、機体全面に取り付けた アンテナの総重量は約2tになり、UHF 及び X-band の AESA レーダは約400浬を覆域とする。
 同社は一次元型アレーの実験を年末に予定し、更に高度な二次元曲面アレーは5年以内に実現できるとしてい る。
 UAV 搭載用コンフォーマルアレーアンテナも現在研究実験段階にあり、3年後には一部実用化が可能と見積もられている。
2006.10.30 Aviation Week & ST Sensors vs. airframes <0622-103006>
 欧米の軍用機用センサは、搭載型からコンフォーマルアレーを用いた Smart Skin に替わっていくと予測され 、研究開発は今後10年以内に通信、目標捜索、電子妨害及び DEW として、多くの有無人機に採用されるとみられる。 F-22 には AESA レーダの補完用に2基の小型コンフォーマルアレーが既に使用されている。
 UAV の分野では、大型 UCAV への装備化と共に安価な偵察監視用 UAV の機体全体を Smart Skin 化する研究が進められており、既存の 戦闘機等にも Smart Skin 技術を採用し延命を図っていくものと予測される。
2006.09.29 Yahoo 韓国中央日報記事

「知能型警戒ロボット開発、・・・」

<0619-092901>
 韓国で知能型監視警戒ロボットが開発され、早ければ来年から休戦ラインなどに試験的に 配置される見込みだ。 高さ1mのこのロボットは、3基のカメラなどで4km(夜間2km)以内の動く物体をすべて自動探知でき、最 前方哨所 (GOP) で警戒兵の代わりをする。
 特に2km(夜間1km)以内では形状認識装置が移動物体の類型と特徴を分析し、人、動物、木、車両などを正 確に見分ける。 異常物体が10m以内に近づくと敵かどうかを確認することができる。 ロボットは K-3 機関 銃や非殺傷ゴム弾銃を装着して敵を制圧できる機能まで備えている。
2006.02.27 Inside the Navy ONR seeks posting device that works in CPS-Denied environments <0608-022703>
 米海軍 ONR は衛星信号が制限を受け、GPS が有効に作動しない市街地や洞窟内等の環境で、 部隊の位置と動きを把握できる技術を民間に求めている。
 RfI では3月30日を期限として、GPS なしで小型かつ軽量、無充電で8時間以上作動し、画像表示を軍用無線機で送達できる装備品の開 発技術を求めており、価格は1セットあたり$2,000以下としている。
2006.01 National Defense Laser-based sensor will sniff out chemicals on the move <0603-010005>
 米陸軍は次世代化学物質検知装置 JCSD (Joint Contaminated Surface Detector) の研究を ACTD で行ってい る。
 ACTD は総額$47.5Mで、偵察用車両に搭載して高速移動間に化学物質を検知、警告する紫外線レーザを用いたシステムの技術検証と、既 存の生化学、核物質検知器を Packbot と Talon UGV に搭載する研究の二項目からなる。
 JCSD は現在、時速45kmで走行する車両から液体及び固体両方の物質検知を行い2秒以内に警報を発することが確認され、検知できる化 学剤は20種類、有毒化学物質30種類である。
 野外試験は4月~5月に予定され、実用型システムの試験は2007年に計画されている。 試作中の JCSD 及び Packbot UGV システム は7月からイラクでの実地試験を予定している。
2006.01 National Defense TSA, Army test bomb detector <0603-010001>
 米輸送安全局 (TSA) は陸軍と共同で、金属製容器内の爆発物、生化学物質、麻薬等を検知するセンサーシステムの開発を行っている。
 中性子を利用しガンマー線放出を探知するセンサーは CarBomb Finder と呼ばれ、 陸軍が開発した SmarTruck UGV に搭載される。 TSA はこの技術を用いた荷物検査システムの開発を検 討中である。
 開発を行っているのは Irvine社で、陸軍は年内に TAACOM での試験を計画している。
2005.12 International Defense Review L-3 line up remote-view REMBASS-Ⅱ ground-sensor system for US competition <0601-120008>
 L-3社が10月の AUSA の会合で、REMBASS-Ⅱ の新型である REM-VIEW (Remote View Target Recognition System) 地上残置型センサ (UGS: Unattended Ground Sensor) を公表した。
 REM-VIEW は移動中の人員車両を捕捉、識別し、その高精度画像を FPU (Field Processor Unit) を経由して伝送する。 REM-VIEW の センサには8~12μIR が使用されている。
2005.12 International Defense Review US trials adveced ADAD tracking system <0601-120005>
 Thales社が、拡張型の ADAD (Air Defense Alerting Device) を開発し、2004年には米本土防衛用として米国 の主要防衛企業に展示した。 基本型の ADAD は2002年に Avenger に採用されている。
 拡張型 ADAD は240゚監視が可能な IR 監視追随システムで、ラップトップ型指示器 に表示されると共に、音声による警告も発する。
2005.11.28 Inside the Army DoD: U.S.producers of 'Pan' carbon fiber to double capacity by 2007 <0603-112802>
 DoD の議会報告によると、PAN (Polyacrylonitrile) carbon fiber の生産量が2007年までににこれまでの二 倍に増加する。
 PAN carbon fiber の生産量は過去5年間停滞していたが、空軍の JSF、V-22、陸軍のTHAAD、Patriot、海軍の LPD-17 及び DD(X) 等へ の量産時使用が予定されることから需要が伸びることとなった。
 PAN carbon fiber のFY-05における世界規模での生産量は35,904tで、米国の2社がその13%を製造している。
2005.11.28 Aviation Week & ST MMW ready to roll <0524-112809>
 ミリ波レーダと FLIR を連接した合成画像技術が実用に近づいている。 BAE Systems社が開発したシステムは、視界不良時でも鮮明な画像を得ることができる。 NASA は Boeing 757 試験機で実施した飛行試験 結果を公開した。
 試験は NASA が6年間行ってきた Forsite (Follow-on Radar,Enhanced and Synthetic Vision System Integrated Technology Evaluation) 計画の一環である。br>  BAE社が11年にわたり開発してきた W-band 94GHzのミリ波レーダはほぼ完成し、米空軍は来年から C-130 に よる視界不良環境下の飛行試験を計画しており、民航機への搭載も予定されている。
2005.11.17 Yahoo 共同通信記事

「白燐爆弾の使用認める、米・・・」

<0523-111701>
 イラク駐留米軍当局者が16日に放送された BBC のラジオ番組で、米軍が昨年11月にイラク中部ファルージャを攻撃した際、高熱で人体 を焼くことのできる白燐爆弾を武装勢力を狙って使用したことを認めた。
 米軍はこれまで同爆弾の用途について照明弾と説明していたが、米軍当局者が、同爆弾は武装勢力を隠れ場所から追い出す目的などで 使用されたと言明した。
【註:】
 白燐とは黄燐のことである。
2005.10.13 Inside the Pentagon DARPA to develop portable sensor for explosives,chemicals detection <0523-101302>
 DARPA は生化学物質と爆発生成物を数分以内に検知する、小型軽量の高性能センサ MACS (Mission Adaptable Chemical Sensor) の開発を進めている。 MACS は、重量30-lb以下、寸法1立方呎で、大気サンプルを収集して、スペ クトル分析その成分の分子構造を99.9%の精度で判定する。
 開発に関する詳しい情報は数週間以内に公表される。
2005.05.09 Defense News FLIR testing in the field <0514-050906>
 CI Systems社は部隊等が野外で軽易に FLIR の試験を行える CFT (Compact Field Tester) を開発した。
 CFT は部隊が装備する UAV、航空機、戦車、装甲車搭載の FLIR 及び携行用 FLIR スコープの性能点検を軽易に実施することができる 。
2005.04 Jane's Missiles & Rockets US Army requests proposals for electrical stun munition <0511-040022>
 米陸軍が、ショットガン又は擲弾銃から発射する小口径の電磁衝撃弾の RfP を1月24日に発簡した。
 このスタン弾は射程100m程度で、半径7m以内の人員に対して電気ショックを与えよ うとするものである。 RfP では弾を誘導するか否可について述べていないが、効果は7m以内に限定されておりその外側は逆二乗の法則 で減衰するため、高い命中精度が要求される。
 6ヶ月間予定されている Phase 1 には2社を選定し、その後24ヶ月行われる SDD は1社に絞られて行われる。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly 'Red force' tracking advances <0507-030906>
 米陸軍と海兵隊は、戦場における敵の動きをモニタするシステムの構築を急いでいる。 陸軍と海兵隊は昨 年、それぞれの 'Blue Force Tracking' システムを、JBC-P (Joint Battle Command -Platform) 計画の元に統合することで合意したが、敵部隊のモニタは更に困難である。
 敵部隊のモニタでは、AFATDS (Advanced Field Artillery Tactical Data System) の情報を JBC-P に取り 込むことが考えられている。 また E-8C JSTARS の情報を FBCB2 (Force XXI Battle Command Brigade and Below) 経由で取り込むことも考えられている。
2005.03 International Defense Review XTRA funding <0506-030015>
 Raytheon社が、1月末に米空軍研究所から XTRA (X-band Thin Radar Aperture) 計 画推進の内示を受けたと発表した。 初度契約額は$4Mである。
 XTRA は JUCAS UCAV の機体に張り付ける次世代レーダアンテナであるが 、他の UAV や有人機への応用も期待されている。
2005.02.09 Jane's Defence Weekly Two compete to advance FRES electric armour TDP <0505-020901>
 対戦車ミサイルやロケット弾による脅威に対抗するため、各種ハード/ソフトの対抗策と電磁装甲の実用化 を目指す英国の FRES IPT (Future Rapid Effects System Integrated Product Team) 計画は、12月に Atkins社が EDS社や QinetiQ社を抑えて、2年間の初期分析段階の契約を獲得した。
 英国は、政府の軍事科学技術研究所を中心に電磁装甲の研究を続けており、実際に全装軌車に電磁装甲を取り付けた実験も行っている。  数年前に行われた実験では HEAT 弾頭の対戦車弾を電磁装甲により吹き飛ばしてい る。
 計画は、当初計画から数年遅れの2012年装備化を目指している。
(関連記事 Wired 2002.08.26)
2005.01.31 Defense News A wider view <0505-013103>
 イスラエル BVR社は、実働及びシミュレート訓練とウオーゲームを統合ネットワーク化し、陸海空軍の統合演 習を行う方策を考案した。
 これは Big Picture と呼ばれるもので、Smart Scenario Generator 及び航空機や艦船に搭載する訓練システ ムとシミュレート装置、ウオーゲーム装置を同一のデータリンクネットワークでつなぐものであり、訓練参加部隊等は同一の画像情報を 共有することができる。
 Big Picture を用いた統合演習は今年初め、東南アジア某国で行われており、実働の航空機、艦船と1,000名規模のシミュレート地上部 隊による3日間の演習を行っている。
2005.01.31 Yahoo 韓国東亜日報記事

時速600kmの飛ぶ船、5年・・・」

<0503-013101>
 韓国海洋水産部は30日、一度に乗客200人を乗せて、水上から3~5mほど浮かんだま ま、200~600km/hのスピードで走る海上運送船ウイング・シップ(wing-in-ground effect ship) の開発事業 を、5年内に実用化する大規模な国家プロジェクトに選定したことを明らかにした。
 海洋部は、来月から4月まで、同事業の経済的な妥当性の検討を終えて、今年下半期から2009年までに約120億円の事業費を投入する方 針だ。
2005.01.10 Aviation Week & ST Demand up, money down <0503-011004>
 米軍事予算は削減される一方、航空機開発装備への性能要求は以前にも増して高まっているが、Pratt & Whitney社は解決策として既存 エンジンの派生型の開発適用、軍用と民生との開発製造基盤の相互活用及び国際共同開発などによるコスト抑制が有効な手段とみており 、更に今後発展が期待される開発分野である UCAV、長距離爆撃機及び偵察機、ヘリ改善に重点を指向し生き残りを図っていく。
2005.01.05 Jane's Defence Weekly DARPA funds urban warfare technologies <0502-010503>
 米国防総省は各種次世代技術への投資を行っている。 DARPA は37件の6~12ヶ月間初期研究を、$130,000~$2.7Mで契約した。
 その中には以下の様なテーマが含まれている。
 ・Area Denial Weapon System: Metal Storm社
 ・ロボット装備用電子銃: Metal Storm社
 ・下車歩兵用アクティブ装甲: Raytheon社
 ・車両用ナノカーボン軽量装甲: PPG Industries社
 ・電磁吸着式壁面登攀ロボット: SRI International社
 ・空投式 UGV : Sandia 国立研究所
2004.12.13 Aviation Week & ST Watts next? <0501-121301>
 UAV/UCAV に搭載する DEW や電子妨害機器に充分な電力を供給するための新しいエンジンの研究が米企業で進 められている。
 新型エンジンの開発は ITAP (Integrated Total Aircraft Power System) の名称で、Pratt&Whitney社をはじ めとする数社の研究チームにより行われており、内部に1MW級の発電装置を組み込んだ UAV 用単発エンジンの設 計を行っている。
 ITAP は発電機を駆動するドライブシャフトや APU が不要で、燃料消費量も低く抑えることができ、機体の小型化やステルス化にも効 果が期待できる。
2004.11.08 Inside the Army Army receives $30 million to research Electromagnetic Gun technology <0502-110803>
 2005年度の防衛予算法で米陸軍の電磁砲に関する技術研究が正式に認められ、$30Mが充当されることが決まっ た。
 予算法では海軍及び DARPA と共に高速、長射程の電磁砲について研究開発を継続することが認められ、その 総額は$56.6Mとなっている。
2004.11 International Defense Review USAF researches HPM <0421-110021>
 米空軍研究所が WASR (Wideband Antennas and Sources Research) 計画を5年間$25Mで計画している。
 計画は1MVの出力と1kHzの繰り返し周波数の送信を行うアンテナと電源を検討するもので、壁や樹木に隠れた人員を発 見する兵器などへの応用が考えられている。
2004.11 International Defense Review Prism-based laser beam-steerer is compact and lightweight <0421-110020>
 OPTRA社が米海軍の資金で、回転プリズム方式のレーザビーム指向装置を開発した。 従来のジンバル鏡方式 より軽量小型安価になる。
 この装置は MEDUSA (Multifunction EO Defense of US Aircraft) 計画や ALT (Airborne Lasercom Terminal) に適用可能である。
 ALT 計画は現在18ヶ月 Phase A 段階にあり、BAE、Northrop Grumman、Lockheed Martin、Raytheon などの各社が参画しているが、 Northrop Grumman社は OPTR社とチームを組んでいる。
2004.10.25 Aviation Week & ST Disappearing act <0421-102503>
 DoD は次世代の有無人機、特に昼間に低空で長時間滞空する機種にはこれまで以上にステルス性が必要と認識しており、機体を見えに くくする Visual Stealth の研究が DARPA で行われている。
 敵地の奥深く侵入させて運用する UCAR や HPM 搭載機は、目標から0.5mileの距離まで接近することとなり、RCS の低減や IR 放射の 除去では不十分となっている。
 研究は極秘裡に進められ、細部は明らかにされていないが、ある種のポリマーコーティングにより機体の色を変え、 周囲の背景に同化するものとみられる。
 技術的には極めて複雑かつ困難な状況にあり、技術検証までに少なくとも5年を要するとみられる。
2004.10.18 Defense News Lifting the shadows <0502-101803>

 米 Time Domain社は、室内の人員の動きを把握できる携帯型レーダシステム RadarVision を開発した。
 RadarVision は重量10-lb、百科事典2冊分の大きさで、腕に装着して木材や石膏の壁ならば 30ft、 コンクリート壁ならば 8in の厚さまで内部の動きをドプラー変移を利用して探知表示する。 金属製の壁には 効果がない。
 放射電波は ultra-wideband pulse (10million per second)で、出力は50μW、電源は充電可能なリチューム 電池を使用する。

2004.10.14 Yahoo CNET 記事

「セグウェイ、オフロード用・・・」

<0419-101401>
 Segway が悪路も走破できるなどのメリットを持つ、4輪タイプの新モデル Centaur のプロトタイプを公開し た。 Centaur の開発はかなり進んだ段階にあるようで、Segway のウェブサイトにはさまざまな地形を走破する試作車の映像がある。
 しかし同社の説明では、Centaurは単なるコンセプトで、実現可能性を確かめる初期のテストこそ通過したが、製品化 の準備は整っていない
 この新マシンはオフロード用タイヤを4輪に装着し、縦長シートにマウンテンバイクのようなハンドルが付いている。 このマシンは 、2輪の Human Transporter(HT)と同じダイナミック安定技術を採用しており、狭い場所では操縦者がこれを 横に倒し、容易に2輪走行できるようになっている。
2004.09.27 Inside the Navy Navy official; Electromagnetic rail gun tested with 'Impressive' Force <0422-092705>
 米海軍は先月スコットランドで電磁レールガンの発射実験を行い、3枚の補強コンクリート壁を貫通破壊、4枚 目に損傷を与えた。
 当局は細部の説明を避けたが、レールガンの弾丸効果は5in 砲の8倍以上とされ、実用化に一歩近づいた。
 今年初め、海軍は2018年に就航を予定する DD(X) 2番艦へのレールガン搭載を目標に開発を進めていることを 明らかにしている。
2004.08.12 Inside the Pentagon DARPA seeks new technology to defeat 21st-Century Naval threats <0421-081201>
 DARPA は沿岸や近海での海上監視に関する新技術について企業各社に提案を求めている。
 これは、沿岸に侵入し機雷散布や対艦巡航ミサイル発射を行う小型潜水艦等の脅威が新たに生じたためで、POS (Persistent Ocean Surveillance) 計画ではこれら脅威を探知するセンサー技術と搭載するブイや無人船等について、2005年7月までに提案することを求め ている。
2004.08.09 Aviation Week & ST Furtive exploration <0415-080901>
 フランスは戦闘機、UCAV 及び巡航ミサイルにプラズマ磁界を利用するアクティブステルス技術の実用化を目 指している。
 研究は2003年に開始され、基礎的なプラズマアンテナを作成した段階で、2~3年後の独、伊、スウェーデンと の共同開発への移行が期待されている。
 RFエネルギーをプラズマ磁界により吸収させるこの種技術は、米、露も1980年代から研究を進めており、特に ロシアは第五世代戦闘機と戦略巡航ミサイルへの実用化を目指している。
2004.08 National Defense Navy will build electromagnetic gun test site <0417-080001>

 米海軍は、将来 DD(X) に装備する電磁レールガンを2010年までに開発する ことを目指し、近日中にバージニア州の Naval Surface Warfare Center への試験施設の建設を開始する。
 施設では電源、パルス形成ネットワーク、レール等の研究を行い、200kmを越える射程の超音速 KE 弾を発射 するシステムの開発を目指す。

2004.08 International Defense Review Non-optical target identification from stand-off ranges <0415-080020>
 MARK Resources社が、光学方式によらず、レーダの位相情報だけでスタンドオフ距離から目 標を識別できる方式を開発している。 複雑な画像処理技術を活用している。
 この方式は固有のハードウェアとしてだけでなく、現在運用中のレーダの信号処理装置に、ソフトウェアパックとして組み込むことも 可能である。
 米空軍も高距離分解能レーダで二次元画像を得る同様の効果を追求しているが、目標の不規則な動きに災いされている。
 MARK社の方式は数十分の一秒間のドゥエルと同程度の処理時間でこの問題を解決している。
2004.08 International Defense Review TNO offers through-the-wall radar for special operations <0415-080015>
 オランダの TNO Physics社が、2.48GHz の FMCW 波を用いた携帯型壁面透視レーダ を開発している。 この携帯型システムにはレーダ送受信機、PDA タイプの表示装置及びバッテリパックが内蔵される。
 このレーダの自由空間での探知距離は125mで、20cm以下の壁面を透過して壁の向こう側25~ 50m以内の人員を透視できる。 またレーダを壁面から4~5m離して使用できる。 更に2基を直接接続するか GPS 等を等して連接 すると、交会法により正確な位置の測定ができる。
 レーダはドップラを検知するため、人間の手足の動きだけでなく、心臓の鼓動や呼吸の動きも検知する。
2004.08 International Defense Review USMC eyes non-lethal platforms <0415-080008>
 米海兵隊は Gladiator TUGV に搭載する NLMPMs (Non-Lethal Mission Payload Modules) の検討を行っている。 NLMPMs は Gladiator のほか、陸軍の HMMWV、LAV や FCS 車両にも搭載できる。
 海兵隊はこのほかに、個人携帯型の Non-Lethal 兵器も検討している。
2004.07.07 Jane's Defence Weekly US Army, marines to forge 'blue on blue' ID networks <0413-070703>
 イラク戦争で初めて登場した 'Blue Force Tracking' は非常に高い評価を受けたが、陸軍と海兵隊が別々のシステムでデータの交換が できなかった。
 このため米陸軍と海兵隊はシステムの共通化を図ることになり、それぞれがシステムを分担して開発を進める ことになった。 統合化されたシステムは2007年3月までに完成する。
【註:】
 'Blue Force Tracking' (FBCB2-BFT: Force XXI Command Brigade and Below-Blue Force Trackung) は車両に搭載するシステムで、 地図上に自己位置と、他の車両の位置を表示する。 システムはコンピュータ、GPS、及び衛星アンテナで構成 され、イラン及びアフガンでは1,200セット以上が車両に搭載され、極めて高い評価を受けた。
2004.07 International Defense Review UAV manpack receiver <0413-070017>
 L3社が多帯域携帯型受信機の開発を完了した。 この受信機は Ku-band データリンク、C/L-band アナログ、 C-band FSK (Frquency Sfift Keying) 変調と、UAV から送られてくる全ての映像及びデータを表示できる。
2004.07 International Defense Review USMC to test UWB personnel identification/location system <0413-070011>
 米海兵隊は2004年10月に AEther社から、UWB (Ultra-WideBand) 技術を用いた散布型の人員識別標定装置( 右図)を受領する。
 装置は30×50×73mmの大きさで130gあり、探知距離は30m、精度5cmで0.5Wの消費電力により12時間作動する。 これを1,000~10,000個 散布し、5系統以上のネットワークで結合する。 伝送速度は1,000bpsである。
 同社は2006年までに消費電力1mWでボタン型リチウム電池により2週間作動し、 探知距離100m、精度3cm、伝送速度32kbpsの次世代型を、単価$10で提供できるとして いる。 現在の単価は$400である。
 このシステムは1GHzの広帯域コード化されたパルスを送受信する送受信機を内蔵 する'localizer'でできており、送信出力の大部分は400~700MHzに拡散しているため、送信出力はノイズレベル以下 になっている。
2004.06.23 Jane's Defence Weekly French industry unites on air-land combat system <0412-062303>
 フランス軍の将来空地戦構想である BOA (air-land operation bubble) に対応して 、Thale, Giat, Sagem, EADS, MBDA などの各社がチームを結成した。
 BOA は、装甲車両、レーダ、その他のセンサ、UAV 及び下車している歩兵までをネットワークで結ぶ構想で、 SAGEM社は既に歩兵用装備である FELIN を受注している。
2004.06.14 Defense News Net-Centric Land Warefare,Euro style <0414-061401>
 米軍が大規模な予算を投じて最新技術による NCW (Network-Centric Warfare) システムの構築を目指しているのに対し、 欧州諸国は既存技術を活用した低価格のシステムの構築を狙っている。
 現在英、仏、スェーデン、伊及びギリシャが数年後の実用化を目標にそれぞれ NCWシステムの開発を行っている。
 一方 NATO は、各国のシステムを共同運用するため NATO Network Enabled Capability計画を策定し、2年以 内にガイドラインを定める。
 第1回の会議は11月に予定され、9カ国が参加する。
2004.05 International Defense Review Battlefield air operations: weight and time are the main targets <0409-050022>
= CAS を支援する装備に関する特集記事 =
 ・Mk Ⅶ eyesafe laser rangefinder (米)
 ・MilX PTS (Precision Targeting System)
 ・Litening targeting pod
 ・Sniper ER Advanced Targeting Pod
 ・Sniper XR Advanced Targeting Pod
 ・Sophie thermal imager
 ・LF28A laser disignator
 ・ARTIM-LR thermal imager
 ・Damocles targetin pod
2004.05 International Defense Review LOBSTAR in season <0409-050013>
 Northrop Grumman社が米空軍研究所 (AFRL) から LOBSTAR (Low-Band Structual Array) 計画を$12Mで受注し た。
 LOBSTAR は翼、その他機体表面に取り付ける荷重に耐えるコンフォーマルアンテナ CLAS (Conformal Load- brearing Antenna Structures) を目指すもので、SensorCraft UAV などへの応用が考えられている。
(SensorCraft 関連記事 IDR 2001.03)
 大開口面アンテナが可能なことから、密林などに遮蔽されて飛行する低速目標の捕捉などが期待されている。
 Northrop Grumman社は10,000-lb/平方吋に耐えられる5×5素子のサブアレイを試作 し、BAC 111機に搭載して実目標捕捉に挑む計画である。
2004.04 Jane's Missiles & Rockets US Navy funds supersonic missile-guidance study <0410-040003>
 Optics 1社が$25Mで、超音速のミサイル等や航空機の高温環境で使用可能な EO/IR センサを開発する、Topic N99-192 EO/IR Sensor Application on Supersonic Vehicle計画を米海軍から受注し、2009年3月までの期限で 開発を進めている。
2004.03.17 Jane's Defence Weekly USMC buys non-lethal noise maker <0406-031704>
 米海兵隊が襲撃を回避したり群衆を制圧する目的で、Long Range Acoustic Device を American Technology 社から$1Mで購入し、イラクに展開中の第1遠征軍と第3海兵航空団に配備する。
 Long Range Acoustic Device は甲高い音を発する。
2004.03 International Defense Review US Army develops Humvee up-armoring kit <0405-030018>
 米陸軍の6ヶ所の補給処が、Humvee 用の耐弾キット ASK (Armor Survivability Kit) を生産しており、2004 年2月までに1,000キットがイラクに送られている。
 ASK は装甲扉、防弾ガラス、座席背面防護材からなる450kgで、標準型 Humvee と、ボスニアでの経験を元に 1996年から製造されている耐地雷型の装甲強化型 Humvee の中間に位置付けられている。
2004.02.23 Defense News NASA seeks hybrid turbine-ramjet <0407-022304>
 NASA は戦闘機、巡航ミサイル及び長距離偵察機にも応用できるハイブリッド turbine-ramjet の開発を5年間 、$55Mの予算で行っている。
 RTA (Revolutionary Turbin Accelerator) と呼ばれるエンジンは、turbine エンジンと ramjet の切り替え使用 により、離陸から8分以内に Mach 4 まで加速することができる。
 技術課題は1,600度を越える高温の耐熱処理で、空気吸入口付近の温度は F/A-22 の8倍 に達する。
 NASA は試験用 RTA-1 エンジンを2006年までに完成させ、飛行試験用 RTA-2 による飛行試 験を2010~2011年に計画している。
2004.02.02 Aviation Week & ST Evaluating missile antennas <0403-020208>
 ニューメキシコ大学物理化学研究室の電磁波グループが、米海軍が研究中の Super Sonic Sea Skimming Target Missile のフルスケール模型を用いたアンテナ放射パターン測定試験準備を行っている。
 試験は同大学のアンテナ試験場で行われる予定で、ミサイル模型を地上80ftの試験塔に設置し、S-バンドテレメーター、GPS 及び UHF アンテナを使用し測定を行う。
2004.02 International Defense Review Sensor fusion for detection of concealed weapons <0404-020009>
 Brijot社が、Relivio's Fusion 及び AI Tracker ソフトと、Lockheed Martin社が開発したパッシブミリ波センサ を民間用に応用した武器検知システム (WDS: Weapon Detection System) 計画を進めている。
 このシステムは複数のミリ波センサが捕らえた画像を統合することにより、隠し持った武器を見つけようとす る物で、25mの有効距離となっている。
2004.02 軍事研究 特  集

「見え始めた近未来兵器の実像」

<0402-020001>
 ① 近未来航空戦兵器
   無人化、コンパクト化、ビーム武装
 ② 近未来の巨大軍用機
   親子機、全翼機、変形翼機、地面効果機
 ③ プレデタ無人機と JDAM
 ④ OICW は歩兵用火器の未来を見せるか?
 ⑤ 新コンセプトの近未来型軍艦
   速力50ノット超級、複数船体、ステルス技術
 ⑥ 対テロ用発達型ロボット軍団構想
 ⑦ 近未来兵器出現後の戦争と軍隊
 ⑧ 艦載用フェイズドアレイレーダ
2004.01 International Defense Review Hostile radar range cut on Su-35s <0402-010001>
= ロシアが公開した Su-35 戦闘機の RCS 低減策に関する詳細情報 =
 ロシアが開発した電波吸収体とステルス技術により、敵レーダによる Su-35 の発見距離を半分にすることに 成功した。
 ロシア科学アカデミに属する Sukhoi社の ITAE 研究所が100時間以上の Su-35 の RCS 低減試験と、プラズマによる RCS 低減の実験を実施した。
・機体の複雑な形状を多面体の集合として捕らえる数学モデルを開発した。
・空気取り入れ口の反射を低減するため強磁性体からなる電波吸収剤をタービンブレードに0.5mm~1.4mm厚で塗布し10~15dBの RCS 低減 を実現した。
・コックピット内からの反射を防止するため電波を反射するキャノピを採用した。
・金属とポリマの多層構造によるプラズマ堆積効果を利用した。 プラズマ技術は排気口及びアフタバーナのセ ラミックにも適用した。
・RF 波の透過/反射を切り替えるレドームの設計を行った。 レドーム内は硫化カドミウムかカドミウム/セ レンの薄膜半導体で覆った。
2003.12.02 Yahoo! News WIRED 記事

「セグウェイの軍事利用に ・・・・」

 米国防総省が、自動的にバランスを取る2輪のスクーターであるセグウェイをロボット兵器として利 用する検討を進めている。

 国防総省は15台のセグウェイを購入して大学や政府の研究所に支給し、今年度だけでも$26Mを投じて自律型システム 用ソフトウェア開発を進めており、すでにドアを開け、障害物を回避し、サッカーボールを追うといった動作を自律して行なう プログラムの開発に成功している。

2003.12 National Defense Army's Blue-Force Tracking technology was a tough sell  米陸軍は友軍位置追随システム (BFT) である FBCB2 (ForceXXI Battle Command Brigade and Below) の普及 に努めている。
 このシステムは L-band 衛星通信を用い、陸軍の EPLRS (Enhanced Position Location Reporting System) により、部隊位置を携帯コンピューターに表示するもので、Norhrop Grumman社が開発し、ボスニア、コソボ紛争以来 逐次改善を行いつつ運用されている。
 現在、約2,500の FBCB2 システムが装備されているが、旅団には少なくとも300以上が必要で、4年以内には更に20,000システムを充当 する計画となっている。
2003.11.24 Defense News Little chip,big problems  25セント硬貨とほぼ同じ大きさの Gyrochip QRS11 が米政府の輸出規制品目に指定され大き な問題となっている。
 QRS11 は約1,000機の民間ジェット航空機に用いられているが、同時に衛星のアンテナ制御、F/A-22 や HarrierⅡ の飛行制御、 Marverick ミサイルの慣性誘導システム等軍事用に広く使用されているため、輸出規制品目に指定された。
 これにより早くも Boeing社の旅客機2機の納入に遅れが生じており、早期に輸出政策の見直しが迫られている。
2003.11.18 Yahoo! News 読売新聞記事

電磁波で郵便物の薬物、 ・・・・

 理化学研究所、石井工業、警察庁科学警察研究所が共同で、テラヘルツ波を使った禁止薬物や爆発 物の探知試験に成功した。
 物質によるテラヘルツ波の吸収特性の違いを利用するもので、テロ対策等への応用 が期待されている。
2003.11 Jane's Missiles & Rockets Scramjet development contractors chosen  Johns Hopkins 大学などがそれぞれ$49.4Mで、5年間の Robust Scramjet の研究開発を受注した。 この設計結果を反映したコンポー ネントレベルの製作とシミュレーションが実施される。
2003.10.29 Jane's Defence Weekly UK develops advanced infra-red search and track demonstrator  英 QinetiQ と thales社が、英国防省から発注されている Advanced IRST の技術検証システムを2004年後半に納入す る。
 Advanced IRST は艦載用次世代 IRST で、錯雑海域における低 IR 目標を迅速に発見、捕捉、追随する事を狙 っている。
 両社の技術検証システムは、従来1Hz程度であった IRST の走査周期を25Hzにまで上げリアルタイムのビデオ 画像を得るため複数のセンサを配列して、それぞれに FoV (Field of View) を担当させる。
2003.10.01 Inside Missile Defense Northlop wins $18 Million Strategic Illuminator Laser contract  Northlop Grumman社は MDA の SILL (Strategic Illuminator Laser) の第2段階開発を18ヶ月、$18Mで受注した。
 SILL は出力4kW級のソリッドステートパルスレーザーで、ABL や将来の宇宙計画に適用が予定されている。
 この段階では最大出力での試験を、3段階目は2006年以降に各種環境下での試験を予定している。
2003.10 Jane's Missiles & Rockets ARDEC tests scramjet powerplant for tank gun projectiles  米陸軍 ARDEC (Armanent Research nadDevelopment Center) が、スクラムジェットを用いた120mm戦車砲用噴進弾 の研究を行っている。
 現在は実験室レベルの発射試験を行っているが既に100mm弾で Mach 7 を記録しており、成功すれば2005年に 120mm弾の開発に入る。
 この研究に海軍は 155mm AGS 砲に、空軍は AC-130 ガンシップ搭載105mm砲用に、関心を持っている。
2003.10 International Defense Review FCS program continues to firm up  FCS 開発の LSI (Lead System Integrator) である Boeing/SAIC チームは、下請け選 定作業を完了し、21社の下請けと100社以上の孫請けからなる "FCS One Team" を編成した。
= 以下、下請け各社と担当装備、分野の説明 =
 米陸軍 CECOM RDEC's が、Sense Through Wall 計画を2004年から開始する提案を行っている。
 センサにはレーダ、X線、磁探、音響などが検討されている。
2003.09.15 Inside the Navy NAVAIR asks industry for help improving future Naval aircraft  米海軍 NAVAIR は、航空機等の性能向上に関する新技術の提案をインターネットを通じ広く各企業に求めている。
 特に求めているのは先進ガスタービンを用いた推進システムで、戦闘機や偵察機、へりの他、UAV、UCAV 等航空機全般に適用しかつ価 格を抑える提案を要望している。 提案は1年以内に随時受け付ける。
2003.09.08 Defense News DoD shifts to new internet protocol IP6  DoD は民間コンピュータ業界が新しいインターネットプロトコル IP6 に変更するのに応じ て、軍もこれを採用することを決めた。
 DoD は野戦部隊が携帯コンピューターを用い IP6 で衛星システムにアクセスできる利点に注目し、21世紀のネットワーク中心の戦いに 対応しうるとみている。
 IP6 はまた、情報の暗号化に改善がなされており、重要な情報の秘密保全に効果を発揮する。
 DoD の計画では、10月1日以降先ず DoD 内部で IP6 への移行を開始し、2008年までに全軍の更新を完了する。
2003.09.01 Defense News U.S. Navy outlines big,stealthy DD(X)  米海軍は先月、DD(X) の設計概要を初めて公表した。
 説明によると DD(X) は全長600ft、幅70ftで排水量は14,000t、30ktで航行する。
 船体はステルス性を考慮し、推進システムと発電システムを併用、80MWの出力が可能で、将来電磁砲の塔載も 視野に入れている。
 乗組員は125~175名で、現在の Aegis艦の半分以下となる。 兵装は2門の155mm AGS、80セルの AVLS (Advanced VLS)、2門の40mm CIWS で、航空機は1機の MH-60R と3機の VTOL UAV を装備する。
2003.08.20 Jane's Defence Weekly Honeywell to work on advanced engine  Honeywell社が、米空軍の進めている VAATE (Versatile Affordable Advanced Turbine Engines) 計画の、2005年3月 まで続く Phase 1 を、$70Mで受注した。 また Northrop Grumman社も Phase 1 を2011年8月まで$20Mで受注した。
 VAATE計画は2017年頃に実用可能な画期的能力の航空機用エンジンを開発しようという計画である。
(関連記事 IDR 2003.04)
2003.08.18 Aviation Weeks & ST Dumb blobs of light  戦闘機に対する EMI (Electro-Magnetic Interference) に対抗する、光塊を利用した Fly-by-Light システムの開発が BAE社傘下の Advanced Technology社で進められている。
 このシステムは飛行制御装置のアクチュエーターを、光ファイバーで送られるワットレベルの光塊をトリガーとして 作動させるもので、従来の Fly-by-Wire に代わるものとして注目されている。
 また、従来の装置より60%以上小型軽量化が図られ価格も大幅に軽減できることから、Boeing社は X-45A の飛行制御用アクチュエータ ーに適用する意向で、現在 Advanced Technology社は事前の社内試験を行っている。 
2003.08.14 Inside the Pentagon Air Force's Space Battlelab developing short-pulse laser  米空軍の Space Battlelab は、攻撃部隊が砂嵐の様な悪天候下でも目標を識別できる短パ ルスのレーザー探知装置の開発を進めている。
 イラク戦では3月末に数日間荒天によりレーザー誘導爆弾が全く使用できなかった。 探知装置の開発はまだ試験段階にあり、当局は実 用化の時期を明らかにしていない。
2003.08 National Defense Army tests scramjet kinetic energy tank rounds  米陸軍 ARDEC はスクラムジェット推進の対戦車用 KE (Kinetic Enargy) 弾の試験を行って いる。
 同研究所は今年4月から7月の間、口径101mmの供試弾により発射試験を4回行い、高度100,000ftの環境を模擬した状況で Mach 7 を記録した。 2005年までには120mm戦車砲からの実射試験を行う予定。
 供試弾は先端に8個のスクラムジェット燃焼チャンバーを持ち、その後端に安定翼を取り付けた構造で、 最大速度は Mach 5 (sea level)に達する。
陸軍は120mm弾を FCS の戦闘車両に搭載する計画で、実用弾は射程4km、取り扱い操 作が安全かつ容易で20年以上の耐用命数を要求している。
2003.08 International Defense Review Plasma antenna outperforms metal designs  米国の SBIR (Small Business Innovation Research) 計画の一環として ASI社が MDA 用に 'Plasma Antenna' を開 発した。
 Plasma Antennaは、ガラス又はセラミックの筒にイオンガスを封入した物で、従来の金属製アンテナ より軽量で、周波数、帯域、ビーム幅、利得、指向方向をダイナミックに制御できる。
 また、送信/受信間だけアンテナとして働かせればよいため、外乱を避け易い。
2003.08 International Defense Review A counter to PGMs proposed  ドイツ Rheinmetall社の子会社 Buck Meue Technologien社が、デコイの考え方に基づく PGM 回避システム MASS (Multi Armmunition Softkill System) を提案している。
 このシステムはBuck社が昨年、独、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、UAE の海軍に売却したシステムが元になっている。
 システムは32発のデコイ弾を発射する発射機からなり、デコイ弾は10~15cmの3次元位置精度で発射され、掩護対象上空で2~3秒間閃光 を発し PGM シーカを無能化する。 次いで次のデコイが約200m離れた場所に発射され PGM を誘引する。
2003.07 International Defense Review High-power laser illuminator development  米空軍が、General Atomics、Northrop Grumman、Textron の3社に、それぞれ $500,000で4ヶ月間にわたる、SILL ( Strategic Illuminator Laser) の技術的なアプローチ案の分析と、概念設計の実施契約を結んだ。
 SILL は固体レーザにより4kWの高品質ビームを実現しようというもので、その技術 は ABL SBL での応用が考えられている。
2003.07 International Defense Review Scramjet research  米空軍研究所が、5年かけて総額$50Mで強力なスクラムジェットの研究を開始する。 最初 の契約は9月に行われる模様である。
 この契約では炭化水素燃料を用いたスクラムジェットの速度限界を Mach 3 から Mach 8 へ引き上げることを 目指す。
2003.07 軍事研究 市街戦のための、陸・空の小型ロボット兵器
= 各種小型 UGV 及び UAV の紹介 =
① 地上移動型小型ロボット UGV
  MPRS/URBOT、MATILDA、Sand Dragon
② ミニ、マイクロ UAV
  Pointer, Javelin, Dragon Eye, Micro UAV, I STAR, Cypher
2003.06 International Defense Rwview Advances in airborne HPM  米空軍の DLC (Diamond-Like Carbon) Capacitor研究チームが、ここ10年間で最大の進展を見た。 また、同チーム は長さ7.6mの DLC capacitor フィルムの製造に成功した。
 DLC は従来品の3倍の電荷密度に耐え、更に大きなものを作れば航空機搭載 HPM (High Power Microwave) 兵器用の小 型パルス発生器に利用可能である。
2003.05.20 共同通信

  Yahoo

歩行動作でテロリスト特定 米国防総省が開発中  米国防総省はレーダーやコンピューターで人間の歩行動作を解析し、指紋のように人物を特定 する方法の開発に取り組んでいる。 実現すれば空港などに設置し、テロリストの封じ込めに期待されている。
 人間は歩行時にさまざまな体の部分を動かすが、人によって動作に特徴がある。 レーダーなどで服の上からもその動きをとらえ、事 前に収集した情報を基に個人を特定する。
 同大の広報担当者は、現段階で何年後に実用化できるか見通しはついていないとしている。
2003.05.19 Defense News Northrop sets laser record  Northlop Grumman 社はこのほど DoD との契約で、細いガラス状繊維から155Wを出力できる 画期的な グラスファイバー増幅器の開発に成功した。
2003.05.05 Inside the Navy Navy demonstrates hypersonic naval railgun during sea trial  米海軍は 4月、スコットランドにある世界最大のレールガン試験施設 Kirkudbright で電磁レール ガンの海上発射実験を行い良好な成果を得た。
 試験は高出力電磁発射装置から8分の1 サイズの発射体10発を発射 Mach 6 を記録 した。
 海軍は DD(X) に、将来射程250mileの電磁砲を装備する意向で、今回の実験が開発に向けての第1段階となる。
2003.05 International Defense Review Scramjet-powered weapons move a step closer  米陸軍と空軍は、スクラムジェットを用いた高速飛翔体の研究を本格化させようとしている。
 陸軍は2004年から6年かけて Hypersonic Engine Demonstration 計画を開始する。 陸軍は防空/ミサイル防衛用 や、火力支援用の、水素燃料を使用する Mach 10 級のミサイルと、炭化水素燃料を使用した Mach 5.0 ~7.0級の120mm砲用推進弾を考えている。
 一方空軍は、FY-06年かFY-07年に5年がかりの HyTech 飛行試験を開始する。 HyTech は Mach 4.5 で母機か ら切り離され、Mach 6.5~7.0で飛行する炭化水素燃料の気体で、X-43C の RRE (Risk-Reduction Effort) に位 置付けられている。
2003.04.16 Jane's Defence Weekly Electro-magnetic railguns: fire-support revolution  米海軍は、将来において従来の砲に代わる武器として電磁砲の研究を進めている。
 海軍の専門家によると15年以内15kgのタングステン又は鋼製の弾丸 Mach5.0~6.0 で200nm飛翔させる技術が、実用化段階になる。 往く往くは1,000nm も可能であるという。
 米陸軍は戦闘車両搭載型の電磁砲を何十年も研究しているが成功していない。 これは、必要とする64MJもの弾丸を飛ばすエネルギー 源を車両に搭載することが困難なためで、艦船には十分のスペースがある。
2003.04.07 Inside the Army Army considering common engine program for ground,air vehicle  米陸軍は整備経費の削減と兵站基盤の共通縮小化を狙いに、航空機と車両に共通使用できる革新的 なエンジンの開発を検討している。
 現在は構想段階に入ったばかりだが、当局では 2006年から予定している ITEP (Improved Turbine Engine Program) の S&T (Science and Technology) 段階に反映させる意向。
 ITEP は当初、Black Hawk UH-60M に搭載するタービンエンジンの研究を目的とし 2015年頃の実用化を目指していたが、研究当局はこ の計画に共通エンジンの研究を盛り込みたい考え。
2003.04 International Defense Review US Air Force puts its future in the hands of VAATE  米空軍研究所は、今後8年間で計$350Mをかけ、ジェットエンジンの能力を向上させる Phase 1 VAATE (Versatile Affordable Advanced Turbin Engine) 計画を開 始する予定である。
 Phase 1 VAATE は、現有エンジンの6倍の改善を行うもので、2010が目標となっている。 Phase 1 では Mach 2.4 で飛行する Long-Range Strike Aircraft への適用が考えられている。
 Phase 2 VAATE は10倍の改善をしようというもので、2017年を目標にしている。
2003.03.31 Inside the Army Army researchers look to advance electromagnetic gun technology  米陸軍は将来的に FCS 導入を目的として、次年度から2006年の間に 電磁砲 (Electromagnetic gun) の技術研究を行う。
 基礎研究は 1980年以降 ARL (Army Research Lab) で続けられてきたが、予算が承認されれば、2004年から ARDEC (Armaments Research , Development and Engineering Center) に管轄を移して研究を進め、2006年に開発移行の可否を決定する計画 となっている。
 電磁砲の初速は秒速6~12kmが可能とされ、軍は2010年の装備化を狙っているが、研究所では技術的にみて 実用化は2015年以降と見積もっている。
2003.03.10 Inside the Navy NATO purchases Bluefin UUV for mine reconnaissance missions  NATO は機雷捜索用の UUV (Unmanned Underwater Vehicle) Bluefin OdysseyⅢ を1台 $3.7M で試験的に購入した。
 NATO は数年以内に海軍に機雷専門の偵察部隊を組織する計画をもっており、Bluefin 購入はその準備となる。 納期は 2004年6月。
 Bluefin は米海軍研究所が 10年にわたり開発を行ってきた UUV で、リチューム蓄電池を用いスクリューで推進する。 GPS、各種セン サー及びソナーを搭載し、機雷探知の他、海面下の捜索と水質サンプリングを行うことができる。
2003.03.06 Inside the Pentagon 'Dirty bomb' antidote to clean up military buildings  DARPA は、米軍施設の放射能汚染を検知し迅速にするシステムの導入について、企業や大学研究機関及び関係官庁に 広く提案を求めている。
 米軍はテロリストグループによる放射性物質を充填した爆弾 (汚い爆弾) による攻撃を懸念しており、3月中にプロジェクトの説明会を 予定し、5月初めには企業との契約を行う意向とされる。
2003.03.05 Jane's Defence Weekly US Army in 'good shape' for war  イラク攻撃を控え米陸軍はセラミック防弾衣、武装 UAV などの新装備を準備している。
 陸軍は2~3週間以内に BAT を装備した RQ-5A Hunter を6機装備する。
 BAT 搭載 Hunter は、滞空索敵をして Scud 発射機などを攻撃する。
 Hunter用の BAT は1月に78発が発注され、既に26発が引き渡されている。
 Hunter が軍団レベルの装備であるのに対し、RQ-7A Shadow 200 旅団初の UAV として装備されている。
2003.01.20 Inside the Army Army precision airdrop system proposed as FY-04 ACTD candidate  米陸軍は高々度精密投下システム PEGASYS (Precision Extended Glide Airdrop System) の ACTD を提案し先日担当官に内容説明を行った。
 PEGASYS は Objective Force での兵站活動を効率的に行うことを目的とし、燃料弾薬等を高度 35,000-ft から戦闘旅団地域に正確に投下するシステムで、搭載量は 1,000-lb をはじめ各種検討されている。
 仮に 2004年からの ACTD 開始が認可されれば 2006年には投下試験が可能となる。
2002.12.18 Jane's Defence Weekly US NAvy sees the 'light'  米海軍は将来の艦載兵器として電磁砲や FEL (Free Electron Laser) に関心を持っている。
 電磁砲は大気圏外から飛来するミサイル等の撃墜を目指して Mach 7.0~8.0 で発射され200nmを6分程度で飛 行する。 弾には小型の GPS/IMU が取り付けられ、目標に Mach 5.0 で激突する。
 15~30MWと見られる電力の蓄電が課題であるが、海軍は5~6年後に技術検証を行いたいとしている。 実用型の出現には15年程かかる と見ており、DD(X) Flight 2 に間に合う。
 米海軍は艦載のレーザ兵器としては、化学レーザ波長は湿度の高い海上には適さず、固体レーザより効率がよい FEL が適していると 考えている。 現在の FEL の出力は 2kWであるがまず10kWを達成し、2~3年後に100kWを達成して、 8~10年後にはフルパワーによる洋上試験を実施したいとしている。
2002.10.21 Aviation Week & ST Russians eye plasma fields to cut cruise missile RCS  ロシアのミサイル設計局は高々度巡航ミサイルの RCS を減少する方策として、プラズマ磁界を適用 する研究を行っている。
 プラズマは高周波エネルギーと影響し合いこれを吸収する性質を持っており、ステルス性を向上する。
 所要のプラズマを発生させるには低高度では極めて大きな出力源を要するため、高度 20,000m 以上の高速巡航ミサイ ルへの適用を検討している。
 ロシア国防省もまた、巡航ミサイルのレドーム内にプラズマ発生装置を取り付け、プラズマ磁界でミサイルを覆う構想研究を行ってい る。
2002.10.14 Inside the Navy Marines pursue electromagnetic gun as possiblity for MEFFV  米海兵隊は ATD (Advanced Technology Demonstration) で電磁レールガンの研究を行い、 可能であれば次世代戦闘車両 MEFFV (Marine Air-Ground Task Force Expeditionary Family of Fighting Vehicle) への搭載を行う検討を行っている。
 海兵隊は 4~5年計画で総額 $50~$100M を投じて研究を行う意向を示しており、11月から12月に行われる DoD の承認決定を待ってい る。
 MEFFV は 海兵隊の M1A1 及び LAV の後継となる軽量戦闘車両で 2008~2012年の装備を予定、陸軍の FCS 車両との技術共同について8月に MoU を締結している。
2002.10.02 Inside Missile Defense Early testing shows promise for Space-based radar in higher orbit  DARPA が米空軍の SBR に組み込むアンテナの素材として研究を進めている Thermal plastic の基礎試験が行われ、 良好な成果をあげている。
 このポリマー素材は特定の温度条件で膨らみ、固形化した後は軽量かつ充分な強度を保持する特長を持っており、全長 300mに及ぶレー ダーアンテナの枠組みと結構に使用が期待されている。
2002.09.16 Inside the Navy Marines field precision targeting for use in Afganistan  米海兵隊はアフガン戦争での戦訓をもとに、前線飛行統制員用の目標位置標定装置 PTS-180 を 180セット導入した。
 PTS-180 は標準型の双眼鏡に似た形状で、レーザーにより目標までの距離、方位及び高低差を測定する。 測定誤差は 数km で 10m 以内とされる。 
 海兵隊は PTS-180 を更に 1,700 セット調達予定だが、この他にも 設置型の TLDHS (Target Location Designation Handoff System) を FY-O3 に、PTS-180 の改善型でアイセーフレーザーを使用した AEROS (Advanced Eye- safe Rangefinder Observation System) を FY-O4 に導入する予定。
2002.09.04 Jane's Defence Weekly US Army tests anti-mine laser  米陸軍は近くレーザを使った地雷除去システム Zeusの試験を行う。 このシステムは数年内に実用化が可能 と言われるが、計画推進の予算はまだ付いていない。

 Zeus は HMMWV の上に500Wの半導体レーザを取り付けたもので、操作員がズームレンズカメラで地雷を発見し 、レーザ光を照射する。
 レーザ光で暖められた地雷の外殻により爆破させようとするもので、照射時間は外殻の材質などにより異なる。 照 射距離は250m以内

 現在開発中の1kW型では、照射距離の延伸ができるため、砲迫弾、各種爆弾にも使用可能になる。

2002.09.02 Defense News Electric armor may gird US,UK tanks  戦車や装甲車に用いる電磁防護システムの試験が 3月に英国で行われ、所要の成果を収めた 事が明らかにされた。
 このシステムは英の DSTL (Defence Science & Technology Laboratory) が開発した装置で、防弾板、絶縁材、配電 回路及びコンデンサーから構成される。 重量は約 2t程度だが、対戦車ミサイルやロケット擲弾に対し 10~20t戦車の防護効果 を持つ。
 研究はまだ初期段階で、当局は実用化に 5~6年を要するとみており、英軍は 2008年の装備化を計画している FRES (Future Rapid Effects System) への搭載を検討米軍も 2008年に FRES の導入を検討中とされる。
2002.08.26 WIRED

インターネット

「フォース」で輸送車をロケット弾から守る米軍  兵員輸送車などの軽装甲車両に対する RPG ロケット弾への防御策として開発されているのが、電気的な「フォース」 、つまり電気装甲である。
 ロケット弾で使用される成形炸薬弾の破壊力は、2,200m/sec という高速高温のメタルジェットによってもたらされる。
 電気装甲システムは、車両が通常供給できる電力を電源とし、極めて強力な電流を 流すことによって、噴射されるメタルジェットを遮断する。 これによって破壊的なジェット噴流は消散するか 、溶解したり粉末状になった比較的無害な残骸が車両の周囲に散乱するだけになる。
 最近イギリス軍が実施した機能実証テストでは、電気装甲システムを装備した兵員輸送車は、ロケット弾攻 撃を受けても、へこみとかすり傷程度のダメージしか受けなかった。
2002.08.12 Inside the Navy Review:Non-lethal laser gun raises legal,political,ssocial issues  DoD の非殺傷型レーザー兵器開発について計画の再検討が行われ、人体に与える効果と影響 についてかなりのリスクを伴うことが指摘された。
 PEP (Pulsed Enargy Projectile) 計画は、レーザーのプラズマボールを人員に照射 し、その衝撃により活動を一時的に停止させる狙撃銃等を研究するもので、2010年頃の開発/実用化を目指して いる。
 部外専門家を交えた検討では、レーザー照射により失明の恐れがあるとしている。
 計画はまだ初期段階で、どの程度のダメージを設定するかは今後の動物実験等で検証される模様だが、この種兵器の導入には政策、法 制及び人道上、多くの問題があり、DoD は関連情報の収集を広く行っている。
2002.08 Signal Ladr illuminates oputical sensors
= LADAR システムに関する紹介記事 =
 近い将来、レーザーによる探知システムが軍用機に搭載され、戦闘地域の移動車両等を正確 に捕捉ことが可能となる。
 このシステムはレーザー光線の反射を利用する高感度の 3次元光学検知装置で、MIT のリンカーン研究所をは じめいくつかの研究機関で調査研究が進められている。
 同様の宇宙システムは既に軍において研究中で、弾頭とデコイの弁別に利用するミサイル防衛システムに適用 される模様。
2002.07.03 Jane's Defence Weekly MBDA trials active stealth techniques for future strike weapons  MBDA社が Thales社と共同で開発している 'Active Stealth' について、初めて明らかにし た。
 Active Stealth は巡航ミサイル等に使用する目的で開発されており、既に何回かの飛行試験が行われている。 MBDA社では2010年台 での実用化を目指しており、多分改良型の Storm Shadow/SCALP EG ファミリの 巡航ミサイルに取り入れられるものと見られる。
 Active Stealth にはコンフォーマルアレイを用いたスマートスキン式の TR アレイが使われ、翼前縁、操舵 翼面、エンジンのインテーク等 RCS が大きくなる部位に取り付けられる。
 レーダ波を受信し変調して再送信しても、レーダに識別されてしまうとの懸念もあるが、MBDA社は「その懸念はあるが、そのため、そ もそも発見されにくい巡航ミサイル等の低空小型ミサイルに利用する」としている。
2002.06.24 Aviation Week & ST Subscale engine tests cruicial to X-43C  X-43C のサブスケールモデル MFPD (Multimodule Flowpath Propulsion Demonstrator) の製作が Allied Aerospace の GASL 工場で始められた。
 MFPD は 2/3 スケールモデル で 2003年秋から NASA の8ft 高温トンネルでの基本性能確認試験に使用される。
 X-43C は重量 5,000lb、全長 16.5ft で、NASA と空軍は 2006年後半に飛行試験を計画している。
 試験は B-52 から X-43C を発射、ロケットブースターでスクラムジェット作動速度まで加速、その後約 4分 間実際にエンジンを作動し、最大速度 Mach 5~Mach 7 を確認する。
 MFPD の他に NASA では実際の X-43C 用エンジンの試験を 2005年に計画している。
2002.06.24 Aviation Week & ST Flight-weight scramjet readied for tests  世界で始めての Flight-weight スクラムジェットエンジンの地上試験用動力部が 完成し、7月初めから試験が開始される。
 これは米空軍の HyTECH (Hypersonic Technology) プロジェクトが行っている軽量超音速スクラムジェット に関する計画の一環で、NASA が共同参加、設計を Pratt&Whitney 社が担当している。
 地上試験用動力部 GDE-1 はニッケル合金製で重量 200lb以下、燃料に JP-7 を使用するが、性能確認用エンジンは重量 2,000lb、燃料 に水素か炭化水素燃料を使用する。
 現在の構想では最大速度 Mach 5 を目指し、ミサイル、航空機及び宇宙船に適用する計画で、NASA は X-43C への搭載試験を 2006年以降に行う意向を持っている。
2002.06.24 Aviation Week & ST Component tests aid scramjet development  米空軍の HyTECH (Hypersonic Technology) プロジェクトが進めているスクラムジェットエンジンの各種構成品のリ スク低減試験及び評価は Pratt&Whitney 社と軍研究所で数年来行われてきたが、このほど全ての試験を終え、GDE-1 (Ground Demonstrator Engine-1) による地上試験に来月移行する。
 試験はその後、GDE-2 による試験を 2003年末に計画している。
2002.06 International Defense Review Airship for EMD ?  米 MDA は企業に、BMD の一環として成層圏に滞空する飛行船に関する提案を求めている。
 この飛行船には、監視、追随、識別のためのセンサを搭載するほか、武器も載せることも考えられる。
2002.04 Interantional Defense Review Air-breathing rocket for hypersonic vehicles  NASA は Air-breathing 方式の新型超音速ロケットエンジンを 6年間、約$140M を投じて開発する。
 計画は3段階に分かれ、第1段階のシステム概念設計とサブシステムの試験は今年11月に終了する。 第2段階は 2006年以降地上エンジ ン試験、最終段階の飛行試験は2009年頃を予定。
 このロケットエンジンは軍事、民事両方に使用する予定で、長さ 9m、直径 4.2m、速度 Mach 10
 発射後、Mach 2 に達した時点で大気中の酸素で水素燃料を燃やし、Mach 10 に加速した後は通常のロケット 推力により大気圏外を飛行する。
2002.04.03 Jane's Defence Weekly US pursues new pulse-energy weapon  米国は、非殺傷型兵器として、新型パルスエネルギ兵器を開発しているもようである。
 この兵器は、人体に対し以下の3種類の効果があると考えられる。
① 'Flash Bang' 効果で、一時的に失神させる。
② FY-02 ACTD で研究中の Active Denial System と同様、皮膚に痛みや火傷感を与える。
③ 一時的に、完全な無能力状態を与える。
2002.03.06 Jane's Defence Weekly US Navy narrowband satellite project set for next phase  米海軍は、2~3週以内に、MUOS (Multi User Objective System) 開発の次段階の見積要 求を行うと見られる。
 MUOS は、現有の UFO (UHF Follow-On) 音声通話衛星通信の後継となる衛星通信で、UFO の約8倍の伝送量を持つと共に、同時多所通話 が可能になる。
 計画には、Boeing, Lockheed Martin, Raytheon, Spectrum Astro の4社が名乗りを上げているが、7月には CAD (Component Advanced Development) に進む2社が選定され、その後実際に衛星を製造する1社が選定される。
 海軍はFy-08に最初の衛星を打ち上げ、FY-13での運用開始を目指している。
2001.12.12 Jane's Defence Weekly USAF outlines plans for 'military space plane'  米空軍は、2002年までに、MSP (Military Space Plane) 計画の要求の取り纏めと、線 引きを使用としている。
 MSP は、ペイロードを軌道に打ち上げたり、軌道を変換させたり、衛星に補給を行ったり、地上に回収するシステムで、打ち上げを 行う SOV (Space Operation Vehicle) と、打ち上げられる以下のような飛行体で構成される。
  ・SMV : Space Manoeuvre Vehicle
  ・CAV : Common Aero Vehicle
  ・MIS : Modular Insertion Stage
  ・OTV : Orbital Transfer Vehicle
2001.12 International Defense Review US Navy evaluates unmanned surface vehicle  米海軍 NUWC (Naval Undersea Warfare Center) は10月末、4年間の Spartan Scout システムに関する開発試験の実 施を承認された。
 このシステムは海上での非対称戦、特にテロによる小型船舶での自爆攻撃等を偵察監視し情報を伝達するもので、7~11m の 無人ゴム ボート(USV) に搭載、艦船からの放出の他、C-130 からの空中投下も可能。
2001.12 International Defense Review US Navy tests technologies for supercavitating weapons  米海軍の NUWC はこれまで 10年以上研究を続けてきた対魚雷用兵器に適用する高速キャビテーテイング技術の試験 を行っている。
 約2年間の基礎試験を行い、5年後には水中試験を予定している。 この技術を適用することにより将来の対魚雷用兵器は水中で速 度 200kt、射程 2,750m 以上が可能となるという。
2001.10 Jane's Missiles & Rockets DARPA tests a Mach 7 scramjet  DARPA がスクラムジェットの初の発射試験に成功した。
 実験の飛行体は10cm径で、エンジンの作動速度に達するのに、40m長の砲身を用いて 10,000gで加速し、Mach 7.1 を達成した。
 その後スクラムジェットエンジンを作動させ、80mを30msec間飛行させた。
2001.08.27 Aviation Week & ST Gun-launched projectile reaches hypersonic free flight  DARPA と Gasl 社はこのほど大砲から発射するスクラムジェット推進超音速ミサイルの小型模型による発射試験を 空軍の技術開発センターで行った。
 今回の試験には 直径4インチ、チタニウム製の 1/5 スケールモデルが使用され、エチレン燃料のスクラムジェッ トにより260フィートを25ミリ秒で飛行した。
2001.08.08 Jane's Defnce Weekly UK unveils hypersonic experiment  英国は2000年代の中頃に初飛行せさたいとするサブスケールの極超音速飛行体を作成するため、極超音速試験計画 の立ち上げを検討している。
 SHyFE (Sustained Hypersonic Flight Experiment) は、1.5m 長、30kg 重のラムジェット推進飛行体で 、Mach 5 以上での飛行を目指している。 構造を複雑にしないため Scramjet は使用しない。
2001.07.25 Inside Missile Defense SMDC acquisition chief envisions fewer,more capable systems  SMDC はこのほど、陸軍のミサイル防衛に関する将来方向についての見解を明らかにした。
 これによると、より少ない防衛システムで各種脅威に効果的に対処することを目指し、事業計画の統合削減を行う。
 今後重点的に研究開発を進める技術は以下のとおり。
・低価格/長距離巡航ミサイル:1発 $10,000以下、距離150~200km
・スクラムジェット技術:ミサイル防衛用超音速ミサイル推進装置
・長時間対空無人機技術:JLENS (Joint Land Attack Elevated Netted Sensor)
・機動戦術レーザー技術:MTHEL (イスラエルと共同開発)
2001.06.20 Jane's Defence Weekly Counter-stealth: the unconventional approach  LO (Low Observable) 技術に多大の経費が投ぜられているなか、世界各国で安価な対ステルス技 術計画が進められている。
Tamara システム: HTT-Telsa 社(チェコ)
 LO 機が出すレーダー、無線、レンジファインダー、IFF 等の電気的信号から目標を探知、追随する
Silent Sentry passive detection システム: Lockheed Martin 社
 民間の FM 及び TV 放送局の電波が LO 機を照射した時に発生するドプラー信号を探知、追随する
携帯電話地上局を利用する検知システム: Roke Manor 研究所 (英)
 多数の民間移動電話端局を利用し、目標の位相変化から探知、追随する
「Passive Coherent Location システム: 中国が運用
 Silent Sentry と同様の原理と推定されている
2001.06.20 Jane's Defence Weekly Stealth Europe:
欧州各国のステルス技術開発状況
 1980年代後半に出現した F-117 や B-2 といったステルス機に代表される LO (Low Observable) 技術は米国の独壇場であったが、 欧州諸国の企業は着々と技術を蓄積し、今後 10年以内にステルス機を共同実用化する準備を行っている。
BAE (英)
 英国は米国とのステルス技術に関する協定を締結しているため、米国技術を他国にリリース出来ないことから、独自のステルス開発 、米国との JSF に関する研究開発及び他国とのステルス以外の共同研究を別々に実施している。
Dassault Rafale (仏)
 独自に行った巡航ミサイル MBDA Storm Shadow の LO 設計は米国が最大限の評価をし ている。 また、最近無人試作機 Aeronaf Varidation Experimentale の縮尺モデルを公表した。
Daimler Chrysler Aerospace(独)
 ステルス開発計画 TDEFS (Technology Demonstrator for Enhancement and Future System) を実施して おり、形状技術および電波吸収体技術を継続して研究開発中。
EADS' Military Aircraft(独)
 TDEFS を適用した Mako 軽戦闘機/訓練機プロジェクトを実施中の他、現在、Dassault、BAE、Saab (スエーデン)と ETAP (Europian Technology Aquisition Programme) と呼ばれるステルス試作機の共同開発に向け、数ヶ月以内にMoU締結 を準備中で伊とスペインが更に加わる予定。
2001.06.20 Jane's Defence Weekly Counter-stealth in the USA  米国の研究者は、ステルス機開発段階の初期から対ステルス及び対低識別化 ( CLO: Counter Low Observable) 技術の研究を併行して進めている。
 これは主としてステルス機の脆弱性に起因する識別技術の研究であるが、同時に LO (Low Observable) 脅威対処もその目的となっ てきている。
 CLO 技術は大きく通常レーダーの改善、ラジカルレーダー及びレーダー以外のセンサーの3つに区分される。
レーダーのアンテナを大きくする:海軍 YEZ-2A プロジェクト
レーダーの帯域を大きくする:海軍 WARLOC プロジェクト
低周波数及び超広帯域レーダーの開発
Bistatic レーダーの開発
2001.06.20 Jane's Defence Weekly Hidden agenda  米国の新しいステルス及び LO (Low Observable:低識別化) 改善技術はようやくヴェ ールを脱ぎつつあるが同時に、より実用的かつ輸出可能なステルス機の製造とその使用方法の検討作業が進められている。
 ステルス機の RCS は現在、-30~-40dB/㎡ とされているが最近行われた Lockheed Martin 社をはじめと する研究では -70dB/㎡ 以上の結果が得られている。
 ステルス及び LO 技術は大きく RAS (Radar Absorbent Structure) 及び RAM ( Radar Absorbent Material) に区分され、X-45B UCAV-N のような無人機と F-22、JSF、 F-117 及び B-2 に適用されている。
 特に F-117 は1999年にセルビアで撃墜されて以来、RAM の改善が行われ、機体の75% にシートタイプからスプレータイプの電波吸 収体が使われ、2005年に改善が終了する。
 今後の航空機輸出にあたっての問題点は、ステルス及び LO 技術の流出にあり、米国はその対応に苦慮している。
2001.06.20 Jane's Defence Weekly US Army reviews research for EAAD programme  陸軍は DoD の予算承認がないまま、 EAAD (Enhanced Area Air Defense) 計画の研究を開始 した。
 EAAD は2015年以降の防空を考えるもので、MTHEL (Mobile Tactical High-Energy Laser) や DARPA の Small Low-Cost Interceptor Device も候補になっている。
 EAAD が防護しようとしているものには、ロケット砲弾や砲迫弾も含まれている。
 現在関心が持たれている技術には、レーザ高電力マイクロ波 電磁砲HVR (Hyper-Velocity Rocket)、高初速砲などがある。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets BMDO orders millimeter-way array study  BMDO は FEPET社から出された「カーボンナノチューブ陰極を用いたミリ波アレイ」を SIBR (Small Business Innovation Research) Phase 1 に選定した。
 この提案は463件提出された提案から選ばれた167件の内の1件である。
 Phase 1 は $50,000 が予定されている。
2001.04.23 Aviation Week & ST X-43C test goal: accelerate from Mach 5 to Mach 7  NASA 当局は現在研究中の超音速機 X-43 シリーズの X-43C に関する試験目標を、 「Mach 5 から Mach 7 への加速が出来ること」とした。
 これは、空軍の炭化水素燃料スクラムジェットエンジン 3基を搭載し 2~3分間の燃焼で Mach 5 から Mach 7 へ加速させるもので、2006年に 2~3回の飛行試験を行う予定。予算は6年間で$185M を計上している。
 なお、 X-43A の飛行試験は近々開始される予定で、最終的には Mach 10 の最大速度を目標としている。
2001.04.23 Aviation Week & ST Stealth is still hot JSF topic  Lockheed Martin 及び Northrop Grumman の両社は、このほど JSF やその他の戦闘機に適用し得る 新しいステルス改善設計を明らかにした。
 これは機首に取り付けるセンサー用窓の形状と装着に関する改善で、機体構造と並行に設置することによりレーダー反射を狭くする 効果を持つ。
 両社はこの秋の JSF 機種選定で主契約社に指定されれば、2007年には EMD 段階の試作機にこの設計を適用したいとしている。
2001.04.16 Aviation Week & ST Faster test, deployment eyed for space-based laser  SBL (Space-Based Laser) の実験装置として、米空軍と BMDO が計画している IFX (Integrated Flight Experiment) は、計画の2012年より早め、2010年に打ち上げ 可能で、また、最初の実運用機は2018年に打ち上げ可能であることをプロジェクトディレクタが明 らかにした。
 IFX は ABL の技術が生かされた臭化水素レーザを使用し、数百キロのレンジを持つ、重量約 40,000 lb. の衛星で、高度 425kmの軌道を周回する。
2001.03.19 Space News Surrey developing Steam-Powered Thruster  DoD は宇宙空間移動用の蒸気による推進装置に注目、少なくとも1社の衛星製造企業がこのシステムを研究構築している。
 作動原理は噴射ノズルから蒸気をスラストとして放出させるものであり、極めて低価格のシステムが最大 の利点である。
 米空軍の計画に基ずき Surrey Satellite Technology 社が蒸気スラスターの研究開発を行っている。
 DARPA は今後、同システムの設計研究に $10M を充当し、2段階の研究を2年半にわたり行う予定。