FireScout に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2014.12.06 Defense News Fire Scout helo deployments intensify <1501-120604>
= Fire Scout UAV 艦載の進捗状況に関する記事 =
・東海岸を基地とする2隻のフリゲート艦4機の MQ-8B を搭載している。
・サンディエゴを出港し西太平洋に向かっている LCS Fort WorthMQ-8B 1機と MH-60R 1機を搭載しており、 初の UAV/ヘリによる共同運用が行われる。
・カリフォルニアの沿岸警備隊に属する巡視船が、巡視船として初めて2機の MQ-8B を搭載し ている。
・Northrop Grumman社が最後の MQ-8B を納入したが、12月3日に初の量産型 MQ-8C を納入した。 2機の MQ-8C はカリ フォルニアから東海岸のノーフォークに向けて搬送中で、ここで初めて駆逐艦 Jason Dunham に搭載される。
2014.11.19 Defense News Fire Scout and Seahawk deploy together for first time <1412-111906>
 MH-60R Seahawk 1機と MQ-8B Fire Scout を装備した飛行隊24名が17日、シンガポールに16ヶ月 間派遣される
LCS Fort Worth に乗艦した。
 これは、同一艦上で有人機と UAV が運用される初めてのケースになる。
2014.07 Inrternational Defence Review USN steps up Fire Scout testing for MQ-8B and 8C <1408-070008>
 米海軍が
LCS への搭載に備えて、MH-60R と MQ-8B同時連携飛行試験を行う。
 MQ-8B に搭載したレーダの視野角は180゚であるが、搭載能力の大きな MQ-8C には360゚の視野角を持つレー ダが搭載される。
2014.03 International Defence Review DOT&E report outlines US Navy UAS issues <1404-030011>
 米国防総省の
DOT&E監が作成したFY13報告書では、海軍の VTOL UAV についての評価も述べられている。
MQ-8B
 APKWS の発射試験では12発中11発が命中し、失敗した1発もミサイル誘導装置の故障であった。
MQ-8C
 LCS 搭載は2015年に開始される。 既に14機が発注されているが、96機を調達する計画である。
MQ-4C
 飛行試験が2012年5月から2013年5月へと遅延した。 このため LRIP 開始決定はFY15へ、 IOT&E は2017年に延期される。
2013.12 International Defence Review US Navy's Fire Scout grows up <1401-120013>
= 米海軍の Fire Scout UAV に関する5頁の記事 =

 
2013.10 Jane's Missiles & Rockets APKWS Ⅱ integration witn MQ-B Fire Scout UAV nears completion <1311-100010>
 MQ-8B Fire Scout への APKWS-Ⅱ 搭載試験は9月までに完了する。 5月6月に行われた試験では、 12発中11発が標的に命中した。
 MQ-8B より滞空能力が二倍搭載能力が三倍ある MQ-8C は2014年に配備されるが、MQ-8C へ の AKPWS-Ⅱ 搭載は2015年に計画され、2016年には LCS への搭載が予定されている。
2013.06.11 Defense News US Navy's new, bigger Fire Scout to fly this fall <1307-061102>
 Schweizer 333 ヘリを元にした MQ-8B Fire Scout に対して、Bell 407 Jet Ranger を元にした大型の MQ-8C は、今年後半以降に初飛行し、 2014年後半には就役する。
 MQ-8C は当初 SOCOM の支援を行っている駆逐艦に装備されるが、焦点はあくまでも LCS への装備である。
┏━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃      ┃  MQ-8B ┃  MQ-8C ┃
┣━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃最大離陸重量┃ 3,150-lb ┃ 6,000-lb ┃
┃機内搭載能力┃  600-lb ┃ 1,000-lb┃
┃最大速度  ┃  110kt ┃  140kt ┃
┃滞空能力  ┃ 4~5時間┃11~14時間┃
┗━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2013.02 International Defence Review Fire Scout to begin live-fire trial <1303-020031>
 米海軍が2013年3月に、MQ-8B Fire Scout による誘導ロケット弾 APKWS の実射試験を開始 しする。 MQ-8B は6発の APKWS を搭載する。 MQ-8B はまたフルモーションビデオをハンドヘルド映像端末である ROVER に送信することもできる。
 海軍はまた Fire Scout を Perry級フリゲート艦に搭載し始めている。
2012.11 International Defence Review APKWS ready for MQ-8B Fire Scout project <1212-110007>
 BAE Systems社が9月中旬、APKWSMQ-8B Fire Scout に装備されることになったと発表した。 APKWS は既に アフガンに配備されており、同社は米海兵隊から、初期分として11,000発分を受注している。
2012.11 Jane's Missiles & Rockets APKWS to arm Fire Scout UAV/td> <1211-110003>
 BAE Systems社が米海軍から、APKWS 誘導ロケット弾を MQ-8B Fire Scout に搭載する契約を受注して いる。
 海兵隊による APKWS の IOT&E は今年初めに完了している。
2012.07.11 Jane's Defnse Weekly Frigate deploys with Fire Scout UAVsw <1208-071104>
 MQ-8B Fire Scout 4機を搭載した米海軍の Oliver Hazard Perry 級フリゲート艦 Klakring が6月29日、ソマリア沖に向けた6ヶ月間の航海に、フロリダ州 Mayport を出航した。
 MQ-8B 搭載艦の初任務になる。
2012.05 International Defence Review USN progresses programme to arm Fire Scout <1207-050011>
 米海軍が3月7日、MQ-8B Fire ScoutAPKWS-Ⅱ を搭載する最終試験である 、搭載のための地上設備を確認する試験を行った。
2012.05 International Defence Review USN Fire Scout UASs grounded after 'mishaps' <1207-050009>
 米海軍は3月30日と4月6日に起きた二件の MQ-8B Fire Scout の事故を受け、全14機の飛行を 停止している。
2012.04.18 Jane's Defence Weekly USN Fire Scout UASs grounded after 'mishaps' <1206-041804>
 米海軍が4月10日、3月30日と4月6日に起きた2回の事故を受け MQ-8B Fire Scout 14機を飛行停止にした と発表した。
 3月の事故では、フリゲート艦に搭載された MQ-8B が UAV 自動回収装置 (UCARS) での着艦に失敗し洋上に不時 着し、4月にはアフガン北部で通常の監視活動中に墜落した。
2011.11.16 Jane's Defence Weekly US Navy to arm Fire Scout <1201-111602>
 Northrop Grumman社が11月8日、米海軍が MQ-8B Fire ScoutAKPWS 70mm誘導 ロケット弾を装備すると発表した。 同社は2013年3月までに実用システムを納入する。
 一方 BAE Systems社は9月23日に、AKPWS を$17Mで受注している。
2011.08.24 Jane's Defence Weekly UAV shot down by Ghadaffi forces, says NANAIR <1110-082405>
 米海軍の MQ-8B Fire Scout が6月21日、リビアでカダフィ政府軍に撃墜された
 米海軍の高官によると Fire Scout は小火器弾ではなく、もっと大型の武器で撃墜された模様である。
2011.08.03 Jane's Defence Weekly GD, NAVAIR defend Fire Scout <1110-080303>
 米国防総省 OT&E 監察官事務所が6月24日に提出した MQ-8B Fire ScoutOT&E 報告書で、MQ-8B データリンクの信頼性に欠陥があると指摘した。 この報告種は2011年初頭にフリゲート艦 Halyburton で行 われた試験の結果をまとめたものであるが、同事務所によるとこの問題は、MQ-8B 初めてアフガンに投入した5月にも生起している。
 これに対し海軍と Northrop Grumman社は、アフガンに投入された3機の成功を強調して報告書に反論している。
2011.06.29 Jane's Defence Weekly NATO: Fire Scout lost over Libya <1109-062914>
 6月21日リビアで、米海軍のフリゲート艦 Halyburton から発進したと見られる MQ-8B Fire Scout が消息を絶った。 これがリビア作戦 'Operation Unified Protector' における、初の航空機 の損害となった。
2011.06.27 Aviation Week & ST Unmanned Scout down <1108-062702>
 米海軍の MQ-8 Fire Scout が6月21日、リビアで墜落した。
 当時 Fire Scout は高度5,000~7,000ftから情報を送信中で、制御装置にも異常が見られないことから、撃墜された模様である。
2011.06 International Defence Review Funding boost fast-tracking arming of US Navy Fire Scout UAVs <1107-060023>
 米海軍が、MQ-8B Fire Scout18ヶ月以内に武装化する計画で、搭載武器に APKWSGriffin を選定した。 選定作業の間には GBU-44 Viper Strike ゃ Hellfire も候補に挙がった。
 Griffin は NLOS-LS に代わる LCS 搭載武器にも選定されている。
2011.02.21 Aviation Week & ST Bigger Scout <1104-022103>
 米海軍が 特殊作戦用に、MQ-8 FireScout機体を大型化した航続距離が長 く搭載能力の大きい MQ-8C を2015年までに装備する計画で、FY12予算に 12機を要求している。
 MQ-8C は Schweizer 333 ヘリを元にした MQ-8B と異なり、より大型の Bell 407 を元にするが、搭載電子機器や地上装置は同じものを使用 する。
【関連記事:1102-122204 (JDW 2010.12.22)】
2011.02.07 Aviaation Week & ST Scouting ahead <1103-020707>
 MQ-8 Fire Scout は今年、海賊対策アフガンでの ISR に投入され実戦経験を積むことになる。
 海賊対策では MH-60 1機と共に2機がフリゲート艦 Halyburton に搭載される。 アフガンにはFY11の3/四半期に、 Brite Star Ⅱ EO/IR 装置を搭載した3機が投入される。
2011.01 International Defence Review ASTAMIDS proved on MQ-8B <1102-010032>
 MQ-8B Fire Scout に搭載しての ASTAMIDS の試験が行われ、Hellfire への 目標指示と共に IED の探知にも成功した。
2010.09.20 Aviation Week & ST Fire Scout is back <1011-092001>
 MQ-8 Fire Scout は、8月2日に制御不能状態でワシントン DC から40哩まで接近した 事故以来飛行を停止していたが、米海軍は9月20日に飛行試験を再開する。
2010.09.06 Aviation Week & ST Spinning up <1010-090612>
 インド海軍と IAI社が HAL社が生産している Aloiette Ⅲ ヘリを無人化した艦載 VTOL UAV を開発しているが、 海軍は少数機でよいから速やかに装備したい方針に代わってきた。 候補機としては MQ-8B Fire Scout があがっている。
 EADS社の Orka や Boeing社の A160 Hummingbird はまだ開発中であるし、Schiebel社の S-100 では能力不足である。 S-100 は2007年10月にインド海軍の外洋哨戒艦 で離着艦試験を行っている。
2010.09.06 Aviation Week & ST Wandering scout <1010-090601>
 米海軍が試験飛行中の MQ-8B FireScout が8月2日、高度1,700ftを飛行中にソフトの不具合から通信が 途絶え、そのまま北~北西に飛行し、ワシントン DC から40哩に設定されている飛行制限空域に進入した。
2010.09.01 Jane's Defence Weekly USN grounds Fire Scout fleet as UAV goes rogue <1010-090102>
 米海軍の MQ-8B Fire Scout が8月2日、27分間にわたり通信が途絶えて誘導が効かなくなる事故があり、8月26日現在、 試験飛行中の6機が飛行停止になっている。
 誘導不能になったのはワシントン DC から南方40哩の飛行制限空域内であった。
2010.08.23 Aviation Week & ST Scouting ahead <1010-082314>
 米海軍が今秋、MQ-8B Fire ScoutOpeval を予定しており、来春でるその結果を待って FRP 移行の決定を行う。 海軍は Fire Scout を168機調達して LCS に搭載する計画 で、LCS-1 への搭載試験は2011年の1/四半期、LCS-2 へは2/四半期を予定している。 実際に LCS に搭載しての運用は2012年末か2013年初め になる。
 Fire Scout には18ヶ国から照会があり、Opeval 結果で商談が進むと見られている。
2010.05.10 Aviation Week & ST US Navy, industry integrating UAVs <1006-051001>
Fire X
 米海軍が UAV を艦隊に採用する方針で、これに呼応して Northrop Grumman社が Bell社と共同で Fire Scout の MALEである Fire X を開発し、2011年に行われるコンペに参入する。 Fire X は Bell 407 ヘリを UAV に改造する ものである。
Sea Avenger
 これとは別の海軍の要求に GA-ASI社が、Pradator C Avenger の艦載型である Sea Avenger を提案している。  Sea Avenger は機内弾庫を持ち、折りたたみ翼の採用、脚の強化、拘束フックの取り付けなど、空母搭載への適応が 図られる。
 海軍は2018年までに空母に搭載したいとしている。
2010.03.22 Aviation Week & ST The opportunist <1005-032208>
 米陸軍が1月に、旅団戦闘団近代化計画 (BCTM) から VTUAV を削除したが、Northrop Grumman社製陸軍向 け Fire Scout の飛行試験は続けている。
 しかしながら陸軍は、陸軍の要求は Shaodow UAV の改良で満足できるとしている。
2010.01.20 Jane's Defence Weekly US Army axes UAS and two UGV models <1003-012003>
 米陸軍が1月11日に議会に対し、FCS 用に開発していた Class Ⅳ UAS と、MULE UGV の地雷処理型と輸送型の計画を中止すると報告した。 但し戦闘型 MULEの開発は続行する。
 陸軍は今後、大隊と旅団を結ぶネットワークとセンサに、MQ-8B Fire Scout Class Ⅳ UAS に代えて Shadow の改良で対応するという。
2010.01.18 Aviation Week & ST Unmanned cancellation <1003-011803>
 米陸軍が FCS で Class Ⅳ UAV に位置づけていた Fire Scout の計画中止 が、1月11日に議会に通知された。
 陸軍は文書の中で、最早 Fire Scout は不必要で、現有 Shadow の改良で対応で きるとしている。
2009.12.02 Jane's Defence Weekly NS Navy receives first production Fire Scout UAVs <1001-120207>
 LRIP で製造された最初の量産型 MQ-8B Fire Scout 3機が納入され、そのうちの 2機がフリゲート艦 Mclnerney に評価試験用として搭載された。
 これ以前に Fire Scout は、2008年12月から Mclnerney110回に及ぶ離着艦試験を行っている。
2009.11.16 Aviation Week & ST Investment strategy <0912-111611>
 米陸軍が2003年に FCS 用 UAV として採用を決めた Fire Scout は、FCS 計画が消滅 したことによる要求見直しで、2014年まで BCT への装備が先送りされている。 このため Northrop Grumman社は 社有機を用いた陸軍用の自社試験を開始している。 陸軍用としては STARLite 捜索救難装置のほか、 地雷探知用の ASTAMIDS も搭載される。
 一方海軍は2004年に LCS 搭載用として MQ-8B の採用を決め、フリゲート艦を用いた試験を実施している。 この 試験では110回の離着艦が行われている。
2009.08.19 Jane's Defence Weekly US Navy to spend $6bn on unmanned platforms <0910-081905>
 米海軍は今後5年間の計画である FYDP各種無人機に$6Bを支出することを明らかにし た。 $6Bの内訳は UAV に$4B、無人艇 (USV) に$1B、無人水中艇 (UUV) に$1Bとなっ ている。
 海軍は MQ-8B Fire Scout の調達を開始するが、当初計画していた LCS のほかに フリゲート艦にも搭載することになり、7月10日に Oliver Hazard Perry級フリゲート艦での試験を完了した。
2009.08.17 Aviation Week & ST USMC taps two design for unmanned cargo lift race <0909-081701>
 米海兵隊は輸送用 UAV の選考から Northrop Grumman社の MQ-8B Fire Scout と MMIST社の SnowGoose を外し、Boeing社の A160T Hummingbird と Lockheed Martin/Kaman社の K-Max の2機種に絞り込んだ。 両社はそれぞれ$500,000と$860,000の契約で 2010年2月に展示飛行を行う。
 輸送用 UAV はアフガンに展開する部隊の補給用に使用されるため、6時間以内に2,500-lbを輸送する能力が求められている。
2009.07.08 Jane's Defence Weekly Fire Scout faces mixed prospects with US forces <0909-070804>
 米陸軍FCS 計画が分断されたことにより、FCS で Class Ⅳ UAV に位置づけられていた MQ-8B Fire Scout の今後は分からなくなったが、Northrop Grumman社は今後別の計画として進められると見ている。 陸軍は既に8機を発注 している。
 これに対して海軍の Fire Scout は、3個 LotLRIP15機 が生産されており、8月か9月に運用評価を行う。 この結果を見て海軍は FRP 移行の決定を行う。
 一方 Northrop Grumman社は新型の自社保有機 P7 の試験を完了した。 P7 は輸出を目指している。
2009.06.22 Aviation Week & ST Scouting ahead <0908-062214>
 米海軍は今秋にも Fire Scout UAV の艦載を開始するが、Northrop Grumman社は補給輸送用 UAV として 海兵隊に売り込みを行っている。 海兵隊の補給輸送用 UAV には Boeing社が A160T、Lockheed Martin/Kaman社が K-Max を提案していて、海兵隊は、アフガンに来年配備することができ、150nm離れた間を1日に 10,000~20,000-lbを輸送できることを要求している。 Fire Scout の搭載能力は600-lbと、A-160Tの2,500-lbK-Max の6,000-lbに比べて一番小さい。
【 K-Max 関連記事:(JDW 2003.08.06)】
 米海軍は Fire Scout を LCS-1 Freedom搭載する試験2010年2/四半期に開始する。 Fire Scout は搭載 艦から110nm以内を8時間滞空でき、指揮統制は UHF の TCDL を介して行われる。
2008.12.17 Jane's Defence Weekly US Army pressed to speed Fire Scout procurement <0902-121701>
 米陸軍が2003年に FCS Class Ⅳ UAV に選定した MQ-8B Fire Scout は、 2011年に初飛行2015年 IOC の計画であるが、Northrop Grumman社が装備化を早めてイラク やアフガンに投入するように働きかけている。 同社はすぐにでも飛行できる社有機を8機保有しており、ゴーサインが出れば陸軍型 MQ-8B を2009年にも 初飛行が可能としている。
 一方、海軍型 MQ-8B は LRIP 移行が可能な状態にあり、同社は LCS だけでなくフリゲート艦でも離着艦でき るかの試験を計画している。
2008.11 International Defence Review Fire Scout radar trials <0812-110001>
 Northrop Grumman社が、社有の MQ-8B Fire Scout に Telephonics社製 RDR-1700B 洋上監視レーダを搭載 した試験を行っている。 これは米海軍による洋上試験に備えたものである。
 RDR-1700B は沿岸監視隊の要求を満たしている。
2008.10.13 Aviation Week & ST Scouting out ASTAMIDS <0812-101301>
 Northrop Grumman社が、自社保有の MQ-8B Fire Scout地雷原探知装置 ASTAMIDS を搭載した初飛行を9月12日に実施した。
 ASTAMIDS は現在 SDD の段階にあり、UH-1H に搭載しての試験が数ヶ月間続けられている。
2008.10.01 Jane's Defence Weekly Maritime radar passes test on Fire Scout UAV <0811-100106>
 Telephonics社製 RDR-1700B 多機能洋上監視レーダ (MMMR) を搭載した MQ-8B Fire Scout の初飛行が Yuma 実験場で行われ。UAV の指令電波とレーダが干渉しないことが確認された。
 洋上試験は11月上旬に行われる。
2008.09.08 Aviation Week & ST New payloads and missions examined for Fire Scout <0810-090807>
 Northrop Grumman社が自社保有の MQ-8B Fire Scout を用いて各種搭載品の試験を行っている。 その中には米沿岸警備隊向け の Telephonics社製 RDR-1700B 水上監視レーダも含まれており、同社は2009年に海軍が MQ-8B 用に開発を開始する多モード水上レーダとして も期待している。 海軍は当初 MQ-8B サに FLIR Ssytems社製 Blite Star Ⅱ EO/IR 装置を搭載する。
【 Blite Star Ⅱ 関連記事:0513-0622 (JDW 2005.06.22)】
 また陸軍向けの MQ-8B には、スタンドオフ地雷探知装置である ASTAMIDS EO/IS 装置の搭載が検討されて いる。
2008.09 International Defence Review Fire Scout nears fruition for FCS <0810-090041>
 米陸軍の FCS Class Ⅳ UAV は Boeing/SAIC社の下請けで Northrop Grumman社が MQ-8B を元に開発しており、 8機試作して2010年11月に初飛行する。 その後2011~2012年に性能確認試験、2012~2013年に limited User Test が 行われ、2013年に LRIP が開始されて2014年に IOC となる計画である。
 FCS Class Ⅳ UAV は搭載装備を除いて基本的に海軍の MQ-8B と同じ機体であるが、陸軍は地雷探知を含む ISRP である ASTAMID化学剤検知SIGINT通信中継な どの機能を持つ。 ASTAMID 用には EO/IR ターレットを搭載する。 更にこのほかに181kg以内の範囲で 武器を搭載することもできる。
2008.07.30 Jane's DefeceWeekly Systematically increases your situational awareness <0809-073011>

( MQ-8B Fire4 scout:Northrop Grumman社の広告)
2008.06.18 Jane's Defence Weekly Frigate trials beckon for Fire Scout <0808-061808>
 米海軍が2009年初めに、MQ-8B Fire Scout の Oliver Hazard Perry級フリゲート艦への離着艦試験を実施する。
2008.06.18 Jane's Defence Weekly Whitetail TUAV nears series of flight tests <0808-061807>
 Northrop Grumman社が MQ-8B Fire Scout の21番機で自社保有の P-6 Whitetail の試験飛行を3週間以内 に開始する。 Whitetail は米海軍と陸軍の要求する搭載品の試験用で、Telephonics社製 RDR-1700B X-band レーダを装備している。
 RDR-1700B を装備する Fire Scout は、巡視船搭載用として沿岸監視隊の要求も満たしている。
2008.05 International Defence Review USN funds radar tests on Fire Scout <0806-050026>
 Northrop Grumman社が、米海軍向けの MQ-8B Fire Scout に Telephonics社製の RDR-1700B MMR (Multi- Mode Radar) を搭載する。 MQ-8B には FLIR Systems社製 BRITE Star と合わせて搭載される。 同社は2003年に RQ-8A に、GAAS社製 Lynx レ ーダを搭載したことがあるが、RDR-1700B は洋上監視用レーダである。
【 BRITE Star 関連記事:0513-062206 (JDW 2005.06.22)】
 RDR-1700B は34kgの9.2~9.5GHzレーダで AIS (Automatic Identification System) 機能を持ち、方位0.5゚、距離100m以内の精 度を持つ。
2008.02.27 Jane's Defence Weekly Fire Scout fielding will not wait for LCS <0804-022713>
 米海軍が2月13日に MQ-8B Fire ScoutLCS 計画を切り離して進める ことにした。 LCS に代わって Fire Scout の飛行試験を行う艦種は間もなく決められる。
 海軍は12機を発注しており、3機は既に引き渡され、4機目が出荷準備中である。 5機目は日本へ送られてれ第7艦隊が日本向けに展示する。
2008.02.18 Aviation Week & ST Navy-Coast Guard UAV talks <0804-021801>
 米海軍作戦部長と沿岸監視隊司令官が、MQ-8B Fire Scout 飛行試験を巡視船で行う件について非公式 に会談した。
 海軍は Fire Scout を搭載する予定の LCS の計画遅れから代替試験艦を模索しており、一方の沿岸監視隊は昨 年 Eagle Eye 計画を中止したことから、代替 VTOL UAV を検討している。
2008.01.07 Aviation Week & ST Deck needed for MQ-8B <0802-010705>
 米海軍は MQ-8B 洋上試験に使用する艦船を探している。 Fire Scout は最初の LCS 2隻が就役する2009年の IOC を計画していたが、LCS が2隻目以降の建造を中止したことにより、試験を行 う母艦を失ったことによる。
2007.10.08 Inside the Army Class Ⅳ FCS UAV to undergo sensor suite Demo next month <0722-100807>
 米陸軍は11月に FCS Class Ⅳ UAS である MQ-8B Fire Scout に SSS (Survivability Sensor Suits) を搭載した試験飛行を行う。 SSS は RWR、ミサイル発射炎探知器、レ ーザ検知器から構成されている。
 陸軍は2003年8月に MQ-8B を選定し、陸軍による最初のエンジンテストは今年5月に行われた。
2007.09.24 Defense News US Senate panel: speed purchase of Army Fire Scout UAV <0721-092405>
 米上院予算委員会は、中央軍の緊急要請に応える形で、陸軍が開発中の VTUAV である Fire Scout Ⅳ を、 計画より4年早く、来年までに装備化することを求めた。 Fire Scout は海軍が1999年に開発を開始し、陸 軍は FCS 構成装備として2010年の飛行試験、2012年以降の装備化を計画している。
 2010年の飛行試験予定は、FCS ネットワークシステムと開発が遅延している JTRS を視野に入れた 計画である。 現在少なくとも6機が製造されており、所要の TSAR、通信システム、地雷及び化学探知システム等の搭載装備も開 発をほぼ終了している。
 一方海軍は、2年以内に LCS へ装備することをめざし開発中で、2月には2機を追加購入して9機態勢での運用 評価試験を行う。
2007.08.22 Jane's Defence Weekly NAVAIR mulls missile options for Fire Scout <0718-082203>
 米海軍は MQ-8B Fire Scout 武装化を検討しており、秋までに結 論を出す。 候補には GBU-44 Viper Strike 、AGM-114 Hellfire と共に、Rafael社製で4kgの Spike や、Lockheed Martin社の DAGR 70mm誘導ロケット弾もあがっている。
( DAGR 関連記事 JDW 2007.03.14)
 MQ-8A の改良型である MQ-8B は272kgの搭載能力と最大速度125ktの性能を持つ。
2007.08.13 Inside the Navy Navy weighting future payloads for Fire Scout vertical drone Helo <0718-081322>
 米海軍は MQ-8B Fire Scout の搭載装備として、軽魚雷、艦船追随用トランスポンダ、 EW/SIGINT 装置を検討している。
 Fire Scout は LCS に搭載して海上での情報収集、通信中継、戦闘結果確認を行うため、Brite StarⅡ センサや COBRA 機雷探知システムを備えており、今年5月に LRIP を開始している。
2007.06.11 Defense News Fire Scout to enter production <0713-061116>
 DoD は最近、米海軍の Fire Scout LRIP 入りを承認した。 海軍 は9機を発注し、初号機は11月に、残り8機は2008年末までに納入される。
 Fire Scout は艦載の偵察監視、通信中継用 VTOL 型 UAV で、年末から運用試験評価を開始し2008年 IOC を 予定している。
2007.05.07 Inside the Navy Navy drafting proposal for weaponizing Fire Scout unmanned drone <0713-050708>
 米海軍は Fire Scout 武装化を検討しており、 LCS に搭載装備するため POM-10 に計上する予定である。
 Fire Scou tは現在 EO/IR/レーザ探知センサと通信中継器を搭載しているが、今後機雷探知及びデータ中継を装備する行う計画で、 武装化は2010年以降となる。 Northrop Grumman社は2005年に自社経費により Fire Scout から2発のロケット 発射実験を行っている。
2007.02.26 Defense News US Army to buy more Fire Scout UAVs <0706-022617>
 米陸軍は FCS Class Ⅳ UAV である4枚回転翼の MQ-8B Fire Scout 当初計画の8機に、更に8~9機追加する計画を明らかにした。
 追加計画は、1月に決まった Class Ⅱ 及び ClassⅢ の採用中止に伴う措置で、当初の8機は 2010年に初飛行を計画し、2015年に FCS-BCT への配備を予定している。
 海軍は既に昨年12月に飛行試験わ開始しており、数週間前に2機を追加発注、保有機数は9機となった。 海軍は夏にレーザデジグネー タシステムによる運用評価を計画中で、LCS への搭載を2年以内に予定している。
 Fire Scout は600-lbの偵察監視センサまたは、Hellfire、APKW GBU-44/B Viper Strike の搭載が可能である。
2007.02.19 Defense News More Fire Scouts for US Navy <0707-021908>
 米海軍は Fire Scout の運用構想見直しに伴い2機を追加し、合計9機を発注 する。
 海軍は LCS への搭載を予定しており、2008年に運用を開始する。
2007.02.12 Inside the Navy Marine Corps General sees Shadow UAV as short-term solution <0706-021211>
 米海兵隊は、RQ-2A Pioneer の後継に EagleEye を予定し8機を FY-06に導入する予定であったが、沿岸警 備隊の Deeowater 計画が遅れているため導入を中止し、当面の措置として Shadow を購入する方針である。
 海兵隊は長期計画を見直し、2015年の IOC を目標に長時間滞空の UAV を選定するが、陸海軍の Fire Scout が候補となる可能性が高い。
2007.02.12 Defense News Sensor finds, IDs sources of fire <0706-021205>
 米陸軍はイランやアフガンで効果を発揮している、RPG や IED の探知システムである Weapon Watch Shadow 200 FCS Class Ⅳ UAV に搭載する方針で、有人ヘリによる試 験が行われている。
 Weapon Watch は大きさが1立方呎弱、重量27-lbの IR センサ搭載の探知システムで、機関銃から RPG まで発射炎を 探知し、直ちに位置を特定する。
 開発は当初 STARE (Small Tactical Arms Recognition Equipment) の名称で2002年に開始され、車両用は現在イラクとアフガンで15 セットが運用中である。
2007.01.03 Jane's Defence Weekly Optimism as MQ-8B completes first flight <0704-010301>
 Northrop Grumman社が開発を進めてきた MQ-8B Fire Scout 12月18日に 初飛行した。 4枚回転翼の MQ-8B Fire Scout は2002年に米海軍が3枚回転翼の RQ-8A 計画を中止して以降同社が独自に開発を 進めた結果、陸軍の FCS で旅団が装備する Class Ⅳ UAV に採用され、次いで 海軍の LCS 搭載 UAV に採用された。
 LCS では全艦に3機ずつ搭載されるため、全所要は168機にのぼる。
2007.01.01 Aviation Week & ST The US Navy's newly designated ・・・・ <0702-010102>
 米海軍がFY-08の実用化をめざす MQ-8B FireScout の初飛行が12月18日に行われた。 MQ-8B は 4枚の回転翼を持ち、既存の RQ-8A よりも搭載能力、出力を向上させ滞空時間は二倍以上となり、併せてミサ イル発射能力を持つ。
 MQ-8B の飛行試験は2008年まで続けられ、運用評価試験で問題がなければ2009年に FRP に移行する計画であ る。
2006.12.25 Inside the Navy Navy,Northrop conduct first test flight for MQ-8B Fire Scout <0704-122502>
 MQ-8B Fire Scout 初飛行が先週行われ良好な成果を得た。 MQ-8B は海軍が LCS に搭載する4枚翼の回転翼機で、既存の RQ-8A に比し搭載重量は500-lb 増加し、内部も広くなる。
 2007年には LCS での飛行試験が計画されており、運用評価試験を2008年に、2009年に FRP 移行の決定を 行う。 海軍は UAV 3機を含む38個 UAS を調達する計画である。
2006.10.30 Aviation Week & ST Scouting a head <0622-103001>
 Northrop Grumman社が開発中の Fire Scout は、海軍仕様の RQ-8A が LCS 搭載に向け飛行試験を継続中であり、陸軍が FCS Class Ⅳ UAV に採用を予定している4枚翼の RQ-8B は2008年初飛行2012年 IOC をめざし試作及び試験を行っている。 FCS で は70個 BCT に8機ずつの RQ-8B と2基の地上装置を装備する計画である。
2006.02.06 Inside the Navy Fire Scout VTUAV performs takeoffs,landings from underway ship <0605-020604>
 航行中の強襲揚陸艦への Fire Scout の離着艦試験が1月16~17日に初めて行われ、 良好な成果を得た。
 Fire Scout は UCARS (Unmanned Common Automatic Recovery System) を用いて、約13浬洋上を時速15ktで航行する LPD-13 Nashville の飛行甲板に、表示した点から20吋以内に着艦した。 海軍は今後更に小型の HSV-2 Swift による厳しい条件下 での試験を予定している。
 Fire Scout は LCS に搭載する計画であり、3機の UAV からなる38個システムを装 備する計画である。
2006.02.01 Jane's Defence Weekly Fire Scout takes over landing control <0604-020113>
 1月16、17の両日に、2機の RQ-8A Fire Scout による自動離着艦試験 が行われた。 試験では陸上から発進した Fire Scout が Austin 級 LPD 'Nashville' の飛行甲板に自動モードで9回離着艦した。 ま た2日目には15゚ターンをしている艦上への離着艦も行われた。
 この試験結果は2007年に行われる RQ-8B の試験に活用される。 RQ-8B は2005年12月に CDR を完了しており 、海軍が4機、陸軍が8機の合わせて12機が発注されている。
2006.01.23 Defense News Fire Scout Production begins <0605-012304>
 Northrop Grumman社は MQ-8B Fire Scout 用の機体を Schweizer社から受領し UAV 製造を開始した。 同社 は12機を製造する計画で、4機を米海軍、8機を陸軍に納入する。
 Schweizer社は Fire Scout 計画のサブコンで、Fire Scout は同社の Model 333 ヘリをベースとしている。
2006.01.23 Aviation Week & ST Two Northrop Grumman RQ-8A Fire Scout <0603-012302>
 先週、2機の RQ-8A Fire Scout による初めての離着艦試験が海軍強襲 艦 Nashville で行われ、9回の自律離着艦に成功した。
 2機は試験用で、実用型の離発着試験は2007年を予定、運用開始を2008年に計画している。 海軍は LCS への搭載を計画しており、先 ず4機を、共同開発を行っている陸軍は8機を装備する。
2005.10.19 Jane's Defence Weekly US Army considers Fire Scout for logistic role <0521-101906>
 Northrop Grumman社が MQ-8B Fire Scout に外装する貨物運搬用ポッド を開発した。 MQ-8B は機体の両側のポッドにはそれぞれ250-lb、胴体機首部分に500-lbの合わせて800-lbを搭 載できる。
 Sea Level 飛行では最大積載状態で254km、300-lb載貨状態で365km飛行でき、高度4,000ftでも500-lb載貨で148km飛行できる。
 MQ-8B は8機の陸軍用と4機の海軍 LCS 搭載用が発注されていて、海軍用の一番機が 11月に初飛行する。
2005.10.12 Jane's Defence Weekly Bell, Boeing aim for Fire Scout <0521-101205>
 Bell社と Boeing社が MQ-8B FireScout に対抗して、FCS Class Ⅳ 用 VTOL UAV 受注に意欲を示している。
 Bell社は ARH に決まった Model 407 の無人機を提案し、一方の Boeing社は MD 530F ヘリを無人化した Unmanned Little Bird を提案している。
( LittleBird UAV に関する記事 JDW 2004.11.03)
 Unmanned Little Bird の実験は陸軍との契約で進められており、8月には70mmロケットの発射に成功している。 今後は Viper Strike の投下試験も予定されている。
2005.10.10 Inside the Navy Navy slated to issue Full-Rate-Production for Fire Scout UAV in 2009 <0523-101005>
 米海軍は、 Fire Scout FRP を2009年に開始する意向を明らかにした。
 Fire Scout は最大270kgの搭載が可能で、220kg搭載の場合航続距離は約160哩である。 海軍は対潜、対水上戦用として武装型 Fire Scout を LCS に搭載する考えで、APKWS 又は、 Viper Strike の搭載能力を持つ Fire Scout を LCS に各1機装備する計画である。
 Northrop Grummn社は7月に Hydra ロケットの発射試験に成功しており、2006年夏頃に HSV-2 Swift での離発着試験を予定している。
 陸軍の Fire Scout には JTRS を搭載する計画だが、海軍仕様では未だ具体化されていない。
2005.06.15 Jane's Defence Weekly Rotor craft lead ship-launched systems <0513-061510>
 米国の艦船搭載 VTOL UAV には、現在 RQ-8B Fire Scout と、 Eagle Eye がある。
 RQ-8B Fire Scout には、200-lbの搭載能力、6,100mの上昇限度、6時間の滞空能力がある。
 一方 Eagle Eye は、Bell Boeing V-22 の技術を元に作られ、1993年に初飛行している。 2003年には米沿岸監視隊が採用を決め69機 の整備が予定されている。 Eagle Eye は Sea State 5 でも着艦でき、210ktで飛行する。
2005.01.19 Jane's Defence Weekly US Navy urged to reassess drone plans <0503-011705>
 米海軍と海兵隊は RQ-2 Pioneer の後継として単独機種を購入する方向で進んでいたが、2003年に海軍が、一旦要求を満たさないと判 定された RQ-8 Firescout LCS 用に採用を決め、様子が変わっ た。
 海軍の調達責任者は RQ-8 は海軍の要求を満たしていないので、代わりの機種を検討すべきとしており、海兵隊も RQ-8 は価格、速度 の両面で要求を満たしていないとしている。
 海兵隊は沿岸監視隊が開発中の Eagle Eye に関心を持っている。
2004.09 International Defense Review Elusive shipboard UAV finally nears operational capability <0417-090028>
= 艦載 UAV に関する記事 =
 艦載 UAV の発想は1960年代に米海軍が装備した QH-50 DASH に始まる。 DASH は運用上の問題と事故の多発 から短命に終わった。
 現在米海軍は MMA (Multi-Mission Maritime Aircraft) と共同運用される BAMS (Broard Area Maritme Surveillance) UAV 構想を持 っており、RQ-4 Global Hawk や Mariner が候補となっているが、別用途としての艦載 UAV の要望がある。
MPUAV
 潜水艦のトライデント発射管からロケットブースタで発射され、着水後は潜水艦に取り付けた機械装置により 回収される多目的 UAV。
(MPUAV 関連記事 IDR 2002.10)
Lift-fan UAV
 Lockheed Martin社が提案する F-35 方式の Lift-fan を装備した UAV で、艦尾にせり出した格子状のデッキ で離着艦する。
RQ-7B Fire Scout
 9月に高速双胴艦を使って艦上試験が開始される。 GA社製の Lynx などの装備を追加したのも、RQ-7B 型への性能向上要求の一因にな っている。
ScanEagle
 18kgの小型 UAV ながら15時間の滞空能力を持ち12倍ズームのカメラを搭載する。 30時間滞空型も計画されている。
 4月に、全長18mの小型漁船から発進して監視飛行を行った後に、同船に設置したワイヤ式回収装置で回収する 試験に成功している。
 ScanEagle は2機が第1海兵遠征軍に装備されイラクで使用されている。
(ScanEagle 関連記事 IDR 2004.08)
JUCAS
 Northrop Grumman社の提案する X-47B は、空母からカタパルトで発進し拘束フックで着艦する。 離着艦は JPALS (Joint Precision Approach and Landing System) で行われるため、今年初めに同社は、Beech King Air機を仮想 X-47B とした 離着艦実験を実施した。
2004.08 International Defense Review In the track of the Predator: combat UAV programs are gathering speed <0415-080023>
= UCAV 及び武装 UAV の現状に関する特集記事 =
J-UCAS
 候補機となっている X-45C 及び X-47B は、ともに 2006年に初飛行する。
 X-45C は16,300kgと X-45A の3倍の重さで F-404 エンジン(註:F/A-18 と同じ)を装備。
 X-47B は19,050kgで F-100 エンジン(註:F-16 と同じ)を装備。
Predator B
 36ヶ月の SDD 契約を準備中。 IOTE は2007年2/四半期、full-rate 生産移行は2008年を予定
Predator A
 初期型の RQ-1 は、MTS と Hellfire 用のハードポイントを搭載した MQ-1L への改造が進められている。
RQ-8B Firescout
 2002年に一旦中止された計画は、LCS に搭載されることで復活した。
ER/MP UAV
 今年後半に開発が開始され、2009年運用開始が予定されている。
UCAR
 今年9月に DARPA は Phase Ⅲ 並行する機種を Northrop Grumman社案か Lockheed Martin社案に決め、2006年後半に 初飛行させる。
 SDD 開始は2009年後半に予定されている。
Neuron UCAV
 Neuron は Dassault社の AVE UAV を基礎に Saab社などと共同開発するもので、試作機の初飛行は2009年を予定。
SHARC
 Saab社が進めている技術検証機で2002年に初飛行した。 この計画は2005年に、より小型の FILUR(全長2.5m、重量55kg)と統合され る。
2004.06 International Defense Review USMC seeks vertical take-off UAV for expeditionary operations <0411-060007>
 米海兵隊が Pioneer の後継としてFY-10から装備する VUAV (Vertical UAV) の要求 をまとめた。
 それによると滞空能力は8時間(最小限6時間)、作戦行動半径310nm(最小限240nm)、搭載能力180kg(最小限90kg)で、EO/IR/LD パ ッケージ及び通信装置を装備し、垂直の離着陸が可能であることが求められている。
 (註: RQ-8B Fire Scout は、滞空能力は9.5時間と満足するが、搭載能力は57kgで満足しな い。 A-160 Hummingbird は滞空能力40時間以上、搭載能力135~225kgと大 きすぎる。)
2004.03 International Defense Review Class Ⅳ UAV development begins for FCS <0405-030014>
 FCS の LSI (Lead System Integrater) である Boeing/SAIC グループが Northrop Grumman社と$115Mで 、Class Ⅳ UAV の SDD 契約を行った。
 この契約で Northrop Grumman社は、米海軍向けに開発した RQ-8A Fire Scout を基礎にした RQ-8B を7機試作する。
 RQ-8B はロータブレードの数を4枚に増やし、最大搭載能力270kgで、60kgを搭載して8時間の滞空を可能にする。
 実用上昇限度は6,000mで、旅団規模部隊にリアルタイム映像を送ることができる。
2004.03 International Defense Review Fire scout weapon and control trials <0405-030006>
 RQ-8A Fire Scout に4発パックの Hydra-70 70mmロケットを搭載して発射する試験が2004年始め に開始され、引き続き APKWS の発射試験が行われる。 2004年の試験では Viper Strike の投下試験も予定されている。
 2003年12月には Fire Scout を P-3C から制御する試験も行われた。 試験では Fire Scout の取得した映像 を TCDL (Tactical Common Data Link) を使って P-3C に送り、更にこれを地上局に伝送した。
 この試験は将来 Fire Scout を MMA (Multimission Maritime Aircraft) から制御する技術の検証である。
2004.02.25 Jane's Defence Weekly USA purshes armed UAV plans <0405-022504>
 米空軍は武装 UAV の搭載武器を強化する計画を進めている。
 MQ-9A Predator B には GBU-38 500-lb JDAM を搭載する 計画に変更はないが、更に GBU-12 500-lb Paveway Ⅱ も搭載する。 ただ Predator からの GBU-105 SFW と組み合わせた WCMD は、搭載機が遅すぎて信管が正常に 作動しない問題をかかえている。
 MQ-1 Predator A は GA社によると2月5日現在で RQ-1/MQ-1 合わせて100機製造しているが、 AGM-114 Hellfire に代えて JCM (Joint Common Missile) が搭載される模様である。
(JCM 関連記事IN 2003.12.01)
 一方海軍は RQ-8 FireScout に、JCM 及び APKWS の搭載す る。
2004.02.23 Inside the Army Army to demonstrate armed Fire Scout UAV for Future Combat System <0407-022308>
 米陸軍は今月初め、FCS の旅団に装備を予定する Fire Scout の 武装化に関する試験を計画していることを明らかにした。
 計画では回転翼型の Fire Scout に Northrop Grumman社製の Viper Strike を搭載、その実現性を 検証するもので、Viper Strike には GPS 機能を付加し飛行試験間併せて検証する。
2004.02.18 Jane's Defence Weekly US rethinks plan for naval drones <0404-021803>
 米海軍は今まで RQ-2 Pioneer, Dragon Warrior, Dragon Eye の3系列により構成さ れる UAV 体系を考えていたが、イラク戦争の経験などから Pioneer と Dragon Warrior を一本化して、Dragon Eye と2系列化しようと考えている。 海軍は RQ-8 Fire Scout の採用を決めている。
 陸軍は TUAV として Shadow 200 の採用を決めており、DoD は海兵隊に対して Pioneer の後継に Shadow 200 を強く押している。
 しかしながら海兵隊は Fire Scout も Shadow 200 も海兵隊の要求に合わないとして、新たな UAV の開発を 希望している。
 新たな UAV には情報取得、目標捕捉照射のほか、APKWS 等で武装して V-22 の同 行掩護をさせようと考えている。
2003.10.20 Aviation Week & ST Fire Scout: Joins the Army  Northlop Grumman社の回転翼 UAV Fire Scout は米陸軍の偵察用として FCS に導入が 決まり注目を集めている。
 陸軍はFY-04に$115Mを投じて試験評価用に7機を購入し、2010年までに180機を導入する予定。
 海軍も8機をFY-04に購入し、将来的に海兵隊と合わせ73機を導入する意向を示している。
 また、英国防省も Watchkeeper の候補として導入を検討しており、採用されれば44機を導入する。 更に沿岸警備隊と本土防衛用にも 99機を必要としている。
 新設計の RQ-8B は4枚羽で、騒音が抑えられ機体も発見しにくい形状を追求し、陸軍仕様の飛行時間は搭載重 量127-lbで9.5時間 (3枚羽は5.5時間) とされる。
2003.10.15 Jane's Defence Weekly International interest in Fire Scout  米陸軍が RQ-8 Fire Scout の調達を決定したことにより、同機に対する各国の関心が高ま っている。
 特に伊、、豪、の各国が関心を持っているほか、独と西は F-100 フリゲート艦 への搭載を検討している。
2003.09.08 Defense News U.S.Navy lists LCS modules  米海軍は8月中旬に LCS 初号艦の搭載装備リストを作成した。
 初号艦の建造は2005年に開始、2007年に就航を予定するため、既存の装備が多く用いられているが、将来を見越して2004年要求には $41Mの開発費が計上されている。
 リストでは機雷戦、対潜及び海上戦に必要な装備があげられており、遠隔機雷捜索システム (RMS) や強襲艇 Spartan Scout の他、 Fire Scout UAV と MH-60R ヘリ及び Netfires 垂直発射ミサイル等が基準 装備となっている。
2003.09.03 Jane's Defence Weekly Contractors selected for US Army future systems  Boeing/SAIC は7月依頼 FCS 開発のサブコントラクタを選定してきたが、この程 21社を選定して終了した。 サブコンは全契約額の約2/3を請け負う。
 Northrop Grumman社は、陸軍が Class Ⅳと呼ぶ旅団用 UAV として RQ-8A Fire Scout の発展型を担当する。  Class Ⅳ UAV は130-lbのペイロードで8時間以上の滞空能力が求められている。
 United Defense社は armed robotic vehicle の開発を担当する。
2003.08.20 Jane's Defence Weekly Fire Scout drone passes major milestones  RQ-8A Fire Scout VTOL UAV の海上試験が行われ成功した。 試験は揚陸艦を用いて陸上から及び陸上への飛行が行 われ、電磁干渉の影響やデータリンクの確立、甲板上での取り扱いが確認された。
 Fire Scout は2000年に$94Mで8機の機体と1機の試験用機体が製作され、2004年に full-rate 生産移行が予定 されている。
 米海軍と海兵隊は合わせて70機の機体と35基の地上誘導装置の調達を考えている。
2003.07.21 Defense News UAVs find growing role in US military  7月15~17日、バルティモアで2003年度無人システム会議が行われ、3,000人以上の軍及び企業関係者が参加、軍の UAV に対する関心の高さが裏付けられた。
 会議のハイライトとなったのは以下の事項。
・米空軍は当面、Global Hawk を武装化する計画がないことを明らかにした。
・米陸軍は2010年までに Objective Force 6,000機以上の各種 UAV を配備す る計画を明らかにした。
・米海軍は Fire Scout 回転翼 UAV を LCS に装備する意向を明らかにした。
・DARPA は陸軍の UCAR 設計に Northlop Grumman社を選定した。
2003.07.21 Inside the Navy Navy selects Fire Scout vertical takeoff UAV for first flight of LCS  米海軍はこのほど、LCS に搭載する偵察監視用 UAV に垂直離発着の Fire Scoutを採用する ことを明らかにした。
 LCS は2005年~2006年に最初の2隻が就役する予定で、海軍はこの秋から水陸両用艦 Denver での飛行試験を皮切りに LCS を模した艦 艇からの試験を開始する。
2003.05.26 Defense News Flight test for second UAV  米海軍と Northlop Grumman 社は 回転翼型戦術 UAV RQ-8A Fire Scout の陸上飛行試験を準備している。
 Fire Scout 2号機は 4月中旬に納入され、8月初めの陸上での離発着及び回収試験を準備している。 この試 験に続き USS Denver での離着艦試験が予定されている。
2003.01.22 Jane's Defence Weekly Firescout drone gets new life  米海軍は RQ-8A Fire Scout 回転翼 UAV の復活を決めた。
 但し Fire Scout に対する要求は変更され、今度は第1世代の LCS (Littoral Combat Ship) に搭載して、対 潜、対水上艦戦闘に使用する。

(註:米海軍は昨年、 Fire Scout は試作は行うが製造は中止することを決めている。)

2003.01.20 Inside the Navy In reversal,Navy praises Fire Scout UAV,may buy improved versions  米海軍は昨年製造中止を決めた垂直離発着 UAV Fire Scout 事業を要求内 容を修正し復活する。
 海軍の構想では Fire Scout を武装化を図り、将来 LCS (Littoral Combat Ship) に搭載、対潜、対水上戦に 運用する。 なお、DoD は統合垂直離発着 UAV の研究開発費として FY-08~09 に$450M を計上している。
2002.11.11 Defense News Helicopter UAV draws high-level praise  米海軍の 回転翼型 UAV Fire Scout の将来は依然不透明のままで、海軍の FY-04 予算案に も計上されていない。
 昨年、海軍は艦載用 UAV の要求を取り下げ、23機の回転翼型 UAV 製造を中止したが 試作機の開発に関してはFY-03 まで予算を承認し ている。
 計画当局は Fire Scout の有効性と試験成果が極めて良好との報告を DoD と海軍に提出し、事業の継続を模索しているが、海軍では今 後導入する UAV のファミリー化を意図している模様で、結論は2003年に持ち越される。
2002.08.19 Inside the Navy In Littoral Ship studies RFP,industry asked to use canceled VTUAV  8月12日に Littoral Combat Ship の RFP が発簡されたが、企業各社は提案内容に Fire Scout 垂直離発着 UAV の搭 載が可能か否かについて問い合わせている。
 Fire Scout は 1月に海軍が開発終了後に計画中止を決定しているが、現在は装備化 する予定はない。
2002.08.12 Inside the Navy DoD urges to fund Fire Scout,despite program's cancellation  DoD は下院に対し Fire Scout VTUAV の FY-03 予算復活を請願した。
 Fire Scout は今年1月に海軍が導入中止を決めており、下院は予算を削減している。 なお、上院では $43.6M の予算を承認している。
 DoD は海軍用 UAV には VTUAV が必要だとして、海軍が EMD 段階で中止を決めた Fire Scout 計画の存続を求めている。
2002.07.29 Defense News Improvements give Pioneer new life  米海軍が Fire Scout UAV の開発中止を決定したため、Pioneer の改善計画が海兵隊から持ち出されている。
 海兵隊は Fire Scout 開発中止に対し、Pioneer を改善して少なくとも 2010~2015年まで維持運用することを決定した。
2002.02.18 Inside the Navy With no Fire Scout, Marines to operate Pioneer UAV another 10 years  米海軍は現在装備している Pioneer UAV の能力向上を図り、引き続き運用する計画を明ら かにした。 能力向上策には TCS (Tactical Control System) の搭載を含む。
 海軍ではこれまで、飛行機タイプの Pioneer を 2005年までにヘリコプター型の Fire Scout に更新する計画であったが、最近製造中 止が決定している。
 これにより海兵隊は今後少なくとも 10年間は Pioneer を運用することとなる。
2001.11.19 Defense News Navy to drop Fire Scout UAV, buy 4 Global Hawks  米海軍はこのほど、2003年に予定していた Fire Scout UAV 23機の導入を止め、4機の Global Hawk を調達することとした。
 同時に海軍は2003年~2004年に Pioneer UAV の退役を計画している。 なお、2002年には緊急調達として Pioneer と関連地上シス テムに $27M を要求している。
2001.10.15 Inside the Navy Navy's Pioneer UAV may get another start for war on terrorism  米海軍は9月11日のテロリスト攻撃発生後、偵察監視用 Pioneer UAV を再製造 する意向を示している。
 海軍は公式声明で否定しているが、約 $27M の予算で Pioneer 9機と地上装置 7セット及び支援器材を購入 する模様。
 これまでは Fire Scout VTOL型 UAV を開発するまでの間、約5年 Pioneerを維持する計画であっ た。
2001.10 International Defense Review Cleared for take-off ?
= 艦船搭載型 UAV の研究開発状況についての紹介記事 =
 艦船搭載型 UAV は陸上型と異なり離発着距離や搭載重量に制限があり、米海軍をはじめ主要各国は垂直離発着形式に研究開発の方向 が変化している。
= 研究開発中の主要 VTUAV =
RQ-8A Fire Scout:米海軍及び沿岸警備隊に FY-03~07 導入予定
Seamos:独海軍が 2005年までに導入予定
Dragonfly:DARPA とBoeing が研究中のカナードローター翼 UAV
Dragon Warrior:海軍が研究中の海兵隊用UAV
Extender expendable air-dropped UAV:海軍研究局が開発中
艦船用シースキャン偵察用 UAV:Insitu Group(米)が研究中
主要 UAV の一覧
2001.09.03 Aviation Week & ST Navy/Northlop Grumman UAV attracts international interest  米海軍と Northlop Grumman 社が開発中のヘリコプター型 UAV RQ-8A Fire Scout に国際的関心が集まっている。
 現在、豪、英及び日本の3ヶ国から引き合いの感触があり、豪は2008年までに導入する意志を示している。
 日本の海上自衛隊は30隻の艦船用 VTOL UAV の装備を検討中で、Grumman 社に資料を求めているが、購入か開発かはいまのところ未 定といわれる。
 Fire Scout は計画では2002年に運用試験、2004年の実用化を狙っており、システム価格は $15M を見積もっている。
2001.07.09 Inside the Navy Northrop preparing new unmanned Fire Scout prototype for flight  Northrop Grumman 社はこのほど、垂直離発着無人試作機 Fire Scout を受領し 12月に始まる飛行試験に向け、誘導制御装置等の機器取り付け等各種準備を行う。 この Fire Scout は昨年 12月に墜落破損した試作 機に次いで 2機目となる。
 海軍では現有の Pioneer UAV から VTUAV への更新を進めており、同社は 昨年 2月に EMD を $94M で、本 年 4月に 3機分の LRIP 費用として $14.2M の契約を受注している。
 LRIP の 3機と所要付属器材は 2002年 5月、海兵隊に納入される予定。