Sperwer に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2009.06.29 Aviation Week & ST Eye in the sky <0908-062903>
 フランスがアフガン駐留部隊増援のため Sagem社に Sperwer 3機を追加発注した。 2010年初めに納入される。 この3機は最初の Sperwer Mk2 で、翼の軽量化等で滞空性能が1時間伸び、高々度で4.5時間、低高度で6時間になった。 また地上装置等はパリ航空ショーで初公開された Patroller MALE UAVと同じものを使用する。
 Patroller は Stemme社製 S15 動力グライダを元にしており、250kgを搭載して高度7,500m30時間飛行できる。
2009.03.04 Jane's Defence Weekly France conciders buying Sperwer UAVs <0904-030407>
 フランスが、カナダ軍がアフガンで使用しているフランス Sagem社製 Sperwer UAV 20機を買い取る交渉を行っている。  フランス軍は8機の Sperwer を保有しており、2008年11月からアフガンで使用している。
 カナダ軍は2003年以来アフガンで Sperwer を使用しているが、これをより高性能な MALE UAV に換装しようとしている。
2009.02 International Defence Review France awards UAV datalink study deal <0903-020002>
 フランスが UAV 用のデータリンク LIDO の開発を Sagem社に発注した。 LIDO は戦域偵察用から戦術用までの全ての UAV で 使用する計画のデータリングで、課題はいかに少ない帯域で使用できるかと、妨害に対する抗堪性にある。
 Sagem社は現在 Sperwer TUAV に搭載している Ku-band のデータリンクを生産している。 Sperwer はカナダ軍がアフガンで使用しているほか 、仏、希、瑞の各国も装備している。
2007.05.28 Aviation Week & ST Double or nothing <0712-052807>
 Sagem社は、カナダ軍がアフガンで運用中の Sperwer UAV の改善型である Sperwer B を来月行われるパリ 航空ショウで公開する。 Sperwer B は、搭載重量と構成品に大きな違いはないが、エンジンを改善し、滞空 時間は2時間増えて12時間となる。
 Sagem社は2年前に Snecma社を合併し、Safran社となっているが、現在、Sagem の業務を防衛/光学機器部門と国土保全部門に分割する 計画が進められている。
2006.12.04 Aviation Week & ST Plotting a course <0701-120406>
 NATO は2007年初めの草案発簡を目標に、UAS の独自調達、加盟国による共同運用構想、UAV 運用に必要な周波数割り当て等を含む UAS ロードマップ FPUAS を作成中である。
 現在、アフガン等に派遣される各国の部隊はそれぞれ自国の UAV を運用しているが、NATO は独自に UAS を保有 し、派遣国に運用させる計画である。 また、NATO に UAS の維持運用を担当する新たな部局を創設、飛行計画及び所要の周波 数割り当てを行う方針である。
2006.09.18 Aviation Week & ST UAVs inch on <0619-091804>
= フランスが開発中の各種 UAV の状況 =
Neuron
 6ヶ月の確証研究を終了、初期計画審査を先週実施し基本的な実験機の構成を決めた。 事後細部設計を開始し、2~3 年後の初飛行をめざす。
SIDM Eagle-1
 イスラエルの試験場で約90分間の飛行試験を行い成功した。 今後更に十数回の飛行試験を行い、2007年前半に先ず 3機を装備化する計画である。
DRAC
 先週ロールアウトした中隊レベルに装備する航続距離7km、滞空時間50分の小型 UAV で、2007年に25セットを 合計160セットを調達する。 システムは2機の UAV と2台の携帯 PC 及び地上装置からなる。
Sperwer
 仏陸軍は4月から運用を開始した Sperwer TUAV をレバノンに派遣する準備を進めている模様である。
2006.08.07 Aviation Week & ST Eyeing the target <0617-080707>
 仏陸軍は Sperwar を今年から海外に派遣する計画であり、アフガンなどが候補地となっている。 アフガン では既にカナダが Sperwar を展開して110回以上の偵察を行っている。 この他小部隊用として EADS社製の DRAC を調達する計画で、2006年に25個システムを受領、全部で160個を装備する。 システムは2機の機体と1基の地上装置からなる。
 反面、仏国防省の長期的な UAV 装備計画は未だ確定されていない。 UAV 開発要求は陸軍と海軍を統合する方針であるが、海軍は VTOL 型の装備を主張しており、構想の具体化は進んでいない。
2006.06.26 Aviation Week & ST Sagem is undertaking flight trials <0614-062603>
 Sagem社は圧搾空気を用いた発射機による Spewer B の飛行試験をフィンランドの UAV 飛行試験場で実施中である。
 TUAV である Spewer B は A の2倍の搭載能力を持ち、A より4時間長い10時間以上の滞空 が可能であ。 来年からの運用試験に向け今後も試験飛行が続けられる。
2006.06.19 Aviation Week & ST MiniMALE <0613-061906>
 フランスが EuroMALE 計画を見直し、ベースとなる機種を IAI社製 Heron から Sagem社製 Sperwer の改善型に変更することでドイツが共同開発に関心を示している。 現在開発に参加しているのはスペインのみで ある。
 新たに候補とするのは 同社が開発中の Sperwer B の派生型で MiniMALE と呼称し ている。 MiniMALE は搭載重量約100kg、10時間滞空で、衛星データリンクを装備し、武装用にイスラエル製 Spike を搭載する。
 Sperwer A は蘭、加、スウェーデン、デンマーク、ギリシャが採用し、仏陸軍は4月から運用を開始している 。 現在100機以上がアフガンその他で運用中であるが、これまでに戦場で墜落したのは故障による1機のみである。
2006.04.05 Jane's Defence Weekly Canada to focus on MALE UAVs <0609-040504>
 カナダは Sagem社製 Sperwer TUAV を6機保有し、アフガン展開部隊用に5機を追加発注しているが、今後は MALE UAV を装備する計画である。 UAV に、接触している敵の情報ではなく広範囲の情報を求めていることに よる。
 計画は JUSTAS (Joint Uninhabited Surveillance and Targeting Acquisition System) として進められ、IAI社チームと GA社チーム が名乗りをあげている。
2006.04 International Defense Review Sagem conducts landmark Sperwer flight <0609-040006>
= Sagem社がフランスで初めて民有地で Sperwer UAV を飛行させた記事 =
 Sagem社は仏政府から Sperwer B の開発を受注している。 現在の契約は2007年に終了するが、2007~2008年 に継続開発の契約が予定されている。
 Sperwer B は世界6ヶ国で採用されオランダ、カナダがアフガンで実戦使用している Sperwer A の武装型で、 Rafael社製 Spike-LR を搭載する。
【註:】
 Spike-LR
  ・全  長: 1.2 m
  ・胴  径: 130mm
  ・発射重量: 13 kg
  ・最大射程: 4,000 m
  ・誘導方式: CCD-TV/IR カメラと光ファイバ
2006.03.13 Aviation Week & ST First in France <0607-031301>
 Sagem社の中央フランスにある工場施設が公認の民間 UAV 試験飛行施設として認可された。 同工場では、Sprwer TUAV の組み立てを行っており、今後操縦要員の訓練と展示試験飛行を行うことができる。
 工場ではこれまでに Sprwer 6個システムと90機の TUAV を製造して6ヶ国に納入しているが、このうち仏、加及び蘭はアフガニスタン での運用を準備している。
2006.03.06 Defense News Canada drops plan to lease UAV fleet <0608-030608>
 カナダ国防省はアフガニスタンへの部隊派遣にあたり、当初計画した TUAV 人員装備の借り上げを中止し、陸軍の Sperwer 部隊を運用することを決めた。 これは借り上げが経費的及び国際法上問題があると判断した結果で、保有する Sperwer 6機に加え更に5機を購入した。
2006.03.01 Jane's Defence Weekly France to develop advanced UAV capability <0606-030108>
 フランスは Sagem社に、陸軍が装備する次世代 UAV の開発を発注した。 Sagem社は Sperwer Aの改良型 Sperwer B を提案しており、Sperwer B は Rafael社製 Spike 長距離多目的ミサイルを搭載する。
 Sperwer A は6ヶ国で装備されており、現在加、蘭の両国が NATO 主導の ISAF で使用している。
2006.02.13 Defense News Talks on armed drone study <0606-021302>
 Sagem社は Sperwer B UAV の武装化に関する研究の具体化について仏国防省と協議を行っている。
 Sperwer B は現在光学センサを搭載する偵察用として運用中で、研究は搭載兵器の選択が主目的となる。
2006.01.09 Aviation Week & ST Droning on ・・・・ <0602-010903>
 仏国防省は Sperwer の後継となる次世代 TUAV として、陸海軍共用の VTOL UAV の 検討を行っているが、陸軍の反対により計画が停滞している。
 陸軍は戦場で車両、ヘリ及び UAV を同時に指揮統制する NCW システム Boa に VTOL UAV を使用することに 反対しており、機体も海軍の1/2を要求している。 企業筋は VTOL UAV の開発決定は Boa の試験が開始される2007年以降となるとみて いる。
 また、Euro MALE までの中継ぎとして Hunter の後継になる SIDM UAV の装備化は 2004年中頃に予定されていたが、2006年4月に延期されている。
 Euro MALE は、スウェーデンやスペインの意向により技術検証計画から開発計画に変更される模様であるが、フランスは、開発は Neuron UCAV を優先するとしている。
2005.06.27 Aviation Week & ST Sweden eyes UAV <0514-062705>
 スウェーデン軍は EU の即応戦闘部隊 Nordic Battlegroup への参加に伴い、TUAV の機種更新を検討してい る。
 EU は1,500名規模の戦闘軍を13個隊編成するが、Nordic Battlegroup はノルウェー、フィンランド、エスト ニアとスウェーデンの各軍で組織され、2008年1月から警戒任務が付与される。
 スウェーデン軍は戦術偵察機能を強化するため、1990年代に装備したUgglan、Sperwer TUAV の後継の RfIを今年中に発簡し、2006年に 機種選定を行い2007年の導入を目指す。
 候補には Eurocoptor と Helicoptor Guimbal社が共同で開発する VTUAV 、Bell社の Eagle Eye 及び Northrop Grumman社の Fire Scout があがっている。
2004.07.21 Jane's Defence Weekly Canadian UAVs leave Afghanistan <0414-072105>
 カナダ陸軍はアフガンに展開していた48名の Sperwer UAV 部隊を今月末までに撤退させ、8月からは交代の部隊が展開する。
 Sperwer 部隊の指揮官によると、同機は95%の信頼度を達成した。
(関連記事 JDW 2004.06.30)
2004.01.14 Jane's Defence Weekly Next drone mission to Kabul hangs in balance <0401-011410>
 カナダ陸軍はアフガニスタン国際治安維持部隊 (ISAF) 用に6月に4機の Sperwer を調達したが、11月にその内2機が墜落した。 発射 の衝撃で翼構造にできた亀裂が原因と見られている。 その結果12月末の時点で1機しか運用されていない。 カナダ陸軍は更に2機の機 体を Sagem社から調達して投入する事を考えている。
 一方、ドイツ陸軍は8機の Luna UAV を2003年4月から運用しているが、Luna 装備部隊は1月末に撤収することになっているため、Lina 部隊の撤収を延期することが検討されている。
2003.12.03 Jane's Defence Weekly Team form for Australian drone competition  豪陸軍の監視、索敵、戦果評価用 UAV 計画である JP 129 Phase 2 (Joint Project) には、同国最大の軍事産業 ADI社がイスラエルの Elbit社と提携して Hermes システムを売り込んでいるのに対して、Tenix社、Sagem社、Saab社が連携して Sagem社製の Sperwer TUAV を売り込んでいる。
 JP 129 の機種選定は2004年の第1四半期に予定されている。
2003.08.18 Aviation Weeks & ST Watchful eye  カナダ陸軍はこのほど、$24.5Mで仏 Sagem社製の戦術用偵察監視 UAV Sperwer を導入する ことを決めた。 内訳は UAV 4機と地上装置2基及び訓練/兵站支援。
 Sperwer は高度13,000ft、航続距離90kmで約4時間の滞空が可能。 現在、仏、デンマーク、蘭、スウェーデン及びギリシャが導入し偵 察監視用に運用している。
 カナダは UAV による偵察監視部隊をアフガニスタンへ年末に派遣する予定で、基礎訓練を既に仏で終了し、 カナダで慣熟訓練を行った後、独の Luna UAV部隊から任務を引き継ぐ。
 カナダはこの他にも、小部隊用の超小型 UAV と将来戦闘機に代わる UCAV の導入について検討を行っている。
2003.08.13 Jane's Defence Weekly UAVs for mission in Afghanistan  カナダは、カナダ Oerlikon-Contraves社から、アフガニスタン駐留の国際治安維持部隊用に、1個システムの SAGEN Sperwer UAV を$24.2Mで調達する。
 Sperwer 1個システムは、4機の機体と2基の地上誘導装置からなる。
2003.06 International Defense Rwview Synthetic-aperture radar for UAV market  オランダの Thales社が Sagem社製の Sperwerファミリ TUAV に搭載する MiniSAR を開発し た。
 この MiniSAR の大きさは 50×30×20cm で、重さは50kg以下。 X-band (9.75GHz) で動作する。
 監視範囲は10kmまでで、分解能はマッピングモードで50cm、スポットモードで30cm となっている。
 同社は現在、FMCW技術を用いた35GHz SAR を開発中で、6月に飛行試験を開始する。 35GHZ SAR は、大きさ が14×20cmと更に小型で分解能も50cmより良いが、監視空域は1km以内に限られる。
2003.04 International Defense Review Australia pursues manned/unmanned surveillance mix  豪空軍は AP-3C Orion 19機の後継として、有人機と UAV を組み合わせる Air 7000 計画を 進めている。
 2004~2005年に行われる Air 7000 Phase 1 では2009~2010年運用開始する UAV の調達を、2007~2008年に予定されている Pase 2 で は有人機の調達を行う。
 Air 7000計画は、Global Hawk の適合性検討と並行して行われているが、フランスの SAGEN社は、100機以上が仏、独、蘭、デンマーク、スウェーデンで採用されている Sperwer の滞空時間を2倍の12時間に延ばした LE ( Long Endurance) 型を提案している。
2002.04.29 Aviation Week & ST Dassault, Sagem to team in UAV   Dassault 及び Sagem 両社は将来戦術 UAV の開発にあたり提携チームを組織することを決定した。
 Sagem 社はこれまで仏に18機の Sperwer や世界初の電子戦 UAV Crecerelle を含む 100機以上の UAV を欧州各国に売り込んでいるが 、最近イスラエルの 売り込みに圧力を感じている。 Dassault 社は戦闘機市場の減退を見越し UAV を初めて手がけるもので、将来多目 的 UAV Petit Duc の縮小モデルの試験を実施中。
 両社のチームは当面、次の試作モデルの製作を行う。
・Sperwer をベースとする中高度長時間滞空 UAV の試験飛行を 2002~2003年に実施
・Petit Duc をベースとする Moyen Duc 高速ステルス型 UAV/UCAV の試験飛行を 2004年に実施
 これらの試作は仏の次期中期 (2003~08) における多目的 UAV 調達計画 ($356M) を視野に入れている。
2001.08 International Defence Review French UAVs may become Euro-standard  仏はこのほど次期中高度長時間滞空型 UAV に EADS/IAI の Eagle-1 MALE システムを選定した。
 欧州諸国もこれに追従し、装備の標準化を図っていくものとみられる。
 仏空軍は 3機の Eagle-1 システムを $45M で導入するが、その運用は短期間とされ、EADS 社は欧州諸国用として大型の UAV Eagle -2 の開発を進めている。
 また、SAGEM 社は対抗機種として Sperwer UAV を提案している。
2001.07.16 Aviation Week & ST Sagem unveiles new UAVs  Sagem 社はパリのエアショウで、ターボジェットを動力とし、中高度、長時間滞空型 UAV 及びその機能向上型の 縦深攻撃及び偵察用 UAV (Sperwer HV) の2機を展示した。
 Sperwer HV は現在、仏及び独の陸軍が運用している CL-289 UAV の更新を意識して開発され、2005~2006年の製 品化を目指していて、高度 33,000ft、速度 450kt航続距離 400~600km 、搭載重量 50kg、SAR を装備しサイレントモードによる飛行が可能。
 中高度、長時間滞空型 UAV は11月頃の初飛行を予定し、2002~2003年の製品化 を目指す、イスラエルの Eagle 1 UAV に対抗する機種で、12時間滞空 、ビデオ/IR センサーとミサイル警 報検知器を装備する。
 同社には既に、オランダ、スウェーデン、デンマーク等から100機以上の引き合いが来ている。