台湾の巡航ミサイルに関する報道

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要         旨
2025.05.18 台北時報

(Yahoo)

Tien Kung IV missiles’ initial tests done <2506-051801>
 台湾Tien Kung(天貢:Sky Bow)Ⅳミサイルの初期試験を終了した。
 情報筋が、台湾国軍は、米国が設定した目標を達成するために、国防費をGDPの3%に増やすという前例のない動きを計画していると語った。
 国防当局者は17日、軍の新型Sky Bow Ⅳミサイルは、初期運用評価と限定的な実地試験を完了し、2026年には量産が開始される予定であると述べた。
 情報筋は匿名を条件に、中山科学技術研究所の強弓 (Strong Bow) 計画によって開発されたSky Bow Ⅳは射高70kmの新型防空兵器であると語った。
 これは、それぞれ射高が45kmと60kmのSky Bow ⅢとPAC-3 MSEに比べて大幅に改善されたと彼らは述べた。
 Sky Bow Ⅳの強化された能力により、システムは高空を飛ぶCMやBMをより高い確率で迎撃することができると彼らは述べている。
 Sky Bow Ⅳシステムの調達予定数はまだ決定されていないが、Sky Bow Ⅲの大産は2026年初めに終了し、TWD27.4B ($981M) の予算が12月までにほぼ使い果たされると予想されていると彼らは述べている。
 国防省は、Strong Bow計画により、射高100kmのSAM射程1,000kmのSSMを含む2つの追加兵器システムの開発を目指していると述べた。
 これとは別に、軍は、米国が設定した目標を達成するために、国防費をGDPの3%に増やすという前例のない動きを計画していると、この問題に詳しい情報筋は語った。
 同省は、F-16C/D Block 70 66機を購入するための特別予算をTWD247.2B、国産ミサイルシステムに関する3,883億台湾ドルの特別予算を確保している。
 同省は2026年、国土強靭性を強化するための内閣の特別プロジェクトの一環として、軍の通信ハブと司令部の強化、および訓練施設の改善にTWD116.4Bを割り当てる予定であると彼らは述べています。
 同省はまた、米国の武器を購入するためにTWD500Bを割り当てる予定で、その計画は8月下旬に発表される予定であると彼らは述べた。
 軍は、Albatrus UAV、第2世代Kestrel対装甲ロケッ弾発射機155mm砲弾の組立ラインの増設など、他の国内プログラムに投資すると彼らは述べた。
2025.03.03 Janes Taiwan progresses air-launched version of HF-III anti-ship missile <2504-030336>
 台湾が、中距離超音速対艦ミサイルHF-3(匈風-Ⅲ) の空中発射型の開発を進めている。
 2025年2月に台湾のSNSに、航空宇宙産業開発公社(
AIDC)のF-CK-1 Ching-Kuo IDFが空中発射型ミサイルで武装している写真が公開された。 国営の中央通信社(CNA)によると、F-CK-1は新型ミサイルで演習を行ったが、ミサイルが実弾で発射試験で使用されたかどうかは不明である。
台湾の国立中山科技大学(NCSIST)が開発中の空中発射ミサイルは、地上発射型HF-Ⅲの派生型で、地上発射型HF-Ⅲは、ラムジェット推進のロシアのKh-31 (YJ-91) 対艦ミサイルなどに似ているが、Janesは、空中発射型HF-Ⅲは地上発射型よりも小さいため、翼下のハードポイントに搭載できると見ている。 その他の主要な設計変更には、地上発射型に見られるロケットブースター2基が付いていない。 これにより、空中発射ミサイルはより軽く、より短くなった。
 4枚の尾固定翼を備えた空中発射型の尾部も視覚的に異なり、参考画像ではミサイル本体にはXX-062と思われる番号も記され、試験に関連付けられた位置決め記号もある。
 空中発射型は、ラムジェット膨張ダクト内に収納された固体推進ブースターと、液体燃料ラムジェットサステナーによって推進される。
2024.03.17 台北時報 Missile project to wrap up early: sources <2404-031708>
 台湾情報筋が、年末までに100発が配備される可能性があるHsiung Sheng(匈生)ミサイルは、中国の指揮所や空港の滑走路に到達する可能性があると述べた。
 台湾軍筋が16日、ミサイル防衛システムを強化するTWD16.9B ($534.93M) の計画は2024年中に完了し、少なくとも100発のHsiung Shengの配備が可能になり、中国に対する抑止力が高まると述べた。
 Hsiung Shengミサイルは、地対地CMの(HF-2E(匈鳳ⅡE)の射程延長型で、射程は1,200kmとみられ中国国内を攻撃できる。
2023.11.13 台北時報 New missiles can travel 2,000km: source <2312-111301>
 台湾の消息筋が11月11日、台湾空軍が射程2,000kmの国産超音速CM Ching Tien (擎天) を取得したことを明らかにした。 
CSISTはChing Tienについて、まだ開発中としていた。
 今まで台湾で最も射程が長かったのは1,200km~2,000kmと言われていたYunfeng (雲峰)であったが、この消息筋によると、これにより台湾はHF-ⅡEなど射程が1,000kmを超えるミサイルを4種類装備することになった。
 HF-ⅡEには射程500kmのType Aと射程1,200km~1,500kmのType Bがあるとされている。
2022.04.21
 17:59
産経新聞

(Yahoo)

台湾、射程1200キロ巡航ミサイル配備へ 上海射程、対中抑止力強化 <2205-042110>
 台湾政府高官が産経新聞の取材で21日、台湾が射程1,200kmの地上発射型CM雄昇の量産を近く開始することを明らかにした。  雄昇は射程が600kmと推定されている配備済みの雄風-2Eの射程延伸型で、目標までの通過地点を設定できるため防空網を突破する能力も向上していて、雄昇を台湾本島から発射した場合、上海が射程に入る。
 雄風-2Eは、台湾侵攻時に中国大陸の台湾海峡沿岸部に集結する中国軍の部隊など策源地への攻撃が主目的なのに対し、雄昇が配備されればさらに後方の部隊やBM基地などを攻撃できる。 また、中国最大の経済都市、上海が射程に入ることで、中国の政治・軍事指導部への心理的な圧力も高まる。
 弾頭はHE型とクラスタ型の2種類で、目標は都市部ではなく中国軍の指揮所や滑走路などの軍事施設、台湾侵攻部隊の集合地点だとしている。
2022.03.04 台北時報 MND details missile program schedule <2204-030406>
 台湾外交部が1月にTWD237M ($8.45B) にのぼる予算の説明資料として5ヶ年の海空戦力強化計画を提出している。
 この中で射程400kmのHsiung Feng Ⅲ対地対艦超音速ミサイルは2023年に量産を開始し、年産能力を現在の20発から70発に引き上げるとしている。
 Hsiung Feng ⅡE と同じと見られる射程が1,000~1,200kmのHsiung Sheng CMは生産能力を81発から131発に引き上げられる。 Hai Chien Ⅱ SAMは年産能力が40発から150発に引き上げられ、Tien Kung Ⅲ SAMも生産能力が48発から96発に引き上げられる。
 更にWan Chien ALCMChien Hsiang遊弋索敵弾も、それぞれ50発と48発になる。
2022.03.03
 16:08
Taiwan News Taiwan to begin mass production of 18 types of weapons, military equipment this year <2204-030319>
 台湾立法院が海空戦力の強化を目指した予算を認め、その中で18品目について年内の量産開始を決めている。
 国防部は2026年までに取得するとしているが、無人攻撃システム、Hsiung Sheng SSMWan Chien ASMHsiung Feng ⅡE CMなどは2025年~2025年に取得する。
 Hsiung Sheng SSMは100発以上生産され、射程が1,000~1,200kmのHsiung Feng ⅡE CMは最初のバッジが2008年に生産され、今までに245発を装備している。
2021.12.08 Taiwan News Taiwan to set up 9 bases for anti-ship missiles <2201-120805>
 台湾自由新報が立法院が12月8日、11月25日に特別に承認したNT$237.3B ($8.53B) にのぼる5ヶ年の一括支出により、Hsiung Feng対艦ミサイルのサイトを全土の9ヶ所に設置すると報じた。
 サイトの詳細位置は明らかにされていないが、新台北市、桃園市、嘉義県などが含まれるという。
2021.08.24 Taiwan News Taiwan's first private rocket gets permission to launch from South Australia <2109-082403>
 台湾のtiSPACE社が8月23日、オーストラリアのSouthern Launch社Hapith Ⅰロケットの打ち上げ契約を行ったと発表した。
 Hapith Ⅰは全長10m、胴径1.5m、発射重量3tのロケットで、オーストラリア南部に打ち上げ施設を有しているSouthern Launch社は、数回にわたるHapith Ⅰの打ち上げを行うという。
 台湾政府は今年5月に国内の宇宙企業振興を目指した宇宙開発法を成立させている。
【註】
 Hapith Ⅰは民間が開発している宇宙用のロケットとしているが、形状や塗装はSLVと言うよりSRBMのようである。
2021.04.07 Jane's Defence Weekly Development of long-range, precision strike capabilities prioritised by Taipei <2106-040707>
 台湾陸上発射長距離ミサイルの量産が開始されていると共に、
NCSIST3種類の長距離ミサイルの開発を行っていることが明らかにされた。
 これらの詳細は明らかにされていないが、Janeは2020年4月にラムジェット推進で射程1,500~2,000km、速力Mach 3の雲峰 (Yun Feng) CMの発射試験を報じている。 台湾メディアは2019年にYun Feng 20発以上と発射機10両の量産を$390Mで開始したと報じている。
【註】
 雲峰の発射試験は、良く似た雄風-3 (HF-3: Hsiung Feng Ⅲ) 超音速ASCMの発射試験に紛らせて秘密裏に行っていたとされている。
2020.11.13 Taiwan News Taiwan Air Force test-fires domestic cruise missile <2012-111302>>
 台湾空軍第1航空団の復座型
IDFによるWan Chien(萬剣)CMの高高度発射試験が11月11日に行われた。 これに先立ち第3航空団もWan Chienの発射試験を行っている。
 台湾NCSISTが開発したWan Chienは射程200kmであるが、NCSISTは中国本土の攻撃が可能な射程400km以上の長距離型も開発中である。
【註】
 Wan Chienの発射試験の様子は2005年4月に報じられている。
【関連記事:0508-040405 (AW&ST 2005.04.04)】
 弾頭には散布子弾を搭載している模様であるが、用途により同一機体を使用した各種ファミリが開発されて いる可能性があるとも報じられていた。
【関連記事:0509-041302 (JDW 2005.04.13)】
2020.05.06 Jane's Defence Weekly Taiwan test-fires locally developed Yun Feng LACM <2007-050607>
 台湾国営NCSISTが4月15日に雲峰 (Yun Feng) LACMの発射試験を行った。 ラムジェット推進Mach 3で飛翔する雲峰の射程は1,500~2,000kmと言われている。
 中国は4月22日に上海でType 075の2番艦を進水させ、1番艦と共に東海艦隊に配備されると言うが、東海艦隊の拠点である浙江省寧波は台湾から500kmの距離にある。
 NCSISTは2019年8月に量産を開始し、$390Mで発射機10両と少なくとも20発のミサイルを生産していると報じられている。
2020.04.28 Jane's 360 Taiwan test-fires locally developed Yun Feng LACM <2005-042802>
 台湾
NCSISTが4月15日、雲峰 (Yun Feng) LACMの発射試験を行った。
 雲峰は固体燃料ロケットで発射しラムジェットで推進し、Mach 31,500km~2,000km飛翔する。
 NCSISTは2019年8月に麒麟計画 (Qilin Project) として移動型発射機10基ミサイル20発を$390Mで発注している。
【註】
 台湾は射程150kmの雄風-2 (HF-2) ASCMをジェットエンジンに替え射程を1,000kmにしたHF-2E LACMと、射程200kmでMach 2のラムジェット推進ASCMであるHF-3を保有している。
 報じられている雲峰はかねてから出現が予想されていたHF-3の長射程LACM型の可能性がある。
2019.10 Internationsl Defence Review Taiwan's NCSIST rolls out indigenous anti-radiation loiteing munition <1912-100005>
 台湾の国営
NCSIST社が8月に台北で開かれたTADTE 2019展に、量産可能状態のChien Hsiang索敵攻撃ARMを出品した。
 Chien Hsiangは12発のキャニスタがトレーラに載せられて1個中隊となり、台湾本島だけで無く金門島や馬祖島にも配備可能である。
 NCSISTはChien Hsiangの性能諸元を明らかにしていないが、専門家は固定及び移動中のレーダを目標に300~700kmの射程を持ち、上昇限度は20,000ftを超えると見ている。
2019.08.16 産経新聞

(Yahoo)

台湾が自主開発のレーダー攻撃用無人機を公開 <1909-081604>
 台湾国防部が15日、敵のレーダに自爆攻撃を行う国内開発の無人攻撃機剣翔を台北市内で始まった2年ごとの「台北国際航空宇宙・国防工業展」に出展した。 剣翔の滞空時間は6時間以上で、敵地上空を遊弋してレーダ波を感知して突入する。
 今年から量産を始めており6年間で104機を配備する。 剣翔は国防部系の研究開発機関「中山科学研究院」がイスラエルのHarpyに着想を得て10年をかけて開発した。 発射機はトレーラによる移動式で1両に12発を搭載する。
2019.02.27 Jane's Defence Weekly Taiwan to upgrade its HF-ⅡB missile <1904-022709>
 台湾の防衛当局者が2月18日、台湾がHsiung Feng Ⅱ Block Ⅱ (HF-ⅡB) の改良を決め、改良を2023年までに完了することを明らかにした。
 改良の内容は明らかにしていないが、台湾の専門家は現在の射程160km250kmまで延伸するもので、一般にはHF-ⅡERと呼ばれていると述べている。 また
ECCMや誘導装置も改良され、改良されれば180kgのHE弾頭を搭載するという。
2017.02.06 Defense News Taiwan to upgrade indigenous missile capabilities <1703-020603>
 台湾は国産のASCM、SAM、AAMの射程延伸等の改良を行っており、HF-2とHF-3は、それぞれ射程 を156、250哩に延ばしている。 天弓-ⅢSAMは
TBMの迎撃にも成功している。
 また射程375哩のHF-2E陸上発射型LACM2011年に量産に入っている。
2014.12.17 Jane's Defence Weekly Taiwan releases footage of HF-3 'carrier killer' <1502-121708>
 台湾が HF-3 超音速
ASCM天弓Ⅲ SAM の映像を初めて公開した。
 HF-3は Mach 2.0~2.3で飛翔し、射程は150kmである。 2007年~2013年まで生産され、フリゲート艦8隻とコルベット艦7隻に4発入りキャニスタが装備されて いる。
 天弓Ⅲは、2015年~2014年に MIM-23 HAWK と換装する。
2014.03.10 Yahoo 新華網記事

「台湾の弾道ミサイルは近い将来北京を射程圏内に収める、中国本土に対する唯一の抑止力に―香港誌」

<1404-031007>
 香港の亜洲週刊誌が9日、台湾の MRBM、HF-2E CM、HF-3 超音速
ASCM が今後の中台軍備競争において抑止効果を持つ 武力になると伝えた。 間もなく量産を開始する雲峰 MRBM は、射程1,200~1,500kmで近い将来は2,000kmに達し、北京や中 国沿海部を射程圏内に収めることになる。
 台湾は海洋観測船 海研五号ミサイル観測艦に改造すると伝えられており、これにより今年初めて台湾西岸から 公海に向けて弾道ミサイルの発射試験を行うことができ、成功すれば中国本土に対する抑止力が増すとみられる。
【註】
 雲峰は今まで、ラムジェット推進で Mach 3、射程は1,200kmと報じられていた。 ラムジェット推進であれば弾道弾ではなく超音速 CM であることになる。
【関連記事:1304-031804 (Defense News 2013.03.18)】
2013.08.21 Jane's Defence Weekly Taiwan unveils HF 3 mobile launcher <1310-082111>
 台湾が8月15日、地上発射型の超音速対艦ミサイル HF-3 を初公開した。 発射機は国産トレーラ の4発のキャニスタを搭載しており、発射管制装置と発電機は、トレーラの 前方に配置されている。
 HF-3 は全長5.1m、重量660kgで、150~200kmMach 2.0 で飛行する。
2013.08.14 Defense News Taiwan displays new missile launch vehicle

<1309-081403>
 台湾で8月15~18日に開かれる隔年防衛博 TADTE を前に、14日に行われたマスコミへの事前展示で海軍が、 HF-3 ロケット/ラムジェット推進超音速対艦ミサイル陸上型発射機を公開した。 CSIST によると、陸上型のキャニスタは艦載型と同じである。
 HF-3 は数年前から Perry級フリゲート艦に装備されているほか、近く Ching Chiang級哨戒艦の一部と Kidd級駆逐艦にも装備されるが、陸上型は初めて公開された。
2013.03.18 Defense News Report: Taiwan to aim 50 medium-range missiles at China <1304-031804>
 台湾の中国時報が18日、台湾が来年、射程1,000km以上の雲峰 (Yun Feng=Cloud Peak) ミサイルの 配備を開始すると報じた。 来年には50発を量産し、中部山岳地帯に配備するという。 雲峰は台湾の CSIST が開発したが、欧州のどこかの国が協力しているという。
 一方、台湾の専門家は、中国が台湾に向け配備しているミサイルは1,600発以上になると見ている。
【註】
 雲峰は射程がラムジェット推進で Mach 3、射程は1,200kmと報じられている。 既報では、2014年に量産を開始して、2015年に配備を開始するととされていた。
【関連記事:1304-030007 (JMR 2013.03)】
2013.03 Jane's Missiles & Rockts Report reveals details of Taiwan's Mach 3 missile <1304-030007>
 台湾の I Chou Kan誌が2012年12月20日、ラムジェット推進で Mach 3、射程1,200kmの CM である Yun Feng(註:Cloud Peak 雲峰か?)を報じた。 Yun Feng の発射試験は2012年に2回行われており、2014年に量産を開始して 、2015年に配備を開始すると見られる。
 Yun Feng は天弓 SAM 用に開発された固体燃料ロケット4本で発射される。 報道によると、Yun Feng の射程は 2,000kmまで延伸されるという。
2013.02.06 Jane's Defence Weekly Analysts: Taiwan building long-range cruise missile <1303-020606a>
 台湾 CSIST が2014年、長距離、高高度、高速巡航ミサイル Yun Feng( Cloud Peak 雲峰か?)の量産を開始する。
 Yun Feng ラムジェットで推進し速度は Mach 3 以上、射程は1,200km以上であるという。
<1303-020606b>
 台湾の馬総統が1月28日、訪問中の米国会議員に、2001年4月に当時のブッシュ大統領が売却を約束したディーゼル潜水艦8隻の売却を再要求 した。
2013.01.18 Defense News Taiwan working on new 'Cloud Peak' missile <1302-011805>
 台湾が、ラムジェット推進により Mach 3 以上で飛翔する射程1,200kmLACM 雲峰 (Yun Feng) を開発しており、2014年に量産を開始する。 雲峰の射程は2,000kmまで に延ばすことが出来る。
 台湾政府筋はまた、射程600kmの亜音速 LACM HF-2E 3個大隊が配備されたことを明らかにした。 Google (25 02 13.59 N,121 25 14.90 E) には、発 射機4両、指揮車2両、衛星中継車5両の画像が写っている。
2012.11.12 Defense News Taiwan tests new anti-ship missile: report <1212-111202>
 AFP通信が11月12日、台湾が先月、射程が最大となる対艦ミサイルの一 連の発射試験を完了したと報じた。 台湾聯合報によるとこのミサイルは Mach 3.0 で射程250哩の性能を持つという。
 このミサイルは、既に台湾がフリゲート艦に装備している Mach 2.0、射程80哩の HF-3長射程型と見られ る。
【註】
 台湾海峡の幅は200km弱であることから、射程が400kmあれば、台湾のいずれの地点からも海峡を火制できることになる。
 因みに、台湾から尖閣諸島及び西表島までの距離も200km程度である。
2012.09 Jane's Missiles & Rockets Taiwan's HF-1 demonstrated <1209-090019>
 台湾がまだ HF-1 の実射を行っている。 HF-1 はイスラエルの Gabriel に似た形状で、7月10日の実射はコルベット艦から 行われた。
2012.06.06 Jane's Defence Weekly Taiwan mulling HF-2E deployment on new corvettes, F-35 purchase <1207-060607>
 台湾国防省が5月29日、HF-2E LACM が高速コルベット艦に装備されると発表した。 その前日に台湾の自由時報が、HF-2E の量産が完了したと報じていた。
 また30日には国営の中央通訊社が、台湾が F-35B の取得を目指していると報じている。
2012.05.28 Defense News Taiwan deploys anti-China missiles: report <1206-052802>
 台湾の自由時報が5月28日、射程300哩HF-2E LACM 量産弾が、初めて配備されたと報じた。 HF-2E の総事業費は$1.02Bと見られる。
 台北の Aisia-Pacific Defense誌は、既に100発以上が配備されていると見ている。 これに対し台湾の専門家は、中国が台湾に向けているミサイル は1.600発以上と見ている。
2012.05.20 China Defense Taiwan to build 'staelth' warship fleet <1206-052001>
 台湾海軍が5月15日、排水量500tステルスコルベット艦12隻を建造する計画を明らかにした。  同艦は双胴船形で、HF-Ⅱ と HF-Ⅲ を8発ずつ装備する。
 台湾は一番艦をTw$890M ($30.1M) で発注しており、2014年に納入されることになっている。
2012.05.15 Defense News Taiwan to build 'stealth' warship fleet <1206-051503>
 台湾海軍が5月15日、500tのステルスコルベット艦12隻を建造すると発表した。 この艦は双胴船形 で、HF-Ⅱ と HF-Ⅲ を8発ずつ装備する。
 一番艦は既に$30.1Mで発注されており2014年に引き渡され、その試験結果を受けたのちに残りが発注される。
2012.05.14 Defense News Taiwan boosts number of anti-ship missiles <1206-051401>
 台湾の中國時報が5月14日、Perry級フリゲート艦8隻のうち5隻に、射程130kmで Mach 2.0 の HF-Ⅲ を装備していると報じた。 HF-Ⅲ は哨戒艇にも装備されている。
 同紙によると台湾海軍は HF-Ⅲ を120発装備する計画である。
2012.02.22 Jane's Defence Weekly MND takes control of Taiwan's missile defence units <1204-022209>
 台湾国防省が、中長距離 SAM と CM 部隊を、国防省直轄で中将を長とするミサイル指揮センタの指揮下に入れる。 こ の改革は2006年に SAM 大隊を空軍の防空砲兵司令部の指揮下に入れて以来の改編になる。 Oerlicon 高射機関砲及び自走式の 天弓 1 は空軍のミサ イル司令部隷下にとどまる。
 台湾は現在200基の PAC-2 と天弓 、HAWK などの中長距離 SAM を保有している。 射程600~800kmの HF-ⅡE CM の保有数は公表されていな いが、国防省は2020年までに245発を生産するとしている。
2011.08.22 China Defense Talk of the Day -- Taiwan develops new precision-guided missile <1109-082203>
 台湾紙が22日、国防省が今年、中国本土を攻撃できる長距離精密誘導ミサイルの開発に$1.03Mを支出すると報じた。  また来年も同額が支出される。
 Hsiangyang 計画と呼ばれるこのミサイルは、弾道弾ではなく精密誘導ミサイルで、既に国内開発された HF-2E CM 、HF-Ⅲ 超音速 ASCM 及び EMP 爆弾などと共に、中国の台湾に対するミサイル攻撃への対抗手段として使用 される。
2011.08.12 Yahoo Searchina 記事

「台湾が雄風3型ミサイルを公開、『空母も撃沈できる』と豪語」

<1109-081201>
 台北で開かれた航空宇宙国防工業展で10日、HF-Ⅲ(雄風-3)が公開された。 展示ブースの背景には大きく『空母キラー 』の文字があり、折しも同日、中国の空母が公試運転に入ったこともあって注目を集めた。
 台湾国防部の開発担当者は、HF-Ⅲ の飛行速度は極めて速く貫通力も高いため、1、2発で敵艦を撃沈することが可能だと語った。
2011.08.11 China Defense Photos of the Day: The much talked about ROC Carrier-Killer-Missile <1109-081102>
 台湾国防省が、台北で開かれた航空宇宙国防工業展にHF-Ⅲ(雄風-3)を出展し、10日に報道関係者に公開した。
 展示ブースの背景には空母 Varyag に命中するイラストが飾られているが、台湾がこの様に、中国への対抗を露骨に表現するのは異例 である。
2011.05.18 Jane's Defence Weekly Taiwan hastens HF-3 missile deployment <1107-051806>
 台湾が2013年までに$66Mかけて、HF-3 超音速 ASCM を8隻の Cheng Kung級フリゲート艦と7隻の Ching Chiang級哨戒艇に配備する。
 HF-3 の射程は130kmで、最高速度は Mach 2.0 である。
2011.02 Jane's Missiles & Rockets Taiwan confirms production of HF-2E and HF-3s <1103-020008>
 台湾国防相が12月8日、HF-2E Chichun LACM 及び HF-3 Chuifeng 超音速対艦ミサイルの量産が開始されたことを公式 に認めた。 また RT-2000 MRL の生産も近く開始されるという。
【 RT-2000 関連記事:JDW 2001.11.28
 HF-3 はラムジェット推進で130kmの射程を有する。
2011.01 Jane's Missiles & Rockets Taiwan plans 2011 deployment for HF-2E <1102-010005>
 台湾が Chi Sun とのコードネームで開発している HF-2E CM が、2011年初期に配備可能になる。 HF-2E の LRIP は2009年後半に開始されており、以前の報道では50発をもって IOC になり、そ の後500発が調達される。
2010.12.20 China Defense ROC Navy opens missile base in eastern Taiwan to media <1101-122002>

 台湾海軍が17日、台湾東部にある HF-2 ASCM の基地を初めて公開した。
 HF-2 は全長4.8mで射程は100km以上である。

2010.12.15 Yahoo Searchina 記事

「台湾が新型ミサイルを量産へ、中国東南部を攻撃可能」

<1101-121505>
 台湾国防部副部長が8日、台湾が独自に開発した HF(雄風)ミサイルの量産計画は順調 に進んでいると述べ、HF-2(雄風-2)と HF-3 (雄風-3)を 2011年から量産する方針であることを明らかにした。
 台湾国防部は、中国が台湾攻撃用のミサイルを2年前の1,500発から、現在は1,900発に増強したと推測している。
2010.12.10 Yahoo Wall Street Journal 記事

「台湾、中国本土到達の巡航ミサイル大量製造開始」

<1101-121002>
 台湾の国防高官は8日、中国本土の都市に到達できる Hsiungfeng-2EHF-2E、雄風-2E)の 量産を開始したことを明らかにした。 台湾と中国の政治的経済的関係の大幅改善にもかかわらず、中台の軍事的な対立が解消されていないこ とを浮き彫りにしている。
2010.10.13 Jane's Defence Weekly Taiwan proceeds with Hsiung Feng ⅡE development <1011-101311>
 台湾が中国との関係改善が進んでいるにもかかわらず HF-ⅡE開発を継続することを明 らかにした。 HF-ⅡE は陳前政権が開発を開始したが、米国は攻撃用兵器であるとして反対していた。 今回の台湾の決定は米国が AGM-154 JASSM の売却を拒否した事への反発と見られる。
 HF-ⅡE はターボファン推進で射程800~1,000km、最大速度 Mach 0.85 で200kgの弾頭を搭載する。 台湾軍は2013年 までに300基以上を装備したいとしている。
2010.10 International Defence Review Taiwan missile revamp <1011-100013>
 台湾の国民党国会議員が、年内に HF-ⅡE を配備することを明らかにした。 Hsiung Feng は元々対艦ミサイルであったが、HF-ⅡE は誘導装置とエンジンを換装して、陸上発射型 LACM になった。
2010.05.26 Jane's Defence Weekly Taiwan commissions Kwang Hua 6 squadron <1007-052611>
 台湾海軍が5月18日、KH-6 ミサイル艇を装備した最初の戦隊を編成した。 海軍は当初50隻を計画していたが財政上の制約から 30隻に削減されている。 10隻ずつを装備する残りの2個戦隊も2012年2月までに編成され。
 KH-6 はイスラエルの設計した Hai Ou 級57tミサイル艇に代わるもので、台湾最大の造船会社である CSBC社の設計による。 艇は全長34.2m、排水量 171tで最大速力33ktの性能を持ち、HF-ⅡE ASCM 4発を装備している。
【註】
 HS-ⅡE は従来 ASCM ではなく、射程が600kmあるいは1,000kmとされる LACM と伝えられてきた。
2010.04.12 China Defense Blog Taiwan developing 'carrier killer' <1005-041201>
 台湾が、中国の空母対抗に特化したコルベット艦構想を明らかにした。
 この艦は排水量1,000t、速力30ktで、HF-Ⅲ 超音速 ASCM を装 備する。
2009.03.25 Jane's Defence Weekly Taipei's defence review keeps procurement at current levels <0905-032515>
 台湾国防省が3月16日に、今後4年間の国防計画を発表した。 国防相は、1,500発のミサイルが台湾に向けられている 現在、兵力を削減する理由はないとし、射程600kmと言われる HF-2E LACM の開発は継続することを明らかにした。
 また、現在275,000の兵力も、かつて180,000間で削減するとしていたが、210,500までの削減にとどまった。
2008.10.27 Yahoo 時事通信記事

ミサイル量産開始へ、来年・・・」

<0811-102701>
 27日付の台湾紙によると、馬英九政権は国防部に対し、射程600kmの HF-2E(雄風-2E)巡航ミサイルの量産を指示し た。
 算案が立法院(国会)を通れば、来年にも300発の量産を開始する。
2008.10.01 Jane's Defence Weekly Taipei criticised for scaling down exercise <0811-100109>
 台湾では国民党政権が、24年間にわたり行われてきた 'Han Kuang(註:漢光)' 統合年次演習の規模を縮小したこと で批判を浴びている。 この演習は5月に計画されていたが馬総統の就任により延期され、9月に実施されたものの、従来30,000名規模で行われてきたものが10,000~13,000 名規模に縮小された。
 一方、HF-2E LACM の量産は2009年に開始されることになり、HF-3 対艦ミサイルの量産準備も進められる。
2008.09.01 Yahoo 読売新聞記事

「台湾、上海が射程内のミサ・・・」

<0810-090101>
 台湾紙によると、馬英九政権は上海を射程におさめる巡航ミサイル「雄風2E」(註:HF-2E )の 開発を凍結することを決めた。 上海には到達しない短距離のミサイルは、量産化に向けた開発を継続する。
 陳水扁前政権は、対中抑止力として HF-2E の研究開発に力を入れてきたが、馬総統に近い政権幹部は戦争の危険を高めると反対していた。
2008.01.25 Yahoo 産経新聞記事

「台湾軍、超音速対艦ミサイ・・・」

<0802-012501>
 台湾が開発を進めるてい「雄風3型 (HF-3)」(射程300km以上)の実戦配備に向け、左営海軍基地(高雄)に係留中の成功級 フリゲート艦換装作業が始まっていることが24日、確認された。 国防部関係者によると、発射装置の換装完了後テスト運用に入る。
 HF-3 は今後、量産体制に入って主要艦艇に搭載される計画だが、当面は洋上での発射実験のほか、運用ソフトの調整などが行われるとみられる。
2007.12 Jane's Missile & Rockets Taiwan presents missiles during a military parade <0802-120001>
 10月10日に行われた台湾の軍事パレードで、 HF-Ⅲ 超音速対艦ミサイルと、TK-Ⅲ SAM が初めて公表された。 事前の予想では HF-ⅡE LACM も参加すると見られていたが、米国の圧力で中止された。
HF-Ⅲ (Hsiung Feng Ⅲ=Brave Wind Ⅲ:雄風Ⅲ)
 4ヶ所の空気取り入れ口と2基のロケットブースタを持つラムジェットミサイルで、巡航速度は Mach 2 以上、最大射程は130km、巡航高度は20 ~200mである。 元々は2ヶ所の空気取り入れ口と、尾部にブースタを取り付けていたが、ブースタの取り付け位置が変更になったのは発射コンテナに収納するため全長を 短くするためと見られる。
 HF-Ⅲ は HF-Ⅱ を装備している Oliver Hazard 級 (Cheng Kung 級) フリゲート艦に4発ずつが追加装備されている。
【 Cheng Kung 級艦関連記事:0601-121803 (毎日新聞 2005.12.18)】
TK-Ⅲ (Tien Kung-Ⅲ=Sky Sword-Ⅲ:右図)
 最大射程200km、最大速度 Mach 4 以上と PAC-2 と同程度の SAM で発射試験は2008年に開始される。 TK-Ⅲ 垂直発射方式 である。
2007.10.24 Jane's Defence Weekly Taiwan unveils latest missiles <0722-102407>
 台湾が10月10日に行われた双十節パレードで HF-Ⅲ を初めて公表したが、軍事専門家は胴体に取り付けら れたブースタロケットに注目している。
 ブースタロケット取り付けの意味について台湾はまだラムジェットを実用化していないのではとの見方や、予想以上に ミサイルが重いとの見方のほか、主エンジンの燃料を減らして弾頭の大型化や長射程化を図ろうとし ているとも見方もある。
2007.10.22 Aviation Week & ST Taiwan has deployed ・・・ <0722-102205>
 台北時報が軍消息筋の話として、台湾が若干数の HF-ⅡE LACM を実戦配備してい ると報じた。 HF-ⅡE はターボジェット推進の初期型ミサイルで、射程は500kmとこれまで伝えられていた 600kmより短いが、ターボファンエンジンの搭載により1,000kmまで延伸できる。 陸上型、艦載型、航空機搭 載型が可能である。
 同紙はまた、台湾が国産兵器の開発を行うのは、米国が兵器及び部品の輸出を拒むからだとしている。
2007.10.15 Defense News Taiwan shows 2 new missiles at Ten-Ten parade <0722-101506>
 台湾は10月10日の双十節に総統府前で行った軍事パレードに初めて、国産の HF-3 (雄風-3) ASCM と、 TK-3 (天剣-3) ATBM を登場させた。 予定した HF-2E LACM の参加は、米国の圧力 と中国の非難により中止となった。
 亜音速の HF-3 は射程300kmで、フリゲート艦と西海岸に配置する移動式発射機に搭載する。 TK-3 は PAC-2 に類似したミサイルだが、弾道弾には効果が期待できず、CM と戦闘機を主対象とするとみられる。
 HF-2E は24両の移動式発射機と48発のミサイルを含む射程600km以上のシステムで、上海や香港を攻撃することが可能である。
2007.10.11 朝鮮日報

インターネット

台湾、上海射程の新型ミサイ・・・ <0720-101101>
 台湾は、10日に台北市で行った双十節の軍事パレードで、上海を射程距離内に収めるとされる独自開発の「雄風2E型 」(註:=HF-2E)巡航ミサイルの初公開を見送った。 台湾国防部長は、同ミサイルの開発に反対 している米国の圧力が背景にあったことを認めた。
 HF-2E の射程は1000km、弾頭重量は400kgとされ、米政府は中台の軍事バランスを変える戦術兵器として開発中止を求めてきた。
2007.10.10 Yahoo 読売新聞記事

「台湾が16年ぶり軍事パレー・・・」

<0720-101002>
 双十節の10日、台北の総統府前で祝賀式典が開かれ、新型ミサイルなど最新兵器や主力部隊を披露する軍事パレードが行われた。
 パレードでは、台湾海軍が成功級フリゲート艦に搭載する独自開発で初の超音速対艦ミサイル「雄風3」 と、PAC-2 に近い性能を持ち、弾道ミサイル迎撃が可能な対空ミサイル「天弓3」が初めて公開され た。
2007.10.08 Defense News Taiwan may unveil cruise missile <0722-100805>
 台湾が10月10日の双十節軍事パレードに、国産開発した HF-2E (Hsiung Feng-2E: 雄風2E) LACM を公開す る計画である。 HF-2E は射程600~1,000km400kgの弾頭を搭載する巡航ミサイル で、上海を射程圏内に置くため中国が開発に強く反対し、米国も地上マッピング技術やエンジンの売却を拒否する等の圧力をかけてい た。
 台湾は中国の侵攻を防ぐため開発は不可欠とし、2008年から500発以上を装備する計画である。
2007.10 Jane's Missiles & Rockets Taiwan installs HF-2 on second Chi Chiang <0721-100016>
 台湾の Chin Chiang 級哨戒艇の二番艇に、退役した駆逐艦から降ろされた HF-2 対艦 ミサイルが装備された。 一番艇には2006年に HF-2 が装備されている。 Chin Chiang 級哨戒艇は元来 HF-1 を装備する計画であった。
 一方陸軍は一部で KF-6A (Kung Feng 6A) MRL を装備しているが、これは RT-2000 (Rei Ting 2000) に換 装される。
( RT-2000 関連記事 JDW 2001.11.28)
2007.09.28 朝鮮日報

インターネット

台湾、最前線に巡航ミサイル・・・ <0719-092801>
 中国が26日に、台湾が馬祖諸島にミサイル中隊を配置し、福建省や上海などに脅威を与えようとする計画を 進めており、長距離 SSM の生産も計画していることを明らかにし、強い警告メッセージを発した。
 また香港の中国政府系各紙は27日、台湾国防部が2008年予算に馬祖諸島にミサイル中隊を配置するための費用を計上すると共に、 「雄風2E」(註:HF-2E)巡航ミサイルを澎湖諸島と東引島に配備する計画だと報 じた。
2007.09.17 Defense News Taiwan develops indigenous answer to China missile threat <0720-091717>
 台湾は中国からのミサイル攻撃に対抗するため、LACM や対艦ミサイル、 精密誘導爆弾等スタンドオフ兵器の開発を重視している。 中国は台湾に向け1,000発以上 DF-11 や DF-15 を対岸に配備しているが、台湾はこれらの基地を攻撃するにはスタンドオフ攻撃が最も有効とみており、米国に 購入を要望したが、2005年に JDAM 及び HARM の売却を拒否されている。
 台湾の開発した兵器には、HF-2E LACM 、HF-3 対艦ミサイル、TC-2 AAM を ベースとした TC-2A(天剣 2A)ARM、JSOW を元にした誘導爆弾 Wan Chien(万剣) のほか、天弓 SAM を元にした SRBM を開発している。 HF-2E はこれ までに4発が試作され、射程は約1,000km400kgの通常弾頭を搭載するとされ 、米国は北京に到達するミサイルが中国を刺激するとして中止するよう圧力をかけている。
2007.09.10 Defense News Taiwan orders engines for stealthy missile patrol boat <0720-091005>
 台湾海軍は、KH-6 (Luang Hua-6) 30隻用のデーゼルエンジン90基を$140Mで MTU Asia社に発注した。  KH-6 は、全長34.2m、全幅7.6m、全高4m、速力30kt、航続距離800nm170t級哨戒艇で、3基のエンジンを備え 、甲板は12゚の傾斜をもたせ、電波吸収材を使用したステルス設計となっている。
 1996年から国内開発中で、2003年に公表した KH-6 は、同じく国産開発した HF-2 (Hshing Feng 2) 対艦ミ サイル及び20mm機関砲を装備している。 2003年の演習では、試作艦から HF-2 を実射し、標的とした Yang 級駆逐艦を撃沈した。  HF-2 は射程150km、飛翔速度は Mach 0.85 である。
2007.03.12 Defense News Taiwan tests 'Brave Wind' cruise missile <0708-031203>
 台湾は2月2日に Hsing Feng-2E (Brave Wind) 巡航ミサイルの発射試験を、同国南西部にある試験射場で行 った。 Hsing Feng-2E は射程1,000kmで、400kgの弾頭を搭載する LACM で、将来は 車載型を500基以上装備し台湾海峡沿いに配置する計画といわれている。 ただ、開発は遅れ気味であり、誘導 装置と推進装置に問題があるとみられている。
 台湾はこの他に、射程300kmの対艦ミサイル HF-3 天弓 SAM を基に した射程1,000km以下の SRBM の開発を行っている。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Taiwan nears Hsiung Feng Ⅲ test <0618-090015>
 台湾の CSIST は、今年後半に射程600kmの LACM 型 Hsiung Feng Ⅲ の試験を予定している。 Hsiung Feng Ⅲ はラムジェット推進の高速対艦ミサイルであるが、LACM 型には大型翼が取り付けられる。
 初期の LACM である Hsiung Feng ⅡD 及び ⅡE は、いずれも長射程での試験は行われていないが、現地の報道によると Hsiung Feng ⅡE は1,200kmの射程を有する。
(関連記事 JDW 2006.08.09)
2006.08.09 Jane's Defence Weekly Taiwan completes development HF-Ⅲ supersonic anti-ship missile <0617-080903>
 台湾が HF-Ⅲ (Hsiung Feng-Ⅲ) 超音速 ASCM の開発を完了し 、9月に公式発表を行う準備を進めている。 HF-Ⅲ は HF-Ⅱ の超音速型で、現地の報によると射程は600kmで ある。 台湾国防省は2006年に120発を調達する。
 HF-Ⅲ は Cheng Kung (Perry) 級及び Kang Ding (Lafayette) 級フリゲートに装備される予定で、Cheng Kung 級の PFG-1101 Cheng Kung には、両舷に HF-Ⅱ 2発ずつの発射管と共に、HF-Ⅲ の発射管が4基装備されている。 Cheng Kung 級フリゲートは、 従来 HF-Ⅱ を8発装備していた。
 現地では HF-Ⅲ は LACM としても使用可能と報じられているが、国防省はこの報道を強く 否定している。
2006.07.31 Yahoo 韓国中央日報記事

「台湾がミサイル実験準備、・・・」

<0616-073101>
 今月初めに台湾の民営テレビ放送が、9月を目標に中国国内を攻撃できるミサイルの発射実験を準備していると報道した。
台湾のミサイル開発計画には射程1,000kmの巡航ミサイルと、中国海軍基地に到達できる対艦ミサイルなどが含 まれていることが伝えられた。
2006.06.19 Defense News Taiwan's missile program draws concern <0617-061901>
 台湾が大陸向けに計画しているミサイル開発に米政府は懸念を示し、計画を断念するよう働きかけている。
 中国は約800発の短射程弾道ミサイルを台湾に指向し、今後4年間で1,800に増強され ると軍当局は見積もっている。
   台湾は2005年5月に Active defense の一環としてミサイル開発を進めていることを明らかにした。
Hsiung Feng 2E
 射程600~1,000km、時速800km、400kgの弾頭を装備する LACM で、 2010年までに50発を装備し最終的に500発を装備する。 2004年6月に試験発射 が報告されている。
SRBM/MRBM
 射程2,000kmの MRBM 30発、及び射程1,000kmの SRBM 120発を装備する。
2006.03.22 Jane's Defence Weekly Taiwan power projection advances with Wan Chien <0607-032206>
 台湾が Wan Chien(萬剣)空対地スタンドオフ兵器の開発について公表した。 Wan Chien は F-CK-1B IDF から発射される munition dispenser で、発射後に翼を展張する。 機体に推進装置は取り 付けられていない。
(関連記事 JDW 2005.04.13)
 軍事筋によると、中国の防空網が強化されたため台湾がこれを突破するのが困難になったため、台湾は長距離火力の整備に力を入れて いる。
【註:】

 既報記事 (AW&ST 2005.04.04) に掲載された写真では、Wan Chien の胴体 下部には空気取り入れ口が、胴体後部には排気口があり、明らかにジェットエンジンで推進すると見られる。

2006.01.18 Jane's Defence Weekly Taiwan's strength lies with missiles <0603-011808>
= 台湾が LACM を開発配備したことの意義に関する論説 =
 台湾は LACM を開発し配備したことにより、主な兵器供給源である米国に依存することなく国防の決心ができるようになった。
2006.01.11 Jane's Defence Weekly Taiwan produces three LACM prototypes <0603-011107>
 台湾が HF-2E LACM 試作弾3発を完成した模様である。  HF-2E LACM は陸上移動型の発射機から発射され射程は600km以上である。 このため、もし台湾が澎湖島に配 備すれば香港や上海が射程内に入る。 開発した CSIST は1,000kmの射程を目指している。
 台湾は2010年までに50発、その後500発を装備する計画である。
 CSIST はまた、天弓 SAM を元にした SRBM も開発している。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets Taiwan may have plans to build 500 cruise missiles <0602-120005>
 台湾が HF-2E LACM 量産を3年以内に開始する計画である。  これは2005年6月に行われた飛行試験の成功を受けたもので、この試験で HF-2E は、周回コースを50周して 500kmを飛行した。
 HF-2E は全長6m、胴径50cm、重量1,600kgで、400~450kgの弾頭を搭載し1,000kmを 飛行する。 この射程内には上海や香港が入る。 HF-2E を P-3C から発射する計画もあるが、計画は議会により阻止されている。
 試験のための少量生産は2006年、2007年に行われ、試験が終了すると500発以上が生産される計画である。  量産経費は$2Bに上る。
2005.08.12 Yahoo 時事通信記事

「自主開発の巡航ミサイル配・・・」

<0516-081201>
 12日付の台湾紙中国時報は、国防部の中山科学研究院が開発した巡航ミサイル「雄風2E」 の台湾本島での配備が既に始まり、新たに設置された国防部ミサイル司令部第1中隊に配備されたと伝えた。  将来的は同司令部の下に3個中隊を置き、各中隊に18~24基を配備する計画という。
 現時点で射程は1,000kmに達していないものの、2,000kmを最終目標に改良を進める と共に、海軍のキッド級駆逐艦への搭載も検討されている。
2005.07.21 東京新聞

インターネット

巡航ミサイル台湾が量産へ・・・」 <0515-072101>
 20日の台湾紙中国時報が、台湾が巡航ミサイル「雄風」の量産態勢を整えたと報じた。  台湾の軍事関係者の間では、今年3月までに上海、南京、武漢など中国大陸の東南半分を網羅する射程1,000km の雄風の発射実験に成功したとの見方が有力であった。
 今回量産しながら性能を高める方式が新たに採用されたことで、当初予定の2008年より早い時期に実戦配備 される可能性がある。
【註:】

 今年3月に発射試験に成功した射程1,000kmの雄風とは、HF-2E (Hsiung Feng-2E) のことで、Harpoon と良く似た射程150kmの対艦ミサイ ルである HF-2の改良型である。

(関連記事 東京新聞 2005.06.06 )
2005.06.06 東京新聞

インターネット

台湾、巡航ミサイル実験成功 <0512-060602>
 台湾の中国時報が5日、台湾が射程1,000kmの巡航ミサイル「雄風」の発射実験に成功 したと報じた。 台湾国防当局は発表を行っていないが、同紙によると発射実験は今年3月までに台湾東方の太平 洋上で実施され、500km以上離れた距離から海上の標的を正確にとらえたとしている。
 この巡航ミサイルについて同紙は、今年中か来年には初期的生産体制が整い、配備後は中国の上海、南京、武 漢、海南島東部など軍事的重要地点が射程内に入るとしている。
2005.05.11 Jane's Defence Weekly Taiwan acknowledges strategic missile development <0511-051103>
 台湾の国防相が5月2日に、台湾が戦略地対地ミサイルを開発中であることを公式に認めた。
 台湾が開発しているのは天弓 SAM を元にした SRBM 及び MRBM と、 勇風 (Hsiung Feng) 対艦ミサイルを元にした LACM の2種類である 。
2005.04.20 Jane's Defence Weekly Taiwan to mass-produce anti-ship missile <0509-042007>
 台湾が2006年に Hsiung Feng Ⅲ (HF-3) 超音速対艦ミサイル の量産を開始する。 台湾の国防相は初年度に120発分の HF-3 予算を計上しているこ とを明らかにした。
 HF-3 は Mach 2.5 で飛翔し、300kmの射程を持つ。 台湾海峡は最も広いところで 220km、狭いところでは130kmであるため、HF-3 は大陸の中国海軍基地を攻撃できる。
 また HF-3 は ARM や LACM にも改造可能である。 台湾は既に HF-2 を改造した HF-2E LACM や、Tien Chien AAM を改造した TC-2A ARM を開発している。
2005.04.13 Jane's Defence Weekly Taiwan reveals new stand-off weapon <0509-041302>
 台湾がスタンドオフ兵器である Wan Chien (註:萬剣)を開発している。 台湾は1999年の台湾海峡危 機を契機に Wan Chien をはじめ Tien Chien ⅡA ARM や Hsiung Feng Ⅲ 超音速対艦ミサイルなどの開発を開始した。
( Tien Chien 関連記事 JDW 2004.03.17)
 Wan Chien はジェットエンジンで200km程度の射程を有すると見られことから攻撃用と考えられ、重要な インフラに対しての精密攻撃が可能となる。
 弾頭には散布子弾を搭載している模様であるが、用途により同一機体を使用した各種ファミリが開発されて いる可能性がある。
2005.04.04 Aviation Week & ST Taiwan developing an air-launched powered standoff weapon <0508-040405>
 台湾が空中発射型のスタンドオフ兵器を開発中で、飛行試験(右図)を行っている。
 国産戦闘機 Ching Kuo の翼下に搭載した形状は、イスラエルの Modular Stand-Off Vehicle もしくはフラ ンスの Apache に酷似しており、機体上部の翼は発射後展張するとみられる。 動力にはターボジェットが用いられ、終末誘導に必要な 精密機器と単弾頭が装備されていると推測される。
 開発は1990年代中頃から CSIST社が行っているものとみられ、同社はこの他にラムジェット推進の対艦ミサ イル HF-Ⅲ (Hsing Feng Ⅲ) の開発を進めている。 Hsing Feng Ⅲ の試験飛行は昨年末に行われてい る。
【註:】
 台湾の CM としては、対艦ミサイル HF-Ⅱ の改良型である、射程1,000kmの HF-ⅡE が報じられていたが、今回初めて Apache 型の CM の存在が明らかになった。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets Taiwan tests Hsiung Feng Ⅲ <0507-030020>
 台湾が2004年11月に、ラムジェット推進超音速対艦ミサイル Hsiung Feng Ⅲ の発射試験に成功した。 Hsiung Feng Ⅲ は発射後中間経路で数回のマヌーバを行い目標に命中した。
 Hsiung Feng Ⅲ は300kmの最大射程を持ち、対艦用のほか対地用、ARM 用などの各種誘導 装置を取り付けられる。
2005.01.19 Jane's Defence Weekly Supersonic anti-ship missile tests successful <0503-011709>
 台湾が2004年11月と12月に、飛行経路変更を含む HF-3 の発射試験を行い成功した。
 HF-3 の最大射程は150~200kmと見られており、台湾海峡(最大幅220km、最小幅130km)を 横断できる射程を有する。
 台湾はこの他に、射程120kmで Mach 0.85 の HF-2 も保有しており、軍事筋は、両ミサイルで中国の汕頭、アモイ、Sandu、Xiazhen な どの海軍基地を攻撃できると見ている。
 未確認情報によると、台湾は今後5年間に120発の HF-3 と、500発の HF-2E LACM を生産する計画である。
2005.01.08 Yahoo 西日本新聞記事

台湾、新型ミサイル試射 ・・・

<0502-010801>
 7日付けの台湾紙が、台湾中央研究院が軍の委託で10年がかりで開発を進めていた新型ミサイルの実弾試射に 成功したと報じた。報道によると、このミサイルは超音速飛行し射程が300km以上雄風三型(註:HF-3)で、試射は昨年9月と11月の2度、台湾東部の太平洋海域で行いともに成功した。  数個の方向転換点を設定し、超音速で方角を切り替えて飛行させたという。
 注目されるのは、ミサイルに新たに搭載した誘導システムが、地上の地形を読みとる能力を備えているのと、 高速度で方向転換ができる点で、この能力は地形に沿って一定高度と一定速度を保つ巡航ミサイルとしての基本技術であり、台湾は 巡航ミサイル開発に大きく近づいたといえる。
【註:】
 台湾は HF-2 対艦ミサイルを改良した、射程1,000km HF-3E LACM を開発中と伝えられていた。
(関連記事 JMR 2001.9月)
 また、昨年公表された向こう10年間のミサイル調達計画では、射程1,500kmの LACM を500発取得するとしていたが、
(関連記事 JMR 2004.4月)
ラムジェット推進でMach 2で飛行する HF-3 対艦ミサイルの LACM 型は、今まで報じられていなかった。
(関連記事 JMR 2001.9月)
2004.04 Jane's Missiles & Rockets Taiwan has ambitious plans <0410-040004>
 台湾が、向こう10年間に大規模なミサイル調達計画を持っている。 米国からの導入では、 6個中隊分の PAC-3 のほか
  ・AGM-88 HARM 300発
  ・FMRAAM 300発
  ・AIM-9X Sidewinder 1,000発
  ・AIM-120 AMRAAM 追加300発
となっている。 また台湾製のミサイルでは、
  ・天弓 3 SAM 80発
  ・射程2,000kmの MRBM 30発
  ・射程1,000kmの SRBM 120発
  ・射程1,500kmの LACM 500発
  ・HF-3 対艦ミサイル 120発
  ・RT 2000 多連装ロケット 100基
  ・Kung Feng 6 MBRL
 この他に、米国が開発中の ABL の購入の可能性も追求している。
2003.11 Jane's Missiles & Rockets Taiwan inaugurates new missile boat  台湾が、170t新型ステルス高速ミサイル艇の1号艇である Kuang Hua-6 を就役させた。 同型は今後更に29隻建造され、47tの 旧型艇50隻と交代する。
 新型艇は Hsiung Feng 2 対艦ミサイルを4発(旧型艇は2発)搭 載し、30ktの速度と800nmの航続距離を持つ。
 9月に行われた Hankuang 19 演習で Kuang Hua-6 は2発の Hsiung Feng 2 を発射した。 Hsiung Feng 2 は Mach 0.85 で150kmを飛行した。
2003.09.17 Jane's Defence Weekly Taiwan exercise hit by mishaps  台湾が9月4日に、過去最大の実射演習を実施した。 演習では2発の Hsiung Feng Ⅱ 対艦ミサイルが、新型の Kwang Hua-6 ステルスミサイル艇から発射された。
 しかしながらこの演習では AGH-114 Hellfire, MIM-72 Chaparrel, SM-1MR が目標を外した。 結局演習は国籍不明のスパイ船と、 中国の Tu-154 ELINT/EW機の出現を理由に以後のミサイル発射を取り止めた。
2003.08.13 Jane's Defence Weekly Taiwan unveils supersonic missile  台湾の CSIST が開発中の Hsiung Feng Ⅲ (HF-3) 超 音速対艦ミサイルの一部の情報が公表された。
 それによると機体は固体ロケットブースタ付きのラムジェット推進で、その形状は1999年に公表された風洞試験のモデル(右図上)と そっくりである。
 HF-3 は誘導装置を替えることにより、対地ミサイル、ARM、としても使用可能であり、同ミサイルを使った超 音速標的機の開発も行われている。
2003.07 Jane's Missiles & Rockets Taiwan test-fires mobile land-based Hsiung Feng missile  台湾がの対艦ミサイル Hsing Feng-2 (HF-2) の発射試験が5月に行われた。  試験では2発の陸上発射型 HF-2 が使われ、沖合の2目標に直撃した。
 陸上発射型 HF-2 の最初の発射試験は2002年に行われているが、今回は新型の発射機が初めて使われた。 台湾は海 岸線の6ヶ所に HF-2 の基地を配置している。
 HF-2 は固体ロケットブースタで発進、ターボジェットで推進し、150kmを Mach0.85 で飛行する。
 台湾にはこの他に HF-3 及び HF-2E 対地攻撃巡航ミサイルがあるがいずれも開発中である。 ただし HF-3 は2004年に生産が開始されると見られている。
2002.10 Jane's Missiles & Rockets Taiwan could begin HF-3 production in 2004  台湾の新聞報道によると、CSIST が開発中の HF-3 (Hsiung Feng 3 : Brave Wind 3) は 早ければ2004年にも量産、装備化される。
 HF-2 が速度 Mach 0.85、最大射程100kmであるのに対し、HF-3 は超音速で、最大射程300kmの性能を持ち、対 岸の福建省を射程に収める性能を持つ。
 ただ Hsiung Feng の開発は技術的に困難で、メディアによれば対地攻撃型の HF-2E 及び HF-3 の開発は度々 問題点に遭遇している。 このため軍内部でも Hsiung Feng の開発を続けるか Hapoon の導入を図るかで議論がある。
台湾の国産、国内開発中のミサイル
2002.07 Jane's Missiles & Rockets Taiwan launches Hsiung Feng-2 (Brave Wind)  台湾が5月16日に、初の 'Hsuing Feng-2 (HS-2): Brave Wind' 対艦ミサイルの陸上発射 試験を行った。
 HS-2 は射程150km、巡航速度 Mach 0.85 で、終末誘導はアクティブ RF と IR のデュアル シーカを搭載している。
 HS-2 は陸上、艦上いずれからも発射可能で、2001年に陸上発射用発射機の開発が行われている。
2001.09 Jane's Missiles & Rockets Taiwan tests supersonic anti-ship missile  台湾の新型対艦ミサイル Hsiung Feng Ⅲの初ライブファイア試験が実施された。
 Hsiung Feng Ⅲは、射程数百km、速度 Mach 2、重量 1,500kgのミサイルで、ロケットブースタで加速し、 ラムジェットエンジンで飛行する。
 試験に成功すれば、今年末に量産決定がなされる。
2001.09 Jane's Missiles & Rockets Taiwan denies developing tactical ballistic and cruise missiles  台湾の軍当局は、台湾が長距離対地攻撃巡航ミサイル (LACM: Land Attack Cruise Missile) 及び TBM を開発しているとの報道を、きっぱりと否定した。
 射程 1,000km の LACM といわれている Hsiung Feng ⅡE は、対艦ミサイル Hsiung Feng Ⅱ の改良型対艦ミサイルで、今年末に初試験が予定されている Hsiung Feng Ⅲ対艦ミサイ ルで使用している新しい技術は使用していないという。
 射程 1,000km Tichin は、米国の反対で1982年に開発が中止された「天馬」の 開発が継続された物と言われ、フルレンジでの試験は実施されていないが、開発は完了しており、2005年には量産に 入るという。
 それ以外に天弓 SAM を SSM にした射程 100km~120km の Tien Chi TBM も あり、最終的には 50~100発が生産される予定である。
2001.07.11 Jane's Defence Weekly Taipei working on missile faculty  台湾は次のようなミサイルを開発中である。
MRBM
  射 程: 1,000~2,000km
  弾 頭: 特殊(CBR ではない)
LACM
  射 程: 1,000km
  原 型: Hsiung Feng (Brave Wind、註:「雄風」) 対艦ミサイル
Hsiung Feng 2E (HF-2E)
  亜音速対艦ミサイル
Hsiung Feng 3 (HF-3)
  超音速対艦ミサイル
2001.03 Jane's Missiles & Rockets Taiwan to test-fire supersonic anti-ship missile  台湾は4月に対艦ミサイル Hsiung Feng Ⅲ (註:「雄風」)の発射試験を、台 湾東方洋上で行う。
 Hsiung Feng Ⅲ は台湾の第3世代対艦ミサイルで、亜音速であった Hsiung Feng ⅠⅡと違って、ラムジェット推進により Mach 2 以上(一説では Mach 2.3)で巡航し、最大射程は明らかにされていないが、台湾タイムスによる と 600km(今までは200kmと見られていた)とされている。
 台湾では既に Hsiung Feng Ⅲ の巡航ミサイル型の検討を開始している。
 一方、米国と台湾は、Hsiung Feng Ⅲと類似の SS-N-22 を装備したソブレメンヌイ級駆逐艦(註:米海軍 EP-3 が偵察中に中国 の F-8 と接触事故を起こした駆逐艦)が配備されたことに強い関心を持っている。
2001.03 Jane's Missiles & Rockets Taiwan deploys missiles to Kinmen and Matsu  台湾は2000年初期に導入した Stinger と Avenger を運用開始した。
 両システムは、既に「天弓Ⅱ」が配備されているボンフー諸島(註:ポンフー諸島は台湾本島の西、丁 度中国と台湾の中間地点に浮かぶ、人口12万人の小さな島々)に配備された。
 台湾は対艦ミサイル Hsiung Feng Ⅱ (註:「雄風」)を2000年末に金門島に配置している。  同じミサイルは既に馬租島に配置されている。
 台湾の新しいミサイルは3~4月に行われる実射演習で、Patriot と共に発射されることになっている。 この演習では開発中の Hsiung Feng Ⅲ の実射も行われるとみられる。
2000.09 Jane's Missiles & Rockets Taiwan develops next-generation strike missiles  台湾は現存する2種類のミサイルの能力向上計画と、以下の4種類の新規開発計画を持っている。
・SSM
 短距離弾道弾「青蜂(Ching Feng)」、射程950kmの「天馬(Tien Ma)」
 に続く、射程1,000~2,000kmの弾道弾
・天矛(Tien Chi)SSM
 射程300km、弾頭重量500kgの弾道弾
・対地巡航ミサイル
 ?蜂(Hsiung Feng)対艦ミサイルの発展型で射程は300km以上。
 Hsiung Feng Ⅲとの説もある。
・ARM
 天剣(Tien Chien)2 中距離 AAM の派生型。