Canrd Rotor/Wing UAV に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2006.01 International Defense Review Boeing's X-50A Dragonfly unmannned aerial vehicle completes test flight <0602-010006>
 Boeing社が X-50A Dragonfly CRW (canard Rotor/Wing) UAV の二度目の試験に成功した。 試験では20呎の 高度で3分間のホバリングも実施した。
( X-50A Dragonfly に関する記事 AW&ST 2005.12.12)
 X-50A は2004年3月23日の事故以来多くの改良がなされており、試験は2006年初めまで11回の飛行が予定されている。 この中には 回転翼飛行と固定翼飛行の遷移も含まれている。
2006.01 International Defense Review DARPA issues contract for VTOL aircraft <0602-010003>
 DARPA が戦闘偵察救難機に使用可能な新型 VTOL の開発契約を GBA社という小企業と行った。 GBA社が開発するのは Heliplane と言う名称の一種の gyroplane で、ヘリの二倍の速度と航続距離 を持つ。
 Heliplane はプロペラで推進し、無動力のロータで揚力を得るが、VTOL 及びホバリング用にはロータ先端のジェット を利用する。
 Heliplane の開発は X-50A Dragonfly CRW の開発がうまくいっていないことにより始められた。 X-50A は 試作機2機のうち1機が2004年始めに行われた二度目の試験飛行で墜落したため、DARPA は支出を停止している。
( X-50A Dragonfly に関する記事 AW&ST 2005.12.12)
2005.12.12 Aviation Week & ST Boeing Phantom Works is trying again demonstrate its X-50A <0524-121204>
 Boeing社は12月2日に X-50A CRW (Canard roter/Wing) ヘリ試作2号機による飛行実験を20ヶ月ぶりに再開し 、4分間20呎のホバリングを行った。 2006年初めまで垂直離陸、ロータ停止から水平飛行への移行、ヘリモードでの着陸等11回の試験 を計画している。 初号機は2004年3月、ホバリング試験中に墜落している。
 X-50A は前後翼とロータを持ち、ロータで離陸後加速、固定翼モードに移行したのちロータは3枚目の翼とし て機能し、通常のヘリコプタよりも長く早く飛行できるのが特徴である。
 X-50A のロータは直径12呎、重量1,460-lbで、F 112 ターボファンエンジンを搭載する。 空気吸入口はステルス設計となっている。
( X-50A CRW に関する記事 IDR 2004.02)
2004.02 International Defense Review X-50A Dragonfly takes to the air <0404-020013>
 Boeing社と DARPA が共同で進めている X-50A Dragonfly CRW (Canad Rotor/Wing) 機が、2003年12月4日に初 飛行した。 この日 Dragonfly は12ftの高度で80秒間ホバリングした。
 Dragonfly は固定翼機の速度と航続距離に、回転翼機の融通性を併せ持つ有人/無人の航空機として研究が進 められている。
 Rotor/Wing は機械的な回転駆動機構を持たず、ターボファンエンジンの排気の一部を翼端の小さな穴から噴出 して回転力を得る。 前進飛行に伴い翼端排気を徐々に減らし、最後は翼の回転を止め固定して飛行する。
 機体は全長5.4m、回転翼径3.65m、重量665kgである。
(関連資料 JDW 2001.10.17)
2003.12.17 Jane's Defence Weekly Dragonfly completes hover debut  12月4日に Boeing社と DARPA が開発していた X-50A Dragonfly CRW (Canard rotor/wing) 機が初飛行した。
 X-50A は UAV としてだけでなく、MV-22 Osprey の掩護にあたるステルス有人攻撃機としても考えられている 。
2003.12.08 Aviation Week & ST First hover flight for Boeing Dragonfly  Boeing社が開発中の X-50A Dragonfly の初めてのホバリング試験が行われ、高度12ftで80秒間の垂直離発着 とホバリングに成功した。
 Dragonfly は直径12ftの回転翼が特長の全長17.7ft、高さ6.5ft、重量1,460-lbの試験機で、垂直に離陸した後に水平飛行に移行する。
 同社は今後12回の基礎飛行試験を予定し、その内2回がホバリングから水平飛行への移行動作の試験となっている。
(関連資料 JDW 2003.07.23)
2003.07.23 Jane's Defence Weekly Boeing to begin testing Canard UAV  Boeing社は、8月中旬にも CRW (Canard Rotor Wing UAV) の試験を開始したいとしている。
 試験ではまず垂直離着陸とホバリングの確認が行われ、次いで垂直/水平の遷移飛行が行われる。
(関連記事: JDW 2001.10.17
 (註:CRWはロータを用いて垂直に離着陸でき、かつ固定翼機並の 350kt 以上の速度で飛行する機 体で、Boeing社は UAV としてのほか、V-22 に代わる機体として有人機型 VTOL も提案している。)
2001.10.17 Jane's Defence Weekly First flight of Boeing's Dragonfly prototype nears  Boeing社は Phantom工場で Dragonfly CRW (Canard Rotor/Wing) の試作を行っている が、組立中の2機が近く完成し来年早々に飛行試験が開始される。
 CRW はロータを用いて垂直に離着陸でき、かつ固定翼機並の 350kt 以上の速度で飛行可能である。
 ロータ飛行から固定翼飛行への遷移は 120~150kt で行われる。
 CRW 計画は陸軍の要求に基づき DARPA の契約で進められているが、海軍海兵隊も関心を持っている。
 Boeing社は V-22 に代わる機体として有人機型 VTOL を提案しているが、海軍海兵隊は水上艦搭載偵察観測用の小 型 UAV を考えている。 海軍海兵隊は更に、より大型の UAV を UCAV として使用する案も考えられている。
2001.08 National Defense Un-piloted hybrid plane: potential escort for V-22?  米海兵隊は新しい型式のハイブリッド垂直離発着回転翼機 (Canard-Rortor Wing) の開 発状況に注目している。
 この技術は、DARPA と Boeing 社が研究中の回転翼飛行から固定翼飛行に移行ができる航空機技術でプロトタイプの小型無人機は「 Dragonfly」と呼ばれており、2002年に飛行試験を予定している。
 海兵隊が導入予定の V-22 Osprey は昨年の2度にわたる事故により計画が遅延している関係で、当局者は技術適用に期待を寄せている。