その他諸国の HALE/MALE UAV に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2023.12.01
 17:55
日経新聞 欧州の無人機開発 防衛省、技術取得へオブザーバー参加 <2401-120113>
 防衛省が1日、欧州諸国が参加するUAV開発計画オブザーバー参加すると発表した。
 同計画を管理する国際機関から承認を得たためで、
MALE UAVの開発や運用に関する知見や技術の取得をめざす。
2023.10.11 Janes Milkor 380 UAV makes maiden flight <2311-101122>
 南アフリカのMilkor社が10月6日、同社製Milkor 380 MALE UAVが9月19日に初飛行したことを明らかにした。
 1,300kgのMilkor 380は滞空能力30時間、上昇限度30,000ft、最大速度250km/h、巡航速度200km/hでEO/IR装置C-bandのデータリンクを搭載するという。
2022.09.28 Jane's Defence Weekly Indonesia abandons strike-capable Elang Hitam military UAV project <2303-092802>
 インドネシアのジョコ大統領が2016年に打ち出した戦略計画の一環として開発されてきた軍用のMALE UAVのElang Hitamは、今後民間計画として進められることになった。
 Elang Hitamは全長8.65m、翼端長16m、
MTOW 1,300kg、搭載能力300kg、燃料搭載量420-lで、4箇所ある翼下パイロンにミサイルを搭載できる。
2022.03.09 Jane's Defence Weekly Nations sign Eurodrone contract <2206-030909>
 独仏伊西が2月24日に正式にEurodrone計画を開始し、共同軍備協力機構 (
OCCAR) が代表となるAirbus社と契約を行った。
 EuroMALEシステムUAV 3機と地上制御装置2基で構成され、20個システムの生産が計画されている。
2022.03.09 Jane's Defence Weekly Turkey airlifts more TB2s to Ukraine <2206-030901>
 ウクライナ国防相が3月2日、トルコBaykar社製Bayraktar TB2 UAVが届けられたと発表した。 TB2はトルコ空軍のA400Mでポーランドに空輸されウクライナへ届けられたという。
 ウクライナがTB2を初めて使用したのは2021年10月で、ドンバス地方武装勢力のD-30 122mm榴弾砲への攻撃で使用された。
 TB2は全長6.5m、翼端長12m
MTOW 630kgで、55kgの搭載能力、巡航速度70kt、航続距離150km、滞空能力24時間、実用上昇限度30,000ftの性能を持つ。
2021.06 International Defence Review Off the deck: UK's FMAF vision seeks to integrate uncrewed maritime aviation <2107-060011>
= 英 FMAF に関する4頁の記事 =
 
2020.10 International Defence Review Image of new Chinese MALE/HALE UAV emerges, likely CASIC WJ-70 prototype <2011-100007>
 中国のソーシャルメディアが8月中旬、2018年の殊海航空展でCASIC社がコンセプトモデルを発表しながら、これまで明らかにされていなかったガスタービン推進のMALE UAV WJ-700の画像を公開した。
 WJ-700は多用途UAVで、
ISRAEWSIGINTEWDなどに使用されるものと思われる。
 全長9~10m、翼端長17~19mMTOW 3,500kg、滞空能力20時間のWJ-700は、その前身のWJ-500やWJ-600が車両発射型のCMタイプの形状であるのに対し従来型の航空機形状をしている。
 かつて公開されたコンセプトでは翼下に4箇所のハードポイントを持ち、CM-102超音速ARMC-701またはC-705KD対艦ミサイルを搭載できるという。
2020.09.14 Aviation Wwwk & ST Russia reveals Loyal Wingman concept <2011-091401>
 ロシア初の大型UAVが就役した。 Kronstadt社製のGromはLoyal Wingmanとして、有人戦闘機に先行して相手の防空システムを目標とする。  Grom UAVの主な仕様は以下の通りである。
 ・全  長: 13.8m
 ・翼 端 長: 10m
 ・
MTOW : 7,000kg
 ・搭載能力: 2,000kg
 ・最大速度: 1,000km/h
 ・巡航速度: 800km/h
 ・上昇限度: 40,000ft
 ・行動半径: 700km
 この他にSirius (Inokhodets-RU)、MTOW 2.5tのHeliosレーダピケット型で4tのHelios-RLD、20tのSukhoi S-20 Okhotnik、7tのAtlius-RUなどの大型UAVが報じられている。
2020.04.09 Jane's 360 Boeing Australia advances Loyal Wingman development <2005-040905>
 Boeing Australia社が4月8日、2月に胴体の組み立てを完了したLoyal Wingman UAVの試作機に脚が取り付けられて初めて自立し、電気システムに通電したと発表した。
 今後更に装置を搭載して試験が行われるという。
【関連記事:1903-022708 (DU 2019.02.27)】
2020.03.09 Aviation Week & ST Boeing builds ATS assembly, but will say where <2005-030904>
 Boeing社オーストラリアと共同開発しているLoyal-Wingman
ATS UAVは依然として秘計画であるが、場所は明かさないものの製造施設の画像が2月9日に公表され、計画は黒(秘)から明るい灰色になった。
 全長11.7mのATSはISR恐らくjammingにも使われるUAVで、豪空軍が採用するが、英国と米国でも採用される可能性がある。
 ATSにはBAE Systems社が飛行管理システムや、Taranis及びMantis、更にオーストラリアのKingfisher UAV実験機の開発で得た技術も投入しているという。
【関連記事:1905-030603 (JDW 2019.03.06)】
2020.02 International Defence Review Indonesia reveals armed reconnaissance UAV development programme <2004-020008>
 インドネシア国営航空機メーカPTDI社が2019年12月30日、国内開発したMALE UAV Elang Hitam (Black Eagle) を公表した。
 明らかにCH-4を元にしていると見られるElang Hitamは、全長8.65、翼端長16m、
MTOW 1,300kg、搭載能力420kgで、上昇限度23,622ft、巡航高度9,842~16,404ft、巡航速度50~180km/h、最高速度235km/hの性能を持つ。
 300kgを搭載した行動半径は250kmで、巡航速度での滞空能力は30時間である。
2020.01.29 Jane's Defence Weekly Three-engined variant of China's Tengden TB001 armed UAV makes maiden flight <2003-012909>
 中国Global Timesが1月16日、Tengden社製の武装偵察用3発MALE UAV TW328/TB001が初飛行したと報じた。
 TW328/TB001は両翼に1基ずつのエンジンの他胴体後部にプッシュ式エンジンを装備し、全長11m、翼端長20m
MTOW 3.2tで、上昇限度9,500m、上昇率10m/s、速力300km/h、滞空能力35時間の性能を持つ。
2019.08.16 Jane's 360 TADTE 2019: Taiwan's NCSIST unveils new MALE-class UAV development <1909-081608>
 台北で8月15~17日に開かれた2019 TADTE展で、
NCSIST社のASRD事業部が騰雲 (Teng Yun) MALE UAVを発展させたUAVの実大モックアップを展示した。
 現在2機が試作されている騰雲は全長8m、翼端長18mで、実用航続距離1,000km、対空能力24時間、実用上昇限度25,000ftの性能を持つMQ-9 Reaper似のMALE UAVであるが、発展型は騰雲のレシプロエンジンをターボプロップに換えて機体も大きくなり、MTOW搭載能力が増大している。
2019.04.03 Defense Update Russian push for drone export <1905-040306>
 ロシアのUAVメーカKronshtadt GroupがOrion E MALE UAVを、ブラジルで開かれたLAAD 2019展やマレーシアのLIMA 2019展に出品し海外での売り込みに力を入れている。
 
MTOWが1tのOrion Eは実用上昇限度25,000ft、行動半径250km、滞空能力24時間60kgの搭載能力を持つが、滞空時間をつめれば200kgまでの搭載が可能である。 行動半径も他のUAVで通信中継を行えば300kmまで伸ばせるという。
2019.03 International Defence Review China's FL-1 MALE UAV makes maiden flight <1905-030007>
  中国ZT Guide社製FL-1 MALE UAVが1月20日に初飛行した。
 2018年の殊海航空展で初公開されたFL-1は全長10m、翼端長20m、
MTOW 3,200kg、燃料を含む搭載能力1,400kgで、両翼下に250kgを下げられるパイロンを2箇所持つ。 上昇限度は26,246ftで、高度16,404~19,685ftを巡航速度240km/hで飛行する。
 FL-1はMTOW 3,300kgのCH-5 MALE UAVと非常によく似た外観の中翼形状で、翼端長は20mである。
2019.02 International Defence Review China's all-composite Wing Loong Ⅰ-D MALE UAV completes maiden flight <1903-020010>
 中国
AVIC社が2018年12月、中国で初めて全複合材料製機体のWing Loong ⅠDが30分間にわたり初飛行したことを明らかにした。 Wing Loong ⅠDはWing Loong Ⅰが全長9m、翼端長14m、MTOW 1,200kg、搭載能力200kgであるのに対し、全長8.7m、翼端長17.6m、自重330kg、搭載能力400kgである。
 AVIC社はWing Loong Ⅰより大型で、全長11m、翼端長20.5m、搭載能力400kg、実用上昇限度24,600ft、滞空能力35時間のWing Loong Ⅱも開発している。
2019.02 International Defence Review China's CASC eyes heavy fuel engine for CH-4 armed reconnaissance UAV family <1903-020009>
 中国
CASC社が2018年12月21日、CH-4武装偵察MALE UAVに国内開発の重質油エンジン (HFE) を搭載したCH-4Cを開発していることを明らかにした。
 元となったCH-4グラスファイバ製の機体に100馬力のピストンエンジンを搭載し、全長8.5m、翼端長18m、MTOW 1,330kgで345kgを搭載でき、巡航速度180km/h、最高速度230km/h、滞空能力30時間、実用上昇限度23,600ft、運用高度9,800~19,600ftの性能を持つが、134~150馬力のHFEを搭載するCH-4Cは搭載能力400kg、滞空能力50時間、上昇限度29,527ftの性能を持つ。
2018.08.22 Jane's Defence Weekly UAE deploys Wing Loong Ⅱ UAV to Eritrea <1810-082202>
 DigitalGlobe衛星が8月3日に撮影したエリトリアのAssab空港の画像に、サイズからAVIC社製Wing Loong Ⅱ UAVと見られる機体が写っていた。 このことからUAEは少なくとも1機の同機を保有していると見られる。 同空港では3月上旬にMirage 2000用の格納庫より大きい26×21mの格納庫2棟が建造されているのが分かっていた。
Assab空港の位置 (Google Map)】
 新華社は2017年2月28日に、初飛行前のWing Loong Ⅱの輸出が確実になったと報じていた。 またCCTVが8月1日にWing Loong Ⅱが既に100機受注した報じている。
2018.07.18 Jane's Defence Weekly China's Yaoying Ⅱ MALE UAV conducts maiden flight <1809-071811>
 新華社通信が7月5日、Yaoying Ⅱ (Sparrow Hawk Ⅱ) MALE UAVが初飛行したと報じた。 国際市場も狙っているという。
 全長6mのYaoying Ⅱは攻撃能力を持つ偵察用UAVで、両翼にそれぞれ少なくとも1箇所のハードポイントを持ち、速力 230km/h、滞空能力16時間、実用上昇限度7,500mの性能を持つ。
2018.05.07 Aviation Week & ST Surveillance drone is a test of European Cooperation <1807-050704>
 中国、イスラエル、米国などに対抗して仏独伊西の欧州各国が共同開発しているEuroMALE UAVのモックアップが4月26日に、ベルリンで開かれた航空展で公開された。 この計画にはAirbus社、Dassault社、Leonardo社が参加している。
 BAE Systems社が開発したMantis UAV同様にエンジンを後方に配置しているEuroMALEは、MQ-9 Reaperより1/3ほど大型 になっている。
2018.05.11 China Defense Photos of the day: ALIT CH-4 ELINT variant UCAV <1806-051104>

 (記事なし)

2018.04 International Defence Review China's CASC readies improved CH-4 UAV <1806-040012>
 中国
CASC社の技術開発部門であるCAAAがCH-4 MALE UAVの能力向上型であるCH-4Cを開 発している。 CH-4Cは100kg級LGBを搭載できるほかELINT装置も装備できる。
 Jane'sはかつてCH-4について、全長8.5m、翼端長18m、MTOW 1,330kgとしていたが、最近ではCH-4は速度が巡航で180km/h、最大で235km/h、 滞空能力40時間、運用高度9,842~19,685ft、実用上昇限度23,600ftとしている。 またMTOW 1,260kgで滞空能力30時間の CH-4Aや、345kgを搭載して14時間の滞空両力を持つCH-4Bも報告されている。
2018.03.21 Jane's 360 South Korean KUS-FS MALE UAV continues flight trials as development draws to a conclusion <1804-032101>
 韓国が開発中のKUS-FS MALE UAVが今年後半に開発を完了する見通しである。
 17日に画像が公開されたKUS-FSは2012年に初飛行したかつてMUAVと呼ばれていた全長11m、翼端長25mのMQ-9 Reaper級MALE UAVで、巡航速度 169kt、航続距離1,852km、滞空能力32時間、実用上昇限度50,000ftの性能を持つ。
2018.03.01 Jane's 360 China's CASC readies improved CH-4 UAV <1804-030107>
 中国CASC社が1月下旬に、CH-4 MALE UAVで最も強力なCH-4Cを公表した。
 同社によるとCH-4Cでは数ヵ所で能力向上が図られ、新型の100kg級レーザ誘導爆弾 (
LGB) や新型 電子偵察装置も搭載できるという。
 CH-4の詳細データは現時点では公表されていない。
2018.03 International Defence Review China's AVIC aims to roll out Wing Loong ⅠD in 2018 <1804-030009>
 中国国営ニュース社が、中国空軍がGongji-1 (Attack-1) として採用しているAVIC社製Wing Loong武装偵察用MALE UAV新型で あるWing Loong ⅠD計画を報じた。
 Wing Loong ⅠDは全長8.7m、全高3.2m、翼端長17.6mで、最高速度280km/h、対空能力35時間、実用上昇限度7,500mの性能 を持つ。 搭載能力は400kgである。
 Wing Loong Ⅰの寸法はそれぞれ、9m、2.8m、14mで、
MTOW 1,200kg、搭載能力200kgである。
2018.01.31 Jane's Defence Weekly UAE revealed as Wing Loog Ⅱ launch customer <1803-013105>
 10月22日に撮影された衛星の画像で、UAEのQusahwirah航空基地にAVIC社製Wing Loong Ⅱ MALE UAVが駐機してい るの明らかになった。 新華社通信はWing Loong Ⅱが初飛行する前日の2017年2月28日に、ある国から同機を受注したと報じていた。
 一方2016年10月31日と12月21日の衛星写真ではそれより小型のUAVが確認されていたが、これはWng Loongの原型 と見られる。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly Chinese UAV sets live-fire record <1803-011014>
 新華社通信が12月31日、新型武装UAVのWing Loong Ⅱが最近行われた実射試験で、5個の標的に対し 5種類の武器を全て命中させたと報じた。
 報道では使用した武器は明らかにしていないが、2016年に殊海で行われた航空展では搭載武器として、47kgのBlue Arrow 7、26.5kmのBlue Arrow 9 4発パック、 250kgのGB3、50kgのGB7レーザ誘導爆弾などが紹介されていた。
 更にBlue Arrow 21 ASMやTL-10 (YJ-9E) 対艦ミサイルも装備できるという。
2018.01.29 Jane's 360 China’s AVIC aims to roll out Wing Loong I-D in 2018 <1802-012904>
 中国国営通信社が25日、AVIC社がWing Loong Ⅰ-Dの初飛行を行い、年内に国際市場での販売を開始すると報じた。
【註】
 AVIC社はWing Loong Ⅰの後継として武器搭載能力を増強したWing Loong Ⅱを開発し昨年に初飛行させているので、このWing Loong ⅡとWing Loong Ⅰ-Dの違いが分 からない。
【Wing Loong Ⅱ関連記事:1704-030104 (DN 2017.03.01)】
2018.01.03 Jane's 360 China's Wing Loong II UAV test-fires five different missiles in single sortie, says report <1802-010304>
 中国国営新華社通信が12月31日、試験飛行中の武装偵察UAVであるWing Loog Ⅱ一回の飛 行で、5箇所の異なる標的に対し5種類のミサイルを発射し、全てに命中させたと報じた。
2017.08.30 Jane's Defence Weekly Israeli Hermes 900 declared operational <1710-083010>
 イスラエル空軍が8月23日に、Kochav UAVのoperationalを宣言した。 KochavはHermes 900 のイスラエル名で、翼端長15mの主翼に2箇所ずつのハードポイントを持つ。
2017.07.24 Aviation Week & ST Airbus Defense and Space flew a stealthy unmanned aircraft <1709-072401>
 Airbus社が大学や研究所の協力を得て開発したSagittaステルスUAVの縮小モデルが、7月18日に南アフリカの試験場で 初飛行した。
【 Sagitta UAV 関連記事:1309-080026 (IDR 2013.08)】
2017.03.09 China Defense China's new stealth drones <1704-030909>
 中国の大型UAVではCHファミリWing Loongシリーズが一般的で、CHシリーズは10ヶ国以上で採用されており、 Wing Loong Ⅱは先週初飛行したが、
CASIC社もWJ-500WJ-600 WJ-600A/DなどのUAVを開発している。
 特に最新型のWJ-600A/Dはステルス性能を持ち、他の中国製UAVの最大速度が280km/hであるのに対し700km/hの 高速を誇っている。
 CASIC社はさらに高度20~100kmを飛行する準衛星UAVにも関心を示している。
2017.03.08 Jane's Defence Weekly China secures its 'biggest' export order for UAV system <1705-030807>
 新華社が2月28日、Wing Loong Ⅱ武装、偵察用UAVが海外から受注を 確実にしたと報じた。 この商談は中国にとって今まで最大の輸出商談であるという。
 この商談はWing Loong Ⅱが初飛行した27日に公表された。
2017.03.06 Aviation Week & ST China's MQ-9 Reaper-class medium-altitude, long-endurance surveillance/strike unmanned aircraft, <1705-030601>
 新華社が、MQ-9 Reaper似の成都航空機製Wing-Loong Ⅱが、2月27日に31分間の初飛行を行ったと 報じた。
 Wing-Loong Ⅱは翼端長36ft、重量9,300-lbの大きさである。
2017.03.01 Defense News Latest-generation Chinese combat drone makes maiden flight <1704-030104>
 中国最新
UCAVであるWing Loong Ⅱ (WL-2 : 翼竜-2)が27日に 初飛行した。 WL-2の上昇限度は9,000m20時間の滞空能力を持つ。
 WL-1の搭載能力が100kgであったのに対し、WL-2は480kgの武器を翼下6ヶ所に搭載する能力を有する。
2017.01.04 Jane's Defence Weekly PLA to take delivery of Xianglong HALE UAVs <1702-010417>
 国営China Daiky紙が12月6日、Xianglong(昇龍)HALE UAVの量産型が近く軍へ納入さ れると報じた。 Xianglongは主翼である後退翼後方にある前進翼の先端が後退翼と連結した独特な翼形状をしている。
 性能諸元は公表されていないが、Jane航空年鑑によると翼端長23m、最大離陸重量7,500kgで、巡航速度400kt、実用上昇限度18,000m、航続距離4,000nm、搭載能力 650kgの性能を持つ。
2016.12.07 Jane's Defence Weekly Flying high <1701-120717>
= 高高度 UAV に関する5頁の記事 =
Global Hawk
NATO AGS
Zephyr
2016.12 International Defence Review AVIC's turbojet-powered Cloud Shaoew emerges <1701-120009>
 中国AVIC社が殊海航空展にCloud Shadowターボジェット推進MALE/HALE UAVを出品した。 Cloud Shadowには 武装偵察型ISR型の2機種があり、武装偵察型は速度550km/h、搭載能力400kg、上昇限度 45,900m、ISR型は620km/h、200kg、49,000ftの性能を持つが、全長9m、翼端長17.8mは同じである。
 武装偵察型は左右翼下に計6ヶ所のハードポイントを持つがAvengerと異なり機内弾庫は持たない。
2016.12 International Defence Review Heavily armed CASC CH-5 UAV makes debut <1701-120008>
 中国
CASC社が殊海航空展にCH-5 UAVを出品した。 CH-5は2015年8月に公表された全長11m、 翼端長21m、最大離陸重量(MTOW)3,300kg搭載能力1,200kgの武装可能なUAVで 、CH-3 YUAVや、全長8.5m、MTOW 1,350kg、搭載能力330kgのCH-4 MALE UAVと一緒に運 用される。
 CH-5は機首にEO/IRセンサターレット、胴体に電子戦装置を搭載するほか、翼下にそれぞれ3ヶ所のハードポイントを持ち、内側の2ヶ所は 250kg、中央の2ヶ所はそれぞれ150kg、外側は100kgの耐荷重があり、45kgのAR-1 SAL誘導ASMや、 20kgのAR-2 SAL ASMを搭載できる。
2016.11.23 Jane's Defence Weekly Insia's indigenous Rustom-Ⅱ UAV completes maiden flight <1701-112305>
 インドが国内開発していたRustom-Ⅱ MALE UAVが11月16日に初飛行した。 Rustom-Ⅱの航続距離は250kmであるが 、飛行試験では100kmを飛行した。
 翼端長21mの試作一号機TAPAS 201はロシア製ターボプロップエンジン2基で推進し、搭載能力350kg、滞空能力24時間、実用上昇限度35,000ft の性能を持ち、中長距離光学センサと
SARを搭載している。
2016.11.21 Aviation Week & ST India's Rustom-2 indigenous medium altitude, long-enduranse <1702-112102>
 インドの宇宙航空開発機構(Aeronautical Development Establishment)が開発し、HAL社とBEI社が試作したRustom-2 MALE UAVが、11月17日に初飛行した。
 Rustom-2は公式名をTAPAS 201と呼ぶ重量が4,500-lbで24時間の滞空能力を持つターボディーゼルの双発機である。
2016.11.07 Aviation Week & ST Unmanned at Zhuhai <1702-110704>
 11月1~6日に開かれた殊海航空展で、3機種のUAVが初披露された。 AVIC社はWingLoongプロペラ推進UAVのその発展型WingLoong2Cloud Shadowジェット推進UAVを、CASC社はCH-4の発展型であるCH-5ジェット推進UAVを展示した。
 これら3機種は、長時間滞空性能、細長い翼、V字尾翼、機首近くに衛星通信用アンテナと、ほぼ同じ形状をしている。
2016.10.05 Jane's Defence Weekly Europe starts collaborative MALE RPAS programme <1611-100508>
 欧州多国家共同開発MALE UAV
PRASが9月28日に公表された。 計画にはAirbus社、Finmerccanica社などが参 画し、2年間の構想設計段階が開始される。
 European MALE PRASは、かつてMALE2020と呼ばれていたTalrion UAVを元にしたUAV計画である。
【Talrion UAV 関連記事:1009-072806 (JDW 2010.07.28)】
2016.05.04 Jane's Defence Weekly United 40 UAV started tests in Russia, media reports <1606-050409>
 ロシアが、2014年2月にUAEのADCOM社から2機購入したUnited 40 MALE UAVの飛行試練を開始している。
 United 40fは翼端長17.53m、最大離陸重量2,000kg、滞空能力100時間以上、実用上昇限度8,000mの性能を持つ。
【関連記事:1401-120904 (DN 2013.12.09)】
2016.04.13 Jane's Defence Weekly Russia's UAC developing three heavy UAVs <1606-041307>
 ロシア
UAC社当局者がIHS Jane'sに対し、現在三種類の重UAVの開発を行っていると述べ た。 開発しているのは最大離陸重量(MTOW)が3t級5t級及び10t級 であるという。
【註】
 米国のUAVでは、Global HawkのMTOWが12t、Reaperが4.5t、Predatortが1tである。
2016.04 International Defence Review Iran reveals redesigned Shahed-129 UAV <1605-040010>
 イランが2月中旬に行われた式典で、Shahed-129 UAVの改良型を公表した。 改良型には機首衛星通信用と思われるフェアリングが付加されている。
 Shahed-129は滞空能力24時間で航続距離2,000kmと言うが、現在はデータリンクの到達距離が200kmしかない。
2016.02.17 Jane's Defence Weekly Turkey's Anka UAV makes operatuibal debut <1603-021722>
 トルコTAI社製のAnka A MALE UAVが2月5日に運用を開始した。 Anka Aはトルコ東部のElazigで4時間飛行した。  Elazigはクルド人との戦いが続くトルコ南東部に近い。
 Anka Aは高度18,000ftから32㎢を捜索できる新型のセンサを搭載している。
2016.01.20 Jane's Defence Weekly Germany chooses Heron TP as interim MALE UAV <1603-012007>
 ドイツが1月12日、独仏伊西が共同で開発するEuropean MALE UAVが完成するまでの繋ぎとして 、IAI社製のHeron TPを2025年まで採用することにした。
 Heron TPは2018年には就役する。
2015.12.11 Defense News Germany to lead development of European UAV <1601-121102>
 ドイツ国防省が欧州の MALE UAV である MALE
PRAS の開発計画で主導権 を取ろうとしている。
 MALE PRAS 開発で概念設計段階 (defenition phase) で、仏、伊、西の共同開発国がそれぞれ€13.8Mずつを負担しようとしているのに対し、 ドイツは全体の31%にのぼる€18.6Mを出資する。
 概念設計段階は2年間行われ、コストとリスクの観点から各国の要求を検討し、次の段階でメーカの提案に基づく開発が行われる。
2015.10 International Defence Review Taiwan's CSIST debuts new long-endurance UAV prototype <1511-100004>
 台湾
CSIST 傘下の ASRD社が、8月中旬に開かれた TADTE展で MALE UAV MU 1612 を公表 した。 MU 1612 の試作機は MQ-9 Reaper とよく似ているが、翼下装備のためのハードポイントは見られなかった。
 MU 1612 は台湾陸軍から、少なくとも32機を受注している。
2015.09.28 Aviation Week & ST Eagles and Dragons <1511-092804>
 中国は既に Predator 級の UAV を配備しているが、RQ-4 Global Hawk 級 HALE UAV も装備しようとしている。 特に DF-21D
ASBM の射撃に欠かせない目標情報の取得に活用すると見られる。
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┃    ┃Divine Eagle┃ Soar Dragon┃ Global Hawk┃
┣━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫
┃翼 端 長┃  132ft  ┃  94ft  ┃  132ft  ┃
┃全  長┃   50ft  ┃  49ft  ┃   47.5ft ┃
┃離陸重量┃   30,000~35,000-lb  ┃ 32,250-lb ┃
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2015.09.23 Jane's Defence Weekly China unveils next-gen Wing Loong Ⅱ armed UAV <1511-092306>
 中国
CAC社が、隔年開催の北京航空展で9月中旬、MQ-9 Reaper と極めてよく似た、第二世代となる WingLoong Ⅱ UAV を公表した。
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┃       ┃WingLoong Ⅱ┃ MQ-9 Reaper┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━╋━━━━━━┫
┃全  長   ┃  11m   ┃  10.97m ┃
┃翼 端 長   ┃  20.5m  ┃  20.12m ┃
┃最大離陸重量 ┃ 4,200kg  ┃ 4,762kg  ┃
┃機外最大搭載量┃  480kg  ┃ 1,360kg  ┃
┃ハードポイント┃   6   ┃   7   ┃
┃最大速度   ┃  370km/h ┃  444km/h ┃
┃上昇限度   ┃  9,000m ┃  15,240m ┃
┃空荷滞空能力 ┃  20時間 ┃  32時間 ┃
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2015.08.30 China Defense Rainbow 5 (CH-5) UCAW full loaded <1509-083002>

 中国の CH-5 UAV が、HJ-10 ATGM 4発と、中国版 Paveway と呼ばれる LT ファミリの PGB 2発を搭載して、30時間の飛行を行った。

2015.08.19 Jane's Defence Weekly Taiwan unveils MALE UAV, small arms, and rockets at TADTE 2015 <1510-081901>
 台湾国防省が、台北で8月13~16日に開かれた TADTE 防衛技術博<で各種国産武器を展示した。
 
CSIST社は今までで最大の UAV と、射程1.2kmのロケット弾84発を発射する固定装置と、 TC-1 ミサイルを8又は16発連装にした艦載兵器 Sea Oryx を展示した。
 この他に第202兵器廠が81mm及び120mm迫撃砲弾4~8発を半自動で発射する固定/車載装置、第205兵器廠が9mm短機関銃な どの小火器を展示した。
2015.08.12 Yahoo 産経新聞記事

「台湾、自主開発の無人機を公開 『中高度、長時間滞空』が可能 中国大陸沿岸部偵察の指摘も」

<1509-081204>
 台湾の国防部は12日、国防部傘下の研究開発機関
CSIST が開発した UAV を内外の報道陣に公開した。 詳しい性能 は非公開だが MALE UAV としており、台湾海峡などでの偵察任務に投入される。 台湾のメディアによると、無人機は全長14m、翼 端長20mのプロペラ機で、外観は米軍などが運用する MQ-9 Reaper に似ている。
 CSIST が開発し陸軍が配備している UAV 「鋭鳶」(全長5m、翼端長9m)は滞空時間10時間で、台湾海峡での偵察任務に就いているとされるが、新 型機は大幅に性能が向上するため、海峡を越えて中国大陸沿岸部での偵察飛行の可能性が指摘されている。
2015.07.04 Chinese Military Review Chinese Divine Eagle : twin-fuselage turbofan-powered high-altitude long-endurance (HALE) UAV <1508-070401>
 中国
SAC社の第601研究所が開発中の Shen Diao (Divine Eagle) ターボファン推進の大型双胴 HALE UAV の写真。
【関連記事:1508-060306 (JDW 2015.06.03)】
2015.06.22 Aviation Week & ST Unmanned ambitions <1508-062206>
= トルコの UAV に関する記事 =
Ankas A
Ankas B
 搭載能力、実用上昇限度の向上型で1月30日に初飛行
Ankas S
 機首に衛星通信アンテナを搭載し、観目線外での飛行が可能
Ucankaya
 18kgの小型 UAV
Tactical Bayraktar
 総重量650kg、搭載能力55kg、滞空能力20時間、上昇限度22,000ftであるが、24時間の滞空と 24,000ftまで上昇した実績がある。
2015.06.03 Jane's Defence Weekly Images emerge of new Chinese twin-fuselage HALE UAV concept <1508-060306>
 中国のウェブサイトで5月27日、双胴型の UAV を撮影した画像が公開された。
 この UAV は
SAC社の第601研究所が開発している模様で HALE UAV と見られ、Project 973 又は Shen Diao (Diving Eagle) と呼ばれている。
 構想図は2012年には作られており、そこでは超高空を飛行し偵察や通信中継をするとされていた。
2015.06.01 Defense News Taranis UCAV set for new flight tests <1507-060105>
 英国防省によると、BAE Systems社が開発した Taranis UCAV の第三段階にして、おそらく最終段階になる 飛行試験が年内に実施される。
 過去二段階の飛行試験は、2013年8月と、2014年1月に、オーストラリアの Woomera 試験場で実施されている。
2015.05.25 Aviation Week & ST New derection <1507-052501>
 仏、独、伊の国防相が5月18日、長くもめていた汎欧州 MALE UAV の2年間に及ぶ概念設計実施の合意 をした。
 Airbus、Dassault、Finmecanica の三社は、昨年春に MQ-9 Reaper とよく似た MALE 2020を発表しているが、汎欧州 MALE UAV は2017年 末に開発を実施するか否かの決定が行われ、2020年代の初期か中頃に装備化されるため、MALE 2020 は MALE 2025 になりそうである。
 事業経費は€1Bと見込まれるが、スペインとポーランドも計画に参加すれば、5ヶ国で費用を負担することになる。
2015.03.04 Jane's Defence Weekly Italy opts for HammerHead UAV <1504-030412>
 Poaggio Aero社が2月26日、イタリア空軍から P.1HH HammerHead を発注したと発表した。 発注したのは UAV 2機からなる システム3個の計6機と地上装置1機である。
 P.1HH HammerHead は P.180 Avanti ビジネス機を元にした MALE UAV で、伊空軍が初の受注先になった。
2015.02.26 Defense News IAI pitches Heron TP as Australian MALE UAV <1503-022611>
 IAI社が、豪空軍に Heron TP MALE UAV の説明を行ったことを明らかにした。 豪空軍は現在 Heron 1 を装備していて、アフガンでも使用し ている。
 Heron TP は5.3tで、1tの搭載能力がある。
2015.02.11 Jane's Defence Weekly Anka Block B UAV makes maiden flight <1503-021114>
 トルコ TAI社の Anka Block B MALE UAV が1月30日に初飛行した。 Anka-S とも呼ばれて いた Anka B は Block A の搭載能力を拡大した量産型で、トルコ軍は2013年10月に10機を発注している。
 トルコは2012年7月に Anka の武装型を開発すると発表したが、Block B が武装型か否かは明らかでない
2015.02 International Defence Review Seoul looks to Heron for corps-level need <1503-020011>
 IAI社が12月下旬、韓国軍団級部隊用 UAV として Heron Ⅰ を採用すると発表した。 韓 国はこれまで軍団級 UAV として、KAI社が開発した RQ-101 Night Intruder 300 を装備している。
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┃    ┃Night Intruder┃  Heron Ⅰ ┃
┣━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃上昇限度┃  15,000ft ┃  30,000ft ┃
┃滞空能力┃   6時間  ┃ 20~45時間 ┃
┃搭載能力┃   45kg  ┃   250kg  ┃
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2015.01 International Defence Review ALIT details 'export' CH-4 capabilities <1502-010017>
 中国の武器輸出企業
ALIT社が2014中国航空展で、CASC社製 CH-4 MALE UAV の詳細を 公表した。
 CH-4 は全長8.5m、翼端長18m、最大離陸重量1,350kg、搭載能力330kg、滞空能力40時間、巡航速度180km/hで、 AR-1 レーザ誘導 ASM 2発FT-9 50kg誘導爆弾2発を翼下パイロンに搭載できる。
 機体は GFRP製でね重量軽減と RCS の低減が図られている。
2014.05.28 Jane's Defence Weekly European MALE2020 effort launched <1407-052802>
 Airbus、Dassault、Alenia の欧州三社が5月19日、MALE2020 の共同開発で合意した。
 欧州の MALE UAV は、かつてBAE Systems社の Mantis、Airbus社の Talarion、Piaggio社の Hummerhead などがあったが、Hummerhead はまだ売り込みをしているものの、生産が行われているのはトルコの Anka だけである。
2014.05.26 Aviation Week & ST Europe's big three manufacture urge UAV action <1407-052601>
 Airbus、Dassault、Alenia の欧州三大軍用航空機メーカが、仏独伊共同の MALE UAV 計画である MALE2020 の提案を行っている。 MALE2020 は2020年完成を目指して いる。
2014.02.24 Aviation Week & ST Tried and true <1404-022401>
 IAI社がシンガポール航空展で公表した Super Heron は、離陸重量3,200-lb、翼端長17mでウイングレットが付いている。
 巡航速度は110ktから150ktに伸び、30,000ftを45時間飛行できる。
2014.02.19 Jane's Defence Weekly IAI unveils new Super Heron HF UAV <1404-021904>
 IAI社が2月11日にシンガポール航空展で重質油を燃料とする Super Heron HF を公表した。
 Heron HF はイタリア製の重質油エンジンを搭載することで、上昇率が向上するほか、最高速度も125ktから150ktに向上している。 更に最大離陸重 量も1,250kgから1,450kgに増大する。
2014.02.17 Aviation Week & ST Super Heron unveiled <1404-021701>
 IAI社が Super Heron と呼ばれる新型 UAV を発表した。 飛行試験は完了しており、現在は operational の状態であると いう。
 Super Heron は従来の Heron や Predator より50%大型である。
2014.02.11 Defense News Israel unveils Super Heron <1403-021103>
 イスラエルがシンガポール航空展で、
Heron MALE UAV の能力向上型である Super Heron を公開した。 Super Heron は重質油燃料とすることで最高速度を113ktから150ktに 高めるほか、上昇速度などの性能も向上している。
 Super Heron の翼端長は17mで、滞空能力45時間、航続距離1,000km、上昇限度30,000ft、搭載能力1,000-lb の性能を持つ。
2013.12.09 Defense News Turkish-made drone Anka crashes <1401-120906>
 トルコ TAI社製の Anka
MALEMALE UAV が12月6日に墜落した。 原因は 調査中である。
 トルコ政府は先月、一次分として10機の Anka を発注しており、2016~2018年に納入されること になっていた。
2013.12.09 Defense News Russia to conduct test flights of Emirati drone <1401-120904>
 ロシアが来年、UAE製 UAV 試験を実施する。 ロシアが購入するのは United 40 Block 5
MALE UAV で、初号機は2月に納入される。
 United 40 Block 5 は、全長11m、翼端長17.53mで、搭載能力100kg、上昇限度8,000m、滞空能力100時間以上、巡航速度 120~200km/hの性能を有し、Namrod ASM を装備することができる。
2013.11.27 Jane's Defence Weekly Iran unveils 'strategic' UAV <1401-112711>
 イランが11月18日、戦略 UAV Fotros を公表した。 Fotros は戦闘行動半径2,000km上昇限度25,000ft 、滞空能力は16~30時間であるという。
 イランは同程度の UAV Shahed-129 を2013年に公表しており、こちらは航続距離17,000km、上昇限度24,000ftであるという。
2013.11.27 Jane's Defence Weekly ... and reveals Algeria interest in United 40 Block 5 <1401-112704
 ドバイ航空展でアルジェリアUnited 40 Block 5 の導入を検討していることが明らかになった。 アルジェリアのメディ アによると、空軍は当初 Predator/Reaper の導入を考えていたが、現在では Selex社製 Falco や Denel社製 Seeker 400 も候補になっている。 同空軍は現在 Denel社製 Seeker を装備している。
 United 40 Block 5 は後翼を主翼とする全長11.3m、翼端長17.53mの双発機で、滞空能力100時間以上、上昇限度26,000ft、 巡航速度120~200km/hの飛行性能を持ち、翼下6ヵ所に1,050kgを搭載できる。
2013.11.27 Jane's Defence Weekly Adcom unveils Global Yabhon ... <1401-112703>
 UAE の UAV メーカである Adcom社が、ドバイ航空展で10t
HALE UAV Global Yabhon を公表した。 同社によると Global Yabhon は RQ-4 Global Hawk のライバルである。 公表されたのは実大モックアップで あったが、飛行試験機は半年以内に完成するという。
 Global Yabhon は2013年7月にロシアが2機の購入を決めた同社製 United 40 と同様に炭素繊維複合材を大幅に取り入れたことで軽量化に成功し、翼端長26m、自重3.5tながら 6.5tの搭載能力を持つ。 エンジンは GE-ホンダ製になる模様で、滞空能力は40時間という。
 Global Yabhon は Adcom社製の Namrod ターボジェット推進小型ミサイルのほか、射程240kmの Yabhon Thunder CM を4発搭載できる。
 Adcom社はこの他に、ソノブイ24発を搭載する United-40 の洋上哨戒/対潜型 U-40 も展示した。
2013.11.20 Defense News Sagitta UAV enters integration phase <1312-112007>
 Cassidian社の Sagitta UAV 開発は、2015年の初飛行を目指して組み立て段階に入っている。
 Sagitta は翼端長12mの無尾翼機で、1/4模型を用いた最初の風洞試験は既に完了している。
【関連記事:1309-080026 (IDR 2013.08)】
2013.11.18 Defense News Hammerhead UAV conducts successful test flight <1312-111807>
 Piaggio社の P.1HH Hammmerhead UAV は、飛行試験成功でイタリア空軍での洋上哨戒任務 (
MSO) 用としての装備化が期待される。
 Hammerhead は翼端長15.5m、最大離陸重量6,146kgで、上昇限度45,000ft、滞空能力16時間の性能を持つ。
2013.11.18 Defense News With Adcom drone, UAE makes big export push <1312-111805>
 UAE の軍事産業は現在、アルジェリア、トルコ、ロシア、イタリアへの輸出を確保しているほか、国際市場に積極的に乗 り出そうとしている。
 軍事産業への投資会社である Tawazun社は昨年から今年にかけて、アルジェリアやトルコと合弁会社 Nimr社を設立すると 共に、別の子会社である銃器メーカ Caracal社はイタリア警察に拳銃を輸出している。
 アブダビの Adcom社は Yabhon United 40 UAV 2機をロシアに輸出している。
2013.11.13 Jane's Defence Weekly 'Box wing' UAV makes a splash <1401-111307>
 中国結合翼 UAV の鮮明な画像が、11月5日に複数の web site で公表された。 この UAV の不鮮明な画像は2012年7月に 公表されていた。 この UAV は、中国唯一の結合翼 UAV である Soar Dragon よりやや小型である。
 Soar Dragon は2006年の珠海航空展で初めて模型が公開されているが、まだ初飛行したとも量産に入ったとも分かっていない。 自重は7.5tで、巡航速度750km/h、航続距離 7,000kmの性能を持つ。
2013.11.06 Jane's Defence Weekly Turkey orders Anka MALE UAVs <1312-110612>
 トルコが TAI社に Anka MALE UAV を10機発注した。 10機は2016~2018年に納入される。
 2012年7月にトルコは、武装型の Anka を開発中と発表しているが、今回発注したのは非武装型である。
2013.09.13 Yahoo 時事通信記事

「攻撃能力持つ『翼竜』か=尖閣接近の中国軍無人機」

<1310-091302>
 香港誌の亜洲週刊が最新号で軍事専門家の話として、9日に尖閣諸島沖の上空に飛来した中国軍の UAV は ASM を装備でき る翼竜とみられると報じた。  同誌は UAV の飛行について、中国側の戦術的優勢を誇示するためだと見ている。
 翼竜は偵察のほか攻撃能力を持つ全長約9m、航続距離は4,000kmの UAV で、機能や大きさは Predator に似ているといわれる。
【翼竜関連記事:1212-111603 (Searchina 2012.11.16)】
2013.08.21 Jane's Defence Weekly UK rotary-wing UAV programme moves forward <1310-082109>
 英国防省が AgustaWestland社に、回転翼 UAV の開発を発注した。
 同社は2010年に買収したポーランドの PZL-Swidnik社製の SW-4 Solo ヘリを元にして UAV を開発する。
2013.06.25 Defense News Report: China's UAVs could challenge western dominance <1307-062505>
 先週開かれたパリ航空展で、中国が出展した Wing Loong UCAV が目を引いた。 この展示は、中国が国際航空展で 初めて行った UCAV の展示で、従来米国やイスラエルの独占していた中東、アフリカへの売り込みと見られる。
 過去中国は、低空用~中空用、近距離~中距離の各種 UAV を開発してきているが、Wing Loong は MALE/HALE UAV に属する。
 中国軍は既に1,500機以上の UAV を装備しているという。
2013.06.24 Aviation Week & ST Answering the MALE <1309-062402>
 Selex社が開発している HammerHead MALE UAV は、搭載能力1,100-lb、上昇限度45,000ft、滞空能力16時間、最高速度395kt、巡航速度135ktと、 MQ-9 Reaper と同程度の性能を持ちながら価格が安い。
 伊空軍が保有している Reaper が2010年代末に耐用期限を迎えることから、その後継に有望視されたおり、10機程度の調達が見込まれている。
2013.06.10 Aviation Week & ST Frontier guard <1307-1308-061007>
= トルコの航空軍事 (A&D) 産業に関する記事 =
= Anka MALE UAV =
 Anka MALE UAV は当初 (Block A) は上昇限度23,000ft、滞空能力18時間を目指していたが、量産型は30,000ft24時間 の Block B になった。
2013.06 International Defence Review TAI sets sights on broader UAV portfolio <1307-060026>
= トルコ TAI社の各種 UAV に関する記事 =
Anka Block A/Block B MALE UAV
GIHA 艦載回転翼 UAV
R-10 10kg、試験用回転翼 UAV
R-300 有人で試験中
2013.05.15 Jane's Defence Weekly ... and eyes broader UAV portfolio <1306-051506>
 TAI社は UAV の開発も行っており、2010年12月に初飛行した Anka MALE UAV は、今年1月に納入試験を済ませている。
 また艦載の GIHA UAV や小型回転翼 UAV の開発も手がけようとしている。
2013.05.08 Jane's Defence Weekly Unmanned rade gathers pace <1306-050814>
= 欧州の UAV 計画の現況に関する6頁の特集記事 =
 ・Taranis UCAV
 ・TU-150 TUAV
 ・Talarion MALE UAV
 ・RQ-4E Euro Hawk
 ・HERI MALE UAV
 ・Watchkeeper MALE UAV
 ・Falco EVO UAV
2013.05.08 Jane's Defence Weekly Germany reviews UAV options <1306-050810>
 ドイツが、更に6機の Heron 1 を2015年4月までリースする検討を行っている。
 ドイツ軍は16機装備する計画 SAATEG MALE UAV の暫定措置として、Heron 1 をリースして運 用している。 独空軍は現在3機の Heron 1 を使用している。
2013.03.21 Yahoo 韓国聯合ニュース記事

「北朝鮮 無人攻撃機の実戦配備を初公開」

<1304-032101>
 北朝鮮の朝鮮中央通信が20日、UCAV 3機の写真を公開した。 韓国は北朝鮮が2011年から UCAV を開発しているとの 情報を入手していたが、実戦配置したことが明らかになったのは初めてである。
 北朝鮮は2010~2011年、シリアと推定される中東の国から米国製の高速標的機 MQM-107D を数機入手して UCAV に改造 したとされる。 MQM-107D は全長5.5m、翼端長3m、最高速度925km/hで、上昇限度は12,000mである。 韓国はまた、北朝鮮がロシアから作戦行 動半径60kmのプロペラ式 UAV を導入し、UCAV として開発しているとの情報も入手したという。
【関連記事:1203-020502 (産経新聞 2012.02.05)】
2013.02.25 Aviation Week & ST Unmanned flair <1304-022502>
 水平翼3枚の独特な形状をした Paiggio社製ターボプロップ機 P.180 Avanti を無人化し、P.1HH Hammerhead MALE UAV とする計画を Selex社と 共同で進めており、2月14日に地上滑走試験を行った。 完成すれば欧州最大の UAV になる。
 Hammerhead は1,180kgを搭載して16時間滞空でき、上昇限度は45,000ftの性能を持つ。
2013.02.04 Aviation Week & ST Maritime Hermes 900 <1303-020405>
 Elbit社が、洋上型 Hermes 900 MALE UAV 計画を開始した。 洋上型 Hermes 900 は洋上哨戒レーダを含む350kg の搭載能力がある。
2013.01.16 Yahoo Searchina 記事
「米国の予測 中国版グローバルホークは飛行距離7000キロ」
<1302-011601>
 Defense News が15日、中国の UAV 翔龍の航続距離は7,000kmに達すると見られると報じた。
 翔龍4機がはっきりわかる写真がネット上に流出した。
2013.01.14 China Defense Photos of the day: Xianglong, Soaring Dragon gearing up for its maiden flight? <1302-011405>

 昨年の6月、飛行試験に失敗し地上滑走だけが行われたと噂されている結合翼 UAV翔龍 (Soaring Dragon) が、二度目の挑戦 を行おうとしていると見られる画像がネットに流れた。

2012.11.26 Aviation Week & ST Branching out <1301-112602>
 中国の CASC社が珠海航空展で、中国最大の UAV である彩紅-4 (CH-4) を公表した。
 公表されたのは民需用偵察監視 UAV である CH-4A を軍用にした CH-4B で、345kgの搭載能力があり、 AR-1 ミサイル2発小型爆弾2発を搭載できる。 全備重量1.33tと、4.76tの Reaper よりかなり小型であるが、上昇 限度23,000ft、滞空能力14時間の性能を持つ。
2012.11.21 Jane's Defence Weekly Rise of the pahphad <1212-112109>
= イランにおける UAV の発展ぶりに関する記事 =
Mohajer-2
 1999年3月に初披露。 翼端長3.33m、上昇限度10,800ft、滞空能力3時間。
Mohajer-3
Mohajer-4
Shahed-129
 2012年9月に公表。 滞空能力24時間、行動半径2,000kmの性能を持つ。 上昇限度50,000ftを目指している。
2012.11.21 Jane's Defence Weekly Sukhoi focuses on UAV development <1212-112108>
 ロシア国営メディアが11月13日、Sukhoi社が短期的な開発の焦点を、有人機から UAV に移すと報じた。 同社は既に ZOND-1ZOND-2(右図)、ZOND-3M などの開発を行ってる。 ZOND はいずれも基本的な機体は 同じで、RQ-4 Global Hawk と MQ-1 Predator/MQ-9 Reaper の中間規模である。
 ZOND-1 は全長13m、翼端長35mで、46,000~53,000ftを18時間飛行できる。
【関連記事:0611-051008 (JDW 2006.05.10)】
2012.11.19 Aviation Week & ST Quick-witted <1301-111907>

 Elbit社が、軍民用の各種資料源から得られて情報を統合する情報処理装置 WIT を、軍民両市場に売り込んでいる。
 同社はまた、多用途の Hermes 900 UAV の売り込みも行っている。

2012.11.16 Yahoo Searchina 記事
「中国製無人機『翼龍』 アラブ、ウズベキスタンに輸出 (1) 」
<1212-111603>
 13日に珠海市で開幕した第9回中国国際航空宇宙博覧会に『翼龍』の実物が初登場し、海外メディアから注目を集めている。  翼龍は AVIC 傘下の成都飛機設計研究所が開発した重量1.1t、全長9m、翼端長14mの UAV で、 上昇限度5,300m(註;17,000ft)、航続距離4,000km、滞空能力20時間の性能を有する。
 翼龍はすでに海外の買い手から高く評価されており、UAE へは2010年に1機目が引き渡されている。 またウズベキスタン もすでにを購入したと報じられている。
Yahoo Searchina 記事
「中国製無人機『翼龍』 アラブ、ウズベキスタンに輸出 (2) 」
2012.11.16 Yahoo 毎日中国経済記事
「無人航空機『彩虹 4』 中国航空展に出展、人気集める―中国・広東省」
<1212-111602>
 珠海市で13日開幕した第9回中国国際航空宇宙博覧会(中国航空展)で13日、AVIC 第11研究院が開発したUAV 『彩虹 4 』(CH-4) が公開された。
 同研究院によると、CH-4 は翼端長18mで中国の UAV では搭載能力が最も大きく、飛行性能が最も優れているという。
2012.11.14 Yahoo 毎日中国経済記事

「無人機『翼竜』を初公開―中国航空展」

<1212-111404>
 第9回中国国際航空宇宙博覧会(中国航空展)が13日に珠海市で開幕し、UAV で注目を集める『翼竜』が初公開された。
 100馬力のピストンエンジンが装備され、最大離陸重量は1,100kg、滞空能力は20時間で、偵察、レーザ照射測距、ECCM 装置、小型の対地攻撃兵器を搭載可能である。
2012.11.14 Yahoo AFP=時事記事

「中国、軍用無人機と次世代戦闘機を披露 航空ショー」

<1212-111403>
 AVIC珠海航空展で UAV『翼竜 (Yi Long) 』(英語名 Wing Loong)を 披露した。
 翼竜は Predator に似ているが、Predator より大幅に低価格の模様で、すでに輸出が始まっていると いう。 香港の英字紙は、翼竜の価格をおよそ$1Mと報じている。
2012.11.13 Defense News China's AVIC unveils future plans at Zhuhai <1212-111303>
 AVIC 傘下の貴陽航空機が珠海航空展に、新型の Harrier Ⅲ UAV を出展した。
 Harrier Ⅲ は最大離陸重量2,000kgの HALE/MALE UAV で、2基のエンジンで巡航速度260~320km/hで24時間飛行し、搭載 能力300~700kg、作戦行動半径200kmの性能を持つ。
2012.11 International Defence Review Technical malfunction brings down Turkish prototype Anka UAV <1212-110005>
 トルコが開発している Anka MALE UAV が9月24日、技術的な故障により高度10,000ftを飛行試験中に墜落 した。
 Anka は翼端長17.3m、全長8mで、GA社製の MQ-1C と同じエンジンを搭載して、上昇限度30,000ft、滞空能力 24時間の性能を持つ。
2012.10.30 Yahoo 読売新聞記事

「イランの無人機『イスラエル核施設の撮影成功』」

<1211-103002>
 イラン政府が29日、同国が開発した UAV がイスラエルの核施設の撮影に成功したと発表した。 写真は、今月6日にイス ラエル領空で撃墜されたイランが開発したヒズボラの UAV 『アイユーブ』が撮影し、オンラインでデータが送付されていたという。 ヒズボラは、 UAV はイスラエル南部のディモナ核施設まで到達したと主張していた。
 イラン軍は今年9月に、2,000kmの飛行能力を持つ UAV 『シャヘド129』の配備を発表し、11月1日には、ミサイル搭載が 可能な武装 UAV の公表を予定している。
2012.10.17 Jane's Defence Weekly Hizbullah admits to UAV incursion into Israel <1212-101707>
 ヒズボラが10月11日、ヒズボラが飛行させた UAV が先週、イスラエル領内のネゲブ砂漠で撃墜さ れたと発表した。 同機はイラン製で、Dimona の核施設近くで撃墜されたという。
 当初の報道では、この UAV は南方からイスラエル領内に侵入したと報じられていたが、イスラエル空軍は同機がレバノンから55kmを南下したこ とを明らかにした。
2012.10.15 Aviation Week & ST Israel links downed UAV to Iran <1212-101502>
 イスラエル首相が10月6日に、イスラエル国内に35哩侵入して Dimona の核施設に近付いた、ヒズボラの保有するイラン製 UAV を撃墜したと発表したが、イスラエルは地上の被害を避けて砂漠上空で撃墜したというものの、西側専門家は疑問を呈している。
2012.09.24 Aviation Week & ST Heron TP flying <1211-092402>
 イスラエル空軍が1月29日の墜落事故以来停止していた Heron TP飛行を再開した。
 墜落の原因は当初、製造過程の問題による翼の強度不足と見られていたが、最終結論は重量超過か操縦ミスにより限界を超える負荷がかかったため とされた。
2012.09.19 Jane's Defence Weekly Germany and France to co-operate on MALE UAV <1211-091908>
 ドイツとフランスが9月12日、MALE UAV の共同開発に合意したことを明らかにした。 この合意は6月に書簡が交換された ことで確実になったが、これにより BAE Systems社と Dassault社が進めていた Euro MALE 計画などはなくなった
2012.09.03 Aviation Week & ST Decision time <1210-090305>
 長く保留されてきたドイツの次期 UAV が今年後半に決定する。 候補には Predator BHeron TP が挙がっている。
 ドイツ軍は Heron-1 UAV 3機をリースしており、リース期間は2014年10月まで2年延長されている。 次期 UAV は短中期的に Heron-1 の後継となる UAV である。
2012.08.22 Jane's Defence Weekly Israel's Heron TPs to return to the skies <1210-082207>
 イスラエル空軍の Heron TP HALE UAV は、1月29日に主翼が折れて墜落する事故を起こして以来飛行が停止されていた が、原因究明と翼の補強が終わり、飛行を再開する決定をした。
2012.05.23 Jane's Defence Weekly Israel's long-range UAVs are still grounded <1207-052308>
 イスラエルの Heron TP HALE UAV は、1月の墜落事故以来4ヶ月間飛行停止状態にある。
 1月29日に起きた事故で Heron TP は、離陸数分後に主翼の片側が脱落した。
2012.03.28 Jane's Defence Weekly Lack of customer interest ends Talarion project <1205-032802>
 EADS社の子会社である Cassidian社が3月20日、Talarion MALE UAV は、2011年末までに独仏西などの主要相手先国から照会がなかったことか ら、計画を中止すると発表した。 Tlarion で培った技術は将来の Euro MALE UAV に反映させるという。
2012.03 International Defence Review Patiot UAV highlights ISR potential <1205-030033>
 オーストラリアGuardian社Patriot GQ-90 MALE UAV の開発を進めており、2月中旬に開かれ たシンガポール航空展に展示した。 Patriot は20時間の滞空能力があるため、20kgを搭載してダーウィンからシンガポールまで飛行できるという。  殆どを炭素樹脂繊維で作ったため機体は極端に軽量で、自重は35kgであるという。
 同社は豪海軍への売り込みを狙っているが、製品は GQ-90 だけという小さな会社であることから、国内防衛市場への参入は難 しいと見られる。
2012.02.08 Jane's Defence Weekly Israel investigates Heron TP crash <1204-020810>
 イスラエル空軍の Teron TP HALE UAV が1月29日に墜落した。 事故は離陸間もなく起こり、片 翼がもぎ取られた。
 Heron TP は翼端長26m、重量4,650kgで、40時間の滞空性能を持ち、上昇限度は40,000ftとされているものの、更に上昇が可能と見られている。
2012.01.23 Aviation Week & ST Aura grows <1203-012304>
 インドステルス UCAV Aura 計画を進めている。 事前設計は2010年中頃に開始され、その年に完了している。 こ の計画には仏、英、瑞、露とイスラエルが共同開発の意向を示している。
 Aura は無尾翼型で、2D 可動ノズルを装備して TVC を行う。
2012.01.16 Aviation Week & ST Stalking horse <1203-011604>
 韓国が2020年代末の装備化を目指した MUAV を開発している。 開発は KAA社が行って おり、同社は3機を試作していて一号機は2011年5月に完成しており、4月には初飛行する。
 MUAV は翼端長27m、最大離陸重量 (MTOW) 6.5tで、翼端長39.8m、MTOW 6.5tの RQ-4B Global Hawk と、20.1m、4.8tの MQ-9 Reaper の中間の大きさである。 MUAV は捕捉距離200kmのレーダを搭載するが、これは北朝鮮の S-200 (SA-5) に対しスタンドオフを保つため必要な距離である。
 上昇限度は、公式には33,000ft (10.000m) とされているが、14,000mを目指している。
2012.01 International Defence Review United 40 MALE UAV set for flight-tests <1203-010008>
 UAE の Adcom社が2011年11月のドバイ航空展にモックアップを出品した United 40 MALE UAV 間も なく飛行試験を開始する。 同社は Smart Eye 1 で MALE UAV の経験を持つが、United 40 は全く別の機体である。
 United 40 は全長11.13m、翼端長17.63m、最大離陸重量 (MTOW) 1,000kgで、実用上昇限度 23,000ft、滞空能力25時間、搭載能力200~400kgとされているが、同社首脳によると、実際には MTOW は1,500kg 、翼端長20mで、数日間の滞空能力があるという。
2011.12.21 Jane's Defence Weekly EADS and Finmeccanica to form UAV alliance <1202-122106>
 EADS社傘下の Cassidian社と Finmeccanica社傘下の Alenia社が、MALE UAV 事業で提携すると、12月13日に発表した。
2011.11.21 Aviation Week & ST Bilding a bulwark <1201-112104>
 UAE軍事力増強と、軍事産業の振興を加速させている。 軍事力増強では THAAD を装備するほか、Saab Erieye 2機を既に装備し、更に 737 AEW&C機や E-2D の装備も検討している。
 軍事産業振興では、Raytheon社と共同で進めている Talon-LGR の量産が来年にも開始されるとともに、アブダビの Adcom社が United-40 MALE UAV の開発も進めている。 United-40 は翼端長57.53ftで25時間の滞空能力を持ち、 機内弾庫の回転弾倉にNamrod 1/2 ミサイルを8発、翼下に4発を搭載 できる。 Namrod はタービンエンジンで推進し、60kmの射程を持つ。
2011.10.24 Aviation Week & ST Leaping forward <1112-102402>
 大韓航空の一部門である Korean Air Aerospace (KAA)社は、韓国の UAV メーカとして各種 UAV の開発を行っている。
KUS-11
 師団装備用として開発中の TUAV で、上昇限度4,500m、最大速度210km/hの性能を持つ。
KUS-15
 翼端長16m、重量1tの Predator級の MALE UAV
KUS-X
 ステルス UCAV で、試作機は翼端長4.5m、全長3.5m、2013年に飛行試験を開始する。 本試作は予算待ちの状況にある。
2011.09.14 Jane's Defence Weekly IAF's Heron TP squadron to reach IOC by the end of the year <1111-091413>
 イスラエル空軍の Heron TP 装備部隊が、2011年末までに IOC になる。 IAI社は2010年に Heron TP の納入を開 始している。
 Heron TP の翼端長は Boeing 737 並26mあり、上昇限度40,000ft、滞空能力 40時間の性能を持つ。
2011.08.15 Aviation Week & ST All in the family <1110-081510>

= インドの Rustom MALE UAV に関する記事 =
 
2011.07.18 Aviation Week & ST Testing time <1110-071804>
= ドイツの MALE UAV 整備計画に関する記事 =
 国防費削減のなかドイツ空軍は UAV の増強計画を進めている。 Grobal Hawk を元にした Euro Hawk が7月19日にドイツに到着した。
 NATO は Global Hawk 6機からなる AGS 計画を進めているが、ドイツは更に4機を追加する計画である。
2011.07.04 Aviation Week & ST Double trouble <1108-070412>
 英 BAE Systems社と仏 Dassault社が、Mantis を元にして開発している Telemos MALE UAV(右図)にはドイツとスペインも関心を示しているが、もしこの共同開発が破綻すると、Typhoon と Rafale の二の舞になる。
【 Mantis 関連記事:0912-111604 (AW&ST 2009.11.16)】
 これに対 EADS社はドイツとスペインに対し、同社が自社開発してきた Talarion MALE UAV 計画に戻るように働きか けている。
2011.07.04 Aviation Week & ST Advanced UAV <1108-070407>
 中国の新型 UAV の写真がインターネット上に流れた。 米国の専門家はこの UAV を、中国が ASBM照準用ノードとして使用する巡航高度60,000ft、行動半径300哩のステルス UAV と分析している。
【関連記事:1108-070301 (China Defense 2011.07.03)】
 この写真は CAC社の施設で撮影されているが、同社は J-10J-20 を開発しているほか、2009年12月には全長45ft、翼端長75ft、最大離陸重量7,500kg、巡航高度55,000~ 60,000ft、航続距離3,800nmと Global Hawk 級の翔竜 (Xianglong) の初飛行を行っている。
2011.07.03 China Defense Chinese "Global Hawk" in PLAAF color <1108-070301>
 中国の HALE UAV 翔竜 (Xianglong) は、2009年11月7日に初飛行したと報じられて以来、消息が途絶 えていたが、同機が中国空軍の塗装をされている写真が公表されてたことから、開発が次の段階に入っていると見られる。
【関連記事:0912-111203 (China Defense 2009.11.12)】
2011.06.29 Jane's Defence Weekly AVIC displays MQ-9 looklike <1109-062907>
 中国 AVIC社がパリ航空展に MQ-9 Predator B 似の UAV Wing-Loong を出展した。 Wing-Loong は全長は9.054m、翼端長14m と Predator B より若干小型であるが、搭載能力200kg、滞空能力20時間の性能を持つ。  パイロンも各翼下1ヵ所と Predator B の各3ヵ所に比べると少ない。
 同社によると Wing-Loong の試作は始まっているが、飛行試験が行われるか否かは明らかでなく、目下採用先を探している段階である。
【関連記事:1106-050205 (AW&ST 2011.02.05)】
2011.06.15 Jane's Defence Weekly BAE, Dassault call for MAKE UAS requirements <1109-061510>
 BAE Systems社と Dasault社は3月に統合の MALE UAV 開発の MoU を締結したが、6月8日にその名称を Telemos とすると発表し、英仏政府に対して公式の要求を出すよ うに求めている。
2011.06.01 Jane's Defence Weekly UK, France near agreement on joint UAS programme <1109-060107>
 BAE Systems社が5月25日に明らかにしたところによると、英、仏が共同で開発しようとしている実用型 MALE UAV (OUAS) の共同要求性能取り纏めは2ヶ月以内に完了する。
 OUAS 共同要求性能の取り纏めは BAE Systems社Dassault社が行っている。
2011.05.16 Aviation Week & ST China's Brantly-based drone <1106-051601>
 中国 AVIC社と関連会社が、Brantly社製 B-2B ヘリを無人型化した V750 の飛行試験 を行った。
 B-2B は1959年に FAA の耐空証明を取得している。
【関連記事:1106-050902 (China Defense 2011.05.09)】
【註】
 Brantly社はテキサス州に本社を置く企業であるが、現在では製造の全てを中国の 青島 Haili Helicopter社で行っている。
2011.05.09 China Defense China Tests Unmanned Helicopter <1106-050902>
 中国が7日、山東省東部の Weifang で中型 VTOL UAV V750 の初飛行を行った。
 V750 は最大離陸重量750kgで、搭載能力80kg、滞空能力4時間、遠隔操縦時の飛行距離150kmの性能を持つ。
2011.05.09 Yahoo Recoed China 記事

「中国最大の無人ヘリ『V750』が試験飛行に初めて成功―中国紙」

<1106-050901>
 広州日報が8日、中国最大の無人ヘリ V750 が7日に山東省で初飛行したと伝えた。 但し専門家は、初飛行には成功し たものの、実用化にはまだしばらく時間がかかると見ている。
 V750 は2人載りの B2B ヘリを改造したもので、重量757kg、最大積載量80kg、最高速度161km/h、最長航続距離500km、 滞空能力4時間以上である。 自動飛行と遠隔操縦飛行の切り替えができ、遠隔操縦時の操作可能距離は150km、高度3,000m となる。
【関連記事:1101-120701 (新華社ニュース 2010.12.07)】
2011.05.02 Aviation Week & ST Unmanned advance <1106-050205>
 昨年11月に珠海で開かれた航空展に、中国数十種類の UAV を展示し、中国がこの分野で急速に西側に追いつきつつあ ることが明らかになった。
 WJ-600は Tomahawk によく似た機体であるが武器を搭載している。
 Predator A とよく似た Pterodactyl-1は、飛行試験で爆弾の投下も行っている。
2011.03.23 Jane's Defence Weekly BAE Systems and Dassault firm up UAV bid <1104-032306>
 BAE Systems社と Dassault社が3月中旬、MALE UAV の共同開発で合意し MoU を結んだ。
 BAE Systems社は Mantis OUAS の開発を行っていたが、2009年に英国防省が支出の継続を停止 し、開発は第一段階で停止している。
2011.03 International Defence Review India completes Nishant trials <1104-030024>
 インド陸軍Nishhant UAV か゜2月上旬に初飛行した。 Nishhant はインドが国内開発した翼端長6.64m、重量360kg の UAV で、実用上昇限度13,000~14,000ft、滞空能力4~4.5時間の性能を持つ。
 インドはこの他に搭載能力75kg、滞空能力12~15時間、実用上昇限度25,000ftの MALE UAV Rustom を2010年10月に初飛行させている。 更に Rustom の HALE 型も開発している。
2011.02 International Defence Review Turkey tests first indigenous MALE UAV <1103-020032>
 トルコTAI社が開発している Anka MALE UAV が、2010年12月下旬に初飛行した。 初 飛行では搭載装備は載せていなかった。
 基本飛行試験は5月まで続けられ、その後 Asesan社(註:トルコの企業)製の AselFLIR-300T を搭載した試験が行われる。 AselFLIR-300T は トルコが装備している IAI社製 Heron にも搭載されている。
2010.11.20 China Defense Chinese UAVs at Airshow China 2010 in Zhuhai <1012-112003>
 11月16日~21日に珠海で開かれた中国航空博2010には、世界35ヶ国から70機が展示されたが、UAV は過去最大となる 25機以上が展示された。
 中国最大の UAV メーカで最大機数の UAV を展示した ASN社は、220gの羽ばたき機 ASN-211 を展示した。 ASN-211 は6~10m/sで高度20~200m を飛行できる。 同社が展示したなかで最大なのは最大離陸重量800kgの ASN-229A で、160~180km/hで20時間飛行できる。
 同展に最も高度な UAV を展示したのは CASC社と CASIC社で、CASC社は CH-3、CASIC社は WJ-600 を展示した。  WJ-600 は Hellfire 似の KD-2 ミサイルを搭載する。
 その他に珠海 X.Y.航空社が、200kgの Blue Arrow と、40kgの Sky Eyes を展示した。
2010.11.10 Jane's Defence Weekly Sagem and BAE/Dassault announce UAV plans <1012-111011>
 Safran社の子会社である Sagem社が11月3日、ウクライナカザフスタンの企業と別々に TUAV の開発を行う契約を行ったと発表した。
 一方 BAE Systems社と Dassault社は、英仏が共同開発する MALE UAV の連携で協議を開始 している。
2010.11.10 Jane's Defence Weekly France/UK UAS accord sparks industry interest <1012-111010>
 仏大統領英国を訪問して11月2日に調印した防衛協力協定により、両国が 共同開発することになった MALE UAV に、BAE Systems社、Dassault社、EADS社などの各社が強い関心を示している。
 英仏 MALE は2011年に検討を開始し、2015~2020年の配備が計画されている。
2010.11 International Defence Review Chinese UAVs come out at African exhibition <1012-110010>
 中国が9月末に開かれたアフリカ宇宙航空防衛博に、Dragonfly 小型回転翼 UAV と CH-3 MALE UAV の二種類を出品し た。
Dragonfly
 全長1.8m、ロータ径2.5m、最大離陸重量32kgで、最大速力80km/h、上昇限度3,280f、滞空能力1時間、行動半径20kmの 性能を持つ。
CH-3
 最大速力256km/h、上昇限度19,685ft、滞空能力12時間、搭載能力100kgの性能を持つ。 展示された模型には AR-1 ASM が搭載されていたが、 AR-1 は発射重量45kg、弾頭重量10kgの SAL 誘導ミサイルで、最大射程は発射高度によるが8kmである。
2010.11 International Defence Review Denel unveils armed Seeker 400 UAV <1012-110009>
 南ア Denel社が、Cape Town で開かれたアフリカ宇宙航空防衛博 に Seeker 400 武装 UAV を出品した。 Seeker 400 は、全長が南アやア ルジェリアが装備している Seeker Ⅱ より30%長く、両翼のハードポイントに25kgの Impi ミサイルを1発ずつ搭載 できる。
【 Impi 関連記事:1011-100409 (AW&ST 2010.10.04)】
 Seeker 400 は2サイクルを搭載し、100kgの搭載能力と16時間の滞空性能を持つ。
2010.09.15 Jane's Defence Weekly Israel mulls UAV sale to Russia after historic pact <1010-091503>
 イスラエルとロシアが9月6日、軍事協力協定に調印した。 この際両国国防相が36機の UAV を$100Mで売却することに合意したが、ロシアが Heron MALE UAV や Heron TP HALE UAV の売却を希望しているのに 対し、イスラエルの防衛当局はこの技術がイランやシリアに流出する危険性を危惧している。
 ロシアは2009年に I-View Mk 150 及び Searcher Ⅱ を IAI社から購入し、現在50名程度の要員 がテルアビブにある同社施設で訓練を受けている。
2010.07.28 Jane's Defence Weekly EADS calls for Talarion commitment <1009-072806>
 EADS社が Farnborough に Talarion UAV のモックアップを展示し、より安価な米国やイスラエルの既成 UAV に関心を 示している、仏、独、西政府に対し、決して高価ではないと、その姿勢を批判した。
【関連記事:1005-031708 (JDW 2010.03.17)】
2010.06.16 Jane's Defence Weekly France may opt to purchase foreign-made MALE UAVs <1007-061610>
 フランスは自国製 MALE UAV の機種選定が遅れていることから、Predator B を含む外国製 MALE UAV の導入を検討している。
 フランスの MALE は EADS社が Talarion、Dassaulty/Thales社が SDM を提案しているがTalarion が2018年、SDM が 2014年納入可能という。 機種選定は2009年末に予定されていたが2010年末又は2011年初頭に延期されている。
2010.05.12 Jane's Defence Weekly Elbit secures Israeli order for Hermes production <1006-051204>
 イスラエル国防省が Elbit社に$50Mで、Hermes 900 及び 450 を発注した。 Hermes 450 は追加調達になるが、 Hermes 900 は2009年12月に初飛行して以来、初めての受注になる。
2010.05.10 Aviation Week & ST Heightening Hermes <1006-051007>
 イスラエル空軍が来年 Hermes 900 MALE UAV を装備する。 Hermes 900 は翼端長15m、 最大離陸重量1,100kg、搭載能力300kg、実用上昇限度33,000ft40時間の滞空能力がある。
 イスラエル空軍は近年 UAV の増強を進めており、今年には4,000kgEitan (Heron TP) HALE UAV を Searcher Mk.Ⅱ に代えて装備する。
2010.03.24 Jane's Defence Weekly Dassault 'interested' in proposal Anglo-French MALE UAV project <1005-032409>
 英仏が MALE UAV の共同開発の話し合いを行っている。 この話し合いにはイタリアも参加 している。
 フランスは現在アフガンで、かつて SIDM と呼ばれていた Harfang(註:= Eagle-1 )UAV を使用しているが、その後継機種を検討している。 候補に考えられている のは >EADS社の Talrion か、Dassault社、Thales社及びスペインの Indra社が共同で提案している SDM と呼ばれる機種 のいずれかになる模様である。
2010.03.15 Aviation Week & ST Spiral steps <1005-031505>
 英国防相が実用型 MALE UAV である 計画を、今年の3/四半期に開始する。 候補には BAE Systems社の Mantis、EADS社の Talarion、GA社の Predator C Avenger が上がっている。
 豪 Woomera で飛行試験が行われていた Mantis Spiral 1 は C-17 で英国に戻されたが、BAE Systems社は更に開発を続け、 実用型の Spiral 2 を計画している。
2010.03.01 Aviation Week & ST Iran in sight <1004-030108>
 IAI社が開発した Heron-TP Eaitan MALE/HALE UAV の初号機が2月21日にイスラエル空軍に引き渡され、2011年6月に IOC になるが、同空軍によると突発的な事態に際しては IOC 前でも実戦使用されるという。 Eitan は2006年に初飛行して以来試験が続けられ、2008年12~2009年1月 のガザ侵攻作戦の際には実戦環境化での試験も行われた。
 Eitan は最大離陸重量4,650kg翼端長26mで、30時間以上の滞空能力と1,000km以上の戦闘行動半径を持つ。 2008年 には40,000ftの高度記録を達成したが、最終的には実用上昇限度50,000ftを目指している。 速力は200kt以上で、燃料満載時で 1,000kgの搭載能力を持つ。 また武装も可能である。
2010.02.22 Aviation Week & ST Extra eyes over Afghanistan <1004-022213>
 ドイツがイスラエルから借り上げ3機の Heron と地上装置一式からなるシステムが、来月 にアフガンへ展開する。 UAV 飛行隊は Euro Hawk や偵察機型 Tornado を装備する第51偵察航空団に配属される。
 イスラエルからの借用 (fee-for-service) 期間は1年であるが、2年間の契約延長がオプションされている。
2010.02.15 Aviation Week & ST MALE bonding <1004-021503>

= 英仏独伊の MALE UAV 願望に関する記事 =
 
2010.02 International Defence Review Approaching reality: new Talarion resurrects EADS' UAV aspirations <1003-020035>
 独、仏、西の3ヶ国が、計画中止になった EuroMALE に代わる MALE UAV となる Talarion の開発を進めていて、2007 年12月に15ヶ月間の RRS 契約を EADS社と取り交わしている。 RRE は2009年5月に終了たした。 EADS社は2014年の初飛行 と、2017年の IOC を目指している。
 Talarion には翼端長が長く長時間滞空できる SR 型 (Surveillance and Reconnaissance:図は SR 型のモックアップ)と、翼端長の短い FR 型 (Fast Reconnaissance) がある。
【関連記事:0908-062403 (JDW 2009.06.24)】
2010.01.18 Aviation Week & ST New MALE UAV for France <1003-011801>
 フランスが EADS社に4機目の Harfang MALE UAV を発注した。 今夏に納入される。
 Interim MALE UAV とも呼ばれている Harfang は、IAI社の Heron を元にしている。
2009.12.23 Jane's Defence Weekly Elbit's Hermes 900 makes maiden flight <1002-122306>
 Elbit社の Hermes 900 MALE UAV が12月9日に初飛行した。 Hermes 900 は全長9.3m、翼端長15m、最大離陸従量1.100kg の全複合材料製の機体で、30,000ft以上の上昇限度、36時間以上の滞空能力、300kg の搭載能力などの性能を持つ。
 エンジンは IAI社の Heron や GA社の Predator 同様の水平対向四気筒 ターボチャージャー付きエンジンである。
2009.12.21 Aviation Week & ST Elbit begins Hermes 900 tests <1002-122102>
 Elbit社が12月9日に、Hermes 900 MALE UAV の初飛行を行った。 同社は2010年にも量産を開始する計画である。
 Hermes 900 は総重量1,100kg、翼端長15mと MQ-1 Predator 級の機体で、300kgの搭載能力、30,000ft以上の上昇限度、36時間の滞空などの性能 を持つ。
2009.12.14 Aviation Week & ST Heron bring Australia into UAV world <1001-121407>
 豪空軍が12月10日、IAI社製の Heron をイスラエルで受領し、大型 UAV を運用する国に仲間入りした。 Heron は 2010年初期から少なくとも1年間、アフガンで使用される。
2009.12.07 Aviation Week & ST Fishing expedition <1001-120708>
 EADS社は UAV 分野におけるイスラエルと米国の優位を覆すため、当面は Talarion MALE UAV の開発を続けるが、 長期的には長時間遊弋しながら敵の防空システムを発見攻撃する UAV を考えている。
 この UAV はまだ開発の初期段階で、推進方式はまだ決まっていないものの、レーダを発見し自動目標認識する技術の開発をドイツの Barracuda 実験機を用いて行う計画である。
2009.11.23 Aviation Week & ST Into the unknown <1001-112308>
 BAE Systems社の Mantis MALE UAV は構想から18ヶ月の短期間で10月21日に初飛行に成功したが、計画の 今後については不確定である。
 英国防省は2015年装備化を目指す実用 UAV (OUAS) を計画しており、2010年1/四半期か2/四半期初めに RfP を発簡するが、英国防省は二ヶ国共同開発を考えいてる。 相手国は恐らくフランスになる。
2009.10.12 Aviation Week & ST Priming requirements <0911-101205>
 英国防省が、予算上の問題が残ってはいるが、2015年運用開始を目指した長時間滞空 UAV 計 画を2010年1/四半期に開始する。 当初の計画でこの UAV (Istar) は ISR に考えられていたが、その後 武装 Istar に変わってきた。 7月には英仏首脳が Isatr の開発で協力することに合意している。
 BAE Systems社の Mantis は今年1/四半期に初飛行する予定が4/四半期に延期になったが、武装 Istar の候補である。 一方 EADS社は、独 仏伊が計画しているターボファン推進の Talarion を英国の武装 Istar の候補に挙げている。 ただし Talarion の初飛行は2014~2015年になる。
2009.09.02 Jane's Defence Weekly Irkut 200 UAV unveiled <0911-090209>
 Irkut社がモスクワ航空ショーに、Yakoviev社の協力で開発した200シリーズの UAV を出展した。 Irkut-200ISR 用の UAV で、プロペラを機体後部に取り付けた高翼機体になっている。 30kgを搭載して12時間滞空する能力を有する。
2009.08.24 Aviation Week & ST Russian UAV debuts <0910-082403>
 ロシアの Transas社と Kronstadt社が開発している Dozor-3 MALE UAV が公表された。 モックアップには Sagem社製の EO センサらしきものが搭載されていたが、レーダも搭載可能である。
 Dozor-3 は離陸重量610kg、搭載能力120kgで、23,000ftを30時間飛行できる。 初飛行は年内に計画されている。
2009.08.05 Jane's Defence Weekly Dominator Ⅱ MALE UAV completes maiden flight <0910-080515>
 イスラエルの Aeronautics社が7月23日、オーストリアの有人機 Diamond DA42 のコックピットを誘導装置に代え UAV 化した Dominator Ⅱ MALE UAV の初飛行に成功した。 DA42 は翼端長13.5m、重量2,000kgのターボディーゼル双発機で、400kgの搭載能力 を持つ。 Dominator Ⅱ は28時間の滞空能力を持つ。
 同社によると Dominator Ⅱ は、搭載能力に限界のある1,000kg級 UAV と、低空飛行ができない4,000kg級 UAV間隙を埋めるものである。
2009.08.03 Aviation Week & ST Israeli firm tests UAV based on Dimond twin <0909-080305>
 イスラエルの Aeronautics社が Diamond社(註:オーストリアのメーカ)製 DA42 複合材料性双発軽飛行機を無人機化した Dominator Ⅱ MALE UAV の飛行試験を開始した。 Dominator Ⅱ は翼端長13.5m、全備重量2,000kg、搭載能力400kg、上昇限度30,000ft、 速力75~190kt、滞空能力28時間の性能を持つ。 また初めての民間機改造 UAV であるため民間からの需要を見込んでいる。
 同社はまたベルギー Dynali社製 H25 組み立てヘリキットを元にした Picador VTOL UAV も開発している。
2009.06.29 Aviation Week & ST Eye in the sky <0908-062903>
 フランスがアフガン駐留部隊増援のため Sagem社に Sperwer 3機を追加発注した。 2010年初めに納入される。 この3機は最初の Sperwer Mk2 で、翼の軽量化等で滞空性能が1時間伸び、高々度で4.5時間、低高度で6時間になった。 また地上装置等はパリ航空ショーで初公開された Patroller MALE UAVと同じものを使用する。
 Patroller は Stemme社製 S15 動力グライダを元にしており、250kgを搭載して高度7,500m30時間飛行できる。
2009.06.24 Jane's Defence Weekly EADS finally unveils Talarion UAV <0908-062403>
 EADS社が6月15日、Talarion UAV の実大モックアップを初公開した。 Talarion には近距離高速偵察型 (FR) と遠距離偵察監 視型 (SR) が考えられているが、公表されたのは SR 型で、こちらが計画の焦点になっている模様である。
 システムは翼端長27.9mジェット推進双発 UAV 3機と地上装置からなり、仏、独はそれぞれ6個、西は3個システムを 検討している。 またトルコも計画参入に関心を持っている。
 年内に開発契約が成立すれば2013年初飛行、2015年引き渡し開始の計画である。
2009.06.22 Aviation Week & ST Resupply UAV readied <0908-062204>
 イスラエルの Urban社が、自社開発している補給用 VTOL UAV Mule の地上試験を開始した。 ホバリング飛行は2ヶ月 以内に行われる。
 Mule はダクテッドファン UAV で、500-lbを搭載して100ktで2時間飛行できる。 同社は2014年に量 産を開始する計画である。
2009.06.15 Aviation Week & ST Arabian ambitions <0908-061505>
 Alenia社が、UAV の需要が高まっている UAE合弁会社を設立し、MALE UAV の生産を行 う。 当初は Sky-Y 試作機を発展させた Molynxを手がける。
 Molynx は翼端長25m、最大離陸重量3.4tで、600kgの搭載能力、3,700kmの航続距離、13,000mの上昇限度の性能を持ち、 220ktで巡航する。
 Molynx の発展型でやはり翼端長25mの Black Lynxステルス性を持ち、36時間 の滞空能力を持つ。
2009.06.01 Aviation Week & ST Drug drones <0907-060109>
 米南方軍が対麻薬作戦に、レーダを装備装備した IAI社製 Heron MALE UAV の評価試験を行っている。 Heron では 多モードレーダで目標の捕捉追随を行い、この情報を EO/IR センサにキューイングして識別を行う。
2009.05 International Defence Review Rise of Falco: Selex-Galileo increases size and payload capability for next UAV <0907-050039>
 Selex-Galileo社が、現在パキスタンだけが装備している Falco XNを改良した Falco EVO 3機を試作中で、一番機が 2010年中頃に初飛行する。
 Falco EVO は最大離陸重量が750kgと490kgの Falco XN より大型で、搭載能力も70kgが120kg に増える。
2009.04.06 Aviation Week & ST MALE ambitions <0905-040612>
 アブダビAdcom ATS社UAE に対し UAV の選定を働きかけている。 対抗馬には Schiebel社製 S-100 Camcopter を現地で組み立てて Al Sber として販売している Mubadale社がある。
 Adcom ATS社は2月に開かれた『アブダビ2009展』で Smart Eye MALE UAV を発表した。 Smart Eye は最大離陸重量1.3tで、最大速度220km/h、 巡航速度150km/h、実用上昇限度6,000m最大搭載能力500kgの性能を持つ。 更にエンジンをターボジェット化すれば実 用上昇限度は8,000mになる。
 同社の Yabhon Noble 回転翼 UAVは最大速度140km/h、実用上昇限度4,000m、燃料を含む搭載量430kgで、最新型の Yabhon-R TUAV は210km/h、4,500m、500kgの性能を持つ。
2009.04.06 Aviation Week & ST Sky's the limit <0905-040608>
 Alenia社が Sky-Y MALE UAV の最初の一連の飛行試験を完了した。 Sky-Y は2007年中頃に初飛行している。
【関連記事:0714-062701 (JDW 2007.06.27)】
2009.03.18 Jane's Defence Weekly Elbit unveils latest Hermes platform <0905-031812>
 Elbit社が Hermes シリーズの四番目となる Hermes 90 UAV を発表した。 これにより同社は、中隊レベルが装備する Skylark から Hermes 1500 HALE まで間断ない UAV 系列の販売が行えるようになった。
【 Hermes UAV の一覧:0722-110018 (IDR 2007.11)】
 Hermes 90 は BAE Systems社に Slylnx Ⅱ としてライセンスされている AIA社の Eye View を元にした翼端長5mの UAV で、Eye View より搭載能力が向上している。 最大離陸重量は85~90kgで、行動半径は15km、上昇限度は 15,000ft、滞空能力は15時間である。
2009.03.09 Aviation Week & ST Mastering the mix <0904-030906>
 有人機と無人機最適にして最も経済的な組み合わせを検討している英空軍が、間もなく結論にいたる。 この検討で はステルス VLO UCAV、HALE UAV 及び DEW の検討も行われている。
2009.03.04 Jane's Defence Weekly UK MoD outlines R&D priorities and defends investment record <0904-030408>
 英国防省が2月26日に、新たな軍事技術振興計画を立案した。 計画では毎年GBP2B ($2.8B) を研究開発に投資し、以下の5件を優先した研究を 行う。
 ① 兵士の負荷を70kgから25kgに低減
 ② 30tの将来防護車両
 ③ 化石燃料への依存度の低減
 ④ 1,000kmの範囲を行動する UAV
 ⑤ サイバ戦
2009.03.02 Aviation Week & ST Cents and avoid <0904-030206>
 英国が進めている Astraea 民間用 UAV 計画は、当初計画より数ヶ月遅れて4月に制限空域を設けないで飛行する第二 段階へ移行する。 非制限空域を仮想して行った第一段階は10月に成功した。 この段階では、捜索救難飛行と、スコットランド北部に向け航空路を飛行する状況を模擬し た飛行が行われた。
 この計画は UAV の民間活用を目指したもので、国防省はオブザーバとして参加している。
2009.01.21 Jane's Defence Weekly France readies UAVs for Afghanistan <0903-012103>
 仏陸軍と空軍は、2008年8月にタリバンの待ち伏せ攻撃で10名を失ったのを受け、2~3ヶ月以内にそれぞれ DRAC 及び SIDM MALE の UAV をアフガンに投入する。
 仏陸軍は DRAC を25個システム保有していたが、は2008年7月に35個システムを追加発注した。 システムは地上装置と UAV 2機で構成される。  陸軍は9月にコソボで試験運用している。 SIDM は2008年中頃に空軍が配備を開始した。
2008.11.12 Jane's Defence Weekly Thales seeks to champion European UAV capabilities <0812-111212>
 フランスを本拠とする Thales社は、UAV の分野で欧州を代表して米国に対抗しようとしてお り、このためフランスとスペインの MALE UAV の受注が最大の戦略になろうとしている。
 同社はイスラエルの Hermes 450 を元にした Watchkeeper TUAV の主契約社としてEUR1B を受注しているが、英国軍の Hermes 450 はアフガンで、週7日、1日15時間、無事故で稼働している。
2008.09.17 Jane's Defence Weekly Heron achieves altitude milestone <0811-091706>
 IAI社が開発中の Heron TP が8月下旬に、高度40,000ftで30分間水平飛行した。 Heron TP には、民航機の航路よ り高い50,000ftでの運用が要求されている。
2008.07.21 Aviation Week & ST Industrial dogfight <0808-072110>
(F-35 や次世代爆撃機の生産など、米国軍用機メーカの今後についての観測記事)
2008.07.21 Aviation Week & ST Hale and Herti <0808-072108>
 BAE Systems社の Herti UAV が、湾岸協力会議 (GCC) の実施した演習に参加し、指揮所か ら800km離れた地域で活動した。 Herti は1,200kmの行動半径と4時間の滞空能力がある。
【 Herti 関連記事:0616-072405 (AW&ST 2006.07.24)】
2008.07.07 Aviation Week & ST UK working on endurance UAV design <0808-070704>
 英国防省が BAE Systems社と、Predator-B Reaper 並の長期対空型 UAV である Mantis の開発について協議している。  Mantis は SUAVE 計画として進められている Taranis UCAV と並行して進められているよう模様である。
 Mantis の形状等は不明であるが、アスペクト比の高い翼を持つ機体のようである。
2008.06.23 Aviation Week & ST IAI turns to helo UAVs <0808-062305>
 IAI社がヘリを改造した UAV の計画を進めている。 対象となるヘリには EC-120 や MD 500 Defender、Eurocopter SA316B Alouette Ⅲ などが 挙がっているが、IAI社は既に軍用として広く使用されている Alouette Ⅲ に比重を置いて検討を進めている。
 計画は艦載用を焦点にして、航続距離120kmを考えている。
2008.06.18 Jane's Defence Weekly Franco-Spanish team launches UAV programme <0808-061810>
 フランスの Dassault社、Thales社、及びスペインの Indra社の三社が共同で、IAI社の Heron TP を元にした MALE UAV を両国軍用に提案した。 これはライバルである EADS社の 'Advanced UAV' に対抗するもので、両者は性能は同じながら、価格及び完成 時期で三社の提案が勝っているという。
 Advanced UAV は2015年に完成するのに対し三社は、両国政府が今年中に発注すれば2012年には完成するとしている。
2008.06.11 Jane's Defence Weekly Rheinmetall, IAI announce UAV teaming accord <0808-061115>
 ドイツ空軍SIGINT 及びリアルタイム偵察能力を向上させるため、2010年までに5機の MALE UAV を装備する計画で、Predator B と Heron TP が候補になっているが、Heron TP で Rheinmetall社 と IAI社がチームを組んだ。
 Rheinmetall社は地上装置及び通信連接を担当する。 SIGINT 装置は、既に契約が行われた Eurohawk HALE UAV の ものが搭載される。
2008.05.21 Jane's Defence Weekly Euro UAVs find a path <0807-052108>

= 欧州の MALE/TUAV に関する4頁にわたる特集記事 =
2008.03.17 Aviation Week & ST Breaking the mold <0804-031708>
= BAE Systems社 Future Business Group が検討している将来 UAV =
Relianr Mauser
 モジュラ式の UAV で双胴型、単胴型及び、ジェット推進型、プロペラ推進型がある。
ITATO
 ITATO (In-Theater Autonomous Air Transprt Options) は10~20tの無人輸送機で、ISO 標準コンテナと互換性があるため、民間インフラと連接して使用できる。
HAVIR
 HAVIR (High-Altitude Vehicle for Immediate Response) は高々度を遊弋し、迅速に武器を投下する。 機体は5~200tが検討されている。
Morus
 米国で計画中止になった Cormorant と同様に、潜水艦から発射する UAV である。
2008.02.04 Aviation Week & ST UAV boom continues <0803-020410>

= イスラエルの UAV の現状に関する特集記事 =
 
2007.12.03 Aviation Week&ST FALCO UAS completes evaluation <0801-120302>
 イタリア Galileo Avionics社が FALCO UAS の運用評価試験を終了し、陸軍やパキスタンや米国など諸外国への売り込みを開始する。
 FALCO UAS は UAV 4機と地上装置から構成されて、システムは6両の5t車に搭載され、C-130 での空輸も可能である。 UAV は70kgの センサ等を搭載可能で、14時間の滞空性能を持つ。
2007.11.19 Aviation Week & ST RAF to fly armed Reaoers <0724-111903>
 英空軍の初の UAV 部隊である第39飛行隊が来月、アフガニスタンで運用中の Reaper の 武装化を開始する。 英国は3機の Reaper を発注し、10月22日にアフガニスタンでの最初の任務飛行を行った。 以降11ソー ティ、50時間の偵察飛行を実施している。 また米国内射場でこれまでに30発の GBU-12 投下訓練を行ってお り、Paveway Ⅱ と Hellfire の搭載も可能性がある。
 空軍はこの他に BAE社製 Herti UAV を運用中で部隊増強のため更に10機を発注している。
2007.11 International Defence Review On winged heels: Hermes flies high as UAVs play a bigger part in operations <0722-110018>
= Hermes(主として Hermes 450)に関する4頁にわたる特集記事 =
Hermes 180
 英陸軍の Watchkeeper 用に設計したが、英国は Hermes 450 を採用した。
Hermes 450
 Hermes 450 は2006年のレバノン侵攻作戦で活躍した。 450B は Watchkeeper 仕様である。
Hermes 900
Hermes 1500
2007.09.17 Aviation Week & ST The British Army has... <0720-091701>
 英陸軍が7月初めからイラクとアフガニスタンで偵察監視を行っている、EO/IR センサ搭載の Hermes 450 の 総運用時間が1,000時間を超えた。 陸軍はこれまで Phoenix を使用していたが、今年初めに戦地からの Urgent Operation Requirement を受け Hermes 450 の導入を決めた。
 Hermes 450 は2010年の装備化をめざし開発中の Watchkeeper の機体に採用されている。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly UK launches Hermes 450 UAV deployment in Iraq <0717-072509>
 イラク南部に展開する英陸軍の ISR 能力は、6月中旬に Hermes 450 が戦列化され飛躍的に向上した。
 Hermes 450 は、Phoenix UAV がイラクにおける夏期の高温で飛行不能になったと いう理由で、今年初めに Urgent Operational Requirement により Thales社経由で Elbit社から購入された。
2007.07.09 Aviation Week & ST MALEs excluded <0715-070908>
 オランダ国防省は7月2日、Dutch MALE UAV 計画の中止 NATO AGS 計画への 予算拠出を行わないことを発表した。 これは議会や軍組合の強い反対を受けて行った装備計画の見直しによ るもので、この他に TacTom 30発の発注取り止め、F-16 装備機数を90から60機に、Leopard 戦車88両を60両に 削減する。
 国産 UAV の開発は中止したものの、空軍は ISR 能力の強化を求めており、MQ-9 Reaper と Hermes 1500 の購入を強く求めている。
2007.07.02 Aviation Week & ST The German, French, and Spanish ・・・ <0714-070205>
 独、仏、スペインは、Advanced UAV 計画の再行に合意し、リスク低減段階の予算 化を決めた。 約1年の研究で要求事項の検証を行い、来年から開発段階に移行する。
 開発指名競争には、Dassault/AIA と AleniaAeronautica社が主導する国際共同体が参加する模様である。
2007.06.27 Jane's Defence Weekly Alenia displays Sky-Y demonstrator mockup <0714-062701>
 Alenia社がパリ航空ショウに、現在飛行試験中の Sky-X UAV の実用型である Sky-Y と、これらの技術を基にした Molynx MALE UAVのモックアップを展示した。 また同時 に Alenia社、Dassault社、Saab社の三社が MALE UAV で共同することも発表された。 これら三社は Neuron UCAV 実験機で協力している。
 Sky-Y は翼端長が Sky-X より4m長く、滞空能力14時間、上昇限度25,000ft、搭載能力150kgの性能を持つ。 一方 Molynx は翼端長 が Sky-X の五倍で、36時間の滞空能力、45,000ftの上昇限度、 600kgの搭載能力を持つ。
2007.06.25 Aviation Week & ST Unmanned and unrestrained <0714-062508>
= 欧米における UAV 市場の現況 =
Global Hawk
 米空軍は2010年から退役する U-2 後継に Global Hawk を採用する計画で、ASIP (Advanced Signal Intelligence Payload) の搭載を行う。
 シンガポールはFY-08予算で2機の購入を計上しており、スペインと韓国も購入の意向を示している。
Predator
 統合参謀本部は空軍に Predator への ASIP 搭載を求めており、空軍も ASIP 搭載の飛行隊をイラク、アフ ガンに派遣する計画である。 また、ドイツは2010年から Predator B を装備する計画である。
Barracuda UCAV
 ドイツ政府は試作初号機が墜落した後、計画を中断しており、EADS社は研究の再開を求めているが結論はで ていない。
Neuron
 Dassault、Alenia、Thales、Saab の各社が共同で研究中の UCAV 実験機であるが、EADS社はこの4社が連携して MALE UAV 市場に参入 するのを恐れている。
Sky-X
 Alenia社が研究中の実験機で先週初飛行を行った。 取得した試験データは Neuron 研究に反映する。
Hermes
 Hermes 450 を用いた英国の Watchkeeper は WK450 と命名された。 また、仏陸軍は Hermes 900 の導入を 検討中である。
Euro MALE
 EADS社の Euro MALE UAV 計画は予算高騰から中止となったが、仏、伊、瑞、蘭はなお MALE UAV 装備の方針 を維持している。
2007.06.20 Jane's Defence Weekly IAI reveals largest Israeli unmenned aerial vehicle <0714-062008>
 IAI社が Heron TP Eitan HALE UAV を公表した。 Heron TP は Machatz 2 とも呼ばれ、MALE UAV である Heron 1 (Machatz 1) の四倍の大きさがある。 翼端長は26m(註: MQ-9A Reaper が20.12m)、最大離陸重量が4,650kgで、1,000kgの搭載能力と36時間の滞空能力を持つ。  運用高度は民航機の航路より高い45,000ftになる。
 イスラエルは Heron TP を BMD の Boost Phase Intercept 計画に組み込んでいるほか、 空中給油機としても使用する模様である。
2007.06.20 Jane's Defence Weekly Elbit Systems will unveil plans for a new ・・・ <0714-062001>

 Elbit社が、6月18~24日に開かれるパリ航空ショウで新型の Hermes 900 UAV を展示する。

2007.06.18 Defense News Israel expects UAVs bolster market share <0715-061801>
 イスラエルの国防予算は$10B以下だが、昨年の兵器受注額は$5.1Bにのぼり、米、露、仏に次ぐ 四番目の兵器輸出国である。 今後は UAV 市場は更に拡大すると見て各種 UAV の売り込み を強化しており、今年のパリ航空ショウでは、秘密とされていた Eitan Heron-Ⅱ など大型 UAV を公開した。
 Eitan は離陸重量約4t、搭載重量1,800kg、翼端長26mで、同国空軍が少数導入するとみられるが、MTCR の制約もあり 輸出は困難と見られる。 今後輸出強化を図っていくのは搭載重量300kgの Hermes 900 やレバノン戦 で効果をあげた Hermes 450S 等で、Elbit社は今後5年間で$100M以上の契約を見込んでいる。
2007.06.18 Aviation Week & ST Unmanned and unveiled <0714-061812>
 イタリアの Alenia社は自社研究を進めている Sky-Y MALE UAV 構想を発表し、パリ航空ショーに模型を展示 する。 同社は2005年12月に偵察/攻撃用実験機 Sky-X の試験飛行を行っている。
 Sky-Y の全長は9.7m、翼端長は9.9mで、2,400ccの250馬力ディーゼルエンジンを搭載しており、150kgを搭載 し離陸重量は1,200kg、滞空時間14時間で巡航速度は140ktである。
 Sky-Y は国際共同事業として開発をめざす縮尺実験機で、低価格化のため COTS 部品を多用し、実用型は Predator B とほぼ同規模で、2011年~2012年の初飛行をめざす。
2007.06.18 Aviation Week & ST After months of being coy, ・・・ <0714-061803>
 イスラエル国防省は昨年7月に初飛行を行った際の Eitan/Heron TP (Turbo Prop) UAV の鮮明な画像をパリ 航空ショーを前に公開した。
 Eitan はエンジン出力1,200馬力、重量10,230-lb、翼端長85.28呎、運用高度45,000呎以上 滞空時間36時間の大型 UAVで、細部は公表されていないが、弾道ミサイルのブースト段階及び発射機への攻撃 、長距離偵察監視活動及び空中給油機として運用するとみられる。
2007.06.13 Jane's Defence Weekly Swiss Ranger goes Super <0713-061305>
 スイスの Ruag社がパリ航空ショウで Ranger UAV の改良型である Super Ranger を公表する。 Ranger が IAI社の Scout の改良型であるのに対し、Super Ranger は Ruag社の独自設計であるという。 Ranger は 1998年にスイス軍に28機採用されると共に、フィンランドも12機採用している。
 Super Ranger の性能諸元は、翼端長が9.48m(Ranger は5.7m)、全長7.11m (4.6m)、滞空能力20時間 (9時間)、上昇限度20,000ft (18,000ft)、ペイロード150kg (45kg) である。  データリンクの通達距離は200km (180km) であるが、衛星を利用すれば1,300kmに なる。
 Super Ranger は MALE UAV と TUAV の間隙を埋める UAV と位置付けられている。
2007.06.13 Jane's Defence Weekly Elbit has plans for MALE UAV <0713-061304>
 Elbit社がパリ航空ショウに Hermes 900 を出展する。 Hermes 900 は Hermes 450 と Hermes 1500 の中間に位置付けられ、翼端長は15mと Hermes 450 の10mと Hermes 1500 の18mの中間 になっている。 ペイロードも150kgと450kgの中間である300kgである。
 Hermes 900 は SAR/GMTI レーダ、レーザ測距照準具、EO システムを装備するが、主要搭載品は冗長性を持 たされており、データリンクは LOS と NLOS(衛星利用)、ジンバル式のセンサを機種に配置する一方レーダ を胴体下に配置している。 また Hermes 450 にはない自動離着陸機能を持つ。
2007.05.21 Aviation Week & ST Drone dilemma <0711-052106>
 ドイツ政府は Euro Hawk に続いて Predator B を導入する方針であるが、議会から いくつかの問題点を指摘され、政治的論争に発展することが予想される。 政府は Predator B を偵察監視用 として運用する計画だが、議会は軍が米国に追随して武装型にすることに反対するとみられる。 また Euro Hawk についても搭載機器センサの性能よりも機体を重視していると採用を疑問視する意見がでている。
 一方、EADS社は Euro Hawk を凌ぐ次世代 UAV として Advanced UAV を提案しており、フランスと スペインが関心を示している。 ターボファン双発の Advanced UAV には、大小の主翼を持つ二機種があり、 、大型翼を持つ機体が SAR を装備する長距離滞空型で、短い翼を持つ機体がが高速戦術偵察 型となる。
2007.05.21 Aviation Week & ST Israel's secret UAV <0711-052105>
 イスラエルは秘密裏に大型の UAV HeronⅡ (Eitan、MachatzⅡ) を開発し、 昨年の夏に初飛行を行った模様であり、最近画像が非公式に公開された。
 細部は不明であるが、HeronⅡ の原型とされる Herin TO (Turboprop) は翼端長85呎以上、最大離陸重量7,940-lb、 搭載重量1,300-lb、1,000馬力のターボプロップエンジンを搭載し、最大速度240kt、滞空時間は20時間、高度は 42,000-呎である。
 HeronⅡは以下の役割を持つと考えられている。
情報収集及び監視
 AESA レーダ及び高感度 IR シーカを装備し、ミサイル発射炎や移動目標を探知する。 また Elta社製 RWR を装備して電波放射源を特定し、船舶やレーダ等を弁別する。
攻 撃
  Derby (註: ARH) 派生型迎撃ミサイルを敵の弾道弾発射から 数秒以内に発射して迎撃をすると共に、敵の発射機には Python (註: IIR) の派生型で攻撃する。
空中給油
 戦闘空域で長時間滞空する UAV や、有人爆撃機への給油を行う。 米仏でも研究中である。
2007.05.21 Aviation Week & ST Space-RAAM <0711-052104>
 Raytheon社は弾道ミサイルの迎撃用として、Predator B や F-22、F-35 に搭載可能な、 AIM-120 AMRAAM の二段推進型を提案中である。 単価は$1M以下を見込んでいる。
 開発計画は NCADE (Network-Centric Airborne Defense Element) と呼ばれ、各種センサからの情報により 弾道弾を発射数十秒以内に迎撃する構想である。
 ミサイルの形状及び重心は AIM-120 と同一だが、AIM-9 の IR シーカを使用し一 段目は切り離し式の固形燃料、二段目は液体燃料を使用して、150-lb以上の推力で約25秒間飛行時間を延長す ることが可能となる。 二段目は方向可変式排気ノズルにより高度100,000呎以上で高旋回が 可能である。 同社は液体燃料ロケットモータの燃焼試験を昨年12月に行い、NCADE シーカは2基を試作して今年の夏に AIM-9 を使用して WSMR で試験を行う。
 一方、イスラエルも翼端長85呎の HeronⅡ UAV に、ブースト段 階迎撃用の Derby BVRAAM の改良型と、移動式弾道弾発射機攻撃用に Python AAM 改良型を各1発搭載して飛行試験を行っている模様である。
2007.05.09 Jane's Defence Weekly Israel's largest UAV caught on camera <0711-050909>
 2006年7月15日に行われた Eitan HALE UAV の初飛行時の写真を入手した。 Eitan は Heron Ⅱ とも呼ばれるイスラエル最大の UAV で、イスラエル空軍が装備している Heron (Machatz) の四倍 の大きさである。 翼端長は26m、最大離陸重量5,000kg、搭載能力1,800kgで、高度 50,000ftを240ktで50時間飛翔する。
 Eitan は攻撃能力もある模様で、弾道弾の発射機を破壊しようとするイスラエルの 'Boost Phase Launcher Intercept' 計画にも組み込まれている。 また空中給油機として使われるとの報も ある。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly UK favours Hermes 450 to meet UOR <0708-032105>
 英国の調達当局は、陸軍から出されていた緊急運用要求が出されていたアフガンとイランの部隊用の局地監 視システムに Elbit社製 Hermes 450 UAV を選定した。 Hermes 450 は2007年中頃までに配備される。
 これとは別に英国防省は、Lockheed Martin社製 Desert Hawk Mk3 mini UAV を、イラク南部の英軍防護用 に選定した。
【註:】
 Globla Security によると Desert Hawk の 主要諸元は以下の通りである。
 ・翼 端 長: 4ft
 ・重  量: 7-lb
 ・滞空能力: 60分
 ・巡航速度: 40~60 mphs
 ・上昇限度: 500ft
2007.03.14 Jane's Defence Weekly Online this week <0708-031401>

 3月7日にイスラエル空軍が Mahatz 1 MALE UAV を就役させた。 Mahatz 1 はイスラエル軍では Shoval と呼ばれる。
 Mahatz 1 のペイロードは250kgである。

2007.03.12 Aviation Week & ST The Israel Air Force (IAF) has accepted into service ・・・ <0707-031201>
 イスラエル空軍は昨年7月からレバノン戦争で実質的に使用している Helon MALE UAV の 運用開始を明らかにした。 また、年末には更に大型で Spike-ER ミサイル (射程5哩) 搭載の Helon Ⅱ を公開する模様である。
 Helon Ⅱ は実用高度30,000呎以上、滞空時間は40時間以上で、複合型センサとデータリンクを装備する。
2007.03.05 Aviation Week & ST The Israel Air Force plans to unveil ・・・ <0707-030501>
 イスラエル空軍は、翼端長が Boeing 737 規模の大型 UAV である Eitan (Heron Ⅱ) を数週間以内に公表し、6月のパリエアショウで公開するとみられる。 Eitan は ISR 及び攻撃の他、空中給油機としても使用する計画である。
 イスラエルは Northrop Grumman社及び MBDA社と無人給油システムの事前研究を行っており、Northrop Grumman社は空中給油型 Global Hawk の構想を発表している。
2007.03 International Defence Review Russia's proposed pipeline patrollers display a distinct military prdigree <0707-030001>
 モスクワで開かれた展示会では、軍と並んでエネルギ企業が主役となった。
BLA-06 Aist
 Nll Kulon社が製造している送油管監視用 UAV で2005年には軍も採用している。 離陸重量は500kgで12時間の滞空 能力がある。
BLA-07
 KB Luch社の BLA-07 は、砲兵の偵察用 UAV でやや大型のBLA-05と同じ地上装置が使用できる。  離陸重量は35kgで、10kgの搭載能力と3時間の滞空能力がある。
2007.02.28 Jane's Defence Weekly Skeldar UAV to start tactical trials <0707-022805>
 Saab社が、2006年5月から Skeldar V-150 回転翼 UAV の飛行試験を行っている。 戦術環境下での試験は 2007年に行われる。 Skeldar は陸上での運用を想定した軍民両用の UAV で、海上での使用には防湿防塩の 処置が必要という。
 センサとしては PolyTech社製 Cobolt 275 センサボールが取り付けられているが、Selex社製の PicoSAR など他のセンサも搭載できる。
 既存の民間用データリンクを用いれば100kmの伝送が可能で、滞空能力は4~6時間である。
2007.02.19 Aviation Week & ST Catching up, perHAPS <0705-021906>
= 欧州における通信衛星の研究開発状況に関する記事 =
 2005年12月に欧州宇宙局(ESA)で開催した大臣級のサミットで、通信衛星技術の研究開発に$715Mを拠出することが決まり、各国は衛星 計画を推進している。
Hylas (Highly Adaptable Satellite)
 英国が開発中の2KW、2.3t級衛星で、6基の Ku-band 送受信機を備える。 2008年打ち上げを予定する。
Small GEO
 ESA とドイツが開発中の3KW、1~2t級衛星で、2010年の打ち上げをめざし年末までに搭載機器を決定する。
AlphaBus
 ESA とフランス CNES が開発中の12~18kwの大型衛星で、2011年に打ち上げる。
HAPS (High Altitude Platform Stations)
 フランス Onera社が研究中の衛星通信の中継装置で、オリンピック等で通信所要が過重となった場合 HALE UAV(右図)または飛行船 を使用して中継する。 2011年までに試験飛行を行う。
2007.01.08 Aviation Week & ST Emerging target <0703-010807>
 ドイツ空軍は、UAV による偵察監視能力を強化するため、将来は共同開発中の Euro MALE の装備するが、当 面の措置として Predator クラスの購入を検討中である。
 また、HALE UAV である、Global Hawk の派生型 Euro Hawk の装備化はまもなく議会承認され、 2009年に最初のシステムを受領する。 Euro Hawk には EADS社が開発した情報収集システムを装備する。
2006.11.13 Aviation Week & ST China is no exception to the aerospace fervor for ・・・・ <0623-111302>

 11月初めに広東省で開催された中国航空ショーには、CAIC社を初めとする各企業が構想段階を含む UAV/UCAV の実物大模型を出品した。
 Chengdu Aircraft社の HALE UAVは米国の Global Hawk に極めて類似した設計であり、ステルス型の暗剣 と共に、いずれもコンセプト段階ではあるが注目を集めた。
 この他に、Guizhou/Chengdu 共同設計の Soar Dragon HALE、Guizhou社の WZ-2000 が展示された。 WZ-2000 は Predator とほぼ同じ大きさのプロペラ推進 UAV で航続距離は短い。 最初に展示されたのは2000年で、飛 行試験は既に行われている模様である。

2006.10.16 Aviation Week & ST Italy starting work on a ・・・・ <0621-101605>
 イタリアは先週、中~高々度 UAV Molynx の開発を開始したことを明らかにした。
 Molynx は主として民間の地上監視用に使用する目的で設計され、SAR、EO/IR 等を搭載し、高度45,000呎で30時間以 上滞空が可能である。
2006.10.02 Defense News Sensor to shooter in 1 miniute <0624-100201>
 イスラエルは今夏のレバノン侵攻作戦で、世界で初めてとなる BPLI 部隊 (Boost Phase Launch Intercept) を運用し大きな成果を得た。
 BPLI はヒズボラの移動式ロケット発射機を有無人機により24時間偵察監視し、ネットワークリンクにより直 ちに攻撃する戦法で、探知から攻撃までの最短時間は1分、約1ヶ月の戦闘で100基以上の発射 機を破壊した。
 使用した UAV は Hermes 450Sercher-2Heron-1 の3機 種で、21機を終日滞空させ、80%が情報収集、20%が攻撃任務であった。
2006.09.20 Jane's Defence Weekly First European MALE UAV makes successful flight <0620-092004>
 仏国防省が EADS社、IAI社と開発していた SIDM MALE UAV が9月11日に初飛行した。 SIDM は Eagle-1 とも呼ばれ、IAI社製の Heron(イスラエル名 Mahalz-1)をフランス の要求で改造した UAV で、IAI社製 Tamam EO 装置、Elta社製 EL/M-2055 SAR 及び衛星通信装置を搭載する。
 ペイロードは250kgで、24時間の滞空能力を持ち、上昇限度30,000ft行動半径1,000kmの性能を持つ。
2006.09.18 Aviation Week & ST UAVs inch on <0619-091804>
= フランスが開発中の各種 UAV の状況 =
Neuron
 6ヶ月の確証研究を終了、初期計画審査を先週実施し基本的な実験機の構成を決めた。 事後細部設計を開始し、2~3 年後の初飛行をめざす。
SIDM Eagle-1
 イスラエルの試験場で約90分間の飛行試験を行い成功した。 今後更に十数回の飛行試験を行い、2007年前半に先ず 3機を装備化する計画である。
DRAC
 先週ロールアウトした中隊レベルに装備する航続距離7km、滞空時間50分の小型 UAV で、2007年に25セットを 合計160セットを調達する。 システムは2機の UAV と2台の携帯 PC 及び地上装置からなる。
Sperwer
 仏陸軍は4月から運用を開始した Sperwer TUAV をレバノンに派遣する準備を進めている模様である。
2006.09.11 Aviation Week & ST Nuclear response <0619-091105>
 イスラエル軍は、イランの核攻撃やハマス及びヒズボラ等との非対称戦に対する反撃構想を逐次修正している 。 近代軍は最新技術に極めて依存しており、通信ネットワークや指揮系統への核による EMP やテロ攻撃に脆弱なため、攻撃を受けた後 の迅速な戦力回復を焦点に軍組織の再編を行っている。
 更に F-15I の航続距離を延伸し、充分な即応飛行隊を維持すると共に Heron を含む UAV による偵察 及び攻撃能力の強化を図っている。 Heron は7月に運用を開始した空軍初の大型 UAV で、ヒズボラのロケット発射機やレバノンのイン フラ攻撃に使用されている。
2006.08.09 Jane's Defence Weekly UK eyes Predator for Afgahanistan <0617-080901>
 アフガニスタンで活動している英陸軍は ISTAR 用として Phoenix UAV を使用しているが、能力が不十分であ るため機種更新を迫られている。 候補機種として有力なのが MQ-9 Predator B である。
 Predator B の調達は空軍が行う結果、Predator B が英空軍初の UAV になる模様である。
2006.08.07 Aviation Week & ST Operational urgency <0617-080709>
 英政府はWatchkeeper の装備化は2010年以降となるため、アフガニスタンに派遣する各種 UAV の不足をどのように補うか検討を進めている。 候補には Phoenix 及び米国製の Predator A、Desert Hawk があがっている。
 一方、2035年までの有無人機、衛星を含めた Dabinett と呼ばれる長期 ISR 計画は三段階に分かれ、第一段 階は早期取得可能な既存システムの使用、第二段階は入手容易な Predator B 派生型等の採用、第三段階は衛星、ステルス機、UCAV 等を 含む戦略的 ISR 能力の保持となっている。
2006.08.02 Jane's Defence Weekly Netherlans aim for fleet of eight MALE UAVs <0617-080214>
 蘭空軍が2~3ヶ月中に議会に提出する運用要求書 (ORD) によると、2010~2012年 IOC を目指し8機の MALE UAV を整備する。 この ORD は2002年の合意に基づきフランスと作成することになっていた共同 ORD が、フランスが Eagle 1 を元にした EuroMALE を独、西と開発する方向に移ったため頓挫したのに代わるものとなる。
 蘭空軍の MALE 構想は当面、EuroMALE の共同開発と、既存機種の採用の二本建てで進められる。 既存機種としては Predator B や Hermes 1500 があがっている。
2006.08.02 Jane's Defence Weekly Australia approves UAV patrol plan <0617-080208>
 オーストラリアは長大な海岸線の哨戒に UAV を使用する MUAS (Multimission Unmanned Aerial System) 計画を進めており、2006年末までに二回の試験が予定されている。 MUAS には60,000呎で 24時間の継続監視が要求され、Predator と Global Hawk が候補にあがっている。
 Predator の試験は8月末から三週間行われ、南豪、西豪、及び北西海岸で行われる。 Global Hawk の試験は実機を用いない仮想で行 われる。
2006.08 International Defence Review Long-range endurance UAS targets the adversary <0617-080009>
= MALE/HALE の趨勢に関する7頁にわたる特集記事 =
MQ-1L、MQ-9A Predator
Warrior
BAMS
 3,700kmの行動半径で、7日間にわたり24時間監視飛行
MQ-4A、MQ-4B Global Hawk
 Block 0: 試作型で4機のみ製造
 Block 10: 6月に製造終了、7機製造
 Blocl 20: 6機製造 RQ-4B
 Block 30: 26機製造
 Block 40: 最終型で MP-RTIP レーダを搭載、15機製造
Heron、Heron Ⅱ
Eitan
 IAI社の新型で最大離陸重量4,000kg、搭載能力1,800kg、翼端長26m
Global Observer
 水素を燃料とし、10日間の滞空能力、翼端長80m
 2005年に飛行した検証機は四分の一モデル
PHAE (Penetrating High Altitude Endurance)
 U-2 並の70,000~80,000呎を飛行
UGSS (Unmanned Global Strikr System)
 翼端長52.4mで、搭載能力9,000kg、無給油11,000km飛行可能
OFW
A160 Hummingbird  
2006.07.24 Aviation Week & ST Predatory urge <0616-072405>
 英国防省はアフガニスタンで運用する UAV の機種選定を再度やり直す方針で、UOR (Urgent Operational Requirement) を発簡した。
 これまで、英国は Predator B を2~3機導入すると見られていたが、公正な選定を行うため複数社からの提案を求める。  Predator B は依然として有力な候補であるが、BAE社は Herti (右図) を、Thales 社は Watchkeeper の機体である Hermes 450 をベースとした機種を提案する模様であり、Northrop Grumman社 も提案を検討中である。
2006.06.05 Aviation Week & ST Drone dilemma <0612-060502>
 フランスは大幅に遅れている Euro MALE UAV にスペインだけでなく英と独が共同参加することを視野に計画の見直 しを行っており、ベースとなる機種を IAI社の Helon (Eagle-2) から他機種に変更する可能性がでて きた。
 開発は Eagle のセンサ搭載能力が要求性能を満たさず1年半以上遅れており、現在もデータリンクの衛星中継に問題 をかかえている。
 見直しの代替候補となっているのは、Watchkeeper と大型化した Sperwer で、ドイツには NATO AGS 装備用の UAV として Euro MALE を採用することを求めている。
2006.04.10 Defense News Unmanned and unveiled <0611-041001>
 BAE社が2月に、2001年以降秘密裏に開発してきた6機種の UAV 計画の概要を公表し た。 同社は翼一体型で半自律制御のジェット推進 UAV Kestrel を開発して2003年3月に初飛行、次いで Raven 及び Corex を開発した。
 また、Raven 及び Corex の技術を取り入れた全自律型 UAV HERTI の開発が開始され、わずか7ヶ月で2004年 に豪州で HERTI-D による25時間の飛行試験を行った。  HERTI-D は翼端長8m、行動半径1,000kmで、2番目の試作機となる HERTI-1A は二気筒エンジンを軽量機体に 搭載、翼端長を12.6mとして更なる長時間滞空型となっている。 HERTI-1A は10機を製造する予定で、四気筒の Rotax ターボエンジンを搭載し、うち1機には Selex SAR を搭載する計画である。
 同社は、HERTI に次ぐ計画として SUAV(E) (Strategic Unmanned Air Vehicle (Experiment)) を新たに計画 中である。
2006.04.05 Jane's Defence Weekly Canada to focus on MALE UAVs <0609-040504>
 カナダは Sagem社製 Sperwer TUAV を6機保有し、アフガン展開部隊用に5機を追加発注しているが、今後は MALE UAV を装備する計画である。 UAV に、接触している敵の情報ではなく広範囲の情報を求めていることに よる。
 計画は JUSTAS (Joint Uninhabited Surveillance and Targeting Acquisition System) として進められ、IAI社チームと GA社チーム が名乗りをあげている。
2006.04 International Defense Review BAE Sytems comes clean on secret unmanned aerial vehicle programme <0609-040009>
 BAE社が2月に、3年間かけて開発してきた6種類の UAV を公表した。
Kestrel
 初めての UAV で2003年3月に初飛行した。 翼端長は5.5m、重量は140kgで、唯一自動離着陸機能を持たない。 推進装置は2基の小型 ジェットエンジンである。
Raven
 2003年12月に初飛行した UCAV で計画が中止になった FOAS の一翼に考えられていた。 機体は炭素 繊維樹脂製で2機製造された。
Corax
 胴体と制御系は Raven と同じで、アスペクト比の大きな翼だけが別の機体である。 ISTAR 用に考えられている。
Herti-1A
 Herti はポーランドの会社が設計したのを BAE社が買い取ったもので、グラスファイバ樹脂でできている。 BMW社製2サイクルエンジン を搭載する。 2005年8月に初の完全自動離着陸を行った。
Herti-1A/Rotax
 エンジンを Rotax ターボチャージャ付き四サイクルエンジンにしたもので、滞空能力は25時間以上、航続距離は3,000kmである。 今 年後半に4機、来年以降に6機が製造される。
Herti-1D
 Herti-1A のエンジンをジェット化した重量350kg、翼端長8mの一輪の機体である。
(関連記事 JDW 2006.02.22)
2006.03.22 Jane's Defence Weekly Pakistan Air Force <0607-032207>
 パキスタン空軍が150機の JF-17 (FC-1 Super 7) を装備する計画であるのに対して、ロシアが RD-93 エンジンの再輸出を認めない方針を示しているが、同軍首脳は中国が引き渡しを確約しているとしている。 また同軍は、更に 35~50機の戦闘機を調達したい意向で F-16 が候補になっている。
( FC-1 の輸出問題に関する記事 JDW 2005.07.20)
 同軍はイタリア Galileo社製 Falco MALE UAV を4個システム購入する。 また Ericsson社製 Erieye 搭載 Saab 2000 AEW&C 機の購入も決まっている。
( Falco に関する記事 IDR 2004.01)
( Erieye に関する記事 IDR 2004.06)
 更に現有の Crotale に替え、MBDA社製 Spada 2000 SAM の購入も決まっている。
( Spada 2000 に関する記事 JMR 2006.02)
2006.03.08 Jane's Defnce Weekly Usrael ready to launch long-range UCAV <0607-030802>
 イスラエル IAI社が、搭載能力1,800kgで50時間の滞空能力を持つ Eitan HALE UCAV の初飛行を準備中である 。 Eitan は Heron Ⅱ とも呼ばれ、Heron Ⅰ MALE UAV を基にしているが重 量は四倍になっている。 翼端長は26mで最大離陸重量は4,000kgであり、50,000呎の高度を240ktで飛行する。
 Eitan はイスラエルの Boost Phase Launcher Intercept 計画の一環で、2002年2月に米イ両国国防相が、移 動中又は据え付けられた弾道弾発射機を撃破する Sniper Sensor-to-Shooter System UAV 搭載精密攻撃システ ム計画の共同推進で合意している。
2006.03.06 Aviation Week & ST MALE rivalry <0607-030604>
 フランスが開発中の長距離偵察用 UAV EuroMALE は予定より18ヶ月遅れており、計画中止を 含む大幅な見直しが行われる可能性が出てきた。
 最近公表された議会報告書によると、遅延理由は共同開発国がスペインのみであり、開発資金が十分でないことに加え、主契約社であ る EADS社の管理能力と技術に問題があるとしている。
 開発に加わっている Thales社は英国の Watchkeeper、Sagem社はフランスの Crecerelle TUAV の開発を順調に進めており、両社は代替 え機としての対応が可能としている。
 EuroMALE はイスラエル IAI社の Heron (Eagle) をベースとしているが、センサ等の搭載能力に問題が生じて いる。
2006.03.01 Jane's Defence Weekly BAE Systems plans production-type Herti UAV <0606-030104>
 BAE社は、年内に更に10機の Herti-1A UAV を製造する計画である。 Herti-1A は24時間の 滞空能力があり、Predator に代わる安価 UAV として提案されている。
 BAE社はポーランドの Janowski社から J-6 超軽量機の製造権を買収しており、Herti はこれを基に作られている。
(関連記事 JDW 2006.02.22)
2006.02.22 Jane's Defence Weekly UK reveals details of six new UAV programmes <0606-022202>
 BAE社が2月16日に、ここ3年間秘密裏に開発してきた6種類の UAV を公表した。 同社は2001年より胴体一体 翼の Kesrel を開発しており、これがその後 Raven 及び Corax に発展した。
 一方、自動制御の Herti-D の開発が進められたが、その最新型が Herti-1A である。 Herti-1A は今年中に10機製造され、そのうちの2機は BMW社のエンジンを搭載し、残る8機は Rotax ターボチャ ージ式四サイクルディーゼルエンジンを搭載する。
(関連記事 JDW 2006.01.18)
2006.02.20 Defense News BAE unveils first UAV <0606-022001>
 BAE社は、同社が開発した画像収集センサ ICE (Image Collection and Exploitation) を搭載する安価な UAV HERTI (High Endurance Rapid Technology Insertion) を公開した。
 HERTI はプロペラ推進で滞空時間は25時間、搭載重量は145kg、上昇限度20,000呎で航続距離は1,000km、 草地からの離着陸が可能である。
 同社は軍事及び民間用として年末からの UAV 市場への参入をめざしている。
2006.01.18 Jane's Defence Weekly UK's UCAV roadmap revealed <0603-011802>
 英国防省が2005年12月に DIS (Defence Industrial Strategy) を策定したのに期を合わせて、BAE社が Corax 及び Herti という二 種類の UAV を公表した。 いずれも同社が社内開発していたものである。
Corax
 Coraxは開発が中止された RQ-3A DarkStar と良く似た無尾翼、直線翼、短胴体の機体で あるが、DarkStar と異なり全方位に対するステルス性を具備している。 機体は極めて空力 非安定になっており、最新のフライバイワイヤで制御される。
 全自動の飛行試験は2003年~2004年に行われており、発展型は実用型 UCAV となる。
Herti
 汎用 UAV で2005年8月に全自動による飛行試験が行われた。
(関連記事 AW&ST 2005.12.19)
2006.01.09 Aviation Week & ST Droning on ・・・・ <0602-010903>
 仏国防省は Sperwer の後継となる次世代 TUAV として、陸海軍共用の VTOL UAV の 検討を行っているが、陸軍の反対により計画が停滞している。
 陸軍は戦場で車両、ヘリ及び UAV を同時に指揮統制する NCW システム Boa に VTOL UAV を使用することに 反対しており、機体も海軍の1/2を要求している。 企業筋は VTOL UAV の開発決定は Boa の試験が開始される2007年以降となるとみて いる。
 また、Euro MALE までの中継ぎとして Hunter の後継になる SIDM UAV の装備化は 2004年中頃に予定されていたが、2006年4月に延期されている。
 Euro MALE は、スウェーデンやスペインの意向により技術検証計画から開発計画に変更される模様であるが、フランスは、開発は Neuron UCAV を優先するとしている。
2006.01.04 Jane's Defence Weekly Israel Navy ready to deploy first UAVs <0602-010406>
 イスラエル海軍が初めて UAV による洋上哨戒を実施する。 使用されるのは空軍が数十機購入した Mahatz Ⅰ (Heron) MALE UAV の一部で、従来空軍が3機の Sea Scan 洋上哨戒機で実施してきた任務を補強する。
 Mahatz は第四世代の MALE UAV といわれ、翼端長16.6m、最大離陸重量1,100kの機体で250kgのペイロードを 搭載し52時間滞空できる。
2005.11.14 Aviation Week & ST Mixed bag <0523-111404>
 欧州 EADS社は昨年4月に開始した仏の EuroMALE UAV (右図) 開発事業の遅れから、今年度4/四期に$116Mを 負担することとなった。
 以下今年度の EADS社及び Finmeccanica社の経営状況に関する記事(細部略)
2005.11.07 Defense News EDA proposal may help join UAV efforts <0524-110702>
 EDA (European Defense Agency) は偵察 UAV に必要とするセンサシステムと通信リンクについて、技術開発提案を企業に求めている。  所要経費は約$1.8Mで、中~高々度 UAV 搭載用システムの技術開発を欧州の主要 UAV 企業が合同で提案することを要望している。
 欧州では英国が Watchkeeper、フランスが Euro MALE、ドイツが Euro Hawk 計画をそれぞれ進めており、オランダは Predator の導入 を検討、その他の諸国も偵察用 UAV の装備化を検討している。
2005.11.02 Jane's Defence Weekly KAI completes delivery of Night Intruder 300 UAV <0522-110208>
 韓国陸軍の Night Intruder 300 UAV は、韓国の ADD (Agency for Defence Development) と KAI社が1991年 に開発を開始し、1993年に初飛行させた全長6.4m、自重215kg、ペイロード45kgの UAV で、2004年12月までに 6機からなるシステム5個を完納している。
 ADD と KAI社は2006年に洋上監視型長時間滞空 UAV の開発を開始する計画であり、実現すれば 韓国初の国産 MALE UAV となる。
2005.10.12 Jane's Defence Weekly India 's Nishant UAV receives order approval <0521-101207>
 インドが国内開発中の Nishant UAV が、公表以来12年目に装備化された。 インド陸軍は 12機を装備する予定であるが、当初調達されるのは4機の機体と1基の地上装置である。
 Nishant は全長6.4m、ペイロード300kgで、5時間の滞空能力を持ち、 13,000ftが最適高度になっている。
 Nishant の発射、監視、パラシュート回収は10名で実施される。
2005.09.21 Jane's Defence Weekly IAF to acquire fourth-generation MALE UAV <0519-092104>
 イスラエル空軍は Searcher Mk Ⅰ 及び Mk Ⅱ の後継となる主力 MALE UAV に IAI社製 Mahatz 1 を選定し た。 軍における名称は Shoval (Trail) となる。 Mahatz 1 の輸出仕様は Heron でインドが初めて 採用している。
 Mahatz 1 は、全長16.6m、最大離陸重量1,100kg、74.6kW (100hp) の4気筒4サイクルエンジンを搭載し、250kgのペイロードで 52時間の滞空性能を持つ。
 IAI社は武装型 Mahatz 1 も開発中で、更に性能向上型も検討している。
2005.09.19 Aviation Week & ST Winging it <0519-091907>
 ロシア航空機業界は様々な UAV 及び UCAV の開発構想を国防省に提案し、併せて欧州企業との共同開発の可能性を探っている。
 国内では Sukhoi社が高々度偵察用 UAV の Zond 系列の自社研究を進め、Kamov社も Ka-37 及び Ka-137 に次 ぐ新たな偵察攻撃型の二重反転回転翼 UAV の自社開発を行っている。
( Zond UAV に関する記事 AW&ST 2003.09.15)
 最も注目されているのは Kvand社が提案する固定翼 VTOL 型 UAV で、全長10.8ft、翼端長10.2ftの試 作機は年末までに通常飛行試験を予定し、一部サブシステムの試験は既に行われている。
 実用型 UAV は各種センサを搭載する偵察及び電子妨害用で、航続距離は500mi以上とされる。
2005.08.29 Defense News Alenia scouts globe for UAV test space <0521-082902>
 イタリアの Alenia社は、自社開発の技術試験用 UAV Sky-X の飛行試験場を国外に広く求めている。
 イタリアでは2004年7月に欧州で初めて民航空域での UAV 飛行空域を5ヶ所設定したが、 Sky-X の離発着に必要な試験滑走路が無く、 5月にスウェーデンで初飛行を行い、今月ロシアと飛行試験場の借用契約を行った。 今後南アフリカその他の諸国への借用も検討中であ る。
 Sky-X は全長7m、翼端長6mで重量は1,200kg、高度10,000mを時速800kmで飛行し、監視偵察及び攻撃のいずれ にも対応する設計だが、実用化の計画はなく、フランスとの Newron UCAV 共同開発に技術を転用する意向であ る。
2005.08 International Defense Review ADI receives development funding for high-speed UAV <0516-080026>
 ADI社がオーストラリア軍との契約で、Jandu 高速 UAV を開発している。 高速 UAV は偵察任務を持つもの で、必要空域に素早く進出することを狙いとしている。
 Jandu は最大速度350km/h以上で、35kgの搭載能力を持ち、4時間以上の滞空能力が ある。
2005.06.27 Aviation Week & ST Maritime focus <0514-062709>
 Elbit社はイスラエル軍用として、Hermes-1500 UAV の洋上哨戒型を開発した。
 Hermes-1500 は2基のエンジンを搭載し、高度7,000~10,000ftで26時間滞空して、艦船の兵器搭載状況等を把 握する。
 搭載能力は300~500kgで、EO/IRセンサ、電子戦機器、艦船追随レーダ及び SAR を搭載することができる。
2005.06.22 Janre's Defence Weekly UK to launch new UAV effort <0513-062203>
 英国防省が新しい UAV 計画である JUET (Joint UAV Experimental Team) を開始している。 JUET は 監視用の HALE/MALE UAV で、Canberra PR.9 写真偵察機の後継に位置付けられている。
 候補機としては Predator、Predator B、Heron などがあがっている。
2005.06.06 Defense News Mil nears Unmanned helicoptor blueprint <0515-060605>
 Mil社は既に大量製造している Mil-34 多用途軽ヘリをベースとする偵察監視用 UAV の自社開発を計画してい る。 この無人ヘリは高度3,000m、航続距離200km以上で、各種センサ及び情報伝達装置を装備する。
 計画は2000年に開始しており、来年の試作機完成をめざす。 価格は$350,000~$500,000で、主として国防省 と国家緊急事態省への売り込みを図る。
2005.05.30 Defense News Israel to expand UAV arsenal with Heron buy <0515-053005>
 イスラエル空軍は偵察監視能力を強化するため、総額$60M~$80Mで Heron 8機の導入を計画している。
 Heron は250kg搭載で高度25,000ftを48時間以上飛行することができ、既にインドや仏に輸出している偵察監 視用 UAV で、空軍は最新型の SAR や E/O センサによる装備充実を図る。
 IAI社は過去30年間に Heron をはじめ約12機種の UAV を開発している。 現在は Heron の3倍の大きさの Eitan を開発中で、2機の試作機が製造されている。 Eitan は離陸重量4t翼端長26m超長時間滞空型 UAV とされるが、詳細は明らかにされていない。
2005.05.30 Aviation Week & ST Unmanned ventures <0512-053005>
 欧州では米国及びイスラエルとの UAV 技術のギャップを埋め、独自の UAV を保有するため、この数年共同開 発の動きが活発化している。
 先週、EDA (European Defense Agency) は Euro Male UAV の開発促進に合意した。 Euro Male はフランス が昨年計画を開始した戦略 ISR UAV で、2008年の試験飛行を予定、スウェーデン、蘭、独、スペインが関心を 示している。
 また、フランスは2003年に開始した Neuron UCAVは、当初計画$375Mであったが、$600M程度まで高騰 するとみられ、予算上の制約から初飛行は2年遅れの2010年に計画されている。
2005.05.18 Jane's Defence Weekly Emirates look to new UAVs <0511-051807>
 UAE が各種 UAV の開発を行っており、今年中にも部隊配備が開始される。
S-100
 オーストりアの Schiebel社と共同で、同社の Camcopter 5.1 を改良して開発している VTOL UAV で、25kgの搭載能力と6時間の滞空能 力を持つ。
Apid-55
 スウェーデンの Cyb-Aero社と共同で開発している小型の VTOL UAV で、6時間の滞空能力を持ち、最大離陸重量は42kgである。
Yabhon-M
 UAE の企業である ADCOM社が独自に開発している UAVで、52kgの搭載能力と13.5時間の滞空能力を持 つ。 翼端長は6m。
Tripoli
 同じく ADCOM社が独自に開発しているシステム。
2005.04.25 Defense News European Defense Agency may buy UAVs <0514-042506>
 EDA (European Defense Agency) は UAV の導入に関する検討を開始した。 EU の防衛機関である EDA は10 ヶ月前に発足し、開発装備は原則として欧州企業をプライムとする意向であり、導入する UAV の候補には Euro MALE(仏)、Euro Hawk (独) 及び Watchkeeper(英)があがっているとみられるが、今後どのように機種選定を行うかは決まっていない。
2005.03.21 Aviation Week & ST Skunkwerke <0507-032107>
 EADS社は年末の初飛行を目指し、UCAV/URAV 実験機 Barrakuda の開発を行っており、現在機体の組み立て作 業を進めている。 計画はドイツ政府と同社が経費を分担、10年後の URAV (Unmanned Reconnaissance Air Vehicle) 実用化、2020年以降の UCAV 実用化を目指し研究開発を進める。
 計画は秘に指定されているため細部は不明だが、最近同社が公表した構想図から大きさは X-45A と X-47A の中間とみられ、ステルス性を追求した設計とみられる。
 欧州6ヶ国は UCAV の共同開発をめざす ETAP を計画したが進展しておらず、仏、独、伊、スウェーデン、英 は独自に研究を行っている。
 また、EADS社のスペイン部門は Dassault社と提携し、Neuron計画を進めており、2008年の初飛行を目指して いる。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly IAF to acquire Heron UAV <0507-030912>
 イスラエル空軍が Searcher MkⅠ 及び Mk Ⅱ の後継となる主力偵察 UAV として、IAI社の Mahatz(輸出名 Heron : 右図)を調達した。
 Mahatz は1994年に登場した翼端長16.6m、最大離陸重量1,100kgの第四世代 MALE UAV で、250kgの搭載能力 と52時間の滞空能力を持つ。 IAI社によると航続距離は1,000kmで、200kmの line- of-sight 航続距離を有する。
 動力はターボ加給機付き四気筒エンジンである。
 Heron の最初の輸出先はインド空軍で、IAI社は現在 EADS社と、性能向上型である Eagle を開発している。
2005.02.28 Defense News India, Israel team to develop 3 UAVs <0513-022804>
 インドとイスラエルは2月9日、インド軍の Rustam MALE UAV、Pawan 短距離 UAV 及び Gagan TUAV の3機種を 共同開発することで合意した。
Rustam
 48ヶ月、$100Mで開発する三軍共用の偵察監視用 MALE UAV で、4機を試作する。 滞空時間24時間以上、航続距離300km、上昇限度 35,000ftであり、衛星データリンクを利用するため、監視距離は1,000kmを超える。 監視レーダと EO センサ はイスラエルが、通信及び ECM 装置はインドが開発する。
Pawan
 24ヶ月、$33.2Mで開発する陸軍師団用の短距離偵察 UAV で4機を試作する。 大きさ、性能はイスラエルの Silver Fox とほぼ同様と され、滞空時間5時間、航続距離は150km、安定翼と EO センサはイスラエルが開発する。
Gagan
 42ヶ月、$55.25Mで開発するインドの Nishant UAV の改良型で4機を試作する。 航続距離は250km、上昇限度20,000ft、搭載する SAR と EO センサはイスラエルが、ECM はインドが開発する。
2004.11.10 Jane's Defence Weekly ScanEagle wins demonstration contract <0422-111008>
 英国防省の JUEP (Joint UAV Experimentation Programme) に ScanEagle が選定された。 JUEP 計画は実装備を目指したものではな く、この他に Eagle MALE UAV や、BUSTER (Backpack Unmanned Surveillance Targeting and Enhanced Reconnaissance) が選定されて いる。
 ScanEagle は2002年6月に初飛行した UAV で、3.2kgを搭載して1,500kmを飛行し、15時間の滞空性能を持つ。
2004.11 International Defense Review Denel unveils Bateleur UAV <0421-110019>
 Denel社が開発中の Bateleur MALE UAV のモックアップが AAD2004 に展示された。 初飛行は2006年に予定 されている。
 Bateleur は最大速度250km/h、最低遊弋速度120km/h、滞空能力18~24時間、行動半径750km、上昇限度 25,000ft、搭載能力200kgの性能を持つ。
 翼端長は15mあるが、分解して6mの ISO 仕様コンテナに収納可能である。
 写真の機首には Avitronics社製の ELINT 装置が、またその後方には Denel社製の EO/IR センサボールが装備されている。
2001.10.25 Aviation Week & ST Defining moment <0421-102504>
 Denel Aerospace社は南アフリカ空軍の偵察用 UAV として、中高度、長距離偵察 UAV Bateleur の研究を行っ ている。
 空軍は整備上の問題から現有の SeekerⅡ TUAV の運用を中止しており、Bateleur はその後継として2006年の開発を目指し構想設計を 進めている。
 Bateleur は18~24時間滞空、航続距離400nm、高度25,000ftで、巡航速度155mph、機首と機体下面に約400-lbの各種 センサー等を搭載する。
 また、機体の分解を容易にし標準船舶輸送用コンテナに収納し運送することができる。
2004.10 International Defense Review Endurance UAVs go mainstream <0420-100025>
= 各国の HALE/MALE UAV の紹介記事 =
MQ-1 Predator
MQ-9 Predator B
 AMRAAM を搭載して空対空戦に使用する計画あり。
BAMS 計画
Mariner
 BAMD の候補として提案中の機体。
Heron (Eagle 1)
Heron TP (Eagle 2)
WK450 / WK180
RQ-4A,-4B Global Hawk
 2004~2005年に引き渡される Lot 3 に、-4B の最初の3機が含まれる。
 -4B になって電源能力が1.5倍になり、AESA レーダの搭載が可能になる。 MPRTIP を搭載する最初の機体に なる。
ER/MP UAV 計画
 米陸軍の計画。 在来の機体を使用して長時間滞空能力と衛星を使ったデータリンクの能力を付与する。
Strike Heron
 ER/MP UAV の候補として提案中の機体。
GHMD
 海軍向けの Global Hawk。 基本的に機体は RQ-4A。 APY-6 AESA レーダを搭載。
Large Stealth UAV 構想
 空軍の科学アドバイザブロードが進言している重量20,000kg、ペイロード1,800kgの大型ステルス UAV
Lockheed Martin Stealth UAV
 イラク戦争に投入されたと伝えられる RQ-3 DarkStar もどきの機体。 RQ-3 より小型のエンジンを搭載。
EuroMALE
A-160 Hummingbird
Proteus
 シンガポールの LALEE (Low Altitude Long Enduring Endurance) 構想の実験機。
2004.09.22 Jane's Defence Weekly Denel unveils new UAV project <0418-092203>
 南アフリカ Denel社が、Bateleur MALE UAV 計画(右図)を公表した。
 Bateleur は翼端長15m、最大離陸重量1,000kg、搭載能力200kgで、750kmの行動半径で18~24時間滞空できる。
 最高速度は250km/h、最適巡航速度は120km/h、実用上昇限度25,000ftの飛行性能を有し、15m超え離陸距離は395mとなっている。
 機体は分割され6m標準コンテナに収納して運搬できる。
2004.09.06 Defense News Saab forecasts new type of air war <0421-090601>
 Saab社は仏の Neuron UCAV 計画への参入について Dassault社と協議を進めており、12月初めまでに MoU の 調印をおこなうとの見通しを明らかにした。
 Saab社はスウェーデン政府が進めている偵察用 UAV SHARC (Swedish Highly Advanced Research Configuration) と FILUR (Flying Inovative Low-observable Unmanned Research vehicle)の研究開発を行っ ており、SHARC と FILUR の対レーダステルス性能確認試験は2005年秋まで続けられるが、Neuron 計画では機体、特に ステルス技術を担当する。
 Saab社はまた、仏の EuroMALE UAV 計画への参入を希望しており、現在ワークシェアについての協議が進めら れている。
2004.09 International Defense Review Dutch harmonize MALE UAV requirements <0417-090008>
 オランダ空軍が、オランダの三軍の MALE UAV に関する要求を取りまとめ、フランス主導の MALE 計画に合流 するか、独自路線で行くかの検討を、小企業 ADSE社に発注した。 オランダは MALE UAV を F-16 に替わる戦術偵察任 務と、P-3C に替わる洋上哨戒任務に考えている。
 MALE UAV に対する蘭空軍の要求には、高度25,000ftにおける31時間の滞空能力、500kgのペイロード、150ktの最高速度が含まれており 、翼端長20mで300shpのディーゼルエンジンを搭載する案が考えられている。
2004.09 International Defense Review Sweden pursues integrated approach to UAV/UCAV development <0417-090006>
 スウェーデンは SHARC, FILUR などの UCAV 計画を進めており、TUMAV UAV も計画されているが、Saab社が Euro MALE UAV 計画及び Neuron UCAV 計画への参入に向け協議している。
Neuron UCAV
 全長、全幅10m、自重3.5t、最大離陸重量5tで、Mach 0.7~0.8で数時間の滞空でき る。 Saab社は2003年9月から Dassault社と協議を続けている。
Euro MALE UAV
 戦略 ISR を任務とする MALE UAV で、フランス政府が2004年6月に公式に計画を開始した。
SHARC
 全長2.5m、翼端長2.1m、重量60kgの実験機で、2002年2月の初飛行以来、試験を続けている。 2003年9月には 全自動飛行で20kmを飛んだ。
  ・FILUR>
 FILR とは Flying Innovative Low-observable Unmanned Research の略で、GFRP 製の機体によりステルス性を追求している。 2005 年中頃の初飛行が計画されている。
TUMAV
 ジェット推進の500kgの機体で、2009年には運用が可能とされている。
2004.08.04 Jane's Defence Weekly Saab strives to bo major UAV developer <0415-080410>
 Saab社が UAV/UCAV を今後の戦略事業として積極的に取り組んでいる。
 先の Famborough国際航空ショーに同社は、亜音速ステルス検証機 FILUR の模型を展示した。  FILUR は丁度組立が開始されたところで、2005年7月に初飛行する。
 Saab社はまた、6月に計画が開始された EuroMALE 計画に他の企業と共に参画すると共に、2004年に 独自に TUAV の開発を開始した。
 Saab社が最も重視しているのは2003年に開始された Neuron UCAV(右図)計画で、同社は計画の25% を分担する提案書を Dassault社に提案した。 同社は機体開発、特にステルス技術の担当に意欲を持っている。
2004.07.05 Aviation Week & ST Front line <0413-070502>
 2機のイスラエル製 Hermes 450 UAV が、アリゾナ州で国境監視隊による密入国者の監視 任務を開始した。
 国境監視隊は今後200機以上を配備する計画で、メキシコからの密入国者が40%を占めるアリゾナの国境地帯の 監視を行う。
 Hermes 450 は翼端長35ft、搭載量330-lbで、昼夜間 E/O センサーと通信装置を装備し、高度18,000ftで20時 間以上滞空することができる。
2004.06.23 Jane's Defence Weekly European rivals join for major UAV projects <0412-062302>

 欧州の2大戦闘機メーカである Dassault社と EADS社が共同して、2種類の UAV の開発にあたることになった。

Neuron
 UCAV で Dassault社が担当する。 2007~2008年の初飛行を目指しており、既に2003 年にギリシャ、スウェーデンが計画への参加を表明しているほか、西、伊も参加する見込みである。

Euromale
 MALE (Midium-Altitude Long Endurance) UAV で、EADS社が主導する。 計画には Dassault, Saab, Thales, Sagem, IAI を始めとする各社が参画する。 初飛行は2008年になる。

2004.06.21 Defense News France launches UAV challenge <0414-062101>
 仏国防相は、新しい空戦構想である BOA (Bulle Operationelle Aeroterrestre) の一環として計画 中の EuroMALE UAV と Neuron UCAV の開発に Dassault社と EADS社が共同参加するこ とを明らかにした。
 仏は開発した UAV を欧州だけでなく世界市場をターゲットに大々的に売り込むことを狙っており、ライバルであった2社の共同を歓迎 している。
 EuroMALE は試作機の初飛行を2008年に予定、米の Global Hawk と Predator B に対抗するもので、EADS社をプライムとし、Thales社と Dassault社をベンダーとする。 開発には伊、西、スイス、英が参 画の意向を持っている。
 Neuron は2005年に開発を開始する計画で準備が進められており、Dassault社がプライムとなると見 られている。 開発にはスウェーデンとギリシャが参加し、伊、スイス、英が参画の意向を持っている。
2004.06.21 Aviation Week & ST Partnering <0412-062102>
 フランスは Euro UAV 事業の強化と空地 NCW (Network Centric Warfare) システムの開発を進めていることを明らかにした。
 Euro UAV は仏が主導し昨年から研究を進めているが、EADS社と Dassault社は、UCAV 計画と MALE UAV 計画を共同で行うことを明らか にした。
 UCAV は2009年の初飛行を目指し、スウェーデン、ギリシャの他、ベルギー、スイス、独が計画参入の意向を 示している。
 一方、MALE UAV は2008年の初飛行を目指し、蘭のほか独、西、スウェーデンが参画するとみられる。
 仏はまた、戦場で指揮官が車両やヘリと同時に UAV を運用統制するための空地 NCW システム BOA の開発を計画している。 計画は Thales社が主導し、Giat社と Sagem社が参加、2007年の試験開始を目指す。
2004.03.10 Jane's Defence Weekly Singapore reveals stealthy drone <0406-031008>
= シンガポールの UAV 開発に関する記事 =
MAV-1 (Multirole Autonomous Vehicle)
 全複合材料の機体で重量80kg、ペイロード20kgで低亜音速飛行する。 MAV-1 は4~5倍の大きさに大型化でき る模様である。 ST Aero (Singapore Tecnologied Aerospace) 社製。
Fab Tail
 VTOL UAV で、既に市販可能間近な状況にある。 ST Aero (Singapore Tecnologied Aerospace) 社製。
LALEE (Low Altitide, Long Enduring Endurance)
 長期計画で、高度18,300mを飛行し battle management, 監視、通信中継に使用する。 ST Aero (Singapore Tecnologied Aerospace) 社製。
Golde Eagle
 重量850g、ペイロード80gの mini/micro UAV で、小型 TV カメラ、ガス検知器、マイクなどを搭載し、ピストルグリ ップ型の手持ちカタパルトから発進する。 高度500mを10km又は2時間飛行する。 Cradance Services社製。
2004.03.03 Jane's Defence Weekly Eagle 2 drone set for first flight <0405-030310>

 IAI/EADS が開発している Eagle 2 の初飛行は来年後半に予定されていることが、Asian Aerospace 2004 で 明らかにされた。
 同展では2月23日に Eagle の飛行展示も行われた。

2004.02.23 Aviation Week & ST The place to be <0405-022307>
 インドは軍の近代化を推進しており、2004年度の国防予算は12%増となる。
 武器供給及び技術協力の相手はロシアが依然第1位を保持しているが、これに次ぎイスラエルが進出してきた。 また、南アフリカ、英 、仏及び米が新装備の売り込みと技術協力に関係を強化する意欲を示している。
 短距離防空システムとして同国は Pechora の後継にイスラエルの Spyder-SR 導入を検討している。  Spyder-SR は射程1km~15km、Python の2波長 IR/画像シーカを搭載している。
 また、国境監視用にイスラエルから100機以上の UAV を購入、5年以内に更に200機以上を導入するとみられる 。 特に Elbit System社の携行型偵察機 Skylark に関心を示している。
2004.02.09 Aviation Week & ST UK Predator <0404-020902>
 英国防省は、米軍との統合 Predator 偵察監視部隊を設置する。
 これは昨年末に行われた両国の軍高官会議で合意したもので、英は当初 Predator と同国が開発中の Watchkeeper が競合するのを避け るため、NATO の共同国から戦術 UAV を借用する検討を行っていたが、米軍との連携強化のため今回の処置に踏み切った。
 高官会議ではこの他に、英軍の写真偵察機 Canberra PR9 の後継として Global Hawk を 導入する検討も議題にあがっている。
2004.01.14 Jane's Defence Weekly Next drone mission to Kabul hangs in balance <0401-011410>
 カナダ陸軍はアフガニスタン国際治安維持部隊 (ISAF) 用に6月に4機の Sperwer を調達したが、11月にその内2機が墜落した。 発射 の衝撃で翼構造にできた亀裂が原因と見られている。 その結果12月末の時点で1機しか運用されていない。 カナダ陸軍は更に2機の機 体を Sagem社から調達して投入する事を考えている。
 一方、ドイツ陸軍は8機の Luna UAV を2003年4月から運用しているが、Luna 装備部隊は1月末に撤収することになっているため、Lina 部隊の撤収を延期することが検討されている。
2004.01.05 Aviation Week & ST Automation eventually <0401-010506>
 欧州では UAV の非軍事利用が増加することを見越し、早期に民間航空路での飛行規則や飛行手順を確立する 必要性が叫ばれている。
 現在、特定の規則がない状況で、テロリストの監視やサミット警備に UAV が使用されており、需要はますます増加する傾向にある。
 規則等の整備に加え、今後 UAV には ATM (Air Traffic Management) に必要な衝突防止装置をはじめ、各種自動制御システムの充実強 化が要求される。
2004.01 International Defense Review Lightweight airborne radars are piecing the battlefiels's veil <0402-010021>
= UAV 搭載 SAR の現況と趨勢に関する記事 =
┏━━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━━━━━━━━┓
┃装 置 名┃装置重量┃周波数帯┃分 解 能┃  特     色  ┃
┣━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━━━━━━━━┫
┃ISS    ┃ 290kg ┃ X-band ┃ 30cm ┃RQ-4に装備中     ┃
┃MP-RTIP  ┃    ┃    ┃    ┃2006年からRQ-4に装備 ┃
┃TESAR   ┃  76kg ┃Ku-band ┃    ┃Predatorに搭載中   ┃
┃StngrayMTI┃    ┃    ┃    ┃TESARの改良計画    ┃
┃TUAVR   ┃  30kg ┃Ku-band ┃30~90cm┃TESARの後継      ┃
┃APY-8 Lynx┃  52kg ┃Ku-band ┃ 30cm ┃Predator, I-GNAT用  ┃
┃Lynx 改  ┃    ┃Ku-band ┃ 10cm ┃           ┃
┃軽量型Lynx┃  40kg ┃Ku-band ┃    ┃           ┃
┃長距離型〃┃  90kg ┃Ku-band ┃    ┃           ┃
┃FORESTER ┃    ┃    ┃    ┃Hummingbird 搭載 (IDR)┃
┃SmallSAR ┃  2.3kg┃    ┃ 7.5cm ┃超広帯域、2006量産開始┃
┃EL/M-2055 ┃  66kg ┃    ┃    ┃           ┃
┃EL/M-2055D┃  36kg ┃    ┃    ┃           ┃
┃MiSAR   ┃  4kg ┃Ka-band ┃ 50cm ┃LUNA X-2000 UAV に搭載┃
┃MiniSAR  ┃  50kg ┃ X-band ┃ 30cm ┃           ┃
┃  ?  ┃    ┃    ┃  1m  ┃伊 CORISTA社製 IFSAR ┃
┃QuaSAR  ┃  30kg ┃L,S,C,X ┃ 30cm ┃           ┃
┗━━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━┛
 IFSAR: Interferometer SAR
2004.01 International Defense Review Italy's Falco surveillance drone takes to the air for the first time <0402-010020>
 イタリアの Galileo Avionica社が12月1日に、Faloco UAV の試験飛行が開始されたと発表した。 初飛行は2002年6月に同機が公表さ れた際の予測より6ヶ月遅くなった。
 Falco は全長5.2m、翼端長7.2mのプロペラ機で、40m/secの速度と70kgのペイロードで、実用滞空時間14時間の能力を持つ。
(関連記事 AW&ST 2003.09.15)
2004.01 International Defense Review High-speed 'insect vision' UAV in test flight <0402-010013>
 オーストラリアの ADI社が2003年10月中旬に、昆虫の視覚を応用した追随/誘導システムを持つ高速 UAV の 飛行試験に成功した。
 Cybird-2 は全長3.2m、翼端長2.5mの UAV で、420km/hの速度で90分間飛行できる。 追随/誘導には DSTO (Defence Science and Tevhnology Organization) が研究した、高速で飛翔する昆虫が地上の獲物を捕捉する メカニズムについての成果を応用し、背景クラタの多い複雑環境での移動目標の捕捉追随を容易にしている。
2004.01 International Defense Review ISTAR threads come together in the UK <0402-010009>
= 英国が進めている ISTAR 計画 =
Soothsayer
 英陸軍、海兵隊の現有 INCE (Interium Non-Communications ESM) 及び Odette システムに替わる通信、レーダ波帯 の ESM/ECM システムで、機甲車両や UAV への搭載が予定されている。 Lockheed Martin社が指名された。
Watchkeeper
 最終的には$1.2Bにのぼると見られる UAV 計画で、ASTOR などの他の ISTAR システムと共同で運 用される。
 計画には Northrop Grumman と Thales の2チームが名乗りを上げており、2004年中頃に機種選定が行われ、 IOC は2006年を予定されている。
 Watchkeeper には Northrop Grumman が RQ-8 Fire Scout とスイス RUAG社製の Ranger UAV を、Thales はイスラエル Silver Arrow 社製の Hermes 180, 450 を提案している。
 Hermes 180 は32kgのペイロードで行動半径150km、滞空時間10時間の性能を持ち、Hermes 450 は150kgのペイロードと200kmの行動半径 、20時間の滞空性能を持つ。
2003.12.10 Jane's Defence Weekly First flight for Italy's Falco drone  イタリアの Galileo Aionica社が11月25日に Falco UAV の初飛行を行った。
 Falco は全長5.25m、翼端長7.2mで、最大速度160km/h、最大搭載量70kg、滞空時間8~14時間の性能を有する。
 同社は伊陸軍が装備する Mirach 26 TUAV の後継を狙っている。
2003.12.03 Jane's Defence Weekly Team form for Australian drone competition  豪陸軍の監視、索敵、戦果評価用 UAV 計画である JP 129 Phase 2 (Joint Project) には、同国最大の軍事産業 ADI社がイスラエルの Elbit社と提携して Hermes システムを売り込んでいるのに対して、Tenix社、Sagem社、Saab社が連携して Sagem社製の Sperwer TUAV を売り込んでいる。
 JP 129 の機種選定は2004年の第1四半期に予定されている。
2003.10.13 Defense News French-Dutch UAV draws interest in Europe  仏独両国は2002年から共同で確証研究を行っている MALE (Medium-Altitude Long-Endurance) UAV プロジェクトに、スペインとスウェ ーデンが参加することに期待をよせている。
 MALE 計画は米に対抗して2005年初めを目標に確証研究を行っている情報偵察用 UAV で、2010年の装備化を 狙っているが、スペインとスウェーデンは最近、共同開発への参加意向を示しており現在協議が進められている。
 MALE は Eagle を基にした全天候型長距離 UAV で、滞空時間24時間以上、航続距離550nm、高度30,000~45,000ft が要求されている。
2003.09.15 Aviation Week & ST Italians build UAV for UAVs  伊 Galileo Avionica社は今秋、情報収集とスタンドオフ兵器/センサー投下を目的とする Falco UAV の初飛行を計 画している。
 同社はまた、Falco に搭載するミサイル型ドローン MALP (Multipurpose Air Launch Payloard) の 開発を進めている。
 構想では、MALP は展張翼と小型エンジンを持ち、敵地に進入後数分以内に対空火器等の標的映像を伝送する とともにこれを攻撃する。
 Falco 搭載のスタンドオフ兵器には米陸軍のレーザー誘導新型 BAT Viper も検討対象となって おり、同社は関連する試験を行っている。
 Falco は重量500~700-lb、搭載重量150-lbで、IR/CCD カメラ等を装備し、滞空能力は8~ 14時間、巡航高度は21,000ft、9月に初飛行した後、2004年から生産に移行する。
 同社は基本型の開発に続き PhaseⅡ として情報収集能力の強化と武装化を、PhaseⅢ として海軍の救難捜索用 VTOL 型の開発を行う予 定。
2003.09.15 Aviation Week & ST Forget UAVs, UCAVs
= UAV の将来動向に関する記事 =
 無人機は現在、偵察監視を主な役割とする UAV と敵地に深く進入して攻撃する UCAV に区分されているが、将来は任務が統合され、そ の区分はなくなる方向にある。
 軍当局は UAV が自ら標的を発見し、直ちに攻撃を加えることが究極的な目標と認識しており、議会も同様の意向を持っている。
 将来 DEW 兵器が搭載された場合、敵地に深く進入する必要から VLO (Very Low Observable) と高度の情報収集能力が要求されるが、 Boeing社は1機あたりの価格を F-35 の三分の一に抑えることを狙っている。
 同社はまた、将来 UAV は敵地に数日から数週間滞空し標的を発見攻撃した後、帰投する能力を持つと予測している。
2003.09.15 Aviation Week & ST EADS targets world
= 仏 EADS社の UAV 開発動向に関する記事 =
 EADS社が現在進めている少なくとも8個の UAV 開発事業では、ステルス化、高々度長時間滞空等最新技術の導入が行われている。 そ の中には Northrop Grumman や IAI との共同事業もふくまれている。
CARAPAS
 CL289 偵察 UAV の後継となる高速ステルス型戦術 UAV Surveyor の試験機で来年初飛行を予定。 航続距離530mile、滞空時間3時間以 上、速度480~850km/h。 伊 Galileo Avionica社と共同開発。
Eagle-1
 IAI の Heron UAVを ベースとする中高度偵察監視用 UAV で、来年実用化を予定。
Eagle-2
 Eagle-1 の改善型 UAV で、高度50,000ft、24時間の長時間滞空型となる。 高性能ターボプロップエンジンを搭載する。 現在研究中 で、武装化も併せて検討されている。
Eurohawk
 独軍の要求に応ずる高々度長距離 ISR UAV としてN orthrop Grumman社と共同開発。 2010年装備化を予定。
Orka 1200
 艦隊防護用垂直離発着 UAV で滞空時間8時間、スタンドオフ武装化も検討されている。
Scorpio
 特殊部隊用軽 VTOL UAV で、GPS 誘導により滞空時間2時間、米陸軍が試験的導入を検討中。
DO-micro UAV
 仏軍の要求により研究中の超小型 UAV で、重量500g、搭載重量50g、翼長40cm、速度30km/hで滞空時間は30分 とされる。
2003.09.15 Aviation Week & ST 10 years after
= ロシア UAV の現状と開発動向に関する記事 =
 ロシア軍当局は予算上の制約から UAV 開発は米に比べ10年以上遅れていることを認識しており、開発を促進 する意向を示している。
 以下は、現在軍が運用している主な UAV
  Tu-123/DBR-1 Yastreb
   長距離高々度写真偵察機、1965年運用開始。
  Tu-143 Reis 及び Tu-141 Strizh
   中距離低高度偵察機(500~2000m)、最大速度Mach2.5。
  Tu-300 Korshun
   Reis及びStrizhの派生型UCAV、センサーも改善されている。
   1995年に運用を確認。
  Yakovlev Pchela
   戦場監視用UAV、チェチェンで運用中。
 一方 Sukhoi社は軍と民間用 UAV として Zond 系列の UAV 3機種を自社研究し、各方面に提案している。
Zond 1
 Global Hawk級長距離高々度偵察機、機体上部にアンテナを搭載。
Zond 2
 Global Hawk級中距離偵察監視機、機体下部にセンサーを搭載。
Zond 3
 Predator級偵察監視機、機体後部のプロペラで飛行、E/Oセンサーを搭載。
 同社は民間用としてモスクワ航空ショウに設計構想を発表しているが、軍の開発推進に期待している。
2003.09 International Defense Review Israeli long-endurance UAV  イスラエルの Aeronautics Defense System社が、ペイロード250kgで高度25,000ftを24時間滞空可能な MALE UAV を 開発した。
 この UAV は情報処理装置を内蔵し、自体及び他のシステムが取得した情報を分析して、過去のデータからの変化分だ けを地上に送信する。
2003.09 International Defense Review Australia deploys UAVs  4機の豪陸軍 Aerosonde UAVがソロモン諸島政府の実施した 'Anode' 作戦に参加 し支援した。

 派遣されたのは豪陸軍第131捕捉監視大隊の一部である。

2003.08.18 Aviation Weeks & ST Watchful eye  カナダ陸軍はこのほど、$24.5Mで仏 Sagem社製の戦術用偵察監視 UAV Sperwer を導入する ことを決めた。 内訳は UAV 4機と地上装置2基及び訓練/兵站支援。
 Sperwer は高度13,000ft、航続距離90kmで約4時間の滞空が可能。 現在、仏、デンマーク、蘭、スウェーデン及びギリシャが導入し偵 察監視用に運用している。
 カナダは UAV による偵察監視部隊をアフガニスタンへ年末に派遣する予定で、基礎訓練を既に仏で終了し、 カナダで慣熟訓練を行った後、独の Luna UAV部隊から任務を引き継ぐ。
 カナダはこの他にも、小部隊用の超小型 UAV と将来戦闘機に代わる UCAV の導入について検討を行っている。
2003.08.13 Jane's Defence Weekly UAVs for mission in Afghanistan  カナダは、カナダ Oerlikon-Contraves社から、アフガニスタン駐留の国際治安維持部隊用に、1個システムの SAGEN Sperwer UAV を$24.2Mで調達する。
 Sperwer 1個システムは、4機の機体と2基の地上誘導装置からなる。
2003.08.04 Defense News U.K.Strike Chief notes UAV's shortcomings  イラク戦に参加した英空軍の司令官が、UAV のかかえるいくつかの問題点について指摘した。
連合軍の情報共有が不充分で、英軍戦闘地域で米軍の UAV が掴んだ画像情報は英軍に伝達されなかった。 今後連合軍相互の インターオペラビリティの構築を進める必要がある。
UCAV の自律戦闘機能は無差別攻撃につながる恐れがあり、人道的にも操作員の判断機能を付加する 必要がある。
戦闘画像が DoD に直接伝送された時、指揮系統を超越した指令が行われたのは適切でない。
荒天時における陸軍 Phoenix UAV による偵察監視はほとんど不可能であった。
2003.07.21 Defense News Canadian forces putting in its toolbox  カナダ軍は近くアフガニスタンでの偵察監視部隊用に UAV 4機を導入する。 また、これとは別に沿岸監視用 UAV 導 入のため、イスラエルの Eagle-1 による沿岸での飛行試験を行っている。
 アフガン派遣用の機種は明らかにされていないが、沿岸監視用については Pointer、I-GNAT、回転翼の Guardian 及び Global Hawk が 候補としてあがっている。
2003.07.16 Jane's Defence Weekly STN Atlas, Sagem drone tie-up may find more buyers  Sperwer UAVを開発したフランスの Sagen社が、ドイツ Reinmetall社傘下の STN Atlas社と UAV のインター オペラビリティに提携する契約に署名した。
 STN社は KZO target disignation UAV を2004年から出荷すると共に、Taifun UCAV の開発を行っている。
 また Sagen社はロシアの Sukhoi社と、Su-27 ファミリ戦闘機の近代化についての MoU を締結 したと発表した。
2003.07.14 Aviation Week & ST Germans eye new UAVs  独国防省は海軍の艦載用 UAV 導入に関する RFI (Request for Information) の再発簡を10月を目途に検討している。
 政府は今年初め、EADS/Dornier社の無人偵察ヘリ Seamos の開発を、設計と価格に難点があるとして不承認した。
 軍は小型艦船でも離発着可能な Fire Scout の様な UAV の導入を再検討しているが、Northlop Grumman、General Atomics 及び EMT の3社は Global Hawk Predator B、Luna UAV 等の固定翼 UAV の売り込みを積極的に行っている。
2003.07.02 Jane's Defence Weekly Rafael unveils Skylark platform  Rafael社がパリ航空ショーで Skylark UAV を展示した。
 Skylark は重量6kg、全長110cm、翼端長150cm、行動半径10km滞 空能力90分の、キャニス発射型電気推進式 UAV である。
 システムは2名のクルーで2機の Skylark とラップトップサイズの制御器を運搬し操作する。 また、歩兵部隊が使用できるように自動 化され、発射前の整備も不要なシステムである。
2003.06.23 Defense News Israel accents UAV protection  イスラエル国防省の研究開発当局は UAV の電子戦への適用が増加することに伴い、敵地での撃墜や対妨害を考慮し、 5年以内に自己防御機能と自爆機能を付加することをを検討している。
2003.06.23 Aviation Week & ST Big duke hits town  Dassault 社では仏軍の UCAV 試験機を2008年の初飛行を目標に準備を進めているが、その 最終目的は 空軍の Rafael 戦闘機を補完する大型の UCAV 開発にある。
 同社の構想では戦闘機とほぼ同じ大きさでステルス性を有する UCAV で、1~2発の GBU-24 とセンサーを内蔵し、同時に4機を Rafael 後部座席の WSO (Weapon Systems Officer) が 制御する。
 Dassault 社ではこの研究を AVE (Aeronef Validation Experimentale) 計画の一環に位置づけており、計画では尾翼のない Petit Duc 小型 UAV (2000年初飛行)、戦術 UAV の Moyen Duc (2004年飛行予定)、 及び UCAV 設計とみられる台形翼の Grande Duc 等各種無人機の研究が進められている。
 新設計の UCAV はパリエアーショウでその構想が発表される模様。
2003.06.18 Jane's Defence Weekly Unmanned skies soon a reality?
= UAV の航空安全問題に関する解説記事 =
 UAV の航空安全問題は、法的問題を含めて未解決である。 もしこの問題が解決していたのであれば、パリ航 空ショーで、多数の UAV による展示飛行が見られたはずである。
2006.06.16 Defense News UAVs outpace airspace rules  欧州の民間航空事業機関 Joint Aviation Authorities によると、欧州では UAV の開発導入計画が各国で進められて いる反面、民間航空域での UAV の飛行制限等の規則の制定が追随していない状況にあり早急な規則作成を提言している。
 比較的に規則制定作業が進んでいるのは英国で、Predator B を欧州ではじめて今年5機導入 する伊は英の規則を借用し、同国の規則制定に活用する模様。
2003.06.16 Aviation Week & ST Spying by the hour  イスラエル陸軍は、経費削減のため民間企業に UAV による偵察監視飛行を外注している。
 Aeronautics Unmanned System 社は Aerostar UAV を使用し、Gaza 国境から数マイル東方でエジプトからの、麻薬や武器弾薬等の密輸 監視を行っている。
 施設には 3機の UAV と制御装置及び整備器材が置かれ、24時間態勢で監視を行い状況によっては 2機を同時に運用することもある。
 Aerostar は翼長20-ft、カメラとIRセンサー及びレーザー測距器を装備し、対空時間は約20分。 速度は最大で 110kt、高度 15,000ft まで上昇できる。
 米海軍は7機の Aerostar を購入し現在各種試験評価を行っており、ギリシャ空軍とアフリカ某国及び某石油会社が既に使用している。
2003.06.09 Defense News Alenia plans new UAV, broad market strategy  伊の Alenia 社はこのほど、同社が $17M~$23M を投じて開発を予定する新型 UCAV の模型を公開した。
 ITV (Integrated Technology Vehicle) と呼ばれる試作 UAV は、全長20ft、翼端長19ft、最大速度 Mach 0.74 、上昇限度33,000ftで、離陸総重量は2,200-lbとされる。 搭載重量は約900-lbで、兵器、各種センサー及び衛 星とのデータリンクが組み込まれる。
 同社は初号機の飛行試験を2004年に計画しており、広く諸外国に売り込みを図る意向を持っている。
 なお、量産機は試作機の2倍の大きさで、総重量も4,000-lb~8,000-lb となる模様。
2003.06.04 Jane's Defence Weekly Alenia unveils combat demonstrator  伊 Alenia社が5月30日に、将来の UAV の検証機を公表した。
 この機体は、全長5.6m、翼端長5.8m、最大離陸重量1,000kg、ペイロード300kgで、巡航速度 Mach 0.6、 最大速度 Mach 0.75、実用上昇限度33,000ftの性能を有する。
 初飛行は2004年5月に計画されている。
2003.06 International Defense Rwview Endurance above all for UAVs
= 長滞空型 UAV の現況 =
 2005年に引き渡される Global Hawkの9号機は、全長と全幅 (40mへ) が拡大された型になる。
 RQ-1 / MQ-1 Predatorは、イラク戦の3~4月に32機が投入された。
 MQ-9B は、全備重量4,500kgと、Predator B のプロトタイプより重量が1/3増加している。
 Hermes 450
 Elbit社の製双発 UAV である Hermes 1500 は、200~350kgを搭載して26時間の滞空が可能である。
2003.06 International Defense Rwview Synthetic-aperture radar for UAV market  オランダの Thales社が Sagem社製の Sperwerファミリ TUAV に搭載する MiniSAR を開発し た。
 この MiniSAR の大きさは 50×30×20cm で、重さは50kg以下。 X-band (9.75GHz) で動作する。
 監視範囲は10kmまでで、分解能はマッピングモードで50cm、スポットモードで30cm となっている。
 同社は現在、FMCW技術を用いた35GHz SAR を開発中で、6月に飛行試験を開始する。 35GHZ SAR は、大きさ が14×20cmと更に小型で分解能も50cmより良いが、監視空域は1km以内に限られる。
2003.05.07 Jane's Defence Weekly German Army receives first mini-drones  独陸軍が EMT社から最初の6機の Aladin miniUAV を受領し、アフガンで使用する。
 Aladin は重量30kg、翼端長、全長共に150cmで、45~90km/hで高度30~200mを60分間滞空し、行動半径は10kmとなっている。
 IRセンサ又は4台のビデオカメラとデータリンクを搭載する。
 EMT社は、より大型の Luna UAV を独陸軍に納めており、コソボ、マケドニアのほか、イラクにおける国連の査察にも使用している。
2003.05 International Defense Review Further applications emerge for long-endurance mini UAV  オーストラリアの Aerosonde社製の、Aerosonde 長時間滞空 UAV が、米太平洋軍の Weather-Scout UAV 計画の候補 にあがっている。
 この計画は Loint Tyhoon Warning Center が必要とする台風情報の70%をカバーするはずであった日本の地球観測衛星 GMS-5 の失敗で 浮上した。
 Weather-Scout UAV への要求は750nmの行動半径であるのに対して、Astrosonde は1998年に大西洋を横断し、27時間の滞空記録と、 3,700kmの飛行距離を記録している。
2003.04.16 Jane's Defence Weekly US Navy orders more ITALDs  米海軍がイスラエルに、500機の ITALD (Improved Tactical Air Launched Decoy) を $12.5Mで追加発注した。 前回は1996年に第3次契約が行われている。
 ITALD は、航続距離が160nm、滞空時間が35分に改善されたもので、広帯域レーダリピータ を搭載している。
 機体は全長2.34m、翼端長1.55m、重量280kgで、ペイロードは40kgと見られている。
関連記事 (JDW 2003.04.02)
2003.04.02 Jane's Defence Weekly Israeli-made decoy system angers Baghdad  イラクの TV が、米英軍がイスラエル製のミサイルを使っているとして、"TAAS JERUSALEM" の印字がある機体の破片 を放映した。
 これは米海軍がイスラエルから購入した IMI社製の空中発射デコイ TALD (Tactical Air-Launched Decoy) で、ルーネベルグレンズを搭載して RCS を拡大したり、レーダリピータやチャフディス ペンサを搭載できる。
 TALD は今までに米海軍が6,000機程度購入しており、1991年の 'Desert Storm' や、コソボでの 'Allied Force' 作戦で使用されている。
2003.04 International Defense Review Australia pursues manned/unmanned surveillance mix  豪空軍は AP-3C Orion 19機の後継として、有人機と UAV を組み合わせる Air 7000 計画を 進めている。
 2004~2005年に行われる Air 7000 Phase 1 では2009~2010年運用開始する UAV の調達を、2007~2008年に予定されている Pase 2 で は有人機の調達を行う。
 Air 7000計画は、Global Hawk の適合性検討と並行して行われているが、フランスの SAGEN社は、100機以上が仏、独、蘭、デンマーク、スウェーデンで採用されている Sperwer の滞空時間を2倍の12時間に延ばした LE ( Long Endurance) 型を提案している。
2002.12.18 Jane's Defence Weekly Sweden advances drone study  スウェーデンの UAV, UCAV 検証機 FILUR (Flying Innovative Low-observable Unmanned Research) の設計試作が、2003年初めに始められる。
 FILUR 計画は2001年に開始され、2002年から2003年初めまでフィジビリティ研究、2004年に何機かが試作され、2005年に初飛行が予定 されている。
2002.12.18 Jane's Defence Weekly EADS details Eagle 1 project for France  フランス空軍は Eagle 1 MALE (Midium-Altitude Long-Endurance) UAV を、2009年から 12~24機装備する。
 Eagle 1 はイスラエル IAI社の Heron を元に開発する UAV で、英国製のエンジンを搭載して最高速度125kt、巡航速度90kt、ペイロ ード250kg(他に燃料300kg)で、運用高度25,000ftを30時間滞空する能力を有する。
2002.12.04 Jane's Defence Weekly China adds to drone stable  中国航空ショー2002で、各種 UAV 及び標的機の詳細が公表された。
 NRIST社は W-50 UAVを展示した。 W-50 は同社製 W-30 の発展型で、100kmの行動半径と4~6時間の滞空 性能をもつ。 実用上昇限度は9,840ftである。 同社はこの他に各種標的機を展示した。
 Beijing Wiesell Avionics Science & Technology社は AW-4 Shark UAVを展示した。 AW-4 は3番目のバーションである。
 同社は他に AW-12A 携行型 UAV の写真を展示したが、詳細は公表されていない。
2002.12 International Defense Review Mini-helicopter used for military UAV  オランダ FlyCam社が、写真撮影用のリモコンヘリを軍用 UAV に利用する提案を軍に行っている。
 原型となるのは自重9kh、ロータ直径2.14m、ペイロード10kg、時速100km/hの機体で、当初は目視距離内で飛行する。
 同社は既にペイロード23kgで17h滞空可能な機体の検証を行っている。
2002.10.23 Jane's Defence Weekly Pakistsn's aerial target could spawn cruise missile  パキスタンの IDS (Integrated Defence Systems)社がこの程、ターボジェット推進の UAV である Nishan-Mk2TJ の開発を完了した
 Nishan-Mk2TJ は最大速度370km/h、航続距離35kmで12kgのペイロードを含む最大離陸重量は42kg、滞空時間が1時間の性能を持つ。
 この成功により IDS社は、その気になれば巡航ミサイルを開発する能力を持った。
2002.10.16 Jane's Defence Weekly France launches UAV projects  仏国防省は2種類の UAV 開発を検討していると発表した。
 MALE (Midium-Altitude Long Endurance) UAV は、2009年から空軍用に24機装備する。
 MSMM (Multi-Sensor Multi-Mission) UAV は、2008年から陸軍に80機を装備する。
 これに対し、Dassault/Sagen グループが Moyen Due の発展型で、EADS/IAI グループが Eagle 2 の後継機で名乗りを上げている。 Eagle 2 はペイロード600kg、高度45,920ftを24時間滞空する能力を有する。
2002.10.14 Aviation Week & ST France launches UAV programs, proposes European cooperation  仏は 2種類の UAV 開発計画を相次いで発表、欧州での企業間共同開発を提案している。
 1件目は EADS CL-289 UAV の後継を予定する陸軍の多目的 UAV MCMM で 2008年の装備化を予定、軍は80機を導入 する計画で、15年間の維持費を含め総額$445M と見積もられている。
 2件目は空軍の MALE (Medium-Altitude Long-Endurance) UAV で、戦域での情報偵察及び中継を目的とする。
 軍は 2009年までに 24機を総額 $1B で導入する計画で、中継ぎとして EADS Eagle 1 の導入も検討している。
 MALE 開発は 5月に蘭と MoU を締結、仏はその他の国々との共同についても提案を行っている。
2002.10.09 Jane's Defence Weekly NATAO nations agree to UAV standards  NATO 諸国は、UAV 共同運用のための標準化に合意した。 合意した技術文書は数百頁に及ぶ。
 合意によると UAV 共同運用は以下の5段階を経て行われる。
  ① 抽出された UAV データの第3者への伝達。
  ② 生の UAV データを地上装置を介して直接伝達。
  ③ 指揮装置を介して指揮官が搭載センサ等を制御。
  ④ 指揮装置を介して指揮官が UAV の飛行を制御。
  ⑤ UAV について指揮官が全てを統制。
2002.10.07 Aviation Week & ST New NATO standards target UAV interoperability  NATO はこのほど、UAV 運用時の インターオペラビリティを円滑にするための規格 Stanag 4586 を設定した。
 この規格は 同盟国が UAV を運用する場合、相互に情報交換が容易にできることを目的とし、特に地上ステーション の調和に焦点をおいている。
 内容としては NATO 指揮統制システムとのリンク共通化、UAV と地上ステーションのデータリンク接続の標準化 、及び情報表示の共通化等が含まれる。
2002.09.25 Jane's Defence Weekly Australia finds the ANSER to improved UAV images  BAE社とシドニー大学の共同研究チームが、2機の UAV 機を使用した DDF (Decentralised Data- Fusion) の試験に成功した。
 重量45kgの Brumby Mk 3 UAV には、センサ、航法装置の他に、無線 LAN を使用して UAV 相互の通信を行う 通信機が搭載され、地上目標の捕捉、データ統合、通信を行う。
 今年後半に予定されている次回の試験では、4機の UAV を使用する計画になっている。
2002.09.16 Aviation Week & ST UK ponders procument fine-tuning with an eye on UAV/UCAV needs  英国防省は現在、軍の調達組織の改編作業を行っている。
 再編により特に調達管理組織が軍の要求や最新の技術傾向を時宜に応じ反映することが出来るようになり、UAV や UCAV の導入が円滑 に行われることが期待されている。 また、導入システム等の所轄に関する3軍の摩擦の軽減も狙っている。
2002.09 International Defense Review Unmanned, unblinking, undeterred
= UAV 搭載の監視、観測、偵察用センサの現状紹介記事 =
2002.08 Internqtional Defense Review Meteor demonstrates new UAVs  イタリアの Meteor社が、2種類の新型 UAV を発表した。
 Nibbio は、Mirach 100/5 標的機の発展型でフランス製のマイクロターボジェットエンジンを搭載。  空中、陸上、艦上から発射可能で、陸上、艦上発射には補助ロケットを使用する。
 速度は400~970km/h、高度は41,000~16ftと、広い空域での使用が可能。 低 RCS/IR のほか胴体下部のフェアリングに60発の チャフ/フレアを搭載し高い生存性を有する。
 Falco は中高度、中時間滞空 UAV で、翼内燃料タンクにより、70kg搭載で14時間の滞空が可能。
 Nibbio と同じ搭載装備を搭載するほか、Lynx SAR も搭載する。
2002.07.15 Defense News Germany revisits vertical take-off UAVs  独海軍は昨年中止となった VTOL UAV の開発計画を見直し、5年以内の導入を目標に防衛企業に再開発検討を行わせて いる。
 海軍は 1999年に VTOL UAV (SEAMOS) 開発を開始したが、2001年に技術的リスクが大きいとし計画を中止した。 1年間の検討の結果、 海軍は VTOL UAV の代案研究を IABG 社に依頼、同時に米国 Northlop Grumman 社の RQ-8A FireScout にも 関心を示している。
2002.07.08 Defense News Europeans go separate ways on emerging requirements  UAV の開発導入に関し、欧州諸国は共同事業よりも独自の研究開発を進めている。
・英国: Watchkeeper 計画を推進、バトルマネージメントに重点
・仏:次世代 UAV として搭載量の互換性を重視
・独:各種任務に応ずる各種 UAV を開発
・スウェーデン、スイス、オランダ:最前線で運用する UAV を研究
・ノルウェー:Network-centric 戦略に適合する UAV 運用と開発を実施
2002.07.08 Defense News Preparing to share the skies
= 欧米での民間空域における軍用 UAV 運行規則制定の現況 =
米 国
 DoDと連邦航空管理局は2001年から運行規則制定作業を開始、2003年には草案を策定し2005年の法案制定を予定している。
欧 州
 各国で検討が進められているが、共通の規則策定作業は未実施。
豪 州
 唯一 UAV の運行規則を制定している。 但し同国の広大な空域で軍への規制はほとんどないという。
南アフリカ
 UAV の運行規則をまもなく制定する模様。
2002.07.08 Aviation Week & ST Italy acquires CL-289s, mulls follow-on UAV buy  伊陸軍は独の Franco 社製 UAV CL-289s を 20機を EU の Rapid Reaction Force 用に導 入することを決めた。 所要経費は2基の発射機と周辺装置を含め $41M。
 CL-289s は航続距離 400km、速度 0.6M、高度 150~600m で IR/光学カメラを搭載し 300km 四方を監視できる。
 伊は既に現在運用している Mirach 150 及び Mirach 26 戦術 UAV の更新を 2005年に予定しており、CL-289s はこの間隙を埋めるもの。
 新しい中高度長時間滞空 UAV の候補としては、CL-289s の改善型と Meteor 社の Nibbio があ がっている。
 Nibbio はターボジェットエンジン搭載で、航続距離 380km、速度 0.85M、高度 5~12,500m、翼長 2.3m、内部搭載重量70kg、外部ハー ドポイントに 50kg を搭載できる。 初飛行を来年に予定し、契約後 14ヶ月で装備化が可能。
 仏も CL-289s 偵察部隊の後継として Nibbio に関心を示しているが、Meteor 社が試作している Falco も対抗機種にあがっている。
 Falco は既に既存 65hp エンジンによる飛行試験に入っており、最大 70kg を搭載し 8時間滞空、運用高度 6,000m、速度126kt で大き さは全長5.25m、翼長 7.2m、離陸距離は 60m とされる。 開発中の 80hp エンジンによる飛行試験は来年始めに予定されている。
2002.06.24 Aviation Week & ST Israel's future includes armed, long-range UAVs  イスラエル国防軍は 5~10年以内を目標に航続時間の長い低速の偵察・監視/攻撃 UAV の開発を計画している。
 この UAV は最新型の偵察・監視装置と撃ち放し方式の小型誘導兵器 5~10発を搭載し、遠距離からの攻撃を 可能とする構想。
 UAV の高度は30,000ft以下、速度は 200~250kt を想定しているが、軍では米国の様な高速、高機動性は価格高騰の要因とし、運用に より低速飛行は問題とならないと考えている。
 軍はまた、UAV/UCAV は今後 15~20年は技術的に有人戦闘機の後継にはなり得ないとみており、戦闘機の補助的手段として運用する意 向を示している。
2002.06.17 Aviation Week & ST UK spells out UAV ops issues  英国の無人偵察監視機 Whatchkeeper の開発は総額 $735M で 7月以降開始され、2005年には運用が始まる計画。
 本格的な UAV の運用を前に、国内空域における平時での UAV 飛行要領が問題となり活発な論争が繰り広げら れている。
 これは、英国の民間航空事業機関 CAA の作成した「英国空域における UAV 運用指針」による論争で、指針では民間機の飛行安全を重 視、軍事使用空域以外での飛行を大幅に制限するとともに、UAV パイロット及び UAV 部隊指揮官は航空機ライセンス取得を義務付けるも の。
2002.06.12 Jane's Defence Weekly French, Dutch sign UAV accord  仏と蘭は、MALE (Medium-Altitude Long-Endurance) UAV の共同開発に関する MoU に署名した。
2002.06.05 Jane's Defence Weekly Hermes 180 UAV makes debut sortie  Elbit Systems社の子会社 Silver Arrow社は、開発中の Hermes 180 の初飛行を予定通り5月15日に実施した。 初飛 行で Hermes 180 は90分間飛行した。
 Hermes 180 は32kgの 'Tri-Sensor Package' を搭載し、最大離陸重量は200kgとなっている。
2002.05.13 Aviation Week & ST UAVs validated in West Bank fight
= IAF の UAV 運用状況と開発に関する記事 =
 イスラエル空軍は現在、ヨルダン川西岸のアラブ自治区に対する偵察監視に Searcher Mk.Ⅱ UAV を運用、昨 年は 3,000時間飛行している。
 Searcher Mk.Ⅱ は搭載重量 325lb、16時間滞空、MTBL 2,000時間、GPS 搭載の信頼性が高い UAV だが、最近 車両用の GPS による影響が大きいことが明らかになっている。
 空軍は 5~10年以内に滞空時間の長い、合成開口レーダーを搭載する新しい UAV の開発を準備している。
Hermes 450
 搭載重量 325lb、18時間滞空、MTBL 3,000時間以上
Hermes 1500
 ツィンエンジン、搭載重量 750lb、24時間以上滞空、高度 33,000ft
Heron TP
 シングルエンジン、搭載重量 1500lb、24時間以上滞空、F-16 と同様の大きさ、MTBL 10,000時間以上
2002.05.08 Jane's Defence Weekly Canadian Army carries out UAV trials  カナダ陸軍は以下の3種類の UAV の試験を行った。
Pointer mini-UAV
 Aero Vironment社製。 500ftの高度、航続距離8km。
 Coyote 装甲偵察車の遠方偵察用に使用。
Guardian
 Bombardier社製。 飛行高度15,000ft、滞空時間5.5時間、ペイロード75kg
 旅団級部隊に使用。 EOカメラ搭載。
I-Gnat
 General Atonic社製。 飛行高度25,000ft、滞空時間48時間
 EO/IR ボール又は Lynx SAR 搭載。
 現在は Guardianが候補機種から外れ、Pointer と Predator B の検討が進められている。
2002.04.29 Defense News Canada begins UAV trials, aims to purchse  カナダ軍は UAV 導入の事前調査のため、4月中旬から 3タイプの試験飛行を Suffield 基地で行っている。
 試験機は手投げ発射方式の Pointer (米)、垂直離発着の Guardian (加) 及び 長時間滞空型 I-GNAT (米) の 3機種。
 軍は更に来年、 Global Hawk の海上での飛行試験を行う意向。
 現在、どの機種を選定するかは未定だが、軍は支援基盤や訓練に関する検討を含め、2004~2005年に導入機種を任務に応じ複数選定す る模様。
2002.04.29 Aviation Week & ST Dassault, Sagem to team in UAV   Dassault 及び Sagem 両社は将来戦術 UAV の開発にあたり提携チームを組織することを決定した。
 Sagem 社はこれまで仏に18機の Sperwer や世界初の電子戦 UAV Crecerelle を含む 100機以上の UAV を欧州各国に売り込んでいるが 、最近イスラエルの 売り込みに圧力を感じている。 Dassault 社は戦闘機市場の減退を見越し UAV を初めて手がけるもので、将来多目 的 UAV Petit Duc の縮小モデルの試験を実施中。
 両社のチームは当面、次の試作モデルの製作を行う。
・Sperwer をベースとする中高度長時間滞空 UAV の試験飛行を 2002~2003年に実施
・Petit Duc をベースとする Moyen Duc 高速ステルス型 UAV/UCAV の試験飛行を 2004年に実施
 これらの試作は仏の次期中期 (2003~08) における多目的 UAV 調達計画 ($356M) を視野に入れている。
2002.04.10 Jane's Defence Weekly Meteor expand UAV activities  イタリアの Meteor社は、来年末から開始する2種類の UAV 開発計画を明らかにした。
 Nibbio は最大離陸重量400kg、ペイロード100kg、航続距離380km、速力 Mach 0.86 の UAV で、デー タリンクを搭載し、150km遠方からのリアルタイム映像伝達が可能である。 同社は Mach 0.9 の Nibbio Ⅱ の計画も持っている。
 Falco は陸軍が装備している Mirach 26 TUAV の後継となるもので、8~14時間の滞空性能、70kgの ペイロードを持ち、昼夜間用 TV、レーザ測距/照射器、SAR、IR スキャナ、ELINT 装置などを搭載する。
2002.03.11 Aviation Week & ST UAVs, netwoking hit military mainstream  現在、軍用 UAV の開発と広範囲の運用は世界各国で主流となりつつある。
 シンガポールでは当初偵察用の衛星を導入する方針であったが、現在は数百万ドルを投じて最新の各種センサーを搭載する UAV の試作 機を開発する。
 スウェーデンもまた同様に軍用 UAV の導入を計画、この夏には IAI/EADS の Eagle UAV による展示飛行を 予定している。
 数年前、Dark Star UAV 開発が中止となり、DoD の UCAV、UAV の契約競争に敗れた Lockheed Martin 社は再度 UAV ビジネスへの参入 をねらって新規研究を行っている。
2002.03.06 Jane's Defence Weekly Hermes 180 UAV makes its debut  イスラエル Eibit社の Hermes 180 UAV が、シンガポールで開かれた「アジア宇宙航空 2002」において公表された。
 Hermes 450 UAV との見た目の違いはV字尾翼である。 Hermes 180 は31kgのセンサを搭載でき、上昇限度15,000ft、行動半径100km、 滞空時間10時間以上の性能を有する。
 Eibit社は、このほかに、Hermes 1500 が初飛行したと発表した。 Hermes 1500 は、翼端長15mで、350kg のペイロードと24時間の滞空能力を有する。
2002.02 International Defense Review Pioneering UAV capabilities
= イスラエルの各種 UAV の紹介記事 =
 イスラエルは UAV の4カテゴリ (HALE, Tactical, Tactical+, MALE) のうち、HALE (High-Altitude Long-Endurance ) 以外の全ての種類を各種開発している。
  ・Heron
  ・Searche Mk-2
  ・Hunter
  ・E-Hunter
  ・Ranger: フィンランド、スイスが採用
  ・Heron 2
  ・Eagle 1: フランスが採用
  ・Eagle 2
  ・Hermes Family: Hermes450, Hermes180, Hermes1500
  ・Watchkeeper
2002.02 International Defense Review Israel: aerospace in depth
= イスラエルの航空兵器産業と主要製品の紹介記事 =
Elbit Systems:
 イスラエル最大の民間防衛企業。 主な製品は、Mini-Vee UAV, Hermes family UAV, Wizzard family 精密誘導爆弾
IAI:
 唯一の国営防衛企業。 主な製品は、Arrow system, EROS A1 情報衛星、Eagle UAV, その他各種レーダ、他社ミサイルのシーカ
Rafael:
 主な製品は、Python AAM, Popeye ASM, Derby AAM, Shafrir AAM
Elisra Group:
2002.02.06 Jane's Defence Weekly Israel studies rotary UAV  イスラエル陸軍は、TUAV の要求を満たすシステムとして、Steadicopter社製の無人ヘリを検討している。 採用す るか否かの決定は、2003年初めに行われる。
 TUAV としての無人ヘリは、市街戦や対テロ戦に特に有効と見られている。
 Steadicopter社製の無人ヘリは
  ・航続距離: 100km
  ・滞空時間: 最大 8時間
  ・飛行速度: 50km/h
  ・全搭載量: 20kg
で、スタビライザ付きの16倍ズームカメラを搭載できる。 単価は $125,000と計画されている。
2002.02.04 Defense News Israel pitches new UAV for combat missions  イスラエル国防省はこのほど、米国と共同で 新型の UCAV を 5年を目途に開発する提案を行った。 見積もり開発予 算は約 $500M とされる。
 「Sniper sensor-to-shooter system」と呼ばれるこの UCAV は高々度を飛行し、戦術弾道弾発射機や移動 目標等を攻撃するもので、先日 DoD で行われた両国の長官会談で提案された。
2002.01.16 Jane's Defence Weekly Dassault expands stealthy UAV, UCAV development  Dassault社は、2000年末に公開された、35kg 重 2.4m 長のステルス UAV 'Petit Duc' (公式名称は AVE: Aeronef Validation Experomentl) を基に2種類の UAV を開発する。 
 'Moyen Duc' は、偵察、レーザ照射、電子戦に使用される TUAV で、2001年に開発が開始されている。
 'Grand Duc' は、SEAD に使用される UCAV で、実用型の初飛行は2015年を目指 している。
2001.11.19 Defense News Israeli missile house wins US Navy contract  IMI (Israeli Military Industries) 社は米海軍の ITALD (Improved Tactical Air Launched Decoy) を単独で受注した。
 契約額は $20M、185基の ITALD と所要の補給品を購入する他、5台の衛星誘導可能な訓練用車両と試験整備器材を別途調達する。
2001.10.08 Aviation Week & ST Russia awakens to Unmanned aircraft  ロシアはようやく、米国からはるかに立ち遅れている UAV の開発導入に取り組む姿勢をみせている。
 ロシアでは陸軍が砲兵用に使用しているのみで、空軍は興味も示さなかったが、米国を始めとする西欧諸国の目覚しい UAV の開発 導入に刺激され、軍の最優先事業にするべきとの声が高まっている。
 Sukohi 及び Yakovlev 両社は独自に研究を進めており、潜在的能力は充分あるとされる。
= ロシアの UAV コンセプト =
Yakovlev 社
 Albatros:チルトローダー、7時間滞空、通信伝達距離 100km 以内
 Expart:カタパルト発射、6時間滞空、3機と地上モニター装置から構成され準備時間約 30分
Sukohi 社
 10年以上 UAV の研究を進めているが具体的な提案は示されていない
2001.09.12 Jane's Defence Weekly British Army to rationalise UAV operations  英国陸軍はそれまで2個の MLRS 連隊に1個中隊ずつあった Phoenix UAV 中隊を統合する。
 このうち KFOR として派遣された第57中隊は 4月20日~ 8月11日の間に109フライトを実施し、79フライトは成功した。
2001.08 International Defence Review French UAVs may become Euro-standard  仏はこのほど次期中高度長時間滞空型 UAV に EADS/IAI の Eagle-1 MALE システムを選定した。
 欧州諸国もこれに追従し、装備の標準化を図っていくものとみられる。
 仏空軍は 3機の Eagle-1 システムを $45M で導入するが、その運用は短期間とされ、EADS 社は欧州諸国用として大型の UAV Eagle -2 の開発を進めている。
 また、SAGEM 社は対抗機種として Sperwer UAV を提案している。
2001.07.16 Aviation Week & ST Sagem unveiles new UAVs  Sagem 社はパリのエアショウで、ターボジェットを動力とし、中高度、長時間滞空型 UAV 及びその機能向上型の 縦深攻撃及び偵察用 UAV (Sperwer HV) の2機を展示した。
 Sperwer HV は現在、仏及び独の陸軍が運用している CL-289 UAV の更新を意識して開発され、2005~2006年の製 品化を目指していて、高度 33,000ft、速度 450kt航続距離 400~600km 、搭載重量 50kg、SAR を装備しサイレントモードによる飛行が可能。
 中高度、長時間滞空型 UAV は11月頃の初飛行を予定し、2002~2003年の製品化 を目指す、イスラエルの Eagle 1 UAV に対抗する機種で、12時間滞空 、ビデオ/IR センサーとミサイル警 報検知器を装備する。
 同社には既に、オランダ、スウェーデン、デンマーク等から100機以上の引き合いが来ている。
2001.07.16 Aviation Week & ST South African UAV Targets low-end Niche  南アフリカの Kentron 社はパリのエアショウで、偵察用のステルス型高速 UAV (Seraph) の 1/3 風洞模型を展示した。
 Seraph は英国の BAE システム社と提携して設計され、実機は全長 18ft、翼長 9ft.6in、巡航高度 40,000ft 、速度 0.86M で、ステルス UAV の低価格化による世界的な販売網の獲得を目指している。
2001.07.02 Aviation Week & ST UAV appetite grows, questions linger  米国とイスラエルは、移動型弾道ミサイル発射機及び SAM サイト攻撃用 UAV の武装に関する共同研究を近々開 始するものとみられる。
 イスラエルの国防計画ではミサイル塔載型及び偵察型 UAV の開発を重視しており IAI 社は現在、長時間滞空の、より搭載重量の 大きい UAV の開発を行っている。
 これに対して Global Hawk を開発している Northrop Gramman 社はイスラエルとの共同は米国の国策に適合しないと反対の意向を 表明している。
2001.07.02 Aviation Week & ST ETAP to harvest Europe's technological expertise  欧州ではこの秋から将来の有人及び無人機に関する技術研究である ETAP (European Technology Aquisition Program) が開始されるが、参加する Dassault、BAE、EAD、Saab といった軍事産業各社はそれぞれ の役割を模索している。
 ETAP は仏、独、伊、西、英及びスウェーデンの6ヶ国が共同して先進技術を研究開発するもので、現在合意に向け最終調整を行っ ている。期間は 2020年までを予定、企業の関心は各国の要求が如何に調和されるかにある。
2001.06.27 Jane's Defence Weekly France confirms Israeli UAV buy  フランスは EADS とイスラエルの IAI社が共同生産する Eagle-1 を MALE UAV (Medium-Altitude Long-Endurance UAV) に選定したことを確認した。 Eagle-1 は、米国の Predator との競争に勝って採用された。
 フランスは Eagle-1 の装備化をできるだけ早くしたいことから、搭載電子機器は IAI社製を使用する。
 IAI社と EADS社は Eagle-2 の開発を行っている。
2001.06 International Defense Review Australian UAV begins flight trials  オーストラリアの Sonacom社とシドニー大学が共同で開発している VTOL UAV Mirli の初飛行が行われ、10月には 1/2 モデルによる全自動飛行が予定されている。
 Mirli は固定翼の VTOL UAV で、翼やエンジンナセルのチルトは行わないで、失速ターンの後前進速度に 達するまで降下する。
 Mirli は艦載での運用が考えられており、その主要諸元は
・翼 端 長: 5m
・ロータ径: 2m
・自  重: 150kg
・速  力: 200kt以上
・航続距離: 1,000km
・滞空時間: 5時間
となっている。
 オーストラリア軍の TUAV に対する運用要求では、BAAS (Broad Area Aerial Surveilance) と FAAS (Focal Area Aerial Surveilance) の2つの捜モードが求められており、このため Mirli には SAR, FLIR, EO 等のセンサが搭載され、ソノブイ投下も可 能になっている。
2001.05.21 Aviation Week & ST France selects Eagle 1 UAV  仏はこのほど、空軍要求の中高度、長滞空性 UAV に米の Predator ではなく、イスラエル EADS/IAI 社のEagle 1 を選定した。 初期試験段階の契約は来月パリのエアーショウで行われる模様。
 Eagle 1 は Heron UAV をベースに開発され、最大高度 32,000ft、50時間の継続飛行が可能で、ペイロードは 250kg、2基の TV カ メラ、IR 光学システム、レーザー指示器、SAR/MTI 及び空軍の衛星通信リンク装置を搭載する。
2001.05.02 Jane's Defence Weekly France selects Eagle-1 UAV  フランスは、次期中高度長時間滞空 UAV として、米国の Predator ではなく、イスラエルの Eagle-1 を選定した。
 Eagle-1 はイスラエルの Heron 高々度長時間滞空 UAV を基に作られ、滞空時間は 30時間、上昇限度は 32,800ft である。
2001.04.30 Defense News Newest Russian TUAV certified for night flight  ロシアの Kulon 科学研究所が開発した TUAV Pchela-ⅡK の夜間/低視界下での飛行試験を完了した。
 Pchela-ⅡK は時速 150km で飛行する 130kg のUAV で、IR イメージャにより 0.3゚ の温度差を識別する ほか、軽量レーダを搭載している。
 このレーダは自動目標認識が可能で、装甲部隊の中から民間人を分別できる。
2001.03.14 Jane's Defence Weekly Israel presses USA for joint anti-missile project  イスラエルは米国に対し、UAV を使用した対弾道弾システムの共同開発を働きかけ ている。
 このシステムは 'Post-Launch Intercept' と呼ばれ、UAV にミサイル又は弾頭を搭載して、弾道弾を 発射した後の発射機を攻撃しようとするものである。
 イスラエルは計画を4年間で$400Mと考えており、米国が FY-02 で Arrow プロジェクトへの支出を終了することから、特に重 要に捕らえている。
2001.03 International Defence Review HALE storms to new heights  バルカン半島や中東での偵察監視に Grobal Hawk や Predator といった無人機が使用され多くの成果を挙げたこ とから、米国をはじめ、西欧諸国は HALE (High-altitude Long-Endurance :高々度長時間滞空) UAV の研究開発 に努力を注いでいる。

 西欧諸国の研究開発状況は以下の通り
* 米 国
 ・Grobal Hawk:
   2008年までに U-2 有人偵察機に換えて本格的に運用を計画
   FOPEN (foliage penetration) レーダー、先進合成開口レー
   ダーの搭載を予定
 ・Predator B
   Altair の名称で2002年までに3機を試作。合成開口レーダー
   及びESM 機器を搭載予定。
   高度65,000ft、最大 36時間滞空
 ・Helios  
   NASA が研究中の太陽電池利用の UAV。高度100,000ft、約1ケ月
   滞空。 通信中継に使用を計画

Helios に関する NASA のページ
 ・Frontier System A 160
   DARPA が研究中の無人ヘリコプター。高度55,000ft、
   最大 48時間滞空
、無給油で 3,700~5,500km 航続可能
 ・Sensor Craft
   AWACS 及び J-STARS の後継として NASA と空軍が研究中の、
   菱形 HALE UAV 。 大きさは B-2や B-52とほぼ同一規模
   60~80時間滞空、8,300km 以上の航続が可能
* 豪 州
 ・米国と共同で Grobal Hawk の飛行試験を国内で本年4月に計画
 ・北部沿岸でのインドネシア、東テイモール監視用に運用を予定
* ドイツ
 ・今年度中に HALE UAV の運用要求を提出予定
* フランス
 ・高度65,600ft、最大 48時間滞空の偵察、SIGNT、通信用HALE
  UAV の展開を検討中
* スウェーデン
 ・インターネットによる指揮統制システムの端末として、Saab
  社が Gaden (Kite) HALE UAV を開発中
* 英 国
 ・海軍用 HALE UAV を開発中。細部要求内容は不明
 ・太陽電池利用、約1年滞空の成層圏飛行船 StratSat を設計中
2000.12.13 Jane's Defence Weekly French air force reveals UCAV study  フランス空軍は2020年運用開始を目指した UCAV の計画のスタディに入っている。この計画は先に報じられた ダッソー社の AVE (Aeronef Validation Experimentale) UCAV とは別物である。
 しかしながらダッソー社は AVE計画を政府の UCAV 計画に合流させることができるとしている。
2000.12 Signal Sweden eyes Unmanned Combat Aircraft  スウェーデンは、SHARC (Sweedish Highly Advanced Research Configuration) UCAV 開発に向け、風洞試験を実施中である。
 SHARC は有人機と一緒に運用される、全長 10m、重量 5t の UCAV である。
2000.10.11 Jane's Defence Weekly Dassault unveils UAV  Dassault社は、自社開発中の UAV 縮尺モデル AVE (Aeronef Vlidation Experimentale) を公表した。
 AVE は既に4回の飛行試験を実施している。 最大速度は 200km/h 航続距離は 150km である。
2000.10.09 Aviation Week & ST Dassault flight tests stealthy UAV design  Dassault社は、低識別 UAV の縮尺モデル "AVE" の飛行試験を行っている。
 AVE は、試験機開発の第1段階として6月18日以降、テストが行われ、ステルス UAV としての空力特性及び RCS の確証を行った。
AVE の諸元
  ・全長及び翼長:  2.4m
  ・重量(empty) : 35kg
  ・搭 載 重 量 : 60kg
  ・航 続 距 離 : 150km
  ・最 大 速 度 :Mach 0.5
2000.09.11 Aviation Week & ST Saab studying stealthy attack UAV design  Saab Aerospace社は、ステルス型 UAV (Sharc) の風洞試験を行っている。
 Sharc は有人航空機の補完用としての低価格 UCAV で、1998年以降研究が続けられている。
2000.09.04 Aviation Week & ST Israeli UAV requirements include stealth, endurance  イスラエル政府は、イラン、イラク領内の SCUD-TYPE 移動型発射機に対処する、標定用及び攻撃用の2タイプの 中高高度長時間滞空型ステルス UAV の独自開発を検討している。
 IAI は、この計画を開始すれば 5年以内に実現可能としている。
2000.05.31 Jane's Defence Weekly Four in UK MoD race to supply Sender UAVs  英国国防省(MoD)は、 Sender UAV プログラム第1段階の基礎研究に $15m を投じ、 BAE、Lockheed Martin、Racal Defence 及び Northrop Gramman の4社を選定した。選定4社の研究成果は、 2001年6月に評価(米国に依頼)を予定している。 評価項目は基本コンセプト、ペイロード、任務、指揮統制能力、 情報収集能力及び支援能力等。英陸軍は2008年頃には近ー短距離戦術用の偵察・監視、目標探知 UAV の展開・運 用を望んでいる。
1999.09 International Defense Review Coming soon: attack of the killer UAVs  
1999.06.30 Jane's Defence Weekly Kosovo war makes UAVs part of all 'future combat'  
1999.06 International Defense Review Global Hawk set to ride high again following setbacks  
1999.04.14 Jane's Defence Weekly Multiple roles for Kosovo UAVs  
1999.03.31 Jane's Defence Weekly Boeing chosen for UCAV demonstration  
1999.01 International Defense Review US Army to test Apache / UAV teaming  
1999.01.20 Jane's Defence Weekly Second DarkStar soars to new heights  
1998.12.16 Jane's Defence Weekly Lockheed may join Raytheon for UCAV project  
1998.09.23 Jane's Defence Weekly USA considers strike UAV for early service  
1998.09.23 Jane's Defence Weekly DarkStar and Global Hawk face deadline challenge  
1998.09.02 Jane's Defence Weekly Black watch  
1998.08.19 Jane's Defence Weekly Outrider tactical UAVs set to go into service  
1998.07.08 Jane's Defence Weekly Darkstar has brighter future after flight test  
1998.06 International Defense Review UCAVs for SEAD and strike missions prepare for take-off  
1998.06.03 Jane's Defence Weekly UAV programme update  
1998.06.03 Jane's Defence Weekly Drone wars  
1998.03 International Defense Review Franvo-US collaboration on UCAV technologies  
1998.03.11 Jane's Defence Weekly USA takes historic step in drone technology  
1997.06.11 Jane's Defence Weekly UK studies future UAV multi-role concepts