Orion UAV に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2018.01.08 Defense News Is the Air Force changing its mind on long-endurance drones? <1802-010801>
 今まで超高空遊弋UAVに積極的ではなかった米空軍が方針を変更した模様で、3日にAurora社に 量産可能型のOrion UAVを$48Mで発注した。 2014年12月に80時間を越える世界最長滞空記録を樹立したOrion は1,000-lbを搭載して100時間滞空する能力を有するという。
 空軍は今春、2035年までを見通す"ISR flight plan"を公表することになっている。
【関連記事:1706-050111 (AW&ST 2017.05.01)】
2017.05.01 Aviation Week & ST A new life? <1706-050111>
 Aurora社のOrieon UAVは、2014年12月8日に80時間以上の飛行後37時間分の燃料を残して着陸し、5日間の滞空能力を 実証したが、その後軍民いずれからも更なる受注もなく同社に保管されていた。
 ところがトランプ大統領がメキシコとの国境2,000哩に巨大な壁を作ると言い出したため、沿岸警備隊がOrion UAVの長滞空能力に着目し だし、Orion計画が続行する可能性が見えだした。
2013.11 International Defence Review Orion makes maiden flight <1312-110027>
 Aurora社製の Orion UAV が初飛行した。 初飛行では3時間31分にわたり飛行し、8,000ftまで上昇した。
 Orion は2,600-lbの搭載能力と120時間の滞空性能があり、同社は1,000-lbを搭載した状態で120時間飛行できるとしてい る。 戦闘行動半径は4,000哩、実用上昇限度は30,000ftで、67~85ktで巡航する。
2013.09.23 Aviation Week & ST Staying power <1311-092301>
 1,000-lbを搭載して高度20,000ft120時間飛行できる Aurora社製の Orion HALL UAV が、8月24日に初飛行した。 初飛行では高度8,000ftまでを60ktで3.5時間飛行した。
 Orion は Predator と同程度の装備を搭載して長時間滞空できる。 エンジンは Austro Enginr 社製の AE300 ターボディーゼルを搭載している。
【関連記事:1101-112902 (AW&ST 2011.11.29)】
2010.12.01 Jane's Defence Weekly Orion UAV rolled out for USAF MAGIC demo <1101-120108>
 米空軍研究所 (AFRL) の MAGIC 計画を受注している Aurora社が11月22日、翼端長40m Orion UAV をロールアウトした。
2010.11.29 Aviation Week & ST Staying power <1101-112902>
 米空軍研究所 (AFRL) の MAGIC JCTD で、Aurora Flight Science社が 3機製作していた Orion一番機が、11月22日にロールアウトした。
 Orion はターボディーゼルエンジン2基を動力とし、前輪は MTS-B の視界を妨げるため引き込まれるが、 主脚は固定式で、空気抵抗を低減するためフェアリングが付けられている。
 MQ-1B Predator が450-lbを搭載して24時間滞空できるのに対し、Orion は1,000-lbを搭載して高度20,000ft120時間滞空できる。 Orion が特に優れているのは ISR 能力ではなくその滞空コスト で、時間当たりの滞空コストは MQ-1, MQ-9, MC-12W の20%と言われる。
2010.09.20 Aviation Week & ST New MALE order <1011-092003>
 米空軍研究所 (AFRL) の MAGIC 計画を受注した Aurora社が開発した Orion MALE UAV は、年内にロールアウトし、2011年に初飛行、同年中に運用を開始する。
 Orion は20,000ft120時間飛行する性能をもつ。 滞空時間では Qinetiq社の Zephy が 336時間以上を達成しているが、Zephy が6-lbしか搭載できないのに対し Orion は1,000-lbを搭載する。 また Aerovironment社の Global Observer や Boeing社の Phantom Eye が水素を燃料とするのに対し、Orion はターボディーゼルエンジンで ジェット燃料を使用する。
2010.09.13 Aviation Week & ST Orion rollout this year <1010-091302>
 1,000-lbを搭載して高度20,000ftに120時間滞空する UAV である Orion年内にロールアウト し、今後1年以内に初飛行して、2011年末までに軍用として operational になる。
【関連記事:0909-072008 (AW&ST 2009.07.20)】
2009.07.20 Aviation Week & ST Hovering hybrid <0909-072008>
= Aurora社の UAV への取り組みと Excalibur UAV に関する記事 =
Perseus, Theseus
 20年前に NASA と軍が進めた HALE UAV に提案したもので、三段ターボチャージャー付きピストンエンジンの Perseus B は1998年に60,000ft以上を記録した。
MarsFlyer
 大気が希薄な火星で2002年に、ヘリウム気球から高度100,000ftで投下された。
Orion
 自動車用エンジンを改造した液体水素エンジンを搭載する。 翼端長は132ftで、高度65,000ftで飛行する。 従来型エンジンを搭載し20,000ft に5日間滞空する Orion は2010年中頃に初飛行する。
【 Orion 関連記事:0617-080213 (JDW 2006.08.02)】
Odysseus
 DARPA の Vulture 計画に提案された Z 翼太陽電池 UAV であったが、Phase 2 には選考されなかった。
【 Odysseus 関連記事:0806-042806 (AW&ST 2008.04.28)】
SunLight Eagle
 Daedalus 人力飛行機を改造した翼端長114ftの太陽電池 UAV で、5月に初飛行した。
GoldenEye
 米陸軍の経費で2003年に開発を開始したダクテッドファンの VTOL UAV で、GoldenEye-100、GoldenEye-50 が計画され、2004年に DARPA との 契約で試作した GoldenEye-80 が2006年に初飛行した。
【 GoldenEye 関連記事:0401-010714 (JDW 2004.01.07)】
Excalibur
 VTOL と高速飛行を両立させる UCAV で、6月24日に初飛行した。 VTOL には巡航に必要とする以上の推力が求められ るため、電動式動力を併用する。 但し VTOL 機であってもホバリング飛行は行わない。 VTOL 時の推力は70%をジェットエンジンに頼る。
 最終目標は最大 VTOL 重量4,000-lb、翼端長30ftで、最大速度は海面で300kt、高度30,000ftで460ktで、上昇限度40,000ft、巡航速度90ktを目指している。
【 Excalibur 関連記事:0812-110312 (AW&ST 2008.11.03)】