UAV の運用等に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.11.13 Aviation Week & ST Defense distuptor <1912-111311>

= 中東における UAV による攻撃の実例を挙げた4頁の記事 =

・2018年1月にシリアKhmeimimにあるロシア軍航空基地が攻撃された事例
・2018年にイスラエルのBen Gurion空港が攻撃された事例
・2019年にサウジが攻撃された複数の事例
2019.01.14 Aviation Week & ST Protector progress <1903-011404>
 英空軍でProtectorとして採用されたGA-ASI社製のMQ-9B Sky Guardianは、MALE UAVで世界初の飛行認証を受け(註:米
FAAの耐空証明を取得)民航機の空域で活動できる。
 同機は避雷システムも装備している。
2017.07.19 Jane's Defence Weekly USAF officer voices concern over defence against UASs <1709-071907>
 米空軍
ACC司令官が7月11日、7月上旬小型UAVによる事故2件 発生したことを明らかにした。
 1件は基地ゲート哨舎の上を通過して駐機場上空を飛行したもので、もう1件はF-22とニアミスを起こしたものであった。
2016.05.11 Jane's Defence Weely US Army to start UAS sense-and-avoid operations this year <1607-051105>
 米陸軍UAV地上設置型衝突予防装置(
GBSAA)の運用を2016年 に開始する。 GBSAAは3Dレーダをネットワーク化して情報統合追随装置(fusion tracker)で管理するシステムで、 Block 0 GBSAAでは空域内の6機を同時に管理できる。 またBlock 1の開発も既に開始してお り、同時処理可能機数も今後増やされる。
 陸軍は2014年末に最初のGBSAAをFt.Hoodに配備し、年内に5基を陸軍基地に配備するほか、空軍も2~3基を基地に配置している。
2015.03 International Defence Review DARPA explores single-operator control of multiple UAVs <1504-030009>
 米
DARPA が、一人の操作員が複数の UAV を制御する CODE 計画を開始した。
 計画は三段階に分かれ、3月第一週に第一段階の説明会を行う。 第二第三段階では実証試験が行われる。
2014.11.06 Defense News US Army radar installations to help UAVs avoid collisions <1412-110605>
 米陸軍が、MC-1C Gray Eagle や Shadow などの UAV に、SRC社製の衝突防止用レーダの搭載を開 始する。
2014.05.12 Aviation Week & ST Tiger by the tail <1407-051209>
= mini UAV の運用を巡る軍と FAA の対立に関する記事 =
 欧州やカナダででは UAV の運用規定ができているが、米国ではまだ できていない。
 このため、Lockheed Martin社製 Indagoも法的制約から能力を発揮できていない。
2014.05.12 Aviation Week & ST EasyJet eyes for damage cheeks <1407-051202>
 英国に本拠を置く EasyJet社が、A319 の機体外観点検四ロータ式小型 UAV を使用している状況を公開した。 同社 は格納庫の中で、整備員の目視に代えて複数の UAV を飛ばして機体表面を点検している。
 UAV は Bristol大学のロボット研究所と Coptercraft社が共同で開発した。
2013.12.26 Defense News Unmanned systems roadmap: A Pacific shift amid tight budgets <1401-122603>
= 米国防総省の UAV ロードマップに関する記事 =
Unmanned System Integrated Roadmap FY2013-2038 (pdf)】
2013.12.16 Defense News Drone ducks planes in avoidance system test <1401-121603>
 GA社が UAV に衝突防止装置を取り付けて各種試験を行った。 試験に使用されたのは自社保有の Predator B で、BAE社製 AD/DPX-7 IFF 装置、DA社製
DRR レーダ装置、Honeywell社製 TPA-100 衝突 防止装置 (TACAS) などで、Honeywell社製のデータ統合アルゴリズムが使用された。
 DRR は40目標以上の捕捉追随ができる。
2013.11.20 Jane's Defence Weekly US Air Force debatetes reduction in UAV orbits <1401-112004>
 米空軍参謀長が UAV による
CAP を縮小したい考えである。
 アフガン等における UAV の CAP はFY13末までに65飛行としていたが、その後期限が2014年5月に延期され、現在は62飛行になっている。 同参謀長 はこれを45飛行に縮小したいと述べている。
2013.08.28 Jane's Defence Weekly USN navigates sense-and-avoid setback on Triton <1310-082802>
 Northrop Grumman社が、MQ-4C Triton に搭載する衝突防止用レーダを開発した。
2013.06.05 Jane's Defence Weekly US Army plans MQ-1C expedionary packages <1307-060511>
 米陸軍がアジア太平洋を視野に MQ-1C Gray Eagle と RQ-7 Shadow のパッケージ運用を計画している。 アジア太平洋 地域では広大な海洋を哨戒する滞空能力が不可欠であるが、このパッケージは72時間の連続監視が可能である。
 米陸軍はFY18までに、Gray Eagle 部隊を15個、Gray Eagle を152機装備する計画である。
2013.06.05 Jane's Defence Weekly US Army mulling new UAV combat employment plans <1307-060509>
 米陸軍が UAV の配備要領変更を行っている。 新たな配備要領では RQ-7 Shadow と MQ-1C Gray Eagle を、有人機と共に航空旅団 (CAB) に配置する。
 従来のように UAV を旅団戦闘団 (BCT) に配備すると、その飛行は空軍の統合管制センタ ( CAOC) の統制に従わなければならないが、CAB の所属にすればその必要がなくなる。
2013.05.29 Jane's Defence Weekly Obama vows fewer UAV strikes, more oversight <1307-052901>
 オバマ大統領が5月23日、今後武装 UAV による対地攻撃を減らすと約束した。 22日には UAV による対地攻撃の指針に 署名したという。
2013.04.23 Defense News Unmanned aircraft tested for precision airdrops <1305-042305>
 米空軍が、戦場での補給で精密な空投を行うため、小型 UAV から気象測定装置を投下する試験を行った。
 試験に使用された UAV は38-lbの Silver Fox で、Silver Fox は筒状の気象測定装置である投下ゾンデを投下し、その 測定データを C-130 へ中継した。
2013.04.03 Jane's Defence Weekly USAF trials new airdrop delivery method <1306-040304>
 米空軍が3月18日、精密空投システム SPAid の試験に成功した。 SPAid は投下予定地点に UAV で気象観測装置 drop sonde を投下し、投下予定地点の気象情報をリアルタイムで輸送機に送り、single pass正確な 空投を行うシステムである。
2013.03.08 Defense News U.S. Air Force scrubs RPA data from releases <1304-030807>
【註】
 武装 UAV による攻撃について、米国内で人道的観点からの是非が議論されていることから、米空軍が無人機 (UAV ) の表現を避けて、遠隔操縦機 (RPA) と呼び始めてのではないか。
2012.11 International Defence Review UK reveals UAS T&D progamme <1212-110006>
 英国防次官が10月上旬に議会で、今後5年間に UAV の R&D にGBP150M ($241M) を支出することを明らかにした。
2012.10.04 Yahoo CNN ニュース

「無人機保有広がり70ヵ国以上に、軍拡やテロ組織入手の懸念」

<1211-100409>
 米国のシンクタンク New America Foundation が4日までに、世界の70ヵ国以上がさまざま仕様の UAV を保有していると報告 した。 米国のブッシュ前政権が11年前にテロとの戦いを宣言した際、米国防総省が保有していた無人機は50機以下だったが、現在は 7,500機に膨張した。 ただ、武装 UAV が出動したのは2001年11月中旬が初めてとされているが、武装 UAV の保有国は少数としている。
 UAV の開発技術も急速に進展し広まっており、2011年の報告書によると、各国政府や一般企業、研究所らが手掛ける開発計画は約 680件と、2005年の195件から大幅増となった。
2012.10 Jane's Missiles & Rockets Debate emerges over Polish defence plans <1211-100018>
 ポーランドがソ連時代からの SAM を更新するミサイル防衛/防空計画 Shield of Poland は2年以上議論が続けられているが、 未だに結論が出ていない
 これに対し攻撃面では、32機保有している Su-22M4/Su-22M3後継は UCAV にするとの結論が出ている。
2012.09 International Defence Review Boeing works up UAV swarm <1210-090008>
 Boeing社が6月、UAV を群れにして単一任務を達成させる試験を行い成功した。 試験では2機の Scan Eagle が使用され、 お互いに交信しながら Johns Hopkins 大学が開発したアルゴリズムで飛行した。
 試験ではノートパソコン1台軍用無線機1台だけが使用され、LOS 外での飛行も行った。
2012.08.01 Jane's Defence Weekly Remote possibilities <1209-080112>

= UAV の遠隔運用に関する6頁の記事 =

 
2012.08 International Defence Review Fragile invaders: can UAVs survive in contested airspace? <1209-080036>
= UAV の脆弱性に関する4頁の記事 =

 
2012.07 Jane's Missiles & Rockets US gives details of its drone-attack policy <1208-070016>
 国家安全保障と対テロ担当の米大統領補佐官が4月30日に講演で、UAV を用いた攻撃の基本的考え方を明らかにした。  この中で同補佐官は、テロ組織のリーダを攻撃するのは、従来の戦闘で的の指揮官を攻撃するのと同じであるとの考えを示した。
2012.04 International Defence Review Thales unveils multi-UAV inteface <1205-040009>
 Thales社が、複数の UAV を1名の操作員が制御するインターフェス UAS IMS を開発した。
2012.03.21 Jane's Defence Weekly Eyes sky <1205-032107>

= 米本土の安全保障用 UAV に関する7ページの記事 =
 
2012.02 International Defence Review US DoD seeks UAS integration <1204-020010>
 米国防総省 (DoD) が UAV の運用改善を検討している。 イラク、アフガン後には、UAV を DoD の権限の及ばない戦場空域外 で使用することになるため、その管制について連邦航空局 (FAA) と調整を行っている。
2011.12.21 Jane's Defence Weekly USAF ISR review highlights capability needs <1202-122102>
 米空軍が2011年初めから数ヶ月間にわたり UAV の ISR についてレビューを行い、その結果をFY-13及びFY14要求に反映させようとしている。 このレビューでは UAV の 生存性の向上と情報処理能力及び伝送能力の向上が求められた。
2011.11 International Defence Review Sound test for MUSIC systems <1112-110024>
 米陸軍が9月14~16日、MUSIC を用いた初の演習を実施した。 MUSIC は有人機から UAV を制御するシステムで 、VUIT-2 を装備した Apache のスクリーンに UAV の撮影した映像を表示する。  OH-58D Kiowa も、2012年後半に同様の能力が付与される。
2011.08.24 Jane's Defence Weekly RQ-7 UAV lost in mid-air collision over Afghanistan <1110-082409>
 米空軍の C-130 と陸軍の RQ-7B Shadow が8月15日にアフガン上空で空中衝突し、C-130 は安全に着陸した が、 RQ-7B は墜落した。
2011.08.28 インターネット CIA 無人機、アル・カーイダのナンバー2殺害 <1109-082801>
 米主要メディアが27日、米 CIA の武装 UAV による攻撃で、アル・カーイダのナンバー2とされるアティヤ・アブドゥ ルラフマン容疑者を殺害したと一斉に報じた。
 報道によると、22日にパキスタンの北ワジリスタン地区に潜伏していたところを UAV がミサイルで攻撃し殺害したという。
2011.08.17 Yahoo Wall Street Journal 記事

「米空軍輸送機が無人機と空中衝突―アフガニスタン」

<1109-081707>
 アフガニスタンで15日、同国駐留国際部隊の米空軍輸送機が UAV と空中衝突し、東部の前線作戦基地に緊急着陸 していたことが分かった。
 事故を起こしたのは C-130 と RQ-7 Shadow で、大事故につながる可能性があった。
2010.07.12 Aviation Week & ST A lesson in sharing <1008-071205>
 米空軍と海軍が6月12日、Global Hawk と BAMS の、補給整備、指揮統制、教育訓練、データ利用などで協力する MoU を締結した。
2010.07.07 Jane's Defence Weekly USAF, USN to jointly operate Global Hawk <1009-070703>
 米海軍と空軍が6月12日、空軍の RQ-4 Global Hawk と、2015年に IOC となる海軍の RQ-4N BAMS の、基地共同使用補給整備の共同に関する MoU に調印した。
2010.06.16 Jane's Defence Weekly USAF pushes for increased use of UAVs <1007-061609>
 米空軍はイラクやイランでの強い ISR 能力向上要求に応え、FY13末までに UAV による CAP 機数65機にまで引き上げる計画を明らかにした。
 これは今までの計画を2年繰り上げるもので、FY10末に44機、FY11末までに50機の体制を作る。
2010.05.12 Jane's Defence Weekly British Army establishes second UAV regiment <1006-051219>
 Desert Hawk Ⅲ mini UAV を装備する英陸軍2番目の UAV 連隊が編成され、アフガンで活動する。 この 第47砲兵連隊は英陸軍に2個あった直脇防空連隊の片方を改編したもので、もう一方の第12砲 兵連隊は Thales社製 HVM を装備して第1機甲師団に配属されている。
 アフガンに派遣されている最初の UAV 連隊は第32砲兵連隊Hermes 450 を装備している。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets Clandestine UAV strikes agaist Pakistan gather pace <1004-030017>
 米軍は UAV によるパキスタン北西部に対する攻撃を公表していないが、現地報道では2009年12月に6回、2010年1月に 12回と報じられている。
 (以下、1月に行われた12回の日付と攻撃目標の一覧)
2009.10.14 Jane's Defence Weekly Apache UAV operation to be put to the test <0912-101403>
 米陸軍が11月10~20日頃、AH-64D Apache Block Ⅲ による UAV の飛行制御とセンサの制御試験を行う。 現在イラク駐在の Apache は VUIT-2 を装備して UAV からの映像を受信しているが、VUIT-2 は UAV の制御はできない
 試験では UAV として、無人型 AH-6 Little Bird が用いられる。
2009.09.21 Aviation Week & ST Predator undergoes tests with mounted small UAVs <0911-092104>
 MQ-1 Predator が、重量60-lbで使い捨ての mini UAV Finder 2機を搭載して飛行した。 Predator は Finder 2機 または Finder と Hellfire を各1搭載できるが、MQ-9 Reaper は複数の Finder 及び Hellfire を搭載できる。
 一方 GA社は MQ-X 計画に向け Advenger を開発している。
2009.08.19 Jane's Defence Weekly US Army to fit VUIT-2 to more aircraft <0910-081906>
 有人ヘリと UAV を結んで、ヘリの乗組員に UAV の取得したビデオを表示する VUIT-2 は、2008年末にイラクで AH-64D Apache の1個大隊に装備されたが、米陸軍は VUIR-2 の装備対象を拡大する方針である。
 計画では VUIT-2 を装備する Apache を10個大隊にするほか、OH-58D 武装偵察ヘリにも装備が検討されている。
2009.08.05 Jane's Defence Weekly USAF plan points ahead to expanded UAS role <0910-080508>
 米空軍は現在、中央軍の戦域に35機の MQ-1 及び MQ-9 を配備しているが、将来を見越した新たな UAV 計画を作成し た。
modular payload
 中型の各種 UAV に搭載するセンサ及び武器のモジュール化で、次世代の MQ-X 搭載を目指すが、MQ-9 Reaper にも搭 載できる。
MAC (Multiple Aircraft Control)
 1名の操作員が複数の小型 UAV を操作するもので、有人機と UAV が連携して防空、SEAD 及び特殊作戦に活用する。 当面は Predator 及び Reaper から発射管発射方式の Spectre-Finder 小型 UAV を発射し、雲の 下の監視観測用に使用する計画を進める。
EA MQ-9
 MQ-9 Reaper に電子攻撃 (EA) 能力を付与する。
2009.07.27 Aviation Week & ST USAF's vision for unmanned aircraft <0909-072707>
 米国防省が7月27日に、空軍の UAS 長期計画である 'UAS Flight Plan 2009~2047' を公表した。 この計画では モジュール化と自動化が主要テーマになっている。
 まず UAS を以下の4種類に分類している。
  人力可搬 UAS :マイクロ UAS やナノ UAS も含む
  中型 UAS
  大型 UAS :輸送機サイズ
  特殊 UAS :ステルス、超高速、超長時間滞空など
 大型 UAS (MQ-L) は搭載品のモジュール化で、爆撃機、給油機、輸送機、偵察機などの用途に使用する。
 MQ-1/9 の後継となる MQ-X はステルス性が求められ、自動離着陸、衝突防止装置搭載、複数の小型 UAS を制御する能力などが求められる。
2009.06.18 朝鮮日報

インターネット

パイロットを減らし無人機運用要員を増やす米空軍 <0907-061805>
 米紙 USA Today が16日付で報じたところによると、今年米空軍は航空機の操縦士よりも UAV の操縦士を多く訓練している。 UAV の操縦訓練 生の数が有人機の操縦訓練生の数を超えたのは米空軍史上初めてのことである。
 米空軍の2009年訓練計画では、戦闘機や爆撃機の操縦訓練生は214人であるのに対し、Predator 及び Reaper の操縦要員は 240人である。
2009.06.08 Aviation Week & ST Sharing airspace <0908-060803>
 米軍の UAV がイラクやアフガンから撤退するのに伴い、国内で訓練を行うため民間機の飛行空域を 大規模に使用する必要性を生じようとしている。
 RQ-4 Global Hawk には AFRLMIAA と呼ばれる衝突防止装置 (sense-and-avoid) を開発しており、Northrop Grumman社も EO による衝突防止装置 TCAS 及び ADS-B トランシーバの試験を Global Hawk を模擬した Laejet を用いて行っている。
 欧州も同様の衝突防止装置 Midcas の開発を進めており、2012年末か2013年初めに Sky-Y MALE UAV(右図左)を用いた試験を行う。 Midcas は TCAS 及び ADS-B を用いた EO、レーダの組み合わせシステムである。
2009.05.27 Jane's Defence Weekly USAF unveils combat fleet plans <0907-052705>
 米空軍が、F-15 112機F-16 134機、A-10 3機の合わせて250機を除籍し、余った4,000名を 機数の増えた MQ-1、MQ-9 や MC-12 ISR などに振り向ける計画を発表した。
2009.05.25 Aviation Week & ST Turning point

Manned bomber

<0907-052502>
 米空軍参謀長が上院軍事委員会で、現在は有人機から UAS に移行する曲がり角に来ていると答えた。 同氏によると 空軍の士官候補生には、卒業後すぐに戦闘に参加できるなどの理由から UAS 部隊を希望するものがでている。
 また AW&ST の質問に答えて、次期爆撃機有人か無人かの重大な選択を迫られていると語った。
2009.03.04 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin unveils VUIT for multiple aircraft <0904-030405>
 UAV の取得したデータを AH-64 に表示すると共に、UAV のデータ又は AH-64 搭載の M-TADS のデータを地上に 送ることができる VUIT が最近装備化されたが、Lockheed Martin社は OH-58 や HH-60 にも搭載 可能として売り込んでいる。
2008.12 International Defence Review US deploy its first full-motion video-capable Block Ⅱ Apaches <0901-120025>
 ヘリから UAV を制御する VUIT-2 (Video Unmanned Aircraft System Inteligence Teaming-2) を装備した初の Apache Block Ⅱ 大隊が戦場に展開した。
 VUIT-2 は VUIT-2 TCDL を介して UAV と交信し、コックピットの副操縦士席にある指示制御 盤 VIP に送られてきたビデオを表示する。
2008.10.27 Aviation Week & ST Predator reinforcements <0812-102702>
 米州兵空軍 (ANG) は米空軍の UAV 操作員不足を補うため、訓練規模を500%拡大して、ANG と共に空軍の要員訓練を 実施している。 また Predator の訓練に加えて Reaper の訓練も実施している。
2008.09.29 Aviation Week & ST Unmanned, united <0811-092902>
 米陸軍と空軍が来週にも、Reaper や Sky Warrior など高度3,500ft以上の中高度を飛ぶ UAV の共同運用で合意する。
2008.07.14 Aviation Week & ST Warriors and Predators <0808-071403>
 米陸軍と空軍は、10月までに Sky Warrior と Predator の競合部分を減らしてコストを低減する計画に結論を出す。
 GA社は Sky Warrior Block 1 の飛行試験を実施しており、8機受注した Block 0 のうち2機を既に納入し、2機は中東で使用されている。 Block 0 は機体が大型になり 、重質油エンジンが搭載されている。
2008.04.30 Jane's Defence Weekly USAF faces further push to boost UAVs in Afghanistan, Iraq <0806-043004>
 Gates 米国防長官が4月21日のスピーチで、アフガンやイラクでの UAV の更なる活用を促した。 同長官は UAV の数が5,000機 以上と、9/11の25倍にも達していることをあげ、空軍に UAV の出撃率を画期的に上げるよう要求した。
 国防総省は6月までに MQ-1 Predator による24時間 CAP を行う計画であるが、空軍は人員の増強を要求している。
2008.03.17 Aviation Week & ST On the horizon <0804-031711>
 米国防総省高官が、UAV、UGV、UUV などの無人システムはまだ完成域にあるとはいえないと述べた。 その中で UAV はもっとも進歩しているが、未だに米国上空を 飛ぶことが出来ない。
 米国の無人システム開発の今後25年間の指針となるロードマップは、11月に発簡すべく2月29日に作業が開始された。
2008.02 International Defence Review EDA calls for enhanced UAV awreness <0804-020004>
 UAV を民航機と一緒に飛行させるため EDA (European Defence Agency) が17ヶ月かけて検討してきた 'Technology Demonstration Study on Sense & Avoid Technologies for Long Endurance UAV' が2007年11月に結論をまとめ、年末に公表された。
 それによると UAV の S&A (Sense & Avoid) は基本的に有人機の衝突予防装置を使用すればよいが、レーダなどアクティブ型と IR などパ ッシブ型の別々のセンサを用いる必要があるとしている。
2008.01.16 Jane's Defence Weekly Europe prepares to open airspace to military UAVs <0802-011611>
 EDA (European Defence Agency) が、LE UAV (Long Endurance UAV) の民間航空路飛行を可能にする検討を進めてい る。 Sagem社を中心とした企業グループは$1.1Mで17ヶ月の検討 'Technology Demonstration Study on Sense & Avoid Technologies for Long-endureance UAV' を2007 年11月に完了し、12月20日に報告を行った。
 ここでは UAV 相互及び UAV と有人機間で自動的にデータを交換する S&A(Sense-And-Avoid) 装置を搭載することを 検討しており、安全で信頼性のある S&A の完成に6~8年が必要と結論づけている。
2008.01.02 Jane's Defence Weekly Pentagon eyes unmanned systems to fill ISR gap <0802-010202>
 米国防総省が 'Unmanned System Roadmap: 2007-2032' をまとめた。 この中では UAV 等が取得したデータのラベリングを 改善して metadata (註:意味付けされた情報)とする必要性が挙げられている。
 今後の UAV 等の役割として機雷、地雷、IED などの探知を挙げており、国防総省は UAV 等に搭載するこれらの探知装置の改善を進めている。 また最終的には特殊武器 の探知能力を求めている。
2008.01 Jane's Missiles & Rockets USAF employs Predator UAVs on counter-rocket/mortar missions <0802-010018>
 米空軍がイラクで暫定的な処置として、MQ-1 Predator を用いて航空基地周辺からのロケット弾や迫撃砲による攻撃に対する 警戒を実施している。
 Predator の飛行制御は衛星を経由して米本土で実施しているが、帰投した Predator を残余燃料で基地周辺の警戒に当たらせている。 この 制御は現地の JTAC (Joint Tactical Air Controller) によって行われている。
2007.12.19 Jane's Defence Weekly US Air Force advances UAV refuelling effort <0802-121903>
 米空軍は2月にも、AAR (Automated Aerial Refuelling) 計画第二段階の BAA (Broard Agency Announcement) を発簡 する。
 AAR 第一段階は Boeing社が受注し、UAV を模擬した Learjet が KC-135 の後方7ヶ所の給油位置に自動で遷移したが、第二段階では模擬機が 実際に給油を受ける。
2007.12.12 Jane's Defence Weekly Automated aerial refuelling of UAV falls into line <0802-121203>
 Beoing社と米空軍が UAV に空中給油を行う AAR (Automated Aerial Refueling) 計画を進めており、UAV に見立てた Learjet 機を使った飛行試験を行った。
 Learjet は地上から誘導され KC-135R に接近したのち、1時間40分以上にわたり7ヶ所ある給油位置に自動で着いた。
2007.12.03 Aviation Week & ST Learning on the fly <0801-120309>
= 2006年のレバノン侵攻作戦に於ける UAV 運用の反省 =
 
2007.12 International Defence Review Operations in Iraq bring about rethink of US Army UAV roles <0801-120001>
= イラクにおける米陸軍の UAV 活用状況に関する記事 =
 イラクにおいて米陸軍 UAV の飛行時間は航空部隊の総飛行時間の18%を占めている。 一部では UAV が AH-64 や OH-58D などの へりと連携飛行し、UAV が索敵を行いへりが攻撃を実施している。
Warrior-A
 25,000ftの上昇限度と、36時間の滞空能力を持つ。 発展型の Sky Warrior は上昇限度と滞空能力が更に 向上する。
RQ-5A Hunter
 Hunter は軍団レベルの UAV で、主任務は偵察監視であるが、11月6日に2つの場面で Viper Strike を用いて攻撃も行った。
RQ-7B Shadow 200
 上昇限度14,000ftの Shadow 200 は、2007年3/四半期までにイラク戦で200,000時間飛行している。
Raven
 小部隊用の Raven には現地から、HE などを搭載した片道飛行型の要望が出されている。
2007.10.24 Jane's Defence Weekly UK forces failing to fully exploit ISTAR assets <0722-102406>
 英陸軍の ISTAR 部門の長が、英陸軍は Desert Hawk Ⅰ(右図)や Ⅲ などの mini UAV から Hermes 450 までの UAV を保有し、今後2年程度の間に更に別の UAV も装備するが、それらの取得した情報の 統合能力が欠如しているため、十分に活用できていないと語った。
 例えばアフガニスタンでは英軍の各種司令部が11の機密又は極秘のシステムを使用しているが、そのデータベースは別々に管理され ており、相互の情報交換も殆ど行われていないという。
2007.10.15 Defense News Israel to improve UAV Force <0722-101502>
 イスラエル空軍は国防省の5ヶ年計画に基づいて UAV 部隊を改編して、低空域に Hermes 450、中空域に Shval 又は Heron、高空域に Eitan と、三機種を効率的 に運用する方針を明らかにした。
 Eitan は4.5tの大型で、2006年7月に初飛行した。 搭載センサ及び兵器等を来年中に決め、2009年初頭の IOC を予定している。
 Shval は2007年3月に部隊配備したと発表されているが、実際は各種センサを搭載して2006年夏のレバノン戦争で使用している。
2007.10.10 Jane's Defence Weekly USAF requests executive agent status for UAVs <0721-101002>
 HALE/MALE UAV を統合運用する機関を設立するという米空軍の要求は9月に退けられたが、UAV の作戦調整に関する新たな部隊の設立 は認められた。 これを受け米空軍首脳は、引き続き UAV の統合運用を要求していく構えである。
 現在、欧州17ヶ国で157件以上の UAV 開発計画が進められている。
2007.10.01 Aviation Week & ST UAV debate <0721-100107>
 DoD が UAV の統合実行機関を創設しないと決めたことについて、先週行われた空軍協会の年次会議で、複 数の空軍首脳が、理解を得られなかったことは極めて残念であると述べた。
2007.09.17 Defense News US decides against single UAV Agency <0720-091710>
 DoD は9月13日に、懸案であった MALE/HALE UAV の、空軍を主担当とする統合実行機関を創設する計画を採用しない ことを決めた。
 代わりに DoD は UAV の研究開発の効率化、統合化について軍の統制を強化する意向を固め、空軍の Predator 計画 と陸軍の Sky Warrior 計画を2008年10月までに統合することを両軍に命じた。
2007.09.03 Defense News DoD delays UAV decision <0720-090303>
 空軍を主担任とする MALE/HALE UAV の統括機関を創設することについて、8月28日に行われた会議では結論 がでず、創設の可否は9月13日以降に持ち越されることとなった。
 空軍は戦域における中高度以上の UAV の飛行を統制し、併せて将来の UAV 開発の重複を避けるための権限を持つ機関の設置を提案、 陸軍と海兵隊は任務遂行に影響を生ずるとして強く反対している。
2007.08.20 Inside the Navy DoD mulls UAV standardization outside of executive agent authority <0719-082002>
 今年初めに空軍が提案した MALE/HALE UAV の統合実行機関を DoD に創設する構想は、陸海軍と論争を招き 結論が出ていないが、海軍と空軍が8月初めに打開策の会議を行った。 また、陸軍とも非公式会議を行っている。
 海軍との会議では、UAV の装備計画の合併、地上試験及び訓練施設の共通化等が話し合われた模様であり、陸軍との会議も同様の内容 であったとみられる。 協議は始まったばかりであり、MoU 締結までには時間を要する。 DoD の方針は現時点では決まっていない。
2007.08.20 Defense News DoD edges toward UAV decision <0718-082009>
 DoD は、懸案となっている MALE/HALE UAV の運用と開発装備を統括する実行機関の創設について、8月28日 に陸海空軍、海兵隊からそれぞれ意見を聴取し、最終的な決定を行う。
 空軍は統括機関を主管し、高度3,500ft以上を飛行する UAV の統制及び開発、調達を規制する構想を提案し ているが、陸海軍と海兵隊は強くこれに反対している。
 DoD の決定には様々な憶測があるが、大方の予測では、空軍主管の機関を設立し飛行統制を行うが、調達等の主要な意志決定まで各軍 を統制しないとみている。
2007.08.06 Aviation Week & ST Power play <0717-080606>
 高度3,500ft以上を飛行する UAV を統一運用するため、空軍によ る統括機関を設けることを統合参謀本部が支持しているため、空軍は細部事項の詰めを開始している。
 計画では UAV の開発にも各軍要求に注文を付けることができ、類似機種の併行開発等を制 限する。 戦場では飛行計画を空軍指揮官の統括機関に報告することを義務付け、同一目標に対する各軍による 重複偵察を制限する方針である。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly USAF fast tracks deliveries of Predator UAVs <0717-072505>
 米空軍参謀長が MQ-1 Predator生産促進と要員の拡充を指示した。 MQ-1 Predator は現在イラク及びアフガンに12機が展開し戦闘哨戒任務に就いているが、2008年末までにこれを21機に増強 する。 これに伴い現在120名である操縦要員を160名に拡充する。
2007.07.19 Inside the Pentagon Mosley accelerates deployment of UAVs to Iraq,Afghanistan <0717-071901>>
 米空軍はイラクとアフガンの Predator CAP (Combat Air Patrol) チームを、現在の12個から21個に増強す ることを先週明らかにした。 1個チームは Predator 3~4機と地上局から構成され、増強する9個のうち2個を 直ちに派遣する。
 維持運営に要する兵員は現在の120名から160名に増強され、24時間態勢で情報を収集する。
2007.07 International Defence Review Straight from the force's MOUNT: UAVs enter urban environments <0715-070009>
= 市街戦における UAV の活動に関する4頁にわたる特集記事 =
回転翼 UAV
 市街戦 (MOUT: Military Operation in Urban Terrain) には VTOL UAV が適しているが、速度、搭載能力、滞空能力、燃費などで 固定翼機に劣るため、センサの設置用や UGV の運搬用に適するとの意見もある。
 (DARPA の MAV、Schiebel社の Camcopter、Emmen社の Condor など)
固定翼 UAV
 Elbit社は回転翼 UAV を実用可能な UAV とは考えていない。
超軽量 UAV
 DARPA の NAV (Nano Air Vehicle) 。
2007.06.18 Aviation Week & ST Permission granted <0714-061801>
 欧州航空安全局 ESA (European Aviation Safety Agency) は Schiebel Group 製の Camcopter S-100 UAV に初めての飛行許可を交付した。
 S-100 は ESA が改訂した航空規則の要求に合致する最初の UAV であるが全く自由な飛行が許可されたのではなくは、 ESA が承認した条件下でのみ飛行可能になっている。
2007.06 National Defense Mid-air collision <0713-060028>
 米空軍と陸軍の HALE/MALE UAV の運用統制についての論争がこの数ヶ月ますますエスカレートしている。  空軍は高度3,500呎以上を飛行する固定翼 UAV の運用を統制する意向であるが、陸軍は UAV を作戦に直接寄与させるためには運用権 限を陸軍の司令官に与えるべきと強硬に反対している。
 両軍の論争には、統合作戦での共同に関する考え方が欠落しており、統合参謀本部の調整が必要と思われる。
2007.05.09 Jane's Defence Weekly USAF creates first unmanned aircraft wing <0711-050905>
 米空軍が世界初となる UAV による航空団 (UAS Wing) を5月1日に Creech AFB に設立した。
 発足した第432航空団は6個飛行隊と支援部隊からなり、88機の MQ-1 Predator と6機の MQ-9 Reaper を擁する。
2007.04.30 Inside the Navy SOCOM deputy chief expresses interest in Air Force UAV proposal <0713-043002>
 SOCOM の副司令官が上院軍事委員会での公聴会で、空軍が提案する UAV 運用の統合化について理解を示し、実施要領や責任の範囲等 を充分精査すべきであると述べた。
 空軍の提案には陸海軍及び海兵隊が強く反対している。
2007.04.11 Jane's Defence Weekly US Air Force debates control of ISR assets <0710-041105>
 米陸海空軍で Warrior、BAMS、Predator などの計画が個別に進められていることについて空軍参謀本部情報部長が、国防総省はこれ らの一元化検討すべきであると発言した。
2007.04.04 Jane's Defence Weekly Airspace battle looms for US air force and army <0710-040403>
 米空軍と陸軍が HALE/MALE UAV の運用権限を巡り争っている。
 3月6日には空軍参謀総長が3,500ft以上の高度における UAV について空軍が担当部署になると要求したのに 対し、陸軍航空の長が強い反対の意を示した。
2007.04.02 Aviation Week & ST Line in the sky <0708-040212>
 UAV の空域統制権を空軍に持たせることを DoD で協議中であるが、陸軍はこれに強く反対し、海軍、海兵隊 及び統合参謀本部もこれに同調している。 空軍は高度3,500呎以上の UAV を CFACC (Combined Forces Air Component Commander) の 統制下に置き、イラクでの ISR 効果を向上させると主張するが、陸軍はイラクでの UAV 運用は陸軍が主体で あるとして空軍の統制に反対している。
 一方、近日中に企業選定を予定する JCA (Joint Cargo Aircraft) でも意見が異なり、空軍は依然として C-130J もしくは Raytheon/EADS North America製 CN-235 にこだわりを示し、機種選定が遅れる公算が高い。
2007.03.29 Inside the Pentagon Dorgan says USAF should be executive agent for UANs above 20,000 fleet <0710-032903>
 民主党の Dorgan 議員は、3月21日に開催した上院軍事小委員会で、陸軍の Warrior UAV は Predator とほぼ同一の 性能であるとして開発の必要性に疑問を呈した。
 また、高度20,000呎以上を飛行する HALE/MALE UAV の統括機関としては空軍が最適であると述べ、空軍長官 の提案を支持した。
2007.03.12 Aviation Week & ST Collision course <0707-031205>
 UAV の飛躍的な発展と戦場での大量使用により、空中衝突の危険が高まっており、早急な 運用基準の整備が必要となっているが。 NATO では25機種以上、約3,700機の UAV が運用されており、アフガニスタンのある 英軍基地では毎日12機以上の軍用機と同時に陸軍の小型 UAV が多数離発着していて、大事故には至らないものの異常 接近は常態となっている。 
 NATO の JAPCC (Joint Air Power Compentence Center) は早急に UAV の飛行高度及び飛行要領の基準を定 めると共に、長期的には航空機に接近探知回避装置の取り付けを義務化する必要があるとしている。
2007.02.19 Defense News Launch-and-recover UAV system tested <0707-021904>
 米 Snow Aviation International社は、C-130 から UAV を発射回収するシステムの自社開発を行っている。  現在までに UAV の発射試験は実施したが、回収については試験用 UAV の速度が遅いため、母機に追いつかず、未実施である。
 同社は C-130 より速い UAV を、搭載センサ、兵器等を含め開発する方針で、米軍以外に数ヶ国が関心を示している模様である。
2007.02.12 Aviation Week & ST UAS ops in Europ <0705-021212>
 欧州では民間空路での UAV 飛行について検討する C-FAST (Coodinated Future Autonomous Systems Technologies) が組織され、安全基準と UAV の仕様について検討を行っている。 また、Eurocae WG73 は 運行管理を焦点として検討が進めており、少なくとも三年以内に基準を提言する。
 右図はイタリア航空局から民間空域での飛行を許可されている重量420kgの、滞空時間14時間 STOVL UAV で、Galileo Avionica社が 民間市場向けに開発した。
2007.02.12 Aviation Week & ST A second Kitty Hawk? <0705-021211>
 UAV は政府機関及び民間での使用が増加し、今後5年~10年で飛躍的な発展を遂げるとみられため、 飛行安全基準と国際的な空域管理の整備が急がれている。 米国では官民合同によ る安全基準の整備に関する会議が行われ、提言は FAA の基準作成に反映されている。
 欧州でも同様の検討を Eurocae (European Organization for Civil Aviation Equipment) WG73 で行っており、重量150kg以上の UAV を対象とする飛行安全基準の検討が行われている。
2007.02.12 Aviation Week & ST File-and-fly wannabes <0705-021210>
= 米国内空域での UAS の飛行認可に関する記事 =
 昨年、HALE UAV の民間航空路での飛行基準作成計画 Access 5 は中止となり、DoD、FAA 及び UAV 各社は 小型 UAV を含めた再検討を開始した。
 飛行基準の作成で問題となっているのは安全性で、故障による墜落と空域での衝突を如何に回避するかが焦 点となっている。 特に衝突の回避については回避システムの開発と運用基準の作成が必要だが、具体化には至っていない。
 FAA は安全確保を重視する大幅な飛行規制をめざすが、軍と国境警備隊、沿岸監視隊は状況に応じた緩やかな規制を望んでいる。
2007.01 International Defence Review FAA issues experimental certificate for Raytheon's Cobra UAV <0703-010001>
 米 FAA が2006年9月29日にRaytheon社製 Cobra UAV に対し実験用としての耐空証明 を発簡した。 この種機体に対しては3番目になる。 但し武装 UAV に対しては全米を自由に飛行することは 認められていない。
 Cobra は Raytheon社が自社開発した全長2.74m、翼端長3.05m、重量45kgの UAV で、12.7kgの燃料と13.6kgの器材を搭載し、各種セン サやネットワーク機器の開発に伴う試験に使用される。
2006.12.04 Aviation Week & ST Plotting a course <0701-120406>
 NATO は2007年初めの草案発簡を目標に、UAS の独自調達、加盟国による共同運用構想、UAV 運用に必要な周波数割り当て等を含む UAS ロードマップ FPUAS を作成中である。
 現在、アフガン等に派遣される各国の部隊はそれぞれ自国の UAV を運用しているが、NATO は独自に UAS を保有 し、派遣国に運用させる計画である。 また、NATO に UAS の維持運用を担当する新たな部局を創設、飛行計画及び所要の周波 数割り当てを行う方針である。
2006.10.11 Jane's Defence Weekly DoD group seeks to give autonomy to armed drones <0621-101107>
 米国防総省内のグループが9月上旬に、武装 UAV に自律攻撃能力を持たせるべきとの提案書をまとめた。  現状では武装 UAV の武器使用は操作員の指令に基づいている。
 これについて戦時法の専門家は疑問を呈している。
2006.08.21 Aviation Week & ST Operating restrictions <0618-082108>
 米国では、沿岸警備隊は45機の Eagle Eye、CBP は国境の監視に Predator B、NOAA は気象データ等の収集に UAV を運用する計画で Silver Foxなどによる観測飛行試験を行っている。 これに対して FAA は国内空域での安全性に問題 があるとして飛行認可を制限している。
 FAA は DoD 及び HSD と共同で UAV の飛行認可基準を作成中であるが、衝突回避システムの導入が不明確で あり、実現は3~4年後になると見られる。 空軍は先ず 2008年中頃までに Predatorに光学式の回避システム を装備する計画で、2007年に飛行試験を計画している。
2006.07.31 Aviation Week & ST Reality check <0616-073105>
 米英軍はイラクとアフガニスタンでの戦訓を基に UAV の調達と運用の見直しを行っている。
 昨年、イラクに展開する英陸軍は Phenix による偵察に10回失敗しているが、原因は制御用の通信リンクが 同一周波数を持つ友軍機の SAR により妨害を受けたためと見られる。
 米陸軍はコソボ紛争以降、全天候性を設計の基本として SAR を装備していたが、イラクでの戦訓から EO/IR センサ 及びレーザを用いた目標の探知識別に重点を指向している。
2006.07.03 Aviation Week & ST UAV tutorial <0614-070301>
 英の ETPS (Enpire Test Pilot's Schhool) は、UAST&E (Unmanned Aerial Systems Trials and Evaluation) 課程を創設し、開講式 が行われた。
 ETPS は QuintiQ が設立した学校で、UAST&E 課程では、UAV の試験評価法を習得させるのを目的とし、軍関係の14の部局と QuintiQ の技術者が入校している。
2006.06.12 Defense News Europe needs comprehensive plan for militaty-civil air traffic control: experts <0616-061204>
 欧州空域は2010年頃までに航空路の過密状態が飽和すると予測され、EU 及び NATO による軍民共同の新たな空域管理 と航空管制の検討が進められている。
 2005年の欧州航路では年間、36ヶ国920万機を管制しているが、近年 UAV の飛行が増加しており、地域的な限定飛行に加えイラクやア フガンへの長距離飛行も急激に増加している。
2006.05 National Defense 'Dysfunctional' interragency coodination hampers domestic deployment of drones <0614-050005>
 米国内空域での UAV の飛行認可について責任を有する連邦航空管理局 (FAA) と、DoD 及び国土安全省 (DHS) に意見の食い違いを生 じている。 FAA はすべての UAV に衝突回避システムの搭載を求め、それまでは飛行を大幅に規制する方針で ある。 一方、DoD と DHS は任務優先とする、規制を最小限にした飛行許可を求めている。
 現在、沿岸警備隊は港湾と沿岸哨戒に Eagle Eye を2007年から運用開始する計画で、不法入国を取り締まる CBP (Customs and Border Protection) は、昨年9月から Predator B 1機をメキシコ国境で運用中であり、更 に1機をカナダ国境に展開する計画である。
2006.05 National Defense Missions continue to evolve for unmanned aircraft <0614-050003>
 米軍での UAV の役割はますます多様化し、陸海空軍、海兵隊及び SOCOM は任務に適応する装備の充実に努めている。  DoD のFY-06予算では $1.7Bが開発及び322個システムの購入費に充てられている。
2006.04.03 Aviation Week & ST New vision <0609-040302>
 米空軍は5ヶ月前の UAV ロードマップに続き、20~25年後の動向を分析した報告書 UAV Strategic Vision を公表した。
 報告書では大型 UAV/UCAV の保有数は減少し、小型で安価かつ高性能の UAV が主流 を占めるとしている。 また、10年以内に HPM を用いた DEW 兵器の搭載が可能となり、UCAV による電子攻撃が多用される。
 DoD は今後10年間に UAV/UCAV の開発装備化経費として$9B~$10Bを投じる計画であるが、これは1990年代の三倍に相当する。
2006.01.30 Defense News Congrested airspace <0605-013005>
 イラクとアフガニスタンでは、多数の小型 UAV を米陸軍と海兵隊が運用しており、安全基準の整備が急務となっている。
 陸軍は400機以上の Raven を大中隊レベルで運用しており、海兵隊は372機の Dragon Eye を2003年10月に発注し、現在両軍合わせて1,000機以上が高度3,000呎以下の低空域で偵察監視用に使用 されている。
 戦地ではこれまでにも UAV と AC-130 やジェット戦闘機によるニアミスが発生しており、11月には Raven と Kaiowa ヘリの衝突事故が発生した。
 中央軍は飛行計画の事前徹底等を行っているが、中隊規模での UAV は臨機使用がほとんどであるため実効性に乏しく、検討作業が 進められている。
2006.01.16 Aviation Week & ST Wanted: UAV <0603-011603>
= UAV 国際市場の展望 =
 わずか4年間で、UAV の需要は軍事利用に加え国境監視や災害時の偵察等により飛躍的に増加しており、国際市場での規模は2010年まで に$7.6B、2014年までに$13.6Bに達するとみられている。
 見積には UCAV は含まれず、2014年までに$304M、2024年までに$3.2Bの需要が見込まれ、UAV の国際市場はさらに拡 大すると予測される。
 DoD は今後20年間に UAV の導入を拡大する意向で、空軍は UAV 装備の偵察飛行隊を3個から15個に増加して いる。 また、沿岸警備隊は海上監視用として Eagle Eye (右図) を選定、米市場は高い需要に支えられている 。
 欧州諸国は逐次保有数を増やしているが現在、欧州企業の市場占有率は6%にとどまり、各種 UAV の研究開発を促進しつつ市場の拡大を 図っている。
 UAV の保有国は米、英、仏、露に加え独、伊、ギリシャ、スペイン、蘭、アジアでは日本、韓国、中国、台湾、インドネシア、パキス タン、シンガポール、マレーシアが本格的な導入を計画している。
【開発中を含む主要国の UAV一覧表 ( 略 )】
2005.10.03 Aviation Week & ST NOAA and NASA completed the first unmanned air vehicle flight <0520-100310>
 米海洋大気環境管理局 (NOAA) と NASA は9月16日、Aerosonde 気象観測用 UAV (右図) を初めて 台風 Ophelia の接近下に飛行させ、所望のデータを収集した。
 UAV はオーストラリア Aerosonde社製で、重量28-lb、翼端長9.5ft、投下ゾンデと測定器材を搭載する。 Ophelia の内部を高度 1,500ft~2,500ftで7時間飛行してデータ収集を行い、情報をハリケーンセンタに送信した。 UAV の飛行間、NOAA の P-3 と空軍の WC-130 が併行して運用された。
2005.09.26 Aviation Week & ST UAVs: the view from Nellis <0520-092603>
 Nellis AFB には AWC (Air Warfare Center)、ACC (Air Combat Command) 及び新たに創設された UAV CoE (Center of Excellence) が 所在し、UAV の研究開発から編成運用、教育訓練まで総合的な施策が行われている。
 UAV は今後ステルス化の傾向が高まり、大型攻撃機 (右図) や給 油機が出現し DEW の搭載も進む。 また10年以内に Red Flag 空中戦闘演習場で飛行する航空機の半数 以上が UAV に代わると予測されている。
 ACC は2007年~2008年に JUCAS 試作モデルの運用評価を予定しており、開発方向の決定を行う。
2005.08.22 Defense News Pentagon's UAV plan lacks major,multiyear buys <0521-082205>
 DoD は8月4日に UAV システムの開発展望に関する "UAS Roadmap" を承認した。 DoD は UAV が単なる無人機ではなく複雑なシステム 兵器となったことからこれまでの呼称を改め、今後は UAS (Unmanned Air System) とする。
 計画の第一歩は現在進めている JUCAS の完成で、2007年に X-45C 及び X-47B の飛行試験を予定す る。
 将来的には2020年までに航空攻撃は有人機から UCAV の運用に変更し、併せて KC-135 後継等の空中給油機を無人機にする。
 Roadmap では、目的に応じ努めて短期間の開発による少数機の開発を行うとしている。
2005.07.20 Jane's Defence Weekly Details emerge on joint UAV <0516-072003>
 米 DoD が、10月に発足する Joint UAV COE (Center of Excellence) の設置場所を、当初計画の Nellis AFB から Creece AFB に変更すると発表した。
 司令官には Walter Davis 陸軍准将が就任し副司令官は空軍から就くが、今後は四軍で持ち回る。
2005.07.04 Aviation Week & ST UAV crunch <0514-070408>
 DoD は UAV/UCAV に DEW や HPM の搭載するなど多くの実現を期待しているが、現実には開発予算が伴わない状況にある。 又、性能上 、運用上にも未解決の問題が残されている。
 運用上の問題は国内空域での無人機運航基準の未整備で、軍と FAA の作業は5年以上遅れている。 また、UAV /UCAV の無線帯域についても使用基準の整備が遅れており、戦闘地域への迅速な輸送手段も具体化されていない。
2005.06 International Defense Review Israel predits increased prominence of UAVs <0512-060002>
 イスラエル空軍の計画編成部長が4月27日にオランダ空軍のシンポジウムで講演し、今後 UAV が制空戦闘を含む広い 範囲で固定翼機やヘリの大部分と交代することになるであろうと述べた。
 イスラエル空軍では大型、中型の UAV を100機以上保有し、全航空機の15~20%を占めている。 また 予算も5~10%が UAV に当てられている。
 戦闘機の運用コストは$10,000/hであるのに対して UAV は$400/hであるが、UAV の優位性はコストばかりでなく、操縦手が地上で重要 な状況判断をできることにもある。
 UAV は高々度低速運用に適しているのに対して、有人機は低高度高速運用に適して いるが、その様な用途は近年の戦闘に要求されなくなっている。
 今後有人機の任務は、空輸、空中給油、空中からの作戦統制などの限られた分野に なるであろう。
2005.05.02 Inside the Army Pentagon: No decision yet an executive agent for UAVs <0514-050205>
 DoD は検討中の UAV を統括する機関の主管をどの軍に指名するかは、現在進めている新 UAV ロードマップの 完成する夏以降となることを明らかにした。
 新 UAV ロードマップは2002年12月発簡の改訂版で、現在見直しは最終段階に入っており6月初めには発簡されるものとみられる。
2005.04.18 Defense News 'Mosquito through a net'; UAV finds flaw in Israeli air defenses <0513-041801>
 昨年11月に続き4月11日夕刻、ヒズボラがイラン製の Mohajer とみられる UAV により、イスラエル西部のガ リラヤ地域を約9分間領空侵犯した。
 UAV にはカメラが搭載され、速度120kt、高度1,000ftで飛行したのに対してイスラエル軍機と攻撃ヘリが迎撃したが、既にレバノン領 内に帰投していた。
 イスラエル国防省は相次ぐ侵犯に対して、UAV による生化学物質を含む自爆攻撃を、アルカイダやその他の過 激派が行うことを懸念し、新たな脅威と捉えて防空態勢の見直しを進めている。
2005.03.21 Aviation Week & ST UAVs R Us <0507-032108>
 米空軍は設立が検討されている UAV 統括部局の主担当となるため、UAV Center for Excellence を60機以上 の Predator UAV が配置されている Indian Springs 補助飛行場に創設した。
 同センターは UAV Battle Lab が組織の中核となり、陸海軍海兵隊の了解を得て、UAV の 共通運用システムの開発、運用規範の策定及び教育訓練を行う意向を明らかにしている。
 今後は、開発経費の分担や小型 UAV の統制範囲等が議論の対象となるが、陸軍は 概ね空軍の所掌について理解を示している。
 (写真は X-45A UCAV の着陸)
2005.03.14 Aviation Week & ST Drawing a line in the air <0507-031402>
 DoD が検討中の UAV 統括の新しい部局に、空軍が所掌を強く望んでいることに対し、陸軍は計画中の FCS 開発及び将来の陸戦に影響を及ぼすことを懸念している。
 新部局の UAV 統合について陸軍の要求しているのは以下の三点である。
  ・ISR 情報末端は指揮官まで確実に伝達可能
  ・武装 UAV は地上又は攻撃ヘリからの指令に基づく射撃が可能
  ・UAV は広範囲にわたる通信中継を継続的に実施可能
 新部局の検討は6月まで行われ、2006年2月に発簡する QDR に反映される。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly US reassesses use of UAVs in urban areas <0507-030905>
 米軍は市街戦においける UAV 使用について再検討を行っている。 検討内容には UAV が良いのか飛行船や係留気球 が良いのかや、UAV を分散管理することの是非などが含まれている。
 UAV は機動作戦において車両挺隊と行動する場合には有用であるが、ビルなどの継続監視が必要な市街戦に おいて効果を挙げていない。 このため、米国は EO/IR カメラを搭載した係留気球をイラクに派遣している。 これらは 'Persistent Threat Detection System' と呼ばれている。
 また、米陸軍は A-170 有人飛行船を監視任務に当たらせる検証試験を実施している。
2005.03.07 Aviation Week & ST New frontiers <0506-030703>
 DoD は今年初めから UAV の開発、ISR、兵站及び戦術的運用の一部を統括する新しい部局 (名称は未定) の 設立について検討を始めており、空軍が強くその管轄を任すよう望んでいる。
 DoD はイラクやアフガンでの情報偵察成果、NCW、研究開発の統合一本化から UAV の新たな役割と任務拡充を意図し、部局設立の検討 を開始している。
 仮に空軍が管理を所掌すれば、衛星、成層圏での飛行船と UAV による情報を統合ネットワーク化することが可能となるが、反面陸軍 、海兵隊の携帯型 UAV まで統括する必要があるのか、海軍の BAMS のような有人機との連携運用を如何に考慮 するのか、各軍の開発経費への影響は、といった懸念が陸海軍からあがっている。
2005.02.14 Yahoo 共同通信記事

「無人小型ヘリ使い地雷除去・・・」

<0504-021402>
 広島県は14日、今も大量の地雷が放置されているカンボジアを支援するため、2005年度からラジコンヘリコプター製造の ヒロボー社(同県府中市)など県内企業と共同で、無人小型ヘリを使った地雷探知・除去シス テムの研究開発に乗り出すと発表した。
 県によると、ヒロボーの大型ラジコンヘリ(全長2.4m、回転翼直径2.5m)をベースに、センサーと地雷除去装置を搭載した無人小型ヘ リを開発し、自動的に地雷原上空を飛行して探索を行うとともに、発見した地雷を破壊するシステムの構築を目指す。
2005.01.17 Aviation Week & ST Updated agenda <0503-011702>
 米海軍は情報偵察監視能力の強化するため、艦船搭載用の VTOL UAV の導入に加え、衛星による海上船舶の広域移動状況の把握を検討 している。
 このため、2005年5月までに指針を確定、迅速な VTOL UAV の導入と衛星システムの構想確立を図る。
 2005年にはほかに以下の計画がある。
・SM-3 の細部展開計画の策定と運用構想作成
・海軍生化学防護局の創設
・保有兵器調達戦略の案出 ・対潜水艦戦技術開発の促進
・Class A に該当する事故の26%削減
2004.12 Jane's Missiles & Rockets Israel Defense Force uses armed UAVs against militants <0503-120016>
 イスラエルが武装 UAV を用いてガザ地区の武装勢力攻撃を行っている。 特に重視している目標は Qassam 3 ロケットで攻撃するハマスのメンバーである。
 武装 UAV によるミサイル攻撃は2004年8月に始めて行われたが、本格的に使われ出したのは9月29日からのガザ侵攻作戦で、今や武装 UAV による攻撃は作戦の重要な一部になっている。
 10月中旬にイスラエル軍がガザ地区から撤退する際も、陸軍放送は「イスラエル軍が駐留しなくても敵兵を指定して攻撃できる新しい 手段を保有した」と言っている。
2004.11.15 Defense News Hizbollah's UAV <0502-111501>
 11月7日、イスラム軍事組織ヒズボラが UAV を使用してイスラエル北部領空に侵入し、100ktで1,000ftを約5 分間飛行した。
 ヒズボラの UAV による領空侵犯は初めてであり、イスラエル国防省は大きな衝撃を受け、対応に追われている。
 使用された UAV はヒズボラによるとイラン製の Mirsad-1 であるが、実際には Mohajer-4 とみられ、同組織はイランから8機を購入し、イラン革命軍の支援を受けているとみられる。
 Mohajer-4 はプロペラ作動、翼端長3m、航続距離50km、滞空時間90分、最大速度200kmhで、回収はパラシュートによる。
2004.10.18 Aviation Week & ST UAV expansion <0421-101802>
 DoD は戦場での UAV 運用に力を注いでおり、今年に入って400機以上を部隊に配備している。
そのほとんどが小型 UAV で、機種は昨年の10機種から20機種に増加している。
 DoD は有人固定翼機とヘリの機種をライフサイクルコストの観点から努めて減らす意向だが、UAV に関してはこれと異なる傾向にある。
2004.08.02 Aviation Week & ST Beyond control <0415-080204>
 欧州各国は UAV の本格的な導入と運用を検討しているが、現状では民間空域での飛行管理は決まっておらず 、戦場システムによる UAV の飛行統制も航続距離と滞空範囲の両面で制限を受けるため、規則の制定に向け検討を行っている。
 EU の EASA (European Aviation Safety Agency) は規則の制定にあたり、米の Access 5 計画を参考としているが、これは NASA が主 導して行っている HALE UAV の飛行規則制定に関する事業である。
2004.04.14 Jane's Defence Weekly UAV centre of excellence established <0408-041403>
 米空軍は UAV に関する試験評価、教育訓練を一元的に行う 'centre of excellence' を Nevada州の Indian Spring AFB に設立する。
 これにより、今まで Florida州 Eglin AFB で行われていた UAV 関係業務は Indian Spring へ移管される。
2004.01.29 Inside the Pentagon JFCOM prepares experiment involving control of UAVs <0405-012903>
 米統合軍司令部 JFCOM は2月初めから6ヶ月間の予定で、多数の UAV を同時に管理統制する試験を計画してい る。
 計画は3段階に区分され、JOTBS (Joint Operational Test Bed System) を用いた前方監視に PredatorShadow TUAV、Scan Eagle、Silver Fox を同時に飛行させ、画像データの統合管理を 図ることを目標とする。
2004.01.10 Yahoo! News 共同通信記事

「無人偵察機を大量投入 米・・・」

<0401-011001>
 DoD は年明けから始めたイラクとアフガニスタンの駐留米軍交代に合わせ、米兵の犠牲を最小限にとどめる大量の UAV を新たに投入する方針を決めた。
 投入される UAV は Predator、Shadow、Raven などで、現在は陸上要員やヘリコプターなどが行っているゲリラやテロリストの活動地 帯の監視や拠点捜索を、部分的に代替させていくとみられる。
2003.12.08 Defense News UAVs shifted role in Iraq operations  イラクでの UAV による対地攻撃はアフガン戦争時よりも減少していることが明らかになった。
 アフガン作戦では12機の UAV により115発の Hellfire が発射され、レーザー誘導により525の目標を有人戦 闘機で破壊した。
 これに対してイラクでは、56機の大型 UAV と60機以上の携帯型 UAV を展開したが、Hellfire の発射は62発 、目標の指定は146に過ぎなかった。
 その理由の1つには天候不良にあり、70ktを越える猛烈な砂嵐の環境では UAV の制御が不可能であった。 因みに Predator は8kt以上の横風に耐えることが出来ない。
 また、有人機による熾烈な爆撃による効果が大であり、UAV には要人やミサイル発射機の偵察/索敵といった本来の任務が優先された。
2003.12.04 Inside the Pentagon Army expanding roles for UAVs beyond surveillance,recon missions  米陸軍は現在、AATD (Aviation Applied Technology Directorate) において UAV の運用分野を大幅に拡張す る検討を非公式に行っている。
 陸軍はこれまで UAV を偵察監視に使用してきたが、新たな任務として通信中継、武装化、医薬品等の戦場での補給、核/生化学物質の 検知等を付与したい意向。
 通信中継用には Hummingbird や Hunter が、補給用には Vigilante や BURRO (Broad-area Unmanned Responsive Resupply Operations) UAV が候補にあがっている。
 また、武装化に関しては Hunter での BAT による試験を行っている他、レーザー誘導の Hellfire、 Stinger AAM 及び LCPK (Low Cost Precision Kill) や APKWS の搭載を検討している。
2003.12 National Defense Unmanned aircraft adapting to Army future force needs  米陸軍 AATD (Aviation Applied Technology Directorate) は、将来部隊の必要性に応ずる無人機の導入について様々な研究を行って いる。
・AMUST (Airborne Manned/Unmanned System Technology)
 コマンチ等の有人ヘリと回転翼 UAV の同時運用に関する構想研究。
・回転翼 UAV 試験機 Vigilante による垂直離発着の基礎研究。
・ロケット発射機から mini-UAV を打ち出す研究を2年半前から計画。
FCS の Class1~Class4 に適用する各種 UAV 候補を LSI チームに助言。
2003.11.26 Jane's Defence Weekly US Air Force eyes Pacific weather drone  米空軍は、西太平洋の所謂"台風銀座"の気象観測に Weather Scout UAV の使用を検討している。
 Weather Scout には RQ-1 Predator では大きすぎ高価すぎるため、オーストラリアの Aerosonde Mk Ⅲが候補にあがっている。 Aerosonde は全長1.8m、翼端長2.9m、最大離陸重量13.6kg 、2.2kgのペイロードを積んで24時間の滞空が可能な、唯一の小型長距離 UAV である。
2003.10.20 Inside the Army Army to develop,demonstrate collaborative capability among UAVs  米陸軍は戦場で相互に連携活動が出来る UAV の開発とその運用方法に関する試験の実施を検討している。
 UACO (Unmanned Autonomous Collaborative Operations) 計画は FCS への適用を目指し現在、適用技術 や価格見積の提案を各企業等に求めており、2004年3月以降複数の企業を選定して研究が開始される。
= 要求される主要な機能 =
 ・共同連携飛行:EO/IRセンサーにより飛行間の衝突を回避する機能
 ・相互反撃  :1機が地上より攻撃を受けた場合、他機が反撃する機能
 ・Twin-Lift  :2機の VTOL UAV による重量運搬物の輸送機能
 ・前線への補給:多数機により弾薬や血液を前線に輸送する機能
2003.10.13 Defense News U.S. Navy cuts planned Maritime plane buy  米海軍はこの夏、1960年代から運用している P-3 部隊を有人機と UAV の混成部隊に更新することを決めた。
 これにより計画中の MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) は沿岸での対潜哨戒専用機として運用するこ ととなり、当初150機の導入予定を100機に削減する。
 また、MMA には UAV や USV、UUV の制御機能を持たせることとなる。
 導入する UAV は戦術用として Fire Scout、広域偵察監視用として Global Hawk が検討されている。
 なお、MMA 開発企業には Boeing社と Lockheed Martin社が名乗りをあげており、来年3月にプライムが選定される。
2003.06.18 Jane's Defence Weekly Unmanned skies soon a reality?
= UAV の航空安全問題に関する解説記事 =
 UAV の航空安全問題は、法的問題を含めて未解決である。 もしこの問題が解決していたのであれば、パリ航 空ショーで、多数の UAV による展示飛行が見られたはずである。
2003.03.03 Aviation Week & ST Sharing the sky  DoD 当局は UAV の運用機数が間もなく数百機に及ぶことから、本土空域での UAV 飛行 規則を早期に確立する必要性を主張している。
 DoD の UAV 開発導入に関する全般計画は近日中に公表されるが、その内容にも空域使用についての記述があり、規則制定のため、DoD 、NASA、FAA と UAV 製造7社による協議を進めるとしている。
2002.12.19 Inside the Pentagon INTEL adviser urges 'space age' entrepreneurial approach to UAVs  DoD の情報担当特別顧問の Richard Haver 氏は 全米 UAV 会議での講演で、米国の UAV 開発は 宇宙時代にふさわし い官民共同の強固な態勢を保持する必要があると述べた。
2002.07.22 Aviation Week & ST Net-centric Ops, UAVs reshape battlefields and boardrooms  ネットワークを中核とする戦闘と革新的な UAV を組み合わせた運用形態が情報分野で今後の戦場様相と作戦室に大き な変化をもたらすこととなる。
 この運用形態は既に DoD 内で軍の変換に必要な主要な要件として検討を開始、2004年には関連特別予算の充当を予定している。
   Boeing 社は大規模な組織改革を行い、防衛宇宙分野で Net-Centric と通信をリンクさせることを決めた。
 現在運用中の Predator は有人の OV-10 Bronco と同様の情報を得る事ができ、より適切な指揮統制と Net-Centric の運用は更にアフ ガンにおける UAV の活用範囲を拡げている。
2002.07.08 Defense News Preparing to share the skies
= 欧米での民間空域における軍用 UAV 運行規則制定の現況 =
米 国
 DoDと連邦航空管理局は2001年から運行規則制定作業を開始、2003年には草案を策定し2005年の法案制定を予定している。
欧 州
 各国で検討が進められているが、共通の規則策定作業は未実施。
豪 州
 唯一 UAV の運行規則を制定している。 但し同国の広大な空域で軍への規制はほとんどないという。
南アフリカ
 UAV の運行規則をまもなく制定する模様。
2002.07.08 Aviation Week & ST UAVs/UCAVs finally join air combat teams
= UAV/UCAV の運用に関する投稿記事 =
 無人機に関する技術は迅速に向上しつつあり、この数年で運用制限はほとんどなくなっていると推測され、いつの日にか有人機に取っ て代わる時がくる。
 現在はまだ初期段階とはいえ、アフガンでの Predator や Global Hawk の活躍は軍だけでなく議会や政府にも支持者を大幅に増やし研 究開発は促進されている。
 上院では2010年までには縦深侵攻での航空攻撃に UCAV を運用すべきとの提言が出され、空軍にも 2020年には攻撃機 の 90% を UCAV にすべきとの意見がある。将来、有無人併用の攻撃形態は常態となろう。
 携行型の UAV は前線の小部隊指揮官に格好の偵察器材となり、多用されることとなる。
2001.11.26 Defense News Boeing lands on feet with UAV unit  Boeing 社は今後の研究開発の重点を UAV と定め、関連プロジェクトを一本化した新しい部を創設すると発表した。
 これは同社が JSF の受注競争に敗れたための戦略変換と受け取られており、DARPA の UCAV 研究開発や、海空軍の UAV 事業への参 画を狙っている。
 同社はまた、UAV 製造の第一人者である Northlop Grumman 社との提携も検討している模様。
2001.11.26 Aviation Week & ST Northrop space unit eyes UAV cueing  Northrop Grumman 社の新しい宇宙システム部では UAV の目標捜索/検知能力を向上させるための衛星情報活用に注 目している。
 湾岸戦争では早期警戒衛星の情報をペトリオット中隊の目標情報として活用したが、同様に将来 UAV の誘導に衛星を使用する構想で 、同社は現在、衛星システムの広帯域軽量アンテナ、生物化学兵器検知用高スペクトラムセンサー、多目的センサー、各種データフュー ジョン等の研究開発を行っている。
2001.10.15 Inside the Army Army, Marines consider joint urban exercise with unmanned vehicle  米陸軍と海兵隊は共同で、軽量低価格の UAV を市街戦で運用するための演習を計画して いる。
 計画は Ft.Benning で行う MOUT (Military Operations in Urban Terrain) 統合演習にカメラ搭載の VTOL型 UAV を運用し、市街地 での情報収集を行うもので、12月以降に行われる。
2001.09.10 Defense News UAV fleet authority may shift to Air Warfare Division  米海軍は UAV の開発導入と部隊編成にあたり、新たに航空戦 (Air Warfare) 部局の新設を検討している。
 この部局は Fire Scout UAV と 将来 UCAV を統括する目的で新設され、現在の航空機、艦船、潜 水艦及び主要兵器システムの部局に加えられるもので数ヶ月以内に方針が決定される模様。
2001.08.27 Inside the Army Army crafts blueprint for objective force unmanned aerial vehicles  米陸軍はこのほど、長期的な UAV 運用戦略に関する計画を作成した。
 この計画は議会の指示により作成したもので、将来の戦闘空域全域をカバーする無人機の運用に関するもの。 
 計画では UAV の航続距離と搭載重量の増加、情報、偵察監視任務の他、戦闘用としての運用等が詳細に示されている模様。
2001.03.12 Aviation Week & ST Bush team rethinking military strategy  ブッシュ大統領は、防衛力の強化をうたって大統領選を戦ったが、就任後ことが単純ではないことに気がついた。
 その中で 2月13日にバージニア州ノーフォークで、防衛の基本方針を明らかにした。
 ・ :重装備部隊を高い攻撃力を持つ軽装備部隊化
 ・ :航空機と UAV を用いた全世界規模で実施できるピンポイント攻撃能
     力の保持
 ・ :新しい手段による武器と情報の結合
 ・宇宙:衛星ネットワークの防衛
 この中で、ミサイル防衛の開発と配備については特に触れていない。