Jammer UAV に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2020.10.08 Defense Update RAF tests an innovative anti A2AD concept – pitting drone swarms against air defenses <2011-100806>
 英空軍
RCOが行ったシミュレーションで、Leonald社製BriteCloud EW装置を搭載したUAV群が敵防空組織の制圧に成功した。
 BriteCloudは缶詰カン程度の小型smart jammer装置で、擬目標を発生させて敵のレーダを無力化する。
2020.07 International Defence Review NAVAIR modifies MALD-N EMD SOW <2008-070007>
 米海軍が5月20日、Raytheon社とMALD-NEOCに向けた交渉を進めていると発表した。 海軍は2018年9月の$46.6MのTMRRに続いて2019年1月にMALD-NのEMDを$33Mで発注している。
 MALD-Nは空軍がAGM-160C MALDを元にして開発したjammerであるMALD-Jを海軍仕様にしたdecoy/jammerで、500nmの航続距離を有する。
2020.03.11 Jane's 360 USN to launch MALD-N production <2004-031104>
 米海軍が3月10日にRaytheon社に対し、
MALD-NLRIPを発注した。 契約額や時程は公表されていないが、かねてからMALD-N初のLRIPはFY21~FY22に行われ機数は250機とされていた。
 MALD-Nは空軍のECM UAVであるADM-160C MALD-Jを元にしており、MALD-JはHamilton社製TJ-150ターボジェットで推進し、発進後900km巡航速度Mach 0.6最高速度Mach 0.9で飛翔する。
 海軍はMALD-NをF/A-18E/F Super HornetやF-35Cから発進させる。
2019.06 International Defence Review MBDA discloses development of SPEAR variants <1908-060004>
 MBDA社が
SPEAR Cap 3に新たに、EW装置を搭載したSWPEAR-EWSPEAR-Glideの2機種を追加した。
 SPEAR Cap 3は双方向データリンクとRF画像センサ及びSAL誘導装置を持つ全長1.8m、重量100kgでF-35の機内弾庫への搭載が可能で、TJ-130ターボジェットで推進し射程140kmの性能を持つが、低コストのSpear-Glideは非推進で75kmの射程を有する。
2019.03 International Defence Review MALD-N programme funded into EMD phase <1905-030004>
 米海軍が1月30日、
MALD-Nの24ヶ月間EMDをRaytheon社に$33Mで発注したと発表した。 EMDは2018年9月に発注した$46.6MのTMRRを引き継ぐ。
 MAKD-Nは空軍が装備している航続距離500nmのADM-160C MAKD-Jを発展させた物であるが、搭載する電子戦装置は切り離されて別契約になる。
2019.01.31 Jane's 360 MALD-N programme funded into EMD phase <1902-013103>
 米海軍が1月30日、Raytheon社24ヶ月にわたる
MALD-NのEMD段階を$33Mで発注したと発表した。
 MALD-Nは海軍が空軍のADM-160C MALD-Jを元に開発するネットワーク化されたSIJで、EMDは2018年9月に$46.6Mで発注されたリスク低減活動TMRRの次の段階になる。
2018.10.02 Jane's 360 MALD-N programme transitions into TMRR phase, splits off jammer payload <1811-100205>
 米海軍が空軍のADM-160C
MALD-J ECM UAVを元にした海軍型MALD-Nの開発と製造Raytheon社に決めたが、搭載するEA装置の最終決定は保留している。
 MALD-Jは米国及び同盟国の戦闘機を模擬したADM-160B MALDデコイをECM UAVにしたものである。
2018.10 International Defence Review MALD-X stand-in jammer completes free flight testing <1811-100006>
 米海軍が、空軍が装備しているADM-160C
MALD-Jデコイ/ECMを元にしたMALD-Xの自由飛行試験を8月20日と22日に行い成功した。
 海軍が計画しているMALD-Nの実証機であるMALD-Xは2016年3月に24ヶ月の実証試験契約をRaytheon社に$34.8Mで発注していた。 MALD-XはMALD-Jに、フロントエンドのモジュラー化、妨害装置の改良、データリンクの搭載、低空性能の改善の4点を改良するもので、妨害装置の改良では出力の増大感度の向上高度妨害技術の採用が含まれている。
2018.09.26 Inside Defense Navy taps Raytheon to launch next-generation EW decoy: the MALD-N <1810-092604>
 米海軍が25日、F/A-18から発射するstand-in妨害機として空軍がデコイに使用している
MALDを元にしたMALD-NをRaytheon社に$46.6Mで発注した。
2018.08.26 Defense Update US Navy to field a networked decoy/jammer <1809-082601>
 米海軍が20日と22日に行ったCollaborative
MALD (MALD-X) の飛行試験成功を受け、デコイであるMALDをミニチュアEW CMに改造する開発を完了した。 海軍は2019年に搭載装備を追加した試験を実施する。 海軍はMALD-Xで開発した技術を現在開発中の艦載型のMALD-Nに採用する計画である。
 重量が300-lb以下で500nmの航続距離を持つADM-160 MALDはRaytheon社が空軍向けに開発したデコイで、F-16とB-52搭載用として2,000発が生産されているほか、輸送機の貨物扉に搭載する多弾式発射機も開発している。
 MALD-JはMALDをEW用にしたもので、空軍は改良型GPSを搭載したEnhanced MALD-J 250発を$96Mで発注している。
2018.05.07 Aviation Week & ST Electronic Warfare's 'Little Brothers' <1807-050707>
= イスラエルの UAV を用いた電子戦に関する2頁の記事 =
BirdEye 650D EW UAV
Light Spear 通信妨害装置
ELL-8265
ELK-7025
ELM-2054 
2016.09 International Defence Review Deliberately misleading: MALD family hones the art of illusion <1610-090013>
= MALD-J に関する6頁の記事 =
 ・MALD genesis
  
MALD-A~-Dの開発史
 ・Design and Development
 ・J for jammer
 ・Contonued evolution
 ・Alternative payloads
 ・MALD-X demonstration
 ・Platform integrations
2011.12.07 Jane's Defence Weekly MALD-J cleared for LRIP <1201-120709>
 Raytheon社が11月29日、米空軍から ADM-160C MALD-J の LRIP 入りの承認を受けたと発表した。
 また同日空軍は、MALD の Lot 4 を MALD-J に切り替える$5Mの契約をオプションした。
2011.09.14 Jane's Defence Weekly MALD-J operational trial paves way for low-rate initial production <1111-091407>
 Raytheon社が9月6日、ADM-160C MALD-J の運用試験を実施中であると発表した。 この試験は、 LRIP 開始を決める Milestone C への最後の段階で、複数の自律飛行する MALD-J と、 複数のキャプティブ飛行する MALD-J が参画して行われた。 Milestone C は2011年末に計画されている。
 MALD-J は重量135kg、航続距離900kmで、ADM-160B MALD と同じ外観であるが、デコイとジャミングの電子装置が搭載されている。
2010.04 Jane's Missiles & Rockets MALD-J passes critical design review <1005-040012>
 MALD の妨害機型である MALD-J が最終設計審査 (CDR) を通過した。
 MALD-J は300-lb以下の重量で900kmの航続距離を持つ。
2010.01.20 Jane's Defence Weekly Raytheon conducts MALD-J free-flight test <1003-012002>
 空中発射デコイの ADM-160B MALD を妨害機にした ADM-160C MALD-J自由飛行試験が 初めて行われ成功した。 この結果 Raytheon社は、最終設計審査 (CDR) を含む RRP 第二段階を1月で完了する計 画である。 CDR の結果が良ければ EMD 段階に移行する。
 一方 ADM-160B MALD は現在 LRIP を行っている。
2009.08 Jane's Missiles & Rockets USAF begins MALD evaluation trials <0909-080013>
 MALDIOT&E が開始されている。 MALD は現在 LRIP 段階にあり、IOT&E 用の機体は3月16日に納入されている。
 MALD は127kgで500nmの航続距離を持つデコイで、40-lbのデコイ装置は受信したレーダ波を模擬する機種に対応した 三段階の出力で送り返す。
 ECM 型の MALD-J は現在 RRP 段階にある。 MALD-J はデコイ型とほぼ同じで、カード 1枚が追加されているだけである。 この結果、送信出力が限定されるため、当初はデコイとして敵に接近したのち ECM を開始する。 3月10日 に概念設計段階が完了した Phase 2 では ECM の高出力化やデータリンクの搭載が検討されている。
 Raytheon社では陸上発射型 MALD の検討も進めているが、燃料搭載量の増加などから大型になり、胴径が25cm位になりそうである。
2009.06.24 Jane's Defence Weekly MALD makes first flights <0908-062408>
 米空軍が ADM-160B MALD IOT&E 初の発射試験を実施し た。 MALD は現在 LRIP 段階で、2009年末までに96発が納入される。 MALD は AMRAAM を搭載できる機体であれ は搭載できる。
 MALD のレーダ妨害型である MALD-J は、2010年3月に研究段階を完了し、2011年初めに Milestone C が計画されてい る。
2008.09 International Defence Review USAF sets MALD on the path to deplotment <0810-090044>
 ADM-160B MALDLRIP を開始し、Raytheon社が154機を受注した。 MALD は重 量113.4kg、全長284.5cm、35゚後退翼での翼端長171.2cmの空中発射デコイで、F-22 及び F-35 を含む各種戦闘機や爆撃機から発射される。  Hamilton社製 TJ-120 ターボジェットで推進し、最高速度 Mach 0.93、上昇限度40,000ftの性能を持ち、高度35,000ft で45分、3,000ftで20分滞空できる。 米空軍は2012年までに1,500機を調達する構想である。
 一方、MALD を stsnd-in jammer にする MALD-J は、リスク低減活動での飛行試験を2008年に完了する模様で、 Milestone C(註:LRIP 移行の決定)の決定は2011年はじめに行われる。
2008.07.23 Jane's Defence Weekly Raytheon awaits MALD contract <0809-072305>
 Raytheon社は、7月中に ADM-160B MALDLRIP 契約が行われると見ている。 今回の契約は LRIP で生産される130~150機のうちの90機で、同社は2009年9月末までに納入するという。 MALD の単価は1,500機 を4~5年間に生産した場合、2002年ベースで$150,000に設定されている。 同社は2009年にも LRIP を受注し、FY10で FRP にこぎ着け、あ わせて450機を受注すると見込んでいる。
 一方 MALD の ECM 型である MALD-J 実目標に対する妨害試験に成功しており、更に同社はブースタを取り付けた地上発射型 MALD である MALD-TL も考えている。
2008.04.14 Aviation Week & ST More bread for jamming <0805-0401405>
 MALD の ECM 型である MALD-J は開発段階の試験飛行を完了し、Raytheon社 は RRE 第二段階を$80Mで受注した。
 300-lbの MALD-J は爆撃機やステルス戦闘機から発射され、航続距離575mileの性能を持つ。
2007.12 International Defence Review UK demonstrates stand-in jamming during flight trials <0801-120013>
 英国が3年がかりで進めている Stand-in-Jamming Capability Concept Demonstrator 計画が、Falcon 20 ジェット機にポット搭載した試験を 行っている。 計画の詳細は明らかにされていないが、英国は UAV に搭載して stand-in-jamming を行う考えのようである。
 米国では既に MALD を stand-in-jammer にする MALD-J の開発が開始されている。
2007.06.06 Jane's Defence Weekly MALD decoy comoletes its first powered flight <0713-060616>
 米空軍は MALD の初の動力飛行試験に成功した。 この試験は 8回計画されている1回目で、母機となった F-16 から投下されたのちにエンジンを始動し Mach 0.9 に達した 。 MALD の SDD は5ヶ年計画として2003年5月に Raytheon社が受注している。
(関連記事 AW&ST 2003.05.26)
 LRIP は2008年始めに発注される予定で、Raytheon社はFY-09末までに96機以上の受注を目指している。 米 空軍は1,500機の調達を計画している。
 MALD を stand-in jammer 機として使用する計画は、2008年に SDD 契約が行われ る予定で、Raytheon社は搭載する妨害装置の地上試験を2007年後半に予定している。