2021.06.09
Jane's Defence Weekly
US Army requests USD173bn, kills seven programmes
<2108-060903>
バイデン政権が5月28日に議会へ提出したFY22国防費要求$715Bのうち、陸軍経費は$173Bで、そのうち新装備の研究開発費は$12.8B、装備等調達費は$21.3Bであった。 そのうち主なものは以下の通りである。
・LrPF: $1.5B
・次世代戦闘車: $1.5B
・FVL: $1.6B
・ネットワーク: $1.7B
・IAMD: $2.6B
2021.05.12
Breaking Defense
Army discloses hypersonic LRHW range of 1,725 miles; watch out China
<2106-051210>
米陸軍当局者がBreaking Defenseに、陸軍が開発している長距離超高速兵器LRHWの射程は2,775km (1,725哩) 以上になると述べた。 海軍が開発しているCPSの射程も同じ程度と言う。
射程が2,775km以上であればグアムから発射した場合、台湾を取り囲む中国PLA部隊を射程内に収めることになる。 更に台湾、日本、韓国から発射すれば中国内陸の千哩以上を射程内に入れることになる。
米陸軍の長距離火力と射程は以下の通りである。
・Paladin SPH: 25哩 ( 40km)
・ERCA : 43哩 ( 70km)
・GMLRS : 43哩 ( 70km)
・GMLRS-ER : 93哩 ( 150km)
・ATACMS : 186哩 ( 300km)
・PrSM : 310哩 ( 500km)
・MRC : 1,118哩 (1,800km)
・LRHW : 1,725哩 (2,775km)
【註】
米陸軍はMDTFの中心に、HIMARS中隊、MRC中隊、LRHW中隊からなる戦略砲兵大隊を据えているが、HIMARS中隊が発射するGMLR-ERの射程は150kmであることから、GMLRS-ERが中国本土に届くためにはMDTFを台湾に展開する必要がある。
2021.05.10
Breaking Defense
Army plans to grow Artillery EXCLUSIVE
<2106-051010>
米陸軍が新兵器の導入と新部隊の創設により野戦砲兵の改革を行おうとしている。
・機甲旅団の砲兵大隊は従来のM109 Paladin 155mm SPHを装備するがM109A6をM109A7に更新する。 また射程が25哩に延びた新型RAPであるXM1113弾を発射する。
・機甲師団の砲兵大隊はXM1113 RAP弾を使用れば射程が40哩以上になるM1299 ERCAを装備する。 M1299はM109の車体に砲身長を39口径から58口径に伸ばした砲身を搭載し、将来はラムジェット推進弾も発射する。
・軍団は砲とミサイルを装備していた砲兵旅団を、HIMARSとMLRS装備部隊に改編し、射程を90哩以上に伸ばした長射程型のGMLRSと、射程が300哩以上になるPrSMを発射する。
・戦域軍には、既に5個編成されているMDTFが入る。 MDTFは太平洋戦域に2個、欧州に1個、北極圏に1個が配置され、残りの1個は戦略予備になる。
MDTFは長射程ミサイル部隊を2個中隊持ち、射程1,100哩の中距離を担当する中隊が装備するMRCは海軍が装備している亜音速のTomahawk及び超音速のSM-6を装備する。 長距離を担当する中隊は海軍と共同開発している射程が数千哩と推定されるLRHWを装備する。
【註】
この記事に掲載された図によると、MDTFの編成は以下のようになる。
I2CEWS (Intelligence, Information, Cyber, EW and Space)大隊
情報中隊×2
通信中隊
長距離センシング中隊
情報保全中隊。
戦略火力大隊
HIMARS中隊
RMC中隊
LRHW中隊
防空砲兵大隊
旅団支援大隊
2021.04.02
Breaking Defense
Can Army triple PrSM missile's range ?
<2105-040208>
Lockheed Martin社で開発しているPrSMの射程について米陸軍は500km以上としか明らかにしていないが、陸軍は既に中距離射程型PrSMの開発に着手している。 中距離射程について陸軍はかつて1,000哩 (1,600km) 以上と定義している。 Army Future CommandのLRPF部長であるラファーティー准将は中距離射程について1,800kmと述べている。
レーガン時代のATACMSは射程が300kmで、トランプ時代にINF禁止条約を脱退して射程が500+kmのPrSMになった。 PrSMの発射試験は今年4回計画されていて、5月にはWSMRで400km、8月にはVandenberg AFBで500+kmの試験が行われ、秋にはHIMARSからの2発連射試験が行われる。
更に2026~2027年には移動目標や艦船を射撃できる改良型の試験も計画されており、搭載するシーカのCFTは完了し、7月にはWSMRで模擬ミサイルに取り付けての発射試験も行われる。
2021.03.24
Jane's Defence Weekly
US Army plans to set up MDTF in Arctic region
<2105-032407>
米陸軍協会 (AUSA) が今年バーチャルで開いたRegaining Arctic Dominanceと題する会議で、陸軍が北極圏戦略のうち秘区分のない部分を公表した。
それによると陸軍は中露に対抗するため少将を長とする指揮所とマルチドメイン戦闘部隊 (MDTF) を北極圏に配置する計画であるという。
2021.03.24
Jane's Defence Weekly
US rmy awaiting diplomatic move go put Indo-Pacific MDTF on more solid ground
<2105-032401>
米陸軍がアジアにおける基盤を向上させるため地上配備遠距離打撃兵器を装備したMDTFを配置しようとしている。
陸軍は今まで尖閣諸島を念頭に最初のMDTFをインド太平洋地域に配置したが、米陸軍参謀総長のマッコンビル大将が3月11日に記者会見で、インド太平洋地域に2番目の部隊の配置を検討していることを明らかにした。
2021.03.12
Jane's 360
US Army awaiting 'diplomatic' stationing decision for Indo-Pacific MDTF
<2104-031203>
米陸軍がアジア地域での優位を確保するため長距離打撃能力を有するMDTF 1個隊を尖閣諸島を焦点にインド太平洋に編成したが、陸軍参謀総長のマッコンヴィル大将は3月11日に2番目の部隊の編成を示唆した。
MDTFは超高速ミサイルから中距離ミサイル、PrSMFまでを装備し、各種長距離精密誘導能力を有する。
2020.10.23
Breaking Defense
DARPA's hypersonic OpFires aims for Army 1,000-mile missile
<2011-102306>
米陸軍は2023年までに装備化できる2種類の超高速ミサイル、射程数千kmの長距離型LRHWと射程1,800kmの中距離型MRCを計画している。 両方のシステムではthrotteableロケットモータが採用される。
このうちMRCがDARPAと陸軍が共同で進めているOpFiresであるが、その開発費はFY20に$19M、FY21要求で$28Mしかなく、陸軍はこれを大幅に引き上げる計画もない。
2019.10.28
Aviation Week & ST
Hypersonic weapons reclaim the U.S. Army's long-range offense
<1912-102804>
米陸軍が2020年代中頃を目標にATACMSの後継となる射程700~800kmのPrSM、射程1,600kmの長距離戦略砲、射程数千㌔㍍の超高速兵器LRHWの装備化を考えている。
陸軍の戦略火力大隊は当初、1発数百万㌦のLRHWの斉射で敵の強化掩体やOTHレーダを破壊し、1発数千㌦の戦略砲の弾幕射撃で敵の移動式発射機や通信所を破壊する。
一方陸軍が開発するLRHWは9月にDynetics社に超高速滑空体HGB 20発の試作が発注された。 HGBは陸軍のLRHWのほか海軍の中距離通常弾頭ミサイル (CPS) や空軍の超高速通常弾頭兵器 (HCSW) でも使用され、更に胴径34.5吋の二段推進ブースタは陸海軍が共用する。 HCSWはそれより小型の一段推進ブースタを使用する。
2019.10.23
Inside Defense
Army eyes half-dozen hypersonic flight tests to support LRHW battery by 2023
<1911-102310>
米陸軍が長距離超高速兵器LRHWの発射試験を6回実施し、そのうちの2回は2023年までに編成される最初の装備中隊が実施するという大胆な計画をたてた。
2019.10.23
Jane's 360
US Army set to lift range ceiling on PrSM
<1911-102308>
米陸軍がRaytheon、Lockheed Martinの各社が開発している長距離精密打撃ミサイルPrSMに対する射程の要求を500km以上に見直し、試作品の発射試験を11月と12月に実施する。
PrSMにはATACMSと同じ運用方法が求められており、M270A1 MLRS及びM142 HIMARSからの発射を前提に、Launch Pod Missile Containerに2発ずつ装填されることが求められている。
2019.10.15
Inside Defense
Precision Strike Missile range could reach 800 km
<1911-101509>
米陸軍のCFT責任者のラファティ准将が15日に米陸軍協会 (AUSA) 年次総会で、長距離精密打撃兵器PrSMの射程がINF全廃条約の500km制限を超え800kmになると述べた。
また試射が年内に開始されることも明らかにした。
2019.09
International Defense Review
US Army PrSM flight testing pushed to November
<1911-090008>
米陸軍の長距離精密打撃 (LRPF) 計画の責任者が、Lockheed Martin社とRaytheon社が開発しているPrSMの発射試験を11月に開始することを明らかにした。
発射計画は2件の技術的問題から90日間延期されたことになる。 WSMRで行われる発射試験では3発が発射されるという。 PrSMは当初M142 HIMARSから発射され、その後M270 MLRSから発射されるという。
2019.07.19
Defense News
First flight tests for Army’s Precision Strike Missile pushed to end of year
<1908-071906>
米陸軍が長距離精密打撃火力 (LRPF) 計画としてRaytheon社とLockheed Martin社に競争開発させているミサイルPrSMの最初の発射試験は今夏に実施される計画であったが、12月に延期された。
延期の理由は米国はINF条約から10日後には離脱するためで、PrSMに要求される射程が499kmから延長されると見られる。
2019.07
International Defence Review
Raytheon conducts arena test of DeepStrike warhead
<1908-070008>
Raytheon社が5月7日、同社が米陸軍のATACMS後継となるPrSMに提案しているDeepStrikeに搭載する弾頭の静爆試験を行った。
DeepStrikeはMach 6以上で飛翔するSSMで、全長3.9m、胴径43cm、重量771kgで、一方のLockheed Martin社が提案しているPrSMは200-lbの弾頭を搭載する。
2019.06.12
Jane's Defence Weekly
US Army eyes near-term fielding of hypersonic and directed-energy weapons
<1908-061208>
米陸軍がFY23までに超高速ミサイルを装備する部隊を1個中隊、FY22までに50kWレーザ兵器を搭載したStrykerを装備する部隊を4個中隊編成する計画である。
超高速ミサイルの開発は海軍と共同でCPS計画を進めており、Stryker搭載50kWレーザ兵器はMSHORAD用としてMMHEL計画を進めている。
2019.06.05
Jane's 360
US Army eyes near-term fielding of combat capable hypersonic and directed energy weapons
<1907-060505>
米陸軍RCCTO長のサーグッド中将が6月4日、陸軍がFY22に50kW HELを搭載したStryker 4両を装備する1個中隊、FY23に超高速弾を装備する最初の中隊を発足させると述べた。
国防総省のCPS計画で陸軍は海軍と共同で、空軍は独自に超高速兵器の開発を行っているが、飛翔体は三軍共通のC-HGBを使っている。
2019.06
International Defence Review
Raytheon completes static test of DeepStrike rocket motor
<1908-060005>
Raytheon社が3月26日に、米陸軍のPrSM計画で試作しているDeepStrike超高速SSMが使用する固体燃料ロケットの静燃焼試験に成功した。
DeepStrikeは全長3.96m、胴径43cm、重量771kgで、200-lbの破片効果弾頭を搭載し、Mach 6以上で499kmの射程を持つ。 PrSM計画ではM270A1 MLRSやM142 HIMARSから発射できるポッド型発射キャニスタも試作する。
2019.05.23
Jane's 360
Raytheon conducts first arena test of DeepStrike warhead
<1906-052308>
Raytheon社が、米陸軍がATACMSの後継と考えている精密打撃システムPrSMに同社が提案しているDeepStrikeの弾頭試験を5月7日に実施した。 この弾頭は200-lbの破片効果弾とDynetics社が開発したFTS装置でできている。
全長3.9m、胴径43cm、重量771kgでMach 6以上飛翔するRaytheon DeepStrikeは、Lockheed Martin社が開発しているPrSMと同様にNorthrop Grumman社製の新型固体燃料ロケットを使用している。
2019.05.10
Inside Defense
UArmy ratchets up range requirement for PrSM to 400 kilometers
<1906-051007>
米陸軍が次世代弾道弾PrSMに要求する射程を300kmから400kmに順次引き上げた。 PrSMの射程について陸軍は499kmを希望している。
PrSMは米陸軍がATACMS後継に位置づけている数千発を生産する$2.8Bの計画で、Lockheed Martin社とRaytheon社が受注を目指している。
2019.05
International Defence Review
Raytheon completes DeepStrike PDR
<1906-050010>
Raytheon社が米陸軍のPrSMに提案しているDeepStrikeの事前設計審査 (PGR) を2018年12月に完了した。 PrSMはATCMSに代わる射程499kmの長距離精密打撃兵器で、発射機とミサイルコンテナにはMLRSやHIMARSとの互換性が求められている。 DeepStrikeの発射試験は4Q/2019に予定されている。
計画にはRaytheon社とLockheed Martin社が参加しており、LRPF Phase 2は2017年6月にRaytheon社に$116.4M、2017年7月にLockheed Martin社が$73.8Mで受注している。
2019.04.02
C4IRS net
The Army targets systems to 'see' 1,000 miles
<1905-040209>
米陸軍が長距離精密打撃火力 (LRPF) を実現するため目標の標定が可能な長距離のセンサを追求している。
2019.04.02
Jane's 360
Raytheon completes DeepStrike PDR
<1905-040208>
Raytheon社が2018年12月にPrSMとして陸軍から受注した超高速SSM DeepStrikeの事前設計審査 (PDR) を通過した。 これにより構成品レベルでの試験や組み上げが可能になった。
PrSMは公式には長距離精密打撃火力 (LRPF) と呼ばれ、HIMARSやATACMSに代わるミサイル計画で、2017年7月にリスク低減活動 (TMRR) をRaytheon社とLockheed Martin社がそれぞれ$116.4M/$73.8Mで受注している。
LRPFの射程は当初、INF全廃条約が上限とした500kmの縛りから499kmとしている。
2019.03.13
Military Times
Pentagon plans tests of long-banned types of missiles
<1904-031311>
米国防当局者が3月13日、INF全廃条約からの離脱が発効する8月以降、年内に2種類の発射試験が計画されていることを明らかにした。
射程1,000kmの低空飛行CMの試験は8月に行われ、18ヶ月以内に装備化できる。
射程3,000~4,000kmのBMは11月に発射試験が行われるが、装備化には5年かかる。
2018.12.10
Aviation Week & ST
Swelling tactical missile demand reverse productoion decline
<1902-121001>
米国の長距離火力見直しで、Lockheed Martin社を初め各社が活気づいている。
2018.12
International Defence Review
Northrop Grumman unveils Surface-Launched AARGM
<1902-120007>
Northrop Grumman社が米陸軍の長距離精密打撃LRPS要求に合わせて、AGM-88E Block 1 AARGMの陸上発射型 (SLAARGM) を開発している。
SLAARGMは、中間誘導はディジタル標高データベーカース (DTED) を補助にしたGPS/INSで行われ、ARHシーカのほかにMMWレーダやIRシーカも搭載しているため、ARMとしてだけでなく電波を発しない目標も打撃できる。
SLAARGMはNorthrop Grumman社が開発した9セル発射機のほか、HIMARSやMk 41 VLSからも発射できるという。
2018.10.29
Aviation Week & ST
Long shot
<1901-102901>
米陸軍のExcalibur、GMLRS、ATACMSはいずれもロシアの脅威に対して射程が足りないため、各種長距離火器を開発している。
・Extended-range cannon Artillery
射程が30~35kmのPaladin 155mm砲39口径を58口径にして射程を70kmにまで伸ばす。
・GMLRS-ER
Lockheed Martin社が開発中で、胴径はやや太くなるが従来のM270A1に6発パックを搭載できる。
・PRSM
PRSMの射程はINF条約の縛りから400kmを必成としているが、望ましくは499kmとしている。 ただ現在の設計では陸軍が要求すれば499km超えにできると言う。 ATACMS同様M270A1に2発を搭載する。
FY27装備の当初計画を早めて、FY23でのEOCを追求している。
2017.10.18
Jane's Defence Weekly
Army restructuring its acquisition process around six modernisation priorities
<1712-101805>
米陸軍長官が10月9日、新たな近代化優先課題として6項目を挙げた。
① 長距離精密打撃火力
② 次世代戦闘車両
③ VTOL機
④ 次世代ネットワーク
⑤ 野戦部隊の防空/ミサイル防衛
⑥ 射撃、通信、防護どの能力持つ装具
2017.07.19
Jane's Defence Weekly
Lockheed Martin wins US Army Phase 2 LRPF contract
<1709-071908>
Lockheed Martin社が7月6日、米陸軍が長距離精密打撃(LRPF)計画の次の段階と
なる34ヶ月間のTMRRをLockheed Martin社に$73.8Mで発注したと発表した。 一方のRaytheon社は6月12日に
TMRRを受注している。
LRPFは射程300kmが必須要求でその後400kmへの延伸するが、目標としては499kmが求
められている。
Lockheed Martin社の案は2発入りポッドをM270 MLRSやM142 HIMARSに搭載するもので、LRPFの技術をMLRS弾にも還元するという。
2017.05.26
Defense News
FY18 budget request: The Army's top 10 modernization priorities
<1706-052607>
米陸軍のFY18予算要求では優する10項目が掲げられ、中でもAir & Missile Defenseと
Long-Range Firesが最優先にあげられている。
・Air & Missile Defense
特にSHORADの増強が挙げられ、Avengerの購入やStinger
MANPADSの改良(PIP)が挙げられている。
Patriotは近代化改良キット131セットの購入が挙げられている。
・Long-Range Fires
耐用命数の切れたATACMS 121発について10年間の延命改修を行うほか、
GMLRSを6,000発調達する。 また、Patriot MSE弾93発を調達する。
更に誘導砲弾やミサイルの射程延伸と精度向上を図ると共に、次世代の超高速砲弾の開発を進める。
・Munitions Shortfall
・Mobility, Lethality and Protection of Brigade Combat Teams
・Active Protection Systems
・Assured Position Navigation and Timing
・Electronic Warfare/Signals Intelligence
・Offensive and Defensive Cyber
・Assured Communications
・Vertical Lift
2017.04.24
Inside Defense
Pentagon acquisition chief clears LRPF for Milestone A
<1705-042405>
米陸軍の広報官が、国防総省で調達、技術、兵站を担当する次官が3月31日、陸軍の次世代長距離ミサイルであるLRPFの
Milestone A通過を承認したことを明らかにした。
【註】
Milestone Aとは米国防総省の研究開発プロセスで、開発の第一段階である"Concept Refinement"から第二段階である"Technology Development"への移行を
承認するチェックポイントを示す。
2016.10.04
Defense News
Multi-domain battle drives Army toward new missile
<1611-100404>
米陸軍がATACMSに代わる長距離SSMであるLRPFの開発を
検討しており、8月にRaytheon社とLockheed Martin社に検討を発注した。 試作と発射試験の契約は2017年2Qに計画されている。
$5.7Mで受注したRaytheon社は、過去3~4年にわたり陸軍のTMRRとして一連の飛行試験を続けていたシステムを提案する模様である。
一方Lockheed Martin社は、現在300kmであるATACMSの射程を499kmの伸ばす案を提案する。
2016.10
International Defence Review
US Army takes initial step to replace ATACMS
<1611-100006>
米陸軍がMGM-140 ATACMSの後継となる長距離ミサイルLRPF開発の第一段階を
Lockheed Martin社とRaytheon社に発注した。 期間は9ヶ月で、次の段階となるTMRR段階への移行要領が検討される。
最初の実射はTMRR段階で行われ、今回は実施されないと見られる。
2016.06.29
Jane's Defence Weekly
US Army working with SCO on new long-range precision fires
<1608-062907>
米陸軍参謀次長が、陸軍が国防総省戦略能力室(SCO)と共同で、中国やロシアなどの高度な脅威
に対抗するため、既存の技術を駆使した長距離精密打撃火力システムを開発しようとしていると述べた。
陸軍は現在同種システムとして射程300kmのATACMS、15~70kmのGMLRS/HIMARS
、M109A7 Paladin SPHから発射するM982 Excalibur 155mm砲弾を有している。
【註】
長距離精密打撃火力システムとしては、電磁砲用に開発している超高速弾HVPを在来砲から発射する計画も報じられているが、