(Yahoo)
米空軍が4月5日、50年経つMinuteman Ⅲと2029年から換装されるGBSDの名称をLGM-35A Sentinelと発表した。
「米、中距離ミサイル開発に着手=INF 条約30年、ロシア違反」
「中距離ミサイル復活検討=ロシアのINF条約違反けん制―米報道」
「冷戦後初の核弾頭製造へ、・・・」
2025.01.14
04:35Defense News
Kendall floats F-35 successor, casts 2050 vision for Air Force
<2502-011404>
退任するケンドール空軍長官が1月13日に、トランプ政権下の空軍は、制空権を維持するための高価な次世代制空戦闘機の代わりに、F-35のより高度な後継機を追求することを選択する可能性があると述べた。
ケンドール長官は、シンクタンクのワシントン本部で開催された戦略国際問題研究所 (CSIS) の行事で、空軍の将来の戦闘機隊の代替案を提案し、今後25年間で空軍がどこにいるべきかについての報告書の概要を説明した。
ケンドール長官が執筆した「2050年の空軍省」と題されたこの報告書は、彼の国防総省のリーダーシップの衰退期における代表のようなもので、今後数十年で直面する可能性のある脅威に対する警告でもある。
ケンドール長官は、「空軍と宇宙軍の任務は根本的に変わることはないが、2050年までに両軍が変革を遂げる必要がある」と述べている。
ケンドール長官は、Sentinel ICBMとB-21 Raider爆撃機を核三本柱の中核として調達し、維持する必要があると述べた。 また、敵の領土外から発射できるスタンドオフ能力や、NGAD、CCAとして知られるLoyal Wingman、次世代空中給油機などの成熟した生存可能な代替能力への移行を加速させなければならないとも延べた。
2024.02.29
18:06Inside Defense
STRATCOM eyes re-MIRVing current ICBM, 'uploading' as hedge against modernization delays
<2403-022915>
米軍の核攻撃部隊の司令官がMinuteman Ⅲに複数の弾頭を装備し直すことを検討する時期が来ていると考えており、この動きはもともとICBM部隊に搭載されていた3種類のMIRVのうち2種類を撤去した軍備管理措置を後退させる可能性がある。
米戦略軍司令官のコットン大将は、この方針の変更は今日の海軍と空軍がICBMに新たな弾頭を搭載しようとしているものであると述べた。
2024.01.31
07:43共同通信
米、新型精密爆弾提供へ ウクライナに長距離打撃力
<2402-013103>
ニュースサイトPoliticoが30日、米国防総省が試験に成功した新型の長距離精密爆弾を、ウクライナに提供すると報じた。 新型長距離精密爆弾とはBoeing社製の地上発射型爆弾で射程は145kmだが米軍は装備していない。
31日にも戦場に届く見通しで、供与済みの長距離兵器とともに、ロシア軍の後方支援部隊やウクライナ南部クリミア半島にある海軍基地への攻撃に使われるとみられる。
2024.01.30
21:49Kyiv Independent
Politico: Ukraine may receive first new long-range bombs from US this week
<2402-013018>
Politicoが米政府高官と事情に詳しい他の3人の関係者を引用して、米国が1月31日に新型長距離爆弾の第一陣をウクライナに供与すると報じた。
供与される地上発射型SDB (GLSDB) は射程160kmで、ウクライナの長距離能力を拡大することができると報じられている。
GLSDBの引き渡しは2023年2月に初めて発表され、当初の推定では2023年後半にウクライナに到着する予定だった。
Boeing社とSaab社が開発したGLSDBは米軍は装備していないが、ウクライナに配備されているHIMARSを使用して発射できる。 空中発射型もある。
ロシアは2023年3月にGLSDBを撃墜したと主張したが、米当局者はロイタに対し、これらの兵器はこれまでにウクライナに引き渡されていないと述べた。
【註】
GLSDBは米軍が既に多用している最大投弾距離60nm (109km) のGBU-39 250kg遊弋誘導爆弾にM26 MLRSのロケットモータを装着したものである。
2024.01.17
01:13Defense News
Northrop test fires rocket motor for new nuclear missile
<2402-011702>
Northrop Grumman社が24日、開発中のLGM-35A Sentinel ICBMの第二段固体ロケットモーターの発射試験に成功したと発表した。
Sentinelは、老朽化したLGM-30G Minuteman Ⅲの後継となるICBMで、同社は2020年に$13.3Bで製造契約を受注し、現在は開発のEMD段階にある。
しかし、2023年6月にGAOは、この計画では人員不足、サプライチェーンの問題、ソフトウェアの問題が発生しており、配備が2029年から2030年の春頃にずれ込むと報告した。
2023.11.15
Janes
LGM-35A Sentinel ICBM 'struggling', says US Air Force secretary
<2312-111512>
ケンドール米空軍長官が11月13日にCNASで、Northrop Grumman社が開発しているLGM-35A Sentinel ICBMは未知の未知と戦っていると語り、開発に苦戦していることを明らかにした。
この計画では、遠隔地にあるサイロを司令部に接続する通信システムに加えて、現在LGM-30G Minutemanを収容しているサイロの大幅な変更が必要になるという。
2023.02.15
Jane's Defence Weekly
US to supply first GLSDBs to Ukraine
<2304-021503>
米国防総省報道官のライダー准将が2月3日、ウクライナへ供与される$2.17Bの援助に、初めてGLSDBが含まれることを明らかにした。 但し、その数量については明らかにしなかった。
今回の援助にはM1A2 Abrams MBT、Bradley IFV及びMIM-104 Patriot 1個FUも含まれる。 更にC-UAVシステムや防空用発電機、HAWK 2個FU、対迫レーダ20基、IR照準具付き機関銃190丁も含まれる。
この他に2022年に供与されたRQ-20 Puma UAVの追加や、総額$425M似のぼる155mm砲弾、120mm迫弾、HIMARS弾、181両のMRAP車やJavelin ATGM、対戦車ロケット弾も供与される。
2022.04.06
05:30Defense News
Here's the new name of the US Air Force's next-gen nuke
<2205-040604>
2021.09.22
Breaking Defense
GBSD: First missile test flight 2023, initial production 2026
<2110-092209>
米空軍で老朽化したMunuteman ICBMの後継になるGBSDの開発は一連の最終設計審査 (CDR) 段階に入った。
GBSDの発射試験は2023年に開始される。
2021.03.25
Defense News
What should become of the Zumwalt class? The US Navy has some big ideas.
<2104-032509>
米海軍が月18日、3隻保有しているZumwalt級駆逐艦のAGS砲を撤去してCPSミサイルを搭載する検討を行っていることを明らかにした。 AGS砲(註:ステルス155mm砲)は当初LRLAP誘導砲弾を発射する計画であったが、Zumwalt計画の縮小から価格が高騰したばかりか海軍が期待した射程が得られなかったことから2016年に計画中止になっていた。
DDG 1000級駆逐艦は28吋径(註:Mk 57 PVLS)とMk 41 VLSより大径のミサイルを装填できるが、海軍が計画しているCPSの胴径は30吋以上になると見られる。
2021.01.20
Defense News
Army preps for key tests of seeker capable of attacking maritime targets
<2102-012002>
米陸軍でPrSM開発の責任者であるラファティ准将が1月14日、FY21予算でPrSMに対艦能力を付与するための多モードシーカの開発予算が不十分なことから、地対艦ミサイルLBASMの開発は2023年のPrSM装備化時点では間に合わず、後年度になるとの見通しを示した。
2020.09.16
Jane's Defence Weekly
Northrop Grumman awarded USAF contract to recapitilise ICBM arsenel
<2011-091601>
米空軍が9月8日にNorthrop Grumman社に対し、Minuteman Ⅲ ICBMの後継となるGBSDのEMDを$13.3Bで発注した。 EMDは2029年2月までとなっている。
EMDは3年間行われたTMRRに続くもので、システム設計、試験評価、核の保証などが含まれる。
2020.09.09
Defense News
Northrop wins US Air Force's contest for next-gen ICBMs
<2010-090905>
Northrop Grumman社が声明で、1970年に配備が開始されたLGM-30G Minuteman Ⅲ ICBMが2029年からGBSDに換装されることを明らかにした。
Northrop Grumman社が固体燃料ロケットのメーカであるOrbital ATK社買収してNorthrop Grumman Inovation Systems社としたのに伴い、2019年7月に無競争でGBSDを受注していた。
2020.08.31
Aviation Wwwk & ST
Blurred lines
<2011-083102>
2019.12
International Defence Review
Boeing, Saab conduct long-range GLSDB firing
<2001-120012>
Boeing社とSaab社が9月26日にノルウェーのAndøya射場で地上発射型SDB (GLSDB) の発射試験を行った。 GLSDBの発射試験は公式には2015年3月にスウェーデン、2017年に米国で行われて以来3回目である。
ISO標準コンテナに組み込まれた発射機から発射されたGLSDBは150km以上飛翔するが射場の制約から130km飛翔した。
GLSDBはGBU-39/B SDB-1にM26 MLRSのロケットモータを装着したもので、重量600-lb、全長391cm、胴径9.5inで、翼を開帳すると翼端長は63.3inになる。 射程は前方150km以上、後方70kmである。
2019.12
International Defence Review
Raytheon, Saab conclude initial guided flight trials of Guided Carl-Gustaf Munition
<2001-120010>
Raytheon社とSaab社が開発を続けている誘導型Carl-Gustaf 84mm弾初の発射試験がスウェーデンで行われた。
誘導型Carl-Gustaf弾はSALシーカを用いたSAL/INS誘導で、2,000mの射程とCEP≦1mの誘導精度を持ち、56km/h以下の速度で移動する目標に対しても1,500以上の射程を持つ。
2019.10.30
Inside Defense
Mk21A reentry vehicle program moving toward system requirements review
<1911-103008>
米空軍報道官が10月22日、次期ICBM GBSDに搭載してW87-1弾頭を放出するMk21A再突入弾は、2Q/FY20に要求の審査が行われ、計画が動き出すことを明らかにした。
【註】
W87-1核弾頭は1997年に計画中止になったMGM-134 Midgetman ICBMが搭載するはずであった核弾頭で、元になるW87はMinuteman Ⅲ ICBMに搭載されているほか、既に退役したPeacekeeper ICBMも搭載していた。
2019.10.23
Jane's 360
US Army set to lift range ceiling on PrSM
<1911-102308>
米陸軍がRaytheon、Lockheed Martinの各社が開発している長距離精密打撃ミサイルPrSMに対する射程の要求を500km以上に見直し、試作品の発射試験を11月と12月に実施する。
PrSMにはATACMSと同じ運用方法が求められており、M270A1 MLRS及びM142 HIMARSからの発射を前提に、Launch Pod Missile Containerに2発ずつ装填されることが求められている。
2019.10.14
Defense News
Boeing and Saab ready to start production of ground-launched small diameter bomb after third test launch
<1911-101406>
Boeing社とSaab社が10月14日、地上発射型SDB (GLSDB) 3回目の発射試験を今月実施し、量産が開始できる状態になったと発表した。
GLSDBはGBU-39B SDBにM26ロケット(註:無誘導 MLRS 弾)を取り付けたもので、米陸軍のLRPFの要求が499kmとしているのに対し射程は150kmで、両社は低価格型として売り込もうとしている。
2019.08.19
Aviation Week & ST
Competing proposals emerge as GBSD faces sole-source award decision
<1910-081903>
Minuteman Ⅲ後継ICBMであるGBSDの開発はBoeing社が撤退したことでNorthrop Grummanになる模様である。
Northrop Grumma社はOrbital ATK社を買収してNorthrop Grumman Innovation Systems社としたことで、現在唯一の大型固体燃料ロケットメーカになっている。 かつてOrbital ATK社と並んでいたAerojet社は固体燃料ロケットの生産施設を閉鎖している。
2019.08.07
Jane's Defence Weekly
US' Hyten vows to investigate lack of GBSD competition
<1909-080715>
次期米統合参謀本部副議長の候補になっている戦略軍 (USSTRATCOM) 司令官のハイテン大将が7月30日に上院軍事委員会で、上院の了承が得られれば$100Bを超えると見られるGBSD次世代ICBMの業者選定は競争でなく行いたいと述べた。
LGB-30G Minuteman ⅢはBoeing社製であるが、同社に近い筋は7月25日に、Northrop Grumman社がOrbital ATK社を買収してNorthrop Grumman Innovation Systems社としたことでNorthrop Grumman社に決まる可能性が高いと述べている。
2019.08.07
Jane's Defence Weekly
US' Hyten vows to investigate lack of GBSD competition
<1909-080715>
次期米統合参謀本部副議長の候補になっている戦略軍 (USSTRATCOM) 司令官のハイテン大将が7月30日に上院軍事委員会で、上院の了承が得られれば$100Bを超えると見られるGBSD次世代ICBMの業者選定は競争でなく行いたいと述べた。
LGB-30G Minuteman ⅢはBoeing社製であるが、同社に近い筋は7月25日に、Northrop Grumman社がOrbital ATK社を買収してNorthrop Grumman Innovation Systems社としたことでNorthrop Grumman社に決まる可能性が高いと述べている。
2019.07.24
Jane's Defence Weekly
USAF issues request for proposals for new ICBM system
<1909-072405>
米空軍が7月16日、現有のLGM-30G Minuteman Ⅲに代わる総額$100B以上にのぼると見られる次期ICBM GBSDのRfPを発簡した。 契約は4Q/FY20になると見られる。 RfPには開発試作 (EMD) 段階に加えて5発の生産もオプションされている。
EMDに先行するリスク低減のTMRR段階はBoeing社とNorthrop Grumman社が受注し、間もなく完了する。
2019.07.18
Inside Defense
Trump administration wants to retain option for road-mobile GBSD variant
<1908-071806>
トランプ政権が路上移動型GBSDの開発検討を続けている。
大統領府予算管理局は7月9日に公表した声明で、現在路上走行型ICBMを禁じている法律の2030年までの延長に反対するとした。
2019.06.14
Defense News
The US must deploy a sub-launched low-yield nuke
<1907-061408>
トランプ政権がFY20予算に低威力核弾頭搭載SLBMの配備を要求しているが、議会下院軍事委員会が今週まとめた国防権限法案ではこれを認めておらず、今後上院との調整が行われる。
2019.05.10
Inside Defense
UArmy ratchets up range requirement for PrSM to 400 kilometers
<1906-051007>
米陸軍が次世代弾道弾PrSMに要求する射程を300kmから400kmに順次引き上げた。 PrSMの射程について陸軍は499kmを希望している。
PrSMは米陸軍がATACMS後継に位置づけている数千発を生産する$2.8Bの計画で、Lockheed Martin社とRaytheon社が受注を目指している。
2019.05.02
Inside Defense
DARPA advancing 'Assault Breaker II' to test technologies underpinning multi-domain operations
<1906-050203>
米DARPAがマルチドメイン作戦や中国とロシアのA2/ADに対抗する戦術武器としてAssault Breaker Ⅱ計画を進めようとしている。
Assault Breaker Ⅱは1970年代に西欧に進行するソ連の大軍団に対抗するためDARPAが進めたAssault Breakerを元にしている。
2019.03.26
Defense News
US Army to prioritize long-range missile capability to go after maritime targets
<1904-032612>
米陸軍がATACMSの後継として開発している長距離精密打撃兵器 (PrSM) の開発当局者によると最優先は対艦型の開発であるという。 計画ではLockheed Martin社とRaytheon社が競っており、4Q/FY19に試作品の発射試験が行われ、1Q/FY21にはこのうち1社が選定されて3Q/FY21にはEMD段階に進む。 その後1Q/FY22に最終設計審査 (CDR) が行われ3Q/FY24には本格量産 (FRP) に入る計画である。
射程はINF全廃条約の縛りから499km以下となっているが、ロケットモータには700kmまで届く能力があるという。
2019.03.20
Defense News
More fire power: US Army sets out to develop new missiles in FY20
<1904-032007>
米陸軍はFY20予算要求に数件のミサイル計画を挙げているが、その中でも最優先としているのは長距離精密打撃システムのLRPF計画であるが、FY20に新たに3件の新規ミサイル計画を開始する。
・Land-based hypersonic missile
FY20から5年間に$1.2Bかけて開発し、FY20に$228M、FY21に$181Mで1QFY22に事前設計審査 (PDR) 、FY22に$137MかけてFY23に (CDR) を行う。 そののちFY23に$359Mかけフルシステムでの発射試験を行う。
・Mobile medium-range missile
MMRMは従来中距離ミサイル、インド太平洋ミサイル、地上発射CMなどと呼ばれていた射程1,000kmのCMでFY20からの5年間に$1Bが投入され、FY20にはそのうち$20Mが計上されている。
FY21のMilestone A通過を経てリスク低減活動を開始し、FY22に初期設計審査 (IDR) 、FY24に事前設計審査 (PDR) を通過する計画である。
・Future interceptor
陸軍は既にNorthrop Grumman社が開発しているIBCSを中核とするIAMDの検討を行っており、FY20にその中に組み込まれる中距離迎撃弾の開発を開始する。
開発経費は5年間で$232.9Mと少額であるがFY20には$8Mで機種選定作業を行う。 RfP/a>はFY22に発簡され、2QFY23に機種選定が行われる。
2019.03.13
Military Times
Pentagon plans tests of long-banned types of missiles
<1904-031311>
米国防当局者が3月13日、INF全廃条約からの離脱が発効する8月以降、年内に2種類の発射試験が計画されていることを明らかにした。
射程1,000kmの低空飛行CMの試験は8月に行われ、18ヶ月以内に装備化できる。
射程3,000~4,000kmのBMは11月に発射試験が行われるが、装備化には5年かかる。
2019.03.11
Aviation Week & ST
DARPA revives Cold War game plan for Russia and China scenario
<1905-031103>
米DARPAが、冷戦時代に優勢なソ連の機甲戦力の進撃を阻止するFollow-On-Force Attackとして1970年代後半に開発していたAssault Breakerを、Assault Breaker Ⅱ (ABⅡ) として再行しようと、今月中にも議会にFY20予算への盛り込みを要求する。
2018.07.23
Inside Defense
GBSD teams complete latest round of design reviews
<1808-072305>
Boeing社とNorthrop Grumman社が米空軍に対し、次世代ICBMであるGBSDの各社提案につい
て説明を行った。
2018.03.28
Jane's Defence Weekly
Pentagon considering new submarine-or surface-based nuclear cruise missile
<1805-032804>
米海軍は2010年の核戦力見直しで核弾頭Tomahawkを廃棄したが、米国防総省は2018年の見直しで中露に対抗した核戦力を構築しようとしている。
ただその核戦力を潜水艦発射又は水上艦発射核弾頭CMか爆発力核弾頭搭載のBMにするかを検討中である。
2018.03.26
Stars & Stripes
Army aims to flight test Precision Strike Missile in 2019
<1804-032604>
米陸軍がATACMSの後継として2027年のIOCを目指して開発している精密打撃ミサイル
PSMの発射試験を2019年に開始する計画である。
2018.02.02
Defense News
The US could be getting 2 new nuclear capabilities. Here are the details.
<1803-020203>
2日に公表された "Nuclear Posture Review" (NPR) では、米海軍に核弾頭CMと低威力BM
の核兵器二種類を求めている。
・潜水艦発射Low-yield Ballistic Missile
この計画は早期に実施されるもので、現在SLBMに搭載されているW76 475kT弾頭の一部(数十発)を広島型原爆
より小型の核弾頭に代えることで、武器選択の幅が広がることから、既に計画は進められている。
・潜水艦発射Nuclea Cruise Missile
空軍は既に核弾頭CMとしてLRSO計画を進めているが、核弾頭SLCMはTomahawkの改良型になると見られる。
弾頭はLRSO用にた開発されたW80の改良型になると見られる。
2017.12.09
Yahoo
時事通信記事
<1801-120901>
米国務省報道官が8日、冷戦時代にソ連との間で結ばれた中距離核戦力(INF)全廃条約が締
結30年を迎えたことを受けて声明を発表し、ロシアによる同条約違反の対抗措置として、中距離ミサイルの開発
に着手すると表明した。
1987年に調印されたINF条約は、両国が保有する射程500~5,500kmの地上発射型BM/CMの全廃を定めたが、米国内ではロシアが条約に違反して中距離ミサイルの開
発を進める一方で、米国だけが規約に縛られていると不満が高まっていた。
2017.11.17
Yahoo
時事通信記事
<1712-111701>
Wall Street Juornalが16日、米国防総省が中距離核戦力(INF)全廃条約で禁止されている
中距離ミサイルの開発再開を検討していると報じた。 ロシアが同条約に違反し、ミサイル試験などを行っていることへの対抗措
置とみられ、米国は数週間前に新たな中距離ミサイルの研究開発を進める意向をロシア側に伝えた上で、ロシアが条約を順守すれば、開発を断念すると伝
達したという。
1987年に米ソ間で調印されたINF条約は、両国が保有する射程500~5,500kmの地上発射型のBM及びCMの全廃を定めたが、米政府や議会では近年、ロシアが
条約に違反してミサイル開発を進める一方、米国だけが条約に縛られていることに不満の声が高まっていた。
2017.10.02
Aviation Week & ST
Rapid ICBM
<1711-100205>
2017.09.04
Aviation Week & ST
Winner and losers
<1711-090406>
2017.08.30
Jane's Defence Weekly
USAF awards ICBM development contracts
<1710-083002>
米空軍が8月21日、LGM-30 Minuteman Ⅲ ICBMの後継となるGBSDの2020年8月まで36ヶ月にわたる
TMRR契約をBoeing、Northrop Grummanの各社に、それぞれ$349.2M、$328.6Mで発注した。
この結果Lockheed Martinは破れた。
2017.08.21
Defense News
Boeing, Northrop move forward on next-gen ICBM program; Lockheed out
<1709-082104>
米空軍が次世代ICBM計画であるGBSD開発の次段階にBoeing社とNorthrop Grumman社を選定し、それぞれ$359M
を上限とする契約を行った。 これによりLockheed Martin社は破れた。
2017.08.02
Jane's Defence Weekly
USAF, USN still cosidering nuclear weapon commonality, but caitously
<1709-080215>
米戦略軍(STRATCOM)司令官が7月26日、空軍と海軍の核ミサイル共通化は、2015年以来目に見えた
進展がないことを認めた。
空軍はMinuteman Ⅲ ICBMの後継として2030年頃から装備するGBSDの開発を進めているのに対し、海軍はTrident
Ⅱ D5 SLBMの後継を新規開発するのを止め、改良で対応しようとしている。
2017.02.06
Aviation Week & ST
Silo overhaul
<1703-020607>
新戦略兵器制限条約(STARAT)によりICBM数が削減されるのに合わせて、米空軍が
ICBMサイロなど地下施設のオーバーホールを40年以上ぶりに実施する。
新STARTではoperationalなICBMの数を450基から400基に削減され50基が予備になるため、オー
バーホールが可能になる。 現在の地下サイロは1960年代にLGM-30 Minutemanが配備された際に建設されたものである。
2017.01
International Defence Review
USN primes industry for OTH-WS RFP
<1702-010004>
米海軍が数ヶ月遅れていたOTH-WSのRfPを12月9日に発簡した。
OTH-WSはLCSやその後継となる高速フリゲート艦FFに装備するもので、射撃管制装置、発射システム、キャニ
スタ梱包ミサイルで構成される。
2016.10.28
Defense News
Anti-naval ATACMS, 'big' swarming breakthroughs from strategic capabilities office
<1611-102806>
カーター米国防長官がCSISのThird Offsetに関するセミナで28日、
SCOが移動目標対応型のATACMSを対陸対艦用に検討して
いることを明らかにした。 また小型UAV群の開発についても言及した。
SCOは長官が次官であった2012年に設立されたが、今年初めにはAesenal Plane構想や小型UAV構想、更にSM-6に対艦攻撃能
力付与、ATACMSに対艦攻撃能力付与などの構想を次々に打ち出している。
2016.10
International Defence Review
US Army takes initial step to replace ATACMS
<1611-100006>
米陸軍がMGM-140 ATACMSの後継となる長距離ミサイルLRPF開発の第一段階を
Lockheed Martin社とRaytheon社に発注した。 期間は9ヶ月で、次の段階となるTMRR段階への移行要領が検討される。
最初の実射はTMRR段階で行われ、今回は実施されないと見られる。
2016.08.10
Jane's Defence Weekly
USAF seeks next-gen ICBM proposals
<1610-081006>
米空軍が7月29日、LGM-30G Minuteman Ⅲ ICBMの後継として2020年代末までの配備を目指す
GBSD(通称Minuteman Ⅳ)の、RfPを発簡したと発表した。 提案期限は10月で、空軍は2社を選定して2017年
末までリスク低減活動を行う計画という。
2015年1月に発簡されたRfIによるとGBSDはサイロ発射型で、既存のMk12AまたはMk21
弾頭を単一または複数搭載する。
2016.07.29
Military Times
Air Force kicks off competitions for two critical nuclear programs
<1608-072908>
米空軍が29日、Minuteman Ⅲ ICBM の後継であるGBSDと、AGM-86B ALCMの後継となる核弾頭CM
LRSOのRfPを発簡し、計画を本格的に開始した。
2016.06.29
Jane's Defence Weekly
US Army working with SCO on new long-range precision fires
<1608-062907>
米陸軍参謀次長が、陸軍が国防総省戦略能力室(SCO)と共同で、中国やロシアなどの高度な脅威
に対抗するため、既存の技術を駆使した長距離精密打撃火力システムを開発しようとしていると述べた。
陸軍は現在同種システムとして射程300kmのATACMS、15~70kmのGMLRS/HIMARS
、M109A7 Paladin SPHから発射するM982 Excalibur 155mm砲弾を有している。
【註】
長距離精密打撃火力システムとしては、電磁砲用に開発している超高速弾HVPを在来砲から発射する計画も報じられているが、
2016.06.16
Defense News
Two US nuke programs set to advance
<1607-061604>
米空軍の新参謀長Goldfein大将が10日の上院軍事委員会公聴会で、Minuteman Ⅲの後継となるGBSDと、次期核弾頭
ALCMであるLRSOの開発計画がまもなく本格化することを明らかにした。
それによるとGBSDのRfPは2週間後に発簡され、8月にはMilestone Aの決定が予定されてい
る。 またLRSOのMilestone A決定も同時に行われるという。
【註】
米国防総省の研究開発プロセスは以下の通りである。
・Milestone A: 概念固定段階から技術研究開発段階への移行
・Milestone B: システム開発への移行
・Milestone C: 開発生産(LRIP)への移行
・IOC
・FOC: 開発完了
2016.06.15
Jane's Defence Weekly
USAF 'not looking at a mobile GBSD' to replace Minuteman missiles
<1608-061501>
米空軍がMinuteman Ⅲ後継となるICBMとしてGBSDの開発を進めようとしている。
このGBSDについて空軍参謀長は、現在の段階では移動型の計画はないと言明した。
2016.05.18
Jane's Defence Weely
USAF-USN report outlines potential commonality for missile upgrades
<1607-051804>
米空軍と海軍が2015年12月に合同で議会に対し、"Report to Congress on Strategic Missile Commonality"と題する報告書を提出していた。
空軍は2030年代にLGM-30G Minuteman Ⅲ後継を、海軍は概ね10年後にTrident Ⅱの後継を導入しようとしているが、両
軍はアビオニクス、ブースタ、推進装置、RV、弾頭などの共用化を検討しているという。
2016.05.11
Jane's Defence Weely
USAF set to release Ground-Based Strategic Deterrent RfP within weeks
<1607-051102>
米空軍がLGM-30G Minuteman Ⅲの後継となるICBM GBSDの計画を進めるため、5月中に
RfPを発簡する計画である。
2015年1月に発簡されたRfIによると、GBSDは引き続きサイロ発射型で、弾頭は現在のMk12A
単弾頭及びMk21 MIRV弾頭を搭載するものの、飛翔体は全くの新型になると言う。
またコスト削減から、構成品は海軍のSLBMとの共通化も検討するという。
2016.03.23
Jane's Defence Weekly
USAF wants to add nuclear projects to common fund
<1605-032306>
米空軍長官が議会に対し、核戦力の三本柱である爆撃機、ICBM、SSBNをなす次世代爆撃機B-21と、
ICBMの改良計画GBSDを強く要求した。
2016.02.17
Jane's Defence Weekly
USAF prepares for ICBM replacement programme
<1603-021714>
米空軍がLGM-30G Minuteman Ⅲ換装計画GBSDを増額し、FY28とされてきた
配備開始時期をFY27に早める。
GBSD計画はかつてMinuteman Ⅳ計画と呼ばれていたもので、海軍のSLBMとの共通化を目指している。
2015.08
International Defence Review
US ICBM replacement shapes up
<1510-080001>
LGM-30G Minuteman Ⅲ 後継計画 GBSD は、年内にも RfP 素案が出る模様である。
Minuteman Ⅳ と俗称されている GBSD は、2027年 IOC、2034年生産完了を目指している。
2015.06
International Defence Review
USN could exploit future ICBM technology
<1507-060003>
米海軍はFY42まで Trident D-5 SLBM を装備するが、既にその後継の研究を開始しており、
最終決定をFY20頃に行う計画である。
一方空軍も Minuteman Ⅲ 後継の ICBM を検討しており、海空軍はできる限りの共通化を目指している。
2015.02.02
Aviation Week & ST
A secret analysis of alternatives for the Long-Range Standoff (LRSO) weapon
<1504-020201>
米空軍は核戦力の改善を目指し、AGM-86 ALCM の後継となる LRSO の開発を進めると共に、2027~2034年を目指し、
Minuteman Ⅲ 後継の開発も行う。
2014.11
International Defence Review
USAF reports progress on its next-gen ICBM
<1412-110008>
米空軍が次期 ICBM 計画を開始しており、7月には2年間の分析検討を完了し、2015年の10~12月に Milestone A を計画して
いる。
次期 ICBM は2030年頃に配備を開始し、2075年頃まで装備する計画である。
【註】
Milestone A は、構想決定から技術開発へ移行する結節点であり、Milestone B を通過するとシステム開発 (SDD) に移行する。 Milestone C
は限定量産 (LRIP) への移行を決める結節となっている。
2013.06
International Defence Review
US Navy continues Trident Ⅱ D5 upgade but eye on future
<1307-060024>
米海軍が Trident ⅡD5 の発射試験を行った。 米海軍は、装備化されてから既に20年以上経つ Trident ⅡD5 を、今後30年は
装備し続ける計画である。
しかしながら改良は継続的に行われ、2010年には Mk 4 弾頭が IOC になったが、現在は Mk 5
弾頭の開発を進めている。
2011.02.09
Jane's Defence Weekly
USN gets green light for SSBN-X
<1103-020903>
米国防総省が1月10日、14隻保有する Ohio級 SSBN に代わって2027年から就役する SSBN-X 12隻
の建造計画を承認した。
SSBN-X は Trident ⅡD-5 を搭載する87吋発射管を16基装備する。 Ohio級は発射管を24基
装備している。
2010.09
International Defence Review
Silver bullets: US seeks conventional weapons with a gloval reach
<1010-090012>
CSM は DARPA の FALCON 計画を継承するもので、
HTV-2 を Minotaur Ⅳ LLV で打ち上げる。 HTV-2 は ICBM と異なり高度30~40kmで切り離される。
・AHW(陸軍)
AHW は CSM と類似の陸軍の計画。
・ArcLight(DARPA: 右図)
CSM/AHW と類似の小型システムで、Mk 41 から発射する。 2,000nmを25分以内に飛行し、
100-lbの ALDV 弾頭を搭載する。 ブースタには恐らく SM-3 のブースタが使用される。 DARPA は2010年4月に企業説明を行った。
・Trident Mk4 E2(海軍)
Trident Mk 4 に通常弾頭を搭載する計画で、核弾頭 Trident の CEP が数百mあるのを Enhanced Effectiveness (E2) 計画と呼ばれるフラップ
を取り付け10m以内にする。 実艦からの発射試験は2005年に行われたが、議会が乗り気ではなかった。
・SLIRBM(海軍)
SLIRBM は Ohio級 SSBN の発射管に2~3発ずつ、計66発を搭載する、射程
1,500nm、弾頭重量2,000-lb、CEP=50mのミサイルで、目標まで15分
で到達する。 FY05~FY07に予算化されたが、FY08には予算要求されなかった。
・CTM(海軍)
CTM は、Ohio級 SSBN が装備する24発の Trident のうち2発を通常弾頭化する計画であるが、FY08に議会が予算
を認めなかった。
2008.02
Jane's Missiles & Rockets
US Navy envisages large-diameter SLBM
<0803-020012>
米海軍が Trident Ⅱ D5 より大型の SLBM を発射できるテストスタンドの開発を開始する。 これは2006年12月にブッシュ大統領とブレア
首相が Trident Ⅱ 後継の開発に合意したのを受けたものである。 Trident Ⅱ D5 の重量は130,000-lb (58,000kg) であるが、テストスタン
ドは200,000-lb (90,700kg) のミサイル発射が可能である。
テストスタンドは胴経が32吋~120吋の発射管に対応できる柔軟性のあるもので、当初は Trident Ⅱ D5 より小型ながら胴経が87吋のミサイルで試験される。 将来の
潜水艦は87吋以上の胴経を持つ発射管を装備することになる。
【註】
Trident Ⅱ D5 の胴経は 74吋 (1.85 m) である。
2008.01.30
Jane's Defence Weekly
Nammo targets US Army MLRS demilitarisation
<0803-013006>
NAMSA (NATO Maintenance and Supply Agency) が50,000発の MLRS 弾を廃棄する。 これは米国が国内及び海外に備蓄している総量の三分の
一にあたる。 この作業は2008年後半にノルウェーの弾薬会社である Nammo社系列会社が米陸軍との契約で実施する。
米国は弾薬の破棄に毎年$100Mを費やしている。
2007.05.31
Inside the Pentagon
Chilton : Air Force to begin reducing Minuteman Ⅲ fleet next month
<0713-053101>
米空軍は、2006年度 QDR に基づき Miniteman Ⅲ の装備数を500基から450基に削減
する。 空軍は毎年3~4基の分解を行い、核弾頭を取り外した後にロケットモータを BMD 試験の標的に使用
する。
空軍は MinitemanⅢ を150発ずつ3ヶ所の基地に配置し、逐次改善を行いつつ2030年まで維持する方針である。
2007.05.28
Defense News
Trident Ⅱ undergoes test
<0713-052809>
米海軍は5月15日、Trident ⅡD5 SLBM の発射試験を大西洋で行い成功した。 試験では2発の模擬核弾頭搭
載ミサイルを Tennesse から発射し、1989年以来連続119回成功を記録した。
Trident ⅡD5 は Ohio 級 SSBN に12基搭載する三段式のミサイルで、射程は4,000浬である。
2007.04
Jane's Missiles & Rockets
US tests Minuteman Ⅲ from closed silo
<0710-040029>
米空軍が2月7日に、105tの掩蓋を噴開して Minuteman Ⅲ ICBM を発射する訓練を
行った。 今まの発射訓練では経費節減のため掩蓋を予め開いた状態で行っていた。
この訓練ではミサイルの追跡に、従来使用されていた C-band レーダトランスポンダに代えて、新型の GMTS
(GPS Metric Tracking System) を使用した。
2007.02.19
Defense News
Missile tracker makes debut
<0707-021909>
Minuteman Ⅲ の新たな追随システムである GMTS (GPS Metric Tracking System)
が、Vandenberg AFB で初めて使用された。
GMTS はこれまで使用していた C-band 追随用送受信機に替わるシステムで、GPS により位置情報を送信し、
地上局は情報を基礎にミサイルの位置と速度を計算する。
2007.02.07
Jane's Defence Weekly
US considers sanctions in munition debate
<0705-020710>
イスラエルは2006年7~8月にレバノンで実施した作戦で、米国との合意に反して M77 DPICM
(Dual-Purpose Improved Conventional Munition) 散布子弾を弾頭にした MLRS を人口密集地に撃ち込んだため、国連軍の調査
によると約95,000発の不発弾が散乱し、作戦終了後いままでにレバノンの民間人30人程度が死
亡し、180人程度が負傷している。
イスラエルの IMI社は自爆機構を持つ M85 を開発していたが、イスラエルは M77 を買い続けた。
2007.02
Jane's Missiles & Rockets
Trident Ⅱ test flights hit a record high
<0708-020019>
Trident Ⅱ(D5) SLBM の116回目及び117回目の発射試験が Ohio 級 SSBN により行われた。 Trident Ⅱ(D5)
は固体燃料三段推進で7,400kmの射程し、複数弾頭を搭載する。
2006.09
Jane's Missiles & Rockets
ATK and Lockheed Martin test fire motor for SLIRBM
<0618-090024>
ATK社と Lockheed Martin社が、米海軍が開発中の SLIRBM (Submarine-Launched IRBM) の第一段ロケットモ
ータの燃焼試験に成功した。 試験では電気機械式 TVC 装置付きの Orion 32-7 改エンジンが50秒間燃焼した
。 次の段階では第二段の Orion 32-4 改エンジンの燃焼試験が行われる。
SLIRBM は Ohio 級潜水艦に装備され、中距離の敵を15分以内に攻撃することができ
る。
2006.07.03
Aviation Week & ST
Staying power
<0614-070303>
米空軍 AFSPC は最近の研究で、Minuteman Ⅲ は2020年頃まで改善しつつ運用するのが、後継を開発するより
も得策であると結論ずけた。
Minuteman Ⅲ はこれまで 30年以上運用されている唯一の ICBM で、QDR では保有する500基を450基に削減し
て維持するとしている。
2006.06
Jane's Missiles & Rockets
USAF orders re-entry vehicle upgrade for Minuteman Ⅲ
<0615-060013>
Northrop Grumman社が$135Mの6年契約で Minuteman Ⅲ SERV (Safty Enhanced RV) 計画を受注した。 SERV
は現在搭載されている3発の Mk 12 又は Mk 12A RV を単発の Mk 21 RV に換装するもので、Mk 21 は2005年ま
でに退役した Peacekeeker ICBM が10発ずつ搭載していた。 Mk 12 は170kTの W62、Mk 12A は335~350kTの
W78、Mk 21 は300~475kTの W87 核弾頭を搭載する。
米空軍は Minuteman Ⅲ 500発の SERV 化を2011までに完了する。
2006.03.08
Yahoo
共同通信記事
<0606-030803>
ブッシュ米政権が、トライデントに搭載している核弾頭 W76 の後継となる新型弾頭を2012会計年度中に製造
する方針を議会に伝えていたことを、与党共和党の議会スタッフが8日に明らかにした。
米国は冷戦終結を受けて1989年以降、新型核弾頭を製造しておらず、約20年ぶりの新型核となる。
2006.03
International Defense Review
QDR confirms decline in fighter numbers
<0607-030002>
QDR には2018年までに LRS (Long-Range Strike) 能力を整備するとあり、LRS は無人機
とされている。 LRS の数は80機程度と見られている。
LRS は開発時間が短いことから、空軍は亜音速在来型機で当初は有人と考えているようだが、Lockheed Martin社と Northrop Grumman
社は超音速の無人機を提案している。 2月上旬に Lockheed Martin社が発表した案は、最大離陸重量70t以上、
搭載能力55~65t、速度 Mach 2 の双発機である。
発射されるミサイルは高々度発射で1,900kmの最大射程があり、交代要員を搭乗させ空中給油を行い
60時間飛行することができる。