その他の米国製巡航ミサイルに関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2025.03.20
 05:56
時事通信

(Yahoo)

在日米軍強化の中止検討 トランプ政権、連携に影響も 報道 <2504-032002>
 米CNN TVが19日、トランプ政権が進める政府機関縮小の一環として、国防総省が在日米軍の強化計画の中止を検討していると報じた。 事実であれば、自衛隊と米軍の連携にも影響が生じそうである。
 報道によると、国防総省は内部文書で、在日米軍の強化中止で$1.1B(1,600億円)を節約することができると指摘した一方で、米国にとっての「政治的なリスク」が日本で生じる可能性にも言及した。
 米軍はバイデン前政権下で、中国の覇権主義的な動きを牽制する狙いで、在日米軍司令部を強化して「統合軍司令部」とし、自衛隊との連携を深める方針を示した。
 このほか、欧州地域とアフリカ地域をそれぞれ担当する軍を統合させる案や、北米地域と中南米地域の各軍の統合も検討されている。
 国防総省はスリム化を進めるため、文官全体の5~8%の人員を削減する方針で、在日米軍の強化見送りや各軍の統合もこの目標達成のためだという。
2025.03.20 National Defense

(Yahoo)

Vertical Takeoff Cruise Missile <2504-032001>
 米陸軍応用研究所が、カリフォルニアを拠点とする防衛スタートアップのMach Industries社に、Viper垂直離陸戦略CMの開発を発注した。
 Mach Industries社CEO兼創設者であるソーントン氏は、垂直離陸戦略CMの主な目標は、「敵のレーダー射程外から発射し、探知の可能性を減らし、発射チームの生存率を高めること」だと述べている。 また、大量に製造するための単価が$100.000未満であるという点がユニークだと述べた。
 Mach Industries社は声明で、HIMARSの射程、CMの速度、Hellfire弾の精度を備えたミサイルを兵士に提供することを望んでいると述べている。
 陸軍は、Viperに22-lbを超える弾頭180哩の射程を有することを要求している。垂直離陸、高速、および積載/航続距離能力の組み合わせは、現在の軍事環境にとって画期的なものになるだろうとソーントンCEOは述べている。 これは、彼我接触線の敵方にあるレーダー列や個々の火砲などの高価値目標と交戦する機動部隊の能力を向上させるように設計されていると彼は付け加えた。
 Viperは人工知能を使用して航法と照準を行い、通信、照準、航法にはいくつかの異なる無線周波数を使用すると述べた。
 Mach Industries社は1月に垂直離陸試験飛行1回に成功しており、今後、ほぼ毎週の飛行試験が行われるという。
 2023年に設立されたMachは、米軍および同盟軍の進化するニーズに対応する次世代の防衛製品の開発を目指している。
2025.03.07 Janes Lockheed Martin unveils Common Multi-Mission Truck modular cruise missile <2504-030723>
 Lockheed Martin社の関係者が3月3日に開かれた2025年空軍・宇宙軍協会(AFA)の戦争シンポジウムで、同社が安価かつ大規模に製造できることを意図した
CMMTと呼ばれる新しいCMを発表したと述べた。
 CMMTは、Lockheed Martin社のミサイル・火器管制部門の戦略・要件担当副社長であるロススタイン氏が3月5日に、同社のSkunk worksが開始した不特定のプログラムに基づいて、自社資金を使用して約2年間開発されてきたとJanesに語った。
 このミサイルは、単価$150,000以下の長距離ミサイルの開発を目指す米空軍のフランクリン計画のコストと仕様の閾値を満たすように設計されており、同社が開発したAGM-158C LRASMのような、より大型で高価な兵器を補完することを意図している。
 米空軍は、ミサイルをパレットに積み上げ、輸送機の後部貨物扉からほぼ同時に発射するRapid Dragon Programを通じて、大量の弾薬を一度に発射する試験を行っている。 ロススタイン副社長は、Rapid Dragonは1回のミッションで25発ものCMMTを発射できると述べた。
 CMMTは、F-35の機内弾庫に収まるようにサイズ調整されている。
2024.09.16
 21:00
Defense News Anduril unveils modular, high-production Barracuda cruise missiles <2410-091608>
 防衛技術企業のAnduril社が9月12日、簡単にアップグレードして大量生産できると同社が述べている自律型のジェットエンジン推進CMの新ラインを発表した。
 Anduril社によると、Barracuda-100Barracuda-250Barracuda-500と呼ばれる亜音速CMの3タイプは、新しい技術が開発されたり脅威が出現したりしたときに簡単に交換できる共通のサブシステムを使用して構築されているため、適応性が高いという。 Barracudaシリーズは直接攻撃スタンドオフ攻撃、またはスタンドイン攻撃を行うことができるという。
 同社CEOのブローズ氏が11日の電話で記者団に、Barracudaのモジュールはレゴブロックのように分解できると語った。
2024.07.31
 06:45
Defense One Army wants a more powerful missile for its new medium-range air-defense system <2408-073103>
 米陸軍のミサイル調達者責任者ロザノ准将が31日に
CSISが開催したイベントで、中国のCMを撃ち落とすことができる新しい中距離SAMを望んでいると述べた。
 ロサノ准将によると、この新型ミサイルはFY25に競争入札が計画されており、車載のIFPCから発射されるという。 UAVからCMまで、あらゆるものを撃墜するように設計されたIFPC発射装置は、短距離防空とPatriotやTHAADとの間の「ギャップを埋める」ことを意図している。
 陸軍は現在、IFPC Increment 2を、Sentinelレーダとそれを制御するIBCSとともに、生産開始決定に先立って評価を受けている。  IFPCは現在、発射機ごとに18発のAIM-9X Sidewinderを装備しており、ロザノ准将はInc 2も同程度の弾数を保持すべきだと述べている。 しかしロザノ准将はより強力なミサイル、つまりより335-lbのAIM-120D AMRAAMの性能に似たものを求めている。
 しかし、AMRAAMはわずか6発しか搭載できず、再装填に45分かかることから、「グアムの防御状況では生き残れない」とロサノ准将は指摘し、「AIM-9XパッケージにAIM-120Dのような能力」を求めていると述べた。
2024.07.29
 17:51
Inside Defense Pentagon plans at least $45 billion in offensive hypersonic strike acquisition <2408-072914>
 米軍攻撃的な極超音速攻撃能力に、新しい超高速機動兵器のCM派生型のための調達の可能性を除いて$45B以上を計上しており、、新技術文書の議会監査によると、計画された総取得コストの最初の全体像を提供する。
 
GAOは報告書で、さらに、国防総省が6種類の主要な極超音速兵器すべてにわたる開発努力において主導的な慣行を採用していないことを発見した。
2024.06.17
 19:09
Inside Defense Navy advances SLCM-N program with contract award <2407-061711>
 2025年の夏は、米陸軍がミサイルをフル装備した最初のDark Eagle(註:
LRSOW)部隊を試験できる最も早い時期であり、陸軍と新しい2段式ミサイルと特注の発射装置のメーカーであるLockheed Martin社が、長距離極超音速兵器の全行程での飛行を成功裏に実証できると仮定する。
 議会の監査官は、米軍の最高の長距離極超音速攻撃兵器に関する最新情報を議員に提供したため、過去7ヵ月間で問題に対処するための修復作業を実施してきた。
2024.06.17
 15:03
Inside Defense Navy advances SLCM-N program with contract award <2407-061706>
 米海軍は、核弾頭
SLCM計画の実施に向けた措置を継続しており、7月には研究開発契約を締結する予定である。
 6月14日の通知によると、政府請負会社のSystems Planning Analysi社は、SLCM-N開発室を支援するための作業を提供している。
【関連記事:2109-080007 (IDR 2021.08)】
2024.03.13
 06:12
Defense News Marine Corps budget would add range, lethality to Force Design tools <2404-031305>
 米海兵隊はFY25要求に、地上装備にFY24の$4B要求より僅かに多い$420Mを要求し、研究開発全体には$3Bが追加されている。 海兵隊はFY25要求で、Force Designの近代化の取り組み中にすでに配備されたシステムの感知能力と打撃能力の向上を計画している。
 その中には、無人の合同軽戦術車両を遠隔対艦ミサイル発射装置に改造する海軍/海兵隊の
NMESISの射程延伸計画がある。
 元々のNMESISは、100nmm以上の射程を持つNSMを使用しているが、海兵隊上層部は射程を10倍に増やしたいと述べており、長距離NMSISを追加することでそれを実現する。
 予算文書によると、NMESISの調達は一時停止しており、 FY23の97基FY24の24基を経て、FY25には要求していない
2022.03.28
 13:50
Breaking Defense Biden administration kills Trump-era nuclear cruise missile program <2204-032809>
 米国防総省が3月28日に公表したFY23予算要求で、トランプ政権が打ち上げた水上/水中発射核CM
SLCM-N開発費を削除した。
 SLCM-Nについてはオバマ政権が2010 Nuclear Posture Reviewで核弾頭Tomahawkの廃止を決め、2013年に除籍されていた。
2021.08 Inteanational Defence Review US Navy axes JSOW ER in favour of JASSM-ER purchese <2109-080005>
 FY22要求で米海軍がAGM-154
JSOWの動力推進長射程型JSOW-ERの開発を中止することが明らかになった。 代わってAGM-158B JASSM-ERの海軍型であるNavy JASSMを装備する。 このためFY22には単価$1.8MのNavy JASSM 20発が予算計上されている。
2021.06.02 Inside Defense Navy set to start SLCM-N development despite congressional concern <2107-060214>
 米海軍が議会民主党の懸念をよそにFY22に、核弾頭の洋上発射型CM
SLCM-N開発開始に$5.2Mを要求した。
2021.02.22 Aviation Week ST Opening salvo <2104-022201>
= CM の拡散に関する3頁の記事 =
 TomahawkやAGM-86がバクダッド上空を飛翔した湾岸戦争から30年経った今日、世界で20ヵ国近くが空中発射CM (
ALCM) を装備している。
 フランスのラムジェット推進核弾頭CMであるASMP-Aの後継として2030年代に装備されるASN4Gスクラムジェット推進と見られる。
2020.12 International Defence Review Taiwan approves for Harpoon coastal defence missile sale <2101-120006>
 米国防安全保障協力局 (
DSCA) が10月26日に議会に対し、台湾へ最大射程67nmのRGM-84L Harpoon Block Ⅱを車載した沿岸配備型Harpoon (HCDS) をFMS売却すると通報した。
 売却されるのはRGM-84L Harpoon Block Ⅱ 400発と発射機100両及び車載レーダ25基で、売却額は$2.37Bにのぼると見られる。
2020.10.27 産経新聞

(Yahoo)

台湾に対艦ミサイル400発売却 米国務省承認、議会に通知 <2011-102703>
 米国務省が26日、台湾地上発射型Harpoon 400発を含むHarpoon沿岸防衛システム (
HCDS) 100基を、$2.37Bで売却することを承認し、議会に通知した。
 米政府は21日にも、台湾へのALCM 135発などの売却を承認しており、この問題で中国政府は関連する米企業への制裁を発表していた。
2020.09.08 Breaking Defense Army seeks new mid-range missile prototype by 2023 <2010-090811>
 米陸軍が実施したロシアや中国を相手にした図上演習の結果、射程2,000km程度の中距離火力が欠落していることが判明した。 このためこの程度の火力の整備が要求されるが、早急な整備の要求からTomahawkの様な陸軍以外の武器の転用になるとみられる。
 陸軍Army Future Commandの野砲部長であるラファティ准将はこの中距離火力は試作品が2023年にoperationalになるとした上で、2023年は以下のように重要な時期になるとした。
・M109 Paladin
SPHに代わる射程65kmERCA最初の大隊が発足
・当面の射程500km、将来700~800kmPrSM最初の試作中隊が発足。
・射程1,500~2,000kmの中距離ミサイル最初の試作中隊が発足。
・ロケット推進で射程1,500km以上の戦略砲SLRC最初の最大射程試射
・射程数千㌔㍍の長距離超高速ミサイルLRHW最初の試作中隊が発足。
2020.09 International Defence Review Northrop Grumman lined up for AGM-86B ALCM INE sustainment contract <2010-090003>
 米空軍が核弾頭を装備するAGM-86B
ALCM慣性航法装置 (INE) を7年かけて毎年維持する検討をNorthrop Grumman社と開始した。 2020年12月から2021年11月までの最初の契約は2020年12月に行われ、最後の契約は2025年12月になる。
 AGM-86には核弾頭のAGM-86B ALCMと、通常弾頭のAGM-86C/D CALCMの2種類があるが、1982年12月から装備しているAGM-86Bは既に30年以上になる。
2020.06.01 Defense News Initial analysis of new sub-launched nuclear cruise missile coming 'shortly' <2007-060102>
 米国防総省が核搭載SLCMであるSLCM-Nの開発はCOVID-19パンデミックの影響はあるもののたいした遅れにはなっておらず、近くAoAの結果が出るとの見通しを明らかにした。
 SLCM-Nの射程は1,250~2,500km非核Tomahawkより長くなりそうで、開発には7~10年かかり、経費は明らかになっていないが、核搭載ALCMであるLRSOには$8~9Bが見込まれている。
2020.05 International Defence Review USAF tests engine for Gray Wolf low-cost cruise missile <2007-050006>
 米空軍研究所3月19日、(
AFRL) が低価格のターボジェットを動力としたCM Gray Wolf計画を進めていると発表した。
 Gray Wolfの開発はNorthrop Grumman社がTDI-J85エンジンを開発しているTDI社と進めており、既に飛行間にエンジンを数回再起動する試験に成功している。
 Gray Wolfは250nm以上巡航できる設計で、ネットワーク化して群攻撃することを目指している。
2020.04.22 Jane's Defence Weekly US paves the way toward delivering new nuclear SLCM <2006-042201>
 米国防総省の政策担当次官官房が3月に核弾頭搭載潜水艦発射CM (SLCM) SLCM-Nに関する白書で、2018年にトランプ政権が打ち出したNPR政策に基づき、SLCM-N開発が緊急の課題で、目下SLBM-N調達の準備が進められていることを明らかにした。
 米国は核弾頭TomahawkであるBlock Ⅰ Tomahawk TLAM-Nを装備していたが1992年に退役させている。
2020.02.21 Defense News The US Navy’s new nuclear cruise missile starts getting real next year <2003-022106>
 匿名の米国防総省高官が今週、同省がFY21予算要求に潜水艦発射核搭載新型CM計画開始を盛り込んでいることを明らかにした。 FY20では選択肢分析 (
AOA) 段階として$5Mを要求し議会が認めているがFY21でもこれを引き継ぐが、FY22では計画を開始するという。
 2018年始めにトランプ政権が発表したNuclear Posture Reviewでは低威力核弾頭と海上発射核CMの二点を打ち出したが、低威力核弾頭はW76-2として2019年末に配備されている。
 潜水艦発射核搭載新型CMの配備により、核搭載艦の数は12隻から20~30隻に増えることになる。
2020.02.12 Defense News Here's the US Marine Corps' plan for sinking Chinese ships with drone missile launchers <2003-021204>
 米海兵隊がFY21予算要求に、既存の車両と既存のミサイルを組み合わせ、中国の艦船を陸上から攻撃する計画
GBASMROGUEを開始するため$64Mを計上した。
 ROGUE Fire Vehiclesは陸軍の軽装甲車JLTVを無人化してRaytheon/Kongsberg製NSMを搭載しようというもので、GBASMは陸海空軍が装備しているミサイルを陸上発射型にしようとする計画である。
2019.12.05 Jane's 360 USAF retires CALCM cruise missile <2001-120507>
 米空軍が12月4日、ルイジアナ州Barksdale AFBを基地とする第2爆撃航空団で、35年間装備してきたAGM-86C/D
CALCMの最終弾を除籍した。
 CALCMは1986~2012年に核弾頭のAGM-86B ALCM 622発1,201-lbの通常弾頭に換装したもので、1991年の湾岸戦争で初めて実戦投入された。
2019.09.15 Defense News Decades late, the B-52 is getting a new nuclear weapon <1910-091504>
 B-52が20発搭載するAGM-86B
ALCMは1980年代初期から中期に生産されたCMで、当初は10年の寿命で1990年代中頃に退役するはずであった。 そこでAGM-86Bに代わるALCMとして4年半かけてLRSOの開発がLockheed Martin社とRaytheon社で進められており、FY22には機種選定されて2020年後半に配備を開始する。
 一方LRSOに搭載するW80-4核弾頭の開発も行われていて、現在は設計の初期段階であるがFY25に配備を開始しFY31に完了する計画である。 この計画には$6.7B~$10.3Bかかると見積もられている。
2019.07.01 Aviation Week & ST Lockheed is quietly developing AIM-260 to counter China's PL-15 <1908-070111>
 米空軍が6月20日、AIM-120 AMRAAMとほぼ同じサイズAMRAAMより遙かに射程が長く、中国のPL-15、MBDAのMeteor、ロシアのR-37Mに匹敵する射程のAIM-260
JATM AAMを開発していることを明らかにした。 開発は2017年に秘密裏にLockheed Martin社に発注され、2021年の発射試験開始を経て2022年IOCを目指している。
 これとは別に米空軍研究所 (AFRL) はLockheed Martin社が開発を担当していたGray Wolf CM計画の中止を決めた。 この計画は在来のミサイル等をネットワーク化するものであったが、2017年にシリアでTomahawkやJASSM 100発で行った作戦の教訓からGolden Horde計画を推し進めることにした。 Golden Hordeの発射試験は1年以内に開始される。
2019.04.15 Inside Defense Navy issues RFI to industry for OASuW analysis of alternatives <1905-041505>
 米海軍が4月12日に
FBOで、次世代対地攻撃兵器NGLAWの検討範囲を広げ空中発射や対艦艇用についても別々のRfIを発簡したと発表した。
 RfIではOASuWの選択肢評価 (AOA) に資する技術水準、コスト、開発時程、開発リスクなどを求めている。
2019.03.25 Aviation Week & ST GLCM component fabrication restarting before INF Treaty expires <1905-032505>
 米国防総省
INF全廃条約脱退以前の2017年末に、非核弾頭GLCMの研究開発を開始していたが試作段階で停止していた。
 国防総省は各種空中発射及び洋上発射CMのGLCM化を検討しており、AGM-160 MALD、AGM-109 Tomahawk、AHM-158 JASSMなどが対象になっている。 いずれにしても既存のM142やM270などの発射機からの発射が考えられている。
 一方FY20予算には移動式中距離ミサイルMMRMとして$20Mが要求されている。 MMRMは500~1,500nmの射程と言うが、現在Lockheed Martin社とRaytheon社が受注を競っている精密打撃ミサイルPRSMとの違いが明らかでない。 PRSMは射程がINF条約の規制値である500km以内とされているが、ソフトの変更だけでこれを画期的に延伸できるという。
2019.03.13 Military Times Pentagon plans tests of long-banned types of missiles <1904-031311>
 米国防当局者が3月13日、
INF全廃条約からの離脱が発効する8月以降、年内に2種類の発射試験が計画されていることを明らかにした。
 射程1,000kmの低空飛行CMの試験は8月に行われ、18ヶ月以内に装備化できる。
 射程3,000~4,000kmのBM11月に発射試験が行われるが、装備化には5年かかる。
2018.04 International Defence Review Harpoon Block Ⅱ+ seeker upgrade included in US fiscal year 2019 budget <1806-040004>
 米海軍がAGM-84N Harpoon Block Ⅱ+ 空中発射
ASCMレーダ性能向上を計画している。
 FY19予算要求によると新型レーダの採用とBlock Ⅱで既に採用しているデータリンクSCWDLによりHarpoonは、複雑な環境と船舶で混み合う 状況下でも目標を捕捉できるようになるという。
2018.03.28 Jane's Defence Weekly Pentagon considering new submarine-or surface-based nuclear cruise missile <1805-032804>
 米海軍は2010年の核戦力見直しで核弾頭Tomahawkを廃棄したが、米国防総省は2018年の見直しで中露に対抗した核戦力を構築しようとしている。
 ただその核戦力を潜水艦発射又は水上艦発射核弾頭CM爆発力核弾頭搭載のBMにするかを検討中である。
2018.03.01 Inside Defense Air Force creating new Stand-In Attack Weapon program, pledges $657M in new plan <1804-030111>
 米空軍が4月にStand-In Attack Weaponの開発を開始する。 SIAWは高度な敵の防空環境において F-35やB-21などのステルス機に装備する武器で、計画では5年間と$657Mをかける。
2018.02.22 Inside Defense Air Force pegs LRSO development at $4.5 billion, dramatically lower than previous estimate <1803-022209>
 米空軍がFY19予算要求関連文書で、1980年代に装備したAGM-85B
ALCMの後継となる核弾頭CM LRSW開発費を2年前の文書で公表した額の半分近い$4.5Bに修正した。
2018.02.02 Defense News The US could be getting 2 new nuclear capabilities. Here are the details. <1803-020203>
 2日に公表された "Nuclear Posture Review" (NPR) では、米海軍に核弾頭CM低威力BM の核兵器二種類を求めている。
・潜水艦発射Low-yield Ballistic Missile
 この計画は早期に実施されるもので、現在SLBMに搭載されているW76 475kT弾頭の一部(数十発)を広島型原爆 より小型の核弾頭に代えることで、武器選択の幅が広がることから、既に計画は進められている。
・潜水艦発射Nuclea Cruise Missile
 空軍は既に核弾頭CMとして
LRSO計画を進めているが、核弾頭SLCMはTomahawkの改良型になると見られる。  弾頭はLRSO用にた開発されたW80の改良型になると見られる。
2018.02 International Defence Review Lockeed Martin, Northrop Grumman awarded low-cost 'Gray Wolf' cruise missile development contracts <1804-020009>
 米空軍研究所 (
AFRL) がLockheed Martin社とNorthrop Grumman社に、低価格自動CM Gray Wolfの開発を発注し た。 開発は4段階で行われ第1段階は2019年末まで行われる。
 空軍はGray Wolfを当初はF-16に搭載して試験するが、その後F-35、F-15、F/A-18、B-1、B-2、B-52にも搭載するという。
【註】
 Gray Wolfは "Networked, Affordable Cruise Missile" で、図はLockheed Martin社の案である。
Lockheed Martin社の Gray Wolf のページ
2018.01.23 Inside Defense Navy extending effort to define potential Tomahawk follow-on program <1802-012305>
 米海軍首脳が昨年5月に、Tomahawk後継となる
NGLAW比較分析作 業(AOA)を2018年1~3月までに完了すると表明していたが、海軍はまだ発表できる状況にはないという。
2017.12.22 Inside Defense Lockheed, Northrop to prototype modular 'Gray Wolf' cruise missiles <1801-122208>
 米国防総省が18日、米空軍研究所(
AFRL)が進めるGray Wolf低価格亜音速CMの試作を、提案した7社のなか からLockheed Martin社とNorthrop Grumman社にそれぞれ$100Mで発注したと発表した。
 Gray Wolfは敵の統合防空網の破壊を狙っている。
2017.12.21 Defense Update US Air Force to Experiment With Counter-Air Defense Cruise Missiles <1801-122103>
 米空軍研究所(
AFRL)が、敵防空網破壊のためのCMであるGray Wolf計画の第一段階を、Lockheed Martin社に$3M、Northrop Grumman社に$2.8Mで発注した。 両社は今後4~6年間の試作段階で合わせて$110Mを受注す ると見られる。
 Gray WolfはS-400やS-500などの近代防空システムを破壊するためのネットワーク化され集団を成して自動交戦 できる安価CMで、Lockheed Martin社は2000年代にAGM-158 JASSMを小型化したLCMCM、Northrop Grumman社 は1980年代にAGM-136 Tacit Raiinbowを開発した実績がある。
【 LCMCM 関連記事:0712-052806 (AW&ST 2007.05.28)】
2017.12.09 Yahoo 時事通信記事

「米、中距離ミサイル開発に着手=INF 条約30年、ロシア違反」

<1801-120901>
 米国務省報道官が8日、冷戦時代にソ連との間で結ばれた中距離核戦力(
INF)全廃条約が締 結30年を迎えたことを受けて声明を発表し、ロシアによる同条約違反の対抗措置として、中距離ミサイルの開発 に着手すると表明した。
 1987年に調印されたINF条約は、両国が保有する射程500~5,500kmの地上発射型BM/CMの全廃を定めたが、米国内ではロシアが条約に違反して中距離ミサイルの開 発を進める一方で、米国だけが規約に縛られていると不満が高まっていた。
2017.11.20 Military Times The Corps needs an anti-ship, coastal defense missile system <1712-112005>
 米海兵隊が沿岸防備用対艦ミサイルの必要性を認識しており、
RfIを発簡した。
 それによると射程80nm以上OTH性を持ち、システムはC-130で空輸できることが 求められている。
2017.11.17 Yahoo 時事通信記事

「中距離ミサイル復活検討=ロシアのINF条約違反けん制―米報道」

<1712-111701>
 Wall Street Juornalが16日、米国防総省中距離核戦力(INF)全廃条約で禁止されている 中距離ミサイルの開発再開を検討していると報じた。 ロシアが同条約に違反し、ミサイル試験などを行っていることへの対抗措 置とみられ、米国は数週間前に新たな中距離ミサイルの研究開発を進める意向をロシア側に伝えた上で、ロシアが条約を順守すれば、開発を断念すると伝 達したという。
 1987年に米ソ間で調印されたINF条約は、両国が保有する射程500~5,500kmの地上発射型のBM及びCMの全廃を定めたが、米政府や議会では近年、ロシアが 条約に違反してミサイル開発を進める一方、米国だけが条約に縛られていることに不満の声が高まっていた。
2017.05.24 Defense News Lockheed Martin drops out of US Navy missile competition <1706-052403>
 Lockheed Martin社が米海軍が
LCSフリゲート艦に装備する長距離ミサイル OTH-WSから脱落した。 同社はJASSMの対艦型であるLRASMを元にした 提案を行っていた。 一方、Harpoon BlockⅡ+を元にした提案を行っていたBoeing社は5月2日に脱落している。 さらにSaab社もすでに脱落している。
 現在はRaytheon社と共同でNSMを提案しているノルウェーのKongsberg社が残っている。
2017.05 International Defence Review USN reveals solid-fuel ramjet testing to meet strike needs <1707-050005>
 米海軍がA2/AD脅威に対抗するため固体燃料ラムジェットエンジンの開発を行っており、 2016年に最初の飛行試験が行われたと、海軍航空戦センタ兵器部(
NAWCWD)が隔月発行する Naval Aviation Newsが明らかにした。
 今後は戦術使用に適するように開発を進め、加速には切り離し式ブースタではなく、燃焼室内蔵を目指している。
2017.01 International Defence Review USN primes industry for OTH-WS RFP <1702-010004>
 米海軍が数ヶ月遅れていた
OTH-WSRfPを12月9日に発簡した。
 OTH-WSはLCSやその後継となる高速フリゲート艦FFに装備するもので、射撃管制装置、発射システム、キャニ スタ梱包ミサイルで構成される。
2016.11 Internstional Defence Review Wily Coyote: evolving the USN's supersonic missile surrogate <1612-110016>
= Coyote 超音速対艦標的機に関する5頁の記事 =
GQM-163A Coyote に至る経緯
  AQM-127ロケット/ラムジェット推進標的機の開発中止
  MA-31超音速標的機に改造したKh-31 34機の購入
GQM-163A Coyote に要求された性能機能
GQM-163A Coyote の試験結果
2016.07.29 Military Times Air Force kicks off competitions for two critical nuclear programs <1608-072908>
 米空軍が29日、Minuteman Ⅲ ICBM の後継である
GBSDと、AGM-86B ALCMの後継となる核弾頭CM LRSORfPを発簡し、計画を本格的に開始した。
2016.06.29 Jane's Defence Weekly Reaching out <1608-062909>
= 米海軍の艦載ASCM計画に関する5頁の記事 =
 米海軍は
LCSやそれに続く次世代フリゲート艦に装備する遠距離(OTH)対艦ミサイル( ASCM)を検討している。
 候補には、Kongsberg社のNSM、AGN-84N Harpoon Block Ⅱ+の長射程型Block Ⅱ+ ER、 AGM-158C LRASMなどが挙がっている。
2016.02.15 Aviation Week & ST Harder punch <1604-021503>
 米海軍が長距離対艦ミサイル
LRASMLACMとしても使うことを検討している。 AGM-128C LRASMはFY18にB-1B、FY19にF/A-18E/Fに搭載する計画である。 海軍はLRASMをOASuW Increment 1として 位置づけており、Increment 2ではP-8Aなどの航空機に搭載するほか、LCSやその後継フリゲート艦搭載を考えている。
 艦載型はIncrement 1 LRASMでも試験(右図)が行われ、Mk 114 ASROCのロケットモータを取り付けたLRASMがMk 41 VLSから発射されている。
2015.06.04 Stars & Stripes US might deploy missiles in Europe to counter Russia <1507-060409>
 米国務省が昨年7月に、ロシアが
INF 禁止条約に違反してミサイルの発射試験を行っている ことを明らかにしたが、オバマ政権はこれに対抗して欧州に地上配備型ミサイルを配備することを検討している。 ある国防総省高官は12月に、配 備されるのは地上発射型 CM (GLCM) になる可能性を示唆した。 また、ロシアの武器を破壊するための 先制攻撃も検討対象になっている。
 1987年に締結された INF 禁止条約では、核/非核を問わず、射程500~5,500kmのミサイルについて、実験と配備を禁止している。
2012.12 Jane's Missiles & Rockets JABMM emerges from the shadows <1301-120017>
 Boeing社が10月22日に米陸軍協会 (AUSA) の総会で、自社経費で開発しているジェットエンジン推進の多目的ミサイル JABMM を公表した。
 JABMM には亜音速型超音速型があり、対地攻撃防空に使用できるとい う。
2012.09.17 Aviation Week & ST Curbed ambitions <1211-091704>
= 米空軍の空投武器に関する記事 =
 米空軍が、現有の ALCM後継となる武器の開発を2014年に開始するため、年内に検討を完了 する。
 AIM-120 AMRAAM に対地攻撃能力を付与する JDRADM あるいは NGM 計画は、保留のままである。
 米空軍は F-22 や F-35 にも搭載できる対硬目標弾 (HTM) の検討を進めている。 空軍の考えているのは、2020年代に 装備する機内弾庫に収納できる,1000-lbの侵徹弾で、計画は2014年にも開始したいとしている。 候補にはロケットで加速する1,000-lb爆弾が挙がっ ており、BLU-109 2,000-lb侵徹爆弾並の効果が期待されている。
 ATK社は空隙感知式硬目標対処信管 (HTVSF) の開発を受注し、FY13に試験を開始してFY14に量産が開始される。  30,000-lb爆弾の MOP(右図)は B-52 及び B-2 への搭載準備を完了したが、信管に空隙を感知する能力がない。
2010.03.11 読売新聞

インターネット

核ミサイル新規開発、米が8億ドル予算要求 <1004-031101>
 オバマ米政権が議会に提出したFY11国防予算案の中で、戦略爆撃機から発射される核兵器搭載型 CM の新規開発費 $800Mを要求している。 新型 CM は LRSO と呼ばれ、2030年に退役が予定されている AGM-86B 375基の後継となる。
 国防総省は、採用する技術の調査などに着手し、2012年10月ごろに調達方針を正式決定する。
2009.09.28 Aviation Week & ST Harpoon Ⅲ demis 'significant' <0911-092801>
 Forcast International が、2018年までの対艦ミサイルの需要は12,000発で、$7Bにのぼると予測している。
 Harpoon Ⅲ が米海軍の予算削減で調達数が減らされることから、受注額で MBDA社が Boeing社を凌ぐと見られている。
2009.09 Jane's Missiles & Rockets USAF plans destruction of cruise missile hardware <0910-090024>
 米空軍が、除籍した AGM-129 ACM の破棄計画を開始する。 ACM はレーダ波吸収物質 (RAM) を塗布した秘密の素材でできているが、年間10,000~15,000-lbを破棄する計画である。
2008.07.14 Aviation Week & ST Sound and fury <0808-071415>
= 航空機搭載ミサイルに関する Fanborough 2008 特集記事 =
ALCM/SLCM
 米空軍は次世代爆撃機に、高速ミサイルと、亜音速ステルスミサイルの二種類を搭載する考えである。
 Boeing社は独自に、高速ダッシュにも遊弋飛行にも適する翼形状を研究している。 図は同社が海軍用に研究している CM の概念図である。
② ASM
③ GB
④ AAM
2007.12.24 Aviation Week & ST Master plan <0802-122405>
 英国の SPEAR (Selective Precision Effect at Range) 計画の中距離用として、Lockheed Martin社が MASTER (Multiple Advanced Strike Extended Range) ステルス CM を提案している。 MASTER は同社が米空軍と進めている LCMCM で、IR/radar シーカを持つ重 量450kgの LCMCM は、F-35 や F-22 の機内弾庫に収納でき、単弾頭のほか5発の誘導子弾を搭 載できる。
【 LCMCM 関連記事:0712-052806 (AW&ST 2007.05.28)】
 SPEAR 計画の短距離用には拡張翼方式 Paveway Ⅳ SDB Ⅱ が候補になっている。
2007.09.06 Yahoo 毎日新聞記事

「B52、核弾頭装着し飛行・・・」

<0718-090601>
 米空軍の B-52 が巡航ミサイルに誤って核弾頭を装着したまま3時間以上も米本土上空を飛行していたことが 5日に明るみに出た。 廃棄予定のミサイルからいたために起きた異例の事態であった。
 B-52 は先月30日、ノースダコタ州のミノー空軍基地からルイジアナ州のバークスデール空軍基地へ廃棄予定の巡航ミサイルを運ぶた め飛行したが、ミサイルから核弾頭を取り外すのを忘れていて、6個が装着されたままだった。
2007.06.20 Inside Missile Defense Senators press DoD to retire nuclear TomaHawk cruise missiles <0716-062001>
 米上院は、FY-08国防予算で核弾頭搭載 Tomahawk の退役を強く求めており、FY-09要求の前までに不要 決定と処分計画を報告することを求めている。
 DoD は昨年、ACM ALCM の退役を決めたが、これらはいずれも 核弾頭搭載型である。 DoD は2003年に核搭載 Tomahawk の退役を検討したが、海軍は継続保有を決めている。
2007.05.28 Aviation Week & ST Target of opportunity <0712-052806>
 Lockheed Martin社が以下のような各種 CM を開発している。
RATTLRS
 RATTLRS は直径33cm、全長6.35m、総重量1,135kg、弾頭重量は750-lb、射程 は1,000km以上である。
 昨年、搭載する侵徹弾頭の試験が初めて行われ、年末には発射試験を。 同社は3機を試作し、米海軍の DC-130A から発射する。
Peregrine
 Peregrine は予算削減から中止になった Cruise Missile XR 超長距離 CM 計画を引き継ぐ F-22 や F-35 に 搭載する2,000-lb級 CM で、超音速の侵撤弾頭を搭載する。
LCMCM (Low-Cost Miniature Cruise Missile)
 射程750nmの CM で、単弾頭又は子弾弾頭を搭載し、複数目標攻撃能力も有する。
( LCMCM 関連記事 IP 2007.02.15)
2007.05 Jane's Missiles & Rockets USAF retires inventory of AGM-129 ACMs <0713-050007>
 400発以上にのぼる米空軍の核弾頭巡航ミサイル AGM-129 ACM FY-07中に除籍 になる。 AGM-129 ACM は B-52H の主たる核装備であった。
 これは2012年末までに核弾頭数を1,700~2,200に減らすという SORT 条約に基づくもので、米空軍では ACM を通常弾頭化することも 検討したが、実現しそうにない。
2007.05 International Defence Review Loitering with intent: armed aerial vehicles provide fire on demand <0711-050008>
= 遊弋索敵型ミサイルの現状に関する6頁にわたる特集記事 =
 初期の遊弋索敵型 SEAD 兵器は弾頭搭載 RPV (UAV) で、Toucan、Pave Tiger/BRAVE 、Marula、Kentron、Harpy などがある。
Kentron ARD (Anti-Radar Drone)
 巡航速度200km/h、突入速度600km/h、巡航高度5,000m、遊弋距離400km、滞空時間2.5時間
Harpy
 発射重量135kg、弾頭重量32kg、遊弋距離500km
LMCD (Loitering Munition Capability Demonstration)
 装備化を前提としない研究開発。
LCLC (Low-Cost Loitering Carrier)
 2007年2月に初飛行した。
Marula
 弾頭重量35kg、遊弋距離900km、巡航速度280km/h
SMACM (Surveillance Miniature Attack Cruise Missile)
 全長178cm、胴径19cm、発射重量65kgで、250nmの航続距離と1時間の滞空能力を持つ。
Steel Rain Plus
 英国の LCLC 技術と米国のレーザ誘導技術及びレーザ誘導子弾技術を複合する構想で、4.5kgの弾頭を搭載するレーザ誘導子弾を8~10 発搭載するため'空中弾倉'とも呼ばれる。 MLRS や HIMARS 発射機に6発ずつ装填する。
NetFires LAM
P-44
 遊弋策敵はしない。
AWS (Affordable Weapon System)
 Block 1 は LRIP 開始可能な状態にあり、目下 Block 2 が進められている。 構想は、ISO 標準コンテナを改造した中に、20発 の AWS と簡単な射撃統制装置を組み込んで使用する。 弾頭を除いた量産単価が$60,000と見積もられている。
2007.03.12 Defense News USAF to retire newest nuke missile <0708-031204>
 米空軍はロシアとの核兵器削減協定に基づき、約400発の ACM を来年から廃棄 する。
 ACM は B-52 と B-1 に装備する核弾頭巡航ミサイルで、1993年までに460発が製造され2030年まで保有する計画であったが、2002年 にロシアと削減協定を締結、2012年12月までに核弾頭の保有数は相互に1,700~2,200とし、現在まで約67%の破棄を終了 している。
2007.03.07 Jane's Defence Weekly Russia looks to bolster air defence <0708-030702>
 イワノフ国防相が2月27日に、ロシアは防空及び宇宙防衛用の新しいシステムを開発中であることを明らかに した。 このシステムは 9M82/9M83 を元にした S-500 か、 更に射程を延伸した S-1000 と見られる。 S-500 は財政上、技術上の問題から計画中止又は中断さ れたが、開発が再行された可能性がある。
 新しいシステム中国の ASAT にも対抗でき、米国が既に開発を開始したと言われる射程 1,127kmの SEAD ミサイルにも対抗できる。
2007.02.26 Aviation Week & ST The first ground demonstration ・・・ <0706-022606>
 JSOW-ER の地上におけるエンジン試験がアリゾナ州 Tucson の Raytheon社施設で 初めて行われ、排出口の設計確認と150-lbスラストエンジンの燃焼性能の確認を行った。
 飛行試験は2008年に予定され、量産は2011年に開始する。
2007.02.15 Inside the Pentagon Munition designed for F-22A,JSF completes successful sled testing <0706-021504>
 F-22A 及び F-35 の内部弾庫に搭載可能な、小型巡航ミサイル LCMCM (Low-Cost Miniature Cruise Missile) のスレッド試験が行われ成功した。
 LCMCM は全長12呎、重量1,000-lbで航続距離は1,000哩以上、弾庫に5発以上搭載することが要求されている。
2006.10.16 Aviation Week & ST It's all in the fuze <0621-101603>
= Taurus に関する記事に対する Boeing社の反論 =
 10月2日の記事で、Taurus が最も侵徹能力に優れ、使用する Void sensing/Layer counting 信 管がこれまでにない性能ものとしているが、米空軍が現在装備する AGM-86D CALCM は遅延信管を使用 するものの、Taurus よりはるかに侵徹破壊能力に優れている。
 また、信管も同様の性能を持つ PIMPF (Programmable Intelligent Multipurpose Fuze) の開発と試験が既に 進められており、2009年から全ての信管を更新する予定である。
2006.09 Jane's Missiles & Rockets Boeing scores direct hit in Laser JDAM test <0618-090036-1>
 LJDAM (Laser JDAM) の投下試験が6月30日に行われ、高度20,000呎、距離6.4kmで F-16 から投下された LJDAM が、45km/h で走行する APC に直撃した。 今回使われたのは GBU-38 500-lb JDAM の先端にシーカを取り付けたものであるが、今後2,000-lb及び1,000-lb JDAM にも取り付けられる。
 Boeing社は今年中に500-lb LJDAM の開発を完了し、2007年始めに納入を開始する。
<0618-090036-2>
 Boeing社が PMTD (Persistent Munition Technology Demonstrator) の初の自動飛行試験を行い、27kgの機 体は14箇所のプログラムされた地点を通過して手動で滑走路に着陸した。
2006.06 Jane's Missiles & Rockets Raytheon funds MLPM development <0615-060023>
 Raytheon社が自社開発している MPLM (Multi-Purpose Loitering Missile) の機体の試験が2005年12月5日 に実施された。 試験に使用された機体には動力は搭載されておらず、垂直発射後にブースタを切り放し翼を展張したのちに滑空して地 上に落下した。
 MPLM は複合材料製の艦載ミサイルで、Tomahawk を Mk 41 VLS から発射するための Mk 14 キャニスタに収納される。 ミサイルには衛星利用の双方向データリンクが搭載される。
2006.04.12 Jane's Defence Weekly Funding the void <0609-041209>
= 米国の秘匿兵器開発計画に関する4頁にわたる特集記事 =
 冷戦終了後も米国の国防予算のうち秘匿部分は増大傾向にある。 空軍の物品購入費の40%以上が秘匿部分で 、研究開発費の36%も秘匿されている。
(以下、過去の秘匿開発アイテムの紹介)
 図の F-117 似の CM は1980年代初期に開発が進められていた 'Senior Prom' で、機内弾庫の回転弾倉から 発射可能な AGM-129 が採用になったため開発中止になった。
2006.04.10 Aviation Week & ST Aimpoint adjustment <0609-041007>
= 米海空軍の新たな精密誘導兵器開発状況 =
DRADM (Dual-Role Air Dominance Missile)
 空軍が研究中の AAM/ASM 兼用ミサイルで、シーカ、弾頭の構成要素研究を2010年までの計画で$6M を投じて実施中である。
( DRADM 関連記事 JMR 2004.09)
MPLM (Multi-Purpose Loitering Missile)
 Raytheon社が海軍向けに独自研究を進める短距離遊弋巡航型ミサイルで、昨年末に実験用飛翔体の飛行試験を 行っている。 全長10呎、GPS 誘導で射程は約50km6時間の遊弋が可能で、価格は $125,000~$150,000を目標とし、安価版 TacTom をめざす。 海軍の予算化は未定。
Brimstone の改善
 Boeing社は MBDA社と提携し、JSF に搭載予定の対装甲ミサイル Brimstone の改善を計画中である。 改善は GPS の搭載、Thermobaric 新型弾頭の採用の他、射程を34kmまで延伸する。
2005.12 Jane's Missiles & Rockets USAF shows interest in long-range anti-ship missiles <0602-120008>
 米空軍が空中発射長距離対艦ミサイルに関心を持っており、6月に秘の RfP が発簡されている。 空軍はこれ を2007年の ACTD に盛り込もうとしており、JASS-ER や射程1,000nmの JASSM-XR が候補にあがっている。 ACTD では終末シーカやデータリンクが開発されることになる。
2005.10 Jane's Missiles & Rockets Boosted penetrator eject from cruise missile fuselage <0521-100039>
 ミサイルの先端から高速ペネトレータを放出する試験を Lockheed Martin社が行い成功した。 これは将来長 距離亜音速巡航ミサイルで HDBT (Hard and Deeply Buried Target) を攻撃するための基礎研究で、ミサイルが先端を 開いてペネトレータを放出し、ブースタで加速した。
 この種の考え方は新しいものではなく、Novator社製 3M54TE/E (SS-N-27) はロケット推進の対艦用高速子弾を放出 する。 また2006年に試験が行われる RATTLRS もディスペンサミサイルである。
2005.04.27 Jane's Defence Weekly US precision weapons market a 'dud' <0510-042703>
 米国ではかつての精密誘導兵器ブームが去り、計画の中止を含めた大幅な見直しが行われようとしている。
 計画中止の代表例は JCM で、DoD 高官は JCM 中止の穴埋めは AGM-114 Hellfire や AGM-65 Maveric などの既存ミサイル及び、SDB Phase 2 や新たなシステムでまかなえるとしている。
 海軍は Mach 3~5 の高速で400nmを飛行する空中発射対地/対艦 ミサイルを考えており、価格は Tactical Tomahawk や AGM-158 JASSM と同程度を考えている。
2005.04.20 Jane's Defence Weekly US Air Firce eyes 'energetic' cruise missile warhead <0509-042009>
 米空軍は開発中の LCMCM (Low Cost Miniature Cruise Missile) に搭載する9kgの子弾 に 'advanced energetic reactive materials' を使用して爆発効果を高める計画 Battle Axe を、FY-06に開始する計画である。
 LCMCM は重量1,000-lbで、F/A-22 に搭載される。 発射後数百哩を飛行して 敵上空を遊弋し、小型誘導子弾を散布する。
2005.03.09 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin targets maritime strike <0507-030913>
 Lockheed Martin社は、海軍の対艦戦 (ASuW: anti-surface warfare) 能力向上要求に対応して各種ミサイル を提案している。
 第一の候補は空軍で既に FRP に入っている JASSM のシーカを改良し、双方向データリンクを追加するもの で、同社は既に$1Mを投入して検討を進めている。
 第二の候補は250nmの射程を持つ SMACM (Surveilling Miniature Attavk Cruise Missile) で、F/A-22 の機 内弾庫から大量に発射できる。
( SMACM 関連記事 JDW 2004.08.04)
 第三の案は最も安価な案で、LongShot 拡張翼キット WCMD に取り付け 40nmを飛ばそうとするものである。
2005.03 Jane's Missiles & Rockets Boeing proposes weapon-armed mini-shuttle <0507-030019>
 Boeing社がロケットで打ち上げられ、従来 CM が目標としていた戦術目標に爆弾等を投下した、その後回収 再使用する RLV (Reusable Launch Veheicle) を提案している。
 Tomahawk 等の CM は速度が遅く、敵に撃墜される可能性が大きい。 またエンジン、機体は再使用できず無駄になる。
 RLV はロケットで高度100,000ft以上に打ち上げられ、速度も Mach 3 以上になる 。 その後 RLV は超高速を保って滑空飛行を行い、敵上空で爆弾等を機体尾部から後方に投下する。 爆弾等 の投下後は味方空域に戻り、減速した後に着陸する。
2005.02 Jane's Missiles & Rockets USAF studies new air-laundhed cruise missile <0506-020011>
 米空軍が AGM-86 ALCM 及び AGM-129 ACM の後継となる ECM (Enhabced CM : かつて Extwnded-Range CM と呼ばれていた) の検討に入った。 ECM は 2020年頃に、約1,000発と見られる W-80 核弾頭を搭載する ALCM や ACM と入れ替わる。
 空軍は近年、AGM-158 JASSM の性能向上型を ECM に考えていたが、最近の試験の失敗から議会が JASSM に不信感を持っていることから、超高速兵器誘導 RV 付きミサイルまで含 めた広範囲な検討を行う。
 ECM に特に要求されているのは次の4点である。
  ① 核搭載能力
  ② global strike 能力
  ③ 現有品を上回る信頼性
  ④ 先進 C&C との適合
2005.01.17 Aviation Week & ST Reaching out <0503-011703>
 米空軍はステルス巡航ミサイル AGM-129 ACM もしくは ALACM の後 継とする、核搭載の次世代長射程巡航ミサイルの検討を開始している。
 空軍は空中投下型核搭載 CM を引き続き保持する意向であり、ACM の耐用命数が切れる2020年以降の装備として検討を行っている。
 詳細は明らかにされていないが、射程5,000~6,000nmの高々度、超音速ステルス型 とみられ、飛行間の情報更新機能も要求されている模様である。
 同様の開発は英、仏、露でも行われており、英国は Trident 潜水艦搭載用を検討中で、フランスはラムジェット推進の空中発射型 ASMP-A の開発が最終段階にあ。 ロシアは Kh-555 及び Kh-101/102 の開発を進めている。
2005.01.05 Jane's Defence Weekly Next-generation nuclear cruise missile under study <0502-010501>
 米空軍は、現有の AGM-86 ALCM や AGM-129 ACM は2030年頃に寿命となるため、次世代核搭載巡航ミサ イル (ECM: Enhanced Cruise Missile) の開発の是非について検討を開始した。
 もし開発されることになっても ECM は DEW の搭載等、非核任務も付与されることになるであろう。
 まず最初の検討は、現在巡航ミサイルの弾頭に使われている W-80 及び W-84 核弾頭を持ち続けるか否かの検討を行う。 W-80 は延命 計画が予定されている。
2005,01.05 Inside Missile Defense Orbital,Navy praise test of Cyote supersonic sea-skimming missile <0504-010501>
 米海軍と Orbital Science社が開発中の超音速標的機 GQM-163A Coyote の第3回飛行試験が12月14日に行われ 成功した。 次回試験は1月末に行われる。
 Coyote は2000年から開発を開始した、超音速対艦ミサイルを模擬する安価な標的機で、 2005年初頭の開発完了と LRIP への移行を予定している。
(関連記事 DN 2004.05.31)
2004.10 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin to develop Mach 4+ strike demonstrator <0423-100027>
 米海軍が Lockheed Martin社と RATTLRS (Revolutionaty Approach To Time-critical Long Range Strike) の Phase 2 契約を$175Mで結んだ。
 RATTLRS は National Aerospace Initiative の一部となる使い捨て型無人超音速飛翔体計画で、アフタバー ナなど燃料消費の激しいやり方を使わずに高マッハ飛行を実現する。 Lockheed Martin社は 複合型推進方式による Mach 4+ を目指している。
 SR-71 が初飛行して以来40年間のタービン冷却技術の発達により、新型の YJ102R エンジンは SR-71 の6倍の推力を得ることができるようになった。
 RATTLRS は、2007年から2008年にかけて、少なくとも3回の飛行試験が計画されている。
2004.09 Jane's Missiles & Rockets Test aids for US cruise missiles <0421-090006>
 Raytheon社が AGM-86 ALCM 及び AGM-129A ACM の地上試験実施と等 価なソフトウェアを開発する。 米空軍との$23Mの契約に基づくもので、契約は2007年2月に終了する。
2004.08.16 Inside the Navy Lockheed,Boeing win RATTLRS phase-two development awards <0421-081602>
 米海軍は先月、RATTLRS (Revolutionary Approach to Time-critical Long Range Strike) 開発の第二段階に Lockheed Martin と Boeing両社を選定した。
 RATTLRS は海空軍と NASA の統合プロジェクトで、構想設計研究である第一段階には、両社のほかに Raytheon、Orbital Science社が 3月に選定されていた。
 RATTLRS は Mach 4 で15分以上飛行するタービンエンジン搭載の飛翔体で、航空 機や艦船、潜水艦から発射する兵器の他、再使用可能な打ち上げ機への応用が期待されている。
 試作機の発射試験は契約から2年後を予定し、少なくとも3回の試験で Mach 3 以上、5分間の飛行を目標とす る。
【註:】
 RATTLRS は技術検証機であり、そのまま兵器になるものではない。 タービンエンジンで飛行し、亜音速から Mach 3.0 までターヒン エンジンだけで1分以内に加速することが求められている。
 RATTLRS には戦術兵器への発展を見越したサイズが求められ、1,800-lbの発射重量、500-lbのペイロードを持ちF/A-18、F/A-22、JSF などへ搭載できるサイズと、発射重量3,400-lb、ペイロード750-lbでブースタを用いて艦船の VLS から発射するものが考えられている 。
 RATTLRS を元にした実用機には Mach 4 で15分以上飛行する事が求められる。
2004.08.04 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin unveils new cruise missile <0415-080405>
 Lockheed Martin社が、F-22 や F-35 に搭載用に検討している2種類の CM を公表した。
Mini-JASSM
 AGM-158 JASSM を F-22、F-35 搭載用に小型化したもので、弾庫に1発ずつ、計2発を搭載できる。
 機体が小型であるのにかかわらず最大射程は1,000nmと、ペイロード幾分少ないものの AGM-158 の200nmを大 きく上回っている。
 更に双方向データリンクを装備し、観目線内にいる他のプラットフォームやセンサのデータを中継して NCW (Network Centric Warfighting) におけるノードの機能を果たすことができる。
SMACM
 SMACM (Surveilling Miniature Attack Cruise Missile) の単価は Mini-JASSM の1/5で、 射程は250nm又は一ヶ所で1時間以上滞空する能力を持つ。 F-35 は機内弾庫に8発搭載できる。
 SMACM は LOCAAS の推進装置、弾薬と、JCM のシーカを利用する。
2004.07 National Defense Air Force seeking funds to connect weapons in flight <0415-070002>
 米空軍は精密誘導兵器に、発射後の標的再指定を可能にするデータリンクの研究を進めている。
 空軍は2年間、$30Mの研究を年末から行う意向で、対象となるのは JASSM、JSOW 及び SDB の3機種とされ、データリンクの使用周波数 帯域、メッセージ移管、プロトコル及び所要ソフトウェアーの開発を行う。
 一方、Lockheed Martin社は独自に SMACM (Surveillance Miniture Attack Cruise Missile) と呼ぶデータリ ンク搭載兵器の開発を3年計画で行っており、全長6ft、重量140-lbの SMACM ミサイルに搭載する20立方インチの小型 Link 16 装置を開発している。
2004.05 Jane's Missiles & Rockets Ground testing will assess cruisse missile reliability <0414-050018>
 Raytheon社が米空軍との$7.14Mの契約で、AGM-129 ACM 及び AGM-86 CALCM の陸上における試験方法の検討を受注した。 契約は2007年2月に終了する。
2004.04.07 Jane's Defence Weekly Cruise missile ground-test capability <0407-040705>
 米空軍は、核弾頭型の AGM-86 ALCM 及び AGM-129 ACM の、地上に おける信頼性、整備性確認の試験方法開発を$7Mで発注した。 計画は2007年2月に終了する。
2003.10.15 Jane's Defence Weekly Boeing unveils 'persistent' munition  Boeing社が米空軍との契約で研究している、次世代滞空索敵型 ASM である Air Dominator のイメージを公 表した。 2010年代中頃に出現する実用機も、脚を除きほぼ類似の形状寸法になると見られる。
 Air Dominator は戦場上空を24~48時間、或いはそれ以上の期間滞空索敵し、装甲車両、ミサイル発射機、不 意に出現する SAM などを攻撃する。
 Air Dominator は複数の子弾を搭載して逐次投下すると共に、最終的には自機も目標に突入する。 Boeing社は SDB 用に開発した4発投下システムの搭載を検討している。 また、Textron社製 STS (Selectively Targeted Skeet) の投下試験も計画されている。
 これとは別に同社は MCM (Miniature Cruise Missile) のプロトタイプ飛行試験を開始 する。
 重量1,000-lbで数百マイルの射程を有する MCM は、高々度で母機から発射され、敵 の空域に近づくと低高度に降下して短時間索敵して、子弾を投下して複数の敵を撃破 しようとする物である。
2003.09.15 Aviation Week & ST Changing perceptions  米空軍はFY-04の JASSM 巡航ミサイル予算が大幅に減額されたことに対し、予算 復活のための説明を行った。
 議会は最近実施された実射試験の失敗を重く見て、下院は要求額$102.5Mを$56Mに、上院は$38.5Mにそれぞれ 減額案を提出した。
 これに対し空軍は試験の失敗が完成度の未熟につながるものではないこと、予算削減が量産時期の遅延と価格高騰 (見積の2倍以上) を 生起するとし、予算の復活を請願した。
 イラク戦以降 CALCMほぼ消耗した状況にあり、空軍は JASSM 300発の緊急調達を要求すると共に、年間360発、合計4,900発の導入を要求している。
 また、射程500mimeの JASSM-ER の開発を開始しており、1,400発を導入する計画だが、予算削減で開発も約半 年遅延することとなる。
2003.09.03 Jane's Defence Weekly New airborne strike concepts revealed Minion Surrogate:
 Lockheed Martin社が自社開発中の次世代小型 UCAV で、B-52H から発射された後に F/A-22 などの有人機と 連携して侵攻する。
 精密誘導爆弾や DEW を搭載し、目標情報や指令は有人機に依存する。
mini cruise missile:
 Boeing社が開発中の 1,000-lb級巡航ミサイル。 F/A-22 から発射され1,600kmを飛行 する。 子弾を搭載して複数の移動/固定目標を攻撃。 同社は2006年始めに初飛行を希望。
Dominator:
 Boeing社が研究中の次世代100-lb誘導弾で、48時間の滞空が可能。 操縦にはフラ ップを使用せず wing-warping 技術を使用する。
2003.08.18 Aviation Weeks & ST Mini-cruise missile  Boeing Phantom Works は F/A-22 に搭載できる1,000-lb級の小型長 射程巡航ミサイルの研究を開始した。
 この巡航ミサイルは弾道弾発射機や SAM サイトの他、移動する車両部隊を標的とし、高度25,000ft、速度 Mach 0.8 で飛行したのちに、目標地域で速度150kt、高度1,000~1,500ftで最大15分間索敵し目標を攻撃する構 想で、将来は UCAV への搭載も視野に入れている。
 同社では2005年末から2006年初頭に最初の飛行試験を計画している。
2003.07 Jane's Missiles & Rockets JASSM made ready for Iraq, but not used  イラク戦争では B-52H が AGM-158 JASSM 発射用に改造され16発の JASSM と共に 待機していたが実際には使用されなかった。 代わって153発の AGM-86C CALCM が使 用された。
 2002年の失敗以来中断していた JASSM の発射試験の再開が4月1日に承認され、再開最初の JASSM は200mileを飛行し て、標的の1m以内に着弾し試験は成功した。
 しかしながら同一ソティーで発射された2発目は燃料系の故障からエンジンに点火せず、3発目はミサイルが発射機上でハングアップし たため延期された。
 空軍は2003年11月の full-rate 生産開始を予定している。
2003.06 Jane's Missiles & Rockets Future cruise missile could have morphing wing structures  Raytheon社は DARPA との$4.1Mの契約で、将来の巡航ミサイルに適用する可変形状機体機 (Morphing Aircraft Structures) 計画を進めている。 計画では2005年始めにもプロトタイプの試験が実施される。
 可変形状機体機は巡航ミサイルが任務、目標その他戦場環境の変化に応じて機体形状を最適状態に変化させる もので、例えば高速で目標地域へ飛行し、そこで滞空策敵し、その後別の空域に移動するためには Mach 0.3~Mach 3.0 への適応が必要になる。
2003.06 International Defense Rwview SHOC and awe  SHOC (Stand-off High-speed Option for Counterproliferation) ACTD計画を FY-04に開始することが DoD で承認された。
 SHOC 計画は、FLAM (Future Land Attack Missile) 開発の risk-reduction となるもので、FLAM は DD(X) 等の戦闘艦艇や F/A-18 に搭載が計画されている。
関連記事 AW&ST 2002.12.02
2003.05.19 Aviation Week & ST Rocky road  米空軍は巡航ミサイル AGM-158 JASSM の運用評価試験 (OT) でいくつかの失敗が あったにも拘わらず、B-52 への搭載と量産への移行を進めている。
 JASSM には多くの問題点が明らかになっており、特に開発最終段階と OT の当初に発生した、不発射と搭載機からの投弾の失敗は量産 決定の障害になるものとして調査が進められている。
量産決定は 9月に予定され、当局は OT の終了する 8月までに導入の可否を決めるが、空軍は イラク戦で AGM-86 CALCM を153発発射したため保有数が大幅に減少したこともあり、 JASSM の導入を急ぐ構えをみせている。
2003.05 International Defense Review US Air Force seeks new miniture munitions  米空軍は、MCMAT (Miniature Cruise Missile Airframe Technology) 計画の提案を求めて いる。 2015年装備化を目指している。
 MCMAT は、従来 AEF Munition Technology Development Program と呼ばれていた計画で、ペイロードとして誘導マイ クロ子弾を搭載する。
 これとは別に空軍は、LOCAAS の移動型 SAM 発射機に対する実弾頭発射試験を3 月に実施し、弾片が発射機、運搬車、レーダを貫通し破壊に成功した。
2002.07 International Defense Review From the sea to the land
= 艦対地兵器の現況についての記事 =

・以下の現有兵器について
 JDAM, JSOW, SLAM-ER, JASSM, TLAM Block ⅢC
Tactical Tomahawk
 TacTom はエンジンをターボジェット化してコストダウン。 衛星通信 UHF データリンクにより、飛行間の目標変換及び2~3時間の滞 空が可能。
 トライデント型 SSGN 4隻を2010年までに TacTom 発射艦に改造する。
 TacTom はトライデント発射管に7発ずつ、1隻合計154発搭載。
・その他の艦対地ミサイルシステム
  ・Scalp Naval: 高度30~40mを Mach 0.9 で飛行。
  ・3M10(露の核弾頭 SS-N-21 を改造した通常弾頭対艦対地ミサイル)
  ・Alfa (SS-N-27):  Mach 3.5 で飛行
  ・各種対艦ミサイルの発展型
LRLAP (Long Range Land Attack Projectile)
 155mm AGS 用。 発射衝撃は8,000gと ERGM より小。
 単価は $3万以下。
2002.06.17 Inside the Navy DARPA, ONR complete flight test of Hypersonic Cruise Missiler engine  DARPA と米海軍の ONR は超音速巡航ミサイルエンジンの地上試験を行い、成功した。 これにより 超音速 CM の開発は 1歩前進した。
 このエンジンは両機関が共同で行っている HyFly 計画で開発したもので、液体炭化水素燃 料を用いたスクラムジェットエンジン。
 最終的には 2005年以降の飛行試験で Mach 6、射程 600nm のミサイル開発を目指す。
2002.04 Jane's Missiles & Rockets USAF delays ERCM programme  米空軍は ERCM (Extended Range Cruise Missile) の開発延期を決定し、FY-03 の予算要求 には関連経費を計上していない。
 ERCM には以下の候補が考えられている。
  ・長距離型の AGM-86C CALCM
  ・ターボファン型の AGM-158 JASSM (JASSM-ER)
  ・AGM-129 ACM
  ・秘密計画で開発が進められている「何か」
2002.04.03 Jane's Defence Weekly USAF makes long-range cruisr missile choice  米空軍は、次世代長距離巡航ミサイルは新型ミサイルの開発ではなく、AGM-158 JASSM の長距離型 JASSM-ER とすることにした。
 JASSM-ER は JASSM と同じ機体寸法で、同じシーカや弾頭を搭載する代わりに、エンジンを ターボファン化し燃料搭載量を増やすことにより、射程を JASSM の200nm から2.5倍 (900km) 以上にす る。 このため重量は5%増加する。 また、エンジンは新規開発せず、既存のものを使用する。
 JASSM-ER は B-1B に24発搭載する計画であるが、その他に B-2A, B-52H, F-16 などにも搭載できる。 ただ し海軍の F/A-18 へ搭載する計画はない。
2002.01 Jane's Missiles & Rockets US Air Force tests Boeing AGM-86D CALCM  米空軍は AUP 弾頭装備の CALCM AGM-86D の 発射試験を行った。
 AGM-86D は、それまでの AGM-86C と侵撤弾頭を採用している点で異なるが、より重要なのは精度の向上で CEP は数mと向上している。 射程は600mile以上といわれている。
 AGM-86D は、核弾頭装備の ALCM をオーバホールし改造することにより行われる。
2001.12.12 Jane's Defence Weekly Successfull test of AGM-86D  米空軍は、侵撤弾頭型の AGM-86D CALCM の発射試験に成功した。
 AGM-86D は、精密誘導装置と侵撤弾頭を組み合わせた CALCM で、1,320kmの射程を有する。
 Boeing社は、核弾頭 ALCM の CALCM 型への改造を実施中である。
2001.11 Jane's Missiles & Rockets CALCM upgrades funded  Boeing社は、$6.19Mで207発の AGM-86C CALCM に取り付ける改造キット、を 受注した。
 この改造キットには GPS 接続インターフェスなどが含まれている。
2001.10 Jane's Missiles & Rockets USAF loses interest in ERCM  米空軍は、ERCM (Extended Range Cruise Missile) 開発のプライオ リティを下げた。
 ERCM は、昨年は最優先事業として位置付けられ、CALCM, JASSM, ACM の発展型が候補にあがっていたが、今年からはより安価な、 F-22 にSDB を搭載する方を優先事業に選択した。
2001.06.06 Jane's Defence Weekly US Navy could field high-speed missile by 2012  米海軍は、敵の防空システムやミサイル発射機を破壊する目的で、高 速巡航ミサイルの開発を検討している。
 JSCM (Joint Supersonic Cruise Missile) と名付けられた計画は、500nm を Mach 3.0 ~ Mach 4.0 で飛行するミサイルで、2012年には装備化が可能であるとしている。
 JSCM は、Mk 41 VLS, F/A-18E/F, JSF 等から発射され、弾頭としては、子弾又は侵撤単弾頭が取り付けられ、液体燃料ラムジェッ トで推進する。
 この計画は、まだ予算化されていないが、Lockheed Martin社は FY-02 の ACTD (Advanced Concept Technology Demostration) での取り上げを期待している。
 もし JSCM が ACTD で取り上げられることになれば、Lockheed Martin社が主契約社になる模様である。
2001.05.28 Defence news Upgraded cruise missile shows greater accuracy in flight test  米空軍は今月初め、機能向上型誘導システムを塔載した改善型巡航ミサイルの発射試験をユタ州の Hill 空軍基地 で行い、極めて正確な目標への指向と撃破に成功した。
 巡航ミサイルは CALCM (Conventional Air Launched Cruise Missile) の GPS 受信機を誘導システムに用いた Block 1A 型で、3 年間にわたり開発を行っていたもの。
2001.05.16 Jane's Defence Weekly USAF validates accuracy of CALCM  米空軍は、GPS 誘導の CALCM (Conventional Air Launched CM) Block 1A の発射試験を行った。
 この試験は 3年間にわたる同計画を締めくくるものである。
2001.05 Jane's Missiles & Rockets USAF considers Extende Range Cruise Missile options  米空軍は Boeing社製 AGM-86C CALCM (Conventional Air Launched Cruise Miaaile) の後継として、ERCM (Extended Range Cruise Missile) を提案している。
 ERCM は射程が 1,400nm 以上の B-52 から発射される ALCM で、現在 CALCM と合わせて 1,000発の要求に 加え 618発の ERCM の追加要求を考えている。
 一方 CALCM の今後の計画は以下の通りである。
Block 3
 基本的には CALCM と同じ。 複合材料使用の拡大と安価ターボジェットの採用。射程は 1,100~1,300km (600~700nm)
Block 3A
 軽量化と新型ターボファンエンジンによる射程延伸。 Block 3 の2~3倍。
AGM-86B(核弾頭)の AGM-86C 化:
 AGM-86C は1998~1999年にかけてイラク、ユーゴで使用し現在在庫は100発程度。
 322発の AGM-86B を AGM-86C 化して補完。
  180発が Block 1 へ
  132発が Block 1A (Anti-jam GPS/INS、侵撤弾頭 付) へ。
Block 1B
 ERCM として提案されている。 軽量化された前部胴体と新燃料タンクで射程延伸。
Block 1C
 これに対し Raytheon社は、射程 3,700km (2,000nm) の AGM-129B ACM (Advanced Cruise Missile) を、また Lockheed Martin社は射程 3,100km+ (1,700nm+) の JSSAM-ER を持っている。
2001.05.02 Jane's Defence Weekly Underground resistance
=地下要塞等を攻撃する兵器の動向についての解説記事=
 湾岸戦争時米軍は GBU-28 を使用した。 この爆弾は 30m の土や岩を貫通する。 その後、深深度貫徹爆弾の考え方が大きく2つ に分かれた。
FAS の GBU-28 に関するページ
単弾頭侵徹方式
 AGM-86C/D CALCM (Conventional Air-Launced CM) で使用する BLU-116B AUP (Advanced Unitary Penetrator)
縦列複数弾頭方式
 BAe が開発した BROACH は、前方の弾頭がまずプラズマジェット噴流でコンクリートに穴を開け、後方の 弾頭がその中を通り抜けて破裂するというもので、Matra BAe Storm Shadow で採用され ている他、米海軍の単弾頭型 AGM-154 JSOW でも採用されている。
トムソン社の BROACH に関するページ
 弾頭と共に信管にも画期的なものが現れている。
 FMU-152 はパイロットが飛行中に作動深度をセットできる。
 FMU-159 は貫徹した層の数を数え、所望の層で作動させることができる。
2001.04.23 Aviation Week & ST New USAF ICBM emerges; Cruise missile flounders  米空軍は、つい最近まで最優先としていた巡航ミサイル開発計画の見直しと、 ICBM 新規開発計画の作成に着手している。
 これは12月に完了する DoD の核戦力態勢検討を踏まえたもので、空軍は Minuteman Ⅳ と呼ばれる ICBM の開発を数年以内に開始するための作業を進めている。
 今後の見通しは不透明であるが、予算上の圧迫は空軍に ICBM と巡航ミサイルの二者択一を迫ることとなる。
2001.01.17 Jane's Defence Weekly Blue team reveals DD-21 design details  General Dynamics、Lockheed Martin、Northrop Grumman の 3社からなる Blue team は Zumwalt 級陸上攻撃型駆逐艦 DD-21 のデザインを初めて明らかにした。
 米海軍は4月に DD-21 のデザインを決定する予定で、開発から装備化までに $25B の総経費を見積もっており、32隻の就航を要望 している。
 DD-21 は12,000~14,000トン のステルス艦で、乗員95名以下、先進型機関砲システム (AGS) とトマホークミサイルに替わる先進型 陸上攻撃ミサイル (ALAM) の垂直発射管 128基を装備するとされている。
1998.01 International Defense Review Adding new punch to cruise missiles: Specialized warheads can defeat hard and burried targets  
1997.01.08 Jane's Defence Weekly GPS is precise for AGM-86C