その他の爆弾、弾頭、信管に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.10.02
 16:10
RBC Ukraine Ukrainian Armed Forces deny Russia's using ODAB-9000 bomb in Vovchansk <2411-100224>
 ウクライナ国防軍は、ロシア軍がヴォフチャンスクでODAB-9000爆弾を使用したことを否定している。 ハリコフの作戦・戦術部隊グループによれば、このような偽の報告は情報戦の一部である可能性がある。
 「ロシア軍がヴォフチャンスクでODAB-9000爆弾を使用したとする情報は真実ではない」と声明は述べている。
 ハリコフの作戦・戦術部隊の報道官であるサランツェフ大佐によると、この爆弾には適切な母機が必要であり、理論的には例えばTu-160が必要であるというが、ウクライナ軍は、これらの航空機の動きを一切記録していない。
2024.10.02
 15:40
RBC Ukraine Russia claims ODAB-9000 bomb strike on Vovchansk, media says it's unlikely <2411-100223>
 ODAB-9000爆弾によるヴォフチャンスクへの攻撃とされるビデオがオンラインで出回っているが、Defense Expressによるとこれは敵の嘘である可能性がある。
 ビデオは、これがロシアが利用できる最も強力なサーモバリック弾薬であるODAB-9000のロシアの最初の使用であると主張しているが、この爆弾は試作品であり、2007年の試験中に一度だけ使用されたため、最初の使用ではありそうにない。
 試験映像は、宣伝用で、ロシアはODAB-9000が米国のGBU-43/B
MOAB よりも強力であると主張した。
2020.06.10 Jane's Defence Weekly Russia confirms it exported artillery to Saudi Arabia <2008-061013>
 国連通常兵器登録制度 (UNROCA) が最近の報告書で、2019年にロシアがサウジアラビアに野砲を10個システム輸出したと指摘した。
 報告書はシステムの種類を明らかにしていないが、2019年4月にInterfax通信が、サウジへのTOS-1A MRLの引き渡しを完了したと報じていた。
 TOS-1AはT-72 MBTの車体に24連装発射機を搭載したもので、発射する220mmロケット弾サーモバリック弾頭を搭載し射程は6kmという。
2020.05 International Defence Review Northrop Grumman awarded second HTVSF full-rate oriduction order <2007-050003>
 米空軍が2月下旬、Northrop Grumman社に深深度目標 (
HDBT) 攻撃用のFMU-167/B空隙感知式深深度用信管 (HTVSF) の2度目の発注を2019年9月に$110Mで行ったことを明らかにした。 HTVSFは地中の空隙数を感知計測して作動する信管で、コンクリート貫通時の15,000psiにも耐えることができる。
 FMU-167/B HTVSFはその前身であるFMU-157/B堅固目標用信管 (HTSF) やFMU-143B/B信管、更にFMU-152A/B信管同様に遅延起爆機能を有する。
2020.03.02 Jane's 360 Raytheon funded to develop JMEWS warhead for Tomahawk <2004-030206>
 Raytheon社が米海軍から、Tomahawk
LACMに搭載する多効果新型弾頭JMEWSEMDを$90.4Mで受注した。
 JEWSでは従来RGM-109E/UGM-109E Tomahawkが搭載してた破片効果弾頭に侵徹能力とミッションプランニング機能が付加される。
2019.10.02 Jane's 360 USAF awards next-gen area-attack weapon contracts <1911-100209>
 米空軍次世代地域制圧爆弾BLU-136/B 15,000発を、Faxon Machining社とMajor Tool & Machine社の2社にそれぞれ$600Mで発注した。 両社は2026年9月30日までに納入を完了する。
 2,000-lbのBLU-136/Bは500-lbのBLU-134/B同様に、クラスタ爆弾が散布していたHE子弾に代えて金属製子弾を投射するもので、対人対物 (
APAM) 性の向上が期待されている。
2019.07.15 Jane's 360 USAF to proceed with next-gen area attack weapon production <1908-071507>
 米空軍が次世代地域制圧兵器
NGAAW量産RFPを7月31日頃に発簡するすることを明らかにした。
【註】
 BLU-136/Bは米空軍が2019までに廃棄することになっているクラスタ弾に代わる2,000-lb地域制圧爆弾で、クラスタ弾に代わり金属片を上空から浴びせる構造になっている。
【関連記事:1806-040011 (IDR 2018.04)】
BLU-136 に関するGlobal Security の頁
2018.12 International Defence Review Northrop Grumman completes tests of new LEO warhead for hypersonic missiles <1902-120009>
 Northrop Grumman社が、空対地/地対地超高速兵器用50-lb級弾頭
LEOの一連の試験を完了した。 同社は2018年3月下旬に静爆試験を自社経費で実施し、10月上旬に行った静爆試験は公開している。
 LEOの開発は2016年に、それまでGMLRSに搭載されていたクラスタ弾頭DPICMに代わる代替弾頭として開始されたもので、この技術は155mm砲弾や60mm迫撃砲弾、Hatchetミニ弾にも使用できるほか、AGM-88E Block 1 AARGM-ERにも使えるという。
2018.10.29 Jane's 360 Northrop Grumman tests new LEO warhead for hypersonic missiles <1811-102907>
 Northrop Grumman社将来地対空及び地対地兵器に搭載する50-lb級新型弾頭
LEOの一連の試験を完了した。
 LEOは薄い弾殻の中に飛散弾を収納したもので、飛散弾の数等は目標により変えることができる。
2018.10.15 Jane's 360 German SMArt 155 munition programme to start again <1811-101507>
 Diehl社とRheinmetall社の合弁会社であるGIWS社が155mm砲用
SFMであるSMArT 155生産再開契約を受注した。
 AMArT 155は2006年までにドイツ、スイス、オーストリア、ギリシャ向けに12,000発以上を生産している。
2018.05.23 Jane's Defence Weekly US kicks off search to replace DPICM <1807-052306>
 米陸軍が1月31日に開発を完了した155mm M864A1
DPICMに代わる代替弾の装備を FY23/FY24に開始する。
【註】
 DPICMクラスタ弾の代替弾計画は既にGMLRSでも進められている。
2018.04 International Defence Review USAF seeks next-generation area-attack weapon to replace cluster munitions <1806-040011>
 米空軍が2019までに廃棄されることになっているクラスタ弾に代わる地域制圧爆弾BLU-136/Bの開発を進めており、2月に
RfIを発簡した。 回答期限は4月10日になっている。
 BLU-136/BはかつてNGAAW Increment Ⅱ (NGAAWⅡ) と呼ばれていた2,000-lb破片効果爆弾で、4年間にわたり250~ 1,500発/年で生産される計画である。
2017.07 International Defence Review TDW advances SPEAR warhead solution SPEAR Cap 3ミサイル用に多段式弾頭 を開発している。
 SPEARき全長2m、重量100kgであるのに対し、弾頭は全長500mm、胴経18mm、重量15kgで、炸薬には
PBXを使 用、合金製フラグメントとアルミ製ライナによる成形爆薬を構成している。 炸薬量は秘匿されている。
2016.01.27 Jane's Defence Weekly IMI announces new MPR bombs <1603-012710>
 IMI社MPRシリーズ通常爆弾の新弾種2種類を公表した。 新弾種はMPR-1000MRP-2000で、この他にMPR-250の開発が進められている。
 MPRシリーズはMk 80シリーズと形状、重量が同じに作られているが、Mk 80シリーズより殺傷範囲が 狭い反面侵徹力が高められている。
 MPR-500は破片効果殺傷範囲が60~100mで、鉄筋コンクリートの侵徹能力が100cmである。 MPR-1000の侵徹能力は1.5m 以上である。
2014.09 International Defense Review US advaces DPICM replacement <1410-090003>
 米陸軍が
DPICM に代わり GMLRS に搭載する代替弾頭 AWIOT&E を10月に開始する。 AW の炸薬は PBXN-110 で、そのまわりに180,000本のタングステン侵徹弾が配置され ている。
 AW 搭載型である GMLRS AW(Increment Ⅲ)は単弾頭型 GMLRS(Increment Ⅱ)と同じ弾体を試用しており、米陸軍は単弾頭型と AW 型の GMLRS を43,560 発装備する計画である。
2014.03 International Defence Review GMLRS Altenative Warhead completes test <1404-030008>
 Lockheed Martin社が、ATK社製の GMLRS 代替弾頭を搭載した GMLRS 4発の試射に成功した。 この弾頭の
DT/DT/OT/OT は今年中頃、IOT&E は10~11月に実施される。
 不発弾の発生を1%程度に抑えたとは言え代替弾頭もクラスタ弾で、米国は2018年以降もクラスタ弾を保有 する唯一の国になる。 米国は2008年のクラスタ弾に関する条約には参加していない。
2013.10 Jane's Missiles & Rockets TDW demonstrates scalable warhead technology <1311-100017>
 独 MBDA社の子会社である TDW社が、可変効果弾頭の技術を開発し試験を行った。 試験では100kgの装薬を充填した Mk 82 砲弾を、装薬10kg相当で破裂させることに成功した。
2012.08 International Defence Review ATK expores wider GMLRS AWP applications <1209-080026>
 DPICM クラスタ弾に代わる GMLRS 用代替弾 (AWP) を受注した ATK社が、同弾 で使用する LEO 技術を他の弾薬にも応用させようとしており、既に60mm迫撃砲弾では実現 している。
 同社が目指しているのは非誘導 MLRS の M26/M26A2 弾やクラスタ砲弾、SDBHydra 70 ロケット弾などである。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets Russians offer unguided rocket with thermobaric warhead <1208-070017>
 ロシアの Zavod社が、輸出仕様の80mm空対地ロケット S-8DF(社内呼称は 9-A-1563 )を販売している。 このロケットは全長1.68m、重量13.4kg で、5.5kgの 9-GZh-1565 弾頭を搭載する。 最大速度は500m/sで、射程は1,300~4,000mである。
 この弾頭には3.3kgの GAI-50 サーモバリック剤が充填され、TNT 6kg相当の威力がある。
2012.04 Jane' Missiles & Rockets ATK selected to provide GMLRS warhead <1207-040005>
 ATK社が2月20日、現在 M30 GMLRS に搭載している DPICM クラスタ弾頭に代わる代替弾頭 (AWP) は ATK社が GD社に勝って受注し、開発が進められていると発表した。
 DPICM 弾頭は404発の子弾を搭載しているが、その2%~4%が不発弾になると言う。
 AWP は低感度弾薬 (IM) 技術を採用し、小火器弾や高速の破片により誘爆しないようになっている。
2012.02 Jane's Missiles & Rockets GMLRS+ flight shows scalable effects warhead <1203-020018>
 Aerojet社が開発した可変効果弾頭 (Scalable Effects Warhead) を搭載した GMLRS+ の発射試験が行われ成功 した。 GMLRS+ の発射試験は二度目で、2011年8月9日に行われた試験では、Aerojet社製の改良型ロケットモータを搭載して、従来より50km長い 120kmを飛翔した。
 可変効果弾頭は目標に応じて弾頭の破裂距離を選択できるようになっている。
2011.12.25 Yahoo 朝鮮日報記事

「韓国軍:ADD、坑道陣地破壊用の砲弾開発中」

<1201-122501>
 国防科学研究所(ADD)が昨年から、北朝鮮の海岸や山岳地帯の坑道陣地に隠された海岸砲や長射程砲などを攻撃するため、GPS 誘導で 1.5mのコンクリートを貫通できる弾体や信管など、坑道陣地破壊用砲弾を開発している。
 韓国軍消息筋は、北の長射程砲が設置された坑道陣地の壁の厚さは50~60cm程度のため、1.5mを貫通する砲弾なら、坑道陣地はもちろん航空機や戦車が隠されている施 設など、多くの軍事施設を破壊できると語った。 ADD は更に、厚さ5~6m程度の地下壕など、北朝鮮の戦略施設を破壊できる貫通力を持つ砲弾 の開発にも乗り出すとしている。
 また ADD は、K9自走砲など155mm砲の射程を伸ばすため、砲弾に翼を付けた超長射程滑空誘導榴弾 砲弾や、ナノ複合体粉末を利用してサーモバリック弾の破壊力を増大させる低温点火型熱圧力火薬という技術も開発している。
2011.11 International Defence Review ATK to supply GMLRS altenative warhead <1112-110020>
 米陸軍が進めている DPICM に代わる GMLRS 用弾頭 (GMLRS AW) 計画は、 2010年後半に行われた実射試験の結果、7月25日に ATK社が選定された。 今後FY12の1/四半期に行われる Milestone B を通過すれば、2012年末 に EMD が発注される。
 ATK社の GMLRS AW は基本的に単弾頭で、タングステン弾片と爆発形成侵徹弾が組み合わされたものになる。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets US Navy tests new warhead for Tomahawk Block Ⅳ <1101-120015>
 米海軍が8月16日、Tomahawk Block Ⅳ に搭載する新型弾頭 JMEWS の静爆試験を行い成功した。 こ の試験でコンクリートに後続部分が通り抜けられる穴を開けることができた。
 JMEWS は従来弾頭の破片効果に加えて侵徹能力が付与される。
2010.10.27 Jane's Defence Weekly Aerojet declares AWP testing demo success <1012-102706>
 Aerojet社が10月19日、AWP 弾頭の試験に成功したと発表した。 AWP は米陸軍が GMLRS に搭載している DPICM に代える弾頭で、不発弾発生が1%以下になることが求められている。
 開発は2009年9月に Aerojet、GD、ATK の三社が選定され競争を行っており、FY11後半に一社が指名されて36ヶ月間 の SDD に入る。 量産はFY14に開始される。
2010.10.20 Jane's Defence Weekly Warhead tests support Storm Shadow upgrade <1011-102004>
 英国主導の元、英仏が共同で進めている次世代多段弾頭 (NGMWS) 計画による MBDA社の HARDBUT 弾頭のスレッド試験が、5月18日と9月14日に行われた。 試験では前方に実弾頭、後方に擬製弾が 配置されコンクリート標的に撃ち込まれた結果、擬製弾は前置弾頭が開けた穴を通過して壁面後方に落下した。
 NGMWS 計画は Storm Shadow とリンクはしていないが、Storm Shadow 性能向上中期計画に反映 される。
2010.10.18 Aviation Week & ST MBDA advances improved warhead <1011-101804>
 MBDA社が、Hardbut 次世代侵徹弾頭の試験を行った。
 この弾頭は、現在 BROACH 弾頭を搭載している Storm Shadow に搭載するもので、MBDA社 によると、同社製の弾頭のなかで最も高い侵徹性能を持つという。
2010.02 International Defence Review New warhead, guidance kit widen rocket capabilities <1003-020034>
 米国が70mmロケット弾に新型弾頭と誘導装置を採用する。
フレシェット弾頭
 この種弾頭はベトナム戦争以来使用されているが、新型ではフレシェットを大型化して5.56mm弾と同じ重量及び弾速にし、対人効果を高めた。
APKWS
 国防総省が A-10 及び AV-8B への誘導ロケット弾搭載を検討している。 BAE Systems社は固定翼機用FW APKWS をFY10~12に行う契約を受注した。 APKWS の最終試験は2009年11月に開始され、海兵隊の AH-1 から実戦シナリオ下で発射された APKWS が移動及び固定目標に命中した。
【 APKWS 関連記事:1002-010042 (JMR 2010.01)】
2010.01 Jane's Missiles & Rockets ATK selected to develop alternative GMLRS warhead <1002-010027>
 ATK社が、米陸軍が DPICML に代わる GMLRS 用弾頭開発の I&D 段階を担当する三社に選定され、$4Mを受注したことを明らかにした。 契約期間は17ヶ月で、最後に WSMR で実射試験を行ったのち一社が選定され EMDD 段階に移行する。
 かねてより代替弾頭の自社開発を進めていた ATK社は、2008年に二種類の弾頭の試験を実施している。
2010.12 Jane's Missiles & Rockets US Navy tests new warhead for Tomahawk Block Ⅳ <1101-120015>
 米海軍が8月16日、Tomahawk Block Ⅳ に搭載する新型弾頭 JMEWS の静爆試験を行い成功した。 こ の試験でコンクリートに後続部分が通り抜けられる穴を開けることができた。
 JMEWS は従来弾頭の破片効果に加えて侵徹能力が付与される。
2010.10.27 Jane's Defence Weekly Aerojet declares AWP testing demo success <1012-102706>
 Aerojet社が10月19日、AWP 弾頭の試験に成功したと発表した。 AWP は米陸軍が GMLRS に搭載している DPICM に代える弾頭で、不発弾発生が1%以下になることが求められている。
 開発は2009年9月に Aerojet、GD、ATK の三社が選定され競争を行っており、FY11後半に一社が指名されて36ヶ月間 の SDD に入る。 量産はFY14に開始される。
2010.10.20 Jane's Defence Weekly Warhead tests support Storm Shadow upgrade <1011-102004>
 英国主導の元、英仏が共同で進めている次世代多段弾頭 (NGMWS) 計画による MBDA社の HARDBUT 弾頭のスレッド試験が、5月18日と9月14日に行われた。 試験では前方に実弾頭、後方に擬製弾が 配置されコンクリート標的に撃ち込まれた結果、擬製弾は前置弾頭が開けた穴を通過して壁面後方に落下した。
 NGMWS 計画は Storm Shadow とリンクはしていないが、Storm Shadow 性能向上中期計画に反映 される。
2010.10.18 Aviation Week & ST MBDA advances improved warhead <1011-101804>
 MBDA社が、Hardbut 次世代侵徹弾頭の試験を行った。
 この弾頭は、現在 BROACH 弾頭を搭載している Storm Shadow に搭載するもので、MBDA社 によると、同社製の弾頭のなかで最も高い侵徹性能を持つという。
2010.02 International Defence Review New warhead, guidance kit widen rocket capabilities <1003-020034>
 米国が70mmロケット弾に新型弾頭と誘導装置を採用する。
フレシェット弾頭
 この種弾頭はベトナム戦争以来使用されているが、新型ではフレシェットを大型化して5.56mm弾と同じ重量及び弾速にし、対人効果を高めた。
APKWS
 国防総省が A-10 及び AV-8B への誘導ロケット弾搭載を検討している。 BAE Systems社は固定翼機用FW APKWS をFY10~12に行う契約を受注した。 APKWS の最終試験は2009年11月に開始され、海兵隊の AH-1 から実戦シナリオ下で発射された APKWS が移動及び固定目標に命中した。
【 APKWS 関連記事:1002-010042 (JMR 2010.01)】
2010.01 Jane's Missiles & Rockets ATK selected to develop alternative GMLRS warhead <1002-010027>
 ATK社が、米陸軍が DPICML に代わる GMLRS 用弾頭開発の I&D 段階を担当する三社に選定され、$4Mを受注したことを明らかにした。 契約期間は17ヶ月で、最後に WSMR で実射試験を行ったのち一社が選定され EMDD 段階に移行する。
 かねてより代替弾頭の自社開発を進めていた ATK社は、2008年に二種類の弾頭の試験を実施している。
2009.12 Jane's Missiles & Rockets Aerojet set to replace GMLRS submunitions <1002-120020>
 米陸軍が M30 GMLRS に搭載している DPICM に代わる弾頭の開発に、Aerojet社を選定した。
 GMLRS AWP 計画では17ヶ月間かけ三種類の技術が検証されるが、この中で IM については試作段階を経ないで 行われる。
2009.09.30 Jane's Defence Weekly US kicks off contest for safer cluster munitions <0911-093003>
 米陸軍が MLRS の弾頭に使用している DPICM クラスタ弾頭に代わる低不発弾クラスタ弾頭 AWP の研究開発に、GD、Aerojet、ATK の三社を選定した。 三社の試作品を比較してFY11に SDD を担当する一社を選定する。
 SDD は36ヶ月間で、FY14には量産を開始する。
2009.09 Jane's Missiles & Rockets US Navy studies variable-yield bomb <0910-090015>
 米海軍が5年掛けて、爆発力を投下母機のパイロットが選択できる爆弾 SOW を開発する。  SOW は BLU-111同形状、同重量で、サブシステムと組み合わせて爆発力や破壊のメカ ニズムを選択できる。
 計画は三段階で進めら、Phase Ⅲ では500-lb級の爆弾が試作される。
2009.06 Jane's Missiles & Rockets Raytheon to analyse Tomahawk JMEWS warhead <0907-060013>
 Raytheon社が米海軍から、Tomahawk Block Ⅳ に搭載する新型多目的弾頭 JMEWS の研究を$250,000で受注した。
 JMEWS には重量バランス、誘導制御、ソフト、衛星通信端末など、全てとの整合が要求される。
2009.04 International Defence Review China's power knockout <0907-040001>
 中国の Poly社が、米国の CBU-94/B と似た電力網のソフトキルを狙った爆弾 CFCB の 販売を開始した。 この爆弾は250kgで、147個の子弾を収納し、それぞれの子弾には30m長の 炭素繊維32束が収められている。 これにより6,000㎡を制圧できるという。
【 CBU-94/B 関連記事:読売新聞 2003.04.03
2009.04 Jane's Missiles & Rockets US Navy tests new warhead for JSOW C-1 <0905-040011>
 従来 AGM-154C JSOW-C に用いられていた英国製 BROACH に代わる Raytheon社製の新型弾 頭を搭載した JSOW-C の飛行試験が行われ成功した。
 BROACH が複雑に構造で高価であったため開発された新型弾頭は、BROACH と同じ効果を持つのにかかわらず安価である 。 JSOW 計画推進のためには低価格化が必須になっている。
2009.03.11 Jane's Defence Weekly China develops bomb to disabale power supplies <0905-031101>
 中国の Poly社が、電力線分断用炭素繊維250kgクラスタ爆弾 CFCB を開発した。 CFCB は147個 の子弾からなり、それぞれは30m炭素繊維が32本入っており、1発で6,000㎡を制圧でき る。 誘導装置はなく、高度30m~500mの低空で投下する。
 CFCB は英国 Hunting社の BL 755 クラスタ爆弾のデッドコピーで作られた一連のクラスタ爆弾の一種で、BL 755 は英国から正規に輸入したパキスタンから入手した。
2009.02.16 Aviation Week & ST Assist for AASM <0904-021604>
 MBDA社が AASM の弾頭に考えている CMP1000 1,000kg爆弾は、2008年12月に初めて投下試験が行われたが、弾体は 全く変形しなかった。 CMP1000 は BLU-109 より高い爆風効果と、BLU-116 より高い侵徹能力を持つ
 全長は2m以上で、溶接で作られた弾殻は40mm以上の厚さがある。 侵徹に有効な弾着角度は0゚~30゚である。
2009.02.11 Jane's Defence Weekly CMT1000 looks set to enter production 'within 18 months' <0904-021110>
 MBDA社が開発している新型爆弾 CMT1000 の最初の試験が2008年12月16日に成功裏に行われ、同社は2010年8月に量産 に入る。
 CMT1000 は破片効果/侵徹両用爆弾で、現在 NATO 標準になっている Mk-84 2,000-lb爆弾と同じ形 状ではあるが、破片効果/侵徹能力で Mk-84 を上回っている。
2009.02 International Defence Review Addition of missile proximity fuze aims for extra sting against UAVs <0903-020005>
 Raytheon社が Stinger に近接信管を取り付けて UAV 撃墜能力を向上させようとしている。 取り付ける近接信管は新 規に開発するのではなく、既存の AOTD を使用する。
 米陸軍は2008年に行われた対 UAV 演習 'Black Dart' で、Stinger による mini UAV の撃墜に成功している。
2009.02 International Defence Review JMEWS/Tomahawk test <0903-020004>
 米海軍が Raytheon社に、Tomahawk Block Ⅳ に搭載する JMEWS 弾頭の JCTD を発注する計画である。
2009.01.28 韓国聯合ニュース

インターネット

遠隔操縦のスパイダー爆弾、2013年ごろ実戦配置 <0902-012801>
 地雷の代わりに敵の活動予想地域に設置し、遠隔操縦で起爆する『スパイダー爆弾』が、 2013年にも実戦配備される見通しであると軍関係者が27日に伝えた。
 この爆弾は遠隔操作で解除できるため、対人地雷の使用を禁じる国際条約にも抵触しないとし、年内に開発に取り掛かる。
2008.09 Jane's Missiles & Rockets Russia markets thermobaric warhead for Smerch multiple rocket system <0810-090017>
 ロシアの GNPP Splav 設計局が国営 ROE社と、Smerch 300mm MLS 用の 9N174 サーモバリック弾頭の販売活動を開始した。 この弾頭は射程25~70kmの 9M55S 弾及び、射程25~90kmの 9M529 経路修正弾に装着できる。
 9N174 弾頭はロケットから分離したのち小型パラシュートを開き、垂直に落下してサーモバリック効果を高める。  焼夷範囲は直径25mで、1,000゚C1.4秒間維持する。
2008.08 Jane's Missiles & Rockets Nommo develops new MPP warhead <0809-080028>
 Nommo社が、段階開発している70mmロケット弾用侵撤弾頭 MPP の新型を公表した。 この弾頭はビル、掩体、鉄筋 コンクリートや太い木材で防護された地上目標攻撃用で、5m秒の遅延で444gの PBXN-110 炸薬に点火する。
 この弾頭は全長364mm、重量6.22kgで、侵撤効果を発揮するには500~1,000m/sの弾着速度が必要である。
2008.06.04 Jane's Defence Weekly Cluster munitions treaty poses tough quwstions for MLRS users <0807-060403>
 5月30日にクラスタ弾の禁止がダブリンで合意されたことから、M270 MLRS が今後 M26 弾頭を使用でなくなり、 8年以内に破棄することが求められた。 M26 弾頭は M77 散布子弾を644個搭載している。
 この結果 MLRS は単弾頭型 GMLRS のみが使用可能になるが、単弾頭型 GMLRS を発射するには M270A1 に改良する必要があり、FCS も UFCS に改良する必要がある。 現在単弾頭型 GMLRS を発射できるのは米 陸軍と英陸軍だけである。
2008.05 Jane's Missiles & Rockets Raytheon completes Paveway Ⅳ fuze tests <0806-050014>
 Raytheon社が2月19~27日に、Paveway Ⅳ に搭載する Aurora 信管の耐久性試験を行った。  試験は Paveway Ⅳ の擬製弾に実物の信管を取り付けたスレッド試験で、鉄筋コンクリート標的に対しそれぞれ異なる条件で4回行われた。
 これは2007年4月、5月に行われた OPEVAL で信管に不具合が発見されたことにより行われたものである。 OPEVAL では12発が投下され、そのうち7発が実爆弾であった。
【関連記事:0724-110020 (JMR 2007.11)】
2008.05 Jane's Missiles & Rockets Raytheon carries out tandem warhead trials <0806-050005>
 Raytheon社が米海軍と、1,000-lbと Tomahawk の弾頭サイズの TWS (Tandem Warhead System ) の試験を開始した。 1月に行われたスレッド試験では、22ft厚の鉄筋コンクリートに19ft (5.8m) 侵撤した。
 Raytheon社によると Tomahawk 用 TWS は18ヶ月以内に納入可能である。
2008.03 International Defence Review US Army considers development of alternative GMLRS warhead <0805-030003>
 米陸軍が GMLRS 用の新型弾頭を開発しようとしている。 GMLRS には90kgの単弾頭を搭載する M31 Unitary と、404個の子弾を搭載する M30 DPICM があるが、DPICM の信頼度を99%以上にせよとの要求を満たすのは 困難である。
 新型弾頭は、当初19~20件の提案が絞り込まれて4案になり、最終的に Kinetic Energy Rods 案になった。 この弾頭は9,500本 の釘状綱製のロッドでできており、目標上空に達すると GMLRS は外皮を剥奪してスピンしながらロッドを放出する。 各種の目標に対応可能なように、異なるサイ ズのロッドを混装する案も検討されているル
2008.03 Jane's Missiles & Rockets US Army researches alternate GMLRS rocket <0804-030013>
 米陸軍が、GMLRS 用の新型弾頭を開発しようとしている。 GMLRS には現在200-lb弾頭を搭載する GMLRS Unitary 型と、404個の DPICM (Dual Purpose Improved Conventional Munition) 弾頭搭載型があるが、DPICM の信頼性は99%になったとはいえ、100%にするのは不可能である。
 新型弾頭には19~20件の提案があり現在4件に絞り込まれているが、もっとも有力なのは9,500本の羽付ロッドを搭載する方式である。 現在考 えられているのは10.4gのロッドであるが、実際には大小のロッドが組み合わされることになる。
 陸軍は2010~2011年に新型弾頭の生産を開始する計画である。
2008.02 Jane's Missiles & Rockets US Army studies COTS missile fuze <0803-020019>
 米陸軍が、COTS のレーザ測距器を利用した HOBS (Height-Of-Burst Sensor) の技術的可能性を問う RfI を発簡し た。
 これはミサイルを定められた地上高で破裂させるためのもので、破裂高度は1m~30mの可変、測高精度は0.5mが求め られている。 また装置の寸法は4cm×5cm×8cm以内とされている。
2007.12.07 Yahoo 毎日新聞記事

「クラスタ爆弾、改良型でも・・・」

<0724-120702>
 昨夏、イスラエル軍がレバノン侵攻の際使用したクラスタ爆弾のうち、不発率が1%未満で極めて低いとされ ていた改良型の不発率が10%以上に上ることが、ノルウェー国防省の研究機関や NGO の調査で分かった。 こ の型は地上から発射する砲弾に内蔵された49個の子弾 (M85:右図) が放出されるが、調査団が親爆弾の殻容器 を計8本(子爆弾計392個)を確認し子弾の推定飛散範囲を調べた結果、少なくとも42個の不発弾を回収し不発率を割り出した。
   調査団によると、同爆弾は投下の際に子爆弾の頭頂部にあるリボンが回転して起爆装置が作動するが、リボ ンが地形や天候の影響で回転せず不発に終わりやすい構造的欠陥がある。 また触発信管も砂漠など軟らかい土壌では 起爆しにくい
2007.11 Jane's Missiles & Rockets RS-24s set to receive penetration aids, MIRVs <0724-110005>
 ロシアの弾道弾用に、改良型侵撤 MIRV 弾頭が2010年までに実用化されようとしている。 ロシア戦略ロケ ット軍参謀長が、この弾頭を搭載した RS-24 ICBM の試験が5月29日に行われたことを明らかにした。
 RS-24 は単弾頭の Topol-M (SS-27) の改良型で、新型弾頭は Topol-M の弾頭と互換性がある。
2007.11 Jane's MissiIes & Rockets GNPP Region develops thermibaric variant <0724-110004>
 ロシアの GNPP社がサーモバリック弾頭の KAB-500Kr GB である KAB-500-OD を公 表した。 KAB-500-OD は HE 型である KAB-500Kr と同寸で重量は370kgであり、そのうち250kgがサーモバリック剤 になっている。
 KAB-500-OD は高度1,600ft~16,000ftから投下可能で、触発信管で起爆する。 誘導精度は CEP=4m~7mである。
2007.07 Jane's Missiles & Rockets US artillery sees shift toward GMLRS Unitary <0716-070004>
 米陸軍砲兵はイラクでの戦いの経験から、DPICM (Dual-Purpose Inproved Conventional Munition) 弾頭の GMLRS を、91kgの侵撤弾頭を搭載する GMLRS Unitary に替えようとしている。
 従来、米陸軍 GMLRS の DPICM と Unitary の弾数比率は 3:1 であったが、見直しにより 1:4 になる。
2007.05 Jane's Missiles & Rockets UK commanders request thermibaric Hellfire <0713-050024>
 アフガンに派遣されている英陸軍の攻撃ヘリ部隊からサーモバリック弾頭の Hellfire の要求がでているた め、英国防省が検討を始めている。 英陸軍は現在 HEAT 弾頭の AGM-114K2 を装備しており、1996年に980発を調達した。
 サーモバリック弾頭の AGM-114N MAC (Metal Augmented Charge) は2005年に米陸軍が900発を$90Mで発注し たのに続き、海兵隊もイラクで使用している AH-1W 用に調達している。
2007.03.21 Jane's Defence Weekly China reveals thermobaric rocket <0708-032103>
 中国の Xinshidai社が RPG-7 から発射するサーモバリック弾 WPF2004 を開発した 。 WPF2004 は3.2kgで、初速は89m/s、発射後35m~50mでアーミングされる。 0.45m×0.45mの標的に対して精度ある射撃の 最大射程は200mである。
 WPF2004 は RPG-7 のほか、Norinco社製の Type 69-1 対戦車ロケット弾の発射機からも発射できる。 Type 69-1 は全長884mm、 重量4.2kgで、1,000mの有効射程を持つ。
2007.02 Jane's Missiles & Rockets Lockheed Martin plans Enhanced Blast Warhead <0708-020018>
 Lockheed Martin社が Aerojet社及び MBDA社と共同で、サーモバリック式の EBW (Enhanced Blast Warhead) を GMLRS 用に開発している。 2006年7月には自社資金による 試験が WSMR で行われている。
 EBW は現在の XM31 単弾頭榴弾に代わるもので、発射前に起爆位置をセットすることで単弾頭型の点目標攻 撃と同じ効果か、DPICM (Dual-Purpose Improved Convenntional Munition) 散布子弾の効果を切り替えられる。
2006.11.30 Inside the Pentagon Lockheed testing 'Enhanced Blast Warhead' for GMLRS munitions <0702-113001>
 Lockheed Martin社は新型の GMLRS 用弾頭である EBW (Enhanced Blast Warhead) の開発を進めている。
 現有装備では Unitary 又は DPICM (Dual Purpose Improved Conventional Munition) のいずれかを選定するが EBW は両用で、プログラムにより発射前にどちらかの機能をあらかじめセットすることができ、2弾種を装備する必要がなくなる。
 現有の Unitary 弾頭は196-lbの単一榴弾で、DPICM は404個の対人対物小型擲弾からなる。
2006.09.25 Aviation Week & ST Small yield, big bang <0620-092509>
= 米軍の小型精密誘導兵器の開発状況 =
SDB (右図)
 最近運用を開始した GPS 誘導の250-lb誘導爆弾で、F-15E に12発を搭載する。 JDAM 用の搭載装置に4発を 積載することができる。 現在 F-22 への搭載を検討中である。
FLM (Focused Lethality Munition)
 新爆薬 MB-X (Multiphase Blast Explosive) を充填した新型爆弾で、弾殻にグラファイト を用い、破片でなく爆破効果を利用する。 現在地上試験を実施中で、来年の夏に投下試験を予定して いる。 FLM は SDB Ⅱ に適用を予定する。
SDB Ⅱ
 海軍が開発に参加し、2014年の運用開始をめざし Lockheed Martin社と Raytheon社が2009年の SDD 契約に 向け指名競争を行っている。
Hard Stop
 PAW (Passive Attack Weapon) の改善型で、WCMD を使用し 0.5-lbの侵撤弾50個を内蔵する。 投下試験は終了しているが、予算の制約から装備化は中断している。
2006.08.16 Jane's Defence Weekly S Korea to develop weapon targeting electricity sources <0617-081608>

 韓国が、敵の電力線や発電所、変電所などを無力化する爆弾の開発を開始した。 Black Bomb と呼ばれる爆弾は、米国の BLU-114/B 類似のシステムである。

(BLU-114/B 関連記事 読売新聞 2003.04.04)

 開発の主契約社には、7月に Poongsan社が指名された。
2006.08 Jane's Missiles & Rockets KBP debuts Shmel-M rocket <0617-080013>
 KBP 設計局が、RPO-A Shmel の後継となる Shmel-M ロケット弾を公表した。 Shmel-M は輸送用コンテナ、発射装置、ロケット推進のバレル、及び弾体で構成される。 弾体は中心軸に点火剤、その周囲に サーモバリック剤が収納され、弾頭に信管が付いている。
 Shmel-M は RPO-A Shmel の12kgより軽い8kgで、サーモバリック剤は50%多い3kg搭載されている。 最大射程は1,700m、照準可能距離 は800m、実用有効射程は300mである。
2006.04.19 Jane's Defence Weekly US Air Force studies shrapnel-free munition <0610-041601>
 米空軍が新型弾頭の SDB を検討している。 新型 SDB は FLM (Focused Lethality Munition) と呼ばれ、爆撃の二次被害を局限するため鉄製弾体に代えて複合材料 製弾殻を採用し、破片を飛散させない構造になっている。
 FLM は弾殻の変更による重量低減を重量の重い炸薬で相殺して、原型の SDB と重量、寸法、形状を同じにし ている。 米空軍は FLM 弾頭の SDB をイラクで使用するほか、SDB Increment Ⅱ や JDAM などの他弾種にもこの技術を応用して行く計 画である。
2006.04.05 Jane's Defence Weekly Massive blast will test US bunker-busting capabilities <0609-040501>
 米国が6月に700tの爆薬を地中に埋めて爆発させる試験 'Divine Strake' を計画し ているが、これは衝撃波を利用して地下の WMD 貯蔵施設を破壊しようとするものである。 爆薬には ammonium nitrate/fuel oil が使用される。
 一方15t級侵撤爆弾 MOP (Massive Ordeenance Penetrator) の初の投下試験がFY-07に計画されているが、米 軍は既に地下構築物の破壊を別の方法によることにしている。 これは非核による SHFD (Strategically Hardened Facility Defeat) 兵器で、性能要求は秘になっている。
2006.04.01 Yahoo 毎日新聞記事

「米国防総省、爆薬700t使っ・・・」

<0608-040101>
 米国防総省は6月にネバダ核実験場で、爆薬700tを使った大規模爆発実験を行う。 北朝鮮やイランなどが軍 事施設の地下化を進めていることを懸念し、バンカーバスターの攻撃能力向上を図っている。
2006.02.15 Jane's Defence Weekly UK awards contract for bunker-buster weapon <0605-021513>
 英国防省がドイツの Dynamit Nobel Defence社に、$69.7Mで ASM (Anti-Structures Munution) の製造及び 5年間の保守を発注した。 ASM は歩兵が装備し、建築物や壕内に潜む敵を攻撃する武器で、重量 10kg以下で閉鎖された空間でも使用できることが求められてい る。 弾頭はサーモバリック式ではなく、破片効果より爆風効果に期待する。
 Dynamit Nobel Defence社の ASM はタンデム弾頭方式になる模様で、有効射程は500m と見られる。
2006.02 Jane's Missiles & Rockets US DoD renews interest in LCD technologies <0605-020025>
 イラク戦争以降米国防総省は、二次被害を低減する LCD (Low Collateral Damage) 技術に関心を持ち始めて いる。
 当面の策としては炸薬量を少なくした演習弾の使用があり、将来は次世代の250-lb SDB が有効と見られている。
 空軍研究所と Lawrence Livermore 研究所は、FY-03から DIME (Dense Inert Metal Explosives) の研究を 続けている。 この研究はタングステンをトリアミドトリニトロベンゼン (TATB: triamino-trinitrobenzene) に混合した物で、LCD 性 に優れるとされている。
2005.11.17 Yahoo 共同通信記事

「白燐爆弾の使用認める、米・・・」

<0523-111701>
 イラク駐留米軍当局者が16日に放送された BBC のラジオ番組で、米軍が昨年11月にイラク中部ファルージャを攻撃した際、高熱で人体 を焼くことのできる白燐爆弾を武装勢力を狙って使用したことを認めた。
 米軍はこれまで同爆弾の用途について照明弾と説明していたが、米軍当局者が、同爆弾は武装勢力を隠れ場所から追い出す目的などで 使用されたと言明した。
【註:】
 白燐とは黄燐のことである。
2005.10.31 Aviation Week & ST Hard target <0522-103104>
 DoD は核弾頭搭載の侵徹爆弾開発を政治的理由から断念し、代わりに HPM 弾頭の侵 徹爆弾の開発を検討している。 DoD は地中深く構築された堅固な施設が世界中に10,000ヶ所あると見積もって おり、イラクやアフガンで効果のあった5,000-lb級 GBU-28 爆弾に HPM 弾頭を搭載する計画である。
 この爆弾は地下施設等を侵徹する効果はなく、岩盤やコンクリート壁面を通じた HPM により、C&C システムを無力化する。
2005.08.26 Yahoo ロイタ通信記事

「米政府が新型ミサイルのフ・・・」

<0517-082601>
 Lockheed Martin社によると、米政府は新型 Hellfire の FRP を承認した。 Hellfire は都市型のゲリラ戦 で有効とされ、イラクの米軍司令官が Hellfire をもっと送るよう要請してきた。
 Lockheed Martin社によると、AGM-114N Hellfire はこれまでイラクで1,000発以上使用 された Hellfire 2 の一種である。
【註:】
 AGM-114N は最新型の AGM-114 Hellfire で、Metal Augmented Charge (MAC) を充填したサーモバリック弾頭が搭載されている。
 AGM-114A/B/C/D/E の Basic Hellfire はレーザビーム乗り誘導であるのに対して、AGM-114F/G/H Interim Hellfire 及び AGM-114K/M/N の Hellfire 2 は LSAH 誘導である。
 尚、AGM-114L Longbow Hellfire は MMW レーダシーカを搭載している。
2005.07 International Defense Review NLOS-C reaches a munitons milestone with 1,000 firings <0514-070001>
 UD社は FCS の主力間接照準火器となる NLOS-C (NLOS-cannon) の CTD (Concept Technology Demonstrator) 砲の射撃を、既に1,000発以上行っている。 NLOS-C CTD はBAE社製 M777 155mm 39口径牽引砲の M776 砲部を、20t級の装軌車に乗せているが、実際の NLOS-C では口径比を38にすると共に薬室容積を減じることにより、 砲を680kg軽量化する。
 このため M549A1 RAP 弾を用いた最大射程は、M776 が30kmであるのに対して24kmと 短くなる。
(その他 NLOS-C の細部に関する記載)
 UD社はまた、米陸軍の PGK (Precisopn Guided Kit) の候補である CCF (Course Corrected Fuse: 右図) 弾の試験を、2005年始めから実施している。 CCF は155mm及び105mm砲に用いられ、CEP を30 ~50mにしようとするもので、最近 M109A6 Paladin HSP によって行われた射撃では、14.5km飛翔して誤差は50m以内であった。
 CCF は発射初期には補助空気ブレーキ、中期には4枚翼スピンブレーキ、終末は2弁の空気ブ レーキで弾道の補正を行う。
2005.06.08 Jane's Defence Weekly Design of urban weapon revealed <0512-060808>
 米空軍が、市街地で複数階からなるビルを攻撃する新型爆弾 HardSTOP (Hardened Surface Target Ordenance Package) の詳細を公表した。
 HardSTOP は WCMD 付きの TMD (Tactical Munition Dispenser) に 2種類のサイズで、少量の炸薬を持つ50発以上の子弾を収納し、子弾の 散布範囲は最小6m径まで制御できる。 子弾の信管は同時又は別々にセットされたタイミング で作動させることができる。
 擬製子弾を用いた HardSTP の投下試験は1月に実施され成功した。

(フレシェット弾を搭載した類似システムに関する記事 JDW 2003.05.14 )
2005.05 Jane's Missiles & Rockets US Air Force to test warhead for urban combat <0511-050011>
 米空軍がFY-06に二次被害を最小にして、壁の向こうに潜む人員を殺傷する市街戦用弾頭を開発する。
 この弾頭は先端部と弾底部はスチール製であるが、弾体は炭素繊維とエポキシ樹脂でできており、炸薬には小 さなタングステン片が充填されている。
 弾頭は30cmの強化コンクリートを貫徹でき、破裂しても炭素樹脂片は殺傷能力がなく金属破片は殆ど飛散しな い。 タングステンの小片は限られた範囲でしか有効でないため、二次被害を局限できる。
2004.03.27 Yahoo 読売新聞記事

「小型核や電磁爆弾、米国防・・・」

<0406-032703>
 米国防長官の諮問機関である国防科学委員会がまとめた今後30年間にわたる軍備増強構想が26日明らかになった。
 最も切迫した脅威に対抗するため、地下貫通型の小型核電磁爆弾などの開発に重 点を置くよう勧告している。
 地下貫通型の核兵器については、100m以深までの貫通能力や核弾頭の小型化を求めている。
2004.01 International Defense Review Thermobaric TOW <0402-010019>
 米陸軍は約$2Mで100発の TOW Bunker Buster 弾にサーモバリック剤を充填する契約を予定している。 各弾頭の炸薬量は3.2kgである 。
2003.12.03 Jane's Defence Weekly US enthusiasm for thermobaric weapons grows  米陸軍は thermobaric 剤を炸薬とする兵器の発展に強い関心を持っている。
 XM1060 は M203 擲弾銃から発射する40mm弾で、1,606発が製造されてアフガンへ送 られ訓練とテストに使用されている。
 更に小口径の火器への応用も検討されていて、9月には XM307 Advanced Crew Served Weaponから発射する 25mm air-busrt 弾の展示射撃も行われた。
2003.12 International Defense Review Txtron shows lethal payload for UVs  2003年10月に行われた AUSA 展に Textron社が STS (Selectively Targeted Skeet及び Samara Wing を展示した。
 Skeet弾は80発ずつ詰められた CBU-105 2発が、4月1日に初めて B-52 からイラ クの連隊規模の装甲車両縦隊に投下された。 その結果前方の1/3の車両に弾着し、計24両が破壊される戦果を 挙げた。
2003.12 International Defense Review US Army to begjn bomblet fuze trial  米陸軍が M30 GMLRS に402発搭載する M77 ボムレットに取り付ける自爆 (SD: Self destruct) 信管の比較試験を実施した。 試験では Bulova社、KDI社、Junghans社、IMI社の製品が対象となった。
 M77 ボムレットは M26 MLRS にも644発搭載されている。
2003.11 International Defense Review New Russian air-launched bomb unveiled  ロシアの Region 設計局が、数種類の新型誘導爆弾を公表した。
 KAB-500 の新型として KAB-500LKAB-500LG 及び KAB-500S-E が発表されたが、 KAB-500S-E はロシア唯一の GPS 誘導爆弾である。
 新型の KAB-1500Kr が2種類公表され、KAB-1500Kr-Pr はコンクリート破砕爆弾、KAB-1500kR-OD は気体爆薬爆弾である 。
 更に主として輸出用の KAB-250 レーザ誘導爆弾も公表された。
┏━━━━━┳━━━━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━━━┓
┃     ┃  KAB-500LG │  LGB-250  │ KAB-500S-E ┃
┣━━━━━╋━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━┫
┃全 長 (m)┃   2.75  │   2.75  │   3.0   ┃
┃胴 径(cm)┃   40.0  │   30.0  │ 35.0~40.0 ┃
┃翼端長(cm)┃   75.0  │   110.0  │   75.0  ┃
┃重 量(kg)┃   560   │   300   │    560  ┃
┃弾頭形状 ┃       │ HE破片榴弾 │ HE侵撤弾頭 ┃
┃弾頭重(kg)┃   460   │   250   │  380 (min) ┃
┃炸薬量(kg)┃   195   │   100   │       ┃
┃精 度 (m)┃   7~10  │   3~10  │       ┃
┃誘導方式 ┃    SAL  │    SAL  │   GPS   ┃
┃信   管┃接触 3段階遅延│接触 3段階遅延│接触 3段階遅延
┗━━━━━┻━━━━━━━┷━━━━━━━┷━━━━━━━┛
(註:赤字は JMR 10 記事との相違点)
2003.10.15 Jane's Defence Weekly Boeing unveils 'persistent' munition  Boeing社が米空軍との契約で研究している、次世代滞空索敵型 ASM である Air Dominator のイメージを公 表した。 2010年代中頃に出現する実用機も、脚を除きほぼ類似の形状寸法になると見られる。
 Air Dominator は戦場上空を24~48時間、或いはそれ以上の期間滞空索敵し、装甲車両、ミサイル発射機、不 意に出現する SAM などを攻撃する。
 Air Dominator は複数の子弾を搭載して逐次投下すると共に、最終的には自機も目標に突入する。 Boeing社は SDB 用に開発した4発投下システムの搭載を検討している。 また、Textron社製 STS (Selectively Targeted Skeet) の投下試験も計画されている。
 これとは別に同社は MCM (Miniature Cruise Missile) のプロトタイプ飛行試験を開始 する。
 重量1,000-lbで数百マイルの射程を有する MCM は、高々度で母機から発射され、敵 の空域に近づくと低高度に降下して短時間索敵して、子弾を投下して複数の敵を撃破 しようとする物である。
2003.10.01 Jane's Defence Weekly Textron offers skeet munition against mobile targets  Textron社が、民間人地域に逃げ込んだ戦闘車両に対して精密攻撃を行うスキート弾 STS (Selectively Targeted Skeet) を提案している。
 STS は BLU-108 スキート弾の派生型で、全長15.24cm、直径12.7cm、重量5.49kg、炸薬量0.9kgの 大きさで、単価$10,000以下を目指している。
 STS は通常 LEWK (Loitering EW Killer) UAV などに搭載され、数千ftの高度から散布される。  LEWK は4発の STS を搭載する。
 STS は man-in-the-loop 機能を備えれば、目標の事前確認を行うことができる。
 (註:LEWK は航続距離1,200mile、滞空時間8時間の性能で、単価$50,000の UAV)
2003.09.22 Defense News USAF back to strength in March,General says  9月中旬、ワシントンで空軍の合同会議が行われ、その一環として各国の司令官約100名が参加するセミナーが催され た。
 その席で、米空軍 Hornburg司令官がイラク戦以降の空軍の精密誘導兵器の補充と装備品の維持整備は来年3月までに完了するとの見通 しを明らかにした。
 また、Textron社がイラク戦で初めて使用され成果があった GBU-105 SFW (Sensor Fused Weapon) の 1,000-lb級を研究していることを明らかにした。
2003.09 Jane's Missiles & Rockets Hyperbaric Hellfire developed in 13 months  米海兵隊はイラクで、弗化アルミを弾殻と炸薬 (PBXN-112) の間に充填した MAC (Metal- Augmented Charge) 新型弾頭を持つ AGM-114N Hellfire を使用した。
 この新型弾頭は在来弾頭より高温高圧を発生し、特に爆発時の圧力波が長く持続する特性がある。
 Hellfire は、そもそも対戦車ミサイルとして開発されたが、Hellfire Ⅱ は市街地における近接航空支援 (CAS: Close Air Support) 用にも使用される。
2003.07 Jane's Missiles & Rockets 48,000 bomb fuzes orderd  L3社は、JDAM や LGB に使われている Mk80系の爆弾に取り付ける FMU-139 B/B 電子信管48,774個を、米海空軍のほ か、エジプト、オランダ、ベルギーから受注した。 納期は2005年4月となっている。
2003.06.09 Inside the Navy Lockheed,GD reach final stages of follow-on SMAW competition  SMAW (Shoulder-Launched Multipurpose Assault Weapon) 後継となる FOTS (Follow-on to SMAW) の SIP (System Integration Phase) に Lockheed 及び GD の2社が選定された。
 FOTS は重量 16-lb のバズーカ砲に似たサーモバリック弾頭を装備する海兵隊の携帯用バンカーバスターで、 両社は 2004年6月に試作品45セットを納入する。
 その後海兵隊は、うち1社と FOTS 開発を契約、2006年の装備化、2007年の IOC を予定している。
 なお、海兵隊はイラクで SMAW NE (Novel Explosive) を使用し、市街戦でのサーモバリック弾の効果に期待している。
2003.06 Jane's Missiles & Rockets Themobaric-warhead Helfire used in Iraq  米海兵隊はイラク戦争において AGM-114 Hellfire のサーモバリック弾頭型である AGM-114N を AH-1W に搭載して開戦初日から使用した。
 AGM-114N は主としてバンカーの攻撃に使用し、一緒に搭載された破片榴弾弾頭の AGM-114M が主として都市 部の戦闘に使用された。
2003.05.21 Jane's Defence Wekkly US used thermobaric Hellfire in Iraq  ラムズフェルド米国防長官が5月14日に議会で、イラク戦争において初めてサーモバリック弾頭を装 備した AGM-114N Hellfire を使用したことを明らかにした。
 AGM-114N は炸薬として、BLU-118/B と同じ PBX IH-135 を使用している。
2003.05.14 Jane's Defence Weekly US Air Force reveals new strike munition  イラク戦争で米空軍は新型の CBU-107 PAW (Passive-Attack Weapon) を使用した。
 PAW の、イラク情勢緊迫に対する緊急予算で2002年9月に開発が開始され、98日間で完成 した。
 PAW は炸薬を持たず3,700本のペネトレータロッドを放出して、燃料タンク、アンテナ、発電設備 などの地上軟目標を破壊する。
 ロッドは WCMD 付きの TMD (Tactical Munition Dispenser) に収納され、まず最初に 350本の14inタングステン製長ロッドが、続いて1,000本の7inタングステン製中ロッド が、最後に2,400本の2in鋼製短ロッドが放出される。
 PAW は WCMD を使用することにより弾着精度を30m以内とする事ができ、2次被害を最小限に抑えることができる。
2003.04.14 Aviation Week & ST Cobras in urban combat
= 市街地戦における戦闘ヘリ Cobra の運用に関する記事 =
 バクダッド攻撃に向けて米海兵隊の AH-1W Cobra 飛行隊はイラク侵攻当初からの戦訓を基に新たな戦術を採用している。
 1つはイラク対空砲火を避けるため、Hellfire や TOW ミサイルをホバリングせず移動しながら発射する戦法 で、陸軍の Apache ヘリより損害が少ないのはこの戦法が有効なことを示している。
 2つ目は使用兵器を市街地用に変更したことで、Hellfire は遅延信管を付けた侵徹破片効果弾頭仕様と、サーモバリッ ク弾頭装着の2種を用いている。
 これ以外にも対戦車仕様の Hellfire 及びフレシェットロケット弾も使用している。
2003.04.09 Jane's Defence Weekly US marines roll out new systems for Baghdad ops
= 海兵隊第1遠征軍がイラクで使用した新兵器 =
PRR
 英 Marconi社製の PRR (Personal Role Radio) が5,000台以上装備され、主として13名編成の歩兵分隊内の通信 に使用された。
Thermobalic SMAW
 Talley社は、肩撃ち式の SMAW (Shoulder-launched Multipurpose Assault Weapon) 用のサーモバリック弾頭を2,000発生産し、そのう ち1,000発がイラクへ送られた。 SMAW 用のサーモバリック弾頭は、他のサーモバリック弾頭の様に熱効果に 期待すると言うより、衝撃波効果が大きく、密閉された室内や、二階建ての建物内に有効である。
Dragon Eye
 10個システム(20機の機体と10基の地上装置)の Dragon Eye UAV が持ち込まれた。 海兵隊では2006年までに311システムを装備する 意向である。
その他 Low Tec 兵器
 穿孔装置、鏡、ケブラ製袖付き手袋、潜望鏡などの Low Tec 新兵器が活躍した。
2003.04.03 読売新聞

インターネット

バグダッド全面停電、米英軍が特殊爆弾使用か  3日夜(日本時間4日未明)、バグダッドを闇に包んだ開戦以来初の全面停電は、米英軍の空爆直後に発生しており、特 殊爆弾が使用されたのではないかとの憶測を呼んでいる。 米軍当局は、発電所や変電施設を標的にしていないと述べているが、米英 特殊部隊の首都潜入を狙って「ブラックアウト爆弾」が使用された可能性は十分にある。
 ブラックアウト爆弾は、爆発時に炭素繊維を散らして回線をショートさせ送電を遮断する兵器で、NATO が 1999年に行った旧ユーゴスラビアへの空爆でも投下された。

 (註:"Blackout Bomb" は BLU-114/B4 を子弾とするクラスタ爆弾 CBU-94 で、AGM-154A JSOW の弾頭としても搭載できる。)

2003.04.03 毎日新聞

インターネット

中部クート付近で「きのこ雲」 米が特殊大型爆弾  2日、イラク中部クート付近で2発の大型爆弾が爆発し、きのこ雲が 上がったと付近で作戦行動中の米海兵隊に同行取材しているロイター通信記者が伝えた。
 海兵隊によると、特殊大型爆弾はデージーカッター(約6,800kg)と見られる。 イラク戦争でのデージーカッ ターの使用は初めて。 デージーカッターはアフガン攻撃に使われ、半径100~300m以内の敵を殺傷できるとされる。
2003.04 International Defense Review Thermobaric mortor round  米陸軍は、サーモバリック炸薬を用いた60mm迫撃砲弾の開 発を行い、既に量産を開始したか、90日以内に量産が開始できる段階にある。
 この弾は従来の M270榴弾と同程度の破片効果で、爆風効果を40%増強することができる。
2003.03.24 Aviation Week & ST Battering Iraq  イラク侵攻に伴い、米第3海兵航空団 (MAW) はバスラ周辺で地上部隊の支援作戦を行っている。
 戦闘初日の攻撃目標は移動する車両や数ヶ所の軍事施設で、約5,000名の海兵隊員を支援するため2,000-lb JDAM やレーザー誘導爆弾、CBU-99 クラスター爆弾等を搭載した F/A-18 Nite Hawk と AV-8B Harrier が出撃した。
 また、夜間攻撃に多くの照明弾が使われた模様。
 なお、空軍と海軍支援戦闘機は主として戦略目標と陸軍の作戦を支援している。
2003.03.24 Wired 殺傷能力の高いサーモバリック爆弾、「市街戦版」を米軍が開発中  米軍は今週、米陸軍の武器・弾薬の研究開発施設であるピカティニー・アーセナルで、サーモバリ ック爆弾を搭載した手榴弾と小型ロケット弾を公開した。
 同施設の関係者によると、今春にはサーモバリック弾をバンカー・ディフィートに搭載し、発射テストを行な う予定だという。
 バンカー・ディフィートは肩にかついで使う使い捨てタイプのランチャーで、アフガニスタンで初めて配備さ れた。
Bunker Defeat に関する米陸軍のページ
2003.01.29 Jane's Defence Weekly UK moves ahead on bunkrt-buster  英国防調達庁は2月末に IASW (Infantry Anti-Structures Weapon) の企業説明を行う。
 IASW は重量10kg以下、射程200m以上が要求される下車歩兵用の兵器で、構築物を貫通して内部で破裂する。 炸薬には サーモバリック剤が使われる見込みである。
 ロシアは数年前からサーモバリック型の弾頭を採用している。
 Kornet (射程5.5km) と Metis-M (射程1.5km) ATGMは、弾頭としてタン デム HEAT またはサーモバリック型を装備する。
 Schmel 歩兵用ロケット発射機の PRO-A型はサーモバリック弾頭である。 また RPG-7 ロケット擲弾筒でもサーモバリック弾が使用可能である。
 (註:関連記事 JDW 01.12.22
2002.12.04 Jane's Defence Weekly USAF looks ahead ti new breed of 'smart' munitions  米空軍は、インテリジェント弾という、将来の戦場様相に適合した画期的な弾薬の研究を 行っている。

 Surge Suppressor with Micro Munitionsは、接近する敵部隊を撃破する目的で考えられ 、多目標撃破ハンターキラーマイクロ弾である。

 Dominatorは、12時間滞空し目標を発見すると襲いかかるミサイルで、F/A-22 に9発搭載 できる。 また非殺傷武器の投下も考えられている。

 Covert Standoff Dispenserは、カメラ、通信機などを搭載し、前方地域に情報ネットワ ークを構成する。

 これらシステムまでの繋ぎとして、空軍は Predator A の活用を考えており、開発中の 500-lb JDAM を搭載して同様の任務にあたらせようとしている。

2002.11.28 Inside the Pentagon Congress seeks annual reports on earth-penetrator weapons  米議会の防衛協議会は DoD とエネルギー省に侵徹攻撃兵器に関する年次報告の提出を求めている。
 侵徹攻撃兵器の開発については RNEP (Robust Nuclear Earth Penetrator) をはじめ様々な種類の要求が提出されており、それらの整 理統合と予算の効率的配分が目的とされる。 報告は毎年4月1日を提出期限とし、2007年までの 4年間義務づけられる。
2002.11 International Defense Review Undergound attack initiatives expand
= 各種 HDBT 攻撃兵器の趨勢の紹介記事 =
 HDBT 対処各種 ACTD の列挙
CP2 (Second CounterProliferation) ACTD の紹介
TB (ThermoBaric) ACTD の紹介
Agent Defeat ACTD の紹介
新型侵撤弾について
 Perching Ⅱに、全長1.5m、胴径23cm、重量300kgの侵撤弾を取り付け B-52 投下して1,200m/sで弾着させ、花崗岩に 13.7m侵撤させた。
・市街/洞窟攻撃用の UGV の紹介
  Talon UGV :
   肩撃ち式バンカーバスタ弾又は、洞窟用センサキットを搭載。
  MATILDA UGV :
   SMAW (Shoulderlauched Multipurpose Assault Weapon) 搭載。
  Wolverine UGV :
   M249 機関銃と1,200発の弾薬を搭載。
2002.09.25 Jane's Defence Weekly US anti-terrorism technology advances  米国におけるテロとの戦いのための技術開発 Team Tango は、5月から Phase 2 に入った。 9月11日直後に始まった Phase 1 では、BLU-118/B サーモバリック爆弾 等を生み出している。
 Team Tango の内容は秘になっているが、生物化学兵剤のリモートセンシングなどが含まれている。 海兵隊の Dragon Eye ミニ UAV は Phase 1 で作られたが、現状は分析のためのサンプルを収集してくる能力しかない。
2002.08.28 Jane's Defence Weekly USA speeds development of thermobaric weapons  米3軍は、HDBT (Hard and Deeply-Buried Target) 対処用として、 サーモバリック兵器 の開発を急いでいる。
 DoD は既に BLU-118/B を開発しアフガニスタンで使用しているが、この種の兵器が HDBT 対処用及び市街戦用として 有効と見られることから、各種の応用を考えている。
 海兵隊は開発中の SMAW (Shoulder-launced Multipurpose Assult Weapon) の弾頭に FAE を考えており、今年後半の完成を目指してい る。
 陸軍は小型ロボットに FAE を搭載して遠隔操作でビルの中に入り爆発させることを 考えている。 また、Hellfire の弾頭として使用する計画もある。
 現有 FAE 兵器の焼夷剤して使われているのは、NSWC (Navy Surface Warefare Center) が開発した PBXIH-135 であるが、陸軍は 単一剤で同等以上の効果がある焼夷剤の開発を希望しいる。
2002.08.26 Inside the Navy Marine Corps eyes portable thermobaric warhead for urban Ops  米海兵隊は市街戦や洞窟掃討に使用する携帯型サーモバリック爆弾の開発に注目し ている。
 海軍の NSWC (Naval Surface Warfare Center) は現在、肩撃ち式の弾頭の開発を行っており、最近フェーズ 1 を終了して 2段階目に 移行しており、1年以内には試験的に一部の部隊に装備する模様。
2002.07.24 Jane's Defence Weekly New thermobaric warhead revealed  米国は新型の FAE 弾頭を公表した。
 新型弾等は AGM-114 Hellfire に搭載するもので、BLU-118/B 爆弾に使用してい充填薬と同じ PBX IH-135 が 用いられている。
 この他にも、同じ充填薬を用いた兵器が考えられている。
2002.07.22 Inside the Navy Non-lethal bombs among new Air force wants to develop  米空軍は、建物を破壊することなく敵の戦闘力を不能にする新型非殺傷爆弾の技術研究を行 っている。
 これは空軍調査研究所がおこなっている革新的将来兵器研究に関する報告で明らかになったもので、市街地や地下堅牢施設等の人員を 特殊な音響エネルギー弾頭で戦闘不能にする爆弾とされる。
 非殺傷兵器の研究は海兵隊で陸戦用として研究が進められているが、空軍は航空機搭載用として着目している。
2002.06 Jane's Missiles & Rockets Themobaric warhead for Hellfire successfully tested  米海軍は4月2日、AGM-114 Hellfire 用 Thermobaric 弾頭の発の静爆試験に成功し た。
 Thermobaric 弾頭 Hellfire は、海兵隊の要求に基づくもので、海兵隊は市街戦において2 次被害を少なくする兵器として注目している。
2002.05 Jane's Missiles & Rockets US thermobaric bomb uses a single-stage explosive charge  アフガンで使用された BLU-118/B thermobaric 爆弾の詳細が明らかになった。
 BLU-118/B は従来伝えられていた従来型の2段燃焼式 FAE ではなく、単段燃焼爆弾 であることが分かった。
 BLU-118/B に充填されているのは、少量の従来型 HE にアルミ等が添加されて fuel-rich になった炸薬で、燃焼は従来型 HE の爆轟に 比べゆっくりと長時間進むと共に、周辺の酸素を大量に消費する。
 更に FY-02 ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) では改良型サーモバリック爆弾の開発が行 われている。 ここでは、用途に応じた最適な化学構成を目指している。
 また、別の ACTD では、化学剤や生物剤を四散させることなく無効化する、薬剤無効化弾頭の開発が進められ ている。
2002.04 Interantional Defense Review US eyes new methods of attacking caves  米国はアフガニスタンにおける戦争に、新型 BLU-118/B FAE 爆弾を投入すると共に、更にその効果 を高める研究を FY-02 ACTD (Advanced Concept Texhnology Demonstration) 計画に盛り込んでいる。
 改良型 FAE は、BLU-109 及び Mk84 爆弾の弾体を使用して、ポリマーを基剤とした PBXIH-135 か HAS-13 を 装填したもので、2,000-lb 爆弾を使用する各種 LGB や、GBU-15, AGM-130 等の弾頭部としても使用できる。
2002.04 軍事研究 燃料気化爆弾の原理とメカニズム  FAE の最大の特徴は、同じ弾頭重量なら破壊力が格段に大きい ことである。 爆薬は自前の酸素で燃焼するので、重量あたりの発熱量は石炭や石油の1/10~1/30しかない。
 FAE の効果は焼夷効果ではなく衝撃波による効果である。 FAE の衝撃波は爆薬の1/10位の圧力である反面長 時間持続する。 サーモバリック爆弾とは FAE の別名である。
 BLU-82B は FAE ではない。 燃料は GSX (Gelled Slurry Explosive : ジェル化スラリ ー爆薬) で、硝酸アンモニウムを主成分に、アルミ粉末とポリエチレン、水であり、空中に散布されて点火するわけではない。
2002.03.13 Jane's Defence Weekly DoD focuw on 'cave-busting' munitions  3月2日、米空軍はにアフガニスタンで F-15E から BLU-118/B Thermobaric 弾を投 下した。 実戦での初使用である。
 BLU-118/B は BLU-109 2,000-lb 爆弾の弾体を利用しているため、GBU-15, GBU-24 誘導爆 弾、又は AGM-130 ASM として使用することができる。
 DoD は FY-02 の ACTD (Advanced Concept Technology Demonstrator) としてさらなる改良を検討している。 最終的には単一充填剤 を使用して BLU-118/B より効果が大きな爆弾の開発を目指している。
2002.03.07 AFP=時事

インターネット

これが新型爆弾  米軍が2日、アフガニスタン東部で初めて実戦使用した新型爆弾「サーモバリック」
 衝撃と熱風が洞くつ奥深くまで達し、通常爆弾の10倍もの殺傷能力があるという。 2月に米メリーランド州の海軍施設で撮影した写真 。

 (註:新型のサーモバリック爆弾は燃料気化爆弾の一種で、BLU-118/B と呼ばれ、 BLU-109 の弾殻に燃焼剤を充填したもの)

2002.03.04 日経新聞 殺傷力の高い「熱圧爆弾」 米、空爆で初使用  米軍が1日から開始したアフガン東部バクティア州への空爆でサーモバリック爆弾を初めて使用 した。 すでに2発を投下している。
 アフガンでの対テロ戦争用に開発を始めたもので、昨年12月下旬に実験に成功した。
 極めて殺傷力が高く、今回の投下でも大勢の死傷者が出たと見られる。
 (註:Thermobaric Bomb とは FAE の一種。今回開発されたのは BLU-118/B という FAE で、10発がアフガンに送られている。)
2002.02 Jane's Missiles & Rockets US deploys BLU-118B thermobaric bombs  米国防総省は、堅固目標攻撃兵器の推進を加速している。 BLU-118B は同じく侵撤弾である 2,000-lb BLU-109 を 使い、Paveway LGB として使用できると共に、AGM-130 や GBU-15 の弾頭としても使用できる。
 BLU-118B の試験は12月14日に行われ、急遽10発程度が製造されてアフガニスタンへ送られている。 ただし、1月7日時点で統合参謀本 部の副作戦部長は、まだ BLU-118B を使用していないとしている。
2002.02 Jane's Missiles & Rockets Lancer MWS punches above its weight  英国 SEI社が Raytheon社と Tactical Tmahawk用に開発している Lancer MWS (Multi-Warhead System) の Dynamic Firing 試験が2001年12月5日に実施された。
 Lancer MWS 計画は、Tactical Tomahawk のほか、FOAS 計画や Sorm Shadow 計画とも深く関係している。
2002.01.16 Jane's Defence Weekly USA deveops new thermobaric weapon  米国は、洞窟やトンネルに潜む敵を攻撃するサーモバリック爆弾の開発を完了し、約10発 をアフガンに送っている。
 この爆弾はレーザ誘導爆弾で投下された後、跳ねてトンネル内に入り爆発する。
【註:サーモバリック弾頭 (JDW 24 Oct.,2001 による) 】
 Thermobaric 爆弾は、燃料気化爆弾の一種。 弾着と同時に、炸薬がエアロゾル状に拡散し、その後これに点火する。 爆発により 高圧ブラストが発生し、目標地域を無力化する。
2002.01 Jane's Missiles & Rockets US Navy proposes variable-power missile warheads  米海軍は、ミサイル弾頭の爆発力を目標の状態に応じて換えられる、可変効果弾頭の採用 を提案している。
 可変効果弾頭は、弾殻内を幾つかの小部屋に分けて炸薬を充填し、小部屋毎別々の起爆装置を設置し、信管の 作動に従い指定された小部屋だけが爆発し、残りの小部屋に充填された炸薬は単なる燃焼をさせようとするもの である。
 海軍は現在、弾頭の一部分が爆発した時に、他の小部屋が感応爆発を起こす危険性を分析している。
2001.12.22 毎日新聞

インターネット

アフガン攻撃 新型洞くつ用爆弾使用へ  米国防総省高官は21日、アフガニスタン東部トラボラでの「アルカイダ」掃討作戦で、洞くつ内で高熱を発して敵 を殺傷する新型爆弾(サーモバリック爆弾)を使用する方針を明らかにした。
 レーザー誘導の新型爆弾は同時多発テロ後に製造を開始、ネバダ州で今月14日に行った実験が成功したため 実戦投入を決めたという。
 新型爆弾には化学燃料と爆薬が充てんされ、洞くつ内で放出した化学燃料に爆薬で点火するシステムとみら れる。 燃料気化爆弾の一種で、爆発の衝撃より高熱で敵を殺すのが狙い。
 F-15 から洞くつの入り口に向けて発射するが「バンカーバスター」と同様、洞くつの上空から投下して内 部に貫通させることも可能とみられる。
 高官は既にアフガンへの運搬を開始したことを明らかにした。

【 註:サーモバリック弾頭 (JDW 24 Oct.,2001 による) 】
 Thermobaric 爆弾は、燃料気化爆弾の一種。 弾着と同時に、炸薬がエアロゾル状に拡散し、 その後これに点火する。 爆発により高圧ブラストが発生し、目標地域を無力化する。
 ロシアは歩兵用肩撃ち火器 RPG-7 用の弾薬 TBG-7Vとして輸出しようとしている。
2001.12.19 Jane's Defence Weekly Afghanistan: first lessons
= アフガン戦争戦果の分析記事 =
今後の課題
・開戦初期に、何度かアルカイダやタリバンの幹部を攻撃できる機会を得ながら、取り逃がした。
・HDBT (Hard and Deeply-Buried Target) 攻撃の決め手を欠いた
精密誘導兵器の多用
・12月7日までに投下された爆弾(12,000発)のうち、56% (6,700発)が誘導爆弾
・コソボでは投下された爆弾(24,000発)の35%が誘導爆弾であった。
JDAM の有効性立証
 JDAM 安価(単価$18,000)と、全天候性が広範な使用をもたらした。
WCMD の初使用
 BLU-97/B を202発収納した CBU-87 1,000-lb クラスタ爆弾に、WCMD (Wind Corrected Munition Dispenser) を取り付けた CBU-103 が初めて使用され、成果を収めた。
2001.12.05 Jane's Defence Weekly UK to extend use of cluster bombs  英空軍は1972年以来使用している BL-755 クラスタ爆弾の数を、2006年まで維持する契 約を Insys社と結んだ。
 BL-755 は147個の子弾を搭載し、レーダ近接信管を使用して中高々度から投下される。 1999年の Operation Allied Force では、531発の BL-755 が使用された。
2001.11.12 Aviation Week & ST Big bomb batters Tariban troops   ラムズフェルド国防長官は先週、アフガニスタンで2発の燃料気化爆弾を使用したことを明らかにした。
 BLU-82 Commando Vault は重量 15,000lb、TNT の5倍の威力を持ち地上 3ft で破裂する。 通常 C-130 か ら投下され、ベトナムでは密林でのヘリコプター離発着地設営に、クウェートでは地雷や鉄条網の除去に用いられたが、今回はマザリ シャリフ周辺のタリバン防御部隊攻撃に使用した。
2001.10.15 Aviation Week & ST US stalks Tariban with new air scheme  アフガニスタンでの航空作戦にあたり、DoD は目標識別から5分以内に移動目標を攻撃する新し い作戦計画を実施していることが明らかになった。
 計画のキイとなるのはアフガニスタン全域をカバーする陸海空及び CIA を統合した C4I リンクで E-3 AWACS、E-8 JointStars、 RC-135 RivetJoint、U-2 等の他、GlobalHawk や I-Gnat 無人機が総合的に運用されている。
 攻撃には F-15E や F-117 をはじめ攻撃ヘリが使われ、GBU-37 貫徹誘導爆弾、AGM-130 及び JDAM 等各種兵器が用いられている。
Enduring Freedom 作戦空爆で使用可能なASM, GB 等
Enduring Freedom 作戦空爆に使用した兵器
2000.11.27 Aviation Week & ST Criticism bomb upgrade  戦場の地域制圧に今ではクラスタ型弾頭が不可欠となっているが、人道主義者から『不発のボムレットは地雷 と同じ』との指摘を受け、DoD はその対応を迫られている。
 この問題に最も積極的に対応しているのは米海軍で、AGM-154A JSOW で使用している BLU-97 ボムレット の改良又は取り外しを推進している。
 BLU-97 は人道主義者団体から特に危険と指摘されているボムレットの1つで、JSOW には 145個、Tomahawk には 166個積み込まれている。
 海軍では BLU-97 の信頼度を、現在の96%から99%まで引き上げ(海軍は99.9%を希望している)、不発弾の発生を減らそうとしてい る。
 但し問題点の1つはコストである。 JSOW のセールスポイントはその低価格にあり、1発 $150,000と敵 の防空にかかるコスト以下に納めようとしている。