X-43 Hyper-X に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2008.03.24 Aviation Week & ST Hyper simulations <0805-032402>
 スタンフォード大学の研究チームが、エネルギ省から$17Mを受け、Red Storm スーパーコンピュータを用いて超高速飛翔のミュレーションを実施している。
 シミュレーションは X-43 が二度にわたり記録した Mach 9.6 のデータを中心に行われている。
【 X-43 の試験関連記事:0422-111701 (読売新聞 2004.11.17)】
2006.10.04 Jane's Defence Weekly Race starts for long-range strike <0621-100406>
 2018年の実用化を目指す米空軍の LRS (Long-Range Strike) に各社は意欲を燃やし ている。 LRS の詳細について空軍は口をつぐんでいるが、空軍協会のセミナで空軍参謀総長が、LRS は爆撃機 になることを明らかにした。 各社は2018年実用化の要求からして LRS は亜音速爆撃機になると見ている。
 Northrop Grumman社は B-2A の新型を提案する模様であるが、Lockheed Martin社の Mach 3.0 級 SR-71 を元にした Mach 2.5 級爆撃機の検討も行っている。 同社は EGBU-28 や MOP (Massive Ordnance Penetrator) の搭載も考えている。
 これに対して Boeing社は超音速型を考えている模様で、X-43A や X-51 を元にした endotherminally fuelled scramjet 推進の Mach 6.5 超高速ミサイルの開発も続けている。
2005.06.15 Jane's Defence Weekly Boeing accelerates hypersonic prototypes <0513-061502>
 一旦中止された X-43C 計画が再構築され再開される模様で、Boeing社がその準備に入っている。
 当初の計画では、 X-43C より大型である X-43B がターボジェットも搭載して、Mach 3~4到達後 にエンジンを切り替える機能を検証するはずであったが、改訂 X-43C 計画ではエンジンを切り替え機能の検証 が最大課題になった。 このため X-43C の3基のスクラムジェットエンジンの上に1~2基のターボジェットエンジン YJ-102R が候補)が搭載される。
 スクラムジェット超高速機の計画としては、HyFly 計画や Mach 10.0~12.0を目指す DARPA の FALCON 計画などがあるが、この他にMach 4.0~7.0を目指す DARPA と空軍の SED-WR 計画も Boeing社で進められている。
2005.01 Jane's Missiles & Rockets NASA's X-43A scramjet breaks speed record <0504-010022>
 NASA が Hyper-X 計画として開発した X-43A が、11月16日に Mach 10 を記録 した。
 X-43A は有翼一段式に改造された Pegasus に乗せられて、高度40,000ftで B-52B から発射され、Mach 10に達したのち、発射約90秒後 に高度110,000ftでブースタが切り離され飛行を続けた。
 空力加熱による先端温度は、3月27日に Mach 6.8 を記録した際に2,600゚Fであったが、今回は3,600゚F(註 :約2,000゚Cに達したと見られる。
2004.11.24 Jane's Defence Weekly NASA strives to keep scramjet project alive <0423-112401>
 NASA の Hyper-X 計画は、11月16日に X-43A が Mach 9.8 を達成したことにより終了したが、NASA は Hyper-X の様な飛行計画はなくなるものの、基礎的な研究は継続する。
 更にFY-07には ramjet/scramjet によりMach 6~8を目指す二段式打ち上げ機の開発を開始したいとしている。
2004.11.22 Aviation Week & ST Mach 10, but now what? <0422-112201>
 X-43A の最終飛行実験が11月16日に行われ、Mach 9.65を記録した。
 全長12ftの X-43A は Orbital Science社製の小型ロケット Pegasus の先端に取り付けられ、B-52 の右翼に懸架、高度110,000ftで分 離され、10~12秒間のスクラムジェット推進による自力飛行を行い、Mach 9.65に達し た。 この間の飛行距離は18.9nmであった。
 NASA は X-43A による Hyper-X 計画に$230Mを投じて3回の実験飛行を行ったが、今後の超音速エンジンの開発は計画されていない。
 現在研究中の超音速エンジン計画は以下の通りである
HyFly 計画:
 DARPA と海軍によるスクラムジェット研究で、2005年にMach 6.0で30秒の飛行実験を予定。
HyTec 計画:
 空軍のスクラムジェット研究で、燃料冷却機構を主とする地上燃焼試験を2005年に予定。 2008年に Scramjet Engine Demonstrator を用い、飛行試験を予定。
ScramFire 計画:
 DARPA と陸軍によるスクラムジェット推進砲弾の研究。
HyShot 計画:
 DARPA と豪州による計画で、2005年にブースターロケットとスクラムジェットエンジンを用いた試験機によるMach 10 の飛行実験を南豪で予定。
2004.11.17 Yahoo 読売新聞記事

無人ジェット機がマッハ9.8・・・

<0422-111701>
 今年3月にジェット機としては世界最速の Mach 7 を記録した NASA の無人機 X-43A が、米東部時 間16日夕、カリフォルニア州沖上空の飛行で Mach 9.8 (11,000km/h) を記録し、世界最速を更新した。
 X-43A は B-52 の右翼から小型ロケットの先端に取り付けられた状態で発射され、約33,000mの高度で分離、 約10秒間の自力飛行で時速約11,000km/hに達した。
2004.11.12 Hot Wired

インターネット

「マッハ10に挑むNASAの超・・・」 <0422-111201>
 NASA の実験機 X-43A プロジェクトは、来週行なう試験飛行で音速の10倍近い 12,000km/hを達成し、飛行機の速度記録を塗り変える予定である。
 NASA はこの試験を最後に超音速エンジンのプログラムから撤退し、ブッシュ大統領の提唱する新しい宇宙探 査構想に予算を振り向ける予定だ。 新構想は、NASA が人類を月と火星に送り込む事業に専念するよう求めている。
 現時点では、来週行なわれる X-43A の試験飛行が、2億3000万ドルをかけたこのプログラムの最終飛行となる。
2004.11.01 Aviation Week & ST Last mile <0421-110103>
 X-43A Hyper-X 最終試験飛行が11月中旬に予定されている。
 X-43A は3月27日の試験飛行でMach 7を記録したが、政府の月/火星探査計画の重視により、空軍と共同で行 う予定の X-43C 計画は中止となった。
 NASA のHyper-X 開発当局は、2006年以降に計画の復活を主張しており、継続することにより2015年には 20,000-lb の LEO (Low-Earth Orbit) を打ち上げる再使用超音速機の実用化が可能としている。
2004.09.08 Jane's Defence Weekly Hyper-X flight sets speed record <0417-090803>
 ギネスブックが3月27日に X-43A が出した Mach 6.83 を、吸気式エンジン機による世界記録に認定 した。 これまでの吸気式エンジン機の記録はラムジェットミサイルが出した Mach 6.7 であった。
 NASA は10月に、X-43A による Mach 10 の飛行に挑戦する。
2004.08.16 Aviation Week & ST Bigger may be better <0415-081605>
 米空軍研究所は大型のスクラムジェットエンジンの開発を目指し、基礎研究と実験を行っている。
 この計画は Robust Scramjet計画と呼ばれ、エンジンは超音速攻撃機や偵察機、及 び宇宙往還機に使用するもので、開発中の地上試験用スクラムジェットより10倍の大きさのエンジンを 7~8年後に試作する。
 技術課題は大型化に伴うエンジン構造のひずみの是正等多数あるが、その一部は、DARPA の支援を受け行っている SED (Scramjet Engine Demonstrator) 計画で解決できるとされる。
 SED は炭化水素燃料を使用するスクラムジェット SJX61-1 を搭載する実験機 Wave-rider を2008年秋まで に最大速度 Mack6.5~7 で飛行させる計画で、2005年~2006年に地上試験を予定している。
(WaveRider 関連記事 DN 2004.01.26)
2004.05.24 Defense News Scramjet aims for Mach 10 <0412-052402>
 米豪両国は、2005年中頃に Scramjetエンジンを搭載した試験機による Mach 10 の飛行実験 を南オーストラリアで実施することを計画している。
 両国はこの実験を$4.6Mを投じ行う予定で、米側は DARPA が、豪側は政府機関と大学の代表から構成する Australian Hypersonic Initiative がそれぞれ担当している。
2004.05 Jane's Missiles & Rockets X-43A sets Mach 7 air-breathing vehicle speed record <0414-050024>
 3月27日に X-43 Hyper-X Mach 7 を達成した。
 2:00PMに高度40,000ftで Pegasus ブースタは B-52 から切り離されて点火し、高度95,000ftでMach 7に達した。 ブースタ点火90秒 後に X-43 は小型ピストンでブースタから分離され、スクラムジェットだけを推力とする飛行に入り、約10秒後に燃料が燃え尽きるま でエンジンを作動させた。
 X-43 はその後8分間にわたり空力操舵で各種運動を行い、発射地点から450mile離れた洋上に落下した。
2004.04.07 Jane's Defence Weekly NASA's forcus shift dents hypersonic flight delight <0407-040702>
 3月27日に NASA はX-43A Hyper-X Mach 7.0 の飛行に成功したが、米 国が再び月と火星を目指すことを1月に大統領が表明したため、NASA ではこの計画の優先度が下がり、空軍と共同開発を進めていた X-43C は計画中止となった。
 X-43C HyTech は炭化水素燃料の scramjet エンジンを3基搭載する計画であったが、空軍は今後このエンジンを1基搭載する SED (Single Engine Demonstration) 計画を独自に進める。 一方海軍は HyFly 超 高速ミサイルの飛行試験を年末に開始する。
 X-43A の次回にして最後の飛行試験は年末に予定され、Mach 10.0 を目指す。
2004.04.05 Space News NASA's X-43A achieves 10 seconds of flight over Mach 7 <0410-04040508>
 NASA の極超音速実験機 X-43A の飛行試験が3月27日、カリフォルニア沿岸上空で行われ、自力で 10秒間 Mach 7 で飛行し、太平洋に落下した。
 3回目となる次回飛行試験は10月以降行われるが、$230Mを投じ1996年から行ってきた X-43計画はこれで終了 する。
2004.04.05 Aviation Week & ST A breath of fast air <0407-040502>
 NASAは3月27日、X-43A 超音速実験機の飛行試験を行い、高度100,000ftで Mach 7 を記録し、所望の成果を得た。
 なお、スクラムジェットが Mach 5~15 の領域でロケットエンジンに対抗するためには、耐熱処理や空気吸入及び燃料流入制御等多く の技術的課題が残されている。
 X-43A の次回飛行試験は10月までに行う予定で、Mach 10 に耐えられる設計がなされている。 NASA が$230M を投じて行ってきた X-43計画は、X-43B が失敗、X-43C が最近中止され10月の試験をもって終了する。
2004.03.29 Space News New NASA goals may mean retreat from hypersonic research <0410-04032904>
 NASA は1月に発表された新たな宇宙探査構想を推進するため、空軍と共同開発を進めていた X-43C の中止を 決めた。
 これは下院の航空宇宙技術分科委員会で明らかにしたもので、この他再利用可能な RS-84 エンジンも計画中止 となった。
 DoD は NASA の関与が無くとも極超音速技術の研究開発を継続する方針を示しており、空軍は Scramjet エンジンを1基搭載し、Mach 7~8で飛行する事を目標とする SED (Single Engine Demonstration) 計画を2010年の飛行試験を目指し進める。
2004.03.28 Yahoo 時事通信記事

「極超音速機がスピード世界・・・」

<0406-032801>
 NASA は27日、X-43A の飛行テストをカリフォルニア沖上空で行い、7,700km/h (Mach 7 ) を記録したことを明らかにした。
 X-43A は全長3.6m、重量約1,270kgの実験用の無人飛行機で、飛行テストでは B-52 により高度12,000mに運ばれ、切り離された後ブー スターロケットで高度30,000mまで上昇し、ブースターロケットを分離後、自力で10秒間飛行して太平洋に落下 した。
2004.02.02 Space News NASA sets Feb. 21 for next X-43A Hypersonic flight test <0405-020204>
 NASA は、2月21日に計画している2回目の X-43A 超音速実験機の飛行試験を前に、B-52 での搭載飛行試験を 終えた。
 B-52 による試験は1月26日に行われ、Pegasus を搭載した2時間の各種事前試験に成功した。
 X-43A は NASA の Hyper-X 計画のスクラムジェット技術を検証する重要な試験機で、初回試験は2001年6月に失敗している。
2004.01.28 Jane's Defence Weekly X-43A will fly in February <0403-012804>
 NASA が、2001年の事故以来大幅に遅れていた X-43A Hyper-X の飛行試験を、2月11日に行うと発表した。
 この試験に成功すれば、空気取り入れ方式エンジン機による、初の超高速飛行になる。
2004.01 Jane's Missiles & Rockets ATK purchases hypersonic flight companies from Allied Aerospace <0404-010018>
 ATK社が、DARPA、陸海軍と共同でスクラムジェットの開発を続けている GASL社、及び Mach 7 で飛行する X-43C の開発を行っている Mico Craft社を買収して、高速飛翔体分野への進出を狙っている。
 X-43C は、全長3.74mの X-43A より大型の4.87mで、運搬用航空機から切り離された後に Pegasus ロケット で加速され、スクラムジェットを起動する。
 スクラムジェット機は衛星打ち上げ等に劇的な改善をもたらすと共に、長距離精密攻撃兵器としても注目され ている。 DoD/NASA は Mach 5~10、最終的には Mach 12 を目指している。
(関連資料 SN 2003.12.01)
2003.12.08 Aviation Week & ST X-43A LS  NASA は11月中旬に、超音速実験機 X-43A の低速操縦研究用試験機 X-43A LS (Low-Speed) による初の飛行試験を行い成功した。
 X-43A LS は翼スパン12ft×7.1ft、重量212-lbで推力140-lbfの AMT-1500 ターボジェットを搭載し、翼は実際の X-43A よりも40%大 きく設計されている。
 試験は Eglin 空軍基地で2回にわたり行われ、速度100kt~180ktでのピッチ/ロール動作、75ktでの旋回等各種試験を実施した。
 当局はまた、重量300-lb、全長15ftの X-43B RBCC (Rocket-Based Combined Cycle) の低速度試験機 X-43B LS を製造中で、来春に飛 行試験を予定している。
2003.12.01 Space News ATK Alliant Techsystems joins hypersonics game <0402-120106>
 ATK Alliant Techsystems社が、超音速技術を専門とする GASL 及び Micro Craftの2社を買収して、DoD や NASA の超音速機開発に参画する意向を明らかにした。
 ATK社は弾薬や固形ロケットモーター等の製造で著名な企業だが、2社を約$40Mで買収し、数年以内に超音速機部門での飛躍的発展を目 指す。
 GASL社は DARPA と陸海軍が研究中の超音速スクラムジェット HyFly のプライムであり、Micro Craft社は 最近、X-43C 超音速実験機3機の製造を$150Mで受注している。
2003.11.17 Space News NASA Safety Center tackling its first shuttle issue  NASA はこの10月に NESC (NASA Enjineering and Safety Center) を新たに設立し、スペースシャトルや X-43A などの墜落や故障原因 の探求と安全策の立案を専門的に開始している。
 初年度の試験等の経費は$45Mで、43名のスタッフが上記のほか、火星探査計画の安全性確認及び仏と共同で2004年に打ち上げ予定の宇 宙船 Infrared Pathfinder Satellite Observations spacecraft の開発段階での故障探求を行っている。
2003.11.03 Aviation Week & ST High-velocity verdicts  2001年の初回飛行試験に失敗した NASA X-43A の飛行試験を年末に控え、米空軍は次に予定する X-43C の試験に向け、その成功に期待を寄せている。
 X-43C 計画は空軍と NASA が共同研究を行うもので、試作機での試験は2008年に開始を予定し、8回の飛行試 験を予定している。
 一方、欧州では仏の MBDA社が超音速研究試作機 LEA の設計提案を11月に行う準備を行っている。 同社はロ シア企業と共同で研究を進め、2009年から6回の飛行試験を計画している。
 LEA は全長5m、スクラムジェット推進で Mach 4~8を狙っており、次世代超音速兵器システムへの適用を目的 とする。
2003.10.20 Space News U.S. breathes life into Hypersonic research  NASA と米空軍が共同研究を行っている X-43C の試作に$150Mが充当され、今後3機を製造、2007年の試験飛行開始 を予定している。
 X-43C はスクラムジェットを使用し、最大速度 Mach 7 を目標に研究が行われている非回収型試験機で、NASA は最終的には Mach 15 を目標とする空軍仕様の回収型大型試験機 X-43D の試作を 2025年頃を目標に検討を進めている。
2003.07.30 Jane's Defence Weekly NASA reports on X-43 Hyper-X failure  2001年6月に行われた X-43 Hyper-X の初飛行試験失敗は、NASA の調査の結果、設計性能の計算違いであることが判 明した。
 NASA は今年後半に Hyper-X の2度目の試験を計画している。
2003.07.28 Aviation Week & ST X-43 to fly in fall  NASA は2001年6月の飛行試験中に墜落した超音速実験機 Hyper-X (X-43A) の調査結果を予定より1年遅れて公表した。
 調査報告は機体設計が不充分であったと結論づけ、制御システムが不安定な状態となったことと方向舵のアキ ムレータが脆弱な設計のため高度24,000-ftでの空気抵抗に耐えられず破損したことを指摘している。
 計画当局は既に様々な改善を行っており、10月か11月に2度目の飛行試験を行う準備を進めている。 なお、今回の高度はより空気抵抗 の少ない高度40,000ftを予定している。
2003.06.02 Aviation Week & ST Exploring the Envelope  NASA と共同で研究中の X-43C 超音速試験機の地上エンジン試験が成功裡に進んでいること から、米空軍はこのエンジンを巡航ミサイルやその他航空機への活用を検討している。
 X-43C は炭化水素燃料を用いた 3基のスクラムジェットエンジンを搭載し最高速度 Mach 7.0 を目標に現在エンジン試験が続いている。
  X-43C の最初の飛行試験は 2007年夏に予定され、さらに 6~9ヶ月間隔で 2回の試験を予定している。
 空軍はこれと併行して EFSEFD (Endothermically Engine Flight Demonstrator) の飛行試験を 2006年から開始し5~11回の飛行試験を 実施する検討を始めている。
2003.03.19 Jane's Defence Weekly US plans new hypersonic flight demonstration  米空軍は今後数年以内に、HyTech Scramjet (Super-sonic Combustion Ramjet) エンジンの飛行試験を行う。
 空軍がFY-06~FY-07に開始を計画している EFSEFD (Endo-thermically Fuelled Scramjet Engine Flight Demonstration) 計画の5回の飛行試験では、HyTech エンジンを1基搭載した使い捨て型の機体を使用する。  実験用のエンジンは Mach 4~ Mach 8 で使用される。
 HyTech エンジンは NASA の X-43C において、3基並列に取り付けられる。 2001年に NASA が行った X-43A Hyper-X の試験は失敗し たが、次回の試験は2003年9月に計画され Mach 7 を目指す。
2003.03.05 Jane's Defence Weekly US launches unified plan for aerospace technology  DoD は、次世代巡航ミサイルや攻撃機などの超高速飛翔体開発に NAI (National Aerospace Initiative) を活用し、 軍民共同による開発の効率化を図ろうとしている。
 2001年6月にブースタの異常により失敗した X-43A Hyper-X の第2回目の飛行試験は、2003年後半に予定されている。
 空軍と海軍はそれぞれ、2006年に Mach 6 を目指した HyTech (右図) 及び Hyfly を計画している。 DoD は2012年 頃を目標に Mach 12.0 の air-breathing 方式の推進装置を実現したいと考えている。
2002.11.18 Aviation Week & ST Pegasus/Hyper-X model undergoes tunnel testing  NASA Pegasus/Hyper-X の高速風洞試験が来年の飛行再試験に向け行われている。
 NASA の超音速実験機 X-43 の飛行試験は 2001年6月に行われたが、1段目ブースターのエレボン故障により、9秒後制御不能となり指令 自爆されている。
 現在行っているのは 2003年の試験に向けたエレボンと操舵装置の負荷に関する空力データで、今週から NASA の Langley Research Center において Pegasus/X-43 の結合状態での高速風洞試験が行われる。
 再飛行試験は来年、南カルフォルニア沿岸で NASA の B-52 試験機から投下、Pegasus は X-43 切り離しの 10秒前に Mach 7まで加速される。
2002.06.24 Aviation Week & ST Subscale engine tests cruicial to X-43C  X-43C のサブスケールモデル MFPD (Multimodule Flowpath Propulsion Demonstrator) の製作が Allied Aerospace の GASL 工場で始められた。
 MFPD は 2/3 スケールモデル で 2003年秋から NASA の8ft 高温トンネルでの基本性能確認試験に使用される。
 X-43C は重量 5,000lb、全長 16.5ft で、NASA と空軍は 2006年後半に飛行試験を計画している。
 試験は B-52 から X-43C を発射、ロケットブースターでスクラムジェット作動速度まで加速、その後約 4分 間実際にエンジンを作動し、最大速度 Mach 5~Mach 7 を確認する。
 MFPD の他に NASA では実際の X-43C 用エンジンの試験を 2005年に計画している。
2002.05.20 Space News NASA US Air Force plan X-43C mission to test scramjet  NASA と空軍は燃焼型ラムジェットかスクラムジェットを搭載する X-43C による超音速飛行試験 10年以内に実施する計画を立てている。
 NASA は 2001年6月に X-43A の飛行試験を行ったが失敗、X-43C による計画は空軍がエンジンを製造、NASA が機体を提供する。
 両機関はこの他に、X-43B の試験に関しても検討を行っているが予算的な裏付けはいまのところ立っていない。
2001.06.13 Jane's Defence Weekly NASA destroys hypersonic X-43A  NASA は 6月 2日に Hyper-X (X-43A) の初発射試験を試みたが、X-43A を発射地点まで運搬するブースタがコー スを外れたため爆破した。
2001.06.11 Aviation Week & ST Elevon failure precedes loss of first X-43A  NASA の最初の超音速試験機 X-43A の飛行試験が6月2日、南カルフォルニア沿岸で行われたが、制御不能となり 破壊された。
 X-43A は B-52 の下部に取り付けられ、高度 95,000ft で切り離されたが、「Pegasus XL」と呼ばれる補助エンジンに点火して7.7 秒後から制御不能となり、45秒後に破壊された。
 NASA は正式なコメントを表明していないが、発表されたビデオの映像から約8秒後に2枚のエレボンが脱落 したことが確認されている。
2001.06.03 毎日新聞

インターネット

極超音速飛行機、試作機の飛行実験が失敗  NASA が開発している無人極超音速飛行試作機 X-43A の飛行実験が行われたが、制御不能となり破壊された。
 X-43A は B-52 の下部に取り付けられて上空に運ばれ、切り離されたが、「ペガサス」と呼ばれる補助エンジンに点火した直後、 制御不能となり、分離から51秒後に指令破壊された。
NASA の Hyper-X の画像ページ
ARRMD の概要
2000.05.29 Aviation Week & ST Hyper-X flight slip to September  
1999.11.17 Jane's Defence Weekly NASA to start M7.0 scramjet tests