Dragon Eye に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2006.01.30 Defense News Congrested airspace <0605-013005>
 イラクとアフガニスタンでは、多数の小型 UAV を米陸軍と海兵隊が運用しており、安全基準の整備が急務となっている。
 陸軍は400機以上の Raven を大中隊レベルで運用しており、海兵隊は372機の Dragon Eye を2003年10月に発注し、現在両軍合わせて1,000機以上が高度3,000呎以下の低空域で偵察監視用に使用 されている。
 戦地ではこれまでにも UAV と AC-130 やジェット戦闘機によるニアミスが発生しており、11月には Raven と Kaiowa ヘリの衝突事故が発生した。
 中央軍は飛行計画の事前徹底等を行っているが、中隊規模での UAV は臨機使用がほとんどであるため実効性に乏しく、検討作業が 進められている。
2005.06 International Defense Review Mini-UAVs - the next small thing <0512-060007>
= 手投げ発進式 mini UAV の現状を紹介する6頁にわたる記事 =
FQM-151 Pointer
 全長2.8m、最大重量3.8kg、ペイロード900gで、10kmの航続距離と90分の滞空能力を持つ。 米特殊部隊がアフガン及びイラクで広く 使用している。
RQ-11A Raven
 最大重量2.3kgでペイロード200g、滞空能力75分の能力を持ち、今までに世界で一番多く生産された UAV で、1,000機 以上が配備された。
Dragon Eye
 米海兵隊が装備し、300機以上が調達された。 滞空能力は45分であるが、Block 1 では滞空性能が向上して いる。
Desert Hawk
 米空軍が基地防衛システムの一部として装備している自重3.2kg、滞空能力90分の mini UAV で、6機からなるシステムを20システム装 備している。
MAV (Micro Air Vehicle)
 米陸軍が FCS 用に開発している直径33cmの VTOL UAC で、今年6~7月に第25歩兵師団 に配備される。
SilentEyes
 空中発射式の使い捨て UAV で、湾岸戦争時に爆撃効果判定用として開発が始められた。 ALE-50 ディスペンサのチューブと同寸にで きている。
Skylark
 イスラエル Elbit社製でポッドを吊り下げた形状である。 ポッド前方には回転可能なターレットがあり、光学ズーム10倍の EO システムを装備している。 重量は5.5kg、運用範囲は10km、滞空能力は2時間である。
SkyLite
 2006~2007年 IOC を目指し開発中の、キャニスタから小型ブースタで発進する UAV であるため、隠掩蔽された場所から発射操作がで きる。 重量は6kg、滞空能力は4~5時間である。
Bird-Eye
 イスラエル IAI社の製品で、重量1.3kgの Bird-Eye 100 から、5kgの Bird-Eye 500 までがある。 ペイロードは100g~1kgで、滞空 能力は80分である。
搭載データリンク装置
 mini UAV 用のデータリンクである Tadiran Spectralink は、重量120gで誤り修正及び周波数ホッピ ング機能を持ち、地上での受信は腕巻き式の携帯受信機 V-RAMBO で行う。
2005.04 National Defense Marines refine tactics for unmanned aircraft <0508-040013>
 米海兵隊は運用中の Dragon Eye の運用改善と、新たな UAV の導入を検討してい る。
 海兵隊は、長~短距離偵察監視用 UAV が必要であるとして、連隊に装備する新たな UAV について要求性能 を検討中である。 また、Dragon Eye の更新も検討しており、候補には滞空時間が長く着陸精度の良い、翼端 長63inの X-63 があがっている。
 海兵隊は UAV 運用上の問題点として、戦場空域に三軍の UAV が同時多数に存在することをあげ、統合運用ドクトリンの早期策定が急 務としている。 例えば陸軍の Raven と Dragon Eye の操縦周波数は同一で、相互干渉を防止するため5mile 以上離隔させる必要がある。
 また、イラクで失った22機の UAV のうち17機は操作ミスによるため、操作訓練の重要性も指摘している。
2004.12.20 Inside the Navy Marine Corps could soon get approval to buy more Dragon Eye UAVs <0505-122002>
 米海兵隊への Dragon Eye 追加装備が2週間以内に承認される模様で、合計 467機の製造が可能となる。 実際の製造は予算及び生産能力から今年度は40~80システムとなるとみられる。
 海兵隊は昨年9月から31システムをイラクで運用中で、更に6個システムを増加配備する計画であり、展開は 2005年2月頃となる。 1個システムは UAV 3機と地上装置から構成される。
2004.05.03 Inside the Navy ONR seeks Miniture Digital Datalink for Marine's Dragon Eye UAV <0411-050301>
 米海軍 ONR は、海兵隊が運用中の Dragon Eye UAV に搭載する小型のディ ジタルデータリンクに関する提案を企業各社に求めている。
 海兵隊の Dragon Eye には現在アナログ型式のデータリンクが使用されているが、到達距離が限定され、妨害にも脆弱なため、デジタ ル型に更新する計画で、企業に2基の試作品を開発することを求めている。
2004.02.18 Jane's Defence Weekly US rethinks plan for naval drones <0404-021803>
 米海軍は今まで RQ-2 Pioneer, Dragon Warrior, Dragon Eye の3系列により構成さ れる UAV 体系を考えていたが、イラク戦争の経験などから Pioneer と Dragon Warrior を一本化して、Dragon Eye と2系列化しようと考えている。 海軍は RQ-8 Fire Scout の採用を決めている。
 陸軍は TUAV として Shadow 200 の採用を決めており、DoD は海兵隊に対して Pioneer の後継に Shadow 200 を強く押している。
 しかしながら海兵隊は Fire Scout も Shadow 200 も海兵隊の要求に合わないとして、新たな UAV の開発を 希望している。
 新たな UAV には情報取得、目標捕捉照射のほか、APKWS 等で武装して V-22 の同 行掩護をさせようと考えている。
2003.12.22 Aviation Week & ST Finding the needle  米軍の UAV は広範多岐にわたり運用されているが、放置された爆発物や地雷の探知に関しては唯一その能力に欠けている。
 現在イラクでは6機の Predator を定期的に飛行させ、映像比較により爆発物等の探知を行っ ているが、成果はほとんどでていない。
 議会は DoD が MASINT (Measurement and Signiture Intelligence) 装置を充分に開発装備しないことに不満を表明しており、この種 センサーの早期配備が望まれている。
米軍は数年で戦術 UAV を500機以上に増加装備する他、Raven や Dragon Eye の様な mini-UAV を1,700機以上装備することを決めており、センサーも逐次改善される方向にある。
 また、NGA (National Geospatial-Intelligence Agency:これまでの NIMA) は、新型のセンサー評価用に空軍から2機の Global Hawk を引き継いだ他、2機の Pradator B を購入した。
 NGA は UAV 用レーザーレーダーの開発を進めるとともに、高解像度映像装置や樹木透視型 SAR 等の開発を行 っている。
2003.11.26 Jane's Defence Weekly Record-breaking order for small UAVs  11月13日、米海兵隊が AeroVironment社に1,026機 Dragon Eye UAV と、342セットの地上装置等を発注した。 契約総額は $20Mで UAV としては初の大量契約となる。
 Dragon Eye システムは1基の地上装置及び支援器材と数機の UAV からなり、システム価格は$60,000~$70,000 である。
 Dragon Eye には海兵隊以外にも陸軍特殊部隊や海軍が関心を示していて、海軍は See-All という名で何機かを購入している。
2003.09.29 Defense News Light and cheap  米海軍の Silver Fox と海兵隊の Dragon Eye 小型軽量 UAV がイラクで初めて実戦運用さ れた。
 Dragon Eye は第1海兵師団に20機と地上装置10セットが送られ、主として作戦成果の確認に使用され た。 通常1個システムは3機の UAV と1基の地上装置からなり価格は$120,000、将来的には300システムを導入する計画。
 Silver Fox は市販のラップトップコンピュータを地上装置として使用し、各種カメラを搭載する。  イラクには12機が送られ、海軍特殊作戦での偵察監視用に運用された。 価格は約$20,000とされるが、イラク戦では搭載装備を特殊な ものに代えたため、$40,000程度となった。
2003.06.09 Inside the Navy MARCORSYSCOM finds Dragon Eye UAV peformed well in Iraq war  米海兵隊は 情報収集用の新型 UAV Dragon Eye をイラク戦で試験的に運用し、良好な成果 を得た。
 Dragon Eye はゴムバンドによる投射装置で発射する携帯型 UAV で、今回はじめて試作機が実用的に使用され た。
 実戦使用で明らかになったのは機体構造が脆弱で耐久性に欠けること、良好なセンサー映像を得るには高度100ft以下で飛行させる必要 があること、航続距離は約10km、滞空時間は約1時間と当初の設計目標を下回っていた。
 当局はこれらのデータを開発に速やかに反映するとしている。
2003.04.14 Inside the Navy Marines receive new Silver Fox UAV for surveillance missions in Iraq  3月下旬、Silver Fox UAV 4機がイラクに展開中の海兵隊 ⅠMEF に配備され、1月に配備さ れた携帯型 UAV Dragon Eye と連携して偵察監視を行う。
 Silver Fox は翼端長8ft、全長6ft、重量20-lb で翼は脱着式、HUMVEE に搭載し、簡易発射装置から打ち上げられる。
 滞空時間は 4~5時間で、高度 1,000ftから各種カメラと化学剤検知センサーで監視活動を行い、データを瞬時に地上のラップトップコ ンピュータに送ることができる。 
2003.04.09 Jane's Defence Weekly US marines roll out new systems for Baghdad ops
= 海兵隊第1遠征軍がイラクで使用した新兵器 =
PRR
 英 Marconi社製の PRR (Personal Role Radio) が5,000台以上装備され、主として13名編成の歩兵分隊内の通信 に使用された。
Thermobalic SMAW
 Talley社は、肩撃ち式の SMAW (Shoulder-launched Multipurpose Assault Weapon) 用のサーモバリック弾頭を2,000発生産し、そのう ち1,000発がイラクへ送られた。 SMAW 用のサーモバリック弾頭は、他のサーモバリック弾頭の様に熱効果に 期待すると言うより、衝撃波効果が大きく、密閉された室内や、二階建ての建物内に有効である。
Dragon Eye
 10個システム(20機の機体と10基の地上装置)の Dragon Eye UAV が持ち込まれた。 海兵隊では2006年までに311システムを装備する 意向である。
その他 Low Tec 兵器
 穿孔装置、鏡、ケブラ製袖付き手袋、潜望鏡などの Low Tec 新兵器が活躍した。
2003.03.10 Inside the Navy Experimental Dragon Eye UAV available to 1 MEF in Persian gulf  試験用の携行型 UAV Dragon Eye 10個システムが、イラクに展開中の第1海兵外征軍に配備 され市街地での偵察監視用として始めて使用されている。
 システムは3機の 手投げ式 UAV と制御装置からなり、半径10km 以内を速度35ktで飛行し、搭載する GPS 及び各種カメラ、IR センサ ーでリアルタイムの情報を収集できる。
2002.10 International Defense Review Small, but well equipped
= mini UAV 現況に関する特集記事 =
 写真入りで紹介されている主なシステムは、
Dragon-EyeMITEFINDERSilentEyePointerSentryEyeXQ-138 HeliSpyKestrelRavenSparrowSWARMAvatar P1Brumby Mk3
などである。
 また、手のひらサイズの 'Ultra-Lightweight Air Vehicle' として、
Black WidowMicroBat、メリーランド大学のthrust-augmented entomopterSamara、GTRI社のentomopterHoverFly
などが写真入りで紹介されている。
2002.09.25 Jane's Defence Weekly US anti-terrorism technology advances  米国におけるテロとの戦いのための技術開発 Team Tango は、5月から Phase 2 に入った。 9月11日直後に始まった Phase 1 では、BLU-118/B サーモバリック爆弾 等を生み出している。
 Team Tango の内容は秘になっているが、生物化学兵剤のリモートセンシングなどが含まれている。 海兵隊の Dragon Eye ミニ UAV は Phase 1 で作られたが、現状は分析のためのサンプルを収集してくる能力しかない。
2002.07.31 Jane's Defence Weekly US Marine Corps considers UAV buy  米海兵隊は1,026機の Dragon Eye UAV と、342基の地上誘導装置を調達したいとしている。
2002.07.29 Inside the Navy Marine Corps to award ISURSS contruct for Dragon Eye UAV systems  米海兵隊は現在、ISURSS (Interim Small Unit Remote Scouting System) 計画として開 発中の Dragon Eye UAV システム製造企業を 1社に絞り込む準備を行っている。 開発は Aero Vironment と BAI Aerosystem の2社が共 同で行っており、この内の1社を主契約社に指定する。
 計画では 1,026機以上の Dragon Eye と342セットの地上ステーションを導入する。 IOC は 2003年7月を予定。
 この UAV は携帯型で、飛行高度 200~1,200ft、情報伝達距離 約5km。前線での偵察監視用として大隊に装備 する。 約 2週間の訓練で操作可能とされる。
2002.02.04 Inside the Navy Marine War Lab hopes airborne sensor can help in war on terrorism  米海兵隊の戦闘研究所は現在、対テロ戦に適用する生物・化学兵器探知センサー搭載の小型 UAV 装備化を促進すべく 検討を行っている。
 海兵隊は CBIF (Chemical Biological Incident Force) に装備予定の生物・化学兵器探知センサーを搭載 する Dragon Eye と Dragon Warrior UAV の開発を急いでいる。
 Dragon Eye は重量約4ポンド、滞空時間 60分で、航続距離は約 10km、軍以外の FEMA (Federal Emergency Management Agency) や消 防局等の機関も導入を検討している。
2001.02.07 Jane's Defence Weekly Dragon Eye UAV sets sights on US marines  米海兵隊は、小部隊用偵察システムとして Dragon Eye の調達を開始する。
 Dragon Eye UAV は、1.9kg重の超小型 UAV で、最大距離10kmを 1時間飛行できる。 離着陸は自動で行われ、飛行経路をセット して飛行するが、飛行中に地上指令で変更することもできる。
 機体には可視光、赤外、微光用白黒の何れかのカメラを搭載できる。
 機体の単価は $3,000 で、他に $10,000 の地上装置が必要である。
Marine Corps Association の Dragon Eye のページ