Scan Eagle mini UAV に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2018.05.09 Jane's Defence Weekly Insitu unveals ITAR-free ScanEagle 3 UAS <1807-050907>
 Boeing社の子会社であるInsitu社が5月1日、デンバーで開かれた展示会でScanEagle 3を公表した。
 ScanEagle 3は、より高度な装備を複数搭載して長時間飛行させたいとのユーザからの要望に対応して開発したもので、原型のScanEagleに比べて 搭載能力は2倍3種類の装置を同時に搭載して18時間の滞空能力を持つという。
 ScanEagle 3は重質油JP-5/JP-8を燃料とし、全長2.5m、翼端長4m、
MTOW 36.3kg、搭載能力 9.1kg、供給可能電力170+Wという。
2017.01 International Defence Review Capability boost: trials demonstrate enhanched ViDAR/ScanEagle package <1702-010008>

= ViDAR/ScanEagle mini UAV を紹介する4頁の記事 =
 
2016.07 International Defence Review US Air Force to go small on UAS <1608-070006>
 米空軍が5月に発簡した文書'SUAS Flight Plan 2016-2036'で、Group 3 UAVであるMQ-1/9 Predator/Reaperに代えて 、ScanEagle級のGroup 2 UAVの集団を採用しようとしていることを明らかにした。
2014.10.31 Defense News Insitu Launches New ScanEagle 2 UAS <1411-103106>
 ScanEagle は世界17ヵ国以上で採用されている最も普及した mimi UAV であるが、Insitu社はそ の改良型 ScanEagle 2 の販売を開始した。 ScanEagle 2 は今後20年間の販売を目指した mimi UAV で、信頼性の向上と低価格 を実現し、民生需要も狙っている。
 ScalEagle 2 は翼端長10.2ft、上昇限度19,500ftと今までと変わらないが、エンジンの発電能力が向上し、搭載機器の消費 電力限界を従来の60Wから、100~150Wに向上させている。 その代わり滞空能力は24時間が16時間へと2/3 に抑えられた。
2013.10.14 Aviation Week & ST Embracing change <1311-101404>
 英海軍は艦載用 ISR UAV の整備を急いでいて、6月に Insitu社に ScanEagle を£30M ($47M) で発注したが、7月には AugstaWestland社に回転翼 UAV の試作を£2.3Mで発注している。  AugstaWestland社は PZL-Swidnik社製の SW-4 Solo 軽ヘリコプタを元にした UAV を開発する。
【関連記事:1310-082109 (JDW 2013.08.21)】
2013.09.25 Jane's Defence Weekly US special forces order additional ScabEagles <1311-092511>
 米国防総省が Boeing社に、ScanEagle UAV を$300Mで追加契約した。 この契約は2016年9月が納期で、機体の更新や部 品の供給などになっている。
 Boeing社は2009年5月に最初の Scan Eagle を$250Mで受注し、特殊部隊 (SOC) に納入している。
2013.05.22 Jane's Defence Weekly Insitu delivers first ScanEagle for JGSDF <1307-052206>
 Insitu社が、陸上自衛隊で評価試験が行われる ScanEagle 1機を MHI社に納入した。 これは2012年7月に MHI 及び双 日と契約されたもので、陸自で12ヶ月間の評価試験が行われる。
2012.05 International Defence Review ScanEagle makes fuel cell test <1207-050007>
 Insitu社が、水素を燃料とした燃料電池を動力とした ScanEagle UAV の初飛行に成功した。 燃料 電池の出力は1,500Wで、ScanEagle は2.5時間飛行した。
2011.06.01 Jane's Defence Weekly Insitu plans first ScanEagle launch off Australian navy ship <1109-060109>
 豪国防省が5月26日、同国艦から初めての UAV 発進試験を行うと発表した。 使用される UAV は Insitu社製の ScanEagle で、2,550tの測量艦から発進する。 ただしこの試験に豪政府は全く支出していない。
 同海軍は今まで、2007年1月に哨戒艦から手投げ式の Aqua Puma UAV を発進させたことしかなかった。
2010.09.06 Aviation Week & ST Baby SAR for ScanEagle <1010-090603>
 Boeing/Insitu社が、ScanEagle に小型 SAR である ImSAR を搭載した。 ImSAR は EO/IR センサなどの他のセンサ にキューイングすることができる。
 ImSAR は、米海軍が先月採用を決めた Integrator にも搭載される。
2010.05 International Defence Review USN details timeline for P-8A high-altitude operations <1008-050006>
 米海軍が P-8A Poseidon の高々度運用構想を進めている。 高々度運用は Increment 2 で 採用され、開発の最終段移行を決める Milestone B は2011年、量産移行を決める Milestone C は2014年に計画されてい る。 それまでは Increment 1 で P-3C と同じ運用要領が行われる。
 高々度運用は捜索範囲を広げる目的で10,000~20,000ftで行われるが、海水の塩分による影響を低減できることから、機体とエンジンの長寿命 化も期待できる。
 ソノブイを20,000ftから投下した場合の精度を確保するため GPS 誘導パラシュートの採用が検討されているが、MAD を搭載した UAV で ある MECC(註:従来 SECC と呼ばれていた)の採用は慣性の度合いを見てと、Increment 2 には含まれていな い。
2010.05.31 Aviation Week & ST ScanEagle's next step <1007-053101>
 Boeing社が5月12日、コンテナ収納発射型の ScanEagle である SECC の発射試験を行い、SECC は75分間飛行して 所望のデータを取得した。
【 SECC 関連記事:0912-111613 (AW&ST 2009.11.16)】
2009.11.16 Aviation Week & ST Revamped ScanEagle to fly <0912-111613>
 Boeing社が自社開発を続けている ScanEagle UAV の空中発射型 SECC は空軍の Air Dominator を引き継ぐものであるが、106-lbと Dominator より60-lb重く、ScanEagle の二倍になっている。 ただし偵察だけであれば 75-lbにまで軽くすることができる。 ペイロードとしては36-lbの子弾を搭載できる。
 全長は1.2m、翼端長3.7mであるが、翼及びプロペラは発射まで折りたたまれカートリッジに収納される。
【 Air Dominator 関連記事:JDW 2003.10.15
 技術的な問題で夏に予定された飛行試験は中止されたが、改良された SECC の飛行試験は12月までに行われる。
2009.08.10 Aviation Week & ST Navy eyes sub-tracking UAV <0909-081003>
 米海軍が Boeing社に、空中発射型 ScanEagle mini UAV に磁探装置 (MAD) を搭載した MagEagle を発注する計画である。 MagEagle は SECC の一種で、潜航する潜水艦を24時間追尾できる。
 MagEagle は米海軍の高々度対潜戦の一環で、これによりターボファン推進の P-8A Poseidon は低空を飛行せずに対潜戦 を遂行できるようになる。
【註】
 P-X は P-3C 同様に MAD を搭載しているが P-8A は MAD を搭載していない。 これは米海軍における武器体系の変化を意味する。
 かつて我が国は、着水して大型ディッピングソナーを沈める PS-1 を開発したが、そのとき米国は P-3 によるソノブイ投下方式に変わっていた経験がある。
2009.07.29 Jane's Defence Weekly Boeing prepares special ops UAV for August flight <0909-072905>
 Boeing社が米 SOC や潜水艦用に、潜水艦及び空中発射式の ScanEagle である SECC自社開発しており、8月に飛行試験を行う。 SECC は計画中止になった米空軍の Dominator 遊弋弾の機体と翼に ScanEagle の ISR装置を搭載してコンテナ収納式にした UAV で、P-8 Poseidon、戦闘機、C-130 や V-22 などの貨物扉、及び潜航中の潜水 艦から発射される。 発射後は翼を拡張し、重質油エンジンで飛行する。
 同社は2011年の IOC を見込んでいる。
【関連記事:0908-060804 (AW&ST 2009.06.08)】
2009.06.08 Aviation Week & ST Box launch <0908-060804>
 Boeing社が、ScanEagle mini UAV を空中発射、地上回収に改修した SECC(右図)の飛 行試験を、7月下旬か8月上旬に計画しており、米空軍、海軍、SOC などに、試験のスポンサを探している。
 SECC は空軍研究所 (AFRL) の Dominator 計画から発展したもので、EO/IR、SAR、レーザ照射器、通信中継装置 などを搭載する。 Dominator は30-lbの子弾を積むことも要求されていた。
【 Dominator 関連記事:JDW 2003.10.15
 SECC は全長4ft、翼端長11ftで、偵察型は75-lb、攻撃型は105-lbになる。 偵察型に搭載する X-band SAR1kg以下で、1,000m以内を分解能1mで捜索する。
 これとは別に Insitu社(註:ScanEagle を Boeing社と共同開発)は、米海軍、海兵隊の STUAS/Tier 2 UAV に 、Integrator UAV を提案している。 Integrator は全長2.2m、翼端長4.8m、重量61kgで、11.3kgを搭載して24時間、22.6kgを搭載して8時間飛 行できる。 ScanEagle は19.9kgである。
2009.04.20 Aviatuion Week & ST Shipboard UAVs prove combat need <0905-042005>
 米艦 Baingridge (註:DDG-96 )がソマリア海域で Scan Eagle UAV を用いて、救命ボートに乗せられた人質の画像 をとらえたが、Scan Eagle の能力限界も明らかになった。 Scan Eagle の取得した映像は解像度が悪く、更に EO と IR の画像を同時に取得できない
 このため米海軍は Scan Eagle に変えて小型 TUAV を装備することに決め、4月2日に56機の機 種選定を開始した。 小型 TUAV は2012年に運用を開始する。
2009.03.09 Aviation Week & ST ScanEagle in Singapore <0904-030902>
 シンガポール海軍が先週、ScanEagle UAV の艦載試験を完了した。 離着艦は LST 及びフリゲート 艦の飛行甲板で行われ、昼間は EO カメラ、夜間は IR カメラが使用された。
2009.02.23 Aviation Week & ST Early data <0904-022301>
 Boeing社が開発している Scan Eagle Compressed Carriage UAV の風洞試験が Wichita 州立大学の施設で行われている。
 Scan Eagle Compressed Carriage は Scan Eagle の重質油エンジンを電動モータに代えた全長4ft、翼端長7.5ftの UAV で、カタパルト発進し ポールに張られたロープで回収される。
2008.10 International Defence Review Boeing plans ScanEagle enhancements <0811-100034>
 Boeing社が ScanEagle UAV の各種能力向上計画を進めている。
搭載センサ
 1月に ImSAR社製 NanoSAR の搭載試験を、5月には NanoSAR と EO カメラの組み合わせ試験を、8月には短波長 IR カメラの搭載試験を行った。
ChemBio 探知
 指示された空域でサンプルを収集し帰投する試験は2008年に完了し、将来は機上で分析をリアルタイムで行う計画である。
遠隔操縦
 AWACS からの遠隔操縦のほか、P-8 Poseidon や豪空軍 Wedgetail AEW&C 機への画像送信 が行われる。
滞空能力の向上
 現在22時間の滞空能力があるが、エンジンの重質油化により29時間に向上させる。
2008.07.30 Jane's DefeceWeekly Boeing agrees to purchase Isitu <0809-073007>
 Boeing社が、UAV メーカである Insitu社を買収する決定を行った。 Boeing社は2002年以来 Insitu社と ScanEable UAV の共同開発を行ってきた。
 ScanEagle は米軍のほかオーストラリア軍も採用しており、パキスタンも採用を検討している。
2008.05.07 Jane's Defence Weekly Heavy-fuel ScanEagle undertake Iraq mission <0806-050713>
 米海軍が JP-5 を燃料とする ScanEagle UAV を既にイラクで使用している。 Boeing/Insitu は2年間かけて重質油推 進 ScanEagle の開発を行っており、試験では28時間44分の滞空記録をたてている。
 ScanEagle は全長1.2m、翼端長3.05mで、16,000ftの実用上昇限度と15時間滞空の能力を持っている。
2008.05 International Defence Review Boeing flight tests NanaoSAR radar on ScanEagle mini UAV <0806-050025>
 Boeing社が ImSAR社製の NanoSARScanEagle mini UAVに搭載して試験している。
 X-band の SAR である NanoSAR の寸法は158mmx191mmx114mで、重量は0.9kg、消費電力は15Wである。 解像度は1mで、 監視範囲は1km以内である。
 今回の試験では地上装置で画像化を行ったが、将来は機上で処理を行う。
2007.08.06 Aviation Week & ST On their own <0717-080608>
 Boeing社は、3機の ScanEagle UAV による連携飛行実験を行い、人員の操作なし で相互に飛行制御し、情報を地上局と AWACS 機に伝達することに成功した。 UAV に搭載された DICD ミッション制御ソフトは3機の 同時飛行を制御し、Stalker 目標追随ソフトは移動目標等を自動探知追随した。 1名の操作員は3機の情報を監視した。
 従来、1機の UAV 操作に2~3名を要しているが、近い将来には1名で異なる機種の UAV 3機以上を操作することが可能となる。
2007.07.25 Jane's Defence Weekly USAF turns to Insitu for weaponised ScanEagle UAV <0717-072504>
 Insitu社が ScanEagle mini UAV に Spike ミサイル1発を搭載して 武装化する契約を、6月に米空軍と$8.2Mで行った。 武装化 ScanEagle は Integrator と呼ばれる。
 Spike は2.4kgのミサイルで500gの弾頭を搭載している。
( Spike 関連記事 ND 2001.12)
2007.07 International Defence Review Australian Army and coalition forces turn to Boeing for UAV assistance in Afghanistan <0715-070005>
 Boeing Australia社が、アフガンで Scan Eagle mini UAV を豪陸軍に配備する6ヶ月間の契約を$17Mで受注 した。 Scan Eagle の採用は、極めてテンポが速くなった作戦の推移に対応することにある。 同社は2006年 11月にイラクで活動する豪陸軍のための契約も行っている。
 豪陸軍は Scan Eagle を用いて英陸軍と共同して活動する。 英陸軍は既に AeroVironment社製 RQ-11A Raven や Lockheed Martin社製 Desert Hawk mini UAV を装備している。
2007.06.18 Defense News ScanEagle UAV to fly in Afghanistan <0715-061805>
 豪陸軍はアフガニスタンで偵察監視用として ScanEagle UAV の運用を開始する。  UAV の運用及び維持整備支援は、豪州 Boeing社が総額$16.9Mで受注している。
2007.03.26 Inside the Navy Marines tap Boeing to help prepare troops for ScanEagle Intel <0710-032602>
 米海兵隊は ScanEagle UAV を Boeing社からリースし、操作、整備も委託しているが、兵員の操縦者育成の ため、同社に$120,000で要員教育を発注した。
 空軍は既に教育を依頼しており、3月に第1期生がニューメキシコの同社 UAV 訓練センタの課程を修了している。
2007.01.10 Jane's Defence Weekly Boeing to provide ScanEagles to Australia <0703-011007>
 Beoing Australia社が、豪陸軍用の ScanEagle をAUD$11.5M ($9M) で受注した。 Boeing社は既に15機の I-View と関連装置をAUD145Mで受注しているが、I-View の運用開始は2009年後半 になるのに対し、ScanEagle は即使用可能で、I-View 装備後もその補完用として使用 できる。
(豪陸軍 I-View 関連記事 JDW 2006.12.20)
2006.12.04 Inside the Navy Marines,Navy seek information for small tactical unmanned drone <0702-120405>
 米海軍と海兵隊は偵察監視用の小型戦術 UAS についての情報を共同で企業等に求めている。
 両軍は現在、イラクでの作戦に Scan Eagle システムと所要の操作要員を借り上げているが、同時に独自シ ステムの保有について検討を進めてきた。 8月に研究開発の共同実施について合意し、08-POM で予算を計上して 2010年の IOC をめざし40~80機を装備する構想である。
 RfP の発簡は2007年中頃の予定で、努めて COTS を採用することを求めている。
2006.09.13 Jane's Defence Weekly Compressed-carriage ScanEagle under study <0619-091304>
 Boeing社と Insitu社が、折りたたみ収納型の ScanEagle UAV を開発している。 これは戦 闘機等の弾庫やパイロン、輸送機の貨物扉、P-8A MMA、潜航中の潜水艦から ScanEagle を発射しようと言うものである。
 Boeing社は8月末に開かれた国際 UAS 協会 (AUASI: Association of UAS International) の会合で、Doninator 滞空 型兵器の概念設計を公表した。
( Doninator 関連記事 JDW 2003.10.15)
 また Institu社は既に、重量0.45kgの NanoSAR を公表している。 NanoSAR は代表的な離隔距離1,000mで 35cmの分解能を持つ。
( UAV 搭載 SAR に関する記事 IDR 2004.01)
2006.09.06 Jane's Defence Weekly USN budget plan sets ambitious course for UAVs <0619-090606>
 8月下旬に米海軍はFY-08の予算要求を提出したが、この中に3種類の UAS 計画開始が盛り込まれている。
 海兵隊との共同となる小型 UAV である Tuer Ⅱ UAS は、FY-08に機種選定が開始されるが、Scan Eagle、 Aerosonde Mk 4、Silver Fox、Skylynx Ⅱ、Killer Bee などが候補にあがっている。
 この他に5年遅れとなった BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) と、空母から離着艦する ステルス攻撃型 UAS 計画も開始される。
2006.06.14 Jane's Defence Weekly ScanEagle UAV modified to detect biological weapons <0613-061405>
 Boeing社が、米国 DTRA (Defense Threat Reduction Agency) から、ScanEagle UAV に生 物兵器の捜索追随装置を搭載しての試験を行う契約を$8.2Mで受注した。 この試験は UAV に生物兵器探知装置を搭載する初の 試験になる。
 試験完了後 DRTA は8機の UAV を含む4個システムを調達する計画である。 ScanEagle 生物兵器探知システ ムは生物兵器探知装置を搭載する UAV 1機と、通常の偵察や地形データ収集用の UAV 1機からなる。
2006,05.22 Inside the Navy Boeing says Scaneagle demonstrates maritime capabilities for U.K. <0614-052205>
 Boeing社は先週、ScanEagle の洋上性能を確認する飛行試験をスコットランド沿岸で行った。
 試験飛行は英国防省が行っている JUEP (Joint UAV Experimentation Program) の一環で、Type 23 フリゲー ト艦からの高波浪状態での離発艦を10回行っている。 ScanEagle は取得した情報を艦船、SeaKing AEW ヘリ及 び地上局にリアルタイム送信した。
 ScanEagle は小型であるが長時間滞空が可能な自律型 UAV で、米海兵隊は既にイラクで使用中である。
2005.11.30 Jane's Defence Weekly Thales to trial UAV launch and recovery from Type 23 <0524-113004>
 英海軍の JUEP (Joint UAV Experimentation Programme) 計画を推進する Thales UK社を中心とする Team JUEP が、2006年3月に Sea King ヘリを使って UAV を制御する試験を行う。
 JUEP 計画は Type 23 フリゲートに UAV を装備し、海上作戦に使用しようとするもので、UAV としては Boeing/Insitu社製の ScanEagle が使用される。
2005.08.17 Jane's Defence Weekly US Marine Corps seeks long-loitering UAV <0517-081703>
 米海兵隊は Dragon Eye Tier Ⅰ UAV と RQ-2 Pioneer Tier Ⅲ UAV の間隙を補足する Tier Ⅱ UAV を検討 しており、9月中旬に RfP を発簡し年内に機種選定を行う予定である。 運用開始は2009~ 2010年を見込んでいる。
 2004年以降 Tier Ⅱ UAV に相当する役割は ScanEagle が担っている。
 Tier Ⅱ への要求性能は現在検討中であるが、航続距離は25~50nm、滞空能力は8~24時間と見られる。
 この計画に対して Northrop Grumman社は、同社製 KullerBeeを基にした KB-3 を、Boeing社は ScanEagle の強化型を提案する模様である。
2005.06.13 Inside the Navy Nichols: ScanEagle UAV to provide ISR to 5th Fleet Command <0515-061305>
 米海軍はペルシャ湾岸のイラク石油施設の警戒監視に ScanEagle UAV を使用することを決め、4月に Boeing社 と$14.5Mで外注契約を行った。
 契約はペルシャ湾北部の石油施設を監視するのに要する ScanEagle のレンタルと操作員の派遣で、第5艦隊の管轄下で行われる。
 ScanEagle は滞空時間15時間以上の小型 UAV で、イラクでの情報偵察用として大きな効果をあげている。
2004.11.17 Jane's Defence Weekly ScanEagle logs 1,000 flight hours in Iraq <0422-111708>
 ScanEagle miniUAV は、イラクに展開している第1海兵遠征軍に数ヶ月前に配備されて以来、合わせて 1,000飛行時間を超えたと、Boring社が11月11日に発表した。
 ScanEagle は完全自動化 UAV で、15時間以上の滞空能力を持つ。
2004.11.15 Aviation Week & ST Boeing's ScanEagle UAV has now logged <0422-111501>
 昨年の夏以来、イラクに展開する海兵隊第1遠征軍が偵察監視用に運用している ScanEagle UAV は、延べ1,000 時間以上の飛行を行っている。
 全長4ft、翼端長10ft、滞空時間15時間以上の ScanEagle は、酷暑、砂塵、強風を克服し、大隊レベルの指揮所に EO/IR 映像をライブ 伝送している。
 現在、Boeing Phantom Works では滞空時間30時間以上の ScanEagle の開発を行っている。
2004.11.10 Jane's Defence Weekly ScanEagle wins demonstration contract <0422-111008>
 英国防省の JUEP (Joint UAV Experimentation Programme) に ScanEagle が選定された。 JUEP 計画は実装備を目指したものではな く、この他に Eagle MALE UAV や、BUSTER (Backpack Unmanned Surveillance Targeting and Enhanced Reconnaissance) が選定されて いる。
 ScanEagle は2002年6月に初飛行した UAV で、3.2kgを搭載して1,500kmを飛行し、15時間の滞空性能を持つ。
2004.09.06 Inside the Navy Marine Corps: Troops successfully use ScanEagle UAV in Iraq <0421-090604>
 イラクに駐屯する海兵隊第1遠征軍は、ScanEagle UAV を偵察監視用に運用し良好な成果を得ている。
 ScanEagle は圧搾空気を用いたカタパルトから発射される小型 UAV で、滞空時間は15時間以上、誘導には GPS を使用する。 巡航高度は15,000ftであるが、通常は500~3,000ftで使用する場合が多い。 回収はロープを張った Skyhook シス テムを使用するため、滑走路を必要としない。
 Boeing社は第1遠征軍装備用として車両に搭載した数機の UAV と通信リンク及び地上装置からなる2個機動展開ユニットを受注し納入し ていた。 ユニット単価は約10万ドル。 同社は30時間滞空型の製造を計画している。
2004.09 International Defense Review Elusive shipboard UAV finally nears operational capability <0417-090028>
= 艦載 UAV に関する記事 =
 艦載 UAV の発想は1960年代に米海軍が装備した QH-50 DASH に始まる。 DASH は運用上の問題と事故の多発 から短命に終わった。
 現在米海軍は MMA (Multi-Mission Maritime Aircraft) と共同運用される BAMS (Broard Area Maritme Surveillance) UAV 構想を持 っており、RQ-4 Global Hawk や Mariner が候補となっているが、別用途としての艦載 UAV の要望がある。
MPUAV
 潜水艦のトライデント発射管からロケットブースタで発射され、着水後は潜水艦に取り付けた機械装置により 回収される多目的 UAV。
(MPUAV 関連記事 IDR 2002.10)
Lift-fan UAV
 Lockheed Martin社が提案する F-35 方式の Lift-fan を装備した UAV で、艦尾にせり出した格子状のデッキ で離着艦する。
RQ-7B Fire Scout
 9月に高速双胴艦を使って艦上試験が開始される。 GA社製の Lynx などの装備を追加したのも、RQ-7B 型への性能向上要求の一因にな っている。
ScanEagle
 18kgの小型 UAV ながら15時間の滞空能力を持ち12倍ズームのカメラを搭載する。 30時間滞空型も計画されている。
 4月に、全長18mの小型漁船から発進して監視飛行を行った後に、同船に設置したワイヤ式回収装置で回収する 試験に成功している。
 ScanEagle は2機が第1海兵遠征軍に装備されイラクで使用されている。
(ScanEagle 関連記事 IDR 2004.08)
JUCAS
 Northrop Grumman社の提案する X-47B は、空母からカタパルトで発進し拘束フックで着艦する。 離着艦は JPALS (Joint Precision Approach and Landing System) で行われるため、今年初めに同社は、Beech King Air機を仮想 X-47B とした 離着艦実験を実施した。
2004.08 International Defense Review ScanEagle demonstrates persistent ISR coverage <0415-080011>
 Boeing社が開発した ScanEagle UAV が、2003年12月から2004年6月までの間行われた 'Foward Look Ⅲ' 統合 演習で ISR に真価を発揮した。 特に6月末にカロライナ州で行われた演習で、連日の飛行が可能であったのは ScanEagle だけであった 。
 また海兵隊は、2機の SacnEagle を調達し、イラクで活動中の第1遠征軍に配備した 。
【註】
 Scan Eagle は、全長1.2m、翼端長3mで、高度15,000ftを時速68ktで15時間飛行できる。
2004.07.21 Jane's Defence Weekly USMC orders ScanEagle UAVs <0414-072106>

 米海兵隊が、イラクに展開している遠征軍用に2機の Scan Eagle UAV を発注した。 Scan Eagle は Boeing社製で、15時間滞空し、偵 察、監視を行うことができる。